環境改善に関する一考察 要 旨media-igu.com/j/20140827k-print_youshi.pdf1...

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1 環境改善に関する一考察 ―今後の印刷産業の在り方と オフセット印刷(水なし、水あり)の展開― 要 旨 国際印刷大学校 木下堯博 1, はじめに 環境問題は人類生存に関わる重要なテーマで人間の健康や将来にとって根本をなす ものである。現代における環境汚染は経済活動を妨げ、農業生産物にダメージを与え、 空気や水の汚染はその地域から人々は撤退し、人口減に拍車をかける。 経済活動を活性化させるためには、環境と経済を両立させる政策が重要である。 大和総研(2014)によれば(IMF,DIRによる)今後10年間(2023年ま で)の想定する世界経済の平均成長率は3.5%と推定している。 (図1) 1997年にCOP3(3 回気候変動枠組条約締約国会議)で採択された京都議定 書では2012年までに温室効果ガス排出量は1990年の水準より、平均7%を目 標削減率に設定し、各国が温室効果ガス削減に取り組める体制を構築していくことが 必要である。 地球の温暖化は二酸化炭素、メタン、酸化窒素などからオゾンを発生し、温室効果をも たらし、異常気象などで各地に被害を与えている。(2014年7月の台風8号など) また、フロンガスによる地球上空のオゾン層の破壊は強烈な紫外線が地球上に到達し、 皮膚がんや白内障の発生率が上昇、農作物の収穫減少、海面のプランクトンの絶滅な ど 漁獲量の減少などをもたらす。 更に、生活排水や工場排水が川や海を汚染し、某大河ではサケなどの漁獲量が減少 した。このように人間の生存の基本が狭められてきている。 図1 世界経済成長予想

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1

環境改善に関する一考察

―今後の印刷産業の在り方と

オフセット印刷(水なし、水あり)の展開―

要 旨

国際印刷大学校 木下堯博

1, はじめに

環境問題は人類生存に関わる重要なテーマで人間の健康や将来にとって根本をなす

ものである。現代における環境汚染は経済活動を妨げ、農業生産物にダメージを与え、

空気や水の汚染はその地域から人々は撤退し、人口減に拍車をかける。

経済活動を活性化させるためには、環境と経済を両立させる政策が重要である。

大和総研(2014)によれば(IMF,DIRによる)今後10年間(2023年ま

で)の想定する世界経済の平均成長率は3.5%と推定している。(図1)

1997年にCOP3(第 3 回気候変動枠組条約締約国会議)で採択された京都議定

書では2012年までに温室効果ガス排出量は1990年の水準より、平均7%を目

標削減率に設定し、各国が温室効果ガス削減に取り組める体制を構築していくことが

必要である。

地球の温暖化は二酸化炭素、メタン、酸化窒素などからオゾンを発生し、温室効果をも

たらし、異常気象などで各地に被害を与えている。(2014年7月の台風8号など)

また、フロンガスによる地球上空のオゾン層の破壊は強烈な紫外線が地球上に到達し、

皮膚がんや白内障の発生率が上昇、農作物の収穫減少、海面のプランクトンの絶滅な

ど 漁獲量の減少などをもたらす。

更に、生活排水や工場排水が川や海を汚染し、某大河ではサケなどの漁獲量が減少

した。このように人間の生存の基本が狭められてきている。

図1 世界経済成長予想

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2, 印刷産業での環境問題

このような環境問題を解決するためには各企業が積極的に処理していかなければな

らない。即ち、マイカー規制、省エネ、産廃の削減、排水の浄化、VOCなど排気の制

限など身近なところから対応していくことが大切である。

環境問題に取り組むため環境ISO(ISO14000)や品質ISO(ISO9000)などを認証取

得している企業が増加しているが、環境ISOは環境負荷低減などに成果を挙げてい

る。しかし中小企業にとって各種認証を取得していると、更新手続などを含め、かなり

の負担となっている。

日本ではグリーンプリンティング、クリオネマーク、エコアクション21(EA21)、

などの認証制度があり、材料関連では再生紙マーク、大豆油インキマーク、FSCマー

クなどがある。印刷産業は環境負荷分類からみると廃棄物多量発生型で、製紙業は資

源多使用型、ソフト開発産業、教育産業は低環境負荷型であり、印刷機械運転、エアコ

ン利用のためエネルギーを大量使用、また、インキ溶剤や洗剤など化学物質の排出が

かなりある。RIT ではオフセット印刷機から排出される VOC などを調査した。(図2)

