digital power starter kit user’s...
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2016 Microchip Technology Inc. DS50002330B_JP
デジタル電源スタータキットユーザガイド
注意 : この日本語版文書は参考資料としてご利用ください。最新情報は必ずオリジナルの英語版をご参照願います。
2016 Microchip Technology Inc.DS50002330B_JP - p. 2
本書に記載されているデバイス アプリケーション等に関する
情報は、ユーザの便宜のためにのみ提供されているものであ
り、更新によって無効とされる事があります。お客様のアプ
リケーションが仕様を満たす事を保証する責任は、お客様に
あります。Microchip 社は、明示的、暗黙的、書面、口頭、法
定のいずれであるかを問わず、本書に記載されている情報に
関して、状態、品質、性能、商品性、特定目的への適合性を
はじめとする、いかなる類の表明も保証も行いません。
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しに、生命維持装置あるいは生命安全用途に Microchip 社の製
品を使用する事は全て購入者のリスクとし、また購入者はこ
れによって発生したあらゆる損害、クレーム、訴訟、費用に
関して、Microchip 社は擁護され、免責され、損害をうけない
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渡されません。
商標
Microchip 社の名称と Microchip ロゴ、dsPIC、FlashFlex、KEELOQ、KEELOQ ロゴ、MPLAB、PIC、PICmicro、PICSTART、PIC32 ロゴ、rfPIC、SST、SST ロゴ、SuperFlash、UNI/O は、
米国およびその他の国における Microchip TechnologyIncorporated の登録商標です。
FilterLab、Hampshire、HI-TECH C、Linear Active Thermistor、MTP、SEEVAL、Embedded Control Solutions Company は、
米国における Microchip Technology Incorporated の登録商標
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Silicon Storage Technologyは、その他の国におけるMicrochipTechnology Incorporated の登録商標です。
Analog-for-the-Digital Age、Application Maestro、BodyCom、
chipKIT、chipKIT ロゴ、CodeGuard、dsPICDEM、dsPICDEM.net、dsPICworks、dsSPEAK、ECAN、ECONOMONITOR、FanSense、HI-TIDE、In-Circuit Serial Programming、ICSP、Mindi、MiWi、MPASM、MPF、MPLAB 認証ロゴ、MPLIB、MPLINK、mTouch、Omniscient Code Generation、PICC、PICC-18、PICDEM、
PICDEM.net、PICkit、PICtail、REAL ICE、rfLAB、Select Mode、SQI、Serial Quad I/O、Total Endurance、TSHARC、UniWinDriver、WiperLock、ZENA、Z-Scale は、米国およびその他の国におけ
る Microchip Technology Incorporatedの登録商標です。
SQTP は、米国における Microchip Technology Incorporatedのサービスマークです。
GestICとULPPは、その他の国におけるMicrochip TechnologyGermany II GmbH & Co. & KG (Microchip TechnologyIncorporated の子会社 ) の登録商標です。
その他、本書に記載されている商標は各社に帰属します。
©2013, Microchip Technology Incorporated, Printed in theU.S.A., All Rights Reserved.
ISBN: 978-1-63277-966-3
Microchip 社製デバイスのコード保護機能に関して次の点にご注意ください。
• Microchip 社製品は、該当する Microchip 社データシートに記載の仕様を満たしています。
• Microchip 社では、通常の条件ならびに仕様に従って使用した場合、Microchip 社製品のセキュリティ レベルは、現在市場に流
通している同種製品の中でも最も高度であると考えています。
• しかし、コード保護機能を解除するための不正かつ違法な方法が存在する事もまた事実です。弊社の理解ではこうした手法は、
Microchip 社データシートにある動作仕様書以外の方法で Microchip 社製品を使用する事になります。このような行為は知的所
有権の侵害に該当する可能性が非常に高いと言えます。
• Microchip 社は、コードの保全性に懸念を抱くお客様と連携し、対応策に取り組んでいきます。
• Microchip 社を含む全ての半導体メーカーで、自社のコードのセキュリティを完全に保証できる企業はありません。コード保護
機能とは、Microchip 社が製品を「解読不能」として保証するものではありません。
コード保護機能は常に進歩しています。Microchip 社では、常に製品のコード保護機能の改善に取り組んでいます。Microchip 社
のコード保護機能の侵害は、デジタル ミレニアム著作権法に違反します。そのような行為によってソフトウェアまたはその他の著
Microchip 社では、Chandler および Tempe ( アリゾナ州 )、Gresham( オレゴン州 ) の本部、設計部およびウェハー製造工場そしてカリフォルニア州とインドのデザインセンターが ISO/TS-16949:2009 認証を取得しています。Microchip 社の品質システム プロセスおよび手順は、PIC® MCU および dsPIC® DSC、KEELOQ® コード ホッピング デバイス、シリアル EEPROM、マイクロペリフェラル、不揮発性メモリ、アナログ製品に採用されています。さらに、開発システムの設計と製造に関する Microchip 社の品質システムは ISO 9001:2000 認証を取得しています。
QUALITY MANAGEMENT SYSTEM CERTIFIED BY DNV
== ISO/TS 16949 ==
宣言の対象: Digital Power Starter Kit
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デジタル電源スタータキット ユーザガイド
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デジタル電源スタータキット
ユーザガイド
安全上の注意事項
安全上の問題を防ぐため、以下に記載する注意事項と操作指示を順守してください。疑問がある場合、製造者までお問い合わせください。
危険 - デジタル電源スタータキットは、電力を消費する事で熱を発生する抵抗性負荷を 2 つ内臓しています。出力電力レベルによっては抵抗性負荷が高温にる場合があります。基板に手を触れたり、他の物を接触させたりしないでください。
警告 - デジタル電源スタータキットの設置、操作、サービス、改造は有資格者が行ってください。ユーザによるサービス作業または改造は全てユーザの責任であり、全ての保証は無効です。
注意 - コードの開発中は、予期しない電圧制御挙動が生じる可能性があるため、特に注意が必要です。デジタル電源スタータキットに接続する電源は、コード開発中の過電流から適切に保護する必要があります。
一般的注意事項
• デジタル電源スタータキットは評価および開発を目的として設計されており、IEC 61010-1:2001 が定義する通常の研究室環境で運用する必要があります。
• 清掃には乾いた布を使ってください。
• 基板は平らな台上に置き、接触しそうな物は基板から遠ざけてください。動作中の基板を移動させないでください。基板の下面への接触を防いでください。
• デジタル電源スタータキットに損傷が見付かった場合、接続を切り離し、運用しないでください。
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デジタル電源スタータキット
ユーザガイド
目次
