移行ガイド replication manager のappsync への移行 · 比較したものです。 表 6...

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移行ガイド EMC ® AppSync ® バージョン 3.1 Replication Manager AppSync への移行 302-003-513 01 2016 年年 12 l 概要........................................................................................................................ 2 l 対象読者................................................................................................................. 2 l Replication Manager ライセンスの AppSync への移行................................................. 2 l 環境に関するガイドライン............................................................................................ 3 l AppSync Replication Manager の比較.................................................................. 8 l AppSync 構成ガイドライン........................................................................................ 12 l 移行ガイドライン....................................................................................................... 13 l 全般的な移行手順.................................................................................................. 16 l アプリケーション間の一時的な移行............................................................................. 22 l Replication Manager を削除するタイミング................................................................ 23 l 参考資料............................................................................................................... 23

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Page 1: 移行ガイド Replication Manager のAppSync への移行 · 比較したものです。 表 6 ハイパーバイザー プラットフォーム ハイパーバイザー Replication

移行ガイド

EMC® AppSync®

バージョン 3.1

Replication Manager の AppSync への移行302-003-513012016年年 12月

l 概要........................................................................................................................ 2l 対象読者.................................................................................................................2l Replication Manager ライセンスの AppSync への移行................................................. 2l 環境に関するガイドライン............................................................................................ 3l AppSync と Replication Manager の比較.................................................................. 8l AppSync構成ガイドライン........................................................................................ 12l 移行ガイドライン....................................................................................................... 13l 全般的な移行手順..................................................................................................16l アプリケーション間の一時的な移行............................................................................. 22l Replication Manager を削除するタイミング................................................................ 23l 参考資料............................................................................................................... 23

Page 2: 移行ガイド Replication Manager のAppSync への移行 · 比較したものです。 表 6 ハイパーバイザー プラットフォーム ハイパーバイザー Replication

概要このドキュメントでは、アプリケーション保護ツールとして EMC Replication Manager を使用しているユーザーが EMC AppSync の利用に向けて移行を検討するときに役立つガイドラインを確認できます。このドキュメントには、EMC Replication Manager 5.5.3 と EMC AppSync 3.0.x の技術的な比較が含まれています。両製品を同時に使用する際に考慮すべき環境に関する注意事項を確認できます。このドキュメントでは、これらの製品の一方から他方への移行プロセスの手順について確認できます。

対象読者これは、次の読者を対象としたドキュメントです。l EMC のお客様で、使用環境で Replication Manager を管理しているアプリケーションまたは

ストレージ管理者l Replication Manager または AppSync を導入するお客様を支援する EMC社員およびフィ

ールド担当者このドキュメントに記載された情報およびガイドラインは、EMC AppSync Engineering が記述しました。この情報は補助的な資料と見なし、「AppSync ユーザーおよび管理ガイド」、「AppSync インストールおよび設定ガイド」など、AppSync に関する他のドキュメントとあわせて使用する必要があります。Replication Manager クライアントから AppSync に移行する際に、AppSync への移行により本番環境のアプリケーションを保護できることを目的としています。移行完了後は、クライアントが実行する Replication Manager アクティビティはなくなります。Replication Manager との共存を含む、すべての中間ステップは、より円滑な移行と保護強化に向けたものです。ある期間のReplication Manager レプリカの転用や、リストアの必要が生じた場合、移行中に AppSync が対応していないときでも、保護されます。新製品を導入する場合は、構成を段階的に構築し、その都度、テストすることをお勧めします。こうすることで、構成の問題を迅速に解決でき、大規模な環境のその他の部分に影響を及ぼさないようにします。

Replication Manager ライセンスの AppSync への移行VNX次の VNX フレーム ベース ライセンスがあり、現在、メンテナンス中のお客様:l トータル エフィシェンシー パックl アプリケーション プロテクション スイートl トータル バリュー パックVNX アレイと使用するソフトウェア パッケージが、お客様の VNX アレイのライセンスを付与されたソフトウェア パッケージのリストに含まれる場合、お客様は VNX フレーム ベースの AppSync ライセンスの対象となります。各 VNX アレイの AppSync ライセンスを取得するには、アカウント チームを通じて従来のカスタマー トランザクションを開いてください。

VMAX と VMAX2TimeFinder と RecoverPoint の容量ベース ライセンスが付与された Replication Manager を使用するお客様は、VMAX の容量ベース AppSync ライセンスの対象になります。VMAX ごとに TimeFinder と RecoverPoint の両方の容量ベース ライセンスを所有しているお客様は、両方の容量が有効な AppSync の対象となります。

移行ガイド

2 EMC AppSync 3.1 移行ガイド

Page 3: 移行ガイド Replication Manager のAppSync への移行 · 比較したものです。 表 6 ハイパーバイザー プラットフォーム ハイパーバイザー Replication

各 VMAX アレイの AppSync ライセンスを取得するには、アカウント チームを通じて従来のカスタマー トランザクションを開いてください。

環境に関するガイドラインAppSync を導入する環境は、Replication Manager が実行中の環境と同一の環境です。共有環境であるため、Replication Manager を AppSync と比較し、サポートする環境の相違点を考慮してから、移行プロジェクトを開始します。次の表は、ストレージ、ストレージ タイプ、レプリケーション テクノロジー、オペレーティング システム、エンタープライズ アプリケーション、ハイパーバイザー プラットフォームの観点から両製品のパリティを示したものです。次の表は、Replication Manager と AppSync のサポートする EMC ストレージ プラットフォームを比較したものです。

表 1 EMC ストレージ プラットフォーム

ストレージ プラットフォーム Replication Manager AppSync

VNX Block 可 可

VNX File 可 可

RecoverPoint 可 可

VMAX 可 可

Celerra 可 不可

VNXe 可 可

Unity 不可 可

CLARiX 可 不可

VPLEX と RecoverPoint 可 a 不可

VPLEX と VMAX 可 不可

VPLEX と XtremIO 不可 可

XtremIO 不可 可

a. VMAX、VNX、CLARiX によってサポート

特定のソフトウェアの動作環境については、E-Lab Navigator の各製品のサポート マトリックスを参照してください。次の表は、現在、EMC VNX のストレージ タイプとレプリケーション テクノロジーが各製品でサポートする内容を比較したものです。

表 2 VNX によるストレージ タイプとレプリケーション テクノロジーのサポート

レプリケーションテクノロジー

VNX によるストレージ タイプとレプリケーション テクノロジーのサポート

Replication Manager AppSync

RAIDLUN

プール LUN NFS ファイルシステム

RAID LUN プール LUN NFS ファイルシステム

Replication Manager の AppSync への移行

環境に関するガイドライン 3

Page 4: 移行ガイド Replication Manager のAppSync への移行 · 比較したものです。 表 6 ハイパーバイザー プラットフォーム ハイパーバイザー Replication

表 2 VNX によるストレージ タイプとレプリケーション テクノロジーのサポート (続き)

レプリケーションテクノロジー

VNX によるストレージ タイプとレプリケーション テクノロジーのサポート

SnapView クローン

可 可 該当なし 不可 不可 該当なし

SnapView スナップショット

可 可 該当なし 不可 不可 該当なし

MirrorView 可 可 該当なし 不可 不可 該当なし

SAN Copy 可 可 該当なし 不可 不可 該当なし

VNX スナップショット

該当なし 不可 該当なし 該当なし 可 該当なし

RecoverPoint

CDP(ローカル)可 可 該当なし 可 可 該当なし

RecoverPoint

CRR(リモート)可 可 該当なし 可 可 該当なし

RecoverPoint

CLR(ローカルおよびリモート)