日本ではオフセット校正機の操作でインキ洗剤からの死亡原因は印刷ローラーやオフ

セットブランケット洗浄剤に含まれていた1,2ジクロロプロパン、次いでジクロロ

メタンと推定した胆管癌死亡例もある。オフセット印刷工場の温室効果ガス排出量は

工程別ではオフ輪63%、枚葉機25%、製本5%、プリプレス3%などである。

図2オフセット製版印刷・製本で排出される物質(RIT、ロッチェスター工科大学)

印刷産業で当面対策する項目は(1)工程の見える化, (2)紙の環境負荷削減, (3)モーター

の改善(セクショナルドライブ), (4)オフ輪のドライヤー管理, (5)空調管理, (6)省エネ診断

などのより低炭素社会に向けた努力を行う。

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3, 印刷産業(上場28社)の経済モデル

2012年、上場企業28社のうち、売上高が前年比横ばい19社、増加6社、

減少3社で増加が若干ふえている。経常利益20社が上昇していた。

共通した競争要因は①業者間競争激化、②原材料コスト上昇、③広告費削減、

④電子媒体への移行、⑤印刷通販の5項目がある。

これに対しての戦略事例として、(1)成長・堅調分野への進出(例えばデータプリン

トサービス分野、(DSP)、包装関連への開拓)、(2)付加価値(新製品開発、市場拡

大)、(3)先端技術の利活用(新製品開発、ビッグデータ活用、3Dプリンター、AR)

IT分野への進出、電子チラシ、(4)市場開拓(地域密着情報誌など)、(5)経済競

争力強化(機械設備の導入、ソフト投資など)

⑤印刷通販市場は 2012 年度で489億円の市場があり、前年比19.7%の増と伸長

している。2018年まで年平均成長率は11.1&と予測されている。この分野の

潜在需要は大きく、低価格を武器として、小ロット印刷需要の開拓は進展するものと

考えられる。(図3) (矢野経済研究所)

3DプリンターやARは印刷の付加価値を高めるハードとソフトであり、3Dプリン

ターは世界規模で数量が拡大している。

2014年6月、中小企業の業況では製造業は8業種改善、6業種悪化、1業種横ばい

となった。印刷業種は改善に入り、力強さが欠けるものの着実に回復しつつあるとの

判断であった。(第一生命経済研究所 2014-6-30)

図3 印刷通販市場規模と予想

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4, 平版印刷の始まり

1798年ドイツ人のアロイス・ゼネフェルダーが偶然の機会に平版印刷方式を発見

した。石版石はドイツのゾレンフォヘン地方に多く、これを用い、水と油が反発する原

理を応用した。石版はリトと呼ばれ、石版印刷はリトグラフイー、リソグラフィーとな

り、その後金属板に代わり、亜鉛からアルミ金属板を利用するようになってきた。

日本への伝来は1868年(慶応4年)フランス人マルコ・ドロ神父はプチジャン神父と

ともにキリスト教布教のため長崎に来日し、宗教本の石版印刷を開始した。

大浦天主堂に石版印刷機をとりつけ、石版印刷で「聖教初学要理」を印刷したが、一部、

木版印刷で布教書をまとめた。また、一枚刷りの教会カレンダーも印刷し、日本初の石版

印刷物となった。

長崎県外海町にはマルコ・ドロ記念館が設置されていて、当時の様子が確認できる。

その後、石版印刷から金属板(亜鉛板、アルミ板)に代わり、印刷方式も直接紙に印刷す

る方式から間接方式つまり、一旦、ゴムブランケット胴に印刷し、その後、紙に印刷する

オフセット印刷が 1904 年ルーベルにより、作製され、現在、隆盛をきわめている。

平版印刷は印刷インキの着肉する画線部とインキが付着しない非画線部とが同一

平面上にある。

非画線部にインキが付着しないように水を与え、水と油(インキ)の反発を利用して、

画線部にインキを着肉する。

しかし、水(湿し水)はインキとのバランスの上に成り立っていて、インキの乳化問題、

印刷用紙が湿し水を吸収しファンアウトをし、正確な濃度管理が必要となる。

この湿し水の改良(ノンアルコールでの常温 One Way 供給、磁化、光触媒処理によ

る水道水供給など)があり、環境面でも進展してきている。

湿し水を用いない水なし平版は非画線部に当初は水銀アマルガムを利用したが、19

70年ごろシリコン樹脂で非画線部を形成させ、水なし平版とした。

画線部には印刷インキ、非画線部には湿し水の存在で界面化学特性、インキの粘弾

性などレオロジー的に正しく調整されなければならない。

シリコン樹脂は表面エネルギーが低く、ものが付着し難い。インキ層の内部凝集エ

ネルギーが非画線部表面とインキとの付着エネルギーよりも大きい時、インキは接着

破壊により、ローラに残り、非画線部にはインキが着肉しない。(図4)

