Transcript
  • jMorp: ⽇本⼈多層オミクス参照パネル田高周、小柴生造、三枝大輔、加藤恭丈、井上仁、元池育子、城田松之、青木裕一、木下賢吾、山本雅之

    東北メディカル・メガバンク機構、東北大学大学院医学系研究科、東北大学大学院情報科学研究科

    s ⼿法

    血液中の代謝物やタンパク質の中には、種類や濃度が個人間で異なるものや、また、個人内においても加齢や疾患の有無で濃度が変化するようなものがある。そのような血液中の化合物は疾患バイオマーカーと呼ばれることがあり、疾患予防や早期診断を行う際に有用な情報源になり得る。東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)では東北メディカル・メガバンク事業における地域住民コホート調査に参加いただいた日本人5093人(男性

    2077人、女性5093人)の血漿サンプルの統合解析を行い、日本人集団における血漿中の代謝物の濃度分布やタンパク質の頻度分布を明らかにした。この解析結果はjMorp(JapaneseMultiOmicsReferencePanel;https://jmorp.megabank.tohoku.ac.jp)にて公開している。2017年6月現在では、NMRで同定された37化合物の濃度分布、LC-MSで検出された257代謝物のピーク強度分布、加えて256タンパク質(男性190人,女性 311人)の測定頻度を公開している。今後、解析サンプル数の増加や同定物質の種類を増加することでパネルの精度を目指し、また、ゲノム情報等との関連解析を行うことでデータベースコンテンツの拡充を図る。

    Metabolomics東北メディカルメガバンク計画による地域住民コホートの協力者からご提供いただいた日本人1008人の血漿サンプルのメタボローム・プロテーム統

    合解析を行った

    東北大学東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)は、未来型医療を築いて東日本大震災被災地の復興に取り組むために作られました。バイオバンクを作り、そこへ集まる試料や医療情報とゲノム情報などから遺伝子の研究を発展させ、未来型医療を支える人々を育て、世界にさきがけた新世代の医療を創り出そうとしています。

    東北メディカル・メガバンク機構

    検体データ

    今後の展望

    jMorp Webサイト

    化合物相関ネットワーク (New)

    トップページ 代謝物ページ タンパク質ページ

    年齢分布

    BMI分布

    epidemiologic study Genome Analysis

    Omics Analysis

    BiomarkerDetection

    Gene FunctionAnalysis

    Omics Reference Panel

    GenomeReference Panel

    Health Examination

    personalized medicine

    GWAS

    化合物ID化合物名

    カテゴリ

    化合物カテゴリ

    基本的な統計量

    化合物ID

    化合物名

    実験情報

    外部DBリンク

    検索バー

    外部DBリンク

    化合物相関テーブル相関ランクプロット

    (全検体, 男性のみ, 女性のみ)

    UPLC-QTOF/MS(Synapt G2Si)

    LC-FT/MS(QExactive)

    Bruker 600 MHz

    nanoLC-FT/MS(Orbitrap Fusion)(Orbitrap Elite)

    NMR(5093) MassSpectrometry (1312) MassSpectrometry

    UPLC-QTOF/MS(Synapt G2Si)

    LC-FT/MS(QExactive)Bruker 600 MHz nanoLC-FT/MS(Orbitrap Fusion)

    (Orbitrap Elite)

    ProteomicsToMMoBiobank・Serum・Plasma・Urine・Mononuclear cell・Buffy Coat

    ・Serum・Plasma・Urine・Mononuclear cell・DNA

    data ItemsBasicinformation

    Sex,Age,BMI

    NMRmetabolome

    37metabolites

    MSmetabolome 257metabolites

    MSproteome 256 proteins

    category informationAllcompounds basicstatistics

    metabolites

    disgtibution (male,female)

    Correlation info.

    proteinsdetection ratepeptideinformationwithvariants

    2015 2017

    2015 2017

    Genomics(WGS:5093)

    ◎ 個別化医療・予防を目指したゲノム情報等との統合解析各代謝物やタンパク質の個人差(体質)に影響を与えている環境・遺伝要因の解析を行う。そして様々な疾患関連(予防)マーカーの確立を目指す。

    ◎ 解析対象の拡張今後のコホート研究においてオミックス解析を時系列で行うことにより、例えば、服薬状況とその影響や効果を調査する

    https://ijgvd.megabank.tohoku.ac.jp

    ペプチド情報

    検出レート化合物強度分布

    (全体・年齢別)

    ゲノムワイド関連解析結果 (New)

    化合物相関テーブルをネットワークとして可視化するビューワーを実装。血液中の代謝物間の関係性が捉えや

    すくなった。

    今回新にゲノム上の遺伝子多型との関連を解析するMGWAS解析で、特定の遺伝子の多型との関連が明らかになった代謝物に関して、詳細な関連解析情報を初めて

    jMorpで閲覧できるようになった

    CompoundA

    Ref Homo Hetero

    (501)

    LicensedunderaCreativeCommons表示4.0国際ライセンス(c) 2017東北メディカル・メガバンク機構


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