組込みソフトウェア向け開発プロセスガイ …software engineering center 16 sec...

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組込みソフトウェア向け開発プロセスガイド：ESPRの読み方

組込み組込みソフトウェア向けソフトウェア向け開発プロセスガイド：開発プロセスガイド：ESPRESPRの読み方の読み方

2007年6月6日

独立行政法人

情報処理推進機構（IPA）

ソフトウェア・エンジニアリング・センター（SEC）

組込み系プロジェクト

研究員

山崎

太郎

～～

ソフトウェア品質の向上のためにソフトウェア品質の向上のために

～～

Software Engineering Center 2Copyright © 2007 IPA, All Rights Reserved

SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･Ri目次

1.

SECの活動領域

2.

開発プロセスの必要性

3.

組込みソフトウェアの開発プロセスの整備～ＥＳＰＲ解説と読み方

～

4.

ESPRの活用方法

5.

まとめ



1.

SECの活動領域

2.


3.


～

4.

ESPRの活用方法

5.

まとめ


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･RiSECの対象領域

2つの分野エンタプライズ系と組込みソフトウェアソフトウェア開発の歴史の違い課題の所在の違い

製造業的

“まずは設計より下流を固める”

主題：

品質の作り込み、開発力強化

= 製品（あるいは部品）として価値技術：

設計モデル（UML、形式言語）実装

組込みソフトウェアエンタプライズ系

ソフトウェア

サービス業的

“より上流へ付加価値を求める”主題：

ユーザ/ベンダの関係と要求

ビジネスと融合したサービスとして価値技術：アーキテクチャやビジネスプロセス


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･RiＳＥＣエンタプライズ系プロジェクトの活動領域

システム化戦略

システム化計画

要求定義

ソフトウェア設計

プログラミング

ソフトウェアテスト

運用テスト

要求を満たしているか

仕様どおりか

システム設計システムテスト

業務評価

経営評価投資効果は上がっているか

要求工学

設計・開発技術

「超上流」の開発プロセス共有化

工程個別

全体支援プロセス改善

プロジェクト見える化

定量データ分析・手法

見積り


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･Ri

経営者が参画する要求品質の確保

第２版●要求品質確保のための超上流での役割分担を具体化・経営者や企画・システム部門長が知るべき具体的な役割・用語及び文章内容の詳細な解説を付けたＣＤ-ＲＯＭ・

「超上流から攻めるＩＴ化の原理原則１７ヶ条」を追加

ＩＴプロジェクトの「見える化」

～下流工程編～

●ITプロジェクトの下流工程を「見える化」に導く

・開発中プロジェクトのインプロセス・モニタリング・プロジェクトの典型的なトラブルと対策を類型化

ソフトウェア開発データ白書2006～IT企業1400プロジェクトの定量データで示す開発の

実態～●ベンダ19社とプロジェクトデータ1400件に基づく白書

・ベンダ横断のデータ収集をさらに充実・規模／工期／工数／品質の追加分析

