水深
中干し
3週間 3週間
5月 6月 7月 8月 9月
浅水代かき
活着するまでやや深水
① ② ③ ④ ⑤ ⑥水管理ポイント
浅水間断かんがい 常時湛水管理
登熟期後半の水不足注意
落水は収穫5日前
落水後も白乾すれば走り水
出穂期
溝切り
水深
中干し
3週間 3週間
5月 6月 7月 8月 9月5月 6月 7月 8月 9月
浅水代かき
活着するまでやや深水
① ② ③ ④ ⑤ ⑥水管理ポイント
浅水間断かんがい 常時湛水管理
登熟期後半の水不足注意
落水は収穫5日前
落水後も白乾すれば走り水
出穂期
溝切り
令和元年6月 28 日現 JA今津町 経済部
(水稲栽培情報)
生育は平年並みに進んでいます。 但し、還元障害(酸欠による葉色が黄色)を受けているほ場は、生育が遅れて
います。茎数少なく、葉色薄く推移していることから、軽く干しましょう。
・5月の天候は、晴れの日が多く生育は平年並みに進んでいます。草丈は、
やや長く、茎数は平年並みからやや少ない生育となっています。
・置き苗は「いもち病」の発生源となることから早期に撤去してください。
-穂肥施用時期-幼穂長の確認をしましょう。
幼穂が大きくなり籾へと変わって行きます。籾を大きくする・稲の体力を補うめために
穂肥を施用します。品種毎に穂肥の施用時期が異なりますので下記をご確認下さい。
「すご稲N25」・「これいいね」等の基肥一発肥料使用ほ場では、穂肥の施用の必要はありません。
■ハナエチゼン 出穂期の25日前(幼穂長1~2㎜)
穂肥施用期 6/26日~6/29日頃と推測 第1回目
本年出穂期7月20日頃と推測 遅くとも6月中に穂肥施用作業実施。
■キヌヒカリ 出穂期の25日前(幼穂長1~2㎜)
穂肥施用期 6/29日~7/2日頃と推測 第1回目
■コシヒカリ 出穂期の18日前(幼穂長8~10㎜)
穂肥施用期 7/7日~7/10日頃と推測 第1回目
※(生育が早い場合は、7/4~7/7頃) 穂肥の施用にあたっては、必ず幼穂長の確認を行い、葉色(葉色板)も勘案し施用しましょう。
■有機アグレット 844 をコシヒカリの穂肥に施用する時期は、6 月 30 日~7 月3日に、
40kg/10aを施用。(有機肥料のため、化成肥料より 7日程度早く施用します。)
1.水の管理は… 玄米のカドミウム吸収抑制対策として、出穂期前後6週間は常時湛水に取り組みましょう。
現在、カドミウム基準値 0.4ppm
あぜみちだより NO2
水管理のイメージ
5月連休植え付けでの
穂肥1回目の目安日
2.中干しの実施… 根の活力向上と秋の収穫作業がしやすくなります。 根の活力向上と茎の充実を図り、過剰分けつを抑制し倒伏を防止するため早急に実施しましょう。
3.各品種穂肥の目安時期(平年比)です。 5月連休植えでは…
穂肥施用時期 6/26~ 6/29~ 7/6~ 7/7~ 7/15~
ハナエチゼン 穂肥1回目 穂肥2回目
出穂25日前 出穂15日前
キヌヒカリ 穂肥1回目 穂肥2回目
出穂25日前 出穂15日前
コシヒカリ 穂肥1回目 穂肥2回目
出穂18日前 出穂11日前
★穂肥の「化成肥料 201」成分(窒素 20%・リン酸0%・加里 10%)
穂肥の2回目が、1回目と比べ多いのは、「収量増加と粒張りの向上」のた
め増量しています。 ※ハナエチゼンの穂肥の目安
ハナエチゼン
1回目の基準葉色
① 出穂25日前
(幼穂長1~ 2mm )
②出穂15日前
4.0 化成肥料201、10kg(7kg) 化成肥料201、15kg
窒素成分 2kg(1.4kg) 3kg
出穂25日前に、出穂15日前の化成肥料201を、15kg分を加算して、25㎏施用しても良い。
※キヌヒカリの穂肥の目安
キヌヒカリ
1回目の基準葉色
① 出穂25日前
(幼穂長1~ 2mm )
② 出穂15日前
4.0 化成肥料201、10kg(7kg) 化成肥料201、15kg
窒素成分 2kg(1.4kg) 3kg
出穂25日前に、出穂15日前の化成肥料201を、15kg分を加算して、25㎏施用しても良い。
