位置情報サービスのための アプリケーション基盤 - …...fujitsu. 64, 1( 01,...

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FUJITSU. 64, 1, p. 32-37 01, 201332 あらまし 富士通は「ヒューマンセントリック・インテリジェントソサエティの実現」を掲げ,人々 の生活をより豊かで快適なものにすることを目指している。その実現のためには,現実 世界から様々なデータをセンシングし,起きている事象を的確に把握することが不可欠 である。全てのヒトやモノは,必ず「位置」という情報を持っている。そして,移動に伴っ てその値が変化している。すなわち,これらの対象物と,その位置情報を確実に把握す ることが,現実世界の事象をより的確に把握する手段の一つであり,その結果,もたら される価値も大きいと考えられる。また,スマートフォンやモバイルネットワークの普及・ 充実により,位置情報を扱う環境が整ってきた。企業活動においても,位置情報は重要 な情報資産となりつつあり,その位置情報をマネジメントして,業務改善や新サービス 創出につなげることが,企業価値に直結する時代となってきている。富士通では,これ らの位置情報を活用するためのクラウドサービスであるSPATIOWLを提供している。 本稿では,このSPATIOWLのサービス群の中で,お客様自身がアプリケーション,ま たはシステムを独自に開発する場合に活用できる「位置情報基盤サービス」について,そ の特徴や利用形態,今後の構想などを紹介する。 Abstract With the realization of a Human-Centric Intelligent Societyas its vision, Fujitsu aims to make peoples lives more afuent and comfortable. To achieve this aim, it is essential to sense various types of data that exist in the real world and accurately grasp what events are occurring. All humans and objects always have locationinformation and the values for those locations change as they move. That is, reliably grasping these targets and their location information is one means of gaining a more accurate understanding of the events occurring in the real world, and we believe this will bring great value. Meanwhile, as smartphones and mobile networks have become widespread and enhanced, the environment for handling location information has improved. Location information is becoming an important information asset for corporate activities, and management of such location information for use in improving operations and creating services is now beginning to directly lead to enhanced corporate value. Fujitsu offers SPATIOWL, a set of cloud services that make use of location information. Of the SPATIOWL services, this paper presents the Platform Service for Location Information that customers can use to independently develop applications and systems, and it describes the features and forms of use of this service, and future schemes. 玉井恭平   脇谷 哲   尾林俊文 位置情報サービスのための アプリケーション基盤 Application Platform for Location-Based Services

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Page 1: 位置情報サービスのための アプリケーション基盤 - …...FUJITSU. 64, 1( 01, 2013) 33 位置情報サービスのためのアプリケーション基盤 社員にスマートフォンやタブレット端末を持たせ

FUJITSU. 64, 1, p. 32-37 (01, 2013)32

あ ら ま し

富士通は「ヒューマンセントリック・インテリジェントソサエティの実現」を掲げ,人々

の生活をより豊かで快適なものにすることを目指している。その実現のためには,現実

世界から様々なデータをセンシングし,起きている事象を的確に把握することが不可欠

である。全てのヒトやモノは,必ず「位置」という情報を持っている。そして,移動に伴っ

てその値が変化している。すなわち,これらの対象物と,その位置情報を確実に把握す

ることが,現実世界の事象をより的確に把握する手段の一つであり,その結果,もたら

される価値も大きいと考えられる。また,スマートフォンやモバイルネットワークの普及・

充実により,位置情報を扱う環境が整ってきた。企業活動においても,位置情報は重要

な情報資産となりつつあり,その位置情報をマネジメントして,業務改善や新サービス

創出につなげることが,企業価値に直結する時代となってきている。富士通では,これ

らの位置情報を活用するためのクラウドサービスであるSPATIOWLを提供している。本稿では,このSPATIOWLのサービス群の中で,お客様自身がアプリケーション,ま

たはシステムを独自に開発する場合に活用できる「位置情報基盤サービス」について,そ

の特徴や利用形態,今後の構想などを紹介する。

Abstract

With the “realization of a Human-Centric Intelligent Society” as its vision, Fujitsu aims to make people’s lives more affluent and comfortable. To achieve this aim, it is essential to sense various types of data that exist in the real world and accurately grasp what events are occurring. All humans and objects always have “location” information and the values for those locations change as they move. That is, reliably grasping these targets and their location information is one means of gaining a more accurate understanding of the events occurring in the real world, and we believe this will bring great value. Meanwhile, as smartphones and mobile networks have become widespread and enhanced, the environment for handling location information has improved. Location information is becoming an important information asset for corporate activities, and management of such location information for use in improving operations and creating services is now beginning to directly lead to enhanced corporate value. Fujitsu offers SPATIOWL, a set of cloud services that make use of location information. Of the SPATIOWL services, this paper presents the Platform Service for Location Information that customers can use to independently develop applications and systems, and it describes the features and forms of use of this service, and future schemes.