図4 水なし平版と水あり平版 長瀬;日本印刷学会誌 40[6](2003) から

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5, 水なし平版

高速で回転している印刷機上で印刷インキが非画線部に付着しない要因はシリコン

ゴム表面温度管理が必要であり、版面温度が上昇し、インキ粘度が低下すると地汚れ

が発生する。そのためインキローラを循環水で温度制御する必要がある。

印刷インキのシリコン層への付着や剥離問題は静的状態のモデルとしては表面エネル

ギーモデル、WFBL(Weak Fluid Boundary Layer) モデル、3次元拡張ぬれモデルが

ある。これらのモデルからインキ中の溶剤や添加剤が液膜層を形成している可能性も

考えられる。つまり、湿し水的な機能を作用させている。シリコン樹脂に対する各種溶

剤の拡散係数が高いデカン(D=9.5×10^7cm^2/sec)、ドデカン(D=4.5×10^7cm^2/sec)

を主成分とするインキによる表面に対するインキ剥離性は良く、表面での地汚れが発

生しない。インキ剥離材料はシリコンが優れた剥離性を示し、その基本的なジメチル

ポリオルガノシロキサンで、その構造式は(1式)のようにシロキサン結合(Si-O)

は結合エネルギーが 444 KJ/mol と大きく、更に安定している。また、シロキサン結合

は結合角が広く、らせん構造を有している。主鎖のシロキサンに対し、メチル基を有す

るため、撥水性や離型性に優れた界面特性がある。

(1式) ポリシロキサン

水なしCTP版は感光層を持ったネガ型やポシ型版材と異なり、感光層が感熱層に置

き換わっている。レーザー光は近赤外の波長(約 830 nm)の半導体レーザーが用いら

れ、照射により、感熱層と上部のシリコンゴム層(界面部)で熱反応させ、シリコンゴ

ム層の接着力を低下させる。現像工程でレーザー照射部の接着力の弱くなったシリコ

ンゴム層をブラシュロールと水道水で剥離する。感熱層のレーザー光による熱伝道や

熱拡散は網点形成に影響を与えるが、感熱層に急激な温度分布をつくり、感熱層表面

付近で高温となり、その部分のみをシリコンゴム層との接着を低下させる。従って、網

点面積への影響は光反応とほぼ同一であろう。

図5 水なしCTP刷版形成と温度上昇 長瀬;日本印刷学会誌 40[6](2003) から

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6, 水あり平版

水あり平版も環境改善のため改良が加えられて来ている。

IPA(イソプロピルアルコール)添加による水の表面張力(72 dyne/cm)を減少させ、

インキの版面への汚れを防止する方法はノンアルコール・エッチ液として市販される

ようになった。(表1)