可 可 該当なし 可 可 該当なし

CelerraSnapSure

該当なし 該当なし 可 該当なし 該当なし 不可

CelerraReplicator

該当なし 該当なし 可 該当なし 該当なし 不可

VNXSnapSure

該当なし 該当なし 可 該当なし 該当なし 可

VNXReplicator

該当なし 該当なし 可 該当なし 該当なし 可

次の表は、現在、EMC VMAX のストレージ タイプとレプリケーション テクノロジーが各製品でサポートする内容を比較したものです。

表 3 VMAX によるストレージ タイプとレプリケーション テクノロジーのサポート

レプリケーション テクノロジー

VMAX によるストレージ タイプとレプリケーション テクノロジー

Replication Manager AppSync

RAID LUN プール LUN RAID LUN プール LUN

TimeFinder クローン

可 可 可 可

TimeFinder ミラー 可 可 不可 不可

TimeFinder Snap 可 可 不可 不可

TimeFinder VPSnap

該当なし 可 該当なし 可

移行ガイド

4 EMC AppSync 3.1 移行ガイド

Page 5: 移行ガイド Replication Manager のAppSync への移行 · 比較したものです。 表 6 ハイパーバイザー プラットフォーム ハイパーバイザー Replication

表 3 VMAX によるストレージ タイプとレプリケーション テクノロジーのサポート (続き)

レプリケーション テクノロジー

VMAX によるストレージ タイプとレプリケーション テクノロジー

TimeFinder

SnapVx(VMAX

3)

なし(VMAX 3はサポートなし) 該当なし 可

RecoverPoint

CDP(ローカル)可 可 可 可

RecoverPoint

CRR(リモート)可 可 可 可

RecoverPoint

CLR(ローカルおよびリモート)

可 可 可 可

SRDF/S 可 可 可 可

SRDF/A a 可 可 可 可

Open Replicator 可 不可 不可 不可

a. SRDF/Aは、Microsoft アプリケーションではサポートされていません。

次の表は、Replication Manager と AppSync でサポートするオペレーティング システム プラットフォームを比較したものです。

表 4 本番オペレーティング システム

O/S プラットフォーム Replication Manager AppSync

HP-UX 可 不可

IBM AIX 可 可

Oracle Solaris 可 不可

Oracle Linux 可 可

Red Hat Linux 可 可

SuSe SLES 可 可

Microsoft Windows 2003 可 不可

Microsoft Windows 2008 可 可

Microsoft Windows 2008 R2 可 可

Microsoft Windows 2012 可 可

Microsoft Windows 2012 R2 可 可

特定のバージョンについては、E-Lab Navigator の各製品のサポート マトリックスを参照してください。次の表は、Replication Manager と AppSync がサポートするエンタープライズ アプリケーションを比較したものです。

Replication Manager の AppSync への移行

環境に関するガイドライン 5

Page 6: 移行ガイド Replication Manager のAppSync への移行 · 比較したものです。 表 6 ハイパーバイザー プラットフォーム ハイパーバイザー Replication

表 5 エンタープライズ アプリケーション

アプリケーション Replication Manager AppSync

IBM UDB DB2 可 不可

Oracle Database 10g 可 不可

Oracle Database 11g R2 可 可

Oracle Database 12C 可 可

SAP Backup 可 不可

Microsoft SharePoint 可 不可

Microsoft Exchange 2003 可 不可

Microsoft Exchange 2007 可 不可

Microsoft Exchange 2010 可 可

Microsoft Exchange 2013 可 可

Microsoft SQL 2000 可 不可

Microsoft SQL 2005 可 不可

Microsoft SQL 2008 可 可

Microsoft SQL 2012 可 可

Microsoft SQL 2014 可 可

VMware データストア 可 可

特定のバージョンについては、E-Lab Navigator の各製品のサポート マトリックスを参照してください。次の表は、Replication Manager と AppSync がサポートするハイパーバイザー プラットフォームを比較したものです。

表 6 ハイパーバイザー プラットフォーム

ハイパーバイザー Replication Manager AppSync

IBM VIO 可 可

Hyper-V Server 2008 可 可

Hyper-V Server 2012 可 可

ESX/i 4.0 可 不可

ESX/i 4.1 可 可

ESXi 5.0 可 可

ESXi 5.1 可 可

ESXi 5.5 可 可

特定のバージョンについては、E-Lab Navigator の各製品のサポート マトリックスを参照してください。

移行ガイド

6 EMC AppSync 3.1 移行ガイド

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認定されたバージョンとレベルの詳細については、AppSync と Replication Manager の両方について、EMC相互運用性マトリックスを参照してください。現行の Replication Manager環境で、AppSync がサポートする現行のテクノロジーによるパリティがない場合、その環境は、移行の候補として適切ではありません。

ストレージ アレイに関する考慮事項l VNX ブロック ストレージ

AppSync では、VNX アレイ ベースのレプリケーション テクノロジーを使用する場合、プールLUN の保護(シックまたはシン)の保護のみをサポートします。この制限は、AppSync の現在のアレイ ベースのレプリケーション テクノロジー範囲、および内部アレイ ソフトウェアのサポートによるものです。VNX アレイでは、プール LUNは、SnapView と VNX スナップショットにより作成されるアレイ ベース コピーを持つことができ、同時に存在することができます。Replication Manager がSnapView によりアクティブにレプリケートするプール LUN を使用する環境では、AppSync でVNX スナップショットを使用して、完全に同じ LUN を保護できます。詳細については、「EMCVNX Snapshot White Paper and the VNX Help Guide」を参照してください。リストアの詳細については、「移行ガイドライン(13 ページ)」を参照してください。

l VNX ストレージ移行RAID LUN を使用している環境で、VNX スナップショット テクノロジーの使用を開始する予定の場合、本番アプリケーション データは、サポートされているストレージ タイプに移行する必要があります。RAID LUN からプール LUN への移行は、VNX アレイのサポート対象機能です。たとえば、VNX LUN移行ウィザードを使用する場合、Replication Manager が作成したSnapView スナップショット レプリカのすべてが、新しい LUN に移行されたことが指摘されました。ただし、このアクティビティを実行するには、さまざまな方法があります。VNX の移行手順を選択する際は、アプリケーションおよびストレージ管理者に相談し、優先的に使用される移行方法、本番環境への影響、ダウンタイムを緩和するアクション プラン、アレイ上の負荷の高いアクティビティ、ホスト リソースの消費などを確認してください。

l VMAX ブロック ストレージ前のセクションに記載したとおり、AppSync では、VMAX アレイベース レプリケーション テクノロジーを使用する場合、RAID およびプール LUN の両方をサポートしています。AppSync をアレイ ベース コピーの管理に使用する場合、SMI-S Provider を環境内で構成し、AppSync に登録する必要があります。VMAX アレイでは、LUNはさまざまな TimeFinder レプリケーション テクノロジーにより作成されるアレイ ベースのコピーを持つことができ、同時に存在することができます。ReplicationManager が TimeFinder によりアクティブにレプリケートする LUN を現在使用している環境では、TF/Clone または TF/VP Snap を使用し、AppSync で完全に同じ LUN を保護できます。詳細については、「EMC Solutions Enabler Symmetrix TimeFinder Family CLI Guide」を参照してください。リストアの詳細については、「移行ガイドライン(13 ページ)」を参照してください。

l VMAX ストレージ移行RAID とプール デバイスの両方をサポートしている場合、本番データを移行する必要がないため、円滑に AppSync に移行できます。ただし、本番データの移行が必要なインスタンスがある場合もあります。VMAX の移行手順を選択する際は、アプリケーションおよびストレージ管理者に相談し、優先的に使用される移行方法、本番環境への影響、ダウンタイムを緩和するアクション プラン、アレイ上の負荷の高いアクティビティ、ホスト リソースの消費などを確認してください。

Replication Manager の AppSync への移行

ストレージ アレイに関する考慮事項 7

Page 8: 移行ガイド Replication Manager のAppSync への移行 · 比較したものです。 表 6 ハイパーバイザー プラットフォーム ハイパーバイザー Replication

