csoラーニング制度2011年度活動報告書

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2011年度 活動報告書 本報告書に関するお問い合わせ・ご意見は上記にお寄せください。 The most beautiful thing in the world is, of course, the world it self. -Wallace Stevens 2012年 6月発行

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2011年度 活動報告書

本報告書に関するお問い合わせ・ご意見は上記にお寄せください。

The most beautiful thing in the world is, of course, the world it self.-Wallace Stevens

2012年 6月発行

CSOラ-ニング制度に参加して得られること

環境分野、NPO・NGOに特化したインターンシップであり、専門性を磨くことができる。

8ヶ月間という長期間のため、じっくりと計画を立て、学び成長する時間がある。

学生だけにとどまらず、多様なネットワークをつくることができる。

責任ある立場で仕事の経験を積むことができるため、社会経験を先取りできる。

わたしたちの想いCSOラ-ニング制度とはインターン生の一日①インターン生の一日②派遣先団体一覧と紹介活動地域(2011)

……………………2……………………4……………………8……………………9…………………10…………………12

…………………14…………………16…………………18…………………20…………………22…………………24…………………26

………28~30

…………………31

…………………32…………………34

………36…………………37…………………38…………………39

活動報告(関東地区)活動報告(関西地区)活動報告(愛知地区)活動報告(宮城地区)かっぱん田/せんべい紹介OB・OGメッセージ新チューターからヒトコト

その後のCSOラーニング生①~③

その後のCSOラーニング生④

CSOさんからのメッセージPHOTO2011年度CSOラーニング制度募集案内2011年度CSOラーニング生財団概要Information/リンク集

~各地で活躍する皆さんの今を紹介~

~CSOラーニング制度 担当者よりコメント~

4

● CSOとは

● NPO・NGOの違い

● CSOラーニング制度と、一般的なインターンシップの違い

CSOラーニング制度とは

CSOラーニング制度とは

Civil Society Organizationの略で、「市民社会組織」という意味です。

NPO(Non-Profit Organization=非営利組織)や、NGO(Non-Governmental Organization=

非政府組織)を含む概念で、より「市民の力」を重視した表現です。

概ね、国際分野の活動を中心とする組織は「NGO」を、国内での活動を中心とする組織は「NPO」を名

乗ることが多く見られます。一方で、NPO法に基づき法人化している組織は「NPO法人(特定非営利

活動法人)」という法人格を伴い表記します。

企業などで開催する一般的なインターンシップは、翌年に就職活動を控えた学生が、社会の仕組みや

企業での働き方を知り、職業観を身につけるための比較的短期間(一日~一週間程度)の就業体験が

主流です。一方で「CSOラーニング制度」は、環境分野のCSO(NPO・NGO)で一人の戦力として、

8ヶ月間(実質活動時間150~250時間)の業務に従事します。ボランティアや短期インターンと異

なり、ある程度責任を伴う仕事を、団体職員に準じた形で担います。

5

CSOラーニング制度のしくみ

-木を植える人を育てたい-

CSOラーニング制度は、大学生・大学院生の皆さんに、

環境分野のCSO(Civil Society Organization:市

民社会組織、NPO・NGOを包含する概念)でインター

ンシップを経験していただく制度です。インターンシッ

プを通して、環境問題や市民社会のあり方などについ

て考え、より視野の広い社会人になっていただくこと

を目指しています。 また、学生を受け入れていただく

CSOにとってマンパワー支援の一助になることを願っ

ています。

ラーニング生には活動に応じて奨学金の支給を行い

ます。奨学金の一部には、損保ジャパンの社員からの

寄付金による「ちきゅうくらぶ社会貢献ファンド」を活

用しており、社員が次代を担う世代の人材育成を支援

しています。

大学生・大学院生

単位認定 奨学金 活動の場

大学 CSO損保ジャパン環境財団

社会体験の場を提供

損保ジャパンちきゅうくらぶ

【 応 募 資 格 】

【 活 動 時 間 】

【 奨 学 金 】

【申し込み方法】

CSOや環境問題に興味を持つ大学生及び大学院生で、学ぶ意

欲、挑戦心、行動力のある方

約8ヶ月間・150~250時間

1時間につき800円、通勤費

損保ジャパン環境財団ホームページより(毎年3~4月に募集)

http://www.sjef.org

CSOラーニング制度とは

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CSOラーニング制度とは ● チューターとは

損保ジャパンCSOラーニング制度では、前年度のラーニング生から各地区につき1人のチューターが、次年度ラーニング生の支援をします。チューターは昨年度の経験と反省点を踏まえ、次年度のラーニング生へアドバイスを行います。また定期的に損保ジャパン環境財団へラーニング生から受けた相談やCSOラーニングの活動状況を報告し、CSOラーニング制度の充実に貢献します。ラーニング生が派遣先CSOや自主企画の実施において、充実した学びを得られるよう、気を配っています。

 山下さんは一言で言うと「かっこいい」。大勢の人の前で話すときも堂々としていて、緊張しているところを見たことがありません。それはこれまでの活動の経験や自信によって築かれているように感じられ、その姿に憧れ、ラーニングに参加するきっかけの1つとなりました。愛知地区のチューターとして、私たち現役生が行き詰った時には過去の体験談や客観的な意見をおっしゃってくださり、頼りになりました。ありがとうございました。

愛知地区チューター

山 下 留 以さん

 2011年度CSOラーニング生のみなさんへ お元気ですか!?2011年度のラーニング生は活発な人が多くて、チューターとしてまとめられるのか不安でした。実際はいらない心配で、みなさんが自主的に行動してくれて助かりました。 その行動力で今後も様々な分野に挑戦していってください。特に学生の人は後悔しないように、ちょっと無茶な挑戦くらいでいいと思います! 最後に。みなさんと会えて、チューターに立候補して本当に良かったと思えました。またみなさんと会うのが楽しみです。次集まるときは私も呼んでくださいね!! (本人談)

関東地区チューター

鈴 木 洋 介さん

 石川チューターの笑顔がとても素敵。皆が口をそろえて言います。定例会で議論が迷走したとき、チャレンジ企画の話し合いで皆が沈黙してしまったとき、「こんな考え方もできるよ。」「些細なことでもメーリングリストを使ったらいいよ。」と、そっとアドバイスをくれました。就活や恋愛の相談に乗ってくれることも。優しさだけではありません。自分の考えをしっかりと持ち、主張すべきところは主張する、その強さもまた、石川チューターの魅力です。

関西地区チューター

石 川 求さん

 今年度は宮城地区にとって、とても特別なCSOラーニング活動になりました。東日本大震災が起き、今、自分達に何ができるのか、何をすべきなのかを皆で考え活動しました。私は今年度の活動を通して、どんなに小さなことでも1人1人が考え、行動することが大切だということを学びました。皆さんも各々感じ学んだことがあると思います。この経験を今後様々な分野で生かし、CSOラーニング生の力で日本を元気にしましょう! (本人談)

宮城地区チューター

長 崎 裕 子さん

(紹介者:2011年度ラーニング生 塩崎 未来) (紹介者:2011年度ラーニング生 高椋 草美)

CSOラーニング制度紹介

CSOラーニング制度は2000年度から始まり今年で12年目を迎えました(2011年度)。木を植えるよりも「木を植える人を育てたい」、そんな想いからこの制度は始まりました。毎年、関東・関西・愛知・宮城地区で計70名程度のインターン生が活動します。この制度の最大の特徴は、様々な「つながり」を実感できることです。CSOでのインターン活動のみならず、地区ごとに毎月インターン活動の報告会を行ったり、4地区合同で年2回の全国合宿をしたりと、様々な交流の機会があります。また、OB・OGが集まる同窓会を開催したり、さらにOB・OGと共に耕作放棄地を復田し生態系を豊かにする活動などもあります。このたくさんの「つながり」は毎日の生活をそれまでとは少し違ったものに変えてくれる素敵な出会いになると思います。

チャレンジ企画

募集説明会 キックオフミーティング 定例会

かっぱん田

全国合宿

修了式

※このスケジュールは2011年度のものです。

インターン期間

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月

募集開始 締切選考 開始 定例会 定例会 定例会 定例会 定例会 定例会 終了 修了式全国合宿

年 間 ス ケ ジ ュ ー ル

このプログラムでは環境保全、CSO(Civil Society Organization:市民社会組織、NPO・NGOを包含する概念)に興味を持つ大学生、大学院生に環境分野のCSOで8ヶ月間のインターンシップを経験してもらうことにより、環境問題や市民社会のあり方について考え、より視野の広い社会人となり、自ら行動する「木を植える人」になっていただくことを目指しています。