表1 ノンアルコールエッチ液 成分 例

成分 割合 役割

グリコールエーテル系溶剤 60%~80% 増粘、動的表面張力低下、乳化抑制

酸塩類 3%~10% 不感脂化効果、緩衝性

界面活性剤 1%~5% 動的表面張力低下、乳化抑制、

不感脂化効果、インキ水洗性

水溶性高分子 1%~2% 増粘、不感脂化効果

防腐剤 1%~5% 防腐効果

水 10%~30% 溶解・溶媒

水の温度と表面張力は温度が上昇するにともない、表面張力は減少し、更に湿し水の

温度が上昇すると粘度は減少する。湿し水には増粘性を維持し、水上がりを保持する

必要がある。

富士精版印刷㈱ではオフ輪、枚葉機に常温 One way 湿し水供給システムを導入し、

成功している。この装置とは…湿し水の運用において、「常温」すなわち水の冷却

を不要とし、「ワンウェイ」すなわち水循環の必要をなくし、このことにより廃液を一

切出さず、環境負荷低減を実現した。結露・水滴などのトラブルも解決し、印刷の品質

向上にも大きく寄与していると同時に、湿し水の冷却、排水を無くし、CO2 削減、環

境保護に貢献している。

日本平版機材㈱では国際特許(WO2008/096508)で「使用水の表面張力を低減さる

湿し水装置」が認証され、世界各地でこの装置が導入されている。

エッチ液など薬品を使用しないで、通過する水に対し、磁気処理を行い、更に光触媒

により、水処理し、水ありの湿し水処理システムで、てんとう虫と命名された。

商業印刷分野の他、新聞印刷分野でも導入された。新聞輪転機の湿し水装置はスプ

レイ方式で One Way 方式である。非接触タイプで、間欠噴霧し、常に新鮮な湿し水が

供給されている。

IPAやインキ洗浄などで発生するVOCを処理し、クリーンな空気を工場内に戻

し、工場からVOCを排出させないため、オフセット印刷機上にフードを取り付け、

吸引し、VOCを処理するシステムも環境保全に大切である。

印刷機械の安定稼働のためのガイドが日本印刷産業機械工業会からIGSA2013

で発表され、運転中の管理、毎日、1週間、1ケ月、3ヶ月ごとの管理、点検項目が

まとめられている。

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7, 水なしと水ありの比較

図6 水なしと水ありの比較

湿し水を使用しないとその管理が不要、印刷オペレータの養成が容易、網点再現性

などが良好である。反面、湿し水がないことで、版面温度上昇にともなう、地汚れにつ

ながる。しかし、版面温度をコントロールすれば解消できる。

湿し水の浄化作用がなくなり、紙粉などによるヒッキーが発生しやすくなる。

次頁の8頁には水なしに関する資料をまとめていますので、参考にして下さい。

なお、文献一覧の 20 、A.KINOSHITA; Waterless Offset Printing (PPT) を中心

に発表致します。11、清水宏和氏が日本印刷学会で発表した「UV 水なし超高精細印刷

の LCCO2 カーボンオフセットへの展開」は UV, 水なし、高精細の3つの印刷手法から

環境、品質の両面をクリアーしている。本要旨8~11頁の印刷産業における環境問

題資料(Ⅱ)、(Ⅲ)、(Ⅳ)資料集は印刷図書館(東京)寄贈した。2014 年9月7日~

10 日の IARIGAI の研究発表会(英,Swansea Univ.)では環境問題の発表も行われる。

8、まとめ (1)水なし印刷や水あり環境対応印刷の導入、(2)印刷画像の高付加価値、

(3)環境対応認証の取得、(4)川上、川下の工程の拡大化、(5)電子化移行による

新しい印刷需要の開拓、(6)インキジェットなどのオンデマンド対応の儒要開拓、

(7)3Dプリンター研究、(8)成長戦略と印刷人材育成(インターンシップなど)

(謝辞)本論文のまとめと発表に際し、韓国・斗山東亜㈱李在錫専務、韓国・大洋パッケー

ジ㈱鄭国海代表、富士精版印刷㈱石川忠会長、日本平版機材㈱武井満社長、東レ印写

システム松本俊光部長、日本 WPA 五百旗頭忠男事務局長、TGM 高木大植代表の皆様

に大変お世話になりました。ここに謝意を表します。

(2014 年 7 月 15 日まとめ, 7 月 27 日改定,8 月 27 日 K-Print (KINTEX)で PPT63 枚報告)

水あり印

水なし

印刷 備考

環境面 ○ ◎ 湿し水廃液・自現機廃液・VOC・カバーフ

ィルム

スキルレス ○ ◎ 水なしは湿し水の管理が不要

見当加減焼き ○△条件に

よる ◎ 水ありでは多くのパターンを登録

自現機廃液量 △ ◎ 水なしは減量補充+年 1 回全量交換

損紙 ○ ◎

ファンアウト ○△条件に

よる ◎

水なしは水を使わないので、ほとんどファ

ンアウトなし

色の安定性 ○ ◎ 湿し水がないので安定

FM 適性 ○ ◎ 水なしは小点のツキが良く、シャドー部の

ドットゲインが小さい

印刷物のシャ

ープさ ○ ◎ 水なしは網点・画線がシャープ

ドライダウン △ ◎ 水なしはドライダウンなし

※FUJIFILM 資料より抜粋

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水なし平版に関する資料

目 次

1, 山岡亜夫;水なし平版入門(1)

2, 永瀬公一;水なし平版、水なしCTP版(12)

3, 磯野正直;環境にやさしい水なし印刷(18)

4, 白井義之;水なし平版印刷の特徴(23)

5, ヤノ・レポート;水なし印刷の現状(Part1)(30)