AppSync と Replication Managerの比較Replication Manager環境の移行プロセスを開始する前に、Replication Manager とAppSync の基本的な相違点、両方の概念および相互関係について理解しておくことが重要です。ここでは、両製品の全般的な機能の相違点を説明します。以前は、Replication Managerは、非常に静的な環境のアプリケーション データを保護するためにエンタープライズ アプリケーションと統合された、ホスト中心のソリューションでした。この保護をサポートするため、Replication Managerは、アプリケーション セットとジョブの概念をサポートしています。アプリケーション セットでは、特定のホストまたはホストのセットからレプリケートするようグループ化したアプリケーション オブジェクトを定義します。場合によっては、1 つのホストに複数のアプリケーション セットで対応します。一方、アプリケーション セット内でグループ化されたオブジェクトを保護するために必要なレプリケーション テクノロジーとそのオプションはジョブが定義します。このアプローチにより、Replication Manager では、レプリケーション、マウント、およびリストアに関連する作業の大半をクライアントで実行する必要がありました。また、アプリケーションの保護でサード パーティ製ソフトウェアに依存していたため、保護に時間がかかりました。AppSyncは、動的なアプリケーション環境全体を保護するアプローチを備えた、アプリケーション中心のソリューションです。アプリケーション セットやジョブの概念は不要になっています。AppSync ではサービス プランの概念を使用します。サービス プランは、アプリケーション タイプごとにサービスのクラスを提供する堅牢な単一エンティティです。アプリケーション タイプ別に、デフォルトの階層型サービスプランが 3 つあります。l ローカル コピー(VNX Advanced Snapshot、RecoverPoint Continuous Data Protection(ローカル)、VNX SnapSure、VMAX3 TimeFinder SnapVx、VMAX VP Snap またはClone)を作成するブロンズ プラン

l リモート コピー(RecoverPoint Continuous Remote Replication(リモート)、VNXReplicator、VMAX SRDF-S/A Remote VP Snap または Clone)を作成するシルバー プラン

l ローカルおよびリモート コピー(RecoverPoint CLR(ローカルおよびリモート)、VNXReplicator)を作成するゴールド プラン

アプリケーションは、必要な SLA(Service Level Agreement)と RPO(RecoverPointObjectives)に応じ、別々のサービス プランに登録できます。サービス プランでは、レプリケーションテクノロジー、コピー保存、アプリケーションのバックアップ タイプ、マウント オプション、その他の必要なオプションを定義します。アプリケーション保護を定義するオプション、その他の情報は、サービス プラン内で一連のタブに分類されます。

l [Settings]タブには、アプリケーション オブジェクトの保護オプションを定義するすべての必要な設定が含まれています。

移行ガイド

8 EMC AppSync 3.1 移行ガイド

Page 9: 移行ガイド Replication Manager のAppSync への移行 · 比較したものです。 表 6 ハイパーバイザー プラットフォーム ハイパーバイザー Replication

l [Subscription]タブでは、プランに登録されているアプリケーション オブジェクトを表示できます。l [Copies]タブでは、プランで作成されたすべてのアクティブ コピーとステータスと一緒に表示でき

ます。l [Events]タブでは、すべての主要なイベントを表示できます。イベントは、展開してマイナー イ

ベントを表示できるほか、サービス プランの実行と関連づけられています。検出されたすべてのアプリケーション オブジェクトが[Copy Management]タブでタイプ別に整理されます。目的のアプリケーション タイプ(Microsoft SQL Serverなど)を選択すると、登録したホストで検出されたすべてのアプリケーション インスタンスを、これらのインスタンスに関連づけられたオブジェクトとともに表示できます。これにより、アプリケーション管理者は、AppSync内のビジネス クリティカルなアプリケーションを検出し、簡単に保護できます。

このアプローチにより、AppSync では、クライアントがレプリケーションとサーバ コンポーネントへのリストアに割いてきたワークロードの大部分を軽減できます。このアクションにより、本番ホストでクライアント コンポーネントに使用されるリソース使用率を下げることができます。アプリケーション保護に必要なサード パーティ製ソフトウェアへの依存度が低いため、Replication Manager内に比べ、保護時間を大幅に高速化できます。次の図は、サービス プランを通じ、AppSync を使用してアプリケーションを保護しているアプリケーション管理者の一般的なワークフローを表したものです。

AppSync の用途や設定に関し、必要な情報については、「AppSync ユーザーおよび管理ガイド」、「AppSync インストールと設定ガイド」を参照してください。

全般的な製品機能の相違点環境の移行に向けて準備する際は、Replication Manager 5.5.3 と AppSync 3.0.x の全般的な機能の違いに注意することが重要です。次の表は、Replication Manager にあって AppSyncにない可能性がある機能、または AppSync にあって Replication Manager にない改良機能を列挙したものです。

Replication Manager の AppSync への移行

全般的な製品機能の相違点 9

Page 10: 移行ガイド Replication Manager のAppSync への移行 · 比較したものです。 表 6 ハイパーバイザー プラットフォーム ハイパーバイザー Replication

表 7 全般的な製品機能

機能 Replication Manager AppSync

コピー ジョブ 可 可 – リパーパス a

リンク ジョブ 可 不可

アプリケーション コールアウト スクリプト

可 可(ファイル システム サービス プランの場合)

レプリケーション前/後のスクリプト 可 可

マウント後のスクリプト 可 可

連合アプリケーション セット 可 不可

マウントのパスのマッピング 可 不可

Consistent Split のレプリケーション オプション

可 VNX コンシステンシー グループの手動作成

ホストの妥当性検査 可 ホストの妥当性検査にサード パーティ製ソフトウェアは不要

サーバの DR 可 不可

サーバのWindows フェールオーバー クラスタのインストール

可 不可

クローンのスナップ 可 可 - リパーパス(VMAX)b

スナップショットのスナップショット 可 可:リパーパス(VNX)c

サーバのWindows イベント ログ 可 不可

CIM イベント ログ 可 不可

ストレージ プール モニター 可 不可

コピーの有効期限の無効化 可 不可

コピー保存期間 可 不可

CLI 可 可

スケジュール設定 Windows タスク スケジューラの使用

ネイティブのスケジュール設定スレッドの使用

Reporting 不可 可

RPO(目標復旧時点)のモニタリング

不可 可

a. リパーパスは、レポート作成、テスト、開発作業などのビジネス用途でコピーのコピーを作成する機能です。AppSyncは、SQL Serverや Oracle データベースのリパーパスをサポートします。

b. リパーパスは、レポート作成、テスト、開発作業などのビジネス用途でコピーのコピーを作成する機能です。AppSyncは、SQL Serverや Oracle データベースのリパーパスをサポートします。

c. リパーパスは、レポート作成、テスト、開発作業などのビジネス用途でコピーのコピーを作成する機能です。AppSyncは、SQL Serverや Oracle データベースのリパーパスをサポートします。

現在の Replication Manager環境が、リストされた機能のいずれかを使用する場合、環境が移行候補の場合には、リストされている機能または機能を検討する必要があります。

移行ガイド

10 EMC AppSync 3.1 移行ガイド

Page 11: 移行ガイド Replication Manager のAppSync への移行 · 比較したものです。 表 6 ハイパーバイザー プラットフォーム ハイパーバイザー Replication

Replication Manager CLI と AppSync CLI

AppSync CLIは AppSync に付属のユーティリティで、コマンド ライン インターフェイスからスクリプトやタスクを実行できます。AppSync CLIは、デフォルトで EMC\AppSync\appsync-cli ディレクトリにインストールされます。Windows ではファイルを使用して実行できます appsync-cli.bat。UNIX から AppSync CLI を使用するには、EMC\AppSync\appsync-cli ディレクトリを UNIX ホストにコピーして実行 appsynccli.sh します。AppSync CLI とReplication Manager CLIは、用法とコマンド構文が異なります。コマンドとその使用方法については、「AppSync ユーザーおよび管理ガイド」を参照してください。AppSyncは、REST インターフェイスも備えています。これにより、アプリケーション プログラマはAppSync で制御されている情報にアクセスできます。

