ces2012 0125

32
Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL International CES 2011 2012年1月25日 P.P.Communications Inc.

Upload: ppcommunications-inc

Post on 10-Jul-2015

494 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: Ces2012 0125

Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL

International CES 2011 レポート

2012年1月25日

P.P.Communications Inc.

Page 2: Ces2012 0125

- 1 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

CES 2012 概要

� ホール別主要プロダクト (ゾーニング次頁参照)

� 展示会概要

• CESは、1967年から毎年開催されている家電・情報・通信・エレクトロニクスに関する総合展示会+カンファレンス。アメリカ最大にして世界最大級の展示会。

• 毎年、各社がその年にどんな製品作りを目指しているかを示す場となっており、従来黒物家電がメインとなっていた。

• 昨今ではネットワークに接続されたインテリジェント機器や白物家電なども出展され、出展分野の境目が曖昧になってきている。

• 2012年度閉幕直後のCEAによる発表では、今年はヘルスケア/自動車/エンターテインメント/広告/マーケティングの存在感が高まったと伝えている。

• 2012年度は、CES史上最も広い186万1000スクエア・フィート(173,073㎡)であり、入場者数・出展社数も過去最高を記録した。

• CES2013に関しては、既にiLounge(Apple関連の週品機器を展示するスペース)がソールドアウトしており、またマツダやヒュンダイが参加を表明するなど、Apple関連製品と自動車関連のスペースが広がることが予想される。

� キーノートスピーチ登壇者

� 開催日時 2012年 01月 10-13日

� 主催 米CEA(Consumer Electronics Association)

� 会場 Las Vegas、Las Vegas Convention Center/ World Trade

Center/Las Vegas Hilton/The Venetian

� 出展者数2008年: 2700社2009年: 2700社2010年: 2500社2011年: 2700社2012年: 3100社

� 来場者数2008年: 約140,000人2009年: 約110,000人2010年: 約126,641人2011年: 約140,000人

(内、3万人がUS国外から)2012年:153,000人以上

(内、3万4000人がUS国外から)

� South Halls 3-4, Upper Level• コンピューターハードウェア&ソフト

ウェア• デジタルイメージ• 新興テクノロジー• インターネット・ベースド マルチメ

ディアサービス• テレコミュニケーションインフラ• ワイヤレス&ワイヤレスデバイス

� South Halls 1-2, Ground Level• コネクテッド・ホーム• ゲーム• オーディオ、コンピューターハードウェ

ア&ソフトウェア、ライフスタイル&ビデオ

� Central Hall• オーディオ• コンテンツ配信• エンターテインメント、コンテンツ• ビデオ

� North Hall• オートモーティブ・エレクトロニクス• デジタルヘルス、フィットネス• ライフスタイル・エレクトロニクス

※Microsoftが最後の基調講演。ワイヤレス系からはNokiaとQualcommが参加。

• Microsoft/ Chief Executive Officer, Steve Ballmer

• Qualcomm/ Chairman and CEO, Dr. Paul E. Jacobs& CEA/ President and CEO, Gary Shapiro

• Chairman of the Board of Management of Daimler AG and Head ofMercedes-Benz Cars/ Dr. Dieter Zetsche

• Intel Corporation/ President and CEO, Paul Otellini

• YouTube/ Vice President of Global Content Partnerships, Robert Kyncl

【CESイノベーションパネル】

Xerox Corp./ Verizon Enterprise Solutions/ Ford Motor Company

【ブランドキーノート】

AT&T/ GE/ Facebook/ Walmart/ Hyundai/ Unilever

Page 3: Ces2012 0125

- 2 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

CES 2012 ゾーニング

� 展示ブースは主にLVCC

� 基調講演はHilton Theater/ Venetian

� カンファレンスはVenetian/ LVCC

� プレスカンファレンスはVenetian/ LVCC

Page 4: Ces2012 0125

- 3 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

CES2012総括

� 世界のITにはイノベーションとチェンジが求められている。今、その原動力になっているのはモバイル業界であろう。家電中心の展示会であったCESも、モバイル企業の出展が増え両者のコラボレーションによりIT技術の発展が加速化している。

� この動きの中で各業界の主導権争いが起きているが、今は明らかにテレコム業界が中心となっている。その中心にある企業の一つがQualcommであろう。無線、有線に関わらずTV、端末、家電などあらゆるものが「Connect」すなわちつながることが重要な時代になっている。3G/4G/Wi-Fi/FTTH/Bluetoothといった通信技術も今後は融合し、垣根が無くなっていくだろう。

� Intel、MSの「Wintel」の時代から、QualcommやSamsungなどの新しい企業がIT業界を動かす時代に変化している。

� 一方、ハンドセット、スマートフォンなどコンシューマーデバイスが画期的に変わったかというと、2年前のCESでSamsungがスマートフォンを発表し、同じく2年前のIFAでSamsungがタブレットを発表して以降、大きな驚きを感じる製品は出てきていない印象だ。

� つまりスマートフォンやタブレットが生活の中心となった世界が今ではあたりまえのものになっている。スマートフォンを中心に、アプリケーションやハードウェア・アクセサリを付帯・提供し、ユーザーのベネフィットバリューを上げる時代になっている。

� 2-3年前に各社がコンセプトとして語っていたヘルス、金融、車、教育などの世界とITとの融合が、かなり現実的なサービスとなってCES2012の会場では散見された。

� その意味でNorthホール、Southホール1Fなど従来ではメインではなかったホールが大きな注目を浴びるようになっている。その結果、来訪者の数も昨年より増えているようだ。

� 様々な産業が今後モバイル業界に参入、関連を持つことから、CESの展示会としての重要性は今後高まっていくと考えられる。

Page 5: Ces2012 0125

- 4 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

主要企業ブースレポート

Page 6: Ces2012 0125

- 5 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

Microsoft

� MicrosoftブースはWindows Phone、Windows 8そしてXbox 360が中心の展示。各プラットフォームで共通採用しているタイル状の「Metro UI」をブースのテーマにしている。

� Windows Phoneは現行機種を展示。端末種類が多いこと、アプリケーションはソーシャル系など日常的に利用できるものが多数揃っていることや、Xboxとの連携を可能とする(Xbox Companion)などがアピールされていた。