ソフトウェア開発見積りガイドブック

●ITソフトウェア開発時の見積り精度を向上させ

るための見積手法・ベンダ8社のプラクティスと共同研究パートナー

の手法紹介

●啓発のために制作した書籍（2005年5月発行）の普及数

・「ソフトウェア開発データ白書2005」

12,000部発行

・「ITユーザとベンダのための定量的見積りの勧め」

18,000部発行

・「経営者が参画する要求品質の確保」

28,000部発行

●各種イベント

・エンタプライズ系関連のイベント（直近1年間）：4回で合計1,100名を超える来場者に講演を実施。特に、「ソフ

トウェア開発データ白書2005 正しい読み方と賢い使い方」セミナー（2006年2月開催）は、聴講者募集開始後、

即日（6時間で）満席。

●国際会議での論文発表

・「ICSE2006」等国際会議（3回）で、計6編の論文を発表

アウトプット



プロジェクト・マネジメント

スキル・キャリア・教育

開発プロセス

ｼｽﾃﾑ要求分析

ｼｽﾃﾑ方式設計

ｿﾌﾄｳｪｱ要求分析

ｿﾌﾄｳｪｱ詳細設計

コーディング

単体テスト

ｿﾌﾄｳｪｱ適格性

確認テスト

ｿﾌﾄｳｪｱ方式設計ｿﾌﾄｳｪｱ結合

ｼｽﾃﾑ結合

ｼｽﾃﾑ適格性確認テスト

設計品質

実装品質

利用品質

ソフト

ウェア

開発工程

全体支援

テスト

ＳＥＣ組込み系プロジェクトの活動領域

機能安全



組込みソフトウェア開発向けコーディング作法ガイド（C言語版）

コーディング規約を作成・運用するためのガイド•

コーディング作法ガイド（V0.8）にパブ

リックコメントを追加

•

C言語の特性を俯瞰し、過去のノウハ

ウを収録

組込みスキル標準

ETSS 概説書（2006年度版）

組込みスキル標準（ETSS）の概要や活用方

法などを解説•

ETSSは組込みソフトウェア開発に関する

人材育成や有効活用を目的に策定

•

ETSSを開発現場に導入する際、必要と

なる考え方や具体例をブラッシュアップ

組込みソフトウェア開発における品質向上の勧め

（ユーザビリティ編）

組込みシステムにおけるユーザビリティの重要性を啓蒙

•

製品仕様へのユーザビリティ反映手

法を紹介

組込みソフトウェア開発における品質向上の勧め

（設計モデリング編）

設計品質向上における設計モデルリングの啓蒙

•

組込み開発において有用なモデリ

ング手法の体系的整理と提案

•

組込みソフト設計での留意点などの

整理・知識化

●啓発のために制作した書籍（2005年5月発行）の普及数

�「組込みｿﾌﾄｳｪｱ開発におけるﾌﾟﾛｼﾞｪｸﾄﾏﾈｼﾞﾒﾝﾄ導入の勧め」

12,000部発行

�「組込みｿﾌﾄｳｪｱ開発における品質向上の勧め（ｺｰﾃﾞｨﾝｸﾞ編）」

14,000部発行

�「組込みスキル標準ETSS概説書（2005年版）」

14,000部発行

●各種イベント

組込み関連のイベント（直近1年間）：6回で合計3,100名を超える来場者に講演を実施。

アウトプット


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･Ri最近のアウトプット

組込みソフトウェア向け開発プロセスガイド

組込みソフトウェア向けプロジェクトマネジメントガイド［計画書編］

新刊

組込みシステムの安全性向上の進め（機能安全編）

2006年10月30日発行 2006年11月15日発行

2006年11月15日発行



1.

SECの活動領域

2.


3.


～

4.

ESPRの活用方法

5.

