日産自動車株式会社 工ンジン電子制御装置...
TRANSCRIPT
日 産 自動車株式会社
通称名 車両 型式 エンジン型式 適用時期
ノ←ト DBA-E12 HR12DDR 2012.9 ~
出典資料
新型車解説書 TOOPB3VAl] 整備要領舎 TOOSM3VA2J
工ンジン電子制御装置の構造・機能及び故障診断
1 システムの概要
・新開発3気筒1.2リッタ直噴スーパ・チャージャiHR12DDRJエンジンを採用した。
ーインテーク・パルプ ・タイミング制御によるミラー・サイクル化,筒内直接燃料噴射システム(DIG)の採用,
高圧縮比化,及びフリクションの低減により燃焼効率を向上させ,低燃費を実現させた。
一高効率スーパ・チャージャの採用により , トルクが必要な運転状況ではスーパ・チャージャをONにし,市
街地など一定走行時はス}パ ・チャージャをOFFにする ことで,高い動力性能と低燃費を両立させた。
・スタータ・モー夕方式のアイドリング・ ス トッ プ ・システムを採用した。
1) 主要諸元
エンジン型式 HR12DDR
駆動方式 2WD (FF)
総排気量(U) 1.198
燃焼室形状 ペントルーフ型
弁機構 DOHC(チェーン駆動)
内径×行程(mm) 78.0 x 83.6
圧縮比 12.0
圧縮圧力(MPa(kg/cm勺Irpm) l.62 (16.52)/200
最高出力(ネット )(kW (PS) Irpm) 72(98)15印O
最大ト ルク (ネット)(N'm(kg-m)/rpm) 142 (14.5) 14400
燃料噴射方式 筒内燃料噴射(DIG)
過給機 ス」パ ・チヤ←ジャ(イ ンタ・ク←ラ付き)
f明燃料 無鉛レギュラ ・ガソリン
アイドル回転速度(rpm) I CVT(N又はPレンジ) 780
点火時期(0BTDC/rpm) I CVT(N又はPレンジ) 111780
点火順序 1-2-3
1i
2 構造・機能
1) 構成部品の配置
(1 ) 工ンジン・コントロール・システム
(イ) 工ンジン・ルーム(図ー1)
インタ・クーラ
aWJ&
ーパーャ/
図-1 エンジン・ルーム
2
(口) 工ンジン本体(図ー 2)
インテータ・パルプ・タイミング・コントロール・ννノイド・パJレプ
イグニション・コイル柚.1
イグユション・コイル陶2
イグニション・コイル柚.3
aWJ&
エンジン・才イル・プレッシャ・センサフューエル・インジェクタNo.2
フZーエJレ・インジェタタNo.l
図-2 エンジン本体
3
スーパ・チャージャ
... 川排気系(図ー3)
図-3 排気系
- 4 -
にj 車両側(図ー4)
アクセル・ペダル周辺
グローブ・ボックス奥
aWJ&
エンジン右側
図-4 車両側
5
コンビネーション・メータ.故障讐告灯(MIL)・油温調書告灯
(2) アイドリング・ストップ・システム
何)工ンジン・ルーム(図-5)
マスタ・パック圧カセンサ
aWJ&
ABSアタチュエータC/U IPOM • E/R パッテリ電流センサ
図-5 エンジン・ルーム
6
(口) 車両側(図-6)
仰げ
va
f
ノ/
ア¥戦
釣
ペダル周辺 エンジン・ルーム左側
aWJ&
インストルメント・アッパ・ボックス奥
.A/Cオート・アンプ{オート・エア・コンディショナ)
.A/Cコントローラ{マニュアル・ヱア・コンディショナ}
ヨンピネーション・メータ-アイドリング・ストップ表示灯.アイドりング・ストップ讐報
図-6 車両側
7
遺伝席インストルメント・ロア・パネル
EPSコントロール・ユヱット
¥ Gセンサ
インストルメント・アッパ・ボックス奥
aWJ&
(3) 工ンジン・コントロール・システム図(図ー7)
低Ef.7ユーエル・ポンプ
ー..,..目CAN通信富島
図-7 エンジン・コントロール・システム
ー.
2) 構成部品の構造・機能
(1 ) 構成部品の機能
付) バッテリ電流センサ(バッテリ温度センサ内蔵)
(a) バッテリ電流センサ
バッテリ電流センサはバッテリのマイナス側ケーブル部に取り付けられ,バッテ 1)の充放電電流を検出して
ECMに信号を送っている。この信号をもとに, ECMはバッテリ負荷の状態を判定し発電指令値信号を
IPDM . E/RにCAN通信で送り,オルタネータの発電量を制御する。その結果,エンジン負荷を軽減する
ことカtできる。
(b) バッテリ温度センサ
バッテリ温度センサはバッテリ電流センサに内蔵されており,バッテリ雰囲気温度を測定している。
このセンサはサーミスタを使用し温度変化に応じて電気抵抗が変化する。その電気抵抗は温度上昇に伴って
減少する。
(口) インタ・クーラ
放熱性に優れたインナ・フィン・タイプの空冷式インタ・クーラを採用した。過給された空気の温度を下げ
ることにより,出力と燃費を向上させた。
川 スーパ・チャージャ週給圧センサ(吸気温センサ2内蔵)
(a) スーパ・チャージャ週給圧センサ
スーパ・チャージャ過給圧センサは,インタ・クーラ出口側圧力を検出している。圧力が上昇すると,出力
OD
aWJ&
信号電圧は高くなる。
(b) 吸気温センサ2
吸気温センサ2は,ス}パ ・チャージャ過給圧センサと一体になっている。このセンサは,吸入空気の温度
を検出してECMに電圧信号を送信する。このセンサは,温度変化に応じて電気抵抗が変化するサーミスタ
が使用されている。サーミスタの電気抵抗は温度上昇に伴って減少する。
に) スーパ・チャージャ・バイパス・バルブ
(a) スーパ・チャージャ・バイパス・バルブ
ス}パ ・チヤ}ジヤ・バイパス・パルプは,バイパス・パルプ・ボデー,バイパス・パルプ,バイパス・パ
ルプ・モータ,及びバイパス・パルプ・ポジション・センサで構成されている。
(b) ス-/'¥・チャージャ・ J'I,イパ'ス・ J'I,)レブ・モータ
スーパ・チャージヤ・バイパス・パルプ・モ}タはECMに制御され,バイパス・パルプを開閉する。ECM
は,バイパス・バルブ・ポジション・センサで検出されたバイパス・パルプ開度信号をもとに,バイパス・
パルプ・モ}タを制御し,運転状況に適したパルプ開度となるよう制御する。
(c) バイパス・バルブ・ポジション・センサ
バイパス・パルプ・ポジション・センサは バイパス・バルブの位置を検出する。バイパス・パルブ・ポジ
ション・センサは2系統でパルプ位置を検出している。これらのセンサはポテンショ・メ}タで,バルブ開
度を電圧信号に変換してECMに送信している。ECMはこの信号をもとにバルブ位置とバルブの開閉速度
を検知して,バイパス・パルプ・モータを制御することにより,運転状況に適したパルプ開度となるよう制
御している。
防) スーパ・チャージャ
4葉)レ}ツ・タイプのスーパ・チヤ}ジャを採用し,エンジン出力と燃焼効率の向上を図った。スーパ・チヤ}
ジャは,クランクシャフトからマグネ ット・クラ ッチを介してベルトで駆動される。
付 高圧フユー工ル・ポンプ,及び高圧フユー工ル・ポンプ・リレー
(a) 高圧フュー工ル・ポンプ
・高圧フューエル・ポンプは,カムシャフト (EXH)のカムによって駆動される。
.ECMは,高圧フユ}エル・ポンプに内蔵されたコントロール・ソレノイド・パルプを制御し,高圧燃料の
吐出量を調整する。
-吸入工程:カムによりプランジャは下降し,イ民圧フユ}エル・ポンプからの燃料は高圧フユ}ヱル・ポンプ
内に吸入される。
ースピル工程:カムによりプランジャは上昇を始めるが,コントロール・ソレノイド・パルプにより吸入チェツ
ク・パルプは聞いている状態であり,燃料は昇圧されず低圧フユ}エル・ポンプ側へ逃がされる。このスピ
ル量(燃料の逃がし量)を変化させることで吐出する燃料の量が変化する。
-吐出工程:コントロール・ソレノイド・パルプがONになると吸入チェ ック・パルプが閉じ燃料が昇圧さ
れて一定以上の圧力になると吐出チェ ック・パルプを押し開けフューエル・レールへ燃料を吐出する。
(b) 高圧フュー工ル・ポンプ・リレー
高圧フユ}エル・ポンプ・リレーはECMに制御されており,高圧フューエル・ポンプに電源を供給する。
(ト)工キゾース卜・バルブ・タイミング・コントロール・ソレノイド・バルブ
エキゾースト・バルブ・タイミング・コントロール・ソレノイド・パルプは ECMからの ON/OFFデュー
テイ信号により油路を切り替えて,エキゾースト・パルプの開閉時期を制御している。ONのパルス幅が長
いほど,エキゾースト・バルブの開閉時期は遅れ,短いほど進む。ONとOFFのパルス幅が概ね等しいと
9
aWJ&
きは油路を止め,パルプの開閉時期をそのときの制御位置に固定する。
(チ) フュー工ル・レール圧力センサ
ブユ}エル・レール圧力センサはフューエル・レ-}レに取り付けられており,フューエル・レ-}レの燃圧を