� Windows 8は新しくなったMetoro UI操作についてのデモが中心。また同OSを搭載したUltrabookなどのPC製品は各社のものが展示されていた。

� Xboxはゲームのデモに留まり、TVやPC連携などはブース内では軽く説明される程度。

� Kinectはゲームの体験や、PC用となるKinect for Windowsの説明が行われていた。

� 他にはユーザーがより求める結果まで検索できるbingや、Officeなどを紹介。昨年買収したSkypeも同社ブース内にて展示を行っていた。

Microsoftブース

常ににぎわっていたWindows Phoneの展示コーナー

各社の最新モデルが展示。2Fのプライベートスペースでも目立つ位置に置かれていた

Windows 8はMetro UIをデモ 各社のWindows 8対応Ultrabook Xbox 360コーナーはゲームセンター化していた

精度が高くより深い情報を検索できるbing Kinectもゲームの体験を行っていたMicrosoftに買収されたSkypeははじめて同じブースに出展

今年が最後となったMS。しかしながら新しい展開の方向は見えず。

Page 7: Ces2012 0125

- 6 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

Intel

� Intelブースは「Connect」を題目とした講演が行われるなど、モバイルを意識した展示も増えていた。

� スマートフォン向けとなるAtom Z2460チップセットはリファレンスモデルを展示し速度をアピール。また、まもなく発売となるLenovoの同チップセット搭載スマートフォンも動作品が展示されていた。

� タブレットはWindows 8やAndroidが動く製品をデモ。

� UltrabookはWindows 8対応の各社の製品を展示していた。

� TV関連では同社チップセットを搭載したSTBや、TV/PC/タブレットで画面を切り替えできるマルチスクリーンソリューションなどを展示。

Intelブース

スマートフォン向けチップセットZ2460の説明

リファレンスモデルでゲームやダウンロード速度のデモが行われた

UltrabookはWindows 8レディの製品を展示

Lenovo K800がZ2460搭載初の製品となる

タブレットは専用ブースでWindows 8やAndroid動作品を展示している

同社チップセットを搭載したセットトップボックス

「Connect」をキーワードにした講演も行われた

TVとPC、タブレットで画面を共有できるマルチスクリーンソリューション

モバイルに急速にシフト。会社、移動中、自宅でのユーザ体験を同一化。

Page 8: Ces2012 0125

- 7 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

Nokia

� NokiaはWindows Phone、Lumia 900を中心とした展示。Lumia 900はCES2012で発表され、AT&T向けで発売時期は未定。実機はショーケース内の展示で、担当員がデモ機を持っているが来訪者が自由に触れることはできなかった。

� ヨーロッパで発売中のLumia 800と710は実機がデモとして展示されており自由に操作可能。Lumia 710は1月11日からT-Mobile USAでも発売となり、その点もアピールされていた。

� ブース内はLumiaのボディーカラーに合わせたアクセサリも展示されている。Bluetoothヘッドセットやスピーカーで、青やピンク、ブラックのカラーが目立っている。なおこれらのアクセサリはNFCに対応するものの、Windows PhoneがまだNFC非対応ということで、その点はアピールされていなかった(Symbian端末のみから利用できる)。

� アプリケーション関連はLumia搭載のNokia MapsやESPN、セサミストリートなどのプリインストールコンテンツを紹介。

Nokiaブース

Lumia 900はショーケース内での展示 実機は一部のブース説明員が持っており簡単なデモを行っている

ヨーロッパやアジアで発売中のLumia 800は実機展示

会期中にT-Mobileから発売されたLumia 710 アクセサリはLumiaシリーズと同等のカラーリング

プリインストールアプリやサービスのデモ

上位モデルLumia900のロンチやアプリ提供など、米国市場への本気感が伝わる。

Page 9: Ces2012 0125

- 8 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

Samsung

Samsungブース

Galaxy Noteはペン操作をデモでアピール

AT&TのLTEに対応するGalaxy Skyrocket

スマートフォンは4G対応のみを展示 (上) all shareでスマートフォンの連携をデモ(左)all share controlで家電を制御

ノートPCやスマートフォンを接続できるSmart Station

スマートTVにMHLでスマートフォンを接続

独自開発のチャットアプリ

スマートTVもアプリの数をアピールする時代に

WiFi搭載でGoogleクラウドプリント対応のプリンター

デジカメもスマート化されSNS連携なども可能に

� Samsungブースはスマートフォン新製品に加え、スマートTVやデジタルカメラなどを展示。いずれの製品も相互に接続つながることをアピール。

� スマートフォンはCES2012で発表したAT&T向けのGalaxy Note、Verizon向けのGalaxy Tab 7.7を展示。どちらもLTEに対応。Galaxy Noteはスタイラスペンの利用や対応アプリをアピールした展示。また現行機種の展示もすべてがLTE/WiMAX対応の「4Gスマートフォン」のみであった。

� スマートTVはアプリケーションやスマートフォンとの画面切り替え、またall share機能によるコンテンツの相互利用や、TVとスマートフォンで対戦ゲームなどをデモ。

� Smart Stationモニターは、ノートPCやTVの他、スマートフォンやタブレットがMHLで接続可能。モニターに接続したキーボードやマウスをワンタッチでノートPCやスマートフォンで利用できる。

� スマートフォンアプリは、独自開発のマルチプラットフォーム対応チャットアプリやSamsung Appsの展示であった。開発者向けの情報は特に無し。

� All Share PlayでクラウドデータのTV/スマートフォン利用やスマートフォンがTVのコントローラーになるデモも。all share controlではスマートフォンで家電をコントロールできる。

� Wi-Fi内蔵デジカメのSNS連携やTVとの接続、Wi-Fiプリンタなど、あらゆる展示製品が「Connected」を意識したものになっていた。

4Gスマートフォン、タブレットとスマートテレビ、all shareでCEの最先端を提示。

Page 10: Ces2012 0125

- 9 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

LG

LGブース

スマートフォンはLTEコーナーとして2機種のみ展示

Verizon向けのLTE対応、Specrum。ワイヤレス充電台も展示

穴の開いたケースをつけるだけでディスプレイが時計表示になる

AT&T向けLTE端末Nitro HD

Google TVは対応製品をさっそく展示 スマートTVのプラットフォームの展示。

スマートTVとスマートフォンの各種連携 家電をスマートフォンでコントロールするSmartThinQ

� LGブースはスマートTVと3D TVが主役。モバイル関連の展示はやや少な目。

� スマートフォンはVerizon向けのLTE端末Spectrumを発表、合わせてAT&T向けに販売中のLTE端末Nitro HDも展示。どちらも韓国向け製品と同等の仕様。オプションのワイヤレス充電台も展示されていた。

