元気な図書館をめざして!~子供の読書推進活動について~
第3回図書館情報交流会
平成29年10月20日
日本図書館協会理事
福岡県小郡市立図書館前館長
福岡女子短期大学特任教授
永 利 和 則
福岡女子短期大学は開学51周年を迎えました
– 1955(昭和30)年生
– 図書館勤務経験21年、その内8年間は館長
– 日本図書館協会理事、日本図書館研究会評議員他
– 趣味は合唱、福岡合唱協会に所属
0 はじめに
○位置 福岡県南西部、筑後地区の北端
○面積 45.51㎢(県内30位、森林1.58 ㎢)
○人口 59,257 人(県内15位、高齢化率25.5 %)
○財政 18,806,000千円(平成29年度予算)
○学校等・保育所、園(市立3、私立9)・幼稚園(市立2、私立3)・小学校(市立8、私立1)・中学校(市立5)・高等学校(県立2)・特別支援学校(県立1)・専門学校(私立5)
1 小郡市の概要
野田宇太郎 高松凌雲
七夕神社
� あゆみ
– 昭和62年11月 図書館・文化会館開館
– 平成14年4月 財団法人へ移行、文部科学大臣表彰
– 平成18年4月 指定管理者制度導入
– 平成21年4月 直営に移行、教育委員会の課として位置づけ
– 平成26年1月 三国校区公民館図書室リニューアルオープン
– 平成29年4月 教育委員会の係として位置づけ
� 蔵書232,245冊、貸出冊数401,580冊(市民一人当たり
6.8冊、人口5万人規模の90市区中18位)、
登録者31,221人(52.8%)
� 延床面積1,586.34㎡
� 図書館費37,889千円、図書購入費15,500千円、新聞・雑誌購入費2,100千円
� 職員17名(市職員3名、市嘱託職員14名、うち司書14名)
2 小郡市立図書館の概要
�すべての市民のニーズに応えて
⇒いつでも、どこでも、だれでも
– 出産前、乳幼児、青少年、成人、高齢者
– 就業支援、障害者支援、介護認定者支援
�すべての学校のニーズに応えて
⇒地域の情報拠点
– 幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校、専門学校
小郡市立図書館の運営方針「ひらかれた図書館-親しみやすく、入りやすく、
いこいとやすらぎのある図書館」
平成21年2月 市長マニフェストで「読書のまちづくり日本一」を提案平成21年4月 指定管理者制度から直営に戻る
平成21年度以降、「子ども読書」の街づくり推進事業を実施平成21年度以降の小郡市教育施策要綱・小郡市教育施策実施計画平成23年2月 第2次小郡市子ども読書活動推進計画を策定平成23年4月 第5次小郡市総合振興計画を策定平成27年3月 第3次小郡市子ども読書活動推進計画を策定平成28年3月 第5次小郡市総合振興計画後期基本計画・
小郡市教育大綱・小郡市教育振興基本計画を策定
「読書のまちづくり日本一」、 「家読」の明文化
3 読書活動推進への流れ○前市長のマニフェストから
子ども読書活動推進の諸計画策定へ
第5節 生きる力を育む教育と地域文化づくり
5 生涯学習(前略)図書館が地域の課題解決を支援し、「地域
の発展を支える情報拠点」として開かれた場所になるように、より一層サービスを充実させるとともに、小郡市子ども読書活動推進計画にもとづき事業を展開していきます。
○基本構想
○基本計画
広報おごおり2016年4月号
〇現市長の選挙公約 2017年1月
にぎわい創出の「全国一」を目指します
~市民が誇れる集客施設を作ります~
・多種多様な生活様式に対応するために
365日年中無休、若者も集まる図書館を作ります
広報おごおりお知らせ版(平成29年9月号)市民と市長の対話集会「つながるまち、小郡」・「図書館機能」の充実
○基本目標1 ほんものの学びですべての子どもに生きる力を
○基本目標2 子どもを支える学校・家庭・地域の学びと協働
○基本目標3 学びのまち小郡の実現・継続
○教育大綱
○教育振興基本計画
○教育施策実施計画(平成29年度)