測定し,信号電圧をECMに送信している。燃圧が上昇すると電圧が上がる。ECMはフューエル・レール
圧力センサからのフィードパック信号をもとに 高圧フューエル・ポンフ。に内蔵されたコントロール・ソレ
ノイド・パルプを制御することによって,フューエル・レ}ル内の燃圧を制御している。
(リ) フュー工ル・インジェクタ及びフュ一工ル・インジェクタ・リレー
(a) フュー工ル・インジェクタ
高圧化した燃料を極めて短時間に噴射することのできる高圧フューエル・インジェクタを採用した。ECM
にインジ、ェクタ・ドライパを内蔵し,高電圧(最大約65V)でフューエル・インジェクタを駆動する。
(b) フュー工ル・インジェクタ・リレー
フューエル・インジェクタ・リレーはECMに制御され,フューエjレ・インジェクタに電源を供給する。
(ヌ) スワール・コントロール・バルブ・モータ
スワール・コントロール・システムは,インテーク・マニホールドの各ポートに設けられた断面の左右半分
を開閉させるスワール・コントロール・パルプと,そのパルプを開閉駆動させるためのスワール・コントロー
ル・パルプ・モータなどで構成されている。ECMは エンジン回転速度水温などの信号をもとに走行条
件に応じて,スワール・コントロール・パルプ・モータに開閉信号を送信する。このスワール・コントロー
ル・パルプを閉じることにより,強いスワール流(旋回流)を発生させ燃焼の安定化を図っている。
同 工キゾース卜・バルブ・タイミング・コントロール・ポジション・センサ
エキゾースト・パルプ・タイミング・コントロール・ポジション・センサはエキゾースト・カムシャフトに
設けられている凹部によってカムシャフトの位置を検出している。このセンサには永久磁石と半導体素子を
使用している。ECMは検出されたエキゾースト・カムシャフトの位置に基づいて エキゾースト・パルプ
が走行状況に応じた開閉時期になるようにエキゾ}スト・パルプ・タイミング・コントロール・ソレノイド・
パルプを制御している。
(ヲ) 大気圧センサ
大気圧センサは, DC/DCコンパータ・ブラケ ットに取り付けられており,大気圧を検出する。本センサの
ダイヤブラム部には,圧力に敏感なシリコンを使用しており,大気圧に近いほど電圧が高くなる。ECMは,
大気圧センサからの信号で標高を判定している。
伊) スーパ・チャージャ・マグネット・クラッチ 及びスーパ・チャージャ・マグネット・クラッチ・リレー
(a) スーパ・チャージャ・マグネット・クラッチ
スーパ・チャージャ・マグネット・クラッチは,クランク・プーリにより駆動されるプーリとスーパ・チヤ}
ジャを駆動するプーリで構成されており,クラ ッチが締結することによりクランク・プーリからの駆動力を
スーパ・チャージャに伝達する。
(b) スーパ・チャージャ・マグネット・クラッチ・リレー
スーパ・チャージャ・マグネ ット・クラッチ・リレーはECMにより制御され,マグネット・クラッチに電
源を供給する。
同) マスタ・パック圧力センサ
マスタ・パック圧力センサは,マスタ・パックに取り付けられている。このセンサは,マスタ・パック内の
圧力を検出し,出力電圧に変換してその信号をECMに送信する。センサのダイヤブラム部には,圧力に敏
感なシリコンを使用している。大気圧に近いほど電圧が高くなる。マスタ・パック圧力センサからの信号に
10
aWJ&
より,アイドリング・ストップ時のプレ}キ・ペダル踏力を判定している。
同) アクセル・ペダル・ポジション・センサ
アクセル・ペダル・ポジション・センサはアクセル・ペダルAss'yの上部に取り付けられており,アクセル・
ペダルの踏み込み量を検出している。
このセンサは2系統になっている。これらはポテンショ・メータで アクセル・ペダルの踏み込み量を電圧
信号に変換してECMに送信している。
ECMはこの信号からアクセル・ペダルの踏み込み量と踏み込み速度を判断し,スロ ットJレ・モータを駆動
して,その時々に応じた適切なスロットル開度に制御する。
アクセル・ペダルのアイドル・ポジションは, ECMがアクセル・ペダル・ポジション・センサ信号から判
定している。ECMはこの信号をフューエル・カットなどのエンジン制御に使用する。
院)電動オイル・ポンプ
アイドリング・ストップ作動中のCVT内油圧を保持する。
(レ) 工ンジン・リスター卜・リレー
エンジン・リスタート・リレーは,フロント・パンパ左側奥のリレー・ボックス内に取り付けられており,
アイドリング・ストップからのリスタート時, ECMにより制御される。
υ) ブレーキ圧力センサ(液圧センサ)
ブレーキ圧力センサ(液圧センサ)はブレーキ配管に取り付けられており,ブレーキ液の圧力を電気信号に変
えてECMへ送信している。
ECMは,ブレーキ圧力センサ(液圧センサ)の信号により,坂道に対してブレ}キ力が十分なときにアイド
リング・ストップを作動させる。
(、川 DC/DCコンパータ
DC/DCコンパータは,インストルメント・ア ッパ ・ボックス奥に取り付けられており,電装品に安定した
電圧を供給している。
DC/DCコンパータは, ECMとエンジン通信糠で接続されており,内部に昇圧回路を持っ ている。アイド
リング・スト ッフ。状態からのリスタート時に DC/DCコンパータは,バッテリから供給された電圧を昇圧し
て安定した電圧(l2V)を供給し電装品のリセットなどを防止している。
(ネ) アイドリング・ストップOFFスイッチ
アイドリング・ストップOFFスイ ッチは,インストルメント・ロアのスイッチ・パネルに取り付けられて
いる。
アイドリング・ストッ プOFFスイッチを押すと,内蔵の表示灯が点灯してアイドリング・ストップ・シス
テムをキャンセルすることができる。
可Ei
可EA
aWJ&
3) 制御内容
(1 ) 直接筒内燃料噴射システム(図-8)
クランクシャフト・ポジション・センサ t エンジン圃転速度
カムシャフトーポジション-センサ 1 ピストン位置
エア・フロー・センサ 1 吸入車.量
吸気温センサ1 1 吸気温
水温センサ1 エンジン冷却水温
皇勉比センサ1 1 排気ガス中の酸.漉度
フューヱル・ νール圧力センサ 1 フューエル・レール圧力
スロットJI-.ポジション・センサ 1 スロットル開度娘料噴射
アクセル・ペダル・ポジション・センサ1 アクセル・ペダル踏み込み量
及ぴ
ECM 宣織比制御
スパ・チャージャ過鎗圧センサ1 週給圧
トフンスミッション・レンジ・スイッチ 1 トランスミッション・ギヤ位置
ノック・センサ 1 エンジンのノック状態
パッテυ 1 パッテり電圧
O.センサ2 1 排気ガス中の酸.漉度
I ABSアタチユエータ・ヨントロ ル・ユーットVDC作動佃号
車速信号コンビネション・メタ
NC・倒信号
BCM プロア・フ7ンON信号
=-=-+ :この個号は, CAN通個線を経由してECMに送られる.
図-8 直接筒内燃料噴射システム
付)システム概要
筒内直接燃料噴射システム [DIG(Direct . Injection . Gasoline) ]の採用により ,細密化された高圧な燃料を
シリ ンダ内に直接噴射するこ とによって,燃料噴射量をより正確に制御する ことを可能としている。これに
より, 高出力,高トルク,低燃費,静粛性及び、低公害への対応を実現した。
燃料噴射量は, ECMがフューエル・インジ、エクタのパルプが聞いている時間(燃料噴射パルス幅)を制御す
ることによってコントロールしている。燃料噴射パルス幅は,ク ランクシャフト・ ポジショ ン ・センサ信号,
カムシャフ ト・ ポジショ ン・センサ信号 エア・フロー・センサ信号 フューエル ・レール圧力センサ信号
スーパ ・チャージャ過給圧センサ信号で決定された基本噴射パルスに, 以下に示す様々な補正をし算出する。
燃料噴射量の増減補正燃料噴射量は,あらゆる運転条件に適合させるため, 基本噴射量に対し下記のように
様 な々運転条件で補正している。
〈燃料増加)
・暖機中
-エンジン始動時
・加速時
-高水温時
.Nから Dへの変速時
12
aWJ&
-高負荷で高速の運転中
〈燃料減少)
-減速時
・エンジン高回転時
翌三日燃料噴射制御
均質燃焼では, 吸気工程で燃科を噴射し 気筒内の混合気の空燃費が全体的に均ーの状態で燃焼する。
(2)燃圧制御(図-9)
Iクコンクシャフト・ポジション・センサ 1エンジン回伝温度‘
カムシャフト位置
コントロール ・ポジション・センサ
フューヱル・レール圧力センサ1 フューヱル・レールEカ
水温センサ 1 エンジン冷却水温
スロットル・ポジション・センサ1 スロットル開度
| アクセル・ペダル・ポジシヨン・センサ 1アクセル・ペダル蹄み込み量
パッァリ 1 パッテリ電庄夜
※.エンジン回転信号と始動時のバッテり電圧降下によりスタート・スイッチONを判定している.
