Download - 1994年頃の電子書籍(LT『本を読む人々 Vol.3』)
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1994年頃の電子書籍
本を読む人々 Vol.3 2012-‐04-‐05
タカギヒロノ
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エキスパンドブック ?
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ハイパーカード + α
エキスパンドブック ↓
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まだ ボイジャーさんの
サイトにありました!
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エキスパンド・ブック誕生記
私たちがエキスパンド・ブックのプロジェクトを始めたのは1990年夏のことで、当時は、読書に適したブック型のコンピュータがあと5年以内で市場に出回るようになるだろうと確信していました。私たちはコミュニケーションの未来をMTVに譲り渡したくはないと思っていました。そこでコンピュータを活用し読書経験を拡張する方法を模索したいと考えていたのです。プロジェクトの一環として、「TEXT:The Next Frontier」と書いたプロパガンダ用のTシャツを作ったり、試験的に何冊かの本を電子形式に置き換えてみたりもしましたが、本格的な商業出版が実現できるのは少なくとも4、5年先のことだと思っていました。 アップル社からマッキントッシュ・パワーブックのプロトタイプが送られてきたのは、その1年後のことでした。パワーブック到着後30分もたたないうちに、スタッフのひとりが気に入りの本の数ページをハイパーカードのスタックに流し込み、オフィスのみんなに見せて回り始めました。その優雅なグレーの輪郭にはめ込まれたオフ・ホワイトのディスプレイには、飛びもチラつきもなく、くっきりとPalatinoの書体が映し出されていました。それはコンピュータ上で私たちがそれまで見たことのない光景でした。それは不思議なほど「本」に似ていたのです。 すぐにパワーブックが単なる小型のマック以上の意味をもっていることが分かってきました。それは次世代のパーソナルコンピュータのさきがけとして、初めて充分使用に耐える機能とコンセプトとを提供する装置だったのです。アラン・ケイのダイナブック構想に代表されるような、「創造的な思考を助けるダイナミックなメディア」たりうる強力なブック型のコンピュータ、私たちはその最初の世代をパワーブックに見いだしました。
そんなわけで、パワーブック到着1時間後にはもう本格的に電子の「本」を出版することを決意していました。もちろん、それが完璧な環境であるというわけではありません。スクリーンが横長である、重すぎる、モノクロで、しかも写真さえ満足に表示できない、検索エンジンが貧弱だ、等々、欠点はいくらでも挙げられます。しかし、実験を開始し電子出版の進化をはかっていくための機はもう熟していると思われたのです。エキスパンド・ブックは13インチ以上のモニタさえあれば、どのタイプのマックでも読むことができるようになっています。しかし、私たち開発者の念頭にあった動作環境はパワーブックだったのです。
ブックのデザインをするとき私たちが目指していたことは、これを見る誰もがそれを一目で「本」であると感じられるようにすること、そして、「本」のもつ優れた機能性も極力保持して読者ができるだけ不自由を感じないようにすること、それだけです。文字検索やノートにテキストをコピーする機能などは、いわばボーナスにすぎません。そういったコンピュータ的な機能を得るために、読者が「本」で享受していたことをあきらめる必要は全くないのです。
誰もが私たちにする質問があります。「コンピュータで読書したいなんて思う人がいるのでしょうか?」正直言って、まだ私たちにも確信がもてません。ただ、直観的に感じているのは、テキストをリーダブルな形でコンピュータに移植することは、巻紙からきちんと装幀された本への移行に匹敵するくらい重要なことかもしれないということです。巻紙というのはリニアなメディアであり、読者は内容へのアクセスを非常に制限されます。しかし、それが一旦ページ割りされ順番に綴じられることで、読者は文書のどの部分にでも直接アクセスできるようになります。それと同じように、テキストが電子化されることにより、今度は読者はどの語句にでもアクセスできるようになります。そのうちこのことが読書の仕方をよりアクティブなものに変えていくかもしれません。小説に出てくるある登場人物だけを追跡してみたり、簡単に100ページ前を参照してまた元のページに戻ってきたりという具合に。そして、さらにそれ以上のことが起こるに違いありません。著者もまた、自分の読者がこのダイナミックなメディアで作品を読むことになるのを意識しながら書くようになることでしょう。そして、そのとき私たちは表現の新しい形を見ることになるのです。
1992年1月 ボイジャー・エキスパンド・ブック開発チーム
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なんとかサルベージしました
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画面その1
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画面その2
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画面その3
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テキストファイルがある!
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