● 玉井恭平   ● 脇谷 哲   ● 尾林俊文

位置情報サービスのためのアプリケーション基盤

Application Platform for Location-Based Services

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位置情報サービスのためのアプリケーション基盤

社員にスマートフォンやタブレット端末を持たせたり,社用車に車載器を取り付けて管理を推進したり,モノにRFIDタグやセンサを取り付けたりし,所在管理に活用している。もはや,位置情報は,業務改善やマーケティング分析,行動分析のための必須情報となりつつあり,多くの企業がその重要性に気付いて,位置に注目した情報収集と分析を行い始めている。すなわち,位置情報は,企業にとって有力な情報資産の一つとなってきているのである。富士通は,図-1のような「ヒューマンセントリック・インテリジェントソサエティの実現」を掲げ,人々の生活をより豊かで快適なものにすることを目指しており,それを高度な次元で実現するためには,現実世界で起きている事象を確実に把握する必要がある。(3)位置情報は,その重要な要素の一つであり,その位置情報を扱うクラウドサービスとしてSPATIOWLを提供している。

SPATIOWLには,レディメイドのサービスもあるが,お客様自身が位置情報を扱ったアプリケーション,またはシステムを容易に構築できるよう,「位置情報基盤サービス」も用意している。このサービスを利用することで,位置情報を収集し,可視化し,分析し,位置に合わせたサービスを実現することが可能である。

位置情報基盤サービスの概要

位置情報基盤サービスは,富士通のFGCP/S5の上で動作する。位置情報を簡単に扱える機能群を用意し,API(Application Programming Interface)を通して利用できるようになっており,PaaSに分類されるサービスである。つまり,お客様は,本サービスの機能を自身のアプリケーションの一機能として利用することができる。位置情報基盤サービスは,図-2のような形態であり,オプションも含め,以下のような機能から構成されている。・データレイヤ管理・利用者管理機能・POI(Point of Interest)情報検索・モバイルパック・経路探索サービス・音声処理サービス

位置情報基盤サービスの概要

ま え が き

本格的なモビリティ時代の到来で,ヒトやモノの「位置情報」の積極的な活用が注目を浴びている。スマートフォンやカーナビにはGPSが標準装備されており,現在地を簡単に把握できる。また,ドライブレコーダ,デジタルタコメータ,タクシー端末など,車両に搭載する装置もGPSの搭載が一般的であり,それらから取得されるデータには位置情報が付与されている。屋内においては,GPSが使えない場合がほとんどであるが,Wi-FiやRFIDなどの技術を応用し,位置情報を把握できるようになってきた。更に,M2M(Machine to Machine)と呼ばれている広域無線ネットワークを利用した機器の遠隔監視・制御システムでも,機器の位置情報を管理している。(1)

これらの背景から,富士通は位置情報を活用するためのクラウドサービスであるSPATIOWL(2)を提供している。本稿では,位置情報を活用するアプリケーション,またはシステムを容易に開発するためにSPATIOWLがアプリケーション基盤として提供している位置情報基盤サービスの概要,利用形態を紹介する。

位置情報の活用の広がり

企業活動において,位置情報の活用は重要な役割を持っている。ヒトやモノの移動は,業務上において必須ではあるものの,移動という事象自体が非生産的であることは自明であり,また,ヒトやモノの所在確認に時間を取られることも,業務上の無駄と言えるであろう。すなわち,企業内におけるヒトやモノの位置を把握・管理することは,業務効率化において非常に有効である。マーケティングの面でも位置情報の活用は重要である。店舗内外におけるお客様の移動や行動を把握することは,販売戦略を決める上での基本データとして価値が高い。また,移動主体への適切な情報提供という面でも位置情報は活用できる。移動主体の目的や要求を,移動軌跡や現在地から推定し,その内容に応じて提供することで,新たな価値を生み出したり,満足度向上を図ったりすることが可能になる。既に多くの企業が,外回りの

ま え が き

位置情報の活用の広がり

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位置情報サービスのためのアプリケーション基盤

図-1 ヒューマンセントリック・インテリジェントソサエティの実現

オープン情報(SNSなど)

車両情報(動態,走行データ)

センサ情報施設情報

都市情報環境情報

プローブ情報端末情報

サービスの提供リアルワールド(未来)

リアルワールド(現在)

知見センシング

ナビゲーション

融合お客様データ 公共データ

センシングデータ

図-2 位置情報基盤サービスの概要

お客様

サービスリクエスト(位置)

情報提供サービス(位置適合)

センサ  データなど(位置)

位置情報基盤サービス

利用者管理

お客様アプリケーション(位置情報システム)