6, 同上 (Part 2) (39)

7, 五百旗頭忠男;急拡大する蝶々マーク(47)

8, 鎌田亮二;水なし平版(水ありとの対比)(52)

9, 水なし導入に際しての準備(60)

10, 後藤一起;環境低負荷な水なし平版(62)

11, 清水宏和;UV水なし超高精細印刷(68)

12, 宮口生吾:水なし平版印刷の現状と将来(74)

13, 山岡新太郎;水なし平版インキ(79)

14, 田畠久義;水なし印刷のカーボンフットプリント(86)

15, 松本俊光;水なし印刷のグローバル展開(96)

16, 柴崎武志;水なし印刷の普及(100)

17, 新日本印刷:オフ輪の水なし印刷(104)

18, 日本WPA報告(108~143)

19, 木下堯博:印刷産業に於ける環境諸問題(1~12)

20, A.KINOSHITA; Waterless Offset Printing (PPT) (13~48)

21, その他関連論文(49~62)

印刷産業の環境問題に関する資料(Ⅰ)

目 次

1、Gravure Inks and Solvents(1)

2、グラビアフレキソ印刷用インキ(10)

3、グラビア用印刷適性試験機(43)

4、きれいな印刷を得るために(47)

5、光触媒・新イメージング材料(55)

6、グラビアインキの VOC 対策(64)

7、化学物質による健康障害の予防(77)

8、印刷事業所における化学物質(79)

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9、胆管癌に関する中間報告(87)

10、ジクロロメタン、1,2 ジクロロプロパン(99)

11、MDC日本見学報告(109)

12、韓国見学と環境報告(118)

13、東日本大震災連載(第 1 報~第 20 報)(137)

印刷産業の環境問題に関する資料(Ⅱ)

目 次

1, 2013年2月、10月発表資料 (1)

1-1, 2013年2月6日 第1回セミナー要旨(池袋サンシャイン)、国際印刷大学校(1)

1-2, 13年10月2日 第2回セミナー要旨(東京ビッグサイト)、国際印刷大学校(19)

2, 2010年以前の文献資料 (47)

2-1, Substitution of Organic Solvent Cleaning Agents in the PI (1999)(47)

2-2, Occupational Exposure to Volatile Organic Compounds (2005)(55)

2-3, Implementing Safer Alternatives to Cleanup Solvents (2009)(63)

2-4, 有機則非該当溶剤使用中にジクロロメタン検出(1996)、産業医大(77)

2-5, ポータブルVOCモニターによる個人曝漏測定(2006)(82)

2-6, 印刷産業と揮発性有機化合物の規制(2007)、日印産連(89)

2-7, アンケートによる有害物質曝漏状況(2008)、労働安全衛生研究(94)

3, 2011年の文献資料 (103)

3-1, 局所排気装置のフード形状と風速の関係(2011)、産業医大(103)

3-2, 作業場の特定化学物質を含む溶剤の安全性シート活用(2011)(108)

4, 2012年の文献資料 (115)

4-1, 胆管がんの原因を化学の目で見る-ジクロロメタン‐(2012)(115)

4-2, 酸化チタン光触媒の環境浄化への応用(2012)、東京理大(119)

4-3, モノづくり洗浄現場のVOC排出抑制(2012)(128)

4-4, 胆管がんに関する一斉点検結果のまとめ(2012)、厚生労働省(139)

4-5, 胆管がんで新たに労災申請(2012)、健康障害予防(146)

5, 2013年の文献資料 (153)

5-1, 大阪の校正印刷作業場の胆管がん発症と管理(2013) (153)

5-2, 胆管がん発症問題について (2013) 、富士精版印刷(161)

5-3, 印刷現場の労働環境の改善進む(2013)、日印産連(165)

5-4, オフセット印刷における印刷薬品(2013)DIC(168)

5-5, 業界をあげて印刷労働者を守る(2013)、日印産連(173)

5-6, 印刷事業場で発生した胆管がん検討会(2013)(175)

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5-7, 化学物質のリスク評価検討会報告の概要(2013)(183)

5-8, 枚葉機にVOC処理システム搭載(2013)、印刷界、水上印刷(185)

5-9, 胆管がん多発事件はどうして起こったか(2013)、安全センター情報(188)

5-10, 同上パネルデスカッションの記録(2013)、安全センター情報(217)

5-11, 胆管がん時効差別なく補償(2013)(238)