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インターン生の一日①

インターン生の一日②

活動内容

 私は京都のNPO法人「環境市民」で広報活動・情報発

信の分野でインターンをしていました。「市民の発信で

持続可能な社会をつくる」をテーマに掲げる広報誌「みど

りのニュースレター」の発行を中心に、広報に関する活動

をしていました。

 大学院の講義が夜にあることが多いため、日中に事務

所に行って夕方から学校に向かったり、あるいは講義のな

い日に半日から丸一日かけて活動することが多くありまし

た。環境市民では社会人のボランティアも多いため、夜に

ミーティングが開かれることが多く、私も参加できるよう

に日程調整をしていました。また、原稿の執筆や校正など、

事務所外でやることが多いのも特徴だったと思います。

 日中、時間をつくっては、輪転機の使い方や、団体ホー

ムページの更新、パソコンのチラシ作成ソフトの動かし

方や、広報という役割において、貴重な経験をさせてい

ただきました。また、原稿の依頼やインタビューなどで団

体外部の方々との交渉も、責任を持って任せていただい

たので、非常に良い学びになったと実感しています。

10:00~12:00

13:00

午後~夕方

17:00

19:00

21:0021:30

事務所に到着。受け持っている仕事を確認し、行う。

昼食(外食したり、事務所内で食べたり)受け持っている仕事の続き、広報に関するレクチャー、インタビューなど

事務所を出て、大学へ(学校で講義がある日の場合)プロジェクトごとのミーティングに参加(ミーティングがある日の場合)ミーティング終了後片付けをして、家路につく

一日のタイムスケジュール表

全国合宿にて定例会にてインターン先にて

インターン生の一日① インターン生の一日②

インターン先

半 澤 由 加 さん

NPO法人ECOPLUS

千葉大学園芸学部緑地環境学科4年

 今日は数日後に控えている、東京都港区が行う親子と高齢者向けの環境活動の準備を行います。インターン生は、行きのバスの中でその日の活動に関連した内容のバスレクを担当しています。午前中はその準備をしました。昼食は、私はいつもお弁当を持ってきて事務所で食べました。職員さんとお話をしながら楽しく過ごしました。 午後は、ある企業の環境講座の録音を聞き、ワードに打ち込むテープおこしを行いました。根気のいる作業ですが、講座の内容はとても面白く勉強になるものばかりでした!

1日目(事務所での活動)

1日目(事務所での活動)

集合 バスに荷物積み込み、バスレク準備参加者受付出発 バスレク開始!

茨城県阿見町に到着大根、サトイモなど収穫!

昼食作り

食事しめ縄作り集合写真、出発区役所前着 片付け・スタッフで反省会解散

10:00

13:0014:00

17:00

出勤 港区区民環境活動のバスレク準備お昼休み企業のCSR活動として行う講座のテープおこし活動終了

7:40

8:309:00

10:00

11:30

12:3014:0015:3017:00

17:30

2日目(野外での活動)

一日のタイムスケジュール表

 今日は東京都港区民の親子、高齢者の方と茨城県阿見町に行って野菜の収穫を行います。 行きのバスではバスレクを行います。バスレクにより、イベントが楽しいだけではなく学びのある活動となることがやりがいとなりました。 フィールドに着いたら野菜の収穫です。私たちは活動のサポートをしたり、写真を撮ったりしました。収穫した野菜と地元の食材を使い、みんなで昼食を作っていただきました! 午後はしめ縄作り。初めての体験に子どもたちは悪戦苦闘しながらも楽しそうです。 最後にみんなで集合写真を撮り、野菜のお土産を持って東京へ帰りました。東京についたら片づけと反省会を行い、解散です。充実した1日でした!

2日目(野外での活動)

インターン先

石 田 浩 基 さん

NPO法人環境市民

龍谷大学政策学研究科 修士2年

2011年度派遣先団体紹介

10 11

関西地区(11団体)

宮城地区(3団体)

愛知地区(5団体)

オイスカ中部日本研修センター海外17ヶ所、国内4ヶ所の研修センターを拠点として農業を中心とした「人材育成」に取り組んでいる。また、環境保全のための植林ツアーや普及啓発のためのイベント告知なども行っている。

愛知県豊田市TEL.0565-42-1101http://www.oisca-chubu.org

気候ネットワーク

地球温暖化防止に取り組む全国の市民・団体のネットワーク組織として、温暖化に関する情報発信や政策提言、温暖化国際交渉への働きかけなどの活動を行うとともに、地域と協働した新たな温暖化対策モデルづくりに取り組んでいる。

京都府京都市TEL.075-254-1011http://www.kikonet.org

環境市民

「持続可能で豊かな社会・生活」を実現することをビジョンに掲げ、1.エコシティーを創る 2.経済をグリーンにする 3.豊かなライフスタイルを創造する 4.エコロジーな次世代を育む 5.世界の人々やNGOと協働する の5つのミッションを掲げ活動している。

京都府京都市TEL.075-211-3521http://www.kankyoshimin.org

安曇川流域・森と家づくりの会

安曇川流域で育った良質な木材を使い、住まい手とともに安全で安心な「こだわりの家づくり」を行っている。また、家づくりを通じて、豊かな森づくりを目指し活動している。

滋賀県大津市TEL.077-574-3225http://www.mori-ie.com

こども環境活動支援協会(LEAF)主な活動は、地域に根ざした持続可能な社会に向けた教育の調査研究事業、自然体験活動を推進するための支援事業、企業会員と連携した環境教育事業、世界の子どもたちの環境活動交流事業の4つである。

兵庫県西宮市TEL.0798-69-1185http://leaf.or.jp

京都モデルフォレスト協会

京都府民の力で京都の森林を守り育てるモデルフォレスト運動を推進するため、府民が森林に親しみ、一緒に森林づくりを推進するための活動、モデルフォレスト運動の府民への普及啓発活動などを行う。

京都府京都市TEL.075-414-1270http://www.kyoto-modelforest.jp

地球環境と大気汚染を考える全国市民会議(CASA)地球規模の環境問題と地域レベルの大気環境の保全についての調査・研究・提言、海外のNGOとの交流・連帯、地域の大気汚染被害者の運動の支援などを目的に幅広い活動を行っている。

大阪府大阪市TEL.06-6910-6301http://www.bnet.jp/casa/index1.htm

日本ウミガメ協議会

ウミガメとそれを取り巻く海洋環境の保全を目的に設立。ウミガメ類とそれを取り巻く自然環境の保全や、ウミガメに関する調査・研究や講演などの啓発活動を行っている。

大阪府枚方市TEL.072-864-0335http://www.umigame.org

愛のまちエコ倶楽部

農業・農村の持つ多面的な機能を再生し、地域資源の循環モデルを構築していくために、菜の花エコプロジェクトの推進や山・農・水・暮らしの再生に向けた実践活動を行っている。地域内循環のモデルを市民参加で確立し、広く発信していこうと考えている。

滋賀県東近江市TEL.0749-46-8100http://www.ai-eco.com

大阪自然環境保全協会

自然保護の市民団体。調査・研究/計画作成/提案/里山保全/乱開発問題への対応/自然観察会の開催/ボランティア養成講座の開催/自然保護の支援・相談/事業受託/講師派遣などに取り組んでいる。

大阪府大阪市TEL.06-6242-8720http://www.nature.or.jp

びわこ豊穣の郷

琵琶湖赤野井湾の水環境の改善を図るとともに、流域住民の意識啓発をすすめ、水環境を守り育てるため自ら実践活動を展開し、自然と水が共生できる社会の実現を目指しさまざまな活動を行っている。

滋賀県守山市TEL.077-583-8686http://www.lake-biwa.net/akanoi

大阪みどりのトラスト協会

大阪府内に残されている貴重な自然や身近な里山を保全するために、生物多様性の保全・持続可能な森づくり・社寺林の保全などの活動を行っている。

大阪府大阪市TEL.06-6263-5480http://www.ogtrust.jp

地域の未来・志援センター

東海三県(愛知・岐阜・三重)の持続可能な環境・社会を、市民自らが足元(地域)からデザインし実現していくために、様々な活動を通じて実行している。また、人と人とをつなぐことで地域全体としてのデザインを描き、実現する中間支援組織。

愛知県名古屋市TEL.052-331-6141http://c-mirai.org

藤前干潟を守る会

循環型社会の構築を目指し、藤前干潟保全活動を展開している。稲永ビジターセンター・藤前活動センターオープンの維持管理運営を請負うと共に、干潟の学校・体感学習・ガタレンジャー養成講座・藤前フォーラム等事業・なごや環境大学等委託事業を実施。

愛知県名古屋市TEL.080-5157-2002http://fujimae.org

中部リサイクル運動市民の会

地球規模で進む環境破壊を食い止めるためには、まずこの地域を循環型社会にしていく必要があるという考えから、リサイクルのシステムづくりや、エコ商品の開発、環境教育など幅広い活動を行っている。