まとめ



0% 10% 20% 30% 40% 50%

1000万行以上

500～1000万行

100～500万行

10～50万行

5～10万行

1～

5万行

1000～

1万行

1000行未満

平均行数：約99万行

経済産業省 2005年版組込みソフトウェア産業実態調査報告書

製品に搭載される組込みソフトウェアのソースコードの全行数

システムの大規模化システムの大規模化システムの大規模化


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･Riソフトウェア開発規模の増大

2001年当時

100万行

500万行

現在

5倍以上

携帯電話プログラム行数

2000年当時

100万行

500万行～1000万行

現在

5～10倍

自動車プログラム行数



0% 10% 20% 30% 40% 50%

不明

6ヶ月未満

6ヶ月～1年未満

1～1.5年未満

1.5～2年未満

2年以上


平均的な組込みソフトウェア開発期間

開発期間の短期化開発期間の短期化開発期間の短期化



設計品質問題による対策費（人件費、製品改修費、修理費を含む）

0% 5% 10% 15% 20% 25% 30%

100万円未満

100万～500万円未満

500万～1,000万円未満

1,000万～2,000万円未満

2,000万～5,000万円未満

5,000万～1億円未満

1億～2億円未満





設計品質問題の多発設計品質問題の多発設計品質問題の多発



プロダクトの品質プロダクトの品質Ex. バグが無いこと

使いやすいこと

開発プロセスとプロダクトの品質

作業1作業1 作業3作業3

中間成果物

中間成果物

作業2作業2

中間成果物

中間成果物

開発の過程（＝プロセス）作業の品質

Ex. 必要な手順を踏んで開発されていること

最終成果物



2006年版

組込みソフトウェア産業実態調査：技術者個人向け調査

製品の開発の進め方で課題として感じていること

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%

開発計画がずさん

ドキュメンテーションが不十分

開発プロセスが明確でない

プロジェクトマネジメントがなされていない

作業標準がない、あるいは運用されていない

個人の役割分担が明確でない

品質管理が不十分

メンバ間のコミュニケーションが不十分

適材適所でない

その他

1番目 2番目 3番目


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･Ri組込みソフトウェア開発で採用されているプロセス

200５年版

組込みソフトウェア産業実態調査：プロジェクト責任者向け調査

ウォーターフォール方式36.2%

標準的な開発プロセスはない22.7%

プロトタイピングモデル方式8.9%

インクリメンタル方式8.2%

アジャイル方式(XP等）

2.8%

その他の方式3.5%

スパイラル方式(セミスパイラル方式）

18.9%



開発プロセスの意識が希薄ハード開発プロセスとの連携が必須

必ずしも効率的な開発になっていない

組込みソフトウェアに適した開発プロセスを整備必要最小限の作業/プロセスを抽出し整理

具体的な作業に結びつく整理ISO/IEC 12207,15288など国際標準を参考にする⇒

SLCPを組込みソフトのビューから見て解釈・整理

組込みソフトウェア向け開発プロセスの設計

SEC版組込みソフトウェア開発プロセスガイド(ESPR)SECSEC版版組込みソフトウェア開発プロセスガイド組込みソフトウェア開発プロセスガイド(ESPR)(ESPR)

組込みソフトウェア開発組込みソフトウェア開発



1.

SECの活動領域

2.


3.


～

4.

ESPRの活用方法

5.

まとめ


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･Ri『開発プロセスガイド』

ESPR

ESPR： Embedded

System development Process Reference

ESPR： Embedded

Systemdevelopment Process Reference

組込みソフトウェア開発力強化のために

組込みソフトウェアを『効率的』に開発し、

かつ『高品質』なものとしていくための標準的

な開発作業を整理



次の3編で構成される

『開発プロセスガイド』

ESPRの構成

Part1 Part1 解説編解説編

ESPRESPRの目的、位置づけなどを記載の目的、位置づけなどを記載

Part2Part2技術編技術編

ESPRESPRの定義とドキュメント・テンプレート例を記載の定義とドキュメント・テンプレート例を記載

Part3Part3活用編活用編

ESPRESPRの活用例として、開発プロジェクトの工程設計を記載の活用例として、開発プロジェクトの工程設計を記載


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･RiPart1 解説編の構成

1.1 開発プロセスとは1.2 開発プロセスガイドの目的と位置づけ1.3 想定する利用者・利用方法と得られる効果1.4 開発プロセスガイドの構造1.5 本ガイドの利用に関する注意事項など1.6 関連する規格など

1.1 開発プロセスとは1.2 開発プロセスガイドの目的と位置づけ1.3 想定する利用者・利用方法と得られる効果1.4 開発プロセスガイドの構造1.5 本ガイドの利用に関する注意事項など1.6 関連する規格など

Part1 Part1 解説編解説編



開発プロセス開発プロセス開発プロセス

開発を進める上で必要な作業開発を進める上で必要な作業(Activity)(Activity)を整理したものを整理したもの

••どのような作業を行うかどのような作業を行うか••作業の結果をどのように形にするか作業の結果をどのように形にするか

••ウォーターフォールモデルウォーターフォールモデル••スパイラルモデルスパイラルモデル••プロトタイピングモデルプロトタイピングモデル

開発プロセスモデル開発プロセスモデル開発プロセスモデル開発プロセスの実施順序を開発プロセスの実施順序を

含めて含めて抽象的に抽象的に整理したもの整理したもの

テーラリングテーラリング&&

工程設計工程設計

開発プロセスとは

部門や製品ドメインの部門や製品ドメインの性質に合わせて実際性質に合わせて実際

の作業を時間軸を考慮の作業を時間軸を考慮して設計したものして設計したもの

工程工程工程



誰もが同じような手順と作業で

ソフトウェア開発をできるようにする

ソフトウェア開発に関する作業と手順

人や組織によってまちまち

不必要な誤解や無駄が発生

Engineering Process-アーキテクチャ設計

-詳細設計

・・・-ソフトウェア結合など

Engineering Process-アーキテクチャ設計

-詳細設計

・・・-ソフトウェア結合など

Support Process-構成管理

-品質管理

-検証/レビュー

など

Support Process-構成管理

-品質管理

-検証/レビュー

など

作業を明確にする

ISO/IEC 12207 / SLCP (Software Life Cycle Process)-ソフトウェア開発に関する個々の

作業の名称

を規定

作業内容

ISO/IEC 15288 (System Life Cycle Process)