安全上の注意事項 ........................................................................................................... 5
序章 ................................................................................................................................. 9
第 1 章 はじめに
1.1 概要 .............................................................................................................. 151.2 キットの内容 ................................................................................................ 151.3 スタータキットの機能と特長 ....................................................................... 161.4 電気的仕様 .................................................................................................... 19
第 2 章 ハードウェア
2.1 基板上面の構成 ............................................................................................ 212.2 信号の構成 ................................................................................................... 232.3 アプリケーション構成要素 .......................................................................... 242.4 基板上のコネクタ ......................................................................................... 252.5 インジケータとユーザ インターフェイス .................................................... 252.6 テストポイント ............................................................................................ 262.7 コンバータ段の電力定格 .............................................................................. 282.8 プログラマ / デバッガ .................................................................................. 29
第 3 章 デモプログラムの動作
3.1 デモプログラムの概要 ................................................................................. 313.2 デモコードの実行 ......................................................................................... 333.3 その他のサンプルコード .............................................................................. 34
補遺 A. 基板レイアウトと回路図 .................................................................................. 35
各国の営業所とサービス ............................................................................................... 40
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デジタル電源スタータキット ユーザガイド
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デジタル電源スタータキット
ユーザガイド
序章
概要
序章には、デジタル電源スタータキットを使い始める前に知っておくと便利な一般情報を記載しています。序章の主な内容は以下の通りです。
• 本書の構成
• 本書の表記規則
• 保証登録
• 推奨参考資料
• Microchip 社のウェブサイト
• 開発システムの顧客変更通知サービス
• カスタマサポート
• 改訂履歴
本書の構成
本書にはデジタル電源スタータキットの使い方を記載しています。本書の構成は以下の通りです。
• 第 1 章 はじめに - デジタル電源スタータキットの紹介と機能の概要を記載しています。
• 第 2 章 ハードウェア - デジタル電源スタータキットの基板レイアウトと主要部品を記載しています。
• 第 3 章 デモプログラムの動作 - デジタル電源スタータキットのデバイスにプログラミング済みのデモ ソフトウェアについて説明します。
• 補遺A. 基板レイアウトと回路図 - デジタル電源スタータキットのハードウェア レイアウト図と回路図を記載しています。
注意
どのような文書でも内容は時間が経つにつれ古くなります。本書も例外ではありません。お客様のニーズを満たすため、Microchip 社の製品は常に改良を重ねており、実際のダイアログやツールが本書の内容とは異なる場合があります。最新の文書は弊社ウェブサイト (www.microchip.com) でご覧になれます。
文書は「DS」番号によって識別します。この識別番号は各ページのフッタのページ番号の前に表記しています。DS 番号「DSXXXXXXXXA」の「XXXXXXXX」は文書番号、「A」はリビジョンレベルを表します。
開発ツールについての最新情報は、MPLAB® IDE のオンラインヘルプでご覧になれます。[Help] メニューから [Topics] を選択すると、オンラインヘルプ ファイルのリストが表示されます。
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デジタル電源スタータキット ユーザガイド
本書の表記規則
本書には以下の表記規則を適用します。
保証登録
同封の保証登録カードにご記入の上、お早めに郵送してください。折り返し製品のアップデート情報をお届けします。ソフトウェアのマイナーリリースは弊社ウェブサイトで提供しています。
本書の表記規則
表記 適用 例
Arial、MS ゴシック フォント
二重かぎカッコ : 『』 参考資料 『MPLAB® IDE ユーザガイド』
太字 テキストの強調 ... は唯一のコンパイラです ...
角カッコ : [ ] ウィンドウ名 [Output] ウィンドウ
ダイアログ名 [Settings] ダイアログ
メニューの選択肢 [Enable Programmer] を選択
かぎカッコ : 「 」 ウィンドウまたはダイアログのフィールド名
「Save project before build」
右山カッコ (>) で区切った下線付き斜体テキスト
メニュー項目の選択 File>Save
角カッコ ([ ]) で囲んだ太字のテキスト
ダイアログのボタン [OK] をクリックする
タブ [Power] タブをクリックする
N‘Rnnnn Verilog 形式の数値(N は総桁数、R は基数、n は各桁の値 )
4‘b0010、2‘hF1
山カッコ (< >) で囲んだテキスト
キーボードのキー <Enter>、<F1> を押す
Courier Newフォント
標準書体の Courier New サンプル ソースコード #define START
ファイル名 autoexec.bat
ファイルパス c:\mcc18\h
キーワード _asm, _endasm, static
コマンドライン オプション -Opa+, -Opa-ビット値 0, 1
定数 0xFF, ‘A’
斜体 変数の引数 file.o (file は有効な任意のファイル名 )
角カッコ : [ ] オプションの引数 mcc18 [options] file [options]