愛知県名古屋市TEL.052-339-5541http://www.es-net.jp

環境会議所東 北

循環型社会の構築を図るために、廃棄物の発生抑制及び再生資源利用促進のための情報提供交換、施策提案、調査、啓発活動等の事業を行う。

宮城県仙台市TEL.022-218-0761http://www.kk-tohoku.or.jp

仙台いぐね研究会

仙台平野に広がるいぐね(屋敷林)を活用した環境教育・学習プログラムの企画と実践を行っている。環境・農業・ライフスタイルなどの視点から現代の生活を見直し、これからの社会のあり方を考えようと様々な活動をしている。

宮城県仙台市TEL.080-1837-7796

みやぎ・環境とくらし・ネットワーク(MELON)地域の自然環境・地球環境とくらしに関して学習会や活動の場を提供し、環境保全に寄与することを目的としている。緑・食・水・ごみ・自然エネルギーや、企業・プロスポーツとも連携して環境活動を行なっている。

宮城県仙台市TEL.022-276-5118http://www.melon.or.jp/melon

パートナーシップ・サポートセンター(PSC)メイン事業であるNPOと企業の協働を推進する『パートナーシップ大賞』事業の他に、コラボレーション事業、コーディネート事業、コンサルティング事業、教育啓発事業、調査研究事業、情報受発信事業、提言活動なども行う。

愛知県名古屋市TEL.052-762-0401http://www.psc.or.jp

2011年度派遣先団体の紹介

関東地区(22団体)

オイスカ

「教育・開発・環境」をテーマに人材育成・農村開発・植林を中心とした環境保全に取組んでいる。すべての人々が共存し、地球上のあらゆる生命の基盤を守り育てようとする世界の実現を目指し活動している。

東京都杉並区TEL.03-3322-5161http://www.oisca.org

ECOPLUS

自然体験、農山村と都市部の交流、環境講座など多様なプログラムを実施。持続可能な社会作りのための、多角的な視野を提供することを目指している。

東京都千代田区TEL.03-5294-1441http://www.ecoplus.jp

アサザ基金

『100年後トキの舞う霞ヶ浦・北浦』を目指すアサザプロジェクトを企画・運営。小学校などの教育機関や企業、行政、農林水産業、市民の活性化を環境保全循環型の社会づくりを展開している。

茨城県牛久市TEL.029-871-7166http://www.kasumigaura.net/asaza

ジャパン・フォー・サステナビリティ(JFS)環境や持続可能性に関する優れた取り組みなどを、世界191カ国に情報発信しているNGO。日本の学生たちの環境活動を世界にアピールするYouthコンテンツにも力を入れ、次世代の成長もサポート。世界と日本を繋ぎながら、サステナブルな社会の実現に向けて活動している。

神奈川県川崎市TEL.044-933-7639www.japanfs.org/ja/

環境エネルギー政策研究所(ISEP)自然エネルギーや省エネルギー推進のための国政への政策提言、地方自治体へのアドバイス、そして国際会議やシンポジウムの主催など、幅広い分野で活動を行っている。

東京都中野区TEL.03-6328-6061http://www.isep.or.jp

環境ビジネスウィメン

日本を健やかで美しく豊かな環境先進国にしていくために『環境と経済の好循環』を作ることを目指している。エコビジネスの芽を見つけ、育てる「eco japan cup」を主催している。

東京都足立区TEL.03-5888-9139http://www.herb.or.jp/

環境文明21

環境への負荷の少ない持続可能な環境文明社会を実現させるため環境と文明の視点から政策提言、調査研究、普及啓発、交流など、精力的に取り組んでいる。

東京都大田区TEL.03-5483-8455http://www.kanbun.org

オーシャンファミリー海洋自然体験センター地球環境の保全と持続可能な社会づくりに資することを目的とし、次代を担う子供達を中心に海の環境教育に関する事業を行っている。

神奈川県三浦郡TEL.046-876-2287http://oceanfamily.jp

共存の森ネットワーク

高校生が全国各地の「森の名手・名人」を訪ね、対話を通して、森とともに生きる知恵や技術、ものの考え方や生き方を「聞き書き」し、記録する活動「森の"聞き書き甲子園"」の運営など森と人を繋ぐための活動を行っている。

東京都世田谷区TEL.03-6450-9563http://www.kyouzon.org

樹木・環境ネットワーク協会

荒れた里山や雑木林などの再生保全活動等の「森づくり」や、環境活動を実践する知識の普及、青少年への環境教育等の「人づくり」を通じて、持続可能な自然とともに生きる社会づくりを行う。

東京都千代田区TEL.03-5577-4061http://www.shu.or.jp

JUON(樹恩)NETWORK

都市と農山漁村ーいわゆる過疎地域ーの人々をネットワークで結ぶことにより、環境の保全改良、地方文化の発掘と普及、過疎過密の問題の解決に取り組んでいる。

東京都杉並区TEL.03-5307-1102http://juon.univcoop.or.jp

日本エコツーリズムセンター

「エコツーリズムで地域を元気にしよう!」を合言葉に、エコツーリズム普及の担い手となるガイドやコーディネーターの育成をはじめ、地域支援、事業者支援、エコツアーファンを増やすための普及促進・広報活動などを行っている。

東京都荒川区TEL.03-5834-7966

新宿環境活動ネット

多様なプロジェクトを実施し、人・もの・情報をつないで快適に過ごせる地域環境を実現し、持続可能な社会の創造に貢献することを目的に活動している。また、間伐や植林体験等を通じて「都市と農山村の交流」を深めている。

東京都新宿区TEL.03-3348-6277(エコギャラリー新宿)http://www.sean.jp

WWFジャパン

人と自然との共存を目指して、生態系の保全から地球温暖化防止まで、地球全体の生物多様性の保全に幅広く取り組んでいる。1961年に設立され、100カ国以上の国々で活動するWWFネットワークの日本での活動組織。

東京都港区TEL.03-3769-3509http://www.wwf.or.jp

シーズ・市民活動を支える制度をつくる会市民活動を支える仕組みや制度をつくることを目的に設立。NPO法や認定NPO法人制度をより使いやすいものに変えるための政策提言活動やNPOがより社会で活躍できるための基盤整備などの活動を行っている。

東京都新宿区TEL.03-5292-5471http://www.npoweb.jp

「持続可能な開発のための教育の10年」推進会議(ESD-J)ESD(持続可能な開発のための教育)を推進するための政策提言、地域でのESD活動支援、ネットワークづくり、普及啓発や情報発信を行っている。

東京都渋谷区TEL.03-3797-7227http://www.esd-j.org

国際自然大学校

自然の中で、他者との人間関係を育むこと、自分の人生に挑むことを体験し、人生を前向きに生きている人を育てることが目的。幼児から大人、また、知的障がい児を対象に、自然体験活動の企画・運営・実施と自然体験の指導者育成も行っている。

東京都狛江市TEL.03-3489-6320http://www.nots.gr.jp

日本自然保護協会(NACS-J)

生物多様性(くらしをささえる豊かな自然)を守ることを目標としている。現場の自然が守られ、一人ひとりが地域の自然の守り手になる社会を目指し、政策提言・運動・環境教育・調査研究という四つの手法で課題に取り組んでいる。

東京都中央区TEL.03-3553-4101http://www.nacsj.or.jp

日本環境教育フォーラム(JEEF)自然体験型の環境教育を軸に、環境教育の推進、自然学校の普及、途上国の環境教育支援を中心とした様々な取組を、幅広い地域と分野で、行政・企業・NPO/NGOなど多様な主体と協働しながら展開しています。

東京都新宿区TEL.03-3350-6770http://www.jeef.or.jp

バードライフ・インターナショナル・アジア・ディビィジョン鳥類を指標に、その生息環境の保護を目的に活動する国際環境NGOバードライフ・インターナショナルのアジア部門。アジア全体で絶滅の危機に瀕した鳥類の状況をまとめたアジア版鳥類レッドデータ・ブックの刊行など広範囲な活動を行っている。

東京都千代田区TEL.03-5213-0461http://www.birdlife-asia.org

パブリックリソースセンター人びととの協働のもとに、非営利活動の推進に必要なパブリックリソースの開発とそのための仕組みづくりを使命とし、寄付文化の創造、ミッションインベストマネジメントの実現、CSRの推進という三本柱で業務を行っている。

東京都中央区TEL.03-5540-6256http://www.public.or.jp

自然生態系と人とのかかわりを重視して環境問題を解決することを目的に設立されたNGO。気候変動や生物多様性などに関わる政策提言などを主な活動としながら地球規模での生物多様性保全に取り組んでいる。

東京都新宿区TEL.03-6911-6640http://www.conservation.or.jp

コンサベーション・インターナショナル・ジャパン(CI)

活動報告(関東地区)

活動報告(関西地区)

活動報告(愛知地区)

活動報告(宮城地区)

かっぱん田/せんべい紹介

OB・OGメッセージ

新チューターからヒトコト

活動地域(2011)※カッコ内は派遣年度

活動地域(2011)