定義範囲

プロセスのプロセスのIPOIPO明確化明確化JIS X 0160 開発プロセスのアクティビティ

目的、入力・出力、タスクを明確化

システム設計とのインタフェースハードウェア開発とのコンカレント性

システム要求仕様

ハードウェア仕様

ソフトウェア要求分析

Input

作業

（（Pr

oced

ure)

Outcomeソフトウェア要求仕様書

作業範囲とIPOの明確化

・システム全体の中での当該ソフトウェアの位置

づけを明確にする

・ソフトウェアとして実現する機能を明確にする・機能以外の特性（非機能要求）を明確にする・将来のシステム拡張などの戦略の中での位置

づけを明確にする

・ソフトウェアが動作するプラットフォームを明確

にする

・ソフトウェアとハードウェアの間のインタフェース

を明確にする

・ソフトウェアへの入力/出力データを明確にする

Purposeどのようなソフトウェアを開発するか明確にする

システム結合

システム結合

システム適格性確認テスト


システム要求分析

システム要求分析システム

方式設計

システム方式設計

コーティング＆単体テストコーティング＆単体テスト

ソフトウェア適格性確認テスト

ソフトウェア適格性確認テストソフトウェア要求分析ソフトウェア要求分析

ソフトウェア方式設計ソフトウェア方式設計

ソフトウェア詳細設計ソフトウェア詳細設計

ソフトウェア結合ソフトウェア結合

ソフトウェア開発

システム開発


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･Ri国際規格とESPRの関係

カバー範囲

→

広く

詳細度

→

深く

国際規格ISO/IEC12207ISO/IEC15288

ESPR

組込みソフトウェア開発に最低限必要な作業の集まりとする⇒横方向：プロセスのカバー範囲は国際規格ISO/IEC12207、

15288よりは少ないプロセス

⇒縦方向：詳細度は組込みソフトウェア開発の実作業が見えるレベルの詳細な程度


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･RiESPRのプロセスの構造

開発作業を4階層でブレイクダウン開発作業を4階層でブレイクダウン

プロセスプロセスプロセス

アクティビティアクティビティアクティビティ

タスクタスクタスク

サブタスクサブタスクサブタスク


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･RiPart2 技術編の構成

2.1 全体構成2.2 プロセス定義書2.3 ドキュメント・テンプレート例


Part2 Part2 技術編技術編


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･RiPart2 技術編の読み方





SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･RiESPRのプロセス・カテゴリ

ソフトウェア・エンジニアリング・プロセス（SWP）

ソフトウェア・エンジニアリング・プロセスソフトウェア・エンジニアリング・プロセス（（SWPSWP））

SWP: SoftWare engineering ProcessSWP: SWP: SoftWareSoftWare engineering Processengineering Processソフトウェアとしての要求定義からソフトウェア総合テストまでソフト

ウェアを作る際の直接作業を整理したプロセス

プロセスプロセスプロセス

SUP: SUpport ProcessSUP: SUP: SUpportSUpport ProcessProcessソフトウェア開発を円滑に進めるために必要となる支援作業や間接

作業を中心に整理したプロセス

サポート・プロセス（SUP）

サポート・プロセスサポート・プロセス（（SUPSUP））

SYP: SYstem engineering ProcessSYP: SYP: SYstemSYstem engineering Processengineering Process組込みソフトウェアが組み込まれて動作する組込みシステムとして

とらえた場合のシステム要求やシステムと

しての動作検証などの

作業を整理したプロセス

システム・エンジニアリング・プロセス（SYP）

システム・エンジニアリング・プロセスシステム・エンジニアリング・プロセス（（SYPSYP））


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･Ri全体構成


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･RiＶ字モデルとの対応（SWP）Ｐ１８

ESPR x0160




ソフトウェア・エンジニアリング・ソフトウェア・エンジニアリング・プロセス（プロセス（SWPSWP））



SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･Riソフトウェア・エンジニアリング・プロセス（SWP）