○第3次小郡市子ども読書活動推進計画(平成27~32年度)
〇第3期教育振興基本計画の策定に向けた審議経過について 2017(平成29)年9月
〇「人生100年時代」、「超スマート社会」を生き抜く能力の育成
○今後の教育政策の基本的な方針
①可能性に挑戦するために必要な力の育成
②多様な力の育成③生涯学び、活躍でき
る環境の整備④学びのセーフティー
ネットの構築⑤教育施策推進のため
の基盤整備
●9月に「素案」が公表、10月にパブリックコメント募集
〇「人生100年時代構想会議」 2017(平成29)年9月
〇超長寿命社会「人生100年時代」に向けてのロールモデルを構築〇「人づくり革命」の根底にある経済・社会システムのあり方、見直し
○今後の4年間に実行する政策のグランドデザインを検討〇具体的テーマ
①教育機会の確保、学び直し、リカレント教育②高等教育改革
③人材採用の多元化、高齢者雇用
④全世代型社会保障制度への改革
●年内に「中間報告」、来年前半に「基本構想」を提示
〇子供の読書活動推進に関する有識者会議
2017(平成29)年8月
1.設置の趣旨
・中高生のスマートフォンの保有率の急増等⇒高校生の不読率の上昇等が課題・次期基本計画の策定に向けての検討2.検討事項(1)発達段階に応じた読書習慣の形成(2)高校生が読書をするようになるきっかけづくり
(3)その他子供の読書活動推進のために検討することが必要な事項3.委員秋田 喜代美、糸賀 雅児、佐川 二亮、設楽 敬一、白井 哲、杉原 あけみ、鈴木 惠治、野口 武悟、 濵田 秀行、張替 恵子、平久江 祐司、福田 孝子 、堀川 照代
� 一般的なサービス及び事業
– 貸出、リクエスト、レファレンス、コピー
– お話し会、講座、実習・研修等受入
– 団体貸出、移動図書館車(市内24カ所)
� 特徴的なサービス及び事業
– 本の返却ポスト(市内6カ所)
– インターネット用パソコン、宅配サービス、ブックスタート、赤ちゃん絵本パック、子育て連絡会
– 図書館海援隊、子どもゆめ基金事業、子ども読書の街づくり事業
– 市役所関係課と連携した展示
– 三市一町(久留米・鳥栖・小郡・基山)図書館協力事業
– 近隣図書館(筑紫野市・久留米市・うきは市・大川市・鳥栖市・筑前町・大刀洗町・大木町・基山町)との相互利用
– 野田宇太郎文学資料館
4 市民のニーズとサービス
『3つの病院の入院患者さんへ』
『全ての公立小学校8校へ』
○移動図書館車による市内全域へのサービス
○一般・高齢者・病院入院患者支援
『高齢者等への本の宅配』 『本間病院でのおはなし会』
『本の返却ポストを6カ所設置』
○図書館海援隊「就業支援」
『ハローワーク等からの情報提供コーナー』
『資格取得、就職関係図書コーナー』
『公衆電話コーナー跡の情報提供コーナー』
○三市一町(久留米・鳥栖・小郡・基山)協力事業
•協力業務•域内住民の相互利用•資料の相互貸借•連絡車の運行•「連絡車通信」の発行•講演会、視察等の研修•共同企画展示
『三市
一町図書館協力協議
会講演会・鎌倉幸子氏』
『図書館からキ
ックオフ・アビス
パ福岡・サガン
鳥栖合同展示』
� 一般的なサービス及び事業
– 学校・学級文庫への団体貸出
– 移動図書館車(全8小学校) – 図書館見学、職場体験の受入
� 特徴的なサービス及び事業
– コンピュータネットワーク、物流ネットワーク
– 学校図書館関係者合同会議、司書研修会、教職員研修会
– 公共図書館と学校図書館の利用者カードの共通化
– 学校給食での読書関連献立
– 新一年生への図書館バッグの配布
– 読み聞かせボランティア研修
5 学校のニーズとサービス
約11,000冊
○ 学校図書館支援センター(平成18年9月~)
①組織┃ ┃
連携
連携
支援
市立図書館
小 郡 市 教 育 委 員 会
学校図書館支援センター(教務課)
小学校8校 中学校5校 高校2校 専門学校1校
②構成員・指導主事(1名)学校図書館に関する専門的指導・助言学校図書館支援スタッフへの指導・助言など
