疼痛治療テンプレート
3つのステップで疼痛治療は完結
日本疼痛リハビリテーション協会認定
JPRA日本疼痛リハビリテーション協会
最も効果的な疼痛治療の実践方法を、具体例を交えて解説する一冊
PAIN TREATMENT TOOL
CONTENTS
SECTION1.
SECTION2.
SECTION3.
筋膜のつながり
評価 (疼痛誘発動作)
治療
P.1~
全ての疼痛治療は筋膜のつながりを知ることから始まる
個別性のある評価方法、疼痛誘発動作とは?根拠のある疼痛治療をあなたの臨床に
最も効果の高い、筋膜の繋がりを生かしたリリーステクニック
P.4~
P.6~
SECTION4. 治療動画動画1 : 筋膜の繋がりを疼痛治療に生かす方法動画2 : 疼痛誘発動作とは?デモンストレーションと解説動画3 : 筋膜の繋がりを使った治療のデモ 斜角筋のリリース動画4 : ポジションを使った大殿筋治療
P.7~
JPR協会 疼痛治療テンプレート 1.筋膜のつながり 疼痛治療は筋膜のつながりを知ることから始まります。まずはこの図を見て筋膜のつながりを理解してください。
【筋筋膜のつながり】下肢
【疼痛治療家が知っている“筋膜のつながり”の臨床応用】 「知識は持っているけど、目の前にいる患者様にどう使っていけばいいか分からない…」
せっかく手にした知識でもただ知っているだけでは宝の持ち腐れです。 そこで、このツールの使い方を臨床場面をイメージしてどのように使えばいいのかをまずはお伝え しようと思います。 施術の前に、あなたの痛みの原因はどこからきているのか、ということをまずは説明していかないと患者様はあなたの施術効果が腑に落ちません。
疼痛治療家が施術前におこなっている初診の患者様へのツールの使い方を具体例を交えてお伝えしていきます。
例:初診の腰痛患者様への説明
「○○さん、こんにちは。今日は◯○さんの腰痛に施術を行っていくのですが、どのようにして施術を行っていくかの説明をさせてください。まず、当院の疼痛治療は◯○さんの筋膜のつながりを利用していくんですね。まずはこの図を見てもらうと、筋膜のつながりがあるんですね。」
◯○さんのお体にもこの図のように骨盤(仙腸関節)を出発点として、たくさんの筋肉が 繋がっています。
例えば、この図の中の◯○さんの大殿筋というお尻の筋肉が硬くなったとします。そうすると、大殿筋は骨盤(仙腸関節)にも繋がっているので、骨盤を硬くさせます。
骨盤の動きが硬くなり動きが悪くなると、日常の動作をするときにその上にある背骨が骨盤の代わりに大きく動いて体の動きを出そうとします。
こうなると、日常的に背骨に大きく負担がかかって、腰の痛みを発生させることへ繋がってしまいます。
つまり、このつながりの図の中で1箇所どこかが痛みの原因として硬くなることで、その影響が広がっていき、◯○さんの腰痛も起こりやすくなるんですね。
ここまでお読みいただきいかがでしょうか? 原因説明なしの施術では患者様も、どういう目的で何をされるのか不安ですし、このように図を用いて説明することでより具体化され分かりやすくなります。
このような施術前の原因説明の流れの中で、この“筋膜のつながり”の図を用いていただければ幸いです。 そして、原因を特定するためには評価です。次の項目ではこの評価法についてお伝えさせていただきます。
2.評価 (疼痛誘発動作)
ですので、まずはこの図をもとに○○さんの腰痛の原因がどこにあるのかということを詳しく調べていきますね。 痛みの原因がわかることで、どこを施術していけばいいのか、ご自身でもどこを日常的にケアしていけばいいのかが分かります。 ですから、施術の前にまずは痛みの原因を把握していく作業をこれからおこないますね。
ステップ1 評価
ステップ2 押圧
ステップ3 再評価
ステップ1 :評価痛みの出ている動作を規定する。同時にその動作で痛みが出るまでの可動域も規定する
ステップ2 :押圧その動作の原因筋と思われる部位を押圧しながら、痛みの出ている動作をもう一度行う。
ステップ3 :再評価痛みが出るまでの可動域まで動かした時に痛みが軽減もしくは消失していれば、そこが痛みの原因筋と断定できる。
例)前屈で痛みが出現
例)大殿筋を押圧
例)大殿筋の押圧での前屈で 痛みが消失または軽減 →痛みの原因は「大殿筋」
3.治療
評価で見つけた原因筋を弛緩させます。その方法として、
1. 筋膜のつながりを使うもの
2. 治療ポジションを変えるもの
この2つの方法を使います。 以上のシンプルで簡潔な3つのステップで疼痛治療は完結します。時間も労力もかかりません。
つながり ポジション
4. 治療動画
動画①: 筋膜の繋がりを疼痛治療に生かす方法
https://youtu.be/i4I3UDtchvg
動画②: 疼痛誘発動作とは?デモンストレーションと解説
https://youtu.be/6n_VBb7PXqo
動画③: 筋膜の繋がりを使った治療のデモ 斜角筋のリリース
https://youtu.be/9wJrTijhK0U
動画④: ポジションを使った大殿筋治療
https://youtu.be/6F7cXKXE5AY
あとがき
著者:藤井翔悟 (株)藤井翔悟 事務所 代表取締役。【日本疼痛リハビリテーション協会】代表。臨床3年目の25歳で腰痛専門の自費治療院【整体院 京薫】を独立開業した理学療法士。初月に月商87万、9ヶ月目に14 日の営業で月商189万の売上を売り上げるシステムを構築する。起業志望のある理学療法士向 けの経営コンサルタント【藤井塾】も手掛ける。 従業員なしの1人ビジネスを得意とし、登記 1期目に年商1.8億円以上を売り上げる事業に成長させる。治療家として現場でクライアントの疼痛治療を行う一方、技術セミナーでは臨床20年目以上の治療家からも「教えて下さい」という 人が後を絶たない。 筋膜の繋がりを生かした疼痛治療を得意とし、治療院は1回1万円の施術でもリピーターで溢れかえっている 。
この本を読んで何かピンときた人は僕たち日本疼痛リハビリテーション協会のセミナーを受講してください。そこでは、この本には書ききれなかった知識と理論、そして一番患者さんの痛みを改善させるために必要な【カン】をお伝えしています。
【日本疼痛リハビリテーション協会HPとQRコード】
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ー藤井 翔悟