コールアウトのサポートまたはコールアウト スクリプトを使用した UDB または Epic のサポートAppSync では、ファイル システムのアプリケーションにのみ、コールアウト スクリプトのサポートが提供されます。これによりアプリケーション ダウンタイムをより細かく制御できます。コールアウト スクリプトは、「EMC AppSync ユーザーおよび管理ガイド」で指定されているとおり、規定された命名規則に従っている必要があり、定義したパスに配置する必要があります。コールアウト スクリプトが存在する場合、ファイル システムのフリーズ、フリーズの解除、アンマウントの間も AppSync がスクリプトを実行します。ファイル システムをサービス プランに登録すると、サポートしていないサード パーティのデータベースを保護できます。フリーズ/フリーズ解除のコールアウト スクリプト作成のオポチュニティを活用し、アプリケーション ダウンタイムを削減することもできます。AppSync では、コールアウト スクリプトのアンマウントが提供されているため、ファイル システムをアンマウントする前にデータベースをシャットダウンできます。詳細については、「EMC AppSync ユーザーおよび管理ガイド」を参照してください。

Replication Manager のコピー ジョブと AppSync のリパーパスReplication Manager のリンク ジョブでは、1 つのジョブが完了するとすぐに次のジョブを開始できます。プロビジョニングにより、アプリケーション セットとそのアプリケーション セットに関連づけた特定のジョブを選択し、リンク ジョブとして実行することもできます。最初のジョブが失敗した場合でも、リンクされたジョブが実行されます。Replication Manager には、別のジョブで作成したレプリカで実行するコピー ジョブを指定し、そのコピー ジョブを別のジョブとリンクするオプションもあります。AppSync のリパーパスは、コピーのコピーを作成するメカニズムです。これは、リパーパス ジョブを通常のサービス プランの実行にリンクする方法では実現できません。リパーパスでは、独自のサービスプランを使用します。第 1世代コピーと呼ばれるコピーを作成し、そのコピーから別のコピーを作成します。第 2世代コピーを作成し、第 1世代と第 2世代のコピーを両方とも更新することもできます。リパーパス ジョブのスケジュールを設定することもできます。リパーパスの詳細については、「AppSync ユーザーおよび管理ガイド」を参照してください。

静的および動的マウントAppSync では、レプリカ デバイスをマウント ホストに認識されるようにするという動作条件はありません。Replication Manager では、動的デバイス マスキングのみがサポートされるテクノロジーがいくつかあります。AppSync では、すべてのストレージ テクノロジーでデバイスを動的に公開できます。VMAX2 と VMAX3 の場合、AppSyncは静的マウントをサポートしていません。これは、VMAX を含む RecoverPoint環境にも適用されます。

Replication Manager の AppSync への移行

Replication Manager CLI と AppSync CLI 11

Page 12: 移行ガイド Replication Manager のAppSync への移行 · 比較したものです。 表 6 ハイパーバイザー プラットフォーム ハイパーバイザー Replication

AppSync構成ガイドラインここでは、AppSync の構成のガイドラインを説明します。

Replication Managerのジョブを AppSyncのサービス プランにマッピングするガイドライン移行する前に、移行中の各ホストについて以下の情報を収集します。l ホストに関連づけられているアプリケーション セットの数l 各アプリケーション セットで定義されているアプリケーション オブジェクトの数l 各アプリケーション セットに関連づけられているジョブごとのジョブ設定l 環境内にあるマウント ホストの数l 単一のマウント ホストにマウントしているジョブの数l 各ジョブのスケジュール

デフォルトでは、毎日、午前 0時にコピーを作成し、7件のコピーが保存されます。この情報に基づいてサービス プランの設定と保護の細分性レベルを考案します。

サービス プランの最適化とガイドラインReplication Manager では、大規模な環境で 1 つのホストが、アプリケーション全体をレプリケートするよう構成されたジョブと複数のアプリケーション セットに対応する場合があります。AppSync では、このような限定された細分性は必要ありません。AppSyncは、多数のサービス プランに登録したアプリケーション オブジェクトを多数、保護できるように最適化されています。AppSync では、ワークロードを効率性に応じたグループに分割することによって、サービス プランに登録した多数のオブジェクトを保護できます。グループの内訳は、次の変数に基づいています。l 同じサービス プランに登録したデータベースまたはオブジェクトの数l 同じホストから送信されたデータベースまたはオブジェクトの数l 同じアレイのストレージを使用するデータベースまたはオブジェクトの数これらの変数と実際にグループ化が実行される方法については、このドキュメントでは説明しません。アプリケーション別のガイドラインとなるパフォーマンス データの詳細と、AppSync が効率的に作業を分割する方法を理解するには、「EMC AppSync Performance and Scalability Guidelines ホワイト ペーパー」を参照してください。次の図は、SQL での Replication Manager の構成と AppSync の構成方法を例示したものです。

AppSync に移行する際、ホストの複数のグループ セットから単一のサービス プランを設定します。複数のアプリケーション セットを持つホストはすべて、単一のサービス プランに統合される必要があります。何らかの要件で義務づけられている場合を除き、アプリケーション セットまたはジョブとサービスプランとの 1対 1 マッピングは行いません。

移行ガイド

12 EMC AppSync 3.1 移行ガイド

Page 13: 移行ガイド Replication Manager のAppSync への移行 · 比較したものです。 表 6 ハイパーバイザー プラットフォーム ハイパーバイザー Replication

オーバーライドの使用同じサービス プラン内のすべてのアプリケーション オブジェクトは、同じワークフローで処理します。AppSync では、細分性を考慮し、スケジュールとマウントの両方に対して、サービス プラン内でオーバーライド設定が提供されています。単一のサービス プランで、さまざまなホストからさまざまな間隔で複数のオブジェクトを保護し、そのコピーを同時にさまざまなホストにマウントできます。スケジュールについては、サービス プランに登録したすべてのオブジェクトに対し、特定の時間にサービス プランを実行するのではなく、Plan Startup フェーズのオブジェクト レベルごとにオーバーライドを設定できます。オブジェクトに設定された現在のスケジュールを変更する際は、このオーバーライド設定を使用できます。この方法では、さまざまなホストから送信される特定のアプリケーション オブジェクトをさまざまな間隔で保護できます。マウントについては、サービス プランによって、すべてのアプリケーション オブジェクトを同じホストに同じ設定でマウントするのではなく、マウント フェーズの個別のオブジェクト レベルにオーバーライドを設定できます。このオーバーライド設定は、現在のマウント設定を変更したり、環境内のまったく異なるマウント ホストを指定したりする目的で使用できます。特に高い細分性を希望するお客様の場合、AppSync では、すでにあるデフォルトの階層型サービスをテンプレートとして使用し、カスタム サービス プランを作成するオプションが提供されています。これらのカスタマイズされたサービス プランを使用して、同様の作業ホストをグループ化し、管理性を向上することもできます。マウント、スクリプト作成、妥当性検査などの他のニーズに基づき、アプリケーション オブジェクトをグループ化することもできます。

AppSync サーバに関する考慮事項サーバ コンポーネントがアプリケーションの保護処理の大部分を処理するようになったため、AppSync サーバには、このコンポーネントを実行する非常に堅牢なホストが必要です。Replication Manager サーバを実行しているホストに AppSync サーバをインストールすることは推奨されておらず、サポートされていません。指定されたホストで実行されているソフトウェアは、AppSync サーバのみにする必要があります。AppSync サーバを仮想マシンでホストする場合、そこで多数の仮想マシンが同時に実行され、ハイパーバイザー サーバがリソース不足に陥ることがないか確認します。AppSync サーバ ホストのサイズ設定に関する詳細については、「EMC AppSync インストールと構成ガイドと EMC AppSync Performance and Scalability Guidelines」を参照してください。

