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文章力向上教育に おけるトピックライティング ツールの活用 2015年7月14日 高橋慈子(株式会社ハーティネス)・山口琢(公立はこだて未来大学大学 院)・大場みち子(公立はこだて未来大学)・小林龍生(スコレックス)

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文章力向上教育におけるトピックライティングツールの活用2015年7月14日

高橋慈子(株式会社ハーティネス)・山口琢(公立はこだて未来大学大学

院)・大場みち子(公立はこだて未来大学)・小林龍生(スコレックス)

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アジェンダ

構造化文書とトピックライティングのニーズ

文章力向上教育の課題

トピックライティングツールと分析ツールを使った授業事例

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Topic Writerプロジェクト概要研究タイトル『マトリックス型エディタを利用したライティングプロセスの分析』

文章の新しいモデルを開発して、ライティングプロセスを分析する新しい手段とする。

研究プロジェクトの一環として、トピックライティングにマトリックス型エディタを活用し、ライティングプロセスと文書の品質への影響を分析している。

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トピックライティングの課題ブック製造業、ソフトウェア開発などのビジネスの場では、文書の作成、更新、運用を効率的、効果的に行うために構造化文書の手法導入が広がっている

DITAもそのひとつ

メリットは、分業化、再利用化ができること。翻訳のスピードアップ、コスト削減にも効果が期待される

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構造化文書とトピックライティングのニーズトピックは、単体で完結させることが再利用のポイントとなる

構造化文書を構成する部品であるトピックは、ロジカルに書くことが重要である

ブック型でライティングしてきた従来の手法と異なるため、トピックライティングのトレーニングが必要となる

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文章力向上教育の課題ロジカルに考え、文書としてアウトプットするための手順、技法を身につけることが求められている

従来の作文教育、受験の国語とは異なる、ロジカルでコミュニケーションのスピードを上げるライティング教育が必要

ロジカルシンキングを活用したライティング教育のカリキュラムと教材、ツールの開発が課題

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本研究プロジェクト概要公立はこだて未来大学 高度ICTコースの授業で、トピックライティングツールを使い、ライティング教育を実施

ライティングのプロセスと成果物について検証した

実施:2014年11月 受講者8名

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文章の作成プロセスを支援し、分析する2つのツールTopic Writer(トピックライター)マトリクスを利用し、トピックに必要な要素を埋めながら、文章を作成する

Writing Analytics(ライティング・アナリティクス)Topic Writerでどのマトリクスに変更を加えたかを時系列に記録し、グラフ、共起行列で出力し傾向を分析する

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文章作成の測定と分析

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エディター編集操作

xxxxxxx xxx xxx xx xx xxxx

log

著者

文章

▲▲▲

測定

リーダー読み操作

log

測定

▲▲▲

読者

テキスト

▲▲▲

編集操作のモデル化・作文行為の測定

作文行為の分析 山口琢 人工知能学会発表資料より引用

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ライティングでのロジックツリーの活用複雑な構造がシンプルに表現でき、全体がイメージしやすくなる

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提案書の紹介文のロジックツリーを組み立てる

イシューは何か? 次にしてもらいたいことは何か?

それは何か?

自分たちの組織、または製品、サービスを

知ってもらい、選んでもらう

どのようなメリットがあるのか

どのようなときに使うのか?それは何か?

どのようなメリットがあるのか

どのようなときに使うのか?

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Topic Writer:ロジックツリーをマトリクスに落とし込むトピックの選び出しを支援することで、ロジカルな文章を書きやすくする

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https://topic-writer.appspot.com/

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Topic Writerを使った説明文のライティング① 資料を読み、用語説明の文章を200字以内でツールを

使って書く。

② プレビューして全体を調整する。

③ エクスポートしてテキストファイルを出力する。

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Writing Analyticsを使った文章作成の分析Topic Writerのログを、ワークシートを選択して分析できる。

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http://writing-analytics.appspot.com/

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書き方の流れを見る受講者のワークシートの使い方をグラフ化することで、流れや時間の傾向を見る

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書き方の順番を見る受講者のワークシートの使い方を共起行列にすることで、どのマトリクスをどのような順番で書いたのかを見る

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書くプロセスを「可視化」し、指導に生かすグラフ、共起行列からは、概ねマトリクスの順番に書いているが、戻って編集を加えている様子も見られた

プロセスが文章の質や時間に関係していくのかを検討していきたい

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文章の質的評価との関連性8名中7名の課題について、以下の評価項目を5段階で評価した。

①構成(ロジック)が整理されている

②情報が具体的に書かれている

③不要な情報が入っていない

④一文が短く、一文一義になっている

1:悪い 2:やや悪い 3:普通

4:良い 5:大変良い

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課題の質的評価事前課題の評価

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課題の質的評価Topic Writerを使った説明文の評価

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社会人による実験の分析ライティング研修を受講した社会人4名に協力を得て、Topic Writerによる説明文のライティングとヒアリングを実施

学生に比べて、検討、戻っての修正が多かった

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今後の取り組み

文章の種類による、書き方の傾向の差異の分析

書きやすく、実用的なワークシートの提供

質と書き方の関連性と指導方法の検討

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