●公益財団法人 オイスカ 本部(2000-2011)●公益社団法人 日本環境教育フォーラム(JEEF)(2000-2011)●公益財団法人 日本自然保護協会(NACS-J)(2000-2011)●公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン(WWF Japan)(2000-2011)●NPO法人 JUON(樹恩)NET WORK(2002-2011)●一般社団法人 バードライフ・インターナショナル・アジア・ディビィジョン(2002-2011)●NPO法人 環境文明21(2003-2011)●ジャパン・フォー・サステナビリティ(JFS)(2003-2011)●NPO法人 ECOPLUS(2004-2011)●NPO法人 新宿環境活動ネット(2004-2011)●NPO法人 アサザ基金(2005-2011)●NPO法人 樹木・環境ネットワーク協会(2005-2011)●NPO法人 パブリックリソースセンター(2005-2011)●一般社団法人 コンサベーション・インターナショナル・ジャパン(CI)(2006-2011)●NPO法人 環境エネルギー政策研究所(2007-2011)●NPO法人 オーシャンファミリー海洋自然体験センター(2008-2011)●NPO法人 共存の森ネットワーク(2008-2011)●認定NPO法人 持続可能な開発のための教育の10年推進会議(2008-2011)●NPO法人 国際自然大学校(2009-2011)●NPO法人 シーズ・市民活動を支える制度をつくる会(2009-2011)●一般社団法人 環境ビジネスウィメン(2011)●NPO法人 日本エコツーリズムセンター(2011)

●仙台いぐね研究会(2004-2011)●公益財団法人 みやぎ・環境とくらし・ネットワーク(MELON)(2005-2011)●NPO法人 環境会議所東北(2009-2011)

Miyagi宮城地区

Kanto関東地区

Aichi愛知地区

●公益社団法人 大阪自然環境保全協会(2001-2011)●NPO法人 地球環境と大気汚染を考える全国市民会議(CASA)(2001-2011)●NPO法人 環境市民(2001-2011)●NPO法人 気候ネットワーク(2001-2011)●公益社団法人 大阪みどりのトラスト協会(2002-2011)●NPO法人 日本ウミガメ協議会(2003-2011)●NPO法人 愛のまちエコ倶楽部(2005-2011)●NPO法人 びわこ豊穣の郷(2005-2011)●一般社団法人 安曇川流域・森と家づくりの会(2007-2011)●公益社団法人 京都モデルフォレスト協会(2009-2011)●NPO法人 こども環境活動支援協会(LEAF)(2009-2011)

関西地区 Kansai

●公益財団法人 オイスカ 中部日本研修センター(2004-2011)●NPO法人 中部リサイクル運動市民の会(2004-2011)●NPO法人 地域の未来・志援センター(2005-2011)●NPO法人 藤前干潟を守る会(2007-2011)●NPO法人 パートナーシップ・サポートセンター(PSC)(2009-2011)

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活動報告(関東地区)

知 る

動 く

伝える

勉強会

環境教育

生態系調査

被災地支援イベント

明確な知識・意見を得られる会を目的として、「原発は日本に必要か」というテーマのもとロールプレイ形式で勉強会を行いました。客観的データの重要性を再認識できたこと、それらを各自で整理し、意見を共有する場にできました。

子どもたちに環境とのふれあいを楽しんでもらうことを目的として、農業体験・木のペンダント作り、環境クイズを行いました。準備段階や企画への取り組みの中で、子どもたち・NPO・企業・地元の方々など多くの人々と関わることで自分たちの経験の幅を広げることができました。

「なるほど!美味しい!東北支援交流祭 ~いま大学生にできること~」というイベントを通じ、被災地支援の現状を知ること、大学生が新たなつながりをもつこと、それらを今後の支援に役立てることを目的としました。講演、宮城地区CSOラーニング生による震災体験談、グループディスカッション、「おいしい三陸応援団」紹介などを行いました。

企画段階では、「知る」「動く」「伝える」イベントがそれぞれ独立したプロジェクトとして始動しました。しかし企画実施後、1つ1つのプロジェクトの中に3要素が含まれているのだ、と気づきました。今回すべてのチャレンジ企画で3要素すべてが満たせたわけではないため、最初に掲げたテーマである“スーパー大学生”はまだまだ成長中だと私たちは考えています。これから企画や課題に取り組む際には、この3要素を意識していきたいです。

東日本大震災を自然の視点から見て調査し動くことで新たな視点を得ることを目的としました。津波により引き起こされた地形・環境の変化、野鳥や貝が受けた影響を調査し、人間だけでなく自然もまた被災者であることを実感しました。

知る

伝える動く

企画実施後

1つ1つのイベント

● まとめ

活動報告(関東地区)

関東地区では、「地球的視野・多視点を持ったスーパー大学生」になることを目標として、チャレンジ企画に取り組みました。「知る」「動く」「伝える」という三つの要素に分かれ、それぞれ勉強会、環境教育、生態系調査、被災地支援イベントを企画・実行しました。

知識を明確化・吸収し複数の視点から見る力を養う

「地球的視野・多視点を持ったスーパー大学生」

知る

地球的視野・多視点を持ったスーパー大学生地球的視野・多視点を持ったスーパー大学生

大学生と多視点を共有し、地球の未来を考えるきっかけにしてもらう

伝えるいろいろな体験を通じ、様々な人に接する

動く

知る=勉強会

地球的視野・多視点を持ったスーパー大学生地球的視野・多視点を持ったスーパー大学生

伝える=イベント動く=環境教育、生態系調査

計 画

企画段階

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活動報告(関西地区)

きっかけ

関西らしさを象徴する「力強い主婦層」をターゲットに、ラーニング生それぞれが受入れ先で培った能力や技術をアウトプットする機会を創りたいという思いから、企画がスタートしました。

目 的

① 生活のなかでの「エコ」を楽しく学び、身近に感じてもらう。② そして、実生活のなかに「エコ」を取り入れてもらう。⇒「衣」「食」「住」のテーマから「探」(学び・気づき・発見)を得る機会の提供。

企画の成果

①毎回のミーティングに全員が出席できるわけではなかったため、進捗具合を共有する よう、メーリングリストを活用するなど工夫しました。また、イベントにお呼びした講師 との交渉をはじめ、広報、会計、展示物の取りまとめなど、ラーニング生の役割分担を 明確にしたことで、ラーニング生のそれぞれが行動に強い責任感を持ち、役割を全う することができました。

②参加者の方からは、「クッキングで学んだことを家でもやってみたい」「段ボールコン ポストを家でやってみたい」との声をいただきました。身近な生活の中で、環境に配慮 した行動をするきっかけを提供することができたと思います。

活動報告(関西地区)

地産地消・フェアトレード産品を利用し、アジア風ぜんざいやスープを作りました。生ごみは段ボールコンポストで処理し、食器洗いは廃食油から作られた洗剤を使用することで、楽しく環境に配慮したクッキングを参加者全員で行いました。

「エコクッキング・エコライフ講座    ~エコでえぇことしてみぃひん?~」の実施

来場者参加型イベント

内 容

①エコクッキング

「衣」「食」「住」のテーマごとに講師の方をお招きしました。「衣」の講座では、自然の染料である草木染めを体験。「食」の講座では、フードマイレージや食料自給率のレクチャーを受講。「住」の講座では、ペレットストーブやコンポストなど暮らしの中でできるエコの紹介。

②エコライフ講座

ふろしきの活用術、家庭でできるアイデアをちりばめたエコマップ、草木染めの展示など。

③展示

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活動報告(愛知地区)

活動報告(愛知地区)

加 藤 エリカ さんオイスカ中部研修センター

 オイスカ中部研修センターでの7ヵ月のインターンを通し私が一番感じたことは、ものではなく技術を伝えることの大切さ・重要さです。今回のインターン活動の中で海外からの研修生たちと交流することで、それがよくわかりました。私が活動を始めたばかりの時のこと、オイスカ中部研修センターの職員さんが「研修生には農業技術だけでなく、時間を守るとか日本では当たり前だけれど大切なルールを守ることも学んでもらっているんですよ。」とお話ししてくださったとおり、研修生の皆さんは朝早く起きて、私よりも集中して手際よく農業をこなしていました。これらは、日本の代表が開発途上国に行って伝えるのではなかなか根付かない習慣だと思います。私が理屈では分かっていても技術を伝えることの大切さが理解しきれなかったのにインターン活動を通してそれがわかるようになったのと同じように、それはものだけでは伝えることができない、実践を交えるからこそ得られるものだと、今回の活動を通して考えました。