中カッコとパイプ文字 : |
いずれかの引数を選択する場合 (OR 選択 )
errorlevel 0|1
... 繰り返されるテキスト var_name [, var_name...]
ユーザが定義するコード void main (void) ...
DS50002330B_JP - p. 10 2016 Microchip Technology Inc.
序章
推奨参考資料
本書にはデジタル電源スタータキットの使い方を記載しています。各デバイス ( マイクロコントローラまたはデジタルシグナル コントローラ ) のデータシートには、そのデバイスのプログラミングに関する最新情報が記載されています。Microchip 社が提供する以下の文書を参考資料として推奨します。
MPLAB® C30 C コンパイラ ユーザガイド (DS51284)
この包括的なユーザガイドには、Microchip 社の 16 ビットデバイス向け MPLAB C コンパイラ ( 旧名称 MPLAB C30) の使い方、動作、機能の説明を記載しています。
MPLAB® X IDE ユーザガイド (DS50002027)
この文書には、MPLAB X IDE ソフトウェアの設定方法と、プロジェクトを作成してデバイスにプログラミングする方法を記載しています。
Readme ファイル
デジタル電源スタータキット ボードの使用に関する最新情報は、デジタル電源スタータキット サンプルコードに付属する Readme.txt ファイルに記載されています。このファイルは、MPLAB X IDE インストール ディレクトリの「Readme」サブディレクトリ内にあります。Readme ファイルには、ユーザガイドに記載できなかった最新情報と既知の問題を記載しています。
dsPIC33「GS」データシート
これらの文書には、dsPIC33「GS」 SMPS デジタルシグナル コントローラ (DSC) に関する以下の情報が記載されています。
• メモリマップ
• ピン配置とパッケージの詳細
• 電気的仕様
• 内蔵周辺モジュールの一覧
dsPIC33/PIC24 ファミリ リファレンス マニュアル
Microchip 社は、dsPIC® DSC および PIC® MCU ファミリのアーキテクチャと周辺モジュールの動作を説明する各種のリファレンス マニュアル (FRM)を提供しています。各デバイスファミリの詳細は、それぞれのファミリのデバイス データシートに記載されています。
Microchip 社の SMPS 関連資料
• AN1114 - スイッチング電源 (SMPS) のトポロジ ( パート 1) (DS01114)• AN1207 - スイッチング電源 (SMPS) のトポロジ ( パート 2) (DS01207)• TB062 - dsPIC® DSC SMPS デバイスについてよく寄せられる質問 (FAQ) (DS93062)
これらの文書は Microchip 社ウェブサイト (www.microchip.com) から入手できます。
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デジタル電源スタータキット ユーザガイド
Microchip 社のウェブサイト
Microchip 社は自社が運営するウェブサイト (www.microchip.com) を通してオンライン サポートを提供しています。当ウェブサイトでは、お客様に役立つ情報やファイルを簡単に見つけ出せます。インターネット ブラウザから以下の内容がご覧になれます。
• 製品サポート - データシートとエラッタ、アプリケーション ノート、サンプルコード、設計リソース、ユーザガイドとハードウェア サポート文書、最新ソフトウェアリリース、ソフトウェア アーカイブ
• 一般的技術サポート - よく寄せられる質問 (FAQ)、技術サポートのご依頼、オンライン ディスカッション グループ、Microchip 社のコンサルタント プログラムおよびメンバーリスト
• ご注文とお問い合わせ - 製品セレクタと注文ガイド、最新プレスリリース、セミナー/ イベントの一覧、お問い合わせ先 ( 営業所 / 販売代理店 / 工場 ) の一覧
開発システムの顧客変更通知サービス
Microchip 社の顧客変更通知サービスは、お客様に Microchip 社製品の最新情報をお届けする配信サービスです。ご興味のある製品ファミリまたは開発ツールに関連する変更、更新、エラッタ情報をいち早くメールでお知らせします。
Microchip 社のウェブサイト www.microchip.com にアクセスし、[Customer ChangeNotification] からご登録ください。
以下の開発システム製品カテゴリが選べます。
• コンパイラ - Microchip 社の C コンパイラとその他の言語ツールに関する最新情報を提供します。これには MPLAB® XC コンパイラ、MPASM™ および MPLAB 16ビットアセンブラ、MPLINK™ および MPLAB 16 ビット オブジェクトリンカ、MPLIB™および MPLAB 16 ビット オブジェクト ライブラリアンが含まれます。
• エミュレータ - Microchip社のMPLAB REAL ICE™インサーキット エミュレータに関する最新情報を提供します。
• インサーキット デバッガ - Microchip 社のインサーキット デバッガ MPLAB ICD 3に関する最新情報を提供します。
• MPLAB X IDE - Microchip 社の MPLAB X IDE ( 開発システムツール向け Windows®
統合開発環境 ) に関する最新情報を提供します。これには MPLAB X IDE、MPLABSIM シミュレータ、MPLAB X IDE プロジェクト マネージャ、一般的な編集 / デバッグ機能が含まれます。
• プログラマ - Microchip 社製プログラマの最新情報を提供します。これには MPLABPM3 デバイス プログラマと PICkit™ 3 開発用プログラマが含まれます。
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序章
カスタマサポート
Microchip 社製品をお使いのお客様は、以下のチャンネルからサポートをご利用になれます。
• 販売代理店または販売担当者
• 各地の営業所
• フィールド アプリケーション エンジニア (FAE)• 技術サポート
サポートについては販売代理店、販売担当者、フィールド アプリケーション エンジニア (FAE) までお問い合わせください。各地の営業所もご利用になれます。本書の最後のページには各国の営業所の一覧を記載しています。
技術サポートは以下のウェブページからもご利用になれます。http://support.microchip.com
改訂履歴
リビジョン A (2015 年 1 月 )
本書の初版です。
リビジョン B (2015 年 5 月 )
補遺 A. 基板レイアウトと回路図内の図 A-3 の回路図を更新しました。
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デジタル電源スタータキット ユーザガイド
NOTE:
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デジタル電源スタータキット
ユーザガイド
第 1 章 はじめに
第 1 章には、デジタル電源スタータキットの紹介と機能の概要を記載しています。主な内容は以下の通りです。
• 概要
• キットの内容
• スタータキットの機能と特長
• 電気的仕様
1.1 概要
最新の電源は小型化、高効率化、柔軟性の向上、低コスト化が図られています。これらの改良は、 スイッチング モード電源 (SMPS) にデジタルシグナル コントローラ(DSC) を組み込む事で可能となりました。デジタル電源スタータキットを使うと、Microchip 社製 SMPS デバイス ファミリの能力と機能を評価する事ができます。デジタル電源スタータキット はプログラマ / デバッガを内蔵するため、プログラマやハードウェア インターフェイスを追加する必要はありません。
基板上の dsPIC 33「GS」デジタルシグナル コントローラ (DSC) には、デモ アプリケーション ソフトウェアがプログラミング済みです。 このソフトウェアは以下のMicrochip 社ウェブサイトからダウンロードできます。http://www.microchip.com.
1.2 キットの内容
デジタル電源スタータキットは以下を含みます。
• デジタル電源スタータキット基板
• 9 V 電源
• USB ケーブル
