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受動喫煙の研究名古屋学院大学 経済学部 藤原広樹
目次
▪ 1.本研究の背景▪ 2.本研究の目的▪ 3.アンケートによる結果・考察▪ 4.これまでの考察のまとめ▪ 5.道路等の喫煙について▪ 6.飲食店の全面禁煙化▪ 7.今後の課題▪ 8.参考資料
1.本研究の背景
▪ 2020年に開催される東京オリンピックによる影響で飲食店などでの全面禁煙化が提案されている。
▪ 若者の喫煙率は下がっていることや加熱式たばこの普及での影響。
▪ 歩きたばこなどにはもっと厳しくしていかないのはなぜか。▪ 受動喫煙防止法の提案
1.本研究の背景 喫煙率の推移
2.本研究の目的
▪ どうしたら喫煙者や非喫煙者にとっていい生活ができるのか、飲食店などでの禁煙化や路上での喫煙の減少に対して何をしていくのかを研究していくことである。
▪ 背景にもあるが、オリンピックに向け多くの飲食店企業が禁煙や分煙を取り組むという流れが出来ているので、喫煙者や非喫煙者はどれほど受動喫煙(副流煙)を気にしているかなどを調べていく。
アンケートの概要
▪ 調査対象:名古屋学院大学経済学部3年生以上履修科目の受講生
▪ 調査時期:2017年10月19日、20日▪ 総回収数:130▪ 有効サンプル数:130
3-1.アンケートによる結果・考察
30%
8%62%
たばこを吸っているかどうか
吸っている
以前は吸っていたが今は吸っていない
吸ったことがない
85%
15%
性別
男 女
3-2.アンケートによる結果・考察
非常に気になる28%
少し気になる24%
あまり気にしない29%
全く気にならない19%
他人が吸っている煙が気になるか
非常に気になる 少し気になる あまり気にしない 全く気にならない
3-3.アンケートによる結果・考察
36%
30%32%
26%
14%
42%
5%0%
5%
10%
15%
20%
25%
30%
35%
40%
45%
他人が吸っているたばこの煙が気になる場所
3-4.アンケートによる結果・考察
59%
35%
6% 0%
13%
61%
18%
8%
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
厳格化すべき 現状のままでいい 緩めるべき わからない
現在の禁煙に対する法律について
気にする 気にならない
3-5.アンケートによる結果・考察
25%
10%
33%
24%
8%
35%
3%
30%
0%
5%
10%
15%
20%
25%
30%
35%
40%
更に禁煙にすべきと思う場所
3-6.アンケートによる結果・考察
46%
6%
41%
7%
16%
16%
63%
5%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%
禁煙席が満席なら席が空くのを待つか店を変える
喫煙席が満席なら席が空くのを待つか店を変える
禁煙・喫煙に関わらず席に座る
分煙スペースには入らない
グラフ タイトル
気になる
気にならない
4.これまでの考察のまとめ
▪ これらのアンケート結果により喫煙者も非喫煙者もそこまで他人の煙(副流煙)に対して気にしている人は多くはないと分かった。(3-2のグラフより)
▪ 中でも他人の煙を気にする場所や更に禁煙化すべきと思う場所も『道路等』『カフェ・レストラン』『公園等公共施設』が多いことが分かった。
▪ ここからは、この2つ『道路等』『カフェ・レストラン』に着目して調べていく。
5.道路等の喫煙について
▪ 路上での喫煙は法律的には罰金などはない。▪ 東京などや名古屋の街中は路上での喫煙は条例で罰金というものもある。でもこれは過料と呼ばれるものであって、刑事罰ではなく犯罪ではない。なので強制力が少ないといえる。
▪ 行政的なもので、警察の管轄外。
5.道路等の喫煙について
▪ 歩きたばこ禁止条例を初めて作ったところは、2002年10月から東京都千代田区で、違反をしたら2000円の過料というもの。
▪ 条例が施行された2002年10月~2002年12月の取り締まりの数を受けたのは約2500件となっており、翌年には約5000件と倍に増えている。
▪ 平成18年(2006年)までは増え続けていましたが、それ以降は年々減少している。これはたばこの金額がちょうど値上がりしてやめた人口や若者の喫煙率の低下が関係してると思われる。
5.道路等の喫煙についてー東京都千代田区
5.道路等の喫煙についてー名古屋市
▪ 名古屋では平成17年2月から施行されたのですが、それまでの喫煙率は4.7%だったものが、翌年には0.15%に減少するということもある。
▪ しかしこれは条例で禁止されている場所でかつ毎週木曜日に調査されたもの。
▪ 条例で禁止されている場所は名古屋駅、栄、金山、藤が丘となっている。
5.道路等の喫煙についてー名古屋市
期間 名古屋 栄 金山 藤が丘
告知日前日 5.31% 9.15% 4.28% 0.85%
平成18年 0.12% 0.37% 0.08% 0.12%
平成19年 0.08% 0.15% 0.04% 0.13%
平成20年 0.05% 0.11% 0.03% 0.03%
平成21年 0.01% 0.05% 0.02% 0.05%
平成22年 0.03% 0.05% 0.02% 0.06%
5.道路等の喫煙についてー名古屋市
平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年名古屋駅 1416 1660 1047 567 614栄 2091 2621 2497 1371 1426金山 602 1000 890 335 343藤が丘 171 252 261 122 109
0500
10001500200025003000
(
人)
名古屋市の過料処分数
名古屋駅 栄 金山 藤が丘
6.飲食店の全面禁煙化
▪ 飲食店では、ケンタッキー・フライド・チキンやサイゼリヤのようなファミレス、居酒屋のワタミといったところが分煙ではなく、全面禁煙化にシフトしていっている。
▪ 特にこれの狙いは『家族客の取り込み』『アルバイトの配慮』とされている。
▪ 若者の喫煙率も下がっている昨今の流れでは、喫煙(副流煙や臭い)に対して嫌悪感を示されることが多くなった。
6.飲食店の全面禁煙化
▪ 受動喫煙防止法– 2017年の3月頃に厚生労働省が提案していた案であるが、法律としてこれは定まらず、まだできていない法律。
▪ 飲食店だけでなく今でも禁煙となっている交通機関や学校などで完全に禁止という法律であるが、これはアンケートにもあった『カフェ・レストラン』『居酒屋など』でも一部を除いて禁煙化しようというものである。
▪ 条例との違い– 条例はあくまで行政的ものであって、犯罪ではないが、法律として制定されてしまえばこれは罪として捕らえられたり、罰金などが科せられることがある。
7.今後の課題
▪ これらの結果や調査により、喫煙と非喫煙者にとって不快な思いをしなくても済む生活をするためには、道路等の条例を調べていくことが大切だと考える。
▪ 海外などの事例も調査し、どこが違うのかなどを明確にしていく。
8.参考資料
▪ 厚生労働省のTABACO or HEALTH– http://www.health-net.or.jp
▪ 日本経済新聞▪ 東京都千代田区ホームページ– https://www.city.chiyoda.lg.jp
▪ 名古屋市ホームページ– http://www.city.nagoya.jp