西 山 典 佑 さん藤前干潟を守る会

 藤前干潟は環境保護系のNPOです。そのため活動は野外で実際に自然に触れ合うことが多いです。もちろん干潟に地元の子供たちと一緒に入り生き物調査などもします。しかし干潟に入れるのは気温や満潮・干潮の関係で6月から9月ぐらいの間です。 9月以降は渡り鳥の観察をしたりお月見をしたりします。特に10月の下旬に開催される「ふれあいデー」というお祭りは多くの団体が参加してとてもにぎやかで楽しいです。僕たちは凧作りのブースをお手伝いしました。1月頃はイベント活動がほとんどないので、6月から学んだことを生かして展示物を制作したりします。藤前干潟を守る会でのインターンでは、自然に触れ合い体感することでより環境問題を身近に感じることが出来ます。地球温暖化などが問題視される現代において、非常に貴重な体験を得られました。

松 永 貴 之 さん地域の未来・志援センター

 地域の未来・志援センターでは、他のNPO団体さん (中部リサイクル運動市民の会、EXPOエコマネーセンター)へおじゃまさせていただき一日活動体験をし、その各団体さんが持っている思いを感じて報告書にまとめました。その他具体例として、地域の未来・志援センターが開いている資金調達セミナーへのスタッフとしての参加がありました。これらを通じて、現在の多くのNPOが抱える資金難について直に触れ合うことでNPOの資金調達のあり方に疑問を感じる一方で、その中で懸命に信じることをやり抜こうとする強い意志を感じ、僕自身もやりたいと自分が信じたことへ出来る限りチャレンジしてみようというモチベーションを得られました。地域の未来・志援センターではインターン生自身に対しても文字通り、自身のリアルな体験をする場を提供することで【志援】していただける、そんな活動をされています。

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活動報告(宮城地区)

活動報告(宮城地区)

 宮城地区では3.11の東日本大震災を受け、自分たちの住むふるさとのためにできることは何かを

考えました。「震災のために観光客が減ったまちで頑張る方々を応援したい」、そんな思いから、震災で

大きな被害を受けたものの報道であまり取り上げられることのなかった街・宮城県塩竈市をピックアッ

プし観光支援マップ作成を行うことに決めました。

 その名も「がまっぷ」!「しおがま」と「マップ」を組み合わせて作った名前です。

 主に大学生をターゲットとして、塩竈市を訪れたら是非立ち寄って欲しい、そんな場所を私たちが大

学生目線で選び、実際に現地に足を運んで取材しました。取材させていただいたお店の方々は皆さん

笑顔でたくさんお話をして下さり、それぞれが復興に向けて前に進もうとしている姿がうかがえました。

「がまっぷ」は塩竈市内の取材先のお店や駅など各地に設置させていただいています。このマップを

きっかけとして塩竈市を始め、宮城・東北の素晴らしさを他の都道府県の方々に知っていただき、復興・

観光支援になればと願ってきました。その思いは今でも変わりません。各被災地には短期的な支援だ

けではなく長い目で見た支援も必要であると、私たちは考えています。今後も移りゆく状況に応じて、

自分たちにできることは何かを考え、行動していきます。

 さあ皆さん、「がまっぷ」を片手に宮城県塩竈市を訪れ、頑張るまちを歩いてみませんか?

鈴 木 敬 子 さん

◆活動の振り返り

 私はこのインターンを通して本当にたくさんの方々と出会うことができました。出会った全ての方々が、私にはない素敵な価値観や考え方を持っていて、その方々とお話ししたこと全てが私の視野を広げてくれました。人の気持ちをプラスの方向に転換させてくれるMELONの活動は本当に魅力的で、インターン活動が終わっても、これからも何かしらの形で携わっていけたらな、と考えています。

小金澤 明 由 さん

 振り返ってみれば、沢山の方々にお世話になった7ヶ月間でした。慣れない私の電話対応に冷や冷やしていた職員さんもいらっしゃったかもしれません。知らないことが多く、あまりにも初歩的なことを聞いてしまう私に呆れた方もいらっしゃったかもしれません。それでも暖かく迎え入れてくださったインターン先のみなさまには本当に感謝の一言に尽きます。

MELON

阿 部 直 哉 さん

 何より大きかったのは、社会人として成長していくためには、何をするにも目標などのように、何かしらの意味付けを行うという学びが得られたことだと思います。また、自分が関わったものが、そのままモノとして出来上がったり、イベントとして成功したりするということの経験が自分にはあまりなく、そこから感動というものを得ることができました。

若 山 穂野香 さん

 インターン活動を通して、人との出会いを大切に、その日その日を一所懸命に生きていこうと考えるようになりました。また、どんな単調で地味な仕事でも意味があるということ、またそのような仕事こそが大切であり、自分の力になるということがわかりました。仕事には何にでも意味があって、自分から進んでなんでもやることが成長する近道なのだと思いました。

環境会議所東北

内 海 佳 奈 さん

 私はインターン活動を通して、経験を通して学ぶことが大切だということが分かりました。いぐねの学校では座って話を聞くというよりは、まず自分の目で見て手を動かしてみることで成功や失敗から自分の力にすることが出来るのだと思いました。また、いぐねの学校における染め物指導を通して、誰かに1つ教えるには20も30も知識を頭に入れておかなければいけないのだと感じました。

武 藤 香 苗 さん

 大学のゼミの活動としても取り組んださまざまなイベントを通して、人とのかかわりを大切にするそれぞれのイベントのよさを実感したり、イベント運営での不手際を体感して反省したりと、学ぶことの量は膨大でした。また、宮城地区の皆さんと取り組んだチャレンジ企画は非常に充実していて、最終的にちゃんとした形になったので、たくさんの方々のために頑張って本当によかったです。

仙台いぐね研究会

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かっぱん田/せんべい紹介

かっぱん田/せんべい紹介

後継者不足が原因で日本各地に増加してきている耕作放棄地。人の手が入らなくなってしまった谷津田(やつだ)は荒れはて、ゴミ問題などの課題を抱えています。そんな谷津田を損保ジャパンCSOラーニング生は自然農によって復田することでつながりを取り戻し、これらの課題を克服していこうと考えました。 かっぱん田は谷津田と呼ばれる牛久沼の水源地です。谷津田は谷地にある田んぼのことで、谷には水田、谷を囲む斜面には雑木林など多様な環境があり、もともと多くの生き物たちが暮らしていました。牛久南中学校の生徒は毎年この谷津田の生物調査を行っていて、水源地を“トキの舞う谷津田”として再生することを数年間提案し続けてきました。この提案をCSOラーニング生が受けるかたちで、2011年度からこの谷津田で「かっぱん田」物語が始動しました。20年以上人の手が入っていなかったこの場所を、かつての活気ある谷津田にするために、いろんな「つながり」を作りながら、再生していこうとするプロジェクト、それが「かっぱん田物語」です。

牛久南中の中学生が願っていた谷津田の再生が、損保ジャパンCSOラーニング生、損保ジャパン社員とその家族によって始まりました。20年近く放棄された田んぼには背の高い草や木が生い茂り、もとの田の姿が見えないほどでしたが、草を刈り、水路を手で掘ることで湧き水が湧き出てきました。参加者の熱意により1.3反の田んぼが姿を現しました。

よみがえれ!!かっぱん田プロジェクトかっぱん田プロジェクト

つながりを作るせんべい

かっぱん田から始まった物語

えびせんべいを作り、霞ケ浦の密猟問題について知ってもらう。

せんべいを揚げたときにでた廃油はBDF(Bio Diesel Fuel)に

老舗佃煮屋大形屋商店渡辺さん

福祉作業所 つばさせんべいの加工、袋詰め

休耕地にひまわりを植え、ひまわり油を作っている。

魚粉にし、肥料として利用

もともといた生き物を捕食し、生態系を壊す。住んでいた自然が取り戻され、

天敵が減り、数が増える!

耕作放棄地を復田し、もち米を育てている。

トキの舞う霞ヶ浦をめざして提案活動

外来魚

もともといた生き物たち

牛久南中学校

つながりを広める

損保ジャパン環境財団& CSOラーニング生

せんべいが誕生!!

せんべいができるまで

2011年2月

湧き水をたたえすっかり田んぼとしてよみがえったかっぱん田で田植えを行いました。谷津田がよみがえることで、姿を消していた生き物も戻ってきました。

5月

昔ながらの手作業によるかっぱん田の草取りを行いました。草を取り水面が見えるようになることで、水温が調整され、生き物たちにとって住みやすい田んぼになります。草取りの後にはホタル観察も行いました。来年の夏にどれだけホタルが増えているか楽しみです。

7月

かっぱん田で初の収穫となる稲の刈り取りを行いました。田んぼの下から水が湧いているため稲刈り時になっても水があり、どろまみれになりながら手作業での稲刈り。刈った稲は束ね、竹で組んだ「オダ」にかけて天日干しをしました。

9月

地元の方も協力してくださり、機械で脱穀を行いました。一年目の今年は、320kgの玄米が収穫できました。

福祉作業所つばさでもち米を加工し、佃煮屋の大形屋でひまわり油を使ってせんべいを揚げます。再び福祉作業所つばさで、せんべいの袋詰めが行われます。こうすることで福祉雇用が発生します。

つながりを取り戻すためにはどうしたらよいのかを考え、かっぱん田のもち米で作ったせんべいのブランド化に取り組みせんべいのネーミング・ラベリングを担当しました。

10月

12月

2012年1月

牛久南中生による提案作り

たくさんの人々の協力で「つながりの輪風せんべい」が完成!!