Note: デモ アプリケーションの実行方法については、デジタル電源スタータキット デモ ソフトウェアに付属する Readme ファイルを参照してください。その他のリソースと、アプリケーション ソフトウェアをプログラミング /デバッグするためのスタータキットの使い方については、スタータキットパッケージに付属する情報シートを参照してください。
Note: 欠品がある場合、弊社または代理店、営業所にご連絡ください。本書の最後に各国の営業所を記載しています。
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デジタル電源スタータキット ユーザガイド
1.3 スタータキットの機能と特長
デジタル電源スタータキットは、DC/DC 同期降圧型コンバータと DC/DC 昇圧型コンバータを 1 つずつ実装したスイッチング モード電源 (SMPS) 基板です。図 1-1 に、デジタル電源スタータキットの概略ブロック図を示します。
デジタル電源スタータキットは、目標出力電圧レベルを維持するため、2 ポール 2 ゼロ(2P2Z) 補償器 ( ソフトウェアで実装 ) を使った閉ループ ピーク電流モード (PkCM) 制御を提供します。 dsPIC® DSC は A/D 変換、PWM 生成、アナログ コンパレータ、汎用I/O に必要なメモリと周辺モジュールを内蔵するため、これらの機能を実行するための外付け回路は不要です。
SMPS dsPIC DSC は、各種の電源トポロジ向けに低コストかつ高効率な制御を提供するために専用設計されています。専用設計された周辺モジュールを使う事で、リモート監視とスーパーバイザ制御のための通信機能を備えたスイッチング モード電源の閉ループ フィードバック制御を容易に実装できます。
dsPIC33「GS」ファミリのデバイスは以下の特長を備えます。
• 1 つのデバイスにプログラムメモリとデータメモリを内蔵
• 超高速な割り込み応答と割り込み優先度ロジック
• 複数のサンプル / ホールド (S&H) 回路を備えた高速 ADC• 各種の電源トポロジに対応する専用設計の高分解能 PWM ジェネレータ
• 制御ループの実装とシステム保護のための高速アナログ コンパレータ • 内蔵通信機能 (I2C™/SPI/UART)• システムコストを削減する内蔵高速 RC オシレータ
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図 1-1: デジタル電源スタータキットのシステム図
図 1-2: 設定可能な昇圧 /降 圧用抵抗性負荷
See ?1-2
See ?1-2
VFB Boost
LCD
Voltage/Current/Temperature/Fault/Load
Current SenseBoost
GateDriver
VIN
15V
VFB Boost
VFB Buck
3.3V
VFB Buck
GateDrivers
Current SenseBuck
VINVIN
VIN_FB
SW1
MUXBUCKTEMP
SENSOR
BOOSTTEMP
SENSOR
USB On-BoardDebugger
AN4
RB6
AN7
RB13SDA
SCL
AN3
AN2
PWM2L
AN1
PWM1L
PWM1H
AN0
VDD
PC
Fuse
Note 1: R1 = 22 Ω R2 = R3 = 8.7 Ω R4 = 450 Ω R5 = R6 = 180 Ω
2: 両方のコンバータを公称値 ( 降圧 : 3.3 V、昇圧 : 15 V) に設定し、全ての内部抵抗性負荷を有効にした場合、各コンバータの負荷は 3 W です。
BuckResistiveLoads
3.3VBoostResistiveLoads
15V
R1 R2 R3 R4 R5 R6
SCL
SDA
I/OExpander
Gate Drivers
I2C™ Communicationwith dsPIC® DSC
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デジタル電源スタータキット ユーザガイド
1.3.1 電源段
• 1x 昇圧型コンバータ電源段
• 1x 同期降圧型コンバータ電源段
1.3.2 ディスプレイ
• 電圧、電流、温度、内部負荷設定、コンバータ ステータス (ON/OFF)
1.3.3 コンバータ負荷
• 降圧 : 3 W 抵抗性負荷 ( 設定可能 )• 昇圧 : 3 W 抵抗性負荷 ( 設定可能 )
1.3.4 その他の特長
• 各コンバータの抵抗性負荷の近くに配置された内蔵温度センサ ( ユーザによる温度保護制限値の設定が可能 )
• 入力電圧センサ ( 低電圧 / 過電圧条件の検出用 )• PICkit™ 3 プログラマ / デバッガ向けコネクタ (J3)• 電源インジケータ LED (D1)• 負荷インジケータ LED • LCD ( 電圧、内部負荷、温度、フォルト条件を表示 )
1.3.5 スタータキットへの電源接続
• +9 V 電源コネクタ (J2) からデジタル電源スタータキットへ給電します。
• USB 接続ジャック (J5) から内蔵プログラマ / デバッガへ給電します ( 信号接続を兼ねる )。
• 降圧型コンバータと昇圧型コンバータはどちらもピーク電流モード ( 既定値 ) で動作しますが、平均電流または電圧電流制御モードで動作するよう再プログラミングする事もできます。 その場合、電流検出回路とスロープ補償回路に対する小規模なハードウェアの変更が必要です。
Note: 平均電流モード制御には以下の変更が必要です。
降圧型コンバータR5 – DNPR14 – DNPC26 – 0 Ω
昇圧型コンバータR7 – DNPR13 – DNPR62 – 0 ΩC20 – 0 Ω
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1.4 電気的仕様
表 1-1: DC入 力定格 (J2)
表 1-2: 降圧型コンバータの電気的仕様
表 1-3: 昇圧型コンバータの電気的仕様
パラメータ Min. Typ. Max. 単位
電圧 7.0 9 11 V
電流 — 1.3 — A
パラメータ Min. Typ. Max. 単位
出力電圧 ( プログラミング済みの既定値 ) — 3.3 — V
出力電圧 ( 設定可能レンジ ) (1) 2.4 — 3.8 V
出力電圧リップル — 50 — mV (pk-pk)
出力電流 — — 2.5 A
負荷制御 : VOUT = 3.3 V、IOUT = 0.02 – 1.51 A、VIN = 9 V
— 50 — mV/A
スイッチング周波数 — 350 — kHz
出力電力 — 3(1) 5(2) W
Note 1: 抵抗性負荷の消費電力は 3 W を超えない事が必要です。
2: 出力電圧および電流に関係なく、5 W を絶対に超えない事が必要です。
パラメータ Min. Typ. Max. 単位
出力電圧 ( プログラミング済みの既定値 ) — 15 — V
出力電圧 ( 設定可能レンジ ) (1) 13.4 — 17.8 V
出力電圧リップル — 100 — mV (pk-pk)
出力電流 — — 0.37 A
負荷制御 : VOUT = 15V、IOUT = 0.02 – 0.33A、VIN = 9 V
— 50 — mV/A
スイッチング周波数 — 350 — kHz
出力電力 — 3(1) 5(2) W
Note 1: 抵抗性負荷の消費電力は 3 W を超えない事が必要です。
2: 出力電圧および電流に関係なく、5 W を絶対に超えない事が必要です。
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NOTE:
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第 2 章 ハードウェア
第 2 章では、デジタル電源スタータキットのハードウェア構成要素について説明します。
主な内容は下記の通りです。
• 基板上面の構成
• 信号の構成
• アプリケーション構成要素
• 基板上のコネクタ
• インジケータとユーザ インターフェイス
• テストポイント
• コンバータ段の電力定格
• プログラマ / デバッガ
2.1 基板上面の構成
基板上面の構成を図 2-1 と図 2-2 に示します。表 2-1 と表 2-2 に、各構成要素の説明を記載します。
図 2-1: デジタル電源スタータキットの基板上面
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表 2-1: デジタル電源スタータキットの基板上面の構成要素
図 2-2: デジタル電源スタータキットの基板下面
表 2-2: デジタル電源スタータキットの基板下面の構成要素
番号 内容
1 2 行 x16 桁 LCD
2 押しボタン (SW1)
3 dsPIC33「GS」デジタルシグナル コントローラ (DSC) (U3)
4 電圧レギュレータ (3.3 V)
5 9 V 電源コネクタ (J2)
6 降圧型コンバータ段
7 昇圧型コンバータ段
8 降圧用温度センサ