・学校図書館支援スタッフ(2名)学校図書館運営、学校図書館事務、環境整備向上の支援学校の要請に応じた支援業務、参考資料の提供学校図書館関係者合同会議の開催など
『学校図書館のカウンター』(小郡小学校)『市立図書館のカウンター』
○コンピュータネットワークシステム
『市立図書館のサーバーで
学校図書館も
一括管理』
『市立図書館と学校図書
館の共通利用カード』
◆利用者データの管理
◆図書資料データの管理
『市立図書館と各学校の図書資料をTRCマークで統一して表示』
『相互貸借による図書資料の配送状況を表示』
○物流ネットワークシステム
年間約14,000冊
学校図書館
支援スタッフ
『シルバー人材センターへ』
『各学校の学校司書等へ』
『市立図書館や各学校への貸
出希望と問い合わせ』
○資料の貸出依頼の調整
○埋蔵文化財調査センターの実物資料の貸出も
○教職員への働きかけ―資料集の作成
『図書館利用案内-総合的な学習(調べ学習)で図書館を有効に使うために!』
『調べ学習資料集』
『平和の本のブックリスト』
○教職員・司書教諭・学校司書等への研修
ほかにお呼びした主な人たち
有元秀文氏、佐藤学氏、秋田喜代美氏、
福田誠治氏、塩見昇氏、高鷲忠美氏、
片岡則夫氏、小林路子氏、北村幸子氏、
大串夏身氏、鎌田和宏氏、中村伸子氏、
平湯文夫氏、五十嵐絹子氏、赤木かん子氏、
黒沢克朗氏、種村エイ子氏、中山美由紀氏、
北畑博子氏、永井博子氏、髙桑弥須子氏、
森田盛行他
『学校図書館合同会議研修会(平久江祐司氏)』
『小・中学校図書館司書研修会(福田孝子氏)』
お母さん、お父さん、
おじいちゃん、おばあちゃん―――
赤ちゃんをとりまく人々もみんないい笑顔。
『市立図書館赤ちゃんえほんコーナー』
6 小郡市での
ブックスタート
『平成15年2月から健康課の「10ヶ月健診」で実施』
ブックスタート・パックを手渡す時の手順
1.メッセージを伝える
① 赤ちゃんとたくさんおはなししていますか?
→日頃から「ことば」をたくさん話しかけてあげることは、赤ちゃんの成長
にとって、とても大切なことです。赤ちゃんとのコミュニケーションに
絵本をおすすめします。
② 小さな赤ちゃんでも絵本は十分に楽しめます。
→絵本を見せながら、優しくゆっくりと語りかけてもらうことをとても喜びま
す。
*「今日は、この絵本の中から2冊をプレゼントしますよ」と話しながら、
内容の紹介も兼ねて、プレゼントする絵本を実際に読んでみる。
ただし、赤ちゃんの機嫌が悪いときなどは、絵本を無理に読まずに「関心を
持ち始める時期には個人差もあるので、心配せずに様子を見ながら少しずつ
絵本を開いてみること」を伝え、絵本の簡単な紹介のみにとどめる。
③赤ちゃんと絵本を読むための決まりごとはありません。
→絵本を読むときはテレビなど音の出るものを消して、静かな落ち着いた環境
で、赤ちゃんの顔(表情)が見えるように向き合い、大人もゆっくりと楽し
みながら読みましょう。
*絵本は、文字や数字を早くから覚えさせるための道具ではないことを強調
④赤ちゃんと絵本を読むのは、お母さんだけではありません。
→赤ちゃんのことを、かわいいと思っている人ならだれでも楽しめます。
お父さんも読んであげてください。
2.図書館の利用案内
「赤ちゃん絵本のコーナー」と「ベビーカー」が備えてあること。ベビーカーでの
入館が可能であること。絵本についてわからないことは、気軽にご相談いただけ
ることなどを簡単に説明。図書館利用についての詳細は、パックのなかの『赤ち
ゃんとたのしむ絵本リスト』の利用案内を読んでもらうよう説明する。
3.ブックスタート・パックの中身の説明
中身の簡単な説明をして、絵本2冊を選んでもらい、布バッグに入れる。
4.ブックスタート・パックを渡す
広報おごおり2016年3月号で特集
6種類、1セット10~15冊貸出は
小郡市民に1セット、1ヶ月間
弁償規定の緩和
○ブックスタートのフォローアップ 「絵本パック」
Aセット(0歳~対象)Bセット(0歳~対象)Cセット(1歳~対象)