お客様環境

データレイヤ管理

POI情報検索

経路探索サービス

音声処理サービス

ユーザ情報 ユーザ管理

API

API

API

API

API

端末管理

データレイヤ管理

レイヤ

検索エンジン

端末情報

施設情報

外部連携

取得条件

ログ

対処 監視

監視システム

有人監視

保有

モバイルパック

スマートフォン

センサネットワーク

開発 /メンテナンス

異常通知

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位置情報サービスのためのアプリケーション基盤

それぞれの特徴について,概要を述べる。(1) データレイヤ管理データレイヤ管理は,様々な位置情報を持つデータを簡単に管理できる仕組みである。位置情報をジャンルや用途によりレイヤとして分類整理し扱うことで,空間的把握が容易となる。注目する位置において,各レイヤの多種多様なデータを重ね合わせ,分析することで新たな情報を抽出することもできる。特徴としては,スマートフォンなどの端末から収集したリアルタイムな位置情報を随時,登録可能な点が挙げられる。データを登録するには,登録する移動主体のIDと,位置情報(緯度経度),および時刻を指定し登録する。また,それらの情報以外に,付帯情報としてKey-Value形式で任意のデータを一緒に格納することもできる。これは,端末の利用状態管理などに活用できる。例えば,タクシーの場合は人の乗降を管理するフラグや,輸配送では,荷物の集荷・配送を行ったタイミング,休憩状態などを位置情報とひも付けて収集することで,これらの情報を,いわゆる動態管理に利用できる。また,位置情報は端末の増加に伴ってデータが膨大になる可能性があるため,Hadoopを利用し,大量データを保持,処理できる構成となっている。大量の時空間データをリアルタイムかつ大量に保存し,ランダムにアクセスする要件を満たすために,Key-Valueストアの一つであるHBaseをベースに仕組みを構築している。HBaseは,Hadoopの分散ファイルシステムであるHDFSを下位ストレージとして利用するため,サーバと増設ディスクの追加で簡単に容量を増加することができ,スケーラビリティが高い。更に,位置情報と関連付けてバイナリデータを扱うためのストレージ機能も備えている。スマートフォンをはじめとする高機能端末には,写真撮影機能や音声記録機能などが存在している場合が多い。また,加速度や方位などのセンサを使ってデータ計測を行う場合もある。これらは,データ形式も様々で,比較的サイズの大きなデータになることが多い。移動時にも,それらの機能を使って,その位置の情報として採取,管理したい場合があるが,撮影した写真や,音声,端末のセンサ情報

などを,位置情報と関連付けて登録することができる。位置情報をデータレイヤ管理に登録する際に,添付データとして設定すると,添付データ自体は,ストレージの方に格納され,データレイヤ管理には,格納先情報が自動登録される仕組みである。登録時の戻り値に,データ管理への保存先のURLが応答されるので,登録したデータに直接アクセスすることも可能である。(2) 利用者管理機能利用者管理機能は,お客様自身のサービスが対象とするユーザの管理を行う機能である。ユーザが使用する端末も同時に管理できる。ユーザIDやパスワードの管理,それらを用いた認証などの機能も利用できる。企業などでは,一つの端末を複数のユーザで共有する場合を想定し,ユーザと端末をひも付けて管理することも可能である。(3) POI情報検索

POI情報検索は,大量の施設情報からフリーワードで簡単に検索する機能である。対象範囲に存在するPOIから,利用者の要望に沿うものを抽出し提供することができる。施設情報として,お客様固有のデータを利用することや,お客様が契約やアライアンスを結んでいるインターネットサイトから直接取得することも可能である。(4) モバイルパックモバイルパックは,SPATIOWLに連携するスマートフォンアプリを開発しやすくするための機能である。データレイヤ管理に登録されている位置情報を簡単に参照するためのビューアや,スマートフォンのセンサ情報を取得して,位置情報とともにデータレイヤ管理に登録する機能が用意されている。利用者管理を活用するためのログイン画面や,データレイヤ管理にデータを登録するための機能も用意されている。お客様は,モバイルパックを活用することで,業務端末の位置や状態を把握し,必要な業務指示を行うことができる。また,データレイヤ管理と連携し,あらかじめ定義されたエリアにスマートフォンが入った場合,画面上にメッセージを通知することも可能である。(5) 経路探索サービス経路探索サービスは,出発地点,目的地点をつなぐ経路を探索するサービスである。データレイヤ管理などに登録された地点間を移動する際の,