9 昇圧用温度センサ
10 PICkit™ 3 プログラマ / デバッガ
番号 内容
1 降圧用負荷
2 昇圧用負荷
3 降圧用 PWM 駆動回路
4 昇圧用 PWM 駆動回路
5 PKOB プログラマ / デバッガ回路
6 電圧レギュレータ (+5 V)
7 プログラマ / デバッガ用 USB コネクタ (J5)
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2.2 信号の構成
表 2-3 に、デジタル電源スタータキットが使う dsPIC33「GS」DSC の全ピンの概要を示します。
表 2-3: dsPIC33「GS」のピン構成
デジタル電源スタータキットの信号名
ピン番号
デバイスピン機能 機能の概要
ICSP_MCLR_VPP_Target 1 MCLR マスタクリア ( リセット ) 入力
CS_BUCK 2 AN0 アナログ入力 - 降圧用電流検出
VFB_BUCK 3 AN1 アナログ入力 - 降圧用電圧帰還
CS_BOOST 4 AN2 アナログ入力 - 昇圧用電流検出
VFB_BOOST 5 AN3 アナログ入力 - 昇圧用電圧帰還
VIN_FB 6 AN4 アナログ入力 - 入力電圧帰還
LCD_CLOCK 7 RB10 LCD デバイスへのクロック
— 8 VSS グランド
LCD_DATA 9 RB1 LCD デバイスへのデータ
TEMP_SENSE 10 AN7 アナログ入力 - 温度センサ
PGD2 11 PGD2 プログラミング / デバッグ通信チャンネル 2 用データ I/O ピン
PGC2 12 PGC2 プログラミング / デバッグ通信チャンネル 2 用クロック入力ピン
— 13 VDD 周辺ロジックおよび I/O ピン用正電源
SW 14 RB8 押しボタン (SW1)
LCD_RESET 15 RB15 LCD リセット信号 ( アクティブ LOW)
LCD_RSELECT 16 RB5 LCD レジスタ選択信号
SCL 17 SCL1 LCD シリアルクロック
SDA 18 SDA1 LCD データ
— 19 VSS グランド
— 20 VCAP CPU ロジックフィルタ用コンデンサ接続
LCD_CSB 21 RB11 LCD チップセレクト信号 ( アクティブ LOW)
GPIO1 22 RB12 汎用 I/O
GPIO2 23 RB13 汎用 I/O
PWM2L 24 PWM2L 昇圧用 PWM 駆動信号
PWM1H 25 PWM1H 降圧型コンバータ ハイサイド駆動信号
PWM1L 26 PWM1L 降圧型コンバータ ローサイド駆動信号
— 27 AVSS アナログ GND
— 28 AVDD アナログ正電源
2016 Microchip Technology Inc. DS50002330B_JP - p. 23
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2.3 アプリケーション構成要素
表 2-4 に、デジタル電源スタータキットのアプリケーション構成要素を示します ( 各構成要素の位置は図 2-1 と図 2-2 参照 )。
表 2-4: アプリケーション構成要素
構成要素 名称 概要
基板上面の構成要素 ( 図 2-1 参照 )
dsPIC33EP「GS」 U3 デモ アプリケーションと本スタータキット上でのアプリケーション開発に必要な処理能力を提供します。
3.3 V 電圧レギュレータ U2 電圧レギュレータ (3.3 V) は dsPIC33、LCD、I/O エクスパンダ デバイス、押しボタン、温度センサに電力を供給します。
9 V 電源コネクタ J2 9 V 電源は 5 V レギュレータ、MOSFET ドライバ、降圧型および昇圧型 DC/DC コンバータに電力を供給します。
降圧型コンバータ段 BUCK 3 個の選択可能な抵抗性負荷を備えた降圧型コンバータ
昇圧型コンバータ段 BOOST 3 個の選択可能な抵抗性負荷を備えた昇圧型コンバータ
降圧型 / 昇圧型コンバータ用温度センサ
U7/U5 温度センサは、降圧型および昇圧型コンバータの抵抗性負荷の近くに配置されています。これらの温度センサは、基板の温度情報を DSCに提供します。DSC は、温度が設定された制限値を超えた時に全ての抵抗性負荷を無効にします。
基板下面の構成要素 ( 図 2-2 参照 )
降圧用抵抗性負荷 BUCK RLOAD 3.6 Ω抵抗性負荷 ( 最大 3 W)
昇圧用抵抗性負荷 BOOST RLOAD 75 Ω抵抗性負荷 ( 最大 3 W)
降圧用 PWM 駆動回路 U9 降圧用抵抗性負荷をON/OFFするための2ch高速パワーFETドライバ
昇圧用 PWM 駆動回路 U4 昇圧用抵抗性負荷をON/OFFするための2ch高速パワーFETドライバ
オンボード プログラマ /デバッガ
PKOB ターゲット (dsPIC33)のプログラミング /デバッグ動作を制御します。
5 V 電圧レギュレータ U1 電圧レギュレータ (5 V) は 3.3 V レギュレータと降圧段ゲートドライバ (U9) に電力を供給します。
プログラマ / デバッガUSB コネクタ
J5 プログラマ / デバッガに給電すると共に、ホスト PC とスタータキット間の双方向通信を提供します。
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2.4 基板上のコネクタ
表 2-5 に、デジタル電源スタータキットのハードウェア コネクタを示します ( 各コネクタの位置は図 2-1 と図 2-2 参照 )。
表 2-5: ハードウェア コネクタ
2.5 インジケータとユーザ インターフェイス
表 2-6 に、デジタル電源スタータキットのユーザ インターフェイスを示します。
表 2-6: インジケータとユーザ インターフェイス
名称 ハードウェア 構成要素の概要
J1 PICkit™ 3 プログラマ / デバッガ向けコネクタ
J2 9 V 電源
J5 Mini-USB コネクタ ( ホスト PC とオンボード プログラマ / デバッガ間の双方向通信を提供 )
名称 ハードウェア構成要素の概要
D1 電源ステータス LED (9 V 電源からデジタル電源スタータキットへの給電状態を表示 )
D14 USB バスインジケータ ( デバイスの USB バスへの接続とプログラマ / デバッガへの給電状態を表示 )
D12、D18、 D19 降圧型コンバータ負荷 LED( 詳細は回路図参照 )
D5、D20、D21 昇圧型コンバータ負荷 LED( 詳細は回路図参照 )
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2.6 テストポイント
表 2-7 に、デジタル電源スタータキットのテストポイントを示します。テストポイントの位置は図 2-3 を参照してください。
表 2-7: テストポイント
テストポイント 概要
TP1 +3.3 V レギュレータ出力電圧
TP2 +15 V 昇圧出力電圧
TP3 CS_BOOST ( 白 )
TP4 グランド
TP5 +3.3 V 降圧出力電圧
TP6 昇圧型コンバータの Bode 線図計測用テストポイント ( 橙 )
TP7 N/A
TP8 +3.3V_PKOB
TP9 降圧型コンバータの Bode 線図計測用テストポイント ( 橙 )
TP10 CS_BUCK
TP11 降圧型コンバータのハイサイド MOSFET ゲート信号テストポイント
TP12 降圧型コンバータのローサイド MOSFET ゲート信号テストポイント
TP13 昇圧型コンバータの MOSFET ゲート信号テストポイント
TP14 VFB_BUCK
TP15 VFB_BOOST
TP16 昇圧用 0.5 W 負荷の MOSFET ゲート信号テストポイント
TP17 降圧用 0.5 W 負荷の MOSFET ゲート信号テストポイント
TP18 降圧型コンバータの Bode 線図計測用テストポイント ( 黄 )
TP19 +9 V DPSK ボード入力電圧
TP20 昇圧型コンバータの Bode 線図計測用テストポイント ( 黄 )
TP21 降圧用 PWM1L ゲート駆動信号 ( 白 )
TP22 降圧型コンバータのスイッチング ノード テストポイント
TP23 降圧用 PWM1H ゲート駆動信号 ( 白 )
TP24 昇圧用 PWM2L ゲート駆動信号 ( 白 )
TP25 降圧用 1.25 W 負荷 1 の MOSFET ゲート信号テストポイント
TP26 降圧用 1.25 W 負荷 2 の MOSFET ゲート信号テストポイント
TP27 昇圧用 1.25 W 負荷 1 の MOSFET ゲート信号テストポイント
TP28 昇圧用 1.25 W 負荷 2 の MOSFET ゲート信号テストポイント
TP29 GND
TP30 GND
DS50002330B_JP - p. 26 2016 Microchip Technology Inc.