� スマートTVは3D対応したものを多数展示。またGoogle TV対応製品も展示がされていた。

� スマートフォンとの連携では、スマートTVとのディスプレイ切り替えやコントロール、またSmartThinQ(家電製品を結び、それぞれを管理するというLGの構想)に対応した家電制御などがデモされた。スマートTVはIntelのWiDi(ワイヤレスディスプレイ)によりパソコンとワイヤレスで接続し画面を利用できる。

� スマートTVのアプリケーションも多数展示。スマートTVのプラットフォーム「NetCast」の紹介も行われ、ホームスクリーンのカスタマイズなどの機能もデモされた。

家電連携に注力するLG。スマートTVのアプリの数で競合差別化を図る。

Page 11: Ces2012 0125

- 10 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

パナソニック

パナソニックブース

スマートTVとスマートフォン、タブレットとの連携

iOS向けアプリ Wi-Fi搭載デジカメでスマートフォンやスマートTVと連携

スマートTVはキーボードを接続しPCライクにも利用可能。アプリケーションも多数とのこと

スマートTVのWEBブラウザ

北米向けのLCD TVを展示 EVへのワイヤレス充電

高品位TVのデモ

� パナソニックは、スマートTV「Smart Viera」を中心としたテレビ展示と、EVへのワイヤレス充電やfujisawaSST、HeMSなどの環境商材展示の二面訴求。

� Viera Remote AppはVer2.0にバージョンがあがり、スマートフォンやタブレットからスマートTVのコントロール、画面の共有ができる。iOSとAndroidに対応。なお同社のスマートフォンの展示は無くiPhoneとHTC端末を利用してデモされていた。

� スマートTVはアプリケーションやWEBブラウザ、UIを紹介。6つのタイル状の画面がUIの基本ベースとなる。

� 2Dから3Dへのリアルタイム変換や3DフルHD対応TVなど、3Dへの対応もアピール。北米向けとなるTVは約15機種が展示。高品位TVもデモが行われていた。

� デジカメはWi-Fi搭載の試作モデルが展示。スマートフォンやスマートTVへ撮影した写真、動画を転送できる。

� 市場環境が日本と大きく違うためか、環境商材はEVへのワイヤレス充電を除くといまひとつ訴求力に欠ける。当該分野での情熱と充実は理解できるが、市場に即した訴求が必要。

スマートTVと、EVワイヤレス充電やHeMSなど環境商材の二面訴求。

fujisawaSST

Page 12: Ces2012 0125

- 11 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

SONY

SONYブース

コンテンツとTV、スマートフォンの連携をデモ

Xperia S Xperia ion。LTE対応

NWZ-Z1000はウォークマン

PS Vitaは単体ゲーム機として展示

スマートフォンと連携できるSmartWatch

タブレットはアプリケーションの紹介が中心

GoogleTVはSTB型、BDプレーヤー型 GoogleTVとスマートフォンの連携も可能

Crystal LEDディスプレイは単体展示書き込み可能なストラップ型NFCタグ XperiaとTVのMHL接続デモ

� SONYブースはPlay、Watch、Listen、Shareの4つのテーマ別展示と、スマートフォンやTV、ゲーム機、カメラなど製品別展示を行っていた。

� スマートフォンはSony Ericssonの完全子会社化によりSONYブランドで製品が今後発売されることを発表。新製品はフラッグシップのXperia SとAT&TのLTE対応Xperia ionの2機種。また腕時計型でBluetooth接続できる表示デバイスSmartWatchやNFCタグも発表。そして通信機能を持たないAndroid OSウォークマンNWZ-Z1000も展示されていた。

� タブレットは豊富なアプリケーションを紹介。

� Google TVはSTB型、BDプレーヤー内蔵型の新製品を展示。スマートフォンとの画面連携やコントロール機能もアピール。

� Play Stationクロスプラットフォームコンテンツ、Music Unlimitedなど、スマートTV、ゲーム機、スマートフォン、タブレットなどを連携する展示もあったものの、各サービス間の横のつながりが無いなど相互連携のアピールとしてはまだまだ弱いように感じられた。特にPS Vitaやハンディカム、電子ブックリーダーは単体としての展示であった。55インチのCrystal LED Displayも展示されたものの単体での展示。

Play、Watch、Listen、Shareがキーワード。ユーザー価値で体験を判りやすく訴求。

Page 13: Ces2012 0125

- 12 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

東芝

東芝ブース

有機EL搭載、21:9のアスペクト比の5.1インチモデル

まもなく発売予定の10.1インチモデル

大型タブレットでTV用途も検討されている13.3インチモデル

7.7インチは手軽なマルチメディアやWEB利用向けに開発中

防水タブレットを背面からワイヤレス給電

ノートPCはUltrabookを展示

スマートTVとタブレットの連携。番組確認やコントロールが可能

高品位TVも多数展示

� 東芝はタブレットと高画質TVを中心とした展示。

� タブレットは試作モデルとして有機EL採用の5.1インチモデル、7.7インチモデル。13.3インチモデルを展示。それぞれ3G搭載も検討されている。また13.3インチモデルはTVチューナー搭載品となる予定もある。10.1インチモデルはEXCITE110として北米で発売予定。日本発売のAT700同系モデル。他にはワイヤレス給電をタブレットに行うデモもおこなわれていた。

� タブレットとスマートTVの連携は、プログラム一覧をタブレットで表示しTVをコントロールするアプリケーションなどをデモ。

� プレスカンファレンスに登壇した、東芝執行役上席常務 デジタルプロダクツ&サービス社社長の大角正明氏は「タブレットは今回のCES 2012での最大のプロダクト」と語り、2012年にAndroidタブレットのシェア10%の獲得を目標としていると言及。東芝がタブレットに対して今後一層注力していくことをアピールした。