※コシヒカリの穂肥の目安
コシヒカリ
1回目の基準葉色
① 出穂18日前
(幼穂長8~10mm )
② 出穂11日前
3.5 化成肥料201、10kg(7kg) 化成肥料201、15kg
窒素成分 2kg(1.4kg) 3kg
※ 葉色が濃く過繁茂の場合は、1回目の穂肥量を( )内量とする
中干し
しない場合
中干し
した場合
4.穂肥を施す前に行うこと… まず、生育の確認を行う。
同じ品種であっても、植えた時期・地帯・植えた時の苗質、田んぼの地力、植え付け後
の肥培管理等により、生育速度は異なります。必ず、葉の色が適度に落ちていること、幼
穂の長さが1~2 ㎜(コシヒカリ8~10 ㎜)になっていることを確認してから、穂肥施用を行
いましょう。
幼穂の確認の仕方
○ 幼穂の長さによる判断(下記の方法で実施します。) ① 一株を握り、株の中で一番背の高い稲を根元から取る
② とった稲を根元の方からカッターナイフなどで縦に割る
③ カッターナイフなどで切った稲の幼穂長を測る
④ 確認については、一ほ場あたり3~4ヶ所確認する
●カッタ-使用で幼穂を確認する場合● ●手で、幼穂を確認する場合●
5. 斑点米の要因であるカメムシ類の、生息密度を下げるために畦畔・雑草
地の草刈りを徹底しましょう。過去連続カメムシ注意報が発令されたことにより、越冬密
度が多く予想され本年も多発生が予想されます。
「ヒエ」は「ヒエの出穂期まで」にほ場から抜取りましょう。 アカスジカスミカカメ クモヘリカメムシ トゲシラホシカメムシ ホソハリカメムシ
畦畔・雑草地の草刈はカメムシの生息密度を下げる効果があるため、
出穂期頃にカメムシ防除と併せて、地域全体で、一斉
に草刈りを実施しましょう
カルトン皿玄米 1,000 粒に、2粒
以上の斑点米(カメムシ被害)で
格付け、2等以下になります。
丁寧にむく
幼穂
幼穂がコシヒカリは8㎜~10㎜その他品種は1㎜~ 2㎜
の時に穂肥をやる
図.稲の幼穂の見方と穂肥施用時期(化成肥料の場合)
カメムシ
被害粒
6.葉いもち病…下記の病斑がいもち病です。減収の要因です。
いもち病の予防・常発地では早急に予防防除を行いましょう。
<コラトップ粒剤5 3~4kg/10a>使用回数 2回 <農薬取締法>
湛水状態で施用し、3~4日間水を落水しないで下さい。 ◇葉いもちの場合…初発 10 日前~初発時(使用時期)
◇穂いもちの場合…出穂 30 日前~5 日前まで(使用時期)
コラトップ粒剤 5・ジャンボの施用時期 5 月連休植えを基準として記載しています。
葉いもち・穂いもちの予防対策
ハナエチゼン 6月 28 日頃に施用。(穂肥時と同じ日)
コシヒカリ
キヌヒカリ
2 品種とも、7月7日~10 日頃に施用。
(穂肥時と同じ日)
7.農薬は、農薬取締法に基づいた使用と飛散対策を・・・ 食品衛生法の改正により、ポジティブリスト制が施行され、全ての農産物出荷物につ
いて、農薬の残留基準が設定されております。使用する作物以外に農薬が飛び散らないよ
う細心の注意をお願いします。(食品衛生法)
一律残留基準値 「0.01ppm」 すごく微量な数値で、厳しい基準です。
8.「カドミウム」の吸収抑制対策を・・・ 今津町で基準値(0.4ppm)を越える玄米が流通した場合、当産地の継続はなくなりますので、地域あげ
て、抑制対策に取組みましょう。
穂が出る前後の時期は常に水田に水を張りましょう。出穂前3週間~出穂後3週間の計
6週間に、常に湛水管理を行うことによって、稲のカドミウムの吸収を減少させること
ができます。また、この時期の湛水管理は、胴割粒や白未熟粒などの発生を少なくし、
米の品質を向上させる効果があります。玄米で、農林水産省や米穀販売業者等が分析をされます。
いもち病対策は、
予防がイチバン
効果アリ
作業するたびに、銘柄毎の栽培履歴とGAP(生産工程)を記帳し、カントリ―
利用時や米出荷時に提出をお願いします。
農作業事故が毎年多発しています。農機具の点検等は、必ず、エンジンを止めて行
い、事故を防ぎましよう。・・・家族や地域で確認!
