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演習資料 作成:江澤良孝
Creo Elements Pro 5.0 の基本操作説明
画面構成
プルダウンメニュー アイコン(ツールバー)
モデルツリー メインウィンドウ
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<ビューの基本操作>
マウスとキーボードの操作 効果
中ボタンのホイールを回転 モデルを拡大・縮小
中ボタンを押したままドラッグ モデルを回転
Shift キー + マウスの中ボタン モデルを移動
<データム平面>
起動時には下記のデータム平面が定義済みになっている
<一般的注意>
このソフトは海外製なので日本語のフォルダ名やファイル名では誤動作することがあ
る。日本語のフォルダ名やファイル名の使用は避けること。(ギリシャ文字も不可)
FRONT
TOP
RIGHT
x
y
z
PRT_CSYS_DEF
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スケッチモードのアイコン
(1) 選択
エンティティを選択。寸法をダブるクリックすると寸法修正ができる
(2) 直線
①左クリック→②左クリック→③左クリック→④中ボタンで中止
→①②③の折れ線が描ける
(注意)終点で左ダブルクリックしても終了できるが、意図しない短い直線を描いてしまうこ
とがあるので、ダブルクリックは推奨しない。
スプライン
①左クリック→②左クリック→③左クリック→④中ボタンで中止
→①②③のスプラインが描ける
(3) 接線
2つの円をクリック→円弧間の最短距離に直線を描く
(4) 中心線
2点指示で中心線を描く
(5) 長方形
対角の頂点を指示して四角形を描く
(6) 円:中心と点
中心と任意の点を指示して円を描く
(7) 円弧:中心点と端点
①左クリック
②左クリック
③左クリック
④中ボタンで中止
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中心点をクリック→円弧の始点をクリック→円弧の終点をクリック
(8) セグメントを削除
削除したいセグメントにカーソルを合わせると該当セグメントの色が
変わる。そこでクリックすると削除される。
(9) 楕円:中心/軸楕円
楕円の中心をクリック → 長軸上にカーソルを動かしてクリック →
カーソルの動かす方向を90度変えて(短軸方向)楕円の厚みを確認してクリック
(10) 寸法アイコン
寸法を決めたいエンティティをクリック→カーソルを移動して、寸法を書きたい場所で中マウ
スボタンをクリック
(11) 寸法修正アイコン
修正したい寸法をクリックしてから、この寸法修正アイコンをクリック。
寸法修正ダイアログボックスが表示されるので値を修正。
2つ以上の寸法を修正した場合は、マウスでその範囲を四角くクリック
(左上点クリックしてからドラッグして右下点をクリック)するか、
または、CTRLキーを押しながら複数の寸法を選択してから、このアイコンを
クリックすると修正ウィンドウが表示される。
クリック クリック
クリック
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(注)複数の寸法を修正するときは、寸法修正ダイアログボックスの「再生」
チェックボックスを無効にしておくことをお勧めします。
例:個別選択アイコンをクリック
すると寸法が表示される。
2点で囲まれる4角形が寸法を修正したい領域全体を包むように
マウスを画面の左上から右下にドラッグ
寸法修正アイコンをクリック
寸法修正ウィンドウが表示されるので、寸法を修正する
<注意>修正前に、「再生」のチェックを外すことをお勧めします
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<押し出し関連>
押し出しアイコンクリック後に、スケッチして、[カレントの断面を継続します]アイコンをクリックすると、下記の画面[押し出し]ダッシュボードが左上に表示される
押し出しの場合の例
カットの場合
カットする方向を反転
フィーチャーの作成する方向を反転
ソリッドの場合、
カットを作成
薄板形状を作成
ブラインド…深さを数値で指定…片側
対称…深さを数値で指定…両側振り分け
次へ…次のサーフェスまで
全貫通
サーフェス指定…指定したサーフェスまで
選択項目まで…指定した点、カーブ、サーフェスまで
押し出す厚み
ソリッド/サーフ
ェスの切り替え
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<ビューの変更>
保存したビューリストをクリックし、
ビュー方向を指定して、変更
<選択の操作>
(1)主な基本操作
操作 説明
左クリック 個々のアイテムを選択
ダブルクリック 選択したアイテムの寸法値またはプロパテ
ィを変更
CTRL キー + 左クリック フィーチャー、ジオメトリなどを個別に複
数選択
CTRL キー + ダブルクリック ダブルクリックと CTRL+クリックを1回の
操作で行う