Dセット(3歳~対象)Eセット(3、4歳~対象)Fセット(4歳~対象)
《調査対象者》平成14年度・15年度生まれ子どもと保護者《調査済み》10ヶ月、1歳6ヶ月、3歳就学前、小学校3年生、小学校6年生《調査中》中学校3年生《調査結果とブックスタートの効果》ブックスタートを行った家庭は、①本の好きな子どもが多い②母親が育児に対する不安感が小さい③父親の家事・育児への参加が積極的④親子の絆が深まる
○福岡女学院大学によるブックスタート追跡調査
『福岡女学院と小郡市との協定書』
7 乳幼児サービス
○子どもと絵本講座
第1回 「絵本が育てる子どものこころ」白根恵子さん
第2回 「絵本でつなぐ親子の絆」八尋理恵さん
第3回 「赤ちゃんが笑顔になる魔法のうた」
児玉敦子さん
○おはなし会
12月8日 0・1・2クリスマスおはなし会12月23日 クリスマスおはなし会
11月28日 おはなしどんどん毎週土曜日 おはなし会月1回月曜日 出前おはなし会・ひまわり館
月1回金曜日 出前おはなし会・本間病院
○ようこそ赤ちゃん教室(健康課主催)
絵本は、子どもがはじめて出会う本です。
・出産を控えた両親を対象に絵本の大切さを伝える
・パンフレットに沿って、年齢にあった絵本を紹介
・市立図書館の利用案内、BM巡回予定表も配布
パンフレット「子育てに絵本を」
○子育て連絡会(平成13年~)
○小郡市内の子育て支援事業等を実施している関係機関、団体等の中で、11の部署の担当者が月1回情報交換や交流を行う○年1回「おごおり子育て支援ガイド」を発行する○子育て支援課が主管課
○ 地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金
(地方創生先行型)の活用(平成27年度)
・子育て支援課主催 保育士対象の絵本講座
・幼稚園、保育所に絵本購入費を1か所あたり20万円予算化
市立図書館に授乳室を設置
○まち・ひと・しごと創生法 2014(平成26)年11月
◎地方創生加速化交付金 1,000億円平成28年2月申請(市町村⇒県⇒国)平成28年3月各自治体補正予算
◎各自治体でのまち・ひと・しごと創生本部の設置◎平成27年度~31年度地方版総合戦略⇒地方創生先行型交付金
○ニッポン一億総活躍プラン 2016(平成28)年6月
〇働き方改革 〇子育て・介護の環境整備〇すべての子供が希望する教育を受けられる環境の整備
〇「希望出生率1.8」に向けた取組 〇「介護離職ゼロ」に向けた取組〇「戦後最大の名目GDP600兆円」に向けた取組〇10年先の未来を見据えたロードマップ
◎女性も男性も、お年寄りも若者も、一度失敗を経験した方も、障害や難病のある方も、家庭で、職場で、あらゆる場で、誰もが活躍できる、いわば全員参加型の社会である。
○アンケート調査の回答数1,049(図書館設置自治体数1,361の77%)○まちづくりや地域振興に役立つ目的で事業を行っていると答えた図書館497自治体(回答数の47%,、全体の37%)、597の事業数関東では、138自治体○地方創生総合戦略に掲載した自治体数88自治体(回答数の8.4%、全体の6.5%)
○ アンケート「自治体の総合計画等における図書館政策の位置づけについて」結果・日本図書館協会 2017(平成29)年1月
○「家読」とは
○「家読」の定義(家読推進プロジェクト)①「家庭読書」の略語②「家族ふれあい読書」③「朝読」(朝の読書の略)の家庭版
○「家読」の目的①家族でのコミュ二ケーション、「家族の絆づくり」②バランスが崩れてきた家族のあり方を問うもの
○「家読」のやり方①これといった決まりはない②同じ時間、同じ空間を家族で共有し、読んだ本に
ついて話し合う③各家族で楽しく本を読む方法を見つける
8 家読
①校区公民館館長等の研修②全中学校区(5校区)ごとに家読講演会を開催③市全体での家読講演会を1回開催④家読新聞コンクールの実施⑤4月23日「子ども読書の日」、全小中学校の児童・生徒に