中干しをしない場合 中干しをした場合
★詳しくはJA今津町 総合営農センタ- 22-4545★
置き苗(余剰苗)が放置してあるほ場については、早急に撤去して下さい。
今後の気象条件によっては発病が懸念されるので注意しましょう。
いもち菌は、飛散し発病します。
★詳しくはJA今津町 総合営農センタ- 前川幸 22-4545★
●いもち・害虫対策で農薬を使用する機会が増えますが、農薬には、農薬取
締法で適用作物等の使用できる項目が記載されています。今一度、農薬のラ
ベルをご確認のうえご使用下さい。
■重要事項
みなさまに実施して頂くことは、
①農薬散布目的作物「以外」に農薬が飛び散らない対策
(飛散対策として、風の無い日に散布・粒剤の使用・防護ネットの使用・低圧ノズルの使用等)
②農薬のラベルに登録作物が多くある農薬の使用
③隣で耕作する方と連絡を密にとり農薬散布実施日の確認をお願いします
5.いもち病
<統計デ-タ-> いもち病の発生年 5年サイクル
平成5年・平成10年発生年 今年は平成15年注意して下さい。
6.害虫
イネミズゾウムシの幼虫による被害株が散見されます。畦からほ場へ2m~3
mの株が隣りの株と比較して、葉色が薄かったり、草丈が短い場合はイネミズゾウムシの
幼虫が根の細根を食害し生育を阻害します。イネドロオイムシの発生は平年並みであるが、
山・竹藪沿いのほ場では、低温・曇雨天が続くと、加害が進むので薬剤(シクロサールU等)
の散布をする。
7.斑点米カメムシ類の生息密度を下げるために、畦畔・雑草地の草刈りを実施しましょう。
代表的なカメムシは下記の通りです。
アカスジカスミガメ ホソハリカメムシ トゲシラホシカメムシ クモヘリカメムシ
○地域全体でカメムシの密度を下げるため、6月28日~6月29日は、一斉に草刈りを
実施しましょう。○農薬取締法により農薬は適正に使用しましょう。★詳しくはJA今津町 農
産部 購買課 前川 幸 22-3955★
穂肥・農薬使用時期のご案内
本年は、降雨が少ないため、穂肥等に必要な水の不足が心配されます。
地域全体で合意の得られる水の使用方法等について協議をお奨めします。
米に含有される「カドミウム」の基準が変わりました。食品衛生法における米の
カドミウムの基準値が、平成 23年 2月 28日より0.4ppm以下に改正。
0.4ppmを越える米は、食用として販売が禁止。
品種 ハナエチゼン コシヒカリ キヌヒカリ 日本晴等
過去3ヶ年の
出穂日
7/15 7/25 7/26 8/8
穂肥①
15 年予想日
6/25 7/10 6/30 7/10
穂肥②
15 年予想日
7/5 7/17 7/10 7/20
コラトップ
いもちのみ
6/15~
7/5まで
穂いもち対策
は6/25頃
6/25~
7/20まで
穂いもち対策
は7/5頃
6/26~
7/21まで穂いも
ち対策は
7/5頃
フジワンモン
カット いもち・紋枯
6/15~
7/5まで
6/25~
7/20まで
6/26~
7/21まで
地上防除① 7/20 7/20 7/20 8/3
地上防除② 7/27 7/27 7/27 8/10
カメムシ
防除 8/3 8/3 8/3 8/17
※15年は、入梅後あまり晴天日がなく14年と比較して2~3日生育が遅れています。
※穂肥の施用にあたっては、必ず幼穂を確認してから施しましよう。
※カメムシ対策として、畦畔の草刈りを地域全体でこまめに行いましょう。
14年に2回もカメムシ注意報が発令されており、越冬密度が高いと考えられます。
※出穂前後1週間は生育全期間で最も「水」を必要とします。間断潅漑を行いましょう。
※いもち病は5年サイクルで発生しており本年大発生の恐れがあります。今後曇天日が続
けば「いもち病」の発生が予想されます。ほ場をよく観察し、いもち病を発見しだい「フ
ラシン等」で防除しましょう。
●栽培管理記録簿の記帳 一筆ごとにお届けしました栽培管理記録簿に日々の管理について記入願いします。出荷時まで
に提出して頂きます。18年産 100%記帳提出にご協力下さい。履歴のない農産物は、市場から排除
されます。後世に今津産地を継承するには、栽培管理簿が必須となります。ご理解をお願いします。
【ウラ面もご覧下さい。】