図 2-3: デジタル電源スタータキットのテストポイントの位置
TP1
TP4
TP6
TP9
TP3TP10
TP23
TP21
TP20
TP18
TP19
TP24
TP14
BOOST_OUT
BUCK_OUT
TP15
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2.7 コンバータ段の電力定格
デジタル電源スタータキットは自己完結型の電源として設計され、各コンバータは3 つの抵抗性負荷を内蔵しています。両方のコンバータをそれぞれの公称出力電圧に設定した場合、各コンバータは 1 つの 0.5 W 抵抗性負荷と 2 つの 1.25 W 抵抗性負荷を使います ( 合計 3 W)。ハードウェア構成の詳細は図 1-2 を参照してください。
2.7.1 降圧型コンバータ
降圧型コンバータ段の定格最大電力は 5 W です。しかし、内部抵抗性負荷は最大 3 Wまでしか設定できません。 基板の損傷を防ぐため、出力電圧と出力電流は図 2-4 に示す安全動作領域 (SOA) 内である事が必要です。降圧型コンバータの出力電圧 (BUCK_Out) は 2.4 ~ 3.84 V のレンジで設定できます ( 既定値は 3.3 V)。BUCK_Out からの電圧帰還のハードウェア ゲイン (3.16k/(3.16k + 1k + 20)) は、抵抗分圧回路 (R97 と R105) により提供されます。加えて、ボード線図計測用の 20 Ω 抵抗 (R90) が帰還回路に直列に接続されます。電流帰還のハードウェア ゲインは、巻き線比 1:125 の変流器 (T1) と負荷抵抗 (R69) によって提供されます。
図 2-4: 降圧型コンバータの SOA曲 線
Note: 内部の抵抗性負荷を使う場合、出力電圧は公称値を超えないように設定する必要があります。そうしないと抵抗性負荷が許容電力を超えていまい、基板を損傷する可能性があります。
0
0.5
1
1.5
2
2.5
0 1 2 3 4 5
Ou
tpu
t C
urr
ent
(A)
Output Voltage (V)
DS50002330B_JP - p. 28 2016 Microchip Technology Inc.
2.7.2 昇圧型コンバータ
降圧型コンバータ段の定格最大電力は 5 W です。しかし、内部の抵抗性負荷は最大3 W までしか設定できません。 基板の損傷を防ぐため、出力電圧と出力電流は図 2-5 に示す昇圧型コンバータの安全動作領域 (SOA) 内である事が必要です。昇圧型コンバータの出力電圧 (BOOST_Out)は 13.4 ~ 17.8V のレンジで設定できます ( 既定値は 15V)。BOOST_Out からの電圧帰還のハードウェア ゲイン (1k/(1k + 5.1k + 20)) は、抵抗分圧回路 (R41 と R51) により提供されます。加えて、ボード線図計測用の 20 Ω 抵抗 (R30) が帰還回路に直列に接続されます。電流帰還のハードウェア ゲインは、電流検出抵抗 (R6 と R61) によって提供されます。
図 2-5: 昇圧型コンバータの SOA曲 線
2.8 プログラマ /デ バッガ
デジタル電源スタータキットは、USB 接続のオンボード プログラマ / デバッガ回路を備えています。この回路は dsPIC® DSC へ接続されており、ICSP™ デバッグ / プログラミング機能を提供します。
表 2-8: プログラマ /デ バッガの構成要素
0
0.1
0.2
0.3
0.4
10 12 14 16 18 20
Ou
tpu
t C
urr
ent
(A)
Output Voltage (V)
構成要素 名称 概要
オンボード プログラマ/ デバッガ
N/A ターゲット (dsPIC33「GS」DSC) のプログラミング / デバッグ動作を制御します。
プログラマ / デバッガUSB コネクタ
J5 プログラマ / デバッガへ電力を供給すると共に、ホスト PC とデジタル電源スタータキット間の双方向通信を提供します。
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NOTE:
DS50002330B_JP - p. 30 2016 Microchip Technology Inc.
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第 3 章 デモプログラムの動作
デジタル電源スタータキット上の dsPIC33「GS」には、ピーク電流モード制御アプリケーション ソフトウェアがプログラミング済みです。このソフトウェアは 2 つのDC/DC コンバータ回路の出力電圧を制御するため、同時に 2 つの 2 ポール 2 ゼロ(2P2Z) 補償器制御を提供します。このコードは Microchip 社ウェブサイト(www.microchip.com) からダウンロードできます。
第 3 章には以下の内容を記載しています。
• デモプログラムの概要
• デモコードの実行
• その他のサンプルコード
3.1 デモプログラムの概要
デモプログラムはデジタル電源スタータキットの両方のDC/DCコンバータ段向けに、出力電圧の同時閉ループ制御を提供します。
2P2Z 制御ループは降圧型コンバータの出力電圧を 3.3 V に制御し、昇圧型コンバータの出力電圧を 15 V に制御します。
2P2Z 制御スキームは以下のパラメータを含みます。
• 基準電圧 - 出力電圧の目標設定点
• 誤差 - 基準電圧に対する帰還電圧の偏差 ( 補償器はこの値に基づいて動作 )• システムプラント - 制御対象のコンバータ
• 出力 - 出力の電圧または電流
• 帰還電圧 - 計測された出力信号レベル
詳細は 3.2.4「2P2Z ソフトウェア制御補償器」を参照してください。このデモプログラムは、9 V 電源を J2 コネクタに接続する以外に準備を必要としません。
図 3-1: ピーク電流モード制御ループのブロック図
+ –
VoltageReference
VOUT
Inductor
Voltage Feedback
PWM
CurrentSense
Sense
2P2ZCompensator
ADC
1001011011
S&H
+
–
CalculatedPeak
Current
K2
K1VOUT
Internal ComparatorError
System Plant
DAC
2016 Microchip Technology Inc. DS50002330B_JP - p. 31
デジタル電源スタータキット ユーザガイド
図 3-2: SMPSデ モプログラムのフローチャート
Start
ADC Interrupts
End
Yes
No
No
YesSoft StartRoutine
DisableOutputsDoes Fault
Condition Exist?
Is SoftStart Active?
Initialization Routines:
• Peripherals – ADC, PWM, Timers, GPIO, LCD, etc.
• Variables – Buck/Boost Compensator Coefficient Initializations, Data Buffers
• Interrupts – ADC, Timers• Set Soft Start Flag• Initialize I2C™ Module and Initialize Load Configuration
(static/dynamic)
Endless (while (1)) Loop Functions:
• Update LCD Display Information• Display Faults (if any)• Check if SW1 has been Pressed (to toggle what is viewed
on display)
ADC Interrupt Routines:
• Monitor Converter Currents• Update PWM Duty Cycles• Monitor VIN is Within Allowable Limits• Monitor Converter Temperature(s)• Monitor Converter Voltages • Check if Fault Flags are Active
Fault Check Routine
Soft Start Routine
and DisplayFault(s) on
LCD Screen
DS50002330B_JP - p. 32 2016 Microchip Technology Inc.