たくさんの人々と生き物のつながりから

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OB・OGからのメッセージ

OB・OGからのメッセージ

 皆さん、活動お疲れ様でした!8ヶ月間の想い出はたくさんできたでしょうか?昨年の1月、私が活動を終える時には「精一杯やりきった!」という満足感よりも、「まだまだ活動を続けたい!」という想いの方が強かったことを覚えています。 今年は「しがっしゅく(滋賀での合宿)」や定例会で2011年度生の方とも交流でき、皆さんの環境に対する意識の高さやその熱意に刺激をもらいました。活動に参加するたび、もっとしがっしゅくを盛り上げたい、もっと環境に優しい人間になりたい、と、いろいろな「もっと」という想いがどんどん溢れてきて自分でもびっくりするくらいです。まずは残された学生期間を有効に使って、お世話になったCSOさんの活動に「もっと」参加させてもらうことをテーマに活動したいと考えています。 皆さんもこの経験をばねにして、それぞれの「もっと」を追求していただきたいと思います。これからも同じCSOラーニング生の仲間として、共に成長していきましょう!

井 上 かおり さん

愛のまちエコ倶楽部インターン生

2010年度 関西地区

 みなさん、インターンおつかれさまでした。どうでしたか?それぞれ色々な経験をしたと思います。そこで感じたこと、ぜひ声に出して友達・家族・まわりの人たちに伝えていってください。 私は現在大学5年生になり、環境系NPOでインターンやバイトをしながら大学内での勉強会や地域のまちづくりイベントの運営など、充実したギャップイヤーにするべく奮闘中です。来年は地元である伊豆に帰り、環境保全やまちづくりに関わりたいと考えています。ラーニング制度という時間を共有した仲間たちが行政・企業・CSOなど、様々なアクターとして全国でがんばっていると思うととても心強く、ワクワクします!これからも「かっぱん田」や「いもっしゅく」などでみなさんと刺激しあいたいです。 未来のラーニング生のみなさんへ。ラーニング制度は最高の環境を整えて待っています。受身にならず、どんどん積極的にいきましょう。その一歩でいくらでも世界は広がります!

増 田 葵 さん

日本自然保護協会インターン生

2010年度 関東地区

 「新しいことに挑戦したい」という想いでCSOラーニング制度に参加しました。7ヶ月間で一番得たものは「人との出会い」です。環境財団の方々やインターン先の方々、全国のラーニング生に出会い、全く違う価値観に触れることにより刺激を受けました。その中でも一番大きな影響を与えてくれたのは、宮城地区の仲間に出会えたことだと強く感じます。私は自分から意見を出すことが苦手でしたが、定例会で同世代の仲間が積極的に意見を出している姿を見て、今まで自分がどれだけ受け身だったかということに気が付きました。CSOラーニングは学校の座学とは違い、自分が学びたい!知りたい!という気持ちが一番大切なのだと思います。それを私は宮城地区の仲間から教えていただきました。 この出会いに感謝し、今後は自分自身が多くの人に影響を与えられる人になりたいです。これから偶然出会った方がラーニング生だった!そこから始まる出会いも楽しみの一つです。内 海 佳 奈 さん

仙台いぐね研究会インターン生

2011年度 宮城地区

 2011年度生の皆さん、インターンお疲れ様でした!活動の中で

は、楽しい事や嬉しい事だけでなく、自分の思うようにいかなかった

り、大学の友人とはまた違う人間関係で悩んだりと、大変な事もあっ

たでしょう。しかし、インターンに真剣に向き合う事で得たいろいろ

な学びが皆さんの人生の糧となって、これからの大学生活や、卒業

して社会人となったあとも必ず役に立つはずです。

 この制度を通して、大学、地区、世代を超えた様々な人との出会い

があったと思います。ここで生まれた繋がりは、これからもずっと続

きます。修了して何年も経ちますが、今でもインターン先の方や同

期、OBOGの方は何でも相談出来る存在です。インターン修了は、

終わりではなく始まりです。これからは私達OBOGと一緒に、CSO

ラーニング制度を支えていきましょう! 高 橋 佑 実 さん

地域の未来・志援センターインターン生

2009年度 愛知地区

2011年度生より

その後のCSOラーニング生①~③~各地で活躍する皆さんの今を紹介~

その後のCSOラーニング生④~CSOラーニング制度 担当者よりコメント~

CSOさんからのメッセージ

PHOTO

2011年度CSOラーニング制度募集案内

2011年度CSOラーニング生

財団概要

Information/リンク集

新チューターからヒトコト

新チューターからヒトコト

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~ 2012年度運営に向けた決意 ~

■引 地 慶 多 (チューター)昨年度とは違ったことも多いCSOラーニングの1年間になると思います。そのなかでも2012年度のCSOラーニング生の方々をしっかりとサポートしていけるよう頑張ります。また、同じくらいワクワクしながら、携わっていけたらと思っています。よろしくお願いします!

■半 澤 由 加 (サブチューター)今年度もCSOラーニングに携わることができ、とても嬉しいです。昨年度学んだことを生かし、良きチューターのサポーター・現役ラーニング生のアドバイザーになりたいと思います。それと同時に、今年度も多くの学びを得て自分自身成長したいと思います。

■加 藤 朝 陽 (サブチューター)私はラーニング期間中、多くの人に会い、その数だけの考え方を知りました。この一年で更に多くの人と会い、その繋がりを強めていきたいです。一緒に充実した一年にしましょう!

関東地区

■木 綿 萌 (チューター)はじめまして。2012年度関西地区チューターの木綿萌です。CSOラーニング制度に集まってくるメンバーは、環境分野に精通している方から関心を持ち始めたばかりの方まで様々だと思います。だからこそ意見や知識を出し合って互いに刺激を受けられるような「場づくり」をチューターとしてお手伝いしたいと思っています。

関西地区

■佐 藤 博 一 (チューター)チューターとして、一人一人の現役生がより良いインターン活動ができるように、相談や話をして交流を深めていきたいです。そして、インターン期間が終わってもお互い連絡を取り、自然に集まれるような人間関係を作るようなサポートをしたいと思います。

愛知地区

■鈴 木 敬 子 (チューター)昨年度、私自身が経験をさせていただいたインターン活動の経験と反省を活かし、現役生の活動がより有意義なものになるように全力でサポートしていきたいと思います。そしてCSOラーニングの縦・横のつながりを大切にして全国の皆様との親交深めていきたいです!

宮城地区

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その後のCSOラーニング生①

その後のCSOラーニング生②

 「この問題は解決するのだろうか」大学入学したての時、環境問題に対して漠然と疑問と関心を持っていました。 そんなある日に本屋で『環境の仕事に就く』という本を見かけ「環境問題に対して自分に出来る事が載っているのでは」と思い購入。そこに一番始めに紹介されていたのがCSOラーニング制度でした。

 インターン先は日本環境教育フォーラム(JEEF)で、イベントのお手伝いや広報誌のコラムを書かせていただきました。また定例会などで他のインターン先のNPOの活動にも興味をもち、セミナーやエコツアー、海外自然体験プログラムに参加して濃い体験と仲間を作る事が出来ました。

 活動を通して様々なNPOを知った時、世の中でのNPOの認知度が低いのが悔しいと思い、ここを変えればNPOの活動の幅が広がったり、より多くの多様な人と活動が出来るのではないかと思いました。

 「もっと多くの人にNPOの活動を知ってほしい、そのためには、、、」と考えるようになり、就職活動の時は「伝える・発信する」仕事に就きたいと思い広告代理店とインターネット企業をみて、現在はインターネットのサービス開発会社に就職しました。

 今後は、インターン活動中に考えていた「より多くの人に活動を知ってもらうためには」という事を今の仕事で得たスキルを活かして解決しNPOに対して還元出来る活動を行っていきたいと考えています。

(現在の仕事内容)クラウドサービス(ウェブサイトの集客・マーケティング・分析など)の開発と販売を行っています。自分は開発したクラウドサービスの新規パートナー(販売代理店)開拓の営業を行っています。http://partner.wgps.jp/

●勤務先/株式会社ライトアップ●肩書き/新規事業コンサルティング局●ラーニング年度/2007年度●派遣先/公益社団法人日本環境教育フォーラム

山 崎 雄 太 さん

その後のCSOラーニング生①

 私は身近な先輩からの紹介と、都市の中枢新宿での環境活動に関心があり、ラーニング制度に応募しました。インターンをする中で、行政、民間、NPO、学校、など様々な「新宿の街をよくしていきたい」という熱い思いに触れました。それらの思いや活動を周知するためにニュースレターや小学生向け冊子「エコぽけ」の制作といった広報活動を手伝わせていただき、取材や編集、発信することで反応があることに楽しさを感じました。また、インターン生と考案したキャラクターを受け入れNPOの皆様に大変気に入って頂き、制作した四コマ漫画以外にもキーホルダーや銅像にまでしてくださり、インターンから6年経った今でも身近に感じます。

 大学卒業後はインターネット広告代理店に入社しました。自由な風土と何事にも挑戦できる環境に充実感がありましたが、120%の成長を求められ続けることに体力と心が違和感を覚えるようになりました。そして3年目になる直前に3.11の震災が起き、「明日死んでも幸せな毎日か」と考えるようになり、仕事のみならずライフスタイルごと変えることが必然と分かりました。

 そこで今の活動「耕すシェフ」という農業から調理、経営管理などに携わり食に関連する起業を目指す人材を育てていく制度に応募し、島根県に横浜から移住しました。五感を活用し、先人の知恵を学び、季節と共にある日々の暮らし。何より、自分の感覚に偽りなく過ごせていることが心地よい毎日です。島根に遊びに来てくださいね!