P19


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･Riアクティビティの解説（SWP）

P33，34



P33，34


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･Riタスク、サブタスクの解説（SWP）

P38


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･RiESPRのサブタスク（例）


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･Riサブタスクの解説（SWP）

P38

作業の入出力を明示作業の入出力を明示



P38

組込みソフトウェアの開発において実施すべき作業項目を整理組込みソフトウェアの開発において実施すべき作業項目を整理



P38

作業を実施する際の作業を実施する際の注意すべき事項を整理注意すべき事項を整理


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･RiＶ字モデルとの対応（SUP）

サポート・プロセス（SUP）

サポート・プロセスサポート・プロセス（（SUPSUP））


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･Riサポート・プロセス（SUP）

P93


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･Riアクティビティ、タスクの解説（SUP）

P99



P99


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･Ri定義書とドキュメント・テンプレート例

P41


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･Riドキュメント・テンプレート例

P106～109

作業結果をまとめる際に、作業結果をまとめる際に、成果物の成果物のテンプレートとして利用できるテンプレートとして利用できる



1.

SECの活動領域

2.


3.


～

4.

ESPRの活用方法

5.

まとめ


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･Ri想定する利用者

個々の開発案件個々の開発案件でで開発プロセスや工程を検討・決定する開発プロセスや工程を検討・決定するマネージャやリーダマネージャやリーダ

組織や部門の開発プロセスの標準や基本的な考え方を整備し、組織や部門の開発プロセスの標準や基本的な考え方を整備し、その運用を支援するメンバーその運用を支援するメンバー

品質保証など、ソフトウェア開発を間接的に支える支援グループの品質保証など、ソフトウェア開発を間接的に支える支援グループのメンバーメンバー

組込みソフトウェアを開発する組織において、


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･Ri想定する利用方法

ソフトウェアの開発プロセスなどが未整備で、ソフトウェアの開発プロセスなどが未整備で、新規に組織や部門の開発プロセス標準を決める場合新規に組織や部門の開発プロセス標準を決める場合

既に組織や部門の標準的な開発プロセスがあるが、既に組織や部門の標準的な開発プロセスがあるが、実際の作業などとのずれが生じていて見直しが必要な場合実際の作業などとのずれが生じていて見直しが必要な場合