図-9 燃圧制御
何)システム概要(図ー 10)
フューエル・ νール圧力センサ
フューヱル・インジzクタ
プレッシャ・レギュレータ
千フューエル・タンク 低圧フューエル・ポンプ
図-10 システム概要
(a) 低圧フュー工ル制御
-低圧フューエル ・ポンプは,ECMに制御されており ,低圧フューエル・ポンプからの燃料はフューエル・フ ィ
ルタ を通して高圧フューエル ・ポンプへ供給される。
-低圧フューエルは, 低圧フユ}エル・ ポンフ。に内蔵されたプレッシャ・レギュ レータによって調圧される。
円〈U
可EA
aWJ&
(b) 高圧フュー工ル制御
・高圧フューエル・ポンプは,カムシャフト (EXH)のカムによって駆動される。
.ECMは,入力した各信号に基づいて高圧フューエル・ポンプに内蔵されたコントロール・ソレノイド・パ
ルプを制御し,高圧燃料の吐出量を調整することでフューエル・レールの燃圧を制御する。
(3) 工キゾース卜・バルブ・タイミング制御(図ー 11)
| クランクシャフト・ポジシヨン・センサ
| カムシャフト・ポジション・センサ
| 油温センサ
| 水温センサ
| H ゾ引 /f;Jレプ …グコントロール・ポジション・センサ
ヱンジン回転速康 「ーーーーーーーーーー
ピストン位置
エンジン・オイル温度
ヱンジン冷却水温ヱキゾースト.,妙プ・タイミング・コントロールIzキゾースト'/(Jレプ・ l
ECM タイミング・コントロール・1l ソレJイド./仙プ l
l パルプ・タイミング信号
L一 三ンピネーション・メータ
ヨ悶司砂 :CAN通信鎗
車速・1:1圃
図-11 エキゾースト・バルブ・タイミング制御
何) システム概要
エキゾースト・カムシャフトの位相を連続的に任意の位置に制御するエキゾースト・パルプ・タイミング・
コントローラにより,排気パルプ開閉時期を運転条件に応じて最適にし,低中速トルクの向上と高速域出力
向上の両立及ぴ低エミ ッション,低燃費化を図った。
エキゾースト・パルプ・タイミング・コントローラはエキゾ}スト・パルプ・タイミング・コントロール・
ソレノイド・パルブにより油圧制御される。
この機構は,ヱキゾ}スト・パルプの作動角を一定のまま,油圧によってカムの位相を連続的に制御する。
ECMは,クランクシャフト・ポジション,カムシャフト・ポジション,エンジン回転速度,水温,油温な
どの信号を受信し,走行条件に応じて,エキゾースト・パルプ・タイミング・コントロール・ソレノイド・
パルプに ON/OFFデユ}ティ信号を送信する。これによりエキゾ}スト・パルプを遅角側に制御し,インテ}
ク・パルプとのオーパラップを付けることによりポンピング・ロスを低減させて燃費の向上を実現している。
Aせ
可EA
aWJ&
(口) 工キゾースト・バルブ・タイミング・コントロール・ソレノイド・バルブの制御(図ー 12)
エキゾース ト・パルプ ・タイミング・コントロール・ソレノイド・バルブはECMの出力信号によ り, ON
OFF駆動(デューテ イ制御)し,運転状態に応じてデューテ ィ比 を変化させてエキゾースト・パルプの開
閉時期を最適に制御する。
りターン・スプリングカ
TDC tレーン
リターン・スプりング
BDC
ドレーン ー
スプロケット回転方向
油圧 油圧
復帰時
{量大進角}作動時
(最大遅角)
図-12 エキゾースト・バルブ・タイミング・コントロール・ソレノイド・バルブの制御
エキゾースト ・パルプ ・タイ ミエキゾースト・バルブ・タイミング・コントロ←ラ作動
ング・ソレノイド・ バルブ状態
エンジン停止時リタ」ン・スプリングの民力によってエキゾース ト・コ ントロ←ル ・バルブが最進角状態で
固定される。
コントロ←ル ・ソレノイド・パルプへの通電率を増加させると,オイル・ ポンプからの油圧
はコントローラ内の遅角室へ送られる。また,進角室のオイルはOFF油圧経路を通してド
作動時(遅角)レーンされる。これにより,こLキゾース ト・コ ントロール・バルブが左方向へ回転し,カム
シャフトの位相は遅角する。この状態では,エキゾースド ・バルブが遅く閉 じるためインテー
ク・バルブとのオ←パラップが大きく なり, 内部EGR効果によ る排気ガスの清浄化と ポン
ピング ・ロス低下による燃費向上が得られる。
中立時(保持)目標とするパルプ ・タイミ ングになったとき,運転状態が変化しない限りコントロール ・ソ
レノイ ド・ パルプはオイル通路を遮断し, カムシャフトの位相を保持する。
コントロ」ル・ソレノイド・パルプへの通電率を増加させると,オイ ル ・ポンプからの油庄
復帰時(進角)はOFF油圧経路を通してコントロ←ラ内の進角室へ作用する。また,遅角室のオイルはON油圧経路を通してドレーンされる。これにより,エキゾースト・コン トロール・ バルブが右
方向へ回転し,カムシャフトの位相は進角する。
Fhd
可EA
aWJ&
(4) スワール・コントロール・バルブ制御(図ー 13)
lクランクシャフト・ポジション・センサ Lヱンジン回転速廃業
カムシャフト・ポジション・センサ 1 ピストン位置
ヱア・フロー・センサ 1 吸入空気量
吸気温センサ1 1 吸気温度
水温センサ 1 エンジン冷却水温
スロットル・ポジション・センサ 1 スロットル目度
| アクセルペダル・ポジション・センサ 1アクセル・ペダル踏み込み量
| トフンスミッション・レンジ・スイッチパーク/='::1ートラル・ポジション慣号
パッテり電圧機パッテリ
• A/C・倒信号-プロア・ファンON信号
BCM
コンビネション・メタ, 車速傭骨
-ヘヲド・ 7ンプ(Hi)ON佃骨-ヘッド・ランプ(LO)ON信号
IPDM・E/R-リヤ・ウインド・デフォッガON信号
白...:CAN通偲ra※:エンジン固伝信号と鎗勤時のバッテリ電圧降下によりスタート・スイッチONを判定レている.
図-13 スワール・コントロール・バルブ制御
何)システム概要
インテーク・マニホ~)レドに設けたスワ~}レ・コントロール・パルプによ り燃焼室内に生成されるスワ}ル
流(旋回流)の作用によって,混合気が均一化され,安定した燃焼カt得られる。スワール・コントロール・ パ
ルプはDCモ}タで駆動し, ECMの指令信号によ り開閉制御される。
(口) アイドル,低回転・低負荷領域(図ー 14)
スワール ・コントロール・ノ'¥}レプを閉じることによりガ
ス流速を上げ,スワ}ル流(旋回流)の流動場が形成され
て燃焼を促進し,安定燃焼が可能となる。
川中速・高速回転域(図ー 15)
・ ス ワール・ コント ロ~}レ・ ノ'\}レブを開くことによりタン
ブル(縦旋回流)を主体とした流動場を形成させる。
-圧縮行程後半でも流動が残りやすいので,燃焼が促進さ
れ,安定燃焼が可能となる。
16
図-14 アイドル,低回転・低負荷領域
図-15 中速・高速回転域
-軍国商圏・
(二) スワール・コントロール・バルブの作動(図-16)
エンジン・アイドルから低回転で、はバルブが閉じ,スワール流が発生する。バルブを閉じることでガス流速
を上げ燃焼を安定させ,燃費向上を図っている。
バルブ位置 運転条件
パルプ閉時
アイドル,低回転・低負荷領域
パルプ開時
イ三〉 上記以外
(5) スーパ・チャージャ制御(図-16)
|………ン-w|力Aシャヌト・ポジション・センサ
| スーパ・チャージャ蛸圧センサ
| 吸鎚センサ2
| 大畑センサ
エンジン回転速度
過鎗E
磁気温度
大気圧 |iFa戸 内ージヤ
| 戸川ラVチアクセル・ペダル積み込み量| アクセル・ペダル・ポジシヨン・センサ
| トランスミッション・ νンジ・スイッテ
l TCM
| ョンピネーシヨン・メータ
国 E時 :CAN温情歯車
パーク/ニュートラル・ポジション傭号
目視底追比
車速信号
」ーーーーーーーー
図-16 スーパ・チャージャ制御
(イ) システム概要
ECMは運転条件に応 じてスーパ ・チャージャ ・マグネッ ト・ クラッチをON/OFFさせスーパ ・チャージャ
の作動を制御している。 高出力を必要としない走行条件下ではス}パ ーチャージャ ・マグネッ ト・クラッチ
をOFFにしスーパ・チャージャの駆動損失を防ぎ燃費の向上を実現している。
(ロ) スーパ ・チャージャ・マグネット・クラッチ (図-17)
ECMは走行中に下記条件でスーパ ・チャージヤ・マグ
ネット ・クラッチを制御する。
エンジン回転速度
1100 ~ 1200rpm以上本
スー7'¥.チャージャ ・マグネッ ト・クラッチの状態
ON
9OωO~l叩O∞O∞O巾
*: CVTプ~ l) 比により異なる。
停車時はエンジン回転速度にかかわらずアクモル e ペダ
ルの踏み込み量が50%以上でONになる。図-17 スーパ・ チャージャ制銅
ウt
1ょ
aWJ&
(6) スーパ・チャージャ・バイパス・バルブ制御(図ー 18)
|………ンMlカムシャフト・ポジション・センサ
| スーパ・チャージャ過髄センサ
| 吸気温センサZ
| 大粧センサ
ヱンジン回転速度
過鎗圧
吸気温度
大気圧!スーパ・チャージャ・「iバイパス・パルプ |
ECM I観卿 Jスーパ・チャージャ・I -l/t..f ItAo/tll-7' | アクセル・ペダル・ポジション・センサ
| トランスミッション・レンジ・スイッチ
| TCM
| コンビネーション・メータ
回-=-砂 :CAN遺偏歯車
アクセル・ペダル踏み込み量
パーク/=ュートラル・ポジション信号
目標寵速比
車通信号
」一一一一
図-18 スーパ・チャージャ・バイパス・パルプ制御
何)システム概要
ECMは制御信号をスーパ・チャージャ ・バイパス ・パルプに送信して作動させる。スーパ ・チャージャが
停止しているとき は,吸入空気がスーパ ・チャージャ を通らないようにするためにスーパ ・チャージヤ・ バ
イパス ・パルプを全聞にして吸入効率を向上させている。スーパ ・チャージャが作動する とスーパ ・チャー
ジャ ・バイパス ・パルプを全聞にして過給された吸入空気をシ リンダに供給する。更に過給圧が上昇して規
定値に達するとス}パ ・チヤ}ジヤ ・バイパス ・パルプを聞いて過給された吸入空気をインテーク・マニホ}
ルド側へリリーフ させる。スーパ・チャージャ ・バイパス ・パルプ制御系統に異常が発生するとスーパ・チャー
ジャ ・バイパス ・パルプはリタ}ン・ スプリングによって聞かれて過給の上昇を回避する。
(7) 工ンジン油圧低下時工ンジン保護制御(図-19)
油温センサ
エンジン・オイル・プレッシャ・センサ
油庄密告灯信号 コンピネーション・メータクランクシャフト・ポジション・センサ
油圧警告灯
園田-=-今 :CAN通信
図-19 エンジン油圧低下時エンジン保護制御
付)システム概要
・エンジン油圧低下時エンジン保護制御は,エンジンにダメージを与える前にコンビネーシ ョン・メータ内の
油圧警告灯を用いて, 運転者にエンジン油圧が低下していることを知らせる。
oECMは,エンジン油圧低下を検知する とコンビネーション・メ}タに油圧警告灯信号を送信し,コ ンビネ}
ション・メータは油圧警告灯を点灯させる。
oECMは,油圧低下を検知するとフューエル ・カッ ト制御を行い,キ}・ スイッチOFFまで保持される。
エンジン油圧低下 エンジン回転速度コンビネーション ・メータ
油圧警告灯ブユ←ヱル・カット
1OOOrpm以上
※ : ECMは, 正常なニンジン油圧を検知すると油圧警告灯を消灯させる。
検知lOOOrpm未満 点灯※
点灯
非制御
制御
。。可EA
aWJ&
(8) 工アコン・カット制御(図ー20)
| タフンタシャヌト・ポジション・センサエンジン回転速度版 r--
カムシャフト・ポジション・センサ 1 ピストン位置
水温センサエンジン冷却水温
| アクセル・ペダル・ポジション・センサアクセル・ペダル踏み込み量
エアョン・
パッテリパッテリ電圧‘
ECM
冷煤圧力センサ-,_ 冷様E力
EPSコントロ Jレ・ューットEPS作動信号
コンビネション・メタ車速信号 LEヨンリレー
日CM-プA/ロCア・O・N伺骨
ファンON僧号
回目ゆ :CAN温個目白 L..ーーーーーー
※:エンジン回転倒骨と始動時のバッテリ電E降下によりスタート・スイyチONを判定している.