「耕すシェフの腹ぺこブログ」http://cuocoharapeko.blogspot.jp/2012/05/62ajikura.html

レストラン・素材香房ajikurahttp://sozaikobo-ajikura.com/

●勤務先/邑南町観光協会(島根県石見地区)●肩書き/耕すシェフ研修生(総務省地域おこし協力隊)●ラーニング年度/2006年度●派遣先/NPO法人新宿環境活動ネット(活動場所:エコギャラリー新宿)

安 達 智 子 さん

~ 各地で活躍する皆さんの今を紹介 ~ その後のCSOラーニング生② ~ 各地で活躍する皆さんの今を紹介 ~

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その後のCSOラーニング生③

その後のCSOラーニング生④

その後のCSOラーニング生④ ~CSOラーニング制度 担当者よりコメント~

 損保ジャパン環境財団の芦沢です。2011年度CSOラーニング生の皆さん、お疲れ様でした。

この一年間の活動を冊子にまとめるにあたり、この制度を経験した皆さんが数年後にどのように

社会で活躍するのだろう?と考えたとき、少し前にこの制度を経験し既に社会人となっている

方々の様子を具体的にお聞きし伝えることで、これからの成長や人生設計のヒントになるのでは

ないか?と思い、3名の先輩に寄稿を依頼したものです。また、これからCSOラーニング制度の門

を叩こうとしている皆さんにとっても有意義な情報をお知らせできるのではないかと思います。

 1人目の安達さんは今から6年前、2006年度に参加後、翌2007年度にチューターとして引

き続き関わってくれ、また同時に環境財団のアルバイトもお願いしましたので、一年間彼女の働

きぶりを近くで見ることができました。当時の印象として「自分で発想し仕事を創る」ことのでき

る貴重な人材だなあ、ということを覚えています。おそらくその後の広告代理店での仕事にもつ

ながったと思いますが、よりその力を発揮しているのは、まさに今この瞬間だろうと思います。島

根県邑南町へIターンし、耕すシェフとして確かな一歩を踏み出しています。今年2月に現地を訪

問し、勤務先のレストランや町の様子を見て、一緒に頑張っている仲間にもお会いしました。「自

分で発想しながら道をつくる」ことを実践しており、活き活きと過ごされています。

 2人目の山崎くんは2007年度に大学1年生でラーニング制度に参加した後、2008年度に

チューター兼環境財団アルバイト、2010年度に「日経GSRコンテスト」でラーニング生OB・OG

で編成した企画プレゼンチームの軸として活躍されました。彼の印象は当初から、決しておごら

ず謙虚でしかし自分の価値観をしっかりと持つ、誰からも愛される人物でした。最近ではweb

(SNS)を介した交流の中で、日々仕事と社会課題の解決を両立していこうという意欲や苦労が

垣間見え、ある意味多くのCSOラーニング生が社会に出て一番多くありうる環境に身を置いて

います。3.11の震災後にはボランティアとして現地に積極的に足を運び、意思のあるところには

方法がある、を地で行く姿は皆さんの見本になるのではないかと思います。

 3人目の鈴木さんは2009年度にラーニング制度の参加、翌2010年度は「サブチューター」

という立場で現役生の支援とチューターの支えになる役割を果たしてくれました。就職活動を経

てTV制作会社に決まった、と聞いた時は正直驚きました。農業系の大学でしたし、何故だろう?と

長年の疑問でしたが、今回いただいたコメントでその心の内を初めて知ることができ納得できま

した。つい先日、同期の集まりに呼んでいただきお会いした印象は、忙しくも充実している笑顔が

見られましたので、これからドキュメンタリー制作の仕事を通じて、社会に大切なメッセージを送

る役割を担ってくれるだろうと思います。

 3人の皆さん、ご多忙な中貴重なコメントをいただき、本当にありがとうございました。

 2009年、東京農工大学3年生の時にエコプラスでインターンをしていま

した。内容は、企業向け環境講座の議事録作り(テープ起こし)、小学生向け

環境学習ツアーの企画・運営など。現在は、テレビ番組の制作会社で働いて

2年目になります。

 環境NPOのインターンとテレビの仕事…一見関係ないようですが、今ふ

り返ると、このインターンが仕事を決めたきっかけだったんだなと思います。

 CSOでエコプラスやその他イベントに参加するうち、社会を動かす魅力

的な活動をしている方とたくさん出会いました。でもある時ふと、なぜこん

なに面白い活動が世の中にあまり知られていないんだろう…と思ったんで

す。ちょうど就活を始めた頃で、こういう事を世の中に広めることが出来る仕

事がないかなと、あれこれ考えた結果、テレビ番組制作という仕事に辿りつ

きました。

 一年間は、バラエティ番組のAD(アシスタント・ディレクター)をしていた

のですが、2年目から、希望していたドキュメンタリー番組のAP(アシスタン

ト・プロデューサー)になりました。“世の中を変えようとしている革新的な人”

の人生を紹介する番組で、そんな人を探すのが仕事で、やっとやりたかった

事が出来る!と今、燃えあがっているところです(笑)。

 また仕事以外では、CSOのOBの方が立ち上げたa-conという、NPOの

広報活動の支援などを行っている団体の活動に参加しています。広告、イベ

ント会社、SE、保険会社などいろんな仕事をして、いろんな考えを持ってい

る人たちが集まっていて、私にとって刺激をもらえる場所です。

 CSOでの経験は、自分の将来や社会を見る視野を広げてくれましたし、C

SOで出会った人たちは、環境という共通の興味もあってか、今でもよく飲ん

で語り合ったり出来る大切な仲間になっています。みんなで集まると口を揃え

て言うのは、「CSOラーニング制度をやって人生180度変わったよね!」です。

●勤務先/株式会社 ジッピープロダクション●肩書き/AP(アシスタントプロデューサー)●ラーニング年度/2009年度●派遣先/NPO法人ECOPLUS(エコプラス)

鈴 木 麻 美 さん

その後のCSOラーニング生③ ~ 各地で活躍する皆さんの今を紹介 ~

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CSOさんからのメッセージ

CSOさんからのメッセージ

 新宿環境活動ネットは区民・団体・事業者・行政の連携と協働で「文化の

薫り高き環境都市新宿」の実現を目指しています。主な活動としては新

宿区立環境学習情報センターおよび区民ギャラリーの指定管理者として

の管理運営があります。2011年度のラーニング生は久保田拓朗さんと

岩澤百合香さん。毎年当団体のラーニング生には事業のサポートだけで

なく「えこぽけ」という小冊子を制作し、新宿区内小学生4・5・6年生に配

布していただいています。2011年度は「国際森林年」ということで「森

林」をテーマにし、企画から広告集め、印刷製本、配布まで二人で力を合

わせてやり遂げました。先生方へのアンケートでは「わかりやすい内容で

授業で使わせていただきました」と高い評価をいただきました。また多く

の事業のスタッフとして関わる中で、「気働き」ができるまでに成長しまし

た。お二人の今後の活躍を期待しています。ありがとうございました。

御所窪 和 子 さんNPO法人新宿環境活動ネットエコギャラリー新宿センター長

関東地区

 私たちの協会が受入先として関わらせて頂いて、3回目の一年間が終りました。浦川さん、松本さんお疲れ様でした。企業、農家、大学、市民とNPOの協働で行っている甲山農地プロジェクトの二つの農地を活動拠点としながら、時には、学校での環境活動の支援や企業イベント等にも参加してもらいました。収穫を目指すための様々な農作業ももちろんですが、活動当日に向けた準備や段取り、関係者との調整などを経験したこと、そして、何より農地に来られるボランティアや参加者といった多くの人との出会いから得たものが、大切な学びとなってもらえたと思います。 今回は、二人のそれぞれの状況(就職活動やクラブ活動など)が随分違っていたことで、活動時間や内容に差が出てしまったことは少し残念ではありましたが、それぞれの持ち味で最後まで活動を続けてもらえて良かったです。受入側の私達もまたいろいろなことを感じ知ることができました。そして、二人のこれからの活躍を期待しています。