� 高品位テレビは1080pのフルHD TVや3840x2160のクワッドHD TVなどを展示。但しスマートTVとしての展示よりも品質をアピールする内容に留まっていた。

� ノートPCはUltrabookを展示するも来訪者の関心は薄いようだ

タブレットの品揃えと防水やワイヤレス給電など、機能訴求が目立つ。

参考) PCWatch 2012/01/10

Page 14: Ces2012 0125

- 13 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

シャープ

シャープブース

Windows7で動くAQUOS Board 世界初の8K4K対応LCD TVのデモはアメリカでも大きな注目

高画質TVはICC-4K対応を大きくアピール スマートTVは一部製品を紹介

LCD TVは80インチを筆頭に50インチ以上の製品だけが展示されていた

� シャープは「See the Bigger Picture」をキャッチコピーに大画面液晶TVのラインナップを展示。80インチをはじめとして、50インチ以上の製品のみをずらりと展示していた。

� 高品質TVはICC-4Kや8K4K対応製品を展示。

� Windows 7で動作するAQUOS Boardは専用ペンで手がきできる製品で日本で発売されているものがアメリカ向けにも投入される。データはメール添付やWEBサービスへの送信が可能。

� スマートTVは一部製品でデモ。SmartCentralの登場で、機能的にサムスンやLGとほぼ互角に。ただ各社、今やあたりまえになりつつある、スマートフォンやタブレットとの連携機能、クラウド利用といった展示は無かった。

大画面・高画質訴求のみ。スマートフォン連携、クラウド利用の展示無し。

Page 15: Ces2012 0125

- 14 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

富士通

富士通ブース

最大の特長は防水

端末の特徴を簡潔にアピール。製品名は表示されていない LTE対応フェムトセル

各コーナーには水槽が設置

クアッドコアCPU試作モデル

コーナーごとに同じ機種を横に複数並べての展示

将来のデザインコンセプト

ヘルスケアソリューションの展示

� 富士通はスマートフォンを大きくアピール。日本で発売中の最新スマートフォンを並べていた。

� 製品名ではなくLTE/3G対応、CDMA2000対応、WiMAX対応、Windows Phone、のように対応方式やOSをアピールし、バリエーションが豊富であることを説明。

� 最大の特徴は防水機能で、各展示コーナーごとに水槽を置いてデモも行っていた。

� クアッドコア搭載のスマートフォンは開発中モデルを展示。

� LTE対応のフェムトセルも展示されていたが、大きなアピールはされていなかった。

� 他にはモバイルを利用したヘルスケアソリューションや、将来のデザインコンセプトモデルなどを展示。

スマートフォンを大きくアピール。クアッドコア搭載のスマフォへの期待も。

Page 16: Ces2012 0125

- 15 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

COBY

� アメリカの格安TVメーカー、Cobyはタブレットを大々的にアピール。CES2012に合わせてAndroid OS 4.0搭載のタブレット新製品も発表。

� タブレットは7インチ、8インチ、9インチなど複数。大手が手がけていない8インチや9インチの隙間商品で消費者に選択肢をアピールしたいとのこと。また7インチ品はOS 2.3ながら低価格を武器にする。

� 通信機能はWi-Fiのみだが、スマートフォンとの併用などを想定しており3G搭載は価格面からしばらく検討しないとのこと。

� LCD TVもHD対応品などが展示されていたほか、Connected TVとしてスマートTVも展示が行われていた。

Cobyブース

ブース手前にずらりと並ぶタブレット

MID8042-4、1GHzプロセッサ/OS 4の8インチタブレット

背面はプラスチック素材。中国語や日本語も対応

MID7014-4は16:9の7インチワイドスクリーン。OSは2.3 スマートTVの展示も

スマートTVとタブレットが家電の中心となる。

Page 17: Ces2012 0125

- 16 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

Motorola

Motorolaブース

MotoActvは腕にはめて位置情報や心拍系データを保存、WEBにアップして共有も可能

ブース内はソリューションやゲームなどの展示が主。端末単独の展示は無い

タブレットは専用ブースを設営

ワイヤレスコントローラーのSamrt Controller。タブレットのリモコンになる

XBOXに接続するSTB

IPTVをそのまま家庭内にワイヤレスで送信できるTelevation

ホームセキュリティーシステムはスマートフォンとの連携が可能

� Motorolaはサービスを中心とした展示。スマートフォンやタブレットは機種としての展示ではなく、アプリケーションを動かす端末という展示内容だった。

� 大々的な展示はBluetoothの小型デバイスMotoActv。MP3再生とGPS、心拍数計測機能等を備えオンライン上に保存、SNSサービス連携可能。またスマートフォンの着信受信やメール表示もできる。

� タブレットコーナーではSmart Controllerを展示。タブレットを本体上部のタッチパッド部分でマウスのような操作の他、内蔵マイクで通話も可能。

� TV関連ではXBOXをスマートTV化するSTBや、IPTV番組を直接家庭内にワイヤレス送信できる「Televation」製品を展示。

� ホームセキュリティーのHome Connected Gatewayは家庭内に設置したIPカメラや温度計、電子キーなどをスマートフォンから監視、コントロールできる。

スマフォやタブレットの周辺機器を訴求。ユーザの関心は機能から体験価値へ。

Page 18: Ces2012 0125

- 17 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

RIM / BlackBerry

� RIM/BlackBerryブースはコンシューマーを意識した展示の内容。ビジネスソリューション系の展示は無く、エンターテイメント用途のアプリケーションの紹介に注力していた。

� ブース内のテーブルには端末が置かれアプリケーションをデモ。端末そのものは新製品が出ていないこともあり、あまりアピールはされていない。

� タブレットのPlayBookは大画面を生かしてエンターテイメント、ビジネスのどちらにも使えることをアピール。だがゲームなどエンターテイメントアプリケーションの紹介が多めだった。

� ケース類もカラフルな色やカジュアルなデザインのものを展示しており、CESがコンシューマー向けの展示会ということもあってかビジネスユーザー向けはあまり意識されていない展示内容であった。