移行ガイドライン次のセクションでは、アプリケーション タイプ別の Replication Manager から AppSync に移行する一般的な手順に加え、移行プロセスの考慮事項とガイドラインを説明します。ここでは、Replication Manager にあって AppSync にはない特定アプリケーション向け機能、または、AppSync にあって Replication Manager にはない特定アプリケーション向け機能を説明します。

AppSync - Replication ManagerのWindows エージェントの共存前述のように、Replication Manager クライアント サービスと AppSync ホスト プラグ イン サービスが、同じホストでサポートされるため、柔軟な移行プロセスが可能です。特定の環境では、このドキュメントで前述されているとおり、環境に関する考慮事項のため、完全には AppSync に移行できません。これらの環境では、Replication Manager を使用して継続的に保護する必要があります。Microsoft Windows プラットフォーム上で共存できるように、両方のソフトウェア サービスで、独自のMicrosoft Volume Shadow Copy Service プロバイダーをホストに登録します。

Replication Manager の AppSync への移行

移行ガイドライン 13

Page 14: 移行ガイド Replication Manager のAppSync への移行 · 比較したものです。 表 6 ハイパーバイザー プラットフォーム ハイパーバイザー Replication

両方の製品が同じホストに共存する場合のガイドラインを次に示します。l 可能な限り、両方の製品を使用して同じアプリケーション オブジェクトを保護しないようにしま

す。l 製品間で重複しないように両製品のスケジュールが調整されていることを確認します。l 同じ LUN と影響を受けるエンティティを共有するオブジェクトをすべて、1 つの製品が保護する

必要があります。l 両方の製品から同じホストに同時にコピーをマウントしないようにします。マウントが失敗する可

能性があります。l 両方の製品で、同じアプリケーション オブジェクトを保護する場合は、必ずこれらの製品がそれ

ぞれ異なるタイプのバックアップを使用するようにします。たとえば、AppSync では、現在、フルバックアップ タイプを使用して Exchange サーバ データベースを保護します。一方、Replication Managerは、コピー バックアップ タイプを使用して同じデータベースを保護するよう修正を受けています。

l ログ バックアップを取得するよう AppSync を構成する場合は、Replication Manager側でMicrosoft SQL Server データベースのフル バックアップを実行していないことを確認します。フル バックアップでは、SQL データベースのログ シーケンスをリセットするため、AppSync のログ バックアップが無駄となります。

UNIXおよび Linux エージェントの共存前述のように、Replication Manager クライアント サービスと AppSync UNIX/Linux エージェントが、同じホストでサポートされるため、柔軟な移行プロセスが可能です。特定の環境では、このドキュメントで記載したとおり、環境に関する考慮事項のため、完全には AppSync に移行できません。これらの環境では、Replication Manager を使用して継続的に保護する必要があります。Linux/UNIX プラットフォームで共存できるように、AppSync ホスト プラグ インは、「ステータスや情報を持たない」非デーモン プロセスとなっています。AppSync サーバから、ホスト上でリモートに実行するエージェント コマンドを送信します。両方の製品が同じホストに共存する場合のガイドラインを次に示します。l 可能な限り、両方の製品を使用して同じアプリケーション オブジェクトを保護しないようにしま

す。l 製品間で重複しないように両製品のスケジュールが調整されていることを確認します。l 同じ LUN と影響を受けるエンティティを共有するオブジェクトをすべて、1 つの製品が保護する

必要があります。l 両方の製品から同じホストに同時にコピーをマウントしないようにします。マウントが失敗する可

能性があります。

移行中のリストアに関する考慮事項l VNX アレイ ベースのコピーに関する考慮事項

Replication Manager を使用してリカバリする必要がある場合(対応する AppSync コピーがないポイント イン タイムにリストアする場合など)、本番アプリケーションのプール LUN に関連づ

移行ガイド

14 EMC AppSync 3.1 移行ガイド

Page 15: 移行ガイド Replication Manager のAppSync への移行 · 比較したものです。 表 6 ハイパーバイザー プラットフォーム ハイパーバイザー Replication

けられている SnapView スナップショットまたはクローンからリストアすると、関連する VNX スナップショットに影響が出ません。VNX アレイでは、これをサポートしています。AppSync コピーでリカバリする必要がある場合も、VNX アレイでは許容されません。SnapView スナップショットが本番 LUN に存在していても、VNX アレイでは、VNX スナップショットのリストアをサポートしていません。AppSync コピーを使用してリストアを実行する場合、まず Replication Manager のすべての SnapView スナップショット レプリカで使用期間を終了する必要があります。詳細については、「EMC VNX Snapshots white paper」を参照してください。

l Oracle データベースの VNX ストレージに関する考慮事項本番アプリケーション データを VNX アレイ上のプール LUN 構成に移行した後、VNX スナップショット コンシステンシー グループにプール LUN を配置します。バックアップ タイプにホット バックアップ モードを使用するかしないかにかかわらず、このアクションは必要です。スナップショット作成中に、コンシステンシー グループで、書き込み順序の整合性を維持できます。1 つのコンシステンシー グループには、VNX の LUN数に 64 の上限があります。データ ファイルのレイアウトが 65個以上の LUN にまたがる場合は、複数の VNX スナップショット コンシステンシー グループを使用する必要が生じ、サポート対象のバックアップ オプションは、ホット バックアップ モード コピーのみとなります。ホット バックアップ モードのコピーでは、データベースのフリーズが解除した後、アーカイブ ログを保護します。この結果、アーカイブ ログ レイアウトを構成する LUN が単一の VNX Snapshot コンシステンシー グループに含まれるようにするため、これらの LUN を 65個以上持つことはできません。多数の LUN を含む大規模な Oracleデータベースの含まれる環境では、移行計画の一環でこの要素を検討する必要があります。

l VMAX アレイ ベース コピーに関する考慮事項Replication Manager を使用してリカバリする必要がある場合(対応する AppSync コピーがないポイント イン タイムにリストアする場合など)、本番アプリケーションの LUN に関連づけられている TimeFinder Snap または Clone からリストアすると、AppSync で作成した関連の VPSnapや Clone には影響が出ません。VMAX アレイでは、これをサポートしています。Replication Manager が作成するレプリカを保存するには、VMAX で AppSync が定義したストレージ グループに、Replication Manager のコントロール下にあるターゲットの Clone または VP Snap デバイスを配置しないでください。このアクションで、AppSync がセッションを再利用しなくなり、Replication Manager レプリカが無効にならなくなります。Replication Manager または AppSync で作成したコピーをリカバリする必要がある場合、VMAX アレイではこの処理が可能ですが、考慮すべき特定の要素があります。リストア可能性は、コンカレント セッションの状態のほか、Clone および VP Snap のターゲット デバイス間にあるカスケードの数に依存します。カスケード レプリケーション(クローンのクローン、またはクローンのスナップ)の場合、アレイで最大 3 つのホップがリストアで許容されます。最大ホップ数を超えた場合、問題のあるコピーまたはレプリカの使用期間が終了します。この場合、AppSync の第 2世代のクローンまたはスナップ、または Replication Manager のクローン レプリカのスナップまたはクローンの使用期間が終了します。コピーの使用期間が終了した後に、手動でクローン セッションを終了してから、リストアを試行します。詳細については、「EMC Solutions EnablerSymmetrix TimeFinder Family CLI Guide」を参照してください。

l RecoverPoint に関する検討事項RecoverPoint ブックマークのリストアを Replication Manager で実行する必要がある場合、リストアしたポイント イン タイムより後に作成されるすべてのブックマークのコンシステンシー グループのジャーナルが、このリストアで消去されます。AppSync で作成したブックマークがなくなると、次回サービス プランの実行時に、削除されたブックマックに関連するコピーすべてを削除するために、AppSync では内部データベースを更新します。ただし、AppSync コピーをリストアの対象として選択する場合、以前の Replication Manager のブックマークはすべて、引き続きジャーナル内で保存されます。

