Download - Movable Typeを利用した電子書籍(EPUB)配信の実例【2011.4.13】
電子書籍・電子ブック 制作サービスMovable Typeを利用した電子書籍(ePub)配信の実例
2011.4.13Whizzo Productiom
•WEBサイト・WEBサービスの戦略立案・企画・設計・構築•WEBサイトの運用・保守、調査・分析等•モバイルコンテンツの企画・構築•クロスメディアでの企画・制作等•リッチコンテンツの企画・配信・運営(Ustream、Podcast等)•電子書籍の企画・配信•イベント立案・セミナー講師等
Whizzo Production
EPUB
2010年、iPadの登場で注目されたEPUB形式は、オープンなフォーマット。北米では業界標準になりつつある。
パッケージング化したウェブサイト
EPUBとは、パッケージング化したウェブサイト。しかし、パッケージング化することで、ウェブサイトとは違った「体験」をユーザーに与える。
Appleが無料提供する電子書籍リーダー「iBooks」。個別の書籍はすべて本棚に収められ、管理もしやすい。
iBooksからアクセスできる「iBookstore」は日本の書籍に未対応。現状は、無料で提供される洋書のみしか手に入らない。
国内でEPUBを販売するには、独自にサイトで告知し、決済を準備しなければいけない。
PODCAST
配布方法が整っていないEPUBだが、PODCAST技術を利用することで、面白い利用の仕方ができる。
Podcast 技術仕様
Podcastが対応するファイルフォーマット
.m4a、.mp3、.mov、.mp4、.m4v、.pdfです。
PODCASTとは、もともとは音声や動画を配信する技術。アップルのiTunesが対応している。
Podcast 技術仕様
Podcastが対応するファイルフォーマット
.m4a、.mp3、.mov、.mp4、.m4v、.pdfです。
.epub
現在、米国のサイトにしか明記されていないが、EPUBファイルもPODCASTを利用できる。
EPUB + PODCAST
EPUBとPODCASTというオープンな規格を利用することで、課金は困難だが可能になる利用法がある。
1クリック
一番のメリットは「1クリック」。EPUBに慣れないユーザーにとって扱いが簡単になる。
サイト上に、「1クリック」させるボタン(リンク)を用意する。
クリックすると、自動的にiTunesが起動し、ダウンロードが始まる。通常、最新のものがダウンロードされるが任意で過去のものも入手できる。また、次回からは最新号がメールマガジンのように自動的に配信される。
iTunesにダウンロードされたEPUBの電子書籍は、iPadをiTunesと同期させたときに自動的に本棚に転送される。サイト上で「1クリック」させるだけで、本棚登録まで自動的に行ってくれる。
8月号 9月号
購読登録 最新号をダウンロード
10月号 11月号
パソコンと繋ぐと自動ダウンロード
パソコンと繋ぐと自動ダウンロード
一度、iTunesに登録すると、次回から最新号が自動的に本棚まで届けられる。
RSS
PODCASTとは、RSSの拡張版。この仕組みには対応したRSSを用意する必要がある。
Movable Type
そこで、RSS作成に「Movable Type」が利用することができる。
Movable Typeでの配信例。通常のブログにプラグイン(MT-Enclosures)を導入している。
本文の中に、EPUBファイルへのリンクが記載されていれば、PODCAST用のRSSが作成される仕組み。
ブログとして公開される。
「週刊たびくん」は、ブログのページは公開せず、iTunes Storeに登録している。(申請が必要)
検索すると登録されていることがわかる。アートワーク下の「無料購読」をクリックすることで登録できる。(前出のサイトからの登録と同様)
「無料購読」すると、やはり最新版のダウンロードが始まる。
iPadと同期すると本棚に追加されている。
本棚から選ぶと読むことができる。
Mac上でEPUBを読みたいときは、「Murasaki」がおすすめ。一旦、デスクトップなどにEPUBファイルをコピーし、「Murasaki」で開く。
PDFも同様にPODCAST配信できるが、本棚に転送されるのはEPUBのみ。ただし、PDFはパソコン上でダブルクリックで見ることができる。
サイト上から、1クリックで購読できるボタンを置いてもよいが、iTunes Store内のページを案内してもよい。
Facebookページを作成し、その中で1クリックできるボタンを設置することもできる。
Twitterアカウントも連動して電子書籍を告知しているが、Movable Typeを利用することで、更新情報をTwitterなどに流すことも簡単にできる。
iTunes Storeに申請して登録すると、iPadやiPhoneの「iTunes」からも検索することができるようになる。
パソコン上と同様、キーワード検索でヒットする。
iPad上からは、無料購読はできない。アーカイブを個別にダウンロードできる。
iTunesの代わりに定期購読をするAndroidアプリの作成例。第三者が作成している。EPUBがオープンな仕様であるが故。例えば、Twitterがヒットした理由に第三者がTwitterアプリをどんどん作成したことも要因の1つ。オープンであることのメリット。
EPUB + PODCAST
EPUBとPODCASTの組み合わせはどちらもオープンな規格であるため、課金は困難な面もあるが、広がりの可能性も大きい。世の中には無料配布の紙媒体も多い。新たなマーケットの可能性はあるのではないだろうか?