図-20 エアコン・カット制御
何) システム概要
このシステムは,エアコンを使用している際のエンジン作動を向上させる。
以下の条件では,エアコンのコンブレッサがOFFになる。
-フル・スロ ットル時
-エンジン・クランキング時
.エンジン高回転時
・高水温時
・エンジン低回転時や低速時に,パワー・ ステアリングを作動させた場合
.エンジン回転速度が極端に低い場合
-冷媒圧力が,極端に低いか高い場合
(9) 発電電圧可変制御システム
11PDM・E/R
オルタネータ発電電圧可変制御は,バッテリの負荷状態に応じて発電量を制御するシステムである。
ECMは,バッテリの状態を充放電電流を検出するバッテリ電流センサ信号で検知し, CAN 通信により
IPDM. E/Rに発電指令値を送信する。IPDM.E/Rはこの指令に基づいて発電制御信号をオルタネータに
送り発電量を制御する。
バッテリの負荷が小さいと きは,発電電圧を抑え,負荷が大きいと きに発電電圧を上げて,適切な発電制御
を行うことでエンジン負荷を軽減する。
19
aWJ&
同) アイドリング・ストップ・システム(図ー 21)
込 (::iZチ l
IPDM・E/R
TCM
四回目.,.:C.刷通信銀
ーーーー+:ヱンジン辺信銀
一一一ー+ :電車E
一一一一+ :電気情号線
何)システム概要
レー寺吾ヨ子雇ンサ(ABSアクチュZータ・C!U内臓}酪
運転席戸ア・スイッテ
パvテリ
オ引オ/NAVI}--_.:
※,: VDCなし車
EPS コントロール・ユニット
コンピネーション・メータ
ABSアタチュヱータ・C/U
BCM
DC/DC コンパータ
エンジン・リスタート・リレー
疑2・オート・エア・コンディショナ※S 可ニュアル・エア・コンディショナ米4:VDC付き車
図-21 アイドリング・ストップ・システム
アクセル・ペダル・ポジション・センサ
エンジン水温センサ
大気庄センサ
クランクシャフト・ポジション・センサ
パッテリ電流センサ(パッテり温庫センサ肉蔵〉
ストvプ・ランプ・スイvチ
マスタ・パッグ匡カセンサ
アイドリング・ストップOFFスイッテ
ブレーキ圧力センザ濠1
アイドリング ・ス トップ ・システムは,簡単な操作でアイドリング時のエンジン停止/再始動を自動的に行
い, 信号待ちゃ渋滞などの停車時に不要なアイドリ ングを低減する ことで,燃費を向上させるとともに排出
ガスの削減や騒音の抑制を目的としている。
ECMは,各ユニ ットやセンサから車両状態,及ぴ運転者の操作状態を検出 し,アイドリ ング・ ストップ ・
システムの総合的な制御を行う。
アイドリング ・ス トップ ・システムの作動J状態は,コ ンビネ}ション ・メータ内のアイドリング ・ス トップ
表示灯で示される。アイドリング・ ス トップ ・システムの異常が検出された場合は自動的に制御を解除し,
アイドリング ・ス トップ表示灯の点滅により運転者に警告する。また,アイドリング・スト ップ作動中に運
転者の操作が不適切と判定された場合には, アイドリング・ ス トップ表示灯を高速点滅させると同時にコ ン
ビネーショ ン ・メータ内蔵のブザーによって警告する。
豆蓋〕 ・アイ ドリング・ストップ・システムが作動して,エンジンが停止すること を“アイ ドリング ・ストップ作動"
また,エンジンが停止している状態を“アイ ドリング ・ストップ作動中"とする。
-キー・スイッチの操作でエンジンを掛けることを“始動.. アイ ドル・ストップ作動中からの再始動は“1)スター
ト"とする。
(11) ECOモード・システム
付)スロットル制御
ECMは, ECOモード信号をTCMからCAN通信により受信し,スロットルの動きを通常よ りも少なめに
制御することによ り燃費の良い走 りをアシス トする制御を行う。
20
aWJ&
(口) スーパ・チャージャ・マグネット・クラッチ制御(図ー22)
ECMは, ECOモード信号をTCMから CAN通信によ り受信し,スーパ・チャージャ・マグネット・クラッ
チをOFFにすることで,スーパ・チヤ}ジャによる過給を強制的に禁止する。これによりアクセル・ペダ
ルの踏み込みに対し,車両の加速度を適度なレベルに抑制できるため,燃費の向上に貢献している。
ただし,アクセjレ・ペダルの踏み込み量が踏力段差を乗り越えた場合,スーパ・チャージャ・マグネット・
クラッチを ONにし,過給を許可する。
アクセルーペダル全開
アクセル・ペダル踊カ
⑧
アクセル・ペダル踊み込み量
図-22 スーパ・チャージャ・マグネット・クラッチ制御
3 点検・整備
1) OBDシステム
車載式故障診断(OBD)システムは,排出ガス関連の診断情報の記録と,センサ又はアクチュエ}タに関連
する不具合を検出するシステムである。排出ガスを悪化させるような不具合を検出した場合は,故障警告灯
(MIL)によって運転者に警告し, DTCとしてコントロール・ユニットのメモリに記憶される。
2) 点検・整備
(1 ) 基本点検
何)週給機バイパス・バルブ全閉位置学習
(a) 概要
「過給機バイパス・パルプ全閉位置学習」とは, ECMがスーパ・チャージャ・バイパス・パルプ・ポジション・
センサの出力信号をモニタすることによってスーパ・チャージャ・バイパス・パルプ台の全閉位置を学習する
機能である。これは,ス}パ・チヤ}ジャ・バイパス・パルプ又はECMハーネス・コネクタを外すたぴに
実施しなければならない。
(b) 点検手順
①エンジンを始動する。
亙空白冷却水温が250
C以下の状態でエンジンを始動させる。
②エンジンを暖機する。
ヨ~~ I 冷却水温が650
C以上になるまで暖機する。
③キー・スイ ッチを OFFにし 10秒間以上待つ。
この聞にスーパ・チャージヤ・バイパス・パルプが10秒以上動くかどうか,作動音を聴いて確認する。
》 点検終了
(口) バルブ・タイミングぱらつきイ直クリア
(a) 概要
パルプ・タイミングばらワき値クリアとは ECMが記憶しているエンジンのパルプ・タイミングばらワき
- 21 一
aWJ&
値を消去する作業である。これは以下の部品を交換したときに実施しなければならない0
. ECM※
・カムシャ フト
-タイミング・チェーン
.エンジン Ass'y
※: IECM交換時の作業Jが実施できなかったとき。
(b) 点検手順
E主E 以下の部品を交換した場合は,スーパ・チャージャ・バイパス・パルプ、に貼り付けされている2次元コード・
ラベルを剥がすこと。
-カムシャフト
・タイミング ・チェーン
-エンジンAss'y出
※.スーパ・チャージャ・バイパス・パJレブを除いたエンジンAss'yを交換する場合。
(CONSULT作業サポート〉
①キー・スイッチを ONにする。
②CONSULTで“エンジン"の作業サポ}ト項目
③“開始"を夕ツチし,パルプ・タイミングぱらつき値を消去する。
》 終了
川バルブ・タイミングぱらつき値書き込み
(a)概要
パルプ・タイミングぱらつき値書き込みとは,エンジンのバルブ・タイミングぱらつき値をECMに学習さ
せる作業である。これは以下の部品を交換したときに実施しなければならない。
. ECM液 1
・エンジンAss'y※2
※1 : IECM交換時の作業」が実施できなかったとき。
※2:ス}パ・チヤ}ジヤ・バイパス・パルプを含んだエンジン Ass'yを交換する場合。
(b) 点検手順
直孟] ・パJレブ・タイミングぱらつき値クリアの作業を先に実施すること。
.2次元コードのd情報が読み取れなかった場合はバルブ・タイミングばらつき値クリアの作業のみ実施するこ
と。
(CONSULT作業サポート〉
CDキー・スイッチを ONにする。
②CONSULTで“エンジン"の作業サポ-ト項目
③CONSULTに表示される指示に従い,ス}パ・チヤ}ジヤ・バイパス・パルプに張り付げされている 2次元
コードを書き込む。
④キー・スイッチを OFFにし, 10秒以上待つ。
⑤キー-スイッチを ONする。
⑤DTC P100Cが表示されていないことを確認する。
》 終了
22
にj スタータ作動回数クリア
(a) 概要
aWJ&
「スタ}タ作動回数クリア」とは, ECMが記憶しているスタータ・モータの作動回数を消去する作業である。
これは,スタータ・モータを交換したときに実施しなければならない。
直量日 スタータ:モータを交換したときのみ,この作業を行うこと。
(b) 点検手順
(CONSULTを使用する場合〉
①キ}・スイ ッチを ONにする。
②CONSULTで“エンジン"の作業サポート項目“スタータ作動回数クリア"を選択する。
③“クリア"をタッチし,スタータの作動回数を消去する。
(CONSULTを使用しない場合>(図ー23)
豆歪〕 ・時計を使って時間を正確にカウントすること。
-アクセル・ペダル・ポジション・センサの回路が故障している場合は,診断モードを切り換えることがで
きない。
①キー・スイッチを OFFにして, 10秒間以上待つ。
②アクセル・ペダルが全閉位置であることを確認し,キ}・スイ ッチを ONにして3秒間待つ。
③アクセル・ペダル全開,全聞を, 5秒以内に素早く 5回くり返す。
④7秒間待ってから,アクセル・ペダル全開,全聞を, 5秒以内に素早く 5回くり返す。
①7秒間待ってからアクセル・ペダルを完全に踏み込み,約 10秒間その状態を保持する。
③アクセル・ペダルを完全に離しキー-スイッチを OFFにする。
およチエ [~
会開 rアクセル・ l ペダル l
会閉 L
》 終了
悼) バッテリ放電電流積算クリア
(a) 概要
約10砂
図-23 スタータイ午動回数クリア
L一
「バッテ1)放電電流積算クリア」とは, ECMが記憶しているバッテリ放電電流の積算値を消去する作業である。
これは,バッテリを交換したときに実施しなければならない。
(b) 点検手順
(CONSULT作業サポート〉
①キ}・スイ ッチを ONにする。
②CONSULTで“エンジン"の作業サポ-ト項目
③“クリア"を夕 ツチしし,パツテリ放電電流積算を消去するO
》 終了
23
aWJ&
(2) 各種センサ及び各種アクチュ工ータの点検
(イ) 工キゾース卜・バルブ・タイミング・コントロール・ソレノイド・バルブ
(a) 工キゾース卜・バルブ・タイミング・コントロール・ソレノイド・バルブー 1
①キー-スイッチを OFFにする。
②エキゾース ト・バルブ ・タイミング・コントロール・ソレノイド・パルプのハーネス ・コネクタを外す。
③エキゾースト・パルプ・タイミング・コントロール・ソレノイド・パルプ端子聞の抵抗を下記のよう に点検
する。
エキゾースト・バルブ・コントロール・ソレノイド・パルブ
+ 抵 抗
端子
2 7.0~7.7 Q (200C時)
l 導通なしア←ス
2
④点榔古果は正常か?