Replication Manager の AppSync への移行

移行ガイドライン 15

Page 16: 移行ガイド Replication Manager のAppSync への移行 · 比較したものです。 表 6 ハイパーバイザー プラットフォーム ハイパーバイザー Replication

全般的な移行手順このセクションは、アプリケーション別に分かれており、Replication Manager から AppSync にアプリケーション保護を移行する方法について一般的なステップを紹介します。各アプリケーション タイプで、そのアプリケーションでの Replication Manager と AppSync の機能の相違点を列挙しています。

移行する前にストレージのニーズを確認する必要があります。詳細については、「EMC AppSync インストールと構成ガイド」、「EMC AppSync ユーザーおよび管理ガイド」を参照してください。

VMware データストアAppSync に移行する際、VMware VMFS および NFS データストアを保護する方法について説明します。

Replication Manager と AppSyncの機能の相違点AppSync に移行する前に、Replication Manager に比べ、機能が次の点で異なることを考慮します。l AppSync では、VMware SRM ソフトウェアが許容されず、サポートされないl AppSync では、Windows プロキシ クライアントは必要ない

VMware データストアの移行手順この手順を実行する前に、マウントした Replication Manager レプリカをアンマウントします。転送を開始する前に、すべての必要なアレイとアプライアンスを AppSync サーバで構成します。プロキシホストの要件がないため、vCenter サーバで AppSync サーバを構成する必要があります。

はじめにこれらのオブジェクトを AppSync で構成する方法、および VMware データストアを保護する他の必要な前提条件について詳しくは、「EMC AppSync ユーザーおよび管理ガイド」を参照してください。手順

1. [Replication Manager UI]を開きます。[Active Tasks]で、実行中の VMware ジョブがないことを確認します。

2. [Schedules]をクリックします。移行する VMware ジョブと関連づけられているスケジュールをそれぞれ右クリックします。[Disable]を選択します。

3. [AppSync UI]で、[Service Plans] > [VMware Datacenters]の順に選択します。カスタム サービス プランの作成を続行するか、デフォルト プランのいずれかを使用します。プランの設定を編集します。

4. [Copy Management] > [VMware Datacenters]の順に移動します。5. [Discover Datacenters]を選択します。vCenter で、登録した vCenter サーバを選択

します。6. AppSync で保護するデータストアをすべて選択します。[Protect] > [Subscribe to

Plan]の順に選択します。ステップ 3 からプランを選択します。7. プランをテストするには、[Subscribe to Plan] > [Subscribe and Run]の順に選択

します。サービス プランを選択します。

移行ガイド

16 EMC AppSync 3.1 移行ガイド

Page 17: 移行ガイド Replication Manager のAppSync への移行 · 比較したものです。 表 6 ハイパーバイザー プラットフォーム ハイパーバイザー Replication

ファイル システムAppSync に移行する際に、ファイル システムを保護する方法について説明します。手順

1. [Replication Manager UI]を開きます。[Active Tasks]で、実行中のジョブがないことを確認します。

2. [Schedules]をクリックします。移行するジョブと関連づけられているスケジュールをそれぞれ右クリックします。[Disable]を選択します。

3. [AppSync UI]から、または利用中のホストに手動(Windows のみ)で、AppSync のプラグ インをインストールします。[AppSync UI]を使用してプラグ インをインストールするには、以下の手順に従います。a.[Settings] > [Servers] > [Add Servers]の順に選択します。b.[Windows/UNIX]を選択し、ホストの詳細を入力して、[Start]を選択します。c. ファイル システムのリソースは、ホスト登録の一部として検出されます。

4. 移行先のサービス プランを選択するには、[AppSync UI]に移動します。[ServicePlans]をクリックします。[FILESYSTEM]をクリックします。カスタム サービス プランの作成を続行するか、デフォルト プランのいずれかを使用します。プランの設定を編集します。サービス プランの詳細については、AppSync と Replication Manager の比較(8 ページ)を参照してください。

5. ホストを選択してから、そのホストについて検出されたファイル システムを選択します。6. [Protect] > [Subscribe to Plan]の順にクリックします。ステップ 4 からサービス プラン

を選択します。7. プランをテストするには、[Subscribe to Plan] > [Subscribe and Run]の順に選択

します。サービス プランを選択します。

Microsoft アプリケーション - SQL Server

AppSync に移行する際、Microsoft SQL Server アプリケーションを保護する方法について説明します。

Replication Manager と AppSyncの機能の相違点AppSync に移行する前に、Replication Manager に比べ、機能が次の点で異なることを考慮します。l AppSync では、Microsoft SQL システム データベースを保護する機能をサポートしません。ユ

ーザー データベースのみが保護されます。l AppSyncは、ファイル グループの保護やリストアの機能をサポートしません。AppSync では、ユ

ーザー データベース全体を(すべてのファイル グループを含む)一括して保護、リストアします。l AppSync では、VDI と非 VDI の両方のバックアップをサポートします。l AppSync では、VMware仮想ディスク上に存在するデータベースの LUN と仮想ディスクの間

に、1対 1 のマッピングは必要なくなりました。また、AppSync では、仮想ディスク環境での本番のマウントをサポートします。

l AppSync では、Microsoft SQL AlwaysOn可用性グループと SQL ログ バックアップをサポートします。AppSync では、クラスタ リソースとしての SQL クラスタへのマウントもサポートします。

l AppSync の assqlrestore ユーティリティは、Replication Manager の rmsqlrestore ユーティリティに相当します。SQL Server のアイテム レベルのリストアをサポートする同様の機能を備えています。

Replication Manager の AppSync への移行

ファイル システム 17

Page 18: 移行ガイド Replication Manager のAppSync への移行 · 比較したものです。 表 6 ハイパーバイザー プラットフォーム ハイパーバイザー Replication

l 仮想マシンに十分な数の使用可能な空きスロット/コントローラがない場合、AppSync では、仮想ディスクの追加を有効にするため、不足分が自動的に追加されます。

l AppSync では、関連するデータストア コピーを自動マウントする ESX構成は必要ありません。AppSync では、仮想ディスクを追加する前に、データストアのコピーをマウントします。

l AppSync では、マウント中のパス マッピング機能をサポートしません。l AppSync では、Microsoft SQL Server 2008以降をサポートします。l AppSync では、マウントおよびリカバリ中にデータベースごとのリカバリ オプションを指定できませ

ん。リカバリ オプションは、インスタンス レベルですべてのデータベースに適用されます。

Microsoft アプリケーションの移行手順 - SQL Server

この手順を実行する前に、マウントした Replication Manager レプリカをアンマウントします。転送を開始する前に、すべての必要なアレイとアプライアンスを AppSync サーバで構成します。VMware仮想ディスク上にMicrosoft アプリケーションのデータベースが存在する場合は、vCenter サーバを登録する必要があります。

はじめにこれらのオブジェクトを AppSync で構成する方法、および SQL を保護する他の必要な前提条件について詳しくは、「EMC AppSync ユーザーおよび管理ガイド」を参照してください。手順

1. [Replication Manager UI]を開きます。[Active Tasks]で、実行中のジョブがないことを確認します。

2. [Schedules]をクリックします。移行するジョブと関連づけられているスケジュールをそれぞれ右クリックします。[Disable]を選択します。

3. [AppSync UI]から、または利用中の SQL ホストに手動で、AppSync のプラグ インをインストールします。ユーザー インターフェイスを使用してプラグ インをインストールします。a.[Settings] > [Servers] > [Add Servers]の順に移動します。b.[Windows]を選択し、SQL ホストの詳細を入力して、[Start]を選択します。c. SQL リソースを検出するには[Copy Management] > [Select SQL]を選択します。SQL Server を選択します。[Discover Instances]をクリックし、認証情報を入力します。