エンターテイメント用途もアピールするBlackberryブース

AngryBirdなど有名なゲームのデモは大きく行われていた

PlayBookを使った音楽シェアなど、タブレット製品として他社を意識したデモも

ソーシャル対応も大きくアピールされていた

ビジネス系のアプリの紹介は少ない

カジュアル感あるケース

PlayBookのケースもカラフルなものが多い

コンシューマを意識した展示内容。

Page 19: Ces2012 0125

- 18 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

Qualcomm

� Qualcommは、例年どの展示会でも技術訴求が中心。しかし、今回のCESは違がった。サービスレベルに昇華した数々の展示が目を引く。しかし、ベースは第四世代となるSnapdragon S4の実用例を中心としたブース構成。

� リアルタイムの2D/3D変換、カメラを使ったジェスチャー認識、ARでの複数オブジェクト表示、カメラの手ぶれ補正、ステレオサラウンド対応のビデオ録画と再生などがいずれもSnapdragon S4ワンチップで実現できる。

� 端末間のP2Pの新しい技術、AllJoynも展示。お互いの端末を自動検索、相手側の端末のアプリ自動立ち上げも可能でメッセージやゲームなどへの応用が考えられる。

� 同社独自開発のディスプレイ、mirasolはようやく出てきた製品を展示。韓国で販売中のものとまもなく中国で発売される製品を展示。

� 他にはペット位置追跡サービスをデモ。昨年夏サービスインしたもので、CDMAモジュール内蔵のペット用タグと追跡サービスがセット。サービスはVerizonのMVNOとして同社の子会社が提供。

Qualcommブース

AR技術はセサミストリートと組み教育分野への応用もテスト中とのこと。オブジェクトは複数表示できる

リアルタイムの手振れ補正撮影

ステレオ音声の動画の撮影と再生もできる

カメラ前のジェスチャー操作も可能 Mirasolディスプレイ搭載の韓国の電子ブックリーダー。世界初の商品

複数のペットの追跡が可能

ペット追跡のtaggサービス。首輪につける端末と回線サービスをセットでQualcommが提供。回線はVerizonのMVNO

Snapdragon S4のデモ。2D/3Dリアルタイム変換

AllJoynはサーバー不要のP2P、複数機器を接続可能。相手端末側のアプリケーションと直接連携もできる

2-3年前からの「仕込」が花開いた。コンセプト提示から実サービス展示に。

Page 20: Ces2012 0125

- 19 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

VERIZON

� Verizonブースは「4G/LTE」がキーワード。LTE回線を利用したビジネスソリューションの展示がほぼ大半を占めた。LTEの高速回線の利用で、B2BやB2Cの利用が手軽となることをアピール。

� 医療系のソリューションでは、有線ネットワークと変わらぬ速度で動画のストリーミングを行ったり、カメラに映し出された表示を詳細に読み取ることが可能。有線環境の無い場所からも遠隔医療が可能となる。

� バーチャルショッピングでは、販売店の商品やバーチャル店舗が簡単に設置でき、またレジがネットワークにつながることで注文した瞬間に会計を済ませることができるなど、販売店にとってもLTE導入が有効である例をデモしていた。

� また端末はLTE対応スマートフォンとルーター、モデムのみを展示。

4G・LTEをキーワードにするVerizonブース

LTE回線でビデオストリーミングも高精細。現在3G版のみ製品化されている。4G/LTE対応品は近日販売予定

LTE回線を利用した遠隔医療ソリューション。TV型端末にカメラやマイク、LTEモデムが内蔵されている

ヴァーチャルショッピングのデモ。実商品をNFCタグで読み取り、店舗設置のバーチャルショップで類似商品を検索、バーチャルフィッティング。購入決定するとレジでの清算がすぐに完了。店舗はサイズや色など在庫を多数おかなくてよい。

端末コーナーもLTE対応製品だけを展示 ライブのLTE回線を体験できる

パートナー向けにサービス提供プラットフォームを訴求。

Page 21: Ces2012 0125

- 20 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

AT&T (CES場外 自主イベント「AT&T Developer Summit」)

� AT&Tは毎年CESに併せて開催する同社のDeveloper Summitの会期を2日間に延ばして“ハッカソン”を初開催。

� サードパーティのサービスが個人の健康情報を利用できるようにするクラウドサービス「mHealthAPI」を利用することが前提条件とされた。

� 最終的にスポーツによる怪我の情報を共有する「Action X ray App」や睡眠状況をレポートする「Sleepbot」、子供向けの健康情報共有サービス「HOPI CHEST」など6作品が選ばれた。

� 基調講演では2012年に発売するLTE対応のスマートフォン新機種を発表。Windowsを紹介するコーナーでは、HTCのピーター・チョウCEOとマイクロソフトのスティーブ・バルマーCEOも壇上に招かれた。

� またアプリ開発者向けにHTML5ベースのウェブアプリ開発をプッシュする新たなAPIプラットフォームなどが発表された。新プラットフォームは、さまざまな携帯通信端末やモバイルOSに対応するHTML5ベースのウェブアプリ開発支援を目的として設けられるもので、音楽や広告、メッセージング、位置情報、支払いならびにアプリ内課金、モバイルヘルス関連など、14カテゴリーのあわせて130種類のAPIを今後利用できるようになる。

� Android端末向けアプリストア:「AppCenter」は、ウェブアプリとAndroidアプリの両方を網羅するウェブ上のディレクトリ。各アプリ開発者が設けたサイトへユーザーを誘導し、リンク先でアプリを直接ダウンロード(購入)させることができるようになるという。AT&Tではこれを自社だけでなく他の携帯通信キャリアのユーザーにも使えるようにする考えを示した。

� 同社は開発者向けにストレージやサービスのインフラとして利用できるクラウドスペース「AT&T Cloud Architect」も同時に発表した。

LTE対応スマートフォンAndroid 6機種:

• ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ 「Xperiaion」(AT&T限定モデル)

• Samsung Electronics 「Galaxy Note」、「Galaxy S II Skyrocket HD」、「EXHILARATE」

• Pantech「ELEMENT」(タブレット)、「BURST」

• LTE対応のスマートフォンWindows Phone 2機種:

• HTC「TITAN II」

• Nokia「Nokia Lumia 900」(今年前半発売/AT&Tイベントではなくノキアのカンファレンスで発表)