YES>> (b)へ
NO >> エキゾースト・パルプ・タイミング・コントロール・ソレノイド・パルプを交換する。
(b) 工キゾース卜・バルブ・タイミング・コントロール・ソレノイド・バルブー2(図ー24)
①エキゾースト・パルプ・タイミング・コントロール・ソ
レノイド・パルプを外すO
②エキゾースト・バルブ ・タイミング・コントロール・ソ
レノイド・パルプ2番(+ )と1番(一)端子聞にバッテリ
電圧を加えたと き,図のようにエキゾース ト・パルプ ・
タイミング・コントロール・ソレノイド・ノてルブ内のプ 図-24 エキゾースト・パルプ・タイミング・コント口-)レ・ソレノイド・バルブー2
ランジャが作動することを確認する。
E主童日 5秒以上連続してバッテリ電圧を加えないこと。ソレノイ ドのコイルに損傷を与える可能性がある。
ヨきE エキゾース ト・ パルブ ・タイミング ・コ ントローJレ・ソレノ イド・ パルプ、を外した場合は, 0リングを新品
に交換する。
(c) 点検結果は正常か?
YES >> 点検終了
NO >> エキゾースト・バルブ・タイミング・コントロール・ソレノイド・バルブを交換する。
(口) スーパ・チャージャ・バイパス・バルブ・コントロール・モータ
(a) スーパ・チャージャ・バイパス・バルブ・コントロール・モータの点検
①キー-スイッチを OFFにする。
②ス}パ ・チヤ}ジャ ・バイパス ・パルプのハ}ネス ・コネクタを外す。
③スーパ・チャージャ・バイパス ・パルブ端子聞の抵抗を点検する。
スーパ・チャージャ ・バイパス ・パルプ ・モータ・リレー
+
端子
5 6
④点榔古果は正常か?
24
抵 抗
1 ~ 15 Q (250C時)
aWJ&
YES >> 点検終了
NO >> スーパ ・チャージャ ・バイパス ・パルプを交換する。
川高圧フユー工ル・ポンプ
(a) 高圧フュー工ル・ポンプの点検-1
①キー・ スイッチを OFFにする。
②高圧フューエル・ポンプのハーネス・コネクタを外す。
③高圧フューエル・ポンプ端子聞の抵抗を下記の条件で点検する。
高圧フューエル・ ポンプ
ーナ 測定条件 抵抗
端子
2 温度℃ 20 -30 0.46 ~ 0.51 Q
④点糊古果は正常か?
YES>> (b0 NO >> 高圧フューエル ・ポンプを交換する。
(b) 高圧フュー工ル・ポンプの点検ー2
(CONSULTを使用する場合〉
①外した高圧フューエル・ポンプのハーネス ・コネクタを再度接続する。
②エンジンを始動する。
③CONSULTの“エンジン"の“データモニタ"モードで“ネンアツセンサ電圧"の表示を確認する。
ぞニタ項目 測定条件
エンジン回転数:アイドル
エンジン回転数:アイドルから4000rpmまで上昇
電圧
820 ~ 1140mV
820 ~ 2900mV ネンアツセンサ電圧
(CONSULTを使用しない場合〉
①エンジンを始動する。
②フューエル・レール圧センサの電圧を点検する。
+
プユーエル ・レ←ル圧七ンサ 測定条件 電圧
コネクタ 端子
エンジン回転数:アイドル 約0.82 ~ 1.l4VF1l2 2 アース
エンジン回転数:アイドルから4∞Orpmまで上昇 来甘 0.82 ~2.9 V
③点検結果は正常か?
YES >> 点検終了
NO >> 高圧フューエル ・ポンプを交換する。
Fhd
円〆“
EI1IiIII
同 大気圧センサ
(a) 構成部品機能点検ー 1(図ー25)
①キー-スイッチを ONにする。
②ECMハーネス ・コネクタ端子聞の電圧を下記のように測定する。
ECM
+ コネクタ
端子
F125 42 12
その時々の天候による大気圧や, 標高によって変化する。絶対圧センサのため,霊童日①大気圧を測定する。
E霊童日大気圧は, しかしその大気圧は海抜Omの天候が安定している時は天気予報などでの天気図が参考にできる。
下の表を参考に現在の標高で補正する必要がある。
標高(rn) 補正圧力(hPa)。 。200 一24
400 -47
600 -70
800 -92
1000 -114
1500 I伺
2000 -218
値なので,
---i----.、--
一一-~ーーー吋・ーー・・司・・・・・...----『ーー
850 9∞sω1αlO 10切 (hP,心
大気圧
,,--, ・・で・.
,,吋,,,4E
'SFE'E』
tEE
E
B
十.,B4・1・十,
『ll?1111srEfli--
』
mw印
山
崎
伺
詰電
E
801日
3.0 ~一一
Lrt
④大気圧に対し電圧が下記表の範囲にあるか点検する。
大気圧(hPa) 電圧(V)
800 3.1 ~3.7
850 3.3~3.9
900 3 .5~4.1
950 3.8~4 .3
1000 4.0 ~4 .6
1050 4. 2 ~4 .8
大気圧・電圧値図-25
⑤点検結果は正常か?
点検終了
大気圧センサを交換する。
YES >> 》NO
悼)
(a)
(CONSULTをf吏用する場合〉
①キー・ スイッチをOFFにする。
②外した全ハーネス ・コネクタを再接続する。
①エンジンを始動し,冷却水温が適温になるまで暖機する。
④ CONSULTの“エンジン"の“デ}タモニタ"モ} ドで“ネンアツセンサ電圧"を選択し,
フュ一工ル ・レール圧力センサ
フュー工ル・レール圧力センサの点検
下記の条件で表示を
26
確認する。
aWJ&
モニタ項目 測定条件
アイドル(エンジン暖機後)
アイドル→4000rpm
表示
820~ 1140mV
820 ~ 2900mV ネンアツセンサ電圧
(CONSULTを使用しない場合〉
①キー-スイッチを OFFにする。
②外した全ハ}ネス・コネクタを再接続する。
③エ ンジンを始動し,冷却水温が適温になるまで暖機する。
④フューエル・レール圧力センサの信号電圧を点検する。
ECM
+ 測定条件 電圧コネクタ
端子
[ヱンジン回転中]
-暖機後 約0.82 ~ 1.l4V-アイドル回転
Fl25 18 44 [エンジン回転中]-暖機後 来甘 0.82~2.9V
-エンジン回転速度:アイドル回転から4000rpm
点検鯖果は正常か?
YES >> 点検終了
NO >> フューエル・レ}ル圧力センサを交換するo
N スーパ・チャージャ週給圧センサ
(a) スーパ・チャージャ週給圧センサの点検
①キ}・スイッチを OFFにする。
②ハーネス・ コネクタを接続した状態でスーパ・チャー
ジャ過給圧センサを外す。
③加圧式ハンデイ ・ポンプのホ}スをスーパ ・チヤ}ジャ
過給圧センサに取り付ける。
④キー・スイッチを ONにする。図-26 スーパ・チャージャ過給圧センサの点検
①ECMハーネス・コネクタ端子聞の電圧を下記のように
点検する。
亙空白 ・加圧式ハンデイ・ポンプのゲージを確認しながら点検する。
-気温が10~ 30oC の状態で点検する 。
ECM 測定条件
+ (ゲ←ジ圧力)
電圧コネクタ
端子
30 OkPa(OmmHg) 約 2.03VF125
(スーパ・チャージャ過給圧センサ)12
40kPa(300mmHg) 約 2.67V
点検鯖果は正常か?
YES >> 点検終了
NO >> スーパ・チャージャ過給圧センサを交換する。
月
's
円〆“
a四.,.
マスタ・パック圧力センサ
マスタ・パック圧力センサの点検ーI
(ト)
(a)
①キー・ スイッチをOFFにする。
②エンジンを始動し,冷却水温が適温になる まで暖機する。
③キー・ スイッチを OFFにし,5秒以上待ってから再ぴONにする。
④ECMハーネス ・コネクタ端子聞の電圧を下記のよう に測定する。
ECM
+ コネクタ
端子
12 16 F125
エンジン停止後l分以上経過してから測定すること。-マニホールド負圧の影響を受けないよう,重宝日その時 の々天候による大気圧や, 標高によって変化する。-絶対圧センサのため,
⑤大気圧を測定する。
直三日 しかしその大気圧は海抜Omの天候が安定している時は天気予報などでの天気図が参考にできる。大気圧は,
ーーー、-ーーー「ーーーー-、司 a
-吋ーーーー『ーーーー『ーーーー『ーー
850 9∞950 1αlO1凶o(hPa) 大気圧
下の表を参考に現在の標高で補正する必要がある。
標高(m) 補正圧力(hPa)。 。200 -24
400 -47
600 一70
800 -92
10∞ -114
15∞ 一168
20∞ -218
値なので,
賞00
3.0 ~ - ーー
Yt
⑤大気圧に対し電圧が図の範囲にあるか点検する。
大気圧(hPa) 電圧(V)
800 3.1 ~ 3 .7
850 3 . 3 ~ 3 .9
900 3.5 ~4.l
950 3 .8 ~ 4.3
10∞ 4.0 ~ 4.6
10日 4.2 ~4.8 マスタ ・パック圧力センサの点検-1図-27
点検結果は正常か?