Shift キー + 左クリック 複数のジオメトリを1つづきの要素として
認識させる、または
選択したアンカーに基づいて、使用可能な
チェーン(正接など)を順次選択する
右ボタンを長押し ショートカットメニュー
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例:面(サーフェス)の選択
(1)一つ目の面を選択する
(2)二つ目以降は、CTRLを押したまま選択する
(a)CTRLを押したままカーソルを合わせる
(b)CTRL+右クリック(これを必要なだけ繰り返す)
(c)CTRL+左クリック(2つ目の面の選択完了)
<拘束>
スケッチ表を開いて、拘束の種類をクリックして、拘束したいスケッチ線にカーソルを合わせて左クリ
ックすると、拘束がつく。
(1) 1本の線または2つの頂点を垂直
(2) 1本の線または2つの頂点を水平
(3) 2つのエンティティを直角に
(4) 2つのエンティティを正接に
(5) 線の中央に点を配置
(6) 整列する
(7) 中心線に対して2つの頂点を対称にする
(8) 同一の長さ、半径、または、曲率を作成する
(9) 2つの線を平行に
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<スケッチの自動拘束>
スケッチの拘束には、前記のように
水平(H)、垂直(V)、平行(//)、直角、同一線上、正接、
中間点(M)、同一点、同じ長さの直線、同一半径、対称
などがある。
また、スケッチするとき、ある程度自動判断して、自動で拘束がつくようになっている。
下図は、円を描いた後、その横にもうひとつ円を描こうとカーソルを動かした時に、
既にある円の中心と同じy座標にカーソルが自動拘束された時のものである。
この機能のおかげで、x座標やy座標が同じ点を新しく容易に作ることができる。
同様に、線を直角にしたり、線の長さを同じにしたりすることも簡単にできる。
縦、横の辺の長さが似ていると
図 正方形と自動判断された場合
(寸法線は縦、横どちらかの辺のみが表示される)
しかしこの機能が逆に邪魔して、自由な位置に点をクリックできないことがある。
スケッチ時に自動で拘束させたくないときは、
Shiftキーを押しながら描く
と自動拘束を無効にして描くことができる。Shiftキーを離すと、通常通りの自動拘束が追加され
る。また、自動拘束を避ける手法には、たとえば直線が同じ長さに拘束されないように、わざと線の
長さを大きく変えて描くといったテクニックもある。
カーソルが円の
中心と同じy座
標に拘束された
寸法が同
じになる
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<スプライン>
スプライン
(1)
①左クリック→②左クリック→③左クリック→④左クリック
⑤中ボタンで中止
→①②③④のスプラインが描ける
(2)矢印の形をした選択アイコンをクリック → 曲線が確定する
(3)その後、確定したスプラインをダブルクリックすると、下記が
左上に表示される
この状態で、補間点をクリックしてドラッグすると、補間点を移動できる
また、Ctrlキーと Altキーを同時に押しながら、スプラインの最終点をドラッグ
すると、スプライン曲線を延長することができる。
修正が終了したら上図の緑のチェックの形をした「終了」アイコンをクリック
すること
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<データム平面の追加作成>
データム平面とは他のフィーチャーを作成するための基準平面のこと。
すでにあるデータム平面または生成した平面以外の面にスケッチする必要のある時は、
自分でデータム平面を追加作成する必要があります。
作成方法は
(1)まずデータム平面ツールをクリック
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(2) すると「データム平面」ウィンドウが開くので、設定を入れていく。
設定には一つの要素を定義すればよい場合と、複数を組み合わせる場合とがある。
複数必要な場合は、追加要素は CTRLボタンを押しながらクリックして追加選定する。
例1:ある平面からオフセットした平面を作る場合
既存のデータム平面またはスケッチの平面をクリック
→ オフセットの直線移動量を入力
→ OKボタン
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例2:ある直線を中心に回転した平面を作る場合
既存のデータム軸またはスケッチのエッジ(軸)をクリック(回転軸になる)
→ 回転の始点になるデータム面またはスケッチ面を
CTRLキーを押しながらクリック
→ オフセットの回転量を入力
→ OKボタン
① 回転の軸
②データム平面
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例3:あるデータム平面に垂直で、かつ、あるサーフェス(例えば円板側面)に接する平面を
作る場合
垂直の基準にしたいデータム平面(例えば例2で作成した DTM1)をクリック
→ CTRLキーを押しながら正接させたいサーフェス(例えば円板側面)をクリック