参考)ITPro 2012/01/10、 WirelessWire 2012/01/10

写真出所)BGR、GigaOM、、、、9to5 Mac、VERGE

AT&T Developer Summit

Page 22: Ces2012 0125

- 21 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

Huawei

端末ごとの展示ブースを設けたHuawei

世界最薄スマートフォンとなるAscend P1 S

世界初スペックの歴代のルーターやモデム

LTE対応のAscend P1 lte

FDD/TDD LTE両対応のE392

E589はFDD、TDD LTEいずれかシングルモードに対応

MediaPadのカラーバリエーション版

Andorod 4.0となったMedia Pad

Connected Home関連製品はルーターやSTB

M2Mモジュールは3G対応、タブレット用も

Andorid OS搭載ルーターDN362

� Huaweiは端末事業部としての展示。そのためネットワーク系の展示は無し。

� 展示の中心はCES2012で発表したAscend P1 SとP1。デュアルコアCPU搭載のハイスペック機でP1 Sは世界最薄の6.68mm。またLTEに対応したP1 lteも展示。いずれのモデルも日本への投入は未定。

� LTEのWiFiルーターとモデムも複数機種を展示。FDD対応、TDD/FDD対応など多彩なラインナップ。過去の「世界初」のモデム商品も参考展示されていた。

� 7インチタブレットMediaPadはAndroid 4.0アップデート品を展示。またピンクなどのカラーバリエーション品も登場。

� 「Connected Home」関連としてSTBやホームルーターも展示。またAndroid OS採用のルーターはすでに中国で販売されているものが展示されていた。

� M2M用モジュールはWindowsやAndroid、Linux対応の各種を展示。タブレット用モジュールも。

米政府から批判のあったネットワーク系の展示は無し。

Page 23: Ces2012 0125

- 22 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

ZTE

ZTEブース

展示端末の数は多くない

現行/発売予定の最新モデル 発売予定のWindows Phone端末Tania

LTE対応Android端末Arthurはショーケース内に展示

最新の7インチタブレットT72 LTEルーターMF91

クラウド関連は実績や概念の説明に加え、ゲームのデモが行われていた

� ZTEは新製品発表も無く、既存製品を中心とした展示。ネットワーク系もクラウド関連のみだった。

� 端末は最新および発売予定のスマートフォンを中心に10機種程度を展示。同社初のWindows Phone Taniaは動作端末を展示。一方LTE対応のAndroid端末Arthurは動作モデルの展示は無く、ショーケース内に置かれただけ。

� 他にもLTE対応のルーターMF91を展示。100Mbps、10台の同時接続に対応だが、これもショーケース内に置かれたモックアップのみだった。

� タブレットは最新のT72を展示、ソリューションやアプリの商会は無く単体として展示されていた。

� ネットワーク系はクラウドコンピューティングソリューションの導入実績や概念をモニターで説明していた他、AIWI社の提供するクラウド型対戦ゲームのデモを行っていた程度。

WindowsPhone、タブレットと先端製品を披露。

Page 24: Ces2012 0125

- 23 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

中国家電メーカー

� CES2012には中国の大手家電メーカーも出展。各社のブースはいずれもスマートTV、マルチウィンドウ、ホームコネクト、スマートフォン、クラウドなどの説明が並んでおり、SamsungやLGと商品構成そのものは大きく変わらない。

� Samsungの隣に出展したHisense(海信)はスマートTVのロゴやブースのイメージまでSamsungに似ているほどで、製品の品質が落ちる以外はもはや韓国メーカーと区別がつかない製品もあった。

� 中国メーカーが追いかけているのは日本メーカーではなく韓国メーカーになっている、という印象である。

Haierブース。(左)クラウドリビングソリューション(下) Haierのスマートフォンは発売予定の非接触充電台も出展

Samsungに非常によく似たHisenseのスマートTVのロゴ

HisenseのスマートフォンはスマートTVのリモコンとして接続可能

TCLもスマートTVやクラウドソリューションを展示 TCLの3D TV

TCLはAlcatelブランドでスマートフォンも多数海外で販売している

SkyworthのスマートTVはAndroid OS採用

中国デジカメシェア1位のaigoはPCやスマートフォンから利用できるクラウドサービスを提供

確実に韓国勢をキャッチアップする中国勢。

Page 25: Ces2012 0125

- 24 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

HeMS関連

� CESは家電ショーという性格を持つためか、HeMSやエコに関する展示は多く見られたものの、スマートシティを紹介する企業はあまり見受けられなかった。

� パナソニックは、EVへのワイヤレス充電やfujisawaSST、HeMSなどの環境商材を展示。

� Samsungの白物家電コーナーでは、同社独自の通信規格「Sumsung SMART HomeNet」によるホームネットワーキングシステムを紹介。冷蔵庫や洗濯機、お掃除ロボットなどのスマートフォンからのコントロールがデモ展示された。

� またSamsungはエコ関連製品群の展示にも力を注いでおり、太陽光パネルやESS(エネルギー貯蔵システム)、ホームマネジメントシステムなども紹介。

� LGは、スマート家電の提案を強化しており、昨年発表した各家電製品を結び、それぞれの状態を管理することができる構想:「SmartThinQ」のアップグレード版を提案。Smart ThinQというプラットフォームをベースとしたホームマネジメントシステムを紹介。

� 東芝は、スマートホーム分野で家庭内のゲートウェイになる「ライフデザインボックス」を参考展示。その他、スマートメーターや太陽光発電、EVなどとデジタル家電をHeMSで連携するスマートホームを提案。

� 米テキサス州の電力事業者Reliant Energyの親会社:米NRG Energy社のブースは、家をまるごと会場に運び込み、ホームエネルギーマネージメントを紹介。

� その他、通信企業のVerizonやセキュリティサプライヤーのADTなど、様々なインダストリーの立場からホームエネルギーマネージメントが語られていた。

参考)Engadget 2012/01/05、家電Watch 2012/01/17

パナソニックブースの

藤沢スマートシティ展示(上)

EVへのワイヤレス給電(右)