久 世 竜 さんNPO法人

こども環境活動支援協会(LEAF)

関西地区

 2011年度、インターン生の受け入れをさせて頂いたオイスカの浅野

です。

 私たちの団体では3名のインターン生を受け入れました。3名とも積極

的に活動へ参加してくれ、一般的に雑用と言われてしまうような仕事にも

全力で取り組んでくれました。大小様々なイベントにも参加してもらい、

企画・運営することの大変さや1つのイベントを成し遂げることの充実感

を身をもって知ることが出来たのではないかと思います。

 7か月という長いようで短い期間中、途絶えることなくコンスタントに

活動に来てもらえたお陰で私たちの団体についての理解が深まり、また

社会人としてのマナーやルールなども分かってもらえたと思います。イン

ターンの3名にとってこの期間中にオイスカで学んだことが今後の人生

に少しでも役立ってくれることを願っています。ありがとうございました。

浅 野 奈々穂 さん公益財団法人オイスカ 中部研修センター研修担当

(現・西日本研修センター所属)

愛知地区

 2011年度の活動は、東日本大震災の後始末とそこから復興するための日常活動が中心となりました。仙台いぐね研究会の日常活動は、名取市の洞口家住宅と田んぼと仙台市市民広場です。 名取市のいぐねの学校のある場所は、東日本大震災の津波で瓦礫が押し寄せ、10年間続けてきたいぐねの学校や米づくりができなくなりました。11年度の5月~6月は、毎週日曜日に瓦礫の撤去作業を地道に続け、7月のいぐねの学校はひまわりの植栽を行い、10月の収穫祭ではひまわりで染物を行い、集落の方々との連携を進めました。 市民広場で毎月開催されている農産物直売市でのリサイクル野菜活動では、合同市にいつも来ていた顔見知りの農家の方々を津波で亡くしてしまいました。合同市は、暗い気持ちで始まりましたが、亡くなった方々のご冥福を祈りつつ、とにかく合同市で農水産物の販売を続け、私たちは循環型社会を目指すリサイクル野菜の活動を続けました。こうした復旧と復興の地道な活動に学生さんたちが元気に参加してくれました。

小金澤 孝 昭 さん仙台いぐね研究会代表幹事(宮城教育大学教授)

宮城地区

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2011年度CSOラーニング制度募集案内

2011年度CSOラーニング生

2011年度CSOラーニング生

地区

関東

関西

C S O 氏 名 地区

関西

愛知

宮城

C S O 氏 名

2011年度CSOラーニング制度募集案内

荒 川  舞望 月 通 人畠 山 佑 一半 澤 由 加柳 澤 翔 太 引 地 慶 多倉 本 太 一原   和 也水 野 麗 沙川 上 高 志日 野 ひとみ村 松  尚飯 塚 和 裕加 藤 朝 陽下 山 みどり大 庭  勇牧 野 真 弓五十嵐 瑠 美高 木 健 郎世 良 一 成岩 澤 百合香久保田 拓 朗稲 垣 翔 太山 田  諒遠 矢 駿一郎加 藤 超 大小 林 真 人伊 藤 邦 泰寒河江 大 亮丸 山  梓和 泉 伶 奈高 椋 草 美石 橋 由佳理高 味 楽 生木 綿  萌丸 山 晃 央岡 部 智 海石 田 浩 基阪 本  悠

アサザ基金

ECOPLUS

オイスカ オーシャンファミリー

環境エネルギー政策研究所

環境ビジネスウィメン

環境文明21

共存の森ネットワーク国際自然大学校

コンサベーション・インターナショナル

シーズ・市民活動を支える制度をつくる会持続可能な開発のための教育の10年推進会議(ESD-J)ジャパン・フォー・サステナビリティJUON NETWORK樹木・環境ネットワーク協会

新宿環境活動ネット

WWFジャパン

日本エコツーリズムセンター

日本環境教育フォーラム(JEEF)

日本自然保護協会(NACS-J)

バードライフ・インターナショナル・アジア・ディビジョンパブリックリソースセンター愛のまちエコ倶楽部

安曇川流域・森と家づくりの会

大阪自然環境保全協会

大阪みどりのトラスト協会

環境市民

石 田 卓 朗佐 藤 未 菜吉 本 篤 規浦 川 弘 志松 本 佳 奈山 岸  翠中 田 綾 菜濱 口 大 輔加 藤 エリカ佐々木 祐 未谷 口 幸 大鈴 木 美 穂松 永 貴 之佐 藤 博 一伊 藤 衣里菜久 野 麻 実水 野 真由里塩 崎 未 来西 山 典 佑阿 部 直 哉若 山 穂野香内 海 佳 奈武 藤 香 苗小金澤 明 由鈴 木 敬 子

気候ネットワーク

京都モデルフォレスト協会

こども環境活動支援協会(LEAF)

地球環境と大気汚染を考える全国市民会議(CASA)日本ウミガメ協議会びわこ豊穣の郷

オイスカ中部研修センター

地域の未来・志援センター

中部リサイクル運動市民の会

パートナーシップ・サポートセンター(PSC)

藤前干潟を守る会

環境会議所東北

仙台いぐね研究会

みやぎ・環境とくらし・ネットワーク(MELON)

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Information

/リンク集

Information/リンク集

■損保ジャパン環境財団オフィシャルHP

http://www.sjef.org

■損保ジャパン環境財団 [twitter]

http://twitter.com/NKSJ_sjef

■損保ジャパン環境財団 [facebook]

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■編集委員

関東地区/伊 藤 邦 泰、 川 上 高 志

関西地区/高 椋 草 美

愛知地区/加 藤 エリカ

宮城地区/武 藤 香 苗

サポート/半 澤 由 加

公益財団法人 損保ジャパン環境財団

〒160-8338 新宿区西新宿1-26-1

TEL.03-3349-4614 FAX.03-3348-8140

E-mail [email protected]

公益財団法人 損保ジャパン環境財団

「木を植える人を育てたい」

Sompo Japan Environment Foundation

設 立

基 本 財 産所 在 地

役 員 等(2012年5月1日現在)

 損保ジャパン環境財団は、株式会社損害保険ジャパンがCSR(企業の社会的責任)の一環として地球環境保全に資することを目的として、1999年4月に設立されました。

 当財団では、環境分野で活躍する人材育成の支援、環境保全に関する活動・研究に対する支援を行うとともに、環境教育等の振興を図っています。

理 事 長専務理事理 事

監 事

評 議 員

(損害保険ジャパン取締役会長)(損保ジャパン理事・CSR統括部長)( 東 京 大 学 名 誉 教 授 )(日本環境教育フォーラム理事長)(大東文化大学名誉教授)(社会福祉法人恩賜財団済生会理事長)(日本気候政策センター理事長)( 公 認 会 計 士 )( 公 認 会 計 士 )(世界平和研究所理事)(日本赤十字社副社長)(環境文明研究所所長)( 前 東 京 電 力 顧 問 )(ゴールドマン・サックス証券副会長)(損害保険ジャパン取締役常務執行役員)( 慶 応 義 塾 学 事 顧 問 )( オ イ ス カ 会 長 )(千葉商科大学名誉教授)(国際日本文化研究センター名誉教授)(科学技術振興機構研究開発戦略センター長)(日本たばこ産業取締役会長)

主 な 事 業 |1|環境保全活動に活躍する人材の育成支援

|2|環境保全に関する情報の収集及び提供並びに啓発普及

|3|環境保全のための活動に従事する団体及び個人に対する助成

|4|環境保全に係わる学術研究に対する助成

|5|その他上記の目的を達成するために必要な事業

1999年4月に前身の「財団法人損保ジャパン環境財団」を設立、2011年7月より「公益財団法人損保ジャパン環境財団」に移行。5億2千万円(2012年5月1日現在)〒160-8338 東京都新宿区西新宿1-26-1TEL.03-3349-4614 FAX.03-3348-8140

佐 藤 正 敏関   正 雄 伊 東 俊太郎岡 島 成 行小 島 麗 逸炭 谷  茂 森 嶌 昭 夫斎 藤 昭 一新 里 智 弘大河原 良 雄大 塚 義 治加 藤 三 郎小 林  料 杉 崎 重 光高 橋  薫 鳥 居 泰 彦中 野 良 子三 橋 規 宏安 田 喜 憲吉 川 弘 之涌 井 洋 治

財団概要