従来の開発プロセスでは対応できないため、従来の開発プロセスでは対応できないため、新たな開発プロセス標準が必要な場合新たな開発プロセス標準が必要な場合


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･Riプロセスガイド（ＥＳＰＲ）の活用

開発プロセス開発プロセス

開発を進める上で必要な作業(アクティビティ)を整理したもの

•

どのような作業を行うか•

作業の結果をどのように形にするか

•

時間的な順序性は持っていない

工程設計アクティビティ（、タスク、サブタスク）を

選定し、時間軸上に割り付ける

開発工程開発工程組織/部門や製品ドメインの性質

に合わせて実際の作業を時間軸を考慮して割り付けたもの

Part2技術編

Part2Part2技術編技術編

Part3活用編

Part3Part3活用編活用編


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･RiPart3 活用編の構成

3.1 活用の手順3.2 組織/部門の開発プロセスの整備3.3 開発プロジェクトの工程設計3.4 開発プロジェクトの作業計画

（工程設計の詳細化）

3.1 活用の手順3.2 組織/部門の開発プロセスの整備3.3 開発プロジェクトの工程設計3.4 開発プロジェクトの作業計画

（工程設計の詳細化）

Part3 Part3 活用編活用編


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･Riプロセスガイド（ＥＳＰＲ）の活用

P137

開発特性を考慮した開発プロセス

開発特性を考慮した開発プロセス

標準的な開発プロセス標準的な開発プロセス

各開発プロジェクトの制約条件(納期、品質、コスト)を考慮した開発工程

各開発プロジェクトの制約条件(納期、品質、コスト)を考慮した開発工程


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･Ri開発工程（例）



TypeType--11本来やるべき本来やるべき作業が分からない作業が分からない

TypeType--22どのように作業（プロセス）をどのように作業（プロセス）を進めればよいか分からない進めればよいか分からない

開発プロセス実行の難しいところ

当該製品に求められる品質のレベル安全性/信頼性の水準

当該製品に求められる品質のレベル安全性/信頼性の水準

実現するために必要な作業（プロセス）の選択実現するために必要な作業（プロセス）の選択

TypeType--33必要な作業は分かっているが必要な作業は分かっているがやらない（できない）やらない（できない）


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･Ri設計作業に関する悪循環例

ＥＬ/技術者

忙しくて設計（書）作成する暇ない

ＥＬ/技術者

忙しくて設計（書）作成する暇ない

リーダ/技術者

設計（書）が必要なのはわかっている

リーダ/技術者

設計（書）が必要なのはわかっている

設計（書）なくても何とかモノできてしまう

設計（書）なくても何とかモノできてしまう

設計（書）作成の必要性？設計（書）作成の必要性？

設計レベルでの誤りの放置設計レベルでの誤りの放置設計確認のためのテストの不足設計確認のためのテストの不足再利用の停滞再利用の停滞

最も大きな課題は設計の必要性に対する認識最も大きな課題は設計の必要性に対する認識



設計要素の検討不十分

不十分な設計ドキュメント

誤りを含んだ実装

システム不具合

•外部環境などに起因する異常処理対応

の確認•性能面，ハードリソース面の確認

コードレビュー信頼性を損なう記述移植性，保守性などの欠落

手戻り作業

開発プロセスにおける Pitfall

設計＆実装設計＆実装設計（書）レビュー•システムの静的構造の確認•システム動的側面（振舞い）の確認



-

なぜその作業を実施しなければいけないか-

その作業を実施しないとどうなるか

- 作業結果の確認（レビュー）の実施による品質作りこみ- 後工程での入力情報として活用

プロセスの定着に関するポイント

11 作業（プロセス）の必要性を理解させる作業（プロセス）の必要性を理解させる

-技術者に負荷をかけずに作業を実施する方法を与える

22 具体的に作業を進めるための指針や考え方，道具を用意する具体的に作業を進めるための指針や考え方，道具を用意する

33 作業（プロセス）の結果を最大限利用する作業（プロセス）の結果を最大限利用する


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･Ri開発プロセスを整備することにより得られる効果

実施すべき作業の漏れがないか確認したり、不要な作業を見直したり

することができる。

市場や顧客が求める機能や品質/ 信頼性を実現する上での品質作り

こみなどの仕組みを確立することができる。

大規模な開発プロジェクトにおいて、作業の分担や作業間の連携など

を確実にすることができる。

外部委託する場合に、作業成果物、納品物、個々の作業内容や作業

名称など、委託先に提示する情報を明確にできる。



1.

SECの活動領域

2.


3.


～

4.

ESPRの活用方法

5.

まとめ


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･Ri開発プロセスガイドの特徴

特徴特徴11 ソフトウェア、システムの開発プロセスに関する国際規格をソフトウェア、システムの開発プロセスに関する国際規格を

参考に、より具体的な作業のレベルで開発プロセスを整理。参考に、より具体的な作業のレベルで開発プロセスを整理。

特徴特徴22 組込みソフトウェアの開発において実施すべき作業項目と組込みソフトウェアの開発において実施すべき作業項目と注意すべき事項を整理。注意すべき事項を整理。

特徴特徴33 個々の作業の入出力を明示するとともに、作業内容に個々の作業の入出力を明示するとともに、作業内容についつい

てても具体的で理解容易な表現をも具体的で理解容易な表現を使用使用。。

既存のソフトウェア開発プロセス

既存のソフトウェア既存のソフトウェア開発プロセス開発プロセス

組込みソフトウェア向け開発プロセスガイド

(ESPR)

組込みソフトウェア向け組込みソフトウェア向け開発プロセスガイド開発プロセスガイド

(ESPR)(ESPR)


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･Ri開発プロセスガイドを利用することにより得られる効果

組織や部門で必要な作業を効率的に整理し、組織や部門の開発プロ

セスとして整備することができる。

個々の作業の結果整理や成果物の内容を検討することができる（ド

キュメント・テンプレート例）。

組込みソフトウェア開発作業において、特に注意すべき事項などを組

織や部門の開発プロセス検討の際に参考とすることができる。


SECSoftware Engineeringfor Mo･No･Zu･Ku･RiComing

Soon !