YES>> (bト
》 マスタ ・パック圧力センサを交換する。NO
マスタ・パック圧力センサの点検-]l
①キー ・スイッチを OFFにする。
②ハ}ネス ・コネクタ を接続した状態でマスタ ・パック圧
カセンサを外す。
,,「,B
.
.
『
.
.
.
,,吋,,,d
''』「''ah
B
-
+
・ts+
E
E
a
ムE
・1
EEEE』'BEE--EEFBEEEEEE』EEEEEEEL
)
O
S
D
W
E
4
4
3
電圧
(b)
③パキユ}ム ・ハンデイ ・ポンプのホースをマスタ ・パッ
マスタ ・パック圧力センサの点検-1I図-28
28
ク圧力センサに接続する。
④キー ・スイッチをONにする。
aWJ&
⑦ECMハ}ネス・コネクタ端子聞の電圧を下記のように測定する。
ECM
+ コネクタ
端子
F125 16 12
⑤エンジン停止時とバキューム・ポンプで負圧を掛けたときの電圧の差が,下記の範囲にあるか点検する。
負圧電
40kPa (-300mmHg)
-53.3kPa( -400mmHg)
66.7kPa( -500mmHg)
80kPa (-600mmHg)
点検結果は正常か?
YES >> 点検終了
圧差(V)
1.5 ~ 2.0
2.0~2.6
2.6 ~ 3.2
3.2 ~ 3.8
NO >> マスタ・パック圧力センサを交換する。
(チ) スーパ・チャージャ・バイパス・バルブ・ポジション・センサ
(a) スーパ・チャージャ・バイパス・バルブ・ポジション・センサの点検ー I
①キー-スイッチを OFFにする。
②外した全ハーネスを再接続する。
③CONSULTの“過給機バイパス・パルプ全閉位置学習"を実施する。
④キー-スイッチを ONにする。
①ECMハーネス・コネクタ端子聞の電圧を下記条件で点検する。
+
コネクタ 端子
41 Fl25
45
点検結果は正常か?
YES>> (b)へ
ECM 測定条件
コネクタ 端子
-キー・ スイッチ:ONE80 128
-セレクト・レパ← :Dポジション
NO >> スーパ・チャージャ・バイパス・パルプを交換する。
(b) スーパ・チャージャ・バイパス・バルブ・ポジション・センサの点検-II
①CONSULTの“アクティ ブテス ト"モードで“TC/SCバイパスバルブ"を選択する。
②ECMハーネス・コネクタ端子聞の電圧を下記条件で確認する。
+
コネクタ 端子
41 Fl25
45
点樹古果は正常か?
YES >> 点検終了
ECM 測定条件
コネクタ 端子
E80 128 “TC/SCバイパスバルブ"の値:Odeg
NO >> スーパ・チャージャ・バイパス・パルプを交換する。
29
電圧
約3.08 ~ 3.41V
電圧
約0.38~0.70V
aWJ&
(リ) ブレーキ圧力センサ
(a) ブレーキ圧力センサの点検
①キー・スイッチを ONにし, 1秒以上待つ。
②下記の条件でECMハーネス ・コネクタ~アース聞の電圧を点検する。
ECM
コネクタ+ 測定条件 電圧
端子
F125 20 12 ブレーキ ・ペダル完全に離す 約0.5V
踏み込む 0.5 4.5V※
※:ブレ」キ・ ペダルの踏み込み量により変化する。
点検結果は正常か?
YES >> 点検終了
NO >> ブレ}キ圧力センサを交換する。
医) バッテリ電流センサ
(a) バッテリ電流センサの点検
①キー-スイ ッチを OFFにする。
②バッテ リ・マイナス端子ケーブルを外す。
③車両に取付けられたバッテリ ・マイナス端子ケープルと,同等以上の太きのケープルをバッテリ ・マイナス
端子とボデ}・ ア}ス聞に接続する。
④キー・スイ ッチを ONにする。
⑦ECMハ}ネス・コネクタ端子聞の電圧を点検する。
ECM
+ 電圧コネクタ
端子
F126 80 73 約2.5V※
※:バッテリ点検を行った充電済みバッテリを使用して点検すること。
点榔古果は正常か?
YES >> 点検終了
NO >> バッテリ電流センサを交換する。
同バッテリ温度センサ
(a) バッテリ温度センサの点検
①キー-スイ ッチを OFFにする。
②バッテリ電流センサ(バッテ1)温度センサ内蔵)のハーネス・コネクタを外す。
③バッテリ電流センサ端子聞の抵抗を点検する。
サ一ン一
セ一
流一電T
下ノ
-
-E
-ア一ツ
一
守、、-
ノ一+ 抵 抗
端子
3 2 導通があり,抵抗値が100Q以上である
点検結果は正常か?
YES >> 点検終了
30
aWJ&
NO >> バッテリ電流センサを交換する。
(ヲ) スワール・コントロール・バルブ
(a) スワール・コントロール・バルブの点検
(CONSULTを使用する場合〉
CDキー・スイッチを OFFにする。
②インテーク・マニホ}ルドを取り外す。
③スワール・コントロール・パルプの破損や異物が扶まっていないか点検する。
④スワール・コントロ}ル・パルプ・モータのハーネス・コネクタを接続する。
⑤キー-スイッチを ONにする。
⑤CONSULTの“エンジン"の“アクテイブテスト"モードで7 ンブルコントロールバルブ開閉"を選択する。
⑦“作動"又は“継続"をタッチし,スワール・コントロール・パルプの開閉作動を点検する。
(CONSULTを使用しない場合〉
①キー・スイッチを OFFにする。
②インテーク・マニホールドを取り外す。
③スワーjレ・コントロール・パルプの破損や異物が挟まっていないか点検する。
④スワール・コントロール・パルプ・モ}タ端子に,下記のように2秒以内でバッテリ電圧を加え作動を点検
する。
スワール・コントロール・パルプ・モータ
端子 作動
( + ) (一)
l 2 開
2 1 閉
E亘言] 30秒以上連続してバッテ1}電圧を加えないこと。スワール・コントロール・ パルプ・モータに損傷を与える
可能性がある。
点糊古果は正常か
YES >> 点検終了
NO >> インテーク・マニホールドを交換するo
('7) 週給機マグネット・クラッチ
(a) スーパ・チャージャ・マグネット・クラッチの点検ー 1
①キー-スイッチを OFFにする。
②スーパ・チャージヤ・マグネット・クラッチを取り外す。
③セカンド・プーリとアーマチュアのすき間(A)をシック
ネス・ゲージを用いて,異なる 3箇所で点検する。
すき間:1.0mm以下
点樹古果は正常か?
YES>> (b)へ
NO >> スーパ・チャージャ・マグネット・クラ ッチ 図-29 マスタ・パック圧力センサの点検-ll
を交換する。
唱EA
円〈U
aWJ&
(b) スーパ・チャージャ・マグネット・クラッチの点検ー2
スーパ・チャージャ・マグネット・クラッチ端子聞の抵抗を下記条件で点検する。
スーノ~ .チャージャ ・マグネット ・クラ ッチ
+
端子
点榔古果は正常か?
YES >> 点検終了
2
抵抗
約3.27~ 3.61 Q (20'C時)
NO >> スーパ・チャージャ・マグネット・クラ ッチを交換する。
(カ) フュー工ル・インジェクタ
(a) フュー工ル・インジェクタの点検
①キー-スイッチを OFFにする。
②フューエル・インジェクタのハ}ネス・コネクタを外す。
③フューエル・インジェクタ端子聞の抵抗を下記のように点検する。
ブユ←エル・インジェクタ
+
端子
1
点検結果は正常か?