3.2 デモコードの実行
3.2.1 システムの初期化
ボードに電源を投入すると、デモプログラムは以下のシステム初期化ルーチンを実行する事で動作を開始します。
• 周辺モジュール - 必要な周辺モジュール (PWM、ADC、コンパレータ、I2C™ モジュール、タイマ、GPIO) を設定して有効にします。
• 割り込み - ADC、タイマ、I2C、コンパレータ割り込みを含みます。
• 負荷 - 静的モードまたは動的モードが選択できます。動的モードを選択した場合、アプリケーション ソフトウェアでスイッチング周波数を設定できます。
3.2.2 フォルト検出
デモプログラムは動作中に発生するフォルト条件を検出します。フォルト検出は以下を含みます。
• 入力の過電圧 / 低電圧 • 降圧型 / 昇圧型コンバータの過熱
• 降圧型 / 昇圧型コンバータのソフトスタート
上記のフォルト条件が発生すると LCD に表示されます。対応する PWM 信号と負荷は、フォルト条件が解消するまで無効になります。フォルト検出は全ての割り込みにわたって分散されます。フォルト条件が検出されない場合、プログラムは動作を続行します。
3.2.3 ソフトスタート
ソフトスタート ルーチンは、閉ループ制御を使って、出力電圧を設定されたレベルまで一定の傾きで上昇させます。このルーチンは、目標電圧に対する出力のオーバーシュートを防ぎます。
3.2.4 2P2Z ソフトウェア制御補償器
ソフトウェアで実装される 2 ポール 2 ゼロ (2P2Z) コントローラは、アナログ式のType II コントローラをデジタル方式で実装しています。このフィルタは出力電圧を一定に維持し、ラインまたは負荷条件が変化した時の安定性を確保します。このコントローラは電力コンバータを適切に補償するために、遅延線に沿って、3 つの帰還誤差と直近の 2 つのコントローラ出力値 ( それぞれに対応する係数を乗算 ) を必要とします。これらの係数は、外部でシミュレーション ツールを使って決定します。
補償器の実装に関する詳細は、DPSK ソフトウェア パッケージに含まれるsmps_2p2z_dspic.s ライブラリと smps_control.h ヘッダファイルを参照してください。
3.2.5 システムの While (1) ループ
LCD のリフレッシュ関数は、システムのアイドルルーチン内で呼び出されます。このルーチンは、ユーザ入力 (SW1) とコンバータからのフィードバック ( フォルトフラグ/VIN 計測値 / コンバータ出力電圧 ) の両方に基づいて LCD をリフレッシュします。全てのフォルト表示の更新は、システムのアイドルループ ルーチン内で実行します。計測値の表示は、ユーザが SW1 を押す事によって ON/OFF します。
2016 Microchip Technology Inc. DS50002330B_JP - p. 33
デジタル電源スタータキット ユーザガイド
3.3 その他のサンプルコード
各種の SMPS サンプルコードが Microchip 社ウェブサイトから入手できます。各サンプルコードの動作の詳細は、それぞれのフォルダ内にある Readme ファイルを参照してください。 Microchip 社ウェブサイト (www.microchip.com/SMPS) をご覧になり、お使いのサンプルコードが更新されていないか、あるいは新しいサンプルコードが追加されていないか、ご確認ください。
DS50002330B_JP - p. 34 2016 Microchip Technology Inc.
デジタル電源スタータキット
ユーザガイド
補遺 A. 基板レイアウトと回路図
図 A-1: デジタル電源スタータキットのレイアウト (上 面 )
2016 Microchip Technology Inc. DS50002330B_JP - p. 35
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図 A-2: デジタル電源スタータキットのレイアウト (下 面 )
DS50002330B_JP - p. 36 2016 Microchip Technology Inc.
図 A-3: デジタル電源スタータキットの回路図 Rev. 1.2
231
JACK
Pow
er 2
.5m
m M
ale
J2
GN
D
1% 10k
0603
R1
GN
D
+9V
VIN
_FB
+3.3
V
GN
D
GPI
O2
TEM
P_S E
NSE
VIN
_FB
CS_B
OO
ST
VFB_
BOO
ST
PGD
2PG
C2
+3.3
V
SWLCD
_RSE
LECT
LCD
_CLO
CK
GN
D
0.1u
F50
V06
03
C8
VFB_
BUCK
CS_B
UCK
AG
ND
AV
DD
PWM
1LPW
M1H
LCD
_CSB
GN
D
10μF
16V
0805
C14
LCD
_DAT
A
RST
1SC
L4
CSB
3RS
2
VDD
7
VOU
T8
C1+
9
C1-
10
AK
VSS
6
SI5
NHD-C0216CZ-FSW-FBW-3V3
LCD
1
0RR2
1 LCD
_RES
ETLC
D_R
ESET
LCD_
RSEL
ECT
L CD
_CSB
LCD
_CLO
CKLC
D_D
ATA
GN
D
+3.3
V
1μF
16V
0603
C9
1μF
16V
0603
C10
1μF
16V
0603
C12
GN
D
GN
D
0.1
μF50
V06
03
C13
GN
D
1% 10k
0603
R8 0.1
μF50
V06
03
C6
0R 0603
R9
GN
D
+3.3
V
SW
PWM
2L
GPI
O1
GPI
O1
GPI
O2
10μF
16V
0805
C2
10μF
16V
0805
C4
0.1
μF50
V06
03
C3
GN
D
GN
D
GN
D
GRE
EN06
03
D1
GN
D
1%33
0R06
03
R2
+3.3
V
0RR17
GN
D
+3.3
V
0.1u
F50
V06
03C7
1%10
k06
03
R12
ICSP
_MCL
R_VP
P_TA
RGET
1 2 3 4 5 6
HD
R-1
.27
Mal
e 1x
6
DN
P
J3IC
SP_M
CLR_
VPP_
TARG
ET
+3.3
V
PGC2
PGD
2
GN
D
+3.3
V
GN
D
2
VIN
1VO
UT
3
MCP
1703
/3.3
V
U2
MCP
1703
/5V
GN
D
2
VIN
1VO
UT
3U
1
GN
D
+5V
0.1
μF50
V06
03
C11
GN
D
10μF
16V
0805
C57
1%60
.4R
1206
R23
TP L
OO
P Re
d
TP
1
TP L
OO
P Re
d
TP
19
1 2 3 4 5 6J1
123 BA
T54S
LT1
D15
+3.3
V GN
D
123
BAT5
4SLT
1
D16
+3.3
V
GN
D
L3
2.21
k06
031%
R4
TP L
OO
P W
hite
TP21
TP L
OO
P W
hite
TP24
TP L
OO
P W
hite
TP23
SCL
SDA
MCL
R1
/AN
0CM
P1A
2
AN
13
AN2/
CMP2
A4
AN3
5
AN4
6
RB10
7
VSS
8RB
19
AN7
10
PGED
211
PGEC
212
VDD
13
RB8
14
RB1 5
15
RB5
16
SCL1
17
SDA1
18
VSS
19
VCA
P20
RB11
21
RB12
22
RB13
23
PWM
2L24
PWM
1H25
PWM
1L26
AVSS
27
AVD
D28
dsPI
C33
GS
Serie
s
U3
2.2k
0603
1%R1
652.