ESPR Ver.2.0

SYPのスコープ組込みソフトウェアが組み込まれて動作する組込みシステムとしてとらえた場合のシステム要求やシステムとしての動作検証などの作業を整理したプロセスSYPは組込みシステムの開発サイドの作業を対象範囲とし、製品企画部門や製品検査部門の作業は対象範囲外とするSYPの対象者はあくまでも一般のシステム/ソフトウェア開発者とし、ハードウェアの開発に関する作業は含まない

SYPの定義（アクティビティ一覧）

開始条件製品企画：製品戦略（エンドユーザニーズなど）が明確になっている

スケジュール：おおよその全体スケジュールは決まっている（発売日、対外的なマイルストーンなど）

終了条件SYP4のシステムテストでは製品を製造ラインに載せる（製品審査などの）前までとする

製品企画製品企画

SWPSWP

SYPSYP

ID アクティビティ概要

SYP1 システム要求定義システムとして何を作るかを明確にする。

SYP2 システム・アーキテクチャ設計システム要求をどのように実現するかハード／ソフトの切り分けを含めて検討する。

SYP3 システム結合テストシステムを構成するハードとソフトを組み合わせた際の機能が動作するかどうかを確認する。

SYP4 システムテストシステムの要求事項が実現できていることを確認する。

製品審査製品審査

システム結合システム結合



SYP1 システム

要求定義

SYP1 システム

要求定義システム要求分析システム要求分析

SYP2 システム・

アーキテクチャ設計

SYP2 システム・

アーキテクチャ設計システム方式設計システム方式設計 SYP3 システム結合テストSYP3 システム結合テスト

SYP4 システムテストSYP4 システムテスト

ESPRESPR x0160x0160



SUPのスコープ

組込みシステム開発を円滑に進めるために必要となる支援作業や間接作業を中心に整理したプロセス

開発作業でマネジメントに必要な作業を中心に整理する

SUPの定義（アクティビティ一覧）

ID アクティビティ概要

SUP1 プロジェクトマネジメント組込みソフトウェアを開発するための開発プロジェクトを定義し、そのプロジェクトの活動を円滑に進める

ための作業を規定する。

SUP2 品質管理開発している組込みソフトウェアの品質が要求や市場ニーズに合致するように、開発過程での品質の作り

こみを実現するための作業を規定する。

SUP3 リスクマネジメント組込みソフトウェアの開発過程で発生しうるリスクを早期に把握し対策を講じる。

SUP4 文書化と文書管理ソフトウェア・エンジニアリング・プロセスで実施した作業結果を文書に整理し、管理する際の作業を規定

する。

(注1：文書管理については構成管理にて記述する)

SUP5 構成管理組込みシステムを構成する個々のユニットやそれらの設計情報などの構成を把握し、管理する。（保守環

境の維持も含む）

SUP6 問題解決管理開発の過程で生ずるさまざまな問題点や課題を把握し、それらへの対策や解決状況を管理する。

SUP7 変更管理開発着手後に発生する要求や設計の変更とそれらへの対応を管理する。

SUP8 共同レビュー開発作業の節目ごとに当該プロセスでの作業結果が適切であったかどうかを、関係者間で技術面、管理

面の両面から確認する。

SUP9 開発委託管理一部のプロセスを外部委託する際に必要となる作業を規定する。

SUP10 開発環境整備設計から、実行モジュール作成、テストに到るまでの開発に必要となる環境（実装環境、テスト環境など）

を整備し管理する。

Coming

Soon !

ESPR Ver.2.0



SEC 組込みソフトウェア向け開発ガイド ESｘR 活用ワークショップ開催予告

ESｘR活用ワークショップとは

ESｘR活用ワークショップ開催概要（予定）

ESｘRは安心・安全な組込みソフトウェアを実現することを目的としてIPA/SECが

提供するソフトウェア開発ソリューションです。(*1: ESxR:Embedded

System development exemplar Reference)

SECではESｘRを多くの組込みシステム開発の現場で広く活用していただくために，

実際に活用していただいた方々にお集まりいただく，その経験をご紹介いただく場

として初秋の京都で活用ワークショップの開催を予定しています。

時期：

2007年9月13日

場所：

京都リサーチパーク

活用事例発表募集時期：2007年７月頃

SECホームページなどで募集します

＊優秀な活用事例はSECジャーナルなどへの記事掲載他を予定しています

＊事例発表いただける方は同時開催のSPLC2007(ソフトウェアプロダクトライン

国際会議）にSECゲストとしてご招待いたします。

ESPR: 組込みシステム開発プロセスガイド

ESCR:

組込みシステムコーディング作法ガイド

ESMR: 組込みシステム開発マネジメントガイド



SECの活動

にご協力ください。

http://sec.ipa.go.jp/

ご清聴ありがとうございました。

http://sec.ipa.go.jp/

組込みソフトウェア向け 開発プロセスガイ …software engineering center 16 sec...

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