啓発チラシを配布⑥三国校区公民館のボランティアによるおはなし会での家読
用図書の貸出⑦広報おごおりでの家読の啓発
○ 校区公民館を中心に(平成21~23年度)
『御原校区公民館での家読講演会(渡辺順子氏)』
○校区公民館を中心とした家読推進事業の様子
『三国校区公民館でのボランティアのおはなし会』
『市全体の家読講演会(村中李衣氏)』
『家読新聞コンクール』
○ 家読モデル校を中心に(平成 24~29年度)
①市全体での家読講演会を3回開催②家読新聞コンクール(平成24年度)本のPOP(ポップ)コンクール(平成25~28年度)③4月23日「子ども読書の日」、全小中学校の児童・生徒に啓発チラシを配布④「家読のおすすめコーナー」の設置と啓発⑤家読モデル校に2年間指定三国保、三国幼、のぞみが丘小(平成24~25年度)大崎保、小郡幼、小郡小(平成26~27年度)味坂保、味坂小(平成28~29年度)・保護者対象の講演会の開催・家読ダイアリーの配布・記載・家読用図書の整備
『村上しい子氏(
小学生と
その保護者対象)
』
『小林いづみ氏(乳幼児の保護者対象)』
○市全体での家読推進の取り組み(その1)
『東山彰良氏(
中学生以
上・一般対象)
』
家読推進
講演会
『市立図書館での家読のおすすめコーナー』
○市全体での家読推進の取り組み(その2)
『本のPOPコンクール』
『味坂小学校での絵本の読み聞かせ』
『4月23日の子ども読書の日、
小中学生に配布した学校給食メニューと絵本のコラボの内容の家読啓発チラシ』
学校と
の協働
『内海義彦氏(のぞみが丘小学校)』
『八尋理恵氏(三国保育所)』
『「家読ダイアリーの
配布・記載・回収』
『江頭久美氏(三国幼稚園)』
○家読モデル校での取り組み
保護者向けの
家読講演会
○のぞみが丘小学校での取り組み
『小学校の外観』 『学校図書館の様子』
『市立図書館から貸出した家読用図書』 『市立図書館から貸出した学級文庫』
○家読ダイアリーサインあり
子の名前
○教育力向上県民運動小郡市推進会議
平成25年度小郡市学校教育に関する調査(幼稚園、小学校、中学校の保護者)◎あなたの家では、お子さんと一緒に読書をしたり、本の感想を話し合ったりしますか。
毎日 週1回ぐらい 月1回ぐらい しない幼稚園 35% 53% 9% 3%小学校 2% 17% 29% 52%中学校 1% 4% 24% 71%
①次世代へ継承していく「ブックスタート」の実践
⇒「家読」、「家庭内での読書環境」の継承
⇒読書活動の循環
② 「読書好きの子ども」= 「未来の市民」の育成
⇒自治体の目指す方向を決める人たち
⇒協働のまちづくりの基本
③ 「読書のまちづくり日本一」の実現
⇒環境整備と司書力のアップ
⇒マスタープラン等の行政での施策化
9 おわりに
○ 小郡市の今後の方向
①平等を保障する公共図書館
⇒健康で文化的な最低限度の生活を営む権利の保障
(憲法25条)
⇒教育の機会均等の保障(憲法26条)
②教育を担う公共図書館
⇒学校教育での「生きる力」を支援
⇒生涯学習社会での「生き抜く力」を育む
③福祉とつながる公共図書館
⇒貧困世帯、障害児、認知症の人たちや支援者との共生
④地域の課題を解決する公共図書館
⇒地域の活性化、歴史・文化の継承、市民との協働、
子育て支援、教育力の向上
⇒各自治体のマスタープランで明文化
〇 これからの公共図書館
○ The Five Law of Library Science
ランガナタンの図書館学の5法則 1931年
1.Books are for use.⇒図書は利用するためのものである
2.Every person his or her book.⇒いずれの読者にも
すべて、その人の図書を
3.Every book its reader.⇒いずれの図書にもすべて、
その読者を
4.Save the time of the reader.⇒図書館利用者の
時間を節約せよ
5.A library is a growing organism.⇒図書館は
成長する有機体である