Sumsung SMART HomeNetによるホームネットワーキングの紹介

LGは韓国国内でスマートグリッドのテストを実施している

ホームエネルギーマネージメントを展示したNRG Energy社のブース

東芝のLife Design Box(試作品)。

スマートグリッドの中核を担うコントロールタワーとなる

写真:家電Watch

HeMSは様々な産業プレーヤーから語られている。

Page 26: Ces2012 0125

- 25 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

� CESでは、テクノロジー別セクションのひとつとして「サステナブル・プラネット」が毎年設置されている。

� 例年サステナブル・プラネットでは、スマートプラグやバッテリーといったギア(環境系ジャーナリストが言うところの『きわめて旧式な』プロダクト)を作っているベンダーが山のように紹介されている。

� 今年はエネルギー効率化やホームエネルギーマネージメント、再生可能エネルギー、グリッド開始に役立つガジェットなど、新しいテクノロジーが見られた。

� 一方でサステナブル・プラネットの会場がメイン館ではなく来訪者の少ないベネチアンの一角に移されたことから、CESにおいて環境系トピックがメインから外れてきた印象を受ける。

� また、数年前はサステナブルプログラムを前面に打ち出していた企業が相当数あったものの、年々少なくなっているという環境系ジャーナリストの指摘もある。

� 同じTechZoneでも「コネクテッド・ホーム」はスペースは小さいものの盛況であり、このテーマはTechZoneだけに留まらず会場全体で語られていた。

TechZone「サステナブル・プラネット」

© Jaymi Heimbuch

参考) treehugger 2012/01/11、Gigaom 2012/01/08

環境関連 CESにおける環境関連の展示ポーションは縮小傾向に。

サステナブル・プラネットに展示されていたGSMでコントロールされるパワーソケット

様々な方法でプラグにささっているものを管理・モニターできる

© Jaymi Heimbuch

Radio Controlled Extension Lead

それぞれのソケットが別々に遠隔コントロールできるため、つないだ個別デバイスごとに遠隔で切/入をコントロールできる。

© Jaymi Heimbuch

Revolve社のハイブリッドチャージャー

サステナブル・プラネットで多く見られたのがポータブルなバックアップ電源。Revolve社は太陽光とコンセントからの電気の両方から同時に充電できるチャージャーを展示。

© Jaymi Heimbuch

Page 27: Ces2012 0125

- 26 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

基調講演/カンファレンス

Page 28: Ces2012 0125

- 27 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

基調講演: Microsoft

Microsoft CEOスティーブ・バルマー氏

� Microsoftは2012年を最後にCESから撤退すると発表しており、スティーブ・バルマーCEOの最後の基調講演登壇は注目を集めた。

� マイクロソフトはWindows Phone、Windows7搭載のウルトラブック、Windows8のデモンストレーション、タイルベースのメトロ・インターフェースについて言及。

� また、モーションコントローラー「Kinect for Windows」を2月1日に日本を含む数カ国で発売すると発表。米国での希望小売価格はソフトウェアと1年の保証期間付きで249ドル。(Xbox 360向けより100ドル高い)

� Microsoftによると、昨年1年でKinectは1800万台売れたという。

� Kinect for WindowsをPCに接続することで、Windowsを音声やジェスチャーで操作できるようになる。

� 既に多数の開発者が非商用SDKを使って医療や教育関連のソフトウェアを構築しているとのこと。

� なお、Microsoftは今後CESでの基調講演・ブース展開をとりやめる理由として、同社の製品発表スケジュールが1月という開催時期に合わないためとし、今後独自イベントの開催を予定している。

参考) Itmediaエンタープライズ2012/01/10、Cnet2012/01/09

最後の基調講演に詰め掛けるメディアPhoto by: James Martin/CNET

Xbox 360+Kinect専用のセサミストリートを使った双方行TV番組のデモ。

登場キャラクターに「ハコの中にココナッツを入れて」と言われて少女がTVに向かってものを投げ入れる動作をすると、Kinectが検知してTV画面のキャラクターが抱えるハコにココナッツが落ちる。Photo by: James Martin/CNET

Windowsベースのultrabookを紹介するWindowsグループ マーケティングオフィサーのTami Reller氏

Photo by: James Martin/CNET

Page 29: Ces2012 0125

- 28 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

Nokia CEOステファン・イーロップ氏

基調講演: Nokia

� ノキアのステファン・イーロップ(Stephen Elop)CEOは、新たなフラッグシップモデルとなるWindows Phone搭載スマートフォン「Lumia 900」を発表。Lumiaでアメリカのスマートフォン市場に再挑戦するという意気込みを感じさせた。

� Lumia900はWindow Phone端末としては初めてのLTE対応となり、AT&Tが独占的に取り扱いを行う。

� ソフトウェア/サービスについては「Nokia Maps」「Nokia Drive」などがWindows Phone Marketplaceから入手可能で、後者は音声ガイドによるナビゲーション機能を提供。

� イーロップ氏によると、可能な限り多くの通信キャリアと提携したいと考えているが、容量を16Gバイトから32Gバイトに拡充する計画も含めて、9日に発表することはほかにないと述べ、価格や発売時期に関する情報は明かされなかった。

� 通信キャリアからのマーケティング面でのサポートについての質問には、何よりも先に優れた製品が必要だと話した。それを達成した後で、デバイスのユニークな体験について消費者を啓蒙する必要があるとの考えを示した。

参考) WirelessWire 2012/01/10、Cnet Japan 2012/01/10

「Lumia 900」スペック:

• クアルコム「Snapdragon」 プロセッサ(動作速度1.4GHz)

• 512MB RAM

• 4.3インチ AMOLEDクリアブラック・ディスプレイ(解像度:800 x 480ピクセル)

• 800万画素の背面カメラ/ 100万画素の前面カメラ

Nokia Lumia900を披露するマイクロソフトのSteve Ballmer CEO、ノキアのStephen Elop CEO、AT&TのRalph de la Vega CEOCredit: CNET

Page 30: Ces2012 0125

- 29 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

Qualcomm CEOポール・ジェイコブス氏

基調講演: Qualcomm

� Qualcommの会長兼CEOのPaul Jacobs氏は、基調講演で同社のプロセッサ「Snapdragon」がモバイル分野をどのように発展させてきたかを語るとともに、Snapdragonを搭載するさまざまな機器を紹介。

� 同氏は、2011年に研究開発に30億ドルの投資を行なったことを紹介。Snapdragonが、モバイル機器の発展を押し上げてきたとし、消費電力などの問題点を改善してきたことで全世界で300機種以上の製品で採用されるとともに、さらに350機種以上の製品が開発中であることや、ハイエンドからローエンドまで広く採用されているとアピール。さらにSnapdragonは、携帯ゲーム機などゲームの分野にも採用され、より勢力を広げているとした。