5-12, 印刷事業場で発生した胆管がん検討会報告(2013)(239)

5-13, 有機則該当化学物質の使用が大幅に減少(2013)(251~253)

印刷産業の環境問題に関する資料(Ⅲ)

目 次

1, 2013年10月発表資料

1-1, 2013年10月2日 第2回印刷産業に於ける環境諸問題に関する

セミナー報告、水上印刷㈱ 荻野正彦管理本部長(東京ビッグサイト)、

国際印刷大学校(1~28)

2, 2011 年以前の文献資料

2-1, Implementing Safer Alternatives to Litho Cleanup Solvents(2009)(29)

2-2, VOC emissions in the Printing Industry (2011) (32)

2-3, Correlation between Ozone & Printing Environment(2011) (42)

2-4, Dichloromethane & Cancer Risk (2011) (48)

2-5, 酸化チタン含有人口ゼオライトの合成 紙パ技協誌(2006)(52)

2-6, 拡散スクラバー法を用いたVOC除去 慶応大学、機械研究 (2007) (62)

2-7, 印刷職場の労働衛生管理 日印産連(2008)(70)

3, 2012年の文献資料

3-1, 接着剤からのVOC放散(2012)日本接着学会誌 (87)

3-2, 2011 年の見通しに係わる主要与件(2011)JAGAT (93)

3-3, 2012 年 印刷企業分析(2011)矢野経済研究所 (99)

4, 2013年の文献資料

4-1, 校正印刷作業者の胆管がん多発(2013)安全衛生 (104)

4-2, 校正印刷労働者に多発する胆管がんの講演(2013)労働と健康 (108)

4-3, 若年胆管がん見過ごされないシステム(2013)がんサポート (114)

4-4, ゼオライトを利用した光触媒(2013)塗料工学 (117)

4-5, 光触媒作用はなぜ再現しないことが多いか(2013)表面科学 (125)

4-6, 光触媒技術による空気浄化(2013)におい環境学会誌 (131)

4-7, 胆管がん問題を踏まえた化学物質管理(2013)厚生労働省 (140)

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4-8, 労働安全衛生対策研究会(2013)ふくおかの印刷 (165)

4-9, 有機塩素系洗浄剤による胆管がんの発生(2013)産業医学 (172)

4-10, 労働安全衛生法一部改正(2013-10-1 施行)厚生労働省 (178)

4-11, 生産労働人口(2013)厚生労働省 (190)

4-12, 印刷教育研究の半世紀の歩み(2013)印刷情報 (194~203)

印刷産業の環境問題に関する資料(Ⅳ)

目 次

1, 2014年2月5日 page2014(サンシャイン文化会館,7階701会議室)

印刷産業における環境諸問題のセミナー(第3回)

-常温 One Way 湿し水供給装置による環境対応-

発表資料(1~16)

常温湿し水供給装置の導入の効果;富士精版印刷㈱若林栄樹

同上装置のメカニズムとコスト削減;ハイニックス㈱長島順三

2, 2013年の文献資料

2-1, 渡辺邦治;湿し水の機能(印刷雑誌、2013-12)(17)

2-2, 石橋秀元;エッチ液の役割 (同上)(25)

2-3, 前田 務;濾過装置の役割 (同上) (30)

2-4, 西山公作;オフセット印刷における印刷薬品 (印刷雑誌、2013-8)(34)

2-5, 藤本信一;オフセット印刷機-技術と基本-インキ供給と

湿し水供給装置上特性(前編、中編、後編)(印刷雑誌、2013-4)(39)

2-6, 福島利光;オフセット印刷用湿し水 (科学と工業、2013-7)(53)

2-7, なるほど「湿し水」;富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ編

目次(印刷学会出版部、2013-10) (57)

3, 2011年の文献資料

3-1, 花田朋広;インキ組成と湿し水の役割 (印刷雑誌、2011-9)(62)

3-2, 松田伸明;CTP 版材と湿し水(印刷雑誌、2011-3) (68)

3-3, 軽部英博;新聞印刷での光触媒湿し水装置(印刷雑誌、2011-12)(74)

3-4, 成田祐治;湿し水、こう使え(印刷雑誌、2011-3)(77)

4, 2010 年の文献資料

4-1, 松原弘樹;表面張力と表面間力による濡れ状態の分類とその濡れ

(オレオサイエンス、2010-8) (81)

4-2, DPD 法における表面張力及び濡れ角の計算

(計算工学講演会論文集、2010-5) (86~89)

以上