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位置情報サービスのためのアプリケーション基盤

したりすることは,お客様にとって大きな負担となる場合がある。しかし,本利用形態では,運用監視の仕組みが整っている環境にアプリケーションを構築することになるため,お客様は監視ルールに合わせたアプリケーションを構築しておけば,富士通が監視を実施し,お客様の運用負担は軽減される。(2) オンプレミスや別クラウドからの利用既存のアプリケーションや,オンプレミス環境から基盤サービスを操作する際の利用形態である。SSLのクライアント証明書を用いて,SSLの相互認証を行い,データを暗号化することで,情報のセキュリティを確保した上で,位置情報基盤を活用することが可能である。(3) モバイル端末からの利用スマートフォンなどのモバイル端末から,モバイルパックの機能を通して利用する形態である。基本的には,(2)の利用形態と同等のものをモバイル端末で実現可能にしている。(1),(2)の利用形態と併用することで,モバイル端末と連携したシステムを構築することができる。

今後の構想

これらの機能やサービスを活用することで,お客様自身の要件に合わせた位置情報活用システムを容易に構築できるが,集まってくる位置情報を,より価値ある情報として活用するためには,時空間データの分析を行うことが必要となる。しかし,現時点では,時空間データの分析技術は,まだまだ専門性の高い領域であり,お客様自身で全てを実現することは困難であると考えている。このように,大量に貯まっていく位置情報を高度,かつ容易に活用できるようにするために,データ分析サービスのラインナップを揃えていくことや,より柔軟に時空間分析を行うための機能群の充実を図っていくことが必要であると考えている。また,位置情報は,個人情報と直結する側面があり,その活用に向けた,秘匿化,匿名化技術も導入を進めているところである。

む  す  び

本稿では,位置情報クラウドサービスであるSPATIOWLがアプリケーション基盤として提供し

今後の構想

む  す  び

最適経路を探索することができる。センター型サービスであるため,収集された大量情報を基に生成されたリアルタイム情報(例えば,渋滞情報)を考慮し,その時点における最適な経路を提供することが可能である。(6) 音声処理サービス音声処理サービスは,テキストデータを音声ファイルに変換するサービスである。移動しながら情報サービスを使う場合には,画面を見ながらでは危険を伴うことが多いため,音声による情報提供機能を用意している。従来は,端末の中に音声変換エンジンを搭載し,端末の中で音声に変換する場合が多かったが,本処理はセンター型サービスであるため,端末に余分な負担をかけない構成とすることができる。また,音声への変換には,一般に変換用の辞書を用いることになるが,センター型であるため,日々,現れてくる新語や略語に対応して辞書を最新にメンテナンスすることが可能である。更に,お客様独自の辞書を用意して,特殊な読みを正しく発声させることができるため,業務用として利用しやすい。

位置情報基盤サービスの利用形態

前章で述べた機能は,統一された考え方のAPIで利用できるようになっている。APIは,Java言語用のクラスと,HTTPプロトコルで簡単に利用できるREST I/Fの2種類を用意している。また,利用形態の観点では,以下の3種類の環境を想定しており,システムの要件に合わせて使い分けることができる。(1) 位置情報基盤サービス内からの利用本形態は,位置情報基盤サービスが構築されているクラウド環境の中に用意されているサーバ上で,お客様がアプリケーションを構築する際の利用形態である。クラウドサービスの柔軟性を活用し,呼量やデータ量に応じてスモールスタートを行いやすいようになっている。また,この環境を利用するメリットとして,アプリケーションレベルでの運用監視が付帯していることが挙げられる。お客様自身がサービスを構築して利用者に提供する場合にも,サービスに異常が発生していないかを監視し続ける必要があるが,このために仕組みを構築したり,体制を用意

位置情報基盤サービスの利用形態

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位置情報サービスのためのアプリケーション基盤

参 考 文 献

(1) 大澤達蔵:現場のモノとクラウドをつなぐM2Mの実践.FUJITSU,Vol.62,No.3,p.282-287(2011).

(2) 富士通:SPATIOWL. http://jp.fujitsu.com/solutions/convergence/service/

spatiowl/(3) 小林午朗ほか:大量データ収集分析基盤.FUJITSU,

Vol.62,No.3,p.356-362(2011).

ている位置情報基盤サービスに関して,機能概要と利用形態について述べた。

SPATIOWLには,基盤としての利用以外に,SaaSとしての利用やデータを提供する形態もある。お客様のビジョンに合わせて,適切なサービスを活用し,位置情報を中心としたビッグデータの有効活用につなげていただければ幸いである。

玉井恭平(たまい きょうへい)

コンバージェンステクノロジー本部サービス開発統括部 所属現在,SPATIOWLサービスの開発に従事。

脇谷 哲(わきや さとし)

コンバージェンステクノロジー本部サービス開発統括部 所属現在,SPATIOWLサービスの開発に従事。

尾林俊文(おばやし としふみ)

コンバージェンステクノロジー本部サービス開発統括部 所属現在,SPATIOWLサービスの開発に従事。

著 者 紹 介