� またSnapdragonの最新製品「Snapdragon S4」を紹介。「Snapdragon S4」ではモバイル機器にも関わらず、ホームシアターとして利用できるようなスペックを備えるとした。さらにWindows 8もサポートし、よりパワフルな製品になるとのこと。

� 基調講演ではSnapdragonを活用した製品の紹介や、さまざまな分野への取り組みなども紹介された。具体的には、Lenovo製のSnapdragon搭載スマートTV、中国Hanbon製の電子書籍リーダー「mirasol」を利用した中国での教育分野への取り組み、Snapdragon搭載スマートフォンを利用して心電図を表示させるといった医療分野への取り組みなどが挙げられた。

SnapdragonはAndroidだけではなく、Windows Phone対応機種にも全て採用されているという流れから、ノキアCEOのステファン・エロップ氏がゲストとして登場

写真)ケータイWatch

参考)PC Watch2012/01/12、ケータイWatch2012/01/12

最新の「Snapdragon S4」

写真) PCWatch

SnapdragonとWindows 8の組み合わせに関連する様々なメーカーのロゴが提示

写真)ケータイWatch

Page 31: Ces2012 0125

- 30 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

Samsung電子コンシューマーエレクトロニクス部門プレジデントヨン・ブキョン(Yoon Boo-Keun)氏

Samsung電子アメリカプレジデントTIM BAXTER氏

Samsung Telecommunicationsアメリカシニア・バイス・プレジデントKEVIN PACKINGHAM氏

基調講演:Samsung

� サムスンはプレスカンファレンスで「Pushing Boundaries」をキーワードに据えた。

【SmartTV】

� サムスンのコンシューマーエレクトロニクス部門のBK Yoon氏は、「我々は消費者のエレクトロニック・ライフにおけるあらゆるコンポーネントをつなげることのできる唯一の企業だ」と語り、「TVから電話、タブレットからPC、カメラからアプライアンスへ、それらすべての間で有意義な接続を可能にする。これらすべてのデバイスの間で、簡単に、どこでも、いつでもコンテンツを共有して楽しめるようにするのが我々の約束だ」と話した。

� 2012年の同社フラッグシップのSmartTVはテレビ番組とアプリケーションを簡単に切り替えられるようになるとのこと。SmartTVラインアップは半分が3D対応であり、55インチのスーパーOLED TVとES8000 LED TVがハイライトされた。

� サムスンは同社のテクノロジーの将来的な布石として、新しいディスプレイを購入することなく「我々のSmartTVは年々スマート化していく」と語り、「イボリューション・キット(Evolution Kit)」を発表。この新しいハードウェアとソフトウェアがついた「イボリューション・キット」により、消費者は所有しているサムスンのディスプレイの機能やパフォーマンスを更新することができるとのこと。ただし詳細は明らかにされていない。

� Samsung Electronics Americaの社長: Tim Baxter氏は、デュアルコアプロセッサによりマルチタスクに対応すると話し、「アプリを終了して別のアプリを起動しなおす必要なく」単にアプリを切り替えることができると話した。

� また、同社のテレビに「Smart Media Hub」を追加。これにより、1つのメディア端末に置いたコンテンツをすべてのサムスン製端末で視聴できるとBaxter氏は述べた。

� さらに、ハイエンドのスマートテレビでは、音声&ジェスチャー認識のためにカメラとマイクが統合される。これにより、ビデオ会議も可能になる。

【4G LTE対応スマートフォン】

� サムスンモバイルは、スマートフォンの新機種としてGalaxy Noteを発表。4G LTE対応で5.4インチHD スーパーAMOLEDディスプレイを搭載、S Penと呼ばれるコントロールテクノロジーをサポートする。

� また、近々Verizon Wirelessから登場する4G LTE対応Galaxy Tab 7.7も発表。

参考)CnetJapan 2010/01/10、Hollywoodreporter2012/01/09、TPM2012/01/12

Page 32: Ces2012 0125

- 31 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

スーパーセッション:Google

� スーパーセッション “CNET Presents the Next Big Thing in CE”にはグーグル会長のシュミット氏、サムスンのBaxter氏などが登壇。

� シュミット氏は同社のAndroidにより、部屋にいる人を中心にした、パーソナル化されたアプライアンスが互いに通信して行動を変えるという家庭が登場するだろうと話した。

� テキストメッセージがTVに送られる、e-メールが冷蔵庫に届く― パネルでシュミット氏は、「ユーザが本当に可能になって欲しいと思うのは、Android端末を家出持ち歩いているときにこれらすべてのことが必要な分だけちょうど良くコンピューターにあるということだ」と話し、「居間にいるとき、テレビはあなたがいることをわかっている―それはAndroid端末を持っているから。もしテキストメッセージがきたら、ユーザの好みであろうとなかろうとTVでも見られる。すべては互いにシンクする。」と語った。

� シュミット氏は議論の中で、エネルギー効率化と相互接続された“スマートホーム”の構築におけるこれまでの試みは方向性を間違ってきたのであり、未来の家庭は家庭内のデバイスをオンラインに置くことを求めていると話した。

� 「すべての従来の議論は超(uber)ホームサーバ、つまり家庭のすべてのデバイスで起きていることを監視するセントラルマスターに焦点があてられてきた」とシュミット氏は言い、「実際、それは完全に間違っている。正しいモデルは互いに話すピア・ツー・ピアのデバイスとしてこれらを考えることだ」と述べた。「ネットワークにないコンピューター端末は寂しい」とも付け加え、「いまやWiFi上にないものを持ってる意味がない」と話した。

� パネルモデレーターからAndroidのフラグメンテーション問題を指摘されると、シュミット氏はAndroidはオープンソースのままにし、様々な端末に異なるOSバージョンが載ることはプラットフォームを傷つけるとして否定する姿勢を保った。「フラグメンテーションという言葉には気をつけなければならない。私は差異化(differentiation)と言いたい。差異化はポジティブであり、フラグメンテーションはネガティブだ」と話した。

参考) HuffPost Tech 2012/01/12