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効率的にクラウドのデータ 保護を実現する方法 かつて、IT プロフェッショナルたちは、クラウドの登場によって自分たちの仕事がどうなるのか不 安に感じていた時期がありました。クラウドによって設備投資のコストが削減され、運用コストが 削減できても、IT スタッフの必要性だけは減少しないと考えるにはかなりの無理がありました。 しかし、クラウド システムとレガシー システムの両方を抱える大部分の企業にとって、 それは大きな間違いとなりました。複数のクラウド環境およびオンプレミスでのデータの保護は複 雑で、多大な時間を要します。IT 部門は、効率化を実現するソリューションを必要としています。 データ保護は容易ではありません。従来のバックアップをある程度自動化しても、 手作業による介入は必要です。そして最低でも、それを管理する人が必要です。 しかし実際には、アプリケーション アウェアネスの限界やストレージ ハードウェアとの統合不足により、 バックアップの処理を行わなければなりません。アーカイブには、それぞれ管理が必要な複数の ポイント ソリューションが必要になることがあります。また、ディザスタ リカバリ サイトを維持する ことは、IT 部門にとって、2 セットのハードウェアとシステムを管理し維持することを意味します。

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Page 1: Commvault Japan公式サイト - 効率的にクラウドのデータ 保護を … · 2017-07-28 · 2 今日の it 環境が提起する課題 非効率なレガシーなデータ保護ソリューションでは、すべてのデータがオンプ

効率的にクラウドのデータ 保護を実現する方法かつて、IT プロフェッショナルたちは、クラウドの登場によって自分たちの仕事がどうなるのか不安に感じていた時期がありました。クラウドによって設備投資のコストが削減され、運用コストが削減できても、IT スタッフの必要性だけは減少しないと考えるにはかなりの無理がありました。 しかし、クラウド システムとレガシー システムの両方を抱える大部分の企業にとって、 それは大きな間違いとなりました。複数のクラウド環境およびオンプレミスでのデータの保護は複雑で、多大な時間を要します。IT 部門は、効率化を実現するソリューションを必要としています。

データ保護は容易ではありません。従来のバックアップをある程度自動化しても、 手作業による介入は必要です。そして最低でも、それを管理する人が必要です。 しかし実際には、アプリケーション アウェアネスの限界やストレージ ハードウェアとの統合不足により、バックアップの処理を行わなければなりません。アーカイブには、それぞれ管理が必要な複数の ポイント ソリューションが必要になることがあります。また、ディザスタ リカバリ サイトを維持することは、IT 部門にとって、2 セットのハードウェアとシステムを管理し維持することを意味します。

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今日の IT 環境が提起する課題非効率なレガシーなデータ保護ソリューションでは、すべてのデータがオンプレミスに保存されていたときは、何とか対応できるものでした。しかし現在、それはもはや許容範囲を超えるようになっています。今日の IT 環境は、これらの非効率性を指数関数的に引き上げる数々の新たな課題が起きています。

まず、データは、競争における優位性および成功要因としてその重要性が増しています。その結果、リカバリ時間目標およびリカバリ ポイント目標と共に、ダウンタイムに対する企業の許容度は低下しています。期待されるのは、データがいつでもどこでも利用可能になることです。また、業務部門は常に新しく多様な種類のデータを収集および取得しており、データは年間 40 ~ 50% 増加しています。

一方、IT 環境は、クラウドに移行するデータおよびワークロードの増加に伴って複雑化しています。2014 年、IDG のアンケートの対象となった IT 部門の 69% は、少なくとも 1 つのアプリケーションまたはコンピューティング インフラストラクチャの一部をクラウドに展開していると回答しています (CRM、アプリケーション開発およびテスト、ディザスタ リカバリなど )。しかも、IT 部門の何と 56% は、クラウド ホスティングの候補となる IT 業務がさらにあると回答しています。1 これは、さらに多くのデータおよびワークロードがクラウドに移行するであろうことを意味しています。同時に、IT 部門は、複数の環境でデータを管理および保護するというタスクに直面しているため、複雑性が増して効率が低下することが考えられます。それらの環境は、IT 部門にとって可視性も制御性もほとんどないことが少なくありません。

データの増加と環境の複雑化に伴い、バックアップ時間は短くなっています。業務時間は、モバイル コンピューティングの活用により、従来の 9 時から 5 時という枠を超えるようになりました。IT 部門は、バックアップ時間がほとんどない状態でも高可用性および信頼性を保証するために、データの管理および保護を行うことが期待されています。これは、過去に使われていた扱いにくいツールやプロセスでは対応できません。