4. 移行先のサービス プランを選択するには、[AppSync UI]に移動します。[ServicePlans]をクリックします。[Microsoft SQL Server]をクリックします。カスタム サービス プランの作成を続行するか、デフォルト プランのいずれかを使用します。プランの設定を編集します。サービス プランの詳細については、AppSync と Replication Manager の比較(8 ページ)を参照してください。

5. 保護を作成するには、[Copy Management] > [Microsoft SQL Server]の順に移動します。検出されたインスタンスを選択します。[User Database]フォルダーが表示されます。インスタンス内のすべてのデータベースを保護する場合、[User Database]フォルダーをクリックします。

6. 特定のデータベースを保護する場合、[User Database]フォルダーを選択します。データベースを選択します。

7. [Protect] > [Subscribe to Plan]の順に選択します。ステップ 4 からサービス プランを選択します。

8. プランをテストするには、[Subscribe to Plan] > [Subscribe and Run]の順に選択します。サービス プランを選択します。

移行ガイド

18 EMC AppSync 3.1 移行ガイド

Page 19: 移行ガイド Replication Manager のAppSync への移行 · 比較したものです。 表 6 ハイパーバイザー プラットフォーム ハイパーバイザー Replication

Microsoft アプリケーション - Exchange

AppSync に移行する際、Microsoft Exchange アプリケーションを保護する方法について説明します。

Replication Manager と AppSyncの機能の相違点AppSync に移行する前に、Replication Manager に比べ、機能が次の点で異なることを考慮します。l AppSync では、テープからインポートする機能をサポートしません。l AppSync では、Exchange REE のトレランスをサポートしません。l AppSync では、役割に基づいて Exchange DAG データベースが保護されるほか、サーバによ

っても保護されます。l AppSync には、[Do not truncate logs if mount fails]オプションはありません。マウントに

失敗した場合、AppSync ではログがトランケートされません。l AppSync では、VMware仮想ディスクに割り当てられた Exchange データベースをサポートし

ます。l AppSync では、DAG環境で Exchange データベース コピーのログ ファイルでのみコンシステン

シー チェックの実行をサポートします。l AppSync では、Microsoft Exchange 2010以降をサポートします。

Microsoft アプリケーションの移行手順 - Exchange

手順1. [Replication Manager UI]を開きます。[Active Tasks]で、実行中のジョブがないことを確認します。

2. [Schedules]をクリックします。移行するジョブと関連づけられているスケジュールをそれぞれ右クリックします。[Disable]を選択します。

3. [AppSync UI]から AppSync プラグインをインストールするか、使用する Exchange ホストに手動でインストールします。[AppSync UI]を使用してインストールする方法:a.[Settings] > [Servers] > [Add Servers]の順に移動します。b.[Windows]を選択し、Exchange ホストの詳細を入力して、[Start]を選択します。

c. Exchange リソースを検出するには[Copy Management]に移動します。Exchangeサーバまたは DAG クラスタを選択します。メッセージが表示されたら、認証情報を入力し、AppSync Exchange インターフェイスを登録します。

4. 移行先サービス プランを選択するには[Service Plans]をクリックします。[MicrosoftExchange Server]をクリックします。カスタム サービス プランの作成を続行するか、デフォルト プランのいずれかを使用します。プランの設定を編集します。

サービス プランの詳細については、AppSync と Replication Manager の比較(8 ページ)を参照してください。DAG データベースの場合、サービス プランの設定の[Subscription]タブで、AppSync保護に向け、Exchange データベースのコピーの選択(アクティブ/パッシブ)とデータベースを管理するホストを設定します。

5. 保護を作成するには、[Copy Management] > [Microsoft Exchange Server]の順に移動します。検出されたインスタンスを選択します。データベースを選択します。

Replication Manager の AppSync への移行

Microsoft アプリケーション - Exchange 19

Page 20: 移行ガイド Replication Manager のAppSync への移行 · 比較したものです。 表 6 ハイパーバイザー プラットフォーム ハイパーバイザー Replication

6. [Protect] > [Subscribe to Plan]の順に選択します。ステップ 4 からサービス プランを選択します。

7. プランをテストするには、[Subscribe to Plan] > [Subscribe and Run]の順に選択します。サービス プランを選択します。

Oracle データベースAppSync に移行する際、Oracle データベース アプリケーションを保護する方法について説明します。

Replication Manager と AppSyncの機能の相違点AppSync に移行する前に、Replication Manager に比べ、機能が次の点で異なることを考慮します。l AppSync では、RAC対応を有効にするために、Oracle RAC環境の VIP を登録する必要

がありません。RAC クラスタのメンバー ノードを登録すると、必要な RAC情報が自動的に検出されます。

l AppSync では、特定のテーブル スペースを表示、選択して保護することはできません。データベース(およびデータベースのすべてのテーブル スペース)の全体を一括で保護、リストアします。

l AppSync では、コピーの作成中にデータベースまたは ASM インスタンスのどちらかでユーザー資格情報、TNS Home、または Oracle Home を指定する必要はありません。実行時にすべてが動的に検出されます。

l AppSync には、データベースのシャットダウンを目的としたオフライン レプリケーションのオプションがありません。ホット バックアップを使用してオンラインで作成するモードか、ホット バックアップを使用しないでオンラインで作成するモードのみサポートします。

l Replication Manager とは異なり、AppSync では、ホット バックアップ モード コピー中にネットワーク経由でアーカイブ ログを収集、転送してサーバに保存することはありません。AppSync では、データベースのホット バックアップ モードが解除された後で、アーカイブ ログ ディレクトリにアーカイブ ログがフラッシュされます。アーカイブ ログ ディレクトリは、別のフェーズで保護されます。

l コピー作成時にホット バックアップ モードが選択されていない場合、AppSyncはクラッシュ コンシステント コピーを作成し、データベースへの書き込みは停止しません。この方法を使用してコピーを作成する必要があるのは、データ ファイル、制御ファイル、REDO ログとして、同じファイルシステム、ボリューム グループ、ASM ディスク グループ、RP コンシステンシー グループ、データストアを共有する高速リカバリ領域や、アーカイブ ログがある場合です。Replication Manager とは異なり、AppSync には、(Oracle サービス プランの一部として)アーカイブ ログの場所を個別に保護するオプションがありません。ただし、その場所を他のデータベース コンポーネントと共有している場合は、init をオーバーライドして、リカバリを伴うマウント時にその場所を示します。ASM ディスク グループの名称変更や代替パスによるマウントを使用している場合は特に、initのオーバーライドで確実に正しいパスを指定するようにします。データベースをNOARCHIVELOG モードで実行している場合は、コピー作成時にホット バックアップ モード オプションを選択しないでください。

l AppSync では、デフォルトでは実行時に制御ファイルのバックアップが実行されません。この設定は、オプションの形でサービス プランに組み込まれています。

l Oracle をホット バックアップで保護する(デフォルト)には、アーカイブ ログが別々のファイル システムやボリューム グループ、ASM ディスク グループ、RP コンシステンシー グループ、データストアに存在する必要があります。

l AppSync では、マウントおよびリカバリ中に、データベースまたは ASM インスタンスのどちらかでユーザー資格情報、TNS Home、またはインスタンス名を指定する必要がありません。この情報は、実行時に動的に検出されます。

移行ガイド

20 EMC AppSync 3.1 移行ガイド

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l 環境内に ASM が組み込まれている場合、AppSync では、[Mount and GenerateScripts]オプションの ASM_Steps スクリプト ファイルを生成しません。ASM が検出された場合、AppSync では、ASM_steps スクリプト ファイルが自動的に実行され、データベースをリカバリするために RMAN スクリプトのみが生成されます。

l マウントおよびリカバリ中は、AppSync では、リカバリを次のように実行します。l n アーカイブ ログがネットワーク経由で/tmp ディレクトリにコピーされなくなったために、ホット バ