YES >> 点検終了
2
抵抗
11.1 ~ 14.5 Q (10 ~ 600C時)
NO >> 異常のある フユ}エルインジ、エクタを交換する。 0リングとクリ ップは再使用不可なので、必ず新
品に交換すること。
3) 外部診断器及び車載故障診断装置の活用による点検・整備
エンジン系統に不具合が発生し,エンジン警告灯(車載故障診断装置)又は外部診断器により DTCが出力さ
れた場合には, DTC一覧表の項目に従って点検・整備を行う必要がある。ここではスロ ットル・ポジション・
センサ系統不整合, CYL#2失火,吸気温センサ系統異常を例として点検・整備方法を説明する。
i ) スロットル・ポジション・センサ系統異常
①症状:加速不良,故障警告灯(MIL):点灯,アイドリング・スト ップ表示灯:点滅, DTC: P0222, P0607,
P2135
②故障内容:スロットル・ポジション・センサ lの2番端子と ECM75番端子問ハーネスの短絡
③点検方法:外部診断器を使用する場合としない場合
u) CYL#2失火系統
①症状:始動不良,エンスト /回転落ち不良,息っき /ヘジテーション,加速不良,アイドル振動/アイドル
回転変動大,故障警告灯(MIL)非点灯アイドリング・スト ップ表示灯:点滅, DTC: P0302
②故障内容:イグニション・コイルNO.2のl番端子と ECM86番端子聞のハーネスの断線
③点検方法:外部診断器を使用する場合としない場合
iu) 吸気温センサ系統異常
①症状:加速不良,アイドリング振動/アイドル回転変動大,故障警告灯(MIL)点灯,アイドリング・スト ッ
プ表示灯.点滅, DTC: POl12
②故障内容:吸気温センサ内部の断線
32
aWJ&
③点検方法:外部診断器を使用しない場合
(1 ) スロットル・ポジション・センサ系統異常(図-30)
圃圃圃:診断コード検出可能回路
ーーー:惨断コード検出不能回路
| センサ1 I II l I I I~同ポジDツシトョルン・センサ}
出l 中lR L
一短絡
+ + + +
w G R L
市l 市1 市1 市lスロットル・ スロットJレ・ スロットル・ スロットJレ・ポジション・ ポジション・ ポジション・ ポジション・
12らセンサ電憲 センサ1 センサ・ センサ2(AVCC) アース
@圃 (615間山⑧
図-30 スロットル・ポジション・センサ系統異常
付)症状
(a) フェイルセーフ
① 工ンジン・コントロール・システム
過給停止モード:スーパ・チャージャ・パイパス・パルプの制御を停止し,リターン・スプリングにより全
聞になる。ス}パ・チヤ}ジャ・クラッチの制御を停止する。
そのほかについては,アイドル・ポジションの+10度までの範囲内にするように, ECMは電子制御スロッ
トルを制御する。ECMはスロ ットルの問弁スピードを,正常な状態よりも遅くなるように制御する。その
ため,加速性が低下する。
円〈U
円く
u
aWJ&
② アイドリング・ストップ・システム
フェイルセーフ時でのアイドリング・ ス トップ ・システム作動
アイドリング又は走行中:アイドリング・ストップ・システム作動を禁止する。
アイドリング ・ス トッフ0 ・システム作動中:停止時→リ スタートさせる。クランキング時(リスタート時)→
次回よりアイドリング・ストップ・システム作動を禁止する。
-故障警告灯(MIL):点灯, アイドリング・スト ップ表示灯:点滅, DTC: P0222, P0607, P2135
DTC 診断項目 検出条件 推定原因
-ハーネス及びコネ クタ (スロ ット
P0222 スロットル ・ポジション ・センサl
MIL点灯スロットル・ポジション ・
7レ・ポジション・センサl回路の
(1トリップ診断)センサ1B1
から ECMに送信される信号電圧が 断線又は短絡低過ぎる。 -電子制御スロ ットル(スロットル・
ポジション ・センサ1)
P0607 MIL非点灯 ECM
ECM内の CANコントローラの初
(2トリ ップ診断)期診断時に異常を検出したとき。
. ECM
P2135 スロットル ・ポジション ・センサl
-ハーネス及びコネクタ (スロ ット
MIL点灯スロットル ・ポジション ・ とスロットル・ポジション・センサ
ル・ポジション ・センサl及ぴ2
(1トリ ップ診断)センサB1 2から送信される信号電圧の相関が
回路の断線又は短絡
異常である。-電子制御スロ ットル(スロットル・ポジション ・センサl及ぴ2)
付) 原因説明
スロットル・ポジション・センサ lの信号回路の短絡により,
. ECMに送信されるスロットル・ポジション・センサ 1信号が低くなり, P0222が検出される。
.ECMに送信されるスロットル ・ポジション・センサ l信号が低く なり, ECMに送信されるスロットル・
ポジション・センサ2信号との相関関係が不整合となり, P2135が検出される。
-スロ ットル・ポジション・センサ lの不具合によ り,ECM内のCANコン トローラの初期診断時が異常と
なり, P0607が検出される。
(口) 点検方法
〈外部診断器(CONSULT)を使用する場合と使用しない場合〉
(a) アースの取り付け状態の点検
①キー・スイッチを OFFにする。
②ア}ス(E38)の取り付け状態を点検する。
OK:手順(b)へ NG:修理又は交換
(b) スロットル・ポジション・センサ1電源回路の点検
①電子制御スロ ットルのハ}ネス ・コネクタを外す。
②キー-スイ ッチを ONにする。
③電子制御スロッ トル・ハーネス ・コネクタ l番端子とアース聞の電圧を点検する。
電圧イ直:約5V
OK:手)I[買(c)へ NG:修理又は交換
(c) スロットル・ポジション・センサ1アース回路の断線,短絡の点検
①キー-スイッチを OFFにする。
② ECMのハーネス ・コネクタを外す。
③電子制御スロッ トル・ハーネス・コネクタ 4番端子と ECMハーネス ・コネクタ 74番端子聞の導通を点検する。
基準:導通あ り
34
aWJ&
④ハ}ネスの短絡についても点検する。
OK:手)I[買(d)へ NG:修理又は交換
(d) スロットル・ポジション・センサ1入力信号回路の断線,短絡の点検
①電子制御スロッ トル・ハーネス・コネクタ 2番端子とECMハーネス・コネク タ75番端子聞の導通を点検する。
基準:導通あり
②ハーネスの短絡についても点検する。
OK:手)1頂付)へ NG:修理又は交換
(e) スロットル・ポジション・センサの点検
①外した全ハーネス ・コネクタを接続し直す。
②スロッ トル全閉位置学習を実施する。
③キー・スイッチを ONにする。
④セレクト・レバーをDレンジに入れる。
①下記の条件下でECM75番端子(スロットル・ポジション・センサ1信号),76番端子(スロットル・ポジショ
ン・センサ2信号)とECM74番端子(スロットル・ポジション・センサ・アース)聞の電圧を点検する。
端子アクセル・ ペダル 電圧コネクタ
+
75 全閉 O.36V以上
(スロットル ・ポジショ ン・ 七ンサ1信号) 全開 4.75V以下F126 74
76 全閉 4.75V以下
(スロットル・ポジション・センサ2信号) 全開 O.36V以上
⑤NGの場合は,電子制御スロッ トルを交換し,次のステップへ。
⑦スロッ トル全閉位置学習を実施する。
③ 自己診断結果(DTC)を消去し不具合現象が出るか確認する。
OK:手)1国(f)へ NG:修理又は交換
(f) 間欠不具合(何の処理作業もしていないのに問題となる症状が解消してしまう)の点検後,終了。
豆歪〕 間欠不具合点検方法
①点検開始
( 1トリップ目)DTCを消去する。
》 ②へ
②アース端子点検
アース端子が腐食,又は接続が緩んでいないか点検する。
点糊古果
OK >>③へ
NG >>修理又は交換する
③電気的故障の検索を実施する。
点検結果
OK >>④へ
NG >>修理又は交換する。
④コネクタ端子の点検
コネクタ端子の点検を実施する。
phd
円く
u
aWJ&
点検結果
OK >>点検終了
NG >>修理又は交換する。
(2) CYL#2失火(図-31, 32)
-・・:.断コード検出可能回路
一ー:惨噺コード後出不能回路
IPDM.E!R I PG-POWER.鳳E14
115:
@
同
-ylAh中2 + L事〉次ページへ
W
寸Bli一一⑮酬
(
也
・EL
トBU--@「j
P G
時1 市ECM ECM電源リレー
間官官11@圃 11761~111 7Z1711~1I@ 圃~~⑪圃目@
①図面
図-31 CYL#2失火①
36
aWJ&
-・・:惨断コード検出可能回路
ーーー:診断コード検出不能回路
点火信号#1
つ事v
備官
ECM
点火情号#3キー・スイッテ 回 Mアース@
噌l 哨
ー-23l@
ループ・ワイヤ
スパーク・プラグ
県l
プ長 | • I
占」-L @
門
BIl--⑨
@ 圏<IIfu)@⑪⑧
図-32 CYL#2失火②
付)症状
・始動不良,エンス ト/回転落ち不良,息っき/ヘジテーシ ョン,加速不良,アイドル振動/アイドル回転変
動大
-故障警告灯(MIL)非点灯アイドリング・スト ップ表示灯:点滅,DTC: P0302
DTC 診断項目 検出条件 推定原因
-スパ ク・プフグ不良-圧縮圧力
-燃庄不良-インジェクタ回路の断線又は短絡-フューエル ・インジェクタP0302
シリンダ2のミスブア -吸気漏れMIL点灯,又は点滅 CYL#2ミスブアイヤイヤを検出する。 -点火信号回路の断線又は短絡
(2トリ ップ診断)-燃料切れ-シグナル ・プレー ト-空燃比センサ1. x.ア ・フロー・ センサ
'PCVホースの接続不良
月''円く
u
aWJ&
ミスファイヤは以下の二つを故障診断する。
①lトリ ップ検出診断ロジック (三元触媒へのダメージ)
ECMはクランクシャフト・ポジション・センサ信号の変動を200回転ごとにモニタしている。
ミスファイヤによる高温により,三元触媒にダメージを与えるような状態を検出したとき MILは点滅する。
その後,三元触媒ヘダメージを与える状態ではなくなったとき, MILは消灯する。
2トリ ップ目に三元触媒にダメージを与えるほどの, ミスファイヤを検出したとき MILは点滅する。その後,
三元触媒ヘダメージを与える状態ではなくなった場合, MILは点灯する。
再度,三元触媒にダメ}ジを与えるほどのミスファイヤを検出した場合, MILは点滅する。
②2トリップ検出診断ロジック (排気悪化)
ECMはクランクシャフト・ポジション・センサ信号の変動を 1000回転ごとにモニタしている。
三元触媒にダメージを与えるほどではないが,排気ガスの悪化をまねくミスファイヤを2トリップ検出した
場合はMILが点灯する。
ミスファイヤは,シリンダごと,又は複数のシリンダ単位で検出することができる。
(a) フェイルセーフ
〈工ンジン・コントロール・システム〉
フェイルセーフ・モ← F下でのエンジン作動状態
フェイルセーフ・モード 車両挙動