新しいデータ保護ソリューションの要件現在の IT 環境では、以下の IT の最新トレンドを念頭においた新たなデータ保護アプローチが必要とされています。

• 自動化 – 手作業を自動化することによって効率が向上し、リスクが減少し ます。データがオンプレミスに保存されているかクラウドに保存されているかに関係なく、バックアップ、アーカイブ、およびディザスタ リカバリのすべてのデータ保護タスクを自動化することにより、スクリプト作成や人的介入の必要性を排除することができます。データ管理ソリューションには、 複雑なエンド ツー エンド プロセスを、事前に構築されたカスタム ワークフローオートメーションエンジンと協調させる機能が必要です。これにより、手作業のタスクを IT 部門から取り除き、必要なときにどこからでもデータを利用できるようになります。

効率的なデータ保護の域を 超えるための 5 つのステップ i

効率的な管理に対するニーズは、データ保護の域に留まりません。データ保護ソリューションによってクラウド リソースを効率的に管理するための 5 つのステップに ついてご覧ください。

1 IDG Enterprise Cloud Computing Research, 2014

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IT 部門の 69% は、少なくとも 1 つのアプリケーションまたは そのコンピューティング インフラ ストラクチャの一部をクラウド内に配置していると回答しています。

また、56% は、クラウドホス ティングの候補となる IT 業務がさらにあると回答しています。

IDG EntErprIsE Cloud Computing Research, 2014

• コンバージェンス – すべてのバックアップ、アーカイブ、レポート機能は、クラウドおよびオンプレミスで保管されているデータを保護できる単一プラットフォームに集約させる必要があります。このソリューションには、データ管理タスクを一元管理する機能が必要です。これにより、複数のソリューションを導入する必要性がなくなります。それには、IT 環境全体にわたりタスクが 1 つの効率的なステップで行われる共通インフラストラクチャが必要です。その結果、運用コストと IT 投資が削減されます。また、これは、データの保管場所にかかわらず、全データにわたってポリシーを一貫して適用するのにも適しています。

• セルフサービス – IT のコンシューマライゼーションにより、自分で何でも対処するという社員の姿勢がこれまでになく高まっています。IT ソリューションは、この傾向を踏まえ、ユーザーが自身のニーズを即座に満たし、IT のワークロードを軽減できるようにする必要があります。今日のデータ管理ソリューションは、ユーザーが自身のクラウド リソースを管理し、アーカイブされたデータにアクセスできるような、Web ベースのセルフサービス管理コンソールを備えていなければなりません。それと同時に、複雑化、ヘルプデスクのストレス、セキュリティ上の懸念を緩和するためには、IT 部門にとっても十分な制御、セキュリティ、検出機能を備えたソリューションでなければなりません。

• ワークロードの移植性 – クラウド内のアプリケーションは、オンプレミスとクラウドの両方に保存されているリソース間を「移動する」ことができます。データ保護ソリューションは、アプリケーションとプラットフォーム ( クラウド、仮想マシン、物理マシン ) との密接な統合、およびクラウド ストレージとクラウド コンピューティング環境の両方へのネイティブな統合を通じて、このような俊敏性をサポートしなければなりません。効率化は、保管場所に関係なくすべてのデータの単一レポジトリを設置することで達成されます。

自動化、コンバージェンス、セルフサービスを活用し、ワークロードの移植性をサポートするデータ保護ソリューションなら、従来のソリューションで達成可能なレベルをはるかに超えて IT 部門の効率を改善できるでしょう。しかし、 実現できるメリットは効率改善だけではありません。それよりも重要なのは、このようなソリューションによって IT 部門が重要なリカバリ SLA を満たすことができ、いつでもどこでもユーザーが必要なときにデータを確実に提供できるようになることです。また、IT 部門は、クラウドの経済性をフル活用してよりコスト効率に優れたバックアップとアーカイブを実現することもできます。

データ管理および保護は、今日のヘテロな環境、マルチクラウド環境の場合と同様に、これまでになく重要になっています。データ管理や保護プロセスは必ずしも面倒または困難ではありませんが、それらは間違いなく、今日のマルチクラウド環境向けに設計されたデータ保護ソリューションを必要としてい ます。

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Commvault でクラウド対応のデータ保護を実現する方法の詳細については、commvault.com/cloud にアクセスしてください。

リソースi http://commvau.lt/1XmjH1G