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自治医科大学メディカルシミュレーションセンター(JMSC)における管理・運営方法と今後の課題
淺田義和(自治医科大学)
第47回 日本医学教育学会大会 プレコングレス Jul. 23, 2015
発表に際し、開示すべきCOIはありません。
Take Home Message:「人」と「業務分担」が重要
• 医療の専門職 教育内容の専門家がいないと教材が作れない。 有効な教育実践には必要不可欠。
• シミュレーション教育の専門家 教育手法の実践研究はまだまだ改善の余地あり。 教育の質を高め、より効果的・効率的に行う。
• 管理運営の専属職員 予約管理、物品管理は「常勤」でないと厳しい。 いない間に配置が変わると確認だけでも一苦労。
発表概要(各2分) 現状 今後の課題(H27 - 28)
スタッフ 準備・片付け・器材メンテナンス
シミュレータ操作・教育内容の設計改善サポート
予約管理 紙ベースで実施 Web上での予約管理システム
機材管理 QRコードにて位置情報と貸し出し状況を管理
コースカタログと関連づけた準備・設置マニュアル作成
Webサイト 利用状況の更新のみ 予約管理、教育情報提示、eラーニング教材の提供
自主開催講習 救急医学会 ICLS/BLS のみ(大半が持ち込みのコース)
利用者講習、教育者講習、AHAコース
運営規約 なし 利用者条件、予約優先順位、利用可能時間などの明記
教育実践論文 国内のみ(口頭発表は海外でも実施)
英文投稿
運営スタッフ• JMSCのスタッフ
• 教員4名 センター長(Non MD)、助教(淺田)、 准教授・講師1名ずつ(MD)
• 事務2名+アルバイト1名 (+1名) 嘱託職員(スケジュール管理、器材管理) 臨時職員(受付、事務経理等:Max 3年) ※eラーニング担当の事務職員も座席あり
• シミュレータの操作やプログラミング、シミュレーション教育設計に関する教育・資格の検討
予約管理• シミュレーションセンターの利用は、大きく分けて2通り
• シミュレーションセンター主催でのコース開催
• センターで全て企画運営
• 開催者側(教員、医師、看護師)主催での開催
• センターは場所と器材(時には器材のみ)の貸し出し
• JMSCの現状は大半が後者
予約管理• 基本的には紙ベースで管理(嘱託1名による管理)
• 横軸:日付、 縦軸:部屋および時間
• 突発の対応(予約変更、割り込み)が困難
記念棟7F
記念棟6F
M"0M "
L"0L "
"EM "
予約管理
(必要なら)詳細相談の日程調整
予約の承認・棄却決定
予約状況確認 ・
可否判断
予約管理• Web上での予約・承認・相談システムの導入検討
• 優先順位の規定(後述)
申込み
フォーム
空き状況確認
予約管理システム
仮予約
予約アラート
カレンダー
自動更新
承認の通知
ユーザ
管理者
Tel → Web・
受付時間延長
作業中断の削減
機材管理• QRコードを用いた器材の場所・貸出・在庫管理
• 薬剤の棚管理と同じようなイメージ
• JMSCで実施されているコースのカタログと連動させた準備・設置マニュアル作成を検討
• そもそも「独自コース」が少ない(後述)ため、準備設置マニュアルを策定するのも困難
Webサイト• 現状は利用状況の報告が大半
• シミュレーション教育実践に関する情報発信※内部向けにはニュースレターの方が効果的?
• 論文や学会発表の紹介、新シミュレータ
• 予約管理・機材管理との統合
• eラーニング教材の提供(後述するコース開催と関連)
この辺りの内容が皆無
自主開催のコース• 現状はICLS・BLSコースが大半、 それ以外は学部や医師・看護師の持ち込みコース
• シミュレーションセンター主催のコース開催を検討
• 利用者向け安全講習(後述)
• 教育者向けFD → Web上での通知も シミュレータの利用方法 インストラクショナルデザイン デブリーフィング
• AHAコース(BLS / ACLS / PEARS)
運営規約• 運営上、発生する問題に対する規約制定の必要性
• 外部団体の利用にともなう料金
• 予約が重なった際の優先順位(JMSCは医学部の予算)
• 利用者の条件(安全講習の受講) 学生だけで除細動・採血等の練習はOK? 個人練習 / 大学告知の開放(OSCE前) 学生インストだけでACLSコースはOK? 淺田(Non MD)だけで除細動や採血はOK? etc.
• 予約や利用の可能時間
教育実践論文の増加• 教育実践の報告
• 和文論文:年間2~3本程度
• 国内口頭発表:年間5~6件程度
• 海外口頭発表:年間2~3件程度
• 和文論文の増加、英文論文の投稿の必要性
• 教育研究に加え、JMSC運営関連の論文投稿も検討(予約管理・教育サポートなど)
SSH(Society for Simulation in Healthcare)に学ぶ
• スタッフのCertification
• Certified Healthcare Simulation Educator
• Certified Healthcare Simulation Operations Specialist
• シミュレーションセンターのAccreditation
• Core, Assessment, Research, Teaching and Education, Systems Integration
発表概要の再掲:まとめにかえて(各2分) 現状 今後の課題(H27 - 28)
スタッフ 準備・片付け・器材メンテナンス
シミュレータ操作・教育内容の設計改善サポート
予約管理 紙ベースで実施 Web上での予約管理システム
機材管理 QRコードにて位置情報と貸し出し状況を管理
コースカタログと関連づけた準備・設置マニュアル作成
Webサイト 利用状況の更新のみ 予約管理、教育情報提示、eラーニング教材の提供
自主開催講習 救急医学会 ICLS/BLS(大半が持ち込みのコース)
利用者講習、教育者講習、AHAコース
運営規約 なし 利用者条件、予約優先順位、利用可能時間などの明記
教育実践論文 国内のみ(口頭発表は海外でも実施)
英文投稿