ECMは認識するアクセル・ペダルの踏み込み速度を,実際のアクセル・
アクセル開度変化量制限ペダルの踏込み速度よりも遅くなるように制御する。そのため加速性が
走行制限モー ド 低下し,運転者に故障の修復を促す。
軍事日アクセル・ ペダルの戻り側判断行わない。
〈アイドリング・ストップ-システム〉
フェイルセ←ブ・司さ)下下でのアイドリング・ストップ・シスァム作動状態
アイドリング・ストップ・システム作動中アイドリ ング又は走行中
停止時 クフンキング時(リスタート時)
アイドリング・ストップ・シスァム作動次回よりアイドリング・ストップ・システム作動を禁止する。
を禁止する
(口) 原因説明
ミスファイヤが生じると,エンジン回転速度が変動するためクランクシャフト・ポジション・センサ信号も
変動する。
ECMはこの信号の各気筒変動によりミスファイヤの発生を判定している。
CYL#2のイグニション・コイルが点火しないことにより,エンジン回転速度が変動し, CYL#2の失火が検
出される。
川点検方法
〈外部診断器(CONSULT)を使用する場合と使用しない場合〉
(a) 吸気漏れと PCVホースの接続不良及び工キソース卜・システムの詰まり点検をする。
OK: CONSULT がある場合は手順(b~へ NG:修理又は交換
OK: CONSULTがない場合は手順(c;へ
(b) CONSULTによるパワー・バランステストの実施
気筒ごとにインジェクタの燃料噴射を停止させたときに, CYL#2のときのみエンジン振動に変化がないこ
とを確認する。変化のないシリンダがあるか。
。。円く
u
aWJ&
ある:手順(c)へ ない:圧縮圧力の点検をする。
(c) フュー工ル・インジェクタの機能点検(図-33)
①エンジンを始動する。
②サウンド・スコープ,マグネット・ハンド,貫通ドライ
パなどの適当な工具を使用し,各シリンダのフューエル・
インジ、エクタの作動音を確認する。
フューエル・インジェクタの作動音の有無を確認する。
ある:手順(d)へ
ない:以下のフューエル・インジェクタとその回路につ
いて点検する。
(d) スパーク・プラグの点検(図ー 34)
①イグニション・コイルAss'yをロッカ・カバーから取り
外す。
②スパ}ク・プラグを取り外し,汚れなどがないか点検す
る。
OK:手)1国(e)へ NG:修理又は交換
(e) 点火回路の点検
直量日換気がよく,可制却のない場所で,以下の作業を行う
こと。
①外した部品,コネクタを再度接続する。
~ID アイドJレ
グザ¥}小1
適当な工具
図-33 フューエル・インジェクタの機能点検
図-34 スパーク・プラグの点検
②燃圧を除去するために, IPDM. E/Rにあるフユ}エル・ポンプ・ヒ ューズを取り外す。
亙望日 CONSULTを使用して燃圧を除去した場合は,以下の手)1闘の問に再度燃圧が掛ってしまうので,フューエJレ・
ポンプ ・ヒューズを取り外して燃圧を除去すること。
③エ ンジンを始動する。
④エンスト後も, 2, 3回クランキングしてすべての燃圧を除去する。
⑤キ~ .スイ ッチを OFFにする。
③イグニション・コイルからの放電を避けるために,イグニション・コイルのハーネス・コネクタを外す。
⑦点検するシリンダのイグニション・コイルAss'yとスパーク・プラグをロ ッカ ・カバーから取り外す。
③燃焼室内の残留可燃ガスを除去するために, 5秒以上ク
ランキングする。
③イグニション・コイルにスパーク・プラグ及びハーネス・
コネクタを接続する。
⑮図のようにスパーク・プラグの端とアースされた金属部
との聞に 13~ 17mmの間隔をとり,ロープなどで固定
する。
⑪エンジンを約3秒間クランキングし,スパーク・プラグ
とアースされた金属部との聞に火花が発生するか点検す
る。
39
アースされた金属穆
(シυンダ・ヘッド,エンジン・プロックなど)
図-35 点火回路の点検
aWJ&
直童日 ・点検中,放電電圧は20kV以上になるので,スパーク ・プラグ,イグニション ・コイル方、ら 50cm以内に近
付かないように十分注意して作業する。
. 17mm以上の間隔をとると, イグニション・コイルにダメージを与える可能性がある。
亙望日 間隔が13mm以下であると,コイルに異常があっても火花が発生ずる可能性がある。
スパ}ク・プラグから火花が発生するか確認する。
ある:手順(f)へ ない:圧縮圧力の点検をする。
(f) 点火信号系統点検
①イグニション・コイル電源回路のJ点検-1
①キー・ スイッチをOFFにし 10秒以上待ってから再びONにする。
⑥ECMハーネス ・コネクタ端子聞の電圧を点検する。
ECM
+ lU工
電圧コネクタ
E80 109 128 バッテリ電圧
OK:②へ
NG:ECMの電源回路を点検する。
②イグニション・コイル電源回路の点検-II
① キ}・スイ ッチをOFFにする。
⑥コンデンサのハ}ネス・コネクタを外す。
①キー-スイ ッチをONにする。
④コ ンデンサ・ハーネス・コネクタ~ア}ス聞の電圧を点検する。
コンデンサ
+ 電圧
コネクタ
F13
端子
スア バッテリ電圧
OK:③へ
NG:電源回路の故障診断を実施する。
③コンデンサ ・アース回路の断線,短絡の点検
④キ}・スイ ッチをOFFにする。
⑥コンデンサ・ハーネス・コネクタ~アース聞の導通を点検する。
コンデンサ
+ 導通
コネクタ
F13
端子
2 スア あり
①ハーネスの電源への短絡についても点検する。
OK:④へ
NG:ハーネス又はコネクタの断線及び短絡を修理する。
④コンデンサの点検
①キー ・スイ ッチをOFFにする。
⑥コ ンデンサのハーネス・コネクタを外す。
40
aWJ&
① コンデンサ端子聞の抵抗を下記のように点検する。
コンデンサ
1
lU土
抵抗+
2 1M Q以上(250C時)
OK:①へ
NG:コンデンサを交換する。
①イグニション・コイル電源回路の点検 W
①外した全ハーネス・コネクタを再接続する。
⑥イグニション・コイルのハーネス ・コネクタを外す。
①キ}・スイ ッチをONにする。
④イグニション・コイル・ハーネス ・コネクタ~アース聞の電圧を点検する。
イグニション・コイル
+ 電圧シリンダ
コネクタ 端子
F33 2
2 F34 2 アース バッテリ電圧
3 F35 2
OK:⑥へ
NG:ハーネス又はコネクタの断線及び短絡を修理する。
⑤イグニション・コイル・ アース回路の断線,短絡の点検
④キー・スイ ッチをOFFにする。
⑥イグニション・コイル・ハーネス ・コネクタ~アース聞の導通を点検する。
イグニション・コイル
+ 導通シリンダ
端子コネクタ
F33 2
2 F34 2 アース あり
3 F35 2
①ハーネスの電源への短絡についても点検する。
YES >>⑦へ
NO >>ハーネス又はコネクタの断糠及ぴ短絡を修理する。
⑦イグニション・コイル出力信号回路の断線,短絡の点検
④ ECMのハーネス・コネクタを外す。
⑥イグニション・コイル・ハーネス ・コネクタ~ECMハーネス・コネクタ聞の導通を点検する 。
イグニション・コイル ECM
+ 導通シリンダ
コネクタ 端子 端子コネクタ
l F33 82
2 F34 F126 86 あり
3 F35 90
可ai
Aせ
aWJ&
①ハーネスの短絡についても点検する。
OK:③へ
NG:ハーネス又はコネクタの断糠及ぴ短絡を修理する。
③パワー-トランジスタ内蔵イグニション・コイルの点検
①キー-スイッチをOFFにする。
⑥イグニション・コイルのハーネス・コネクタを外す。
①イグニション・ コイル端子聞の抵抗を点検する。
イグ ション ・コイル
抵抗(25''C時)+
端子
0又は∞Q以外2 1
00以外l
3 2
OK:手順(g)
NG:異常のあるパワー-トランジスタ内蔵イグニション・コイルを交換する。
(g) 圧縮圧力と燃料圧力の点検
OK:手順(h)へ NG:修理又は交換
(h) フュー工ル・インジェクタより上流の燃料ラインの点検
OK:手)1国(i)へ NG:修理又は交換
(i) 点火時期,空燃比センサ及び工ア・フロー・センサの点検
OK:手)1国(j)へ NG:修理又は交換
(j) 現象別一畳表の点検
OK:手)1恒例へ NG:修理又は交換
(k) 間欠不具合(何の修理作業もしていないのに問題となる症状が解消してしまう)の点検後,終了。
ヮ“Aせ
aWJ&
(3) 吸気温センサ系統異常(図ー36)
断線BG
+ +
v血mm
BG
由吸気温センサ・ IECM
アース 巴B
園圃:診断コード検出可能回路
ーーー:at断コード検出不能回路
( ,f2li14) ⑪ ~~
図-36 点火回路の点検
(イ)症状(フェイルセーフ)
-加速不良,アイドル振動/アイドル回転変動大
-故障警告灯(MIL)点灯,アイドリング ・ス トップ表示灯:点滅,DTC: P0112
ダイアグ ・コード | 診断項目 | 検出条件
P01l2 MIL点灯
(2トリップ診断)
吸気温センサB1
推定原因
センサから ECMに送信される
信号電圧が低すぎる。
-ハーネス及びコネ クタ (吸気温センサ回
路の断線又は短絡)
-吸気温センサI
43
aWJ&
(a) フェイルセーフ
〈アイドリング・ストップ-システム〉
フェイルセ←ブ・司さ)下下でのアイドリング ・ストップ ・システム作動状態
アイドリング又は走行中アイドリ ング ・ストップ ・システム作動中
停止時 クランキング時(リスタード時)
アイドリング・ストップ・システム作動リスタートさせる。
次回より アイドリング ・ストップ ・シスを禁止する。 テム作動を禁止する。
(口) 原因説明
吸気温センサ内部の断線により. ECMに送信される信号電圧が低くなり ,吸気温センサ系統異常が検出さ
れる。
川点検方法
(a) 吸気温センサ1電源回路の点検
①エア・フロ}・センサのハーネス・コネクタを外す。
②キー-スイ ッチをONにする。
③エア ・フロー・センサ・ ハーネス ・コネクタ~アース聞の電圧を点検する。
+
エア・フロー・ センサ I 電圧
コネクタ | 端子
F124 スア 約5V
OK:手)11買(b)へ NG:修理又は交換
(b) アースの取り付け状態の点検
①キー・スイ ッチを OFFにする。
② ECMのハ}ネス・コネクタを外す。
③エア ・フロー・センサ・ハーネス・コネクタ~ECMハ}ネス・コネクタ聞の導通を点検する 。
+
ヱア・フロー・センサ ECM 導通
コネクタ 端子 コネクタ 端子
F124 2 F125 I 9 あり
④ハーネスの短絡についても点検する。
OK:手)11買(c)へ NG:修理又は交換
(c) 吸気温センサ1の点検
①エア ・フロー・センサ端子聞の抵抗を下記の条件で点検する。
ヱア・フロー・センサ
十 測定条件 抵抗
端子
4 2 吸気温 250
C 1.80 ~ 2.20kQ
OK: (d)へ NG:修理又は交換
(d) 間欠不具合(何の修理作業もしていないのに問題となる症状が解消してしまう)の点検後,終了。
亙杢]間欠不具合点検方法を参照
44