ックアップ モードでコピーを作成する場合、AppSync では、マウント時にインポートされたアーカイブ ログの LUN を使用してリカバリを実行します。

n ホット バックアップ モードを使用しないでコピーを作成する場合、AppSync では、マウント時にインポートした REDO ログの LUN を使用してリカバリを実行します。

AppSync では、マウント中にインポートした制御ファイルを使用して、リカバリを実行します。バックアップ制御ファイルは使用しません。

l AppSync では、Windows、Solaris、HP-UX上の Oracle の保護をサポートしていません。l AppSync では、ASM ディスク グループの標準冗長性および高冗長性をサポートしていませ

ん。l AppSync では、マウント中のパス マッピング機能をサポートしません。l AppSync では、Oracle サービス プランの一部として Oracleバイナリを保護できません。

Replication Manager では、Oracle アプリケーション セット内に Oracleバイナリを含めることができます。

l AppSync では、Oracle RAC から RAC へのマウントのサポートで、ASMLIB の常駐、tnsnames.ora の変更、同数の本番およびターゲット クラスタ ノードを義務づけていません。

l AppSyncは、SAP brbackup と統合されません。l AppSync では、Oracle 11gR2 より前の Oracle データベースはサポートしていません。l AppSync では、基盤となるディスクのコピーが作成された後、スナップショット/クローンを作成し

て再びオンにする前に、ASM の再バランシングをオフにします。

Oracle データベースの移行手順この手順を実行する前に、マウントした Replication Manager レプリカをアンマウントします。転送を開始する前に、すべての必要なアレイとアプライアンスを AppSync サーバで構成します。VMware仮想ディスク上に Oracle データベースが存在する場合は、vCenter サーバを登録する必要があります。はじめにこれらのオブジェクトを AppSync で構成する方法、および Oracle データベースを保護する他の必要な前提条件について詳しくは、「EMC AppSync ユーザーおよび管理ガイド」を参照してください。手順

1. [Replication Manager UI]を開きます。[Active Tasks]で、実行中のジョブがないことを確認します。

2. [Schedules]をクリックします。移行するジョブと関連づけられているスケジュールをそれぞれ右クリックします。[Disable]を選択します。

3. [AppSync UI]から、または利用中のホストに手動で、AppSync のプラグ インをインストールします。[AppSync UI]を使用してプラグ インをインストールするには、以下の手順に従います。a.[Settings] > [Servers] > [Add Servers]の順に選択します。b.[UNIX Servers]を選択し、ホストの詳細を入力して、[Start]を選択します。

Replication Manager の AppSync への移行

Oracle データベース 21

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c. Oracle リソースを検出するには[Copy Management]に移動します。[Oracle] > [Discover Databases]の順に選択します。

4. 移行先のサービス プランを選択するには、[AppSync UI]に移動します。[ServicePlans]をクリックします。[Oracle]をクリックします。カスタム サービス プランの作成を続行するか、デフォルト プランのいずれかを使用します。プランの設定を編集します。サービス プランの詳細については、AppSync と Replication Manager の比較(8 ページ)を参照してください。

5. [Copy Management] > [Oracle]の順に移動します。Oracle データベースを選択します。このアクションにより、サーバで検出されたすべてのデータベースを表示できます。目的のデータベースをすべて選択します。

6. [Protect] > [Subscribe to Plan]の順にクリックします。ステップ 4 からサービス プランを選択します。

7. プランをテストするには、[Subscribe to Plan] > [Subscribe and Run]の順に選択します。サービス プランを選択します。

アプリケーション間の一時的な移行ここでは、元の Replication Manager に移行する手順を説明します。

元の Replication Manager に移行するには、この手順に従います。たとえば、AppSync が対応していないポイント イン タイムにリストアする場合。

手順1. [AppSync UI]で[Copy Management]をクリックします。[Application]または[Filesystem]タブをクリックします。

2. 目的のデータベースまたはファイル システムをすべて選択します。3. [Protect] > [Unsubscribe from Plan]の順にクリックします。サービス プランを選択

します。[Replication Manager UI]を開き、目的の操作を実行します。

必要条件Replication Manager で、必要なアクティビティを実行した後は、AppSync でファイル システムとデータベースを保護します。次のステップを実行します。

1.[AppSync UI]で[Copy Management]をクリックします。[Application]または[Filesystem]タブをクリックします。

2. 削除された、目的のファイル システムまたはデータベースをすべて選択します。3.[Protect] > [Subscribe to Plan]の順にクリックします。サービス プランを選択します。4. すぐに、データベースまたはファイル システムを保護する場合は、[Subscribe to Plan]を選択します。[Subscribe and Run]を選択します。サービス プランを選択します。

5. データベースまたはファイル システムが、スケジュールの起動時オーバーライド設定にあった場合、次の手順に従います。a.[Service Plan]をクリックします。目的のサービス プランを選択します。b.[Plan Startup Phase]を選択します。c. データベースまたはファイル システムを選択します。d.[Override Schedule]をクリックします。スケジュール設定を編集します。

移行ガイド

22 EMC AppSync 3.1 移行ガイド

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e.[Apply]をクリックします。6. データベースまたはファイル システムが、マウントのオーバーライド設定にあった場合、次の手順に従います。a.[Mount Copy Phase]をクリックします。b.[Mount Override]をクリックします。c. データベースまたはファイル システムを選択します。d.[Override Mount]をクリックします。マウント オプションを編集します。e.[Apply]をクリックします。

Replication Manager を削除するタイミングAppSync の RPO および RTO対応が目標値に達するまで、移行した環境から ReplicationManager を削除しないでください。AppSync が Replication Manager に「追いつく」と、Replication Manager レプリカが不要となるため、レプリカを削除する必要があります。

不測の問題を回避するには、ピーク時間帯を避けてこのクリーンアップを実行します。

l このクリーンアップと削除の実行中は、AppSync でのサービス プランの実行が一時的に無効化します。

l AppSync に移行したホストについて、Replication Manager 内にあるすべてのレプリカの使用期間が終了します。

l AppSync に移行したホストのすべてのジョブおよびアプリケーション セットの使用期間が終了します。

l [Replication Manager UI]から、移行した Replication Manager に登録されているホストをすべて削除します。

l 移行した本番ホストから Replication Manager クライアント ソフトウェアをアンインストールします。

次のホストを移行する前に、各ホストが、リストの条件を満たしていることを確認します。環境全体を AppSync で保護できます。

参考資料このセクションでは、お客様の参考になりそうな関連ドキュメントやこのドキュメントの執筆中に参照した関連ドキュメントを列挙します。ホワイト ペーパーl VNX Virtual Provisioning – VX5100, 5300, 5500, 5700, 7500 Applied Technology

l EMC VNX スナップショットl Advanced Protection for Microsoft Exchange 2010 on EMC VNX storage with

EMC VNX and AppSync

l EMC AppSync and Microsoft SQL Server - A Detailed Review

l Data Protection and Lifecycle Management of Oracle Database using EMCAppSync

l EMC ViPR SRM Performance and Scalability Guidelines

製品マニュアル

Replication Manager の AppSync への移行

Replication Manager を削除するタイミング 23

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l 「EMC Solutions Enabler Symmetrix TimeFinder Family CLI」l 「AppSync 3.1 ユーザーおよび管理ガイド」l 「AppSync 3.1 インストールと構成ガイド」l 「AppSync 3.1 – REST API Reference」l 「AppSync 3.1 セキュリティ構成ガイド」l 「Replication Manager 5.5製品ガイド」l 「Replication Manager 5.5管理者ガイド」

移行ガイド

24 EMC AppSync 3.1 移行ガイド

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2016年年 12月発行

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Replication Manager の AppSync への移行

参考資料 25