Download - サウンドとリフレーミング - 車輪の再発明からいつか音楽と呼ばれるものへ -
城 一裕 !- 1977年福島県会津若松市生まれ,茨城県日立市育ち !- 茨城県立水戸第一高等学校 卒業(1996) - 九州芸術工科大学芸術工学部音響設計学科 卒業(2000) - 九州芸術工科大学大学院情報伝達専攻音文化学講座 修了(2002) !- 日本IBMソフトウェア開発研究所(2002-2004) !- 東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻(2004-2007) !- 東京大学先端科学技術研究センター研究員(2007-2008) - ニューカッスル大学カルチャーラボ客員研究員(2008-2009)[文化庁新進芸術家海外研修] - ニューカッスル大学カルチャーラボ研究員(2009-2010) - 東京藝術大学芸術情報センター助教(2010.4-2012.3) - 情報科学芸術大学院大学 [IAMAS] 講師(2012.4- )
Leah Buechley (High-Low Tech MIT Media Lab), Improvement? and Sideways Invention: Alternative Technology Narratives, Sketching in Hardware 2011.
生成音楽ワークショップ「紙のレコード」の作り方- 予め吹き込むべき音響のないレコード編 -
2013年12月22日 at YCCschool
城一裕(IAMAS)、金子智太郎(東京藝術大学)
http://www.slideshare.net/jojporg/131222-papaerecordjp
レコードの歴史
Leon Scott, Phonautograph(1857)
レコードの歴史
Thomas Edison, Phonograph(1877)
「再生する楽器であるグラモフォンから再生ではなく創造する楽器をつくること、
そしてあらかじめ吹き込むべき音響なしにいきなり必要な溝をそこに掘り込み、そ
のレコード盤上で音響という現象じたいを発生させるようにすること」
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ラスロ・モホリ=ナギ、1923
音響という現象じたいの発生(光学的)
Oskar Fischinger(1932)Arseny Avraamov(1931)
Thomas Y. Levin, '“Tones from out of Nowhere”: Rudolph Pfenninger and the Archaeology of Synthetic Sound,' Grey Room 12, Summer 2003 (2003) pp. 32–79.
Rudolf Pfenninger(1932)
作曲の系 !!!!- 音楽は四つの系に沿って移りゆく !- 供犠から,演奏,反復から,作曲へ !- 作曲:音楽はもはや所有や消費の対象ではなく, その演奏に参加するものであり,特定の儀式に縛 られること無く,あらたなるコミュニケーション のあり方を求めて移ろいゆくものである.
録楽 !!!!「録音されたものを再生することによって聴かれる「音楽」、それは人間が創り出した何らかの作品であることは確かだとしても、音楽ではない」 !「それはちょうど写真が絵画ではなく、映画が演劇ではないのと同じで、そのあり方において本質的に異なっている」 !
三輪眞弘、2008
リード/ライト(RW)文化 !!!!- 20世紀を通じて人々はものを生み出すことに次第 に消極的になっていった. !- 21世紀のデジタル技術の広がりによって創造性が 取り戻されつつある. !- 人々は,各々の文化を読む(R)だけでなく, 書く(W)ようになる. !
ローレンス・レッシグ、2008
DIS Magazine
リミックスは古臭い !!!!- マッシュアップの流行はもはや過去のこと !- 500 blog 年(5年)前の話はもうビンテージ !- 巨人の肩から降りて,文化は自由に旅をし,誤 解され,みたこともないやり方で再構成される. !
ブラッド・トルメル,2012
聴く音楽と,演奏する音楽 !!「二つの音楽がある (少なくとも、私はいつもそう考えてきた)。聴く音楽と自分で演奏する音楽とである。この二つの音楽はまったく別の芸術であり、それぞれ固有の歴史と社会学と美学とエロス論とを持っている。」
!ロラン・バルト,1982
- 聴く音楽:人々は聴く行為を通じて,音の表現に 受動的に関わる. !- 演奏する音楽:人々は音の生成に主体的に関わり, 聴くことは付随的な役割しか持たない.
社会的な行為としてのミュージッキング !!!!!「20世紀の終わりにおいて、西洋音楽のコンサートに参加するためにコンサートホールを訪れることにどのような意味があるのだろうか。」 !
クリストファー・スモール,1998 !- ミュージッキング:音楽のパフォーマンスにおける, 演奏から聴取,リハーサルから練習,その準備(作曲) 踊ること,といったあらゆる参加の形態をあらわす.
音楽家と聴衆との曖昧な境界 !!!!!- 伝統的な音楽家(作曲家,演奏家)と聴衆,もしくは音楽家と非音楽家の 区別ははっきりとしなくなる. !- 旧来の音楽における訓練や技能は,今でも役立ちはするものの,絶対的な 必要条件ではもはやない. !- 作曲家,作家,アーティストは,人々が共に創造のプロセスに参加する, この立ち現れつつある音楽をどのように受け止めればよいのか.
The SINE WAVE ORCHESTRAwith FURUDATE Ken, ISHIDA Daisuke, NOGUCHI Mizuki, 2003- !
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The SINE WAVE ORCHESTRA in the sun, Edith Russ Site for Media Art, Oldenburg, Germany, 2009-2010.
Chiptune Marching Band (CTMB)with Jamie Allen, 2009 !
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K. Jo, J. Allen, A. Galani, Chiptune Marching Band: A Public Workshop and Performance, Proceedings of ACM Creativity and Cognition Conference 2009, ACM Press, 2009.
参加する音楽 !!!!!!!- 人々が聴くことと同時に音の生成(演奏)に主体的に 携わる音楽. !- 各々の参加者が,他者にとっての聴衆であり,かつ演 奏者である.
K. Jo, A. Tanaka, The music one participates in , Performing Technology: User Content and the New Digital Media, pp.34-50, Cambridge Scholars Publishing, December, 2009.
生成音楽ワークショップwith KANEKO Tomoraro, 2010- !
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金子智太郎,城一裕,生成音楽ワークショップ第7回:ジョン・ケージ《失われた沈黙を求めて》(1978),情報科学芸術大学院大学紀要 第 4 巻(2013)
Monalisa with NAGANO Norihisa, 2004-2008 !
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K. Jo, N. Nagano, Monalisa: "see the sound, hear the image", In Proceedings of NIME '08 on June 5-7, pp.315-318, 2008 in Genova, Italy.
DrawSound 2006-2010
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K. Jo, DrawSound: A Drawing Instrument for Sound Performance. In Proceedings of TEI '08, pp. 59-62, February, 2008.
AEOwith YAMATSUKA Eye, SAWAI Taeji, 2003-2008 !
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K. Jo, Transition of an Instrument: The aeo Sound Performance Project, Leonardo Music Journal No.17, MIT press, pp.46-48, 2007.
←Sphere with an accelerometer a small light bulb and a receiver
Sphere with→ an accelerometer1 a small light bulb1 and a transmitter1
Inaudible Computing2006- !
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K. Jo, Audio Interface as a Device for Physical Computing, Audio Mostly 2008 - a conference on Interaction with Sound, Piteå, Sweden, pp.123-127, 2008.
Audio In / Out Arduino
Attachment Built-in / External External
Sampling Resolution 16 bit to 24 bit(65,536 to 16,777,216) 10 bit (1024)
Sampling Frequency 44.1KHz to 192KHz 112, 500bps≒14.4KHz
Protocol Audio Serial