2k06
031%
R166
+3.3
V+3
.3V
130
pF50
V06
03
C1
130
pF50
V06
03
C5
GN
DG
ND
SDA
SCL
+3.3
V 0.1
μF50
V06
03
C29
TEM
P_SE
NSE
_U7
NC
1
GN
D2
VOU
T3
VDD
4
NC
5
MCP
9700
U7
0.1
μF50
V06
03
C30
GN
D
GN
D
1%12
0R 0603
R72
GN
D
+3.3
V
123 D
NP
D10
123 D
NP
D8
GN
D
GN
D
+3.3
V
+3.3
V
123 BA
T54S
LT1
D11
+3.3
V
GN
D
GN
D
1800
pF50
V06
03C21 G
ND
14
23
SW1
TP L
OO
P Bl
ack
TP4
GN
D
DN
P
R53
0R06
03
R56
0R06
03
R59
DN
P
R60
+3.3
V 0.1
μF50
V06
03
C67
TEM
P_SE
NSE
_U5
NC
1
GN
D2
VOU
T3
VD
D4
NC
5
MCP
9700
U5
0.1
μF50
V06
03
C66
GN
D
GN
D
1%12
0R 0603
R10
GN
D
B21
GN
D2
B13
A4
VCC
5S
6
74LV
C1G
3157
U6
0.1
μF50
V06
03
C68
GN
D
GN
D
+3.3
V
Buck
Boos
tTE
MP_
SEN
SE
GPI
O2
I2 C™
Com
mun
icat
ion
2016 Microchip Technology Inc. DS50002330B_JP - p. 37
デジタル電源スタータキット ユーザガイド
図 A-4: デジタル電源スタータキットの回路図 Rev. 1.2 ( 降圧型コンバータ )
220
μF50
V
C31
+9V
GN
D
D
G
S
MCP
8705
0Q
3
4.7
μF25
V08
05
C 33
0.1
μF50
V06
03
C34
+5V 1%
3.3k
0603
R106
1%3.
3k06
03
R107
0.1
μF50
V06
03
C32
GN
D
PWM
1H
PWM
1L
GN
D
DN
P
D9
1%11
R06
03
R79
1% 10k
0603
R74
1%11
R
0603
R96
GN
D
DN
PR9
1 DN
PC3
9
GN
D
100
μF35
V
C35
100
μF35
V
C37
22μF
16V
1206
C38
1%1k 06
03
R97
1%20
R08
05
R90
GRE
EN06
03
D12
GN
D
4
1,2,3
5,6,7,8
NTM
S583
8NL
Q4
10k
0603
1%R
98
1%3.
16k 0603
R105
VFB
_BU
CK
GN
D
Buck
Con
vert
er
GN
D
1% 10k
0603
R104
1μF
16V
0603
C36
PHA
SE1
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2
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3
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D
4
LOW
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5
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7
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CP14
700
U9
47pF
50V
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C28
1%1.
2k 0603
R68
DN
PR7
0
1 378
CST2
-125
LB
T1
CS_B
UCK
1800
pF50
V06
03
C40
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1%R7
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49R
1206
1%R7
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49R
1206
1%R7
7
6.49
R12
061%
R78
22R
1206
1%R8
0
6.49
R12
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22R
1206
1%R8
5
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R88
22R
1206
1%R
92
6.49
R12
061%
R93
6.49
R12
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R100
6.49
R12
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6.49
R12
061%
R102
1% 11R
0603
R71
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22
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9
TP L
OO
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TP
10
TP L
OO
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TP
5
22μH
L2
TP
11 TP12
TP
17
D
G
S
MCP
8705
0Q
5
BAT5
4
D7
1%2.
21k
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R103
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R69
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OO
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7
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6G
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3
TC44
27A
U8A
45
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6G
ND
3
TC44
27A
U8B
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D
D4
4
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8NL
Q9
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D
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19
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D
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R12
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R22
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R12
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R24
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R12
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R73
6.49
R12
061%
R84
6.49
R12
061%
R89
4
1,2,3
5,6,7,8
NTM
S583
8NL
Q10
GN
D
1%11
R 0603
R144
D 10
10k 06
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45
GN
D
+9V
+9V
GN
D
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D4
D1
27
VD
D6
GN
D3
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27A
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A
45
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6G
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3
TC44
27A
U14
B
+9V
+9V
GN
D
I9I10
D9
D10
27
VDD
6G
ND
3
TC44
27A
U15
A
45
VDD
6G
ND
3
TC44
27A
U15
B
+9V
+9V
GN
D
I11
I12
D11
D12
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06031%
R146
3.3k
06031%
R149
GN
D
3.3k
06031%
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GN
D
3.3k
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3.3k
06031%
R150
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D
DN
PR1
52
+3.3
V
A21
A12
A03
RESE
T4
GP6
15
GP7
16
VSS
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D18
NC
5
NC
6
INT
7
NC
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GP0
9
GP5
14G
P413
GP3
12G
P211
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EP21
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U13
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D
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SDA
+3.3
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I1 I12
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NP
D2
GRE
END
NP
D3
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C26
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D
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D
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25W
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P26
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ack
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μF25
V08
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C60
GN
DG
ND
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V06
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C59
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V08
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+3.3
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μF35
V
C24
DN
P
C64
GN
D
DS50002330B_JP - p. 38 2016 Microchip Technology Inc.
図 A-5: デジタル電源スタータキットの回路図 Rev. 1.2 ( 昇圧型コンバータ )
+9V
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C15
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S
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C17
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C18
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R35
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D5
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D
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DG
ND
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2L
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R61
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2
TP
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TP
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031%
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pF50
V06
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C19
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P20
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D
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470R
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1%R3
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R34
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D1
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S583
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Q11
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D
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D
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R159
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60
4
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5,6,7,8 NTM
S583
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Q12
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D
1%11
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R162
D12
10k 06
031%R1
64
GN
D
SMF2
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P
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1A 1206
F1
27
VDD
6G
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TC44
27A
U4A
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6G
ND
3
TC44
27A
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GN
D
1935
161
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GN
D
0.5W
1.25
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25W
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P B
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TP
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D
TP27
TP28
120
μH
L1
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061%
R13
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V12
06
C20
5.1R 08
051%
R7PW
M2L
TP L
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P W
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TP
3
1%10
k06
03
R66
GREE
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03
D21
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k06
03
R63
GRE
EN06
03
D20
1%3.
9R12
061/
2W
R6
GN
D
BAT5
4
D 17
+15V
DN
P
C65
GN
D
2016 Microchip Technology Inc. DS50002330B_JP - p. 39
DS50002330B_JP - p. 40 2016 Microchip Technology Inc.
北米本社2355 West Chandler Blvd.Chandler, AZ 85224-6199Tel:480-792-7200 Fax:480-792-7277技術サポート : http://www.microchip.com/supportURL: www.microchip.com
アトランタDuluth, GA Tel:678-957-9614 Fax:678-957-1455
オースティン (TX)Tel:512-257-3370
ボストンWestborough, MA Tel:774-760-0087 Fax:774-760-0088
シカゴItasca, IL Tel:630-285-0071 Fax:630-285-0075
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デトロイトNovi, MI Tel:248-848-4000
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インディアナポリスNoblesville, IN Tel:317-773-8323Fax:317-773-5453
ロサンゼルスMission Viejo, CA Tel:949-462-9523 Fax:949-462-9608
ニューヨーク (NY) Tel:631-435-6000
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カナダ - トロントTel:905-673-0699 Fax:905-673-6509
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オーストラリア - シドニーTel:61-2-9868-6733Fax:61-2-9868-6755
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ドイツ - ミュンヘンTel:49-89-627-144-0 Fax:49-89-627-144-44
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イタリア - ミラノ Tel:39-0331-742611 Fax:39-0331-466781
イタリア - ベニスTel:39-049-7625286
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