→ データム平面ウィンドウの最初に選択したデータム平面の右の
「オフセット」という文字をクリックして、「垂直」を選択
→ データム平面ウィンドウの2番目に選択したサーフェスの右の
「貫通」という文字をクリックして、「正接」を選択
→ OKボタン
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例4:3点を通る平面を作る場合
既存のデータム点または頂点を3つクリック
(2個目以降は CTRL キーを押しながらクリック)
→ OKボタン
① データム平面
②サーフェス
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<既に作成した「押し出し」フィーチャーの修正>
下図の場合を例に説明する
例1:「モデルツリー」の「押し出し1」を右クリックし、「定義を編集」をクリック
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押し出しダッシュボードが表示されるので
必要に応じて押し出し量などを修正(修正した後にリターンキーを押す)
フィーチャーツールへのすべての変更を適用して保存し、ツールダッシュボードを
終了します」アイコンをクリック
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例2「モデルツリー」の「押し出し1」の下の「S2D0001」を右クリックし、
「定義を編集」をクリック
スケッチ画面になるので、必要に応じて寸法を修正
(寸法を直接ダブルクリック等で修正できる)
[カレントの断面を継続します]アイコンをクリック
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例3「モデルツリー」の「押し出し1」を右クリックし、「ダイナミック編集」をクリック
押し出し量を含めた寸法の修正画面が表示されるので、必要に応じて修正する
(寸法を直接ダブルクリック等で修正できる)
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<用語解説>
(1)エンティティ:entity(存在物、実在物)。面、エッジ、カーブ、軸などの
構成要素のこと
(2)フィーチャー:feature(特徴、特色)。設計意図をもった形状の最小単位。直方体、立方体、
円筒、面取り、穴などの形状のこと。
(3)データム:datum(基準)。(計測を起算すべき)基準面、基準線、基準点などの基準の総称
データム軸:他のフィーチャー(円柱、穴)を作成するための基準軸
データム平面:他のフィーチャーを作成するための基準平面。表、裏の区別あり
データム点:他のフィーチャー作成のための基準点。他のソフトから点群をインポートした場合
の点
サーフェス:部品形状の表面あるいは厚みのない面のこと
スケッチ:立体形状を作成するための2次元の下書き。
スケッチは平面に描く。この平面を「スケッチ平面」と呼ぶ。
ベースフィーチャー(最初に作成するフィーチャー)のスケッチ平面は
「FRONT」,「TOP」、「RIGHT」
のいずれかを指定する。2番目以降に作成するフィーチャーは、
データム平面、または既存のフィーチャーの平面
をスケッチ平面として指定する
参照平面:スケッチ平面と直交する平面で、スケッチ平面を正面に向けるための平面。参照平面
を上下左右の方向に向けることによりスケッチの向きが決定される
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<参考文献>
1.上智大学設計製図教育委員会編「Pro/ENGINEER実践3次元 CADテキスト-Wildfire4対応-」、日
刊工業新聞社(2010/12)
2.中央大学生産統合研究グループ著「Creoによる CAD/CAE/CAM入門」、中央大学出版部(2014/05)
3.シャム・ティコ-著、小尾幹男訳「自分で学べる設計者向け Pro/ENGINEER Wildfire 3.0 上
巻」、特定非営利活動法人 CAFE(2008/01)
4.神奈川工科大学資料:http://zgkw3.sd.kanagawa-it.ac.jp/proe/Assemble.pdf
このほか、特定非営利活動法人 CAFEの小尾幹男先生、神奈川工科大学の佐々木正孝先生からは、
貴重なアドバイスをいただきました。ここに深く謝意を表します。
<解析の際の参考資料>
物性値(これは Creo Elements Pro に内蔵している値とは無関係)
材料名 材質 引張り強さ 材料密度 ヤング率 ポアソン比
N/mm2 kg/m3 N/mm2
一般構造用圧延鋼
材
SS400 400 7900 2.1E+05 0.3
機械構造用中炭素鋼(焼き入れ焼き戻し)
S45C 690 7800 2.1E+05 0.3
ステンレス SUS304 520 8000 2.0E+05 0.3
Al-Cu-Mg系合金
(2000系)
A2014 185 2800 7.2E+04 0.3
木(杉) 85.8 400 7.1E+03 0.4
スタイロフォーム 0.3 25 10 0.28