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Yuki Tatematsu portforio
Recent works 2009 - 2010
Ⅰ
shinshu univercitydept of architecture
Yuki tatematsu
portforio
2009 - 2010
index
1. 建築に孔をあけてみる - コンヴァージョン
2. 織りなすカベのなすところ - オフィス
3. After the incomplete - コンペ シェルター設計競技
4. うつろいゆくうちのなかで - コンペ TEPCO
5. L の家 - 住宅
2010 建築新人戦 100 選学内広瀬賞
学内最優秀賞
1 次審査通過
portforio
立松裕規
1988 年5月1日 生
2007 年 3 月 私立東海高等学校卒
2008 年 4 月 信州大学建築学科入学
新しい建築を考えるとき すでに存在しているカタチや 概念のようなもののことをよく考える。
ヒトの意識の中に既にある普遍的なモノ。そんな意識の中に溶けるものを少しだけ足したり 引いたり ひねったり、
そんな小さな操作から建築を作りたい。
そうやってできる建築は 意識の中心から少しだけずれた形態となりうるのだろうと思っている。
どこか普遍的で どこか新しくて でもそこにしか作れないもの
そんなしなやかな強さを持った形式を探している。
3 年次設計課題 - コンバージョン -
建築に孔をあけてみる
1967 年竣工のモダニズム建築
現代のニーズに合わせてコンバージョンする 2010 建築新人戦 100 選学内廣瀬賞
長野県長野市の街を見下ろせる丘の頂上に立つモダニズム建築
この建築を見たとき 1つの強い形式が全体を支配しているように感じた
この形式に大きな操作を加えてはいけないし、
最小限の操作で大きな変容が起こり得るように思えた
単一の操作が全体を変容させていく そんなコンバージョンを目指すことにした
the architecture
the architecture'
concept
ただ、孔をあける
そしてその切り取られたヴォリュームをとなりに置く
この建築の形式を壊さない最小限の操作を考えた
既存の建築に対し孔のスケールを合わせていく
孔の仕上げはコールテン鋼とする
孔は 重なりあったり つながったりしながら 全体を再構成していくきっかけを与えていく
すると既存の形式は少しだけ崩れ始める
しかし完全に崩れることはなく それでいて様相は残しながら
新たな秩序が付加された建築ができる
a
b
c
d
e
f
g
h
i
j
c
f
-3500
-11000
± 0
1F 2F
k
l
m
n
o
c
a エントランス
b 開架書架 ( 孔 1)
c 書架
d 受付
e 開架書架 ( 孔 1, 増築 )
f 小ホール ( 孔 2, 増築 )
g ギャラリー ( 孔 3, 増築 )
h 事務所
i 閲覧スペース ( 孔 3)
j テラス
k 雑誌 , 資料スペース
l カフェ ( 孔 2)
m 読み聞かせの場
n 自習スペース
o 自販スペース
0 2 5 10
3F 4F
Principal use / libraly
Site / Nagano city
Site area / 5000m²
Building area / 510m²
Total floor area / 1970m²
Number of stories / 4F
Structure / RC
photo 3 photo 4detail section
photo 4
コールテン鋼仕上げ t=2mm
硬質ウレタンフォームパネル t=84mm
ガラスクロス入りグラスウールマット t=50mm ピン留め
l
i
b
d
n
0 2 5 10 section
b 開架書架 ( 孔 1)
d 受付
i 閲覧スペース ( 孔 3)
l カフェ ( 孔 2)
n 自習スペース
0 2 5 10
sketch
本戦模型
建築新人戦 2010
会場風景
2 年次設計課題 - オフィス -
長野県長野市に建つ貸しオフィスの設計
効率性とデザイン性、両者が両立するような建物を考える 学内最優秀賞
織りなすカベのなすところ
長野市中心部に計画する貸しオフィス
貸しオフィスというプログラムを
考える際に、使いやすさ以外に
どのようなを要素を付加できるのか考えた
そしてその小さな要素が全体を構成する
タネのようなものになればいいと思った
きっとそのタネは身近な所にあるし
すごく人に関与することのように思えた
交差点に面したシキチ
スピード感の違う 2つのミチをつなげる場所
そこに建つオフィスの真ん中に道を通す
2つの異なる速さをつないでみる
そんなところから設計を始めた
east elevation 1 : 400
Principal use / office
Site / Nagano city
Site area / 2520m²
Building area / 832m²
Total floor area / 4282m²
Number of stories / B1F , 5F
Structure / S + RC
section diagram
周囲の建物にスケールを近づけていく
ヴォイドをもうける
ヒトのための道を通す
要求されたボリューム
周囲の建物にスケールを近づけていく
plan diagram
要求されたヴォリューム
前面道路のアクティビティ―を
引き込むように道を通す
途中で折り曲げる形状とする
gallery
bank
w.c
w.c
cafe
showroom
officew.c
w.c
±0
-1500
±0
1/15
1/10
hall
machine room
office
reflesh space
1F plan0m 5m 15m
鉛直から角度を振って建てられたカベ 斜めだけで構成された空間の真ん中を通る道
途中で折り曲げ、少し掘りこむ形状としたことにより
よどみのような場を作りながら ヒトに多様な加速度を与えていく
サンクンガーデンのようでもあるし ポケットパークのようでもあるし もちろん道でもある
積層されていくオフィス空間は 隣り合う道を歩くヒトの 速さ 密度 距離 によって性格づけられていく
meeting room
office
office
office
gallery
office
office
bank
showroom
parking
public space
voidmeeting room
office
office
gallery
reflesh space
reflesh space
showroom
office
officeoffice
warehousehall
parkingmachine roomparking
cafe
office
office
meeting room
bank
void
section
north elevation east elevation
三角形の壁と傾斜した道が連続していく空間
点在する開口やヴォイドが陰影を作り出し 変化しながら連続する場に影を落とす
展開図
コンペ シェルター学生設計競技 2010
After the incomplete - 回転する小さな小屋 -
現代における住まいの「原始」とは何か考える 1次審査通過
当たり前という感覚 先入観によって
現代という世界は形成される
それぞれが固有の意味を持ち
マニュアルに沿って扱われる
その感覚を疑ってみることが
現代において原始を見出しうる手段ではないか
「原始」という状態を 人と建築の関係の中に見出す
先入観に左右されず
そのものに対して 人が反応し 行動する
この空間には モノしか存在しない
その状態こそ 原始だと言える
ころがすことのできる木箱
さっき床だったところが天井に 壁だったところが床になる
その変化の中で 人の行動は多様化していくのだろう
コンペ TEPCO インターカレッジデザイン選手権 2010
うつろいゆくうちのなかで - 大きな隙間のある家 -
一般的にネガティブとされる状況を
価値を転換させることによってポジティブな設計に昇華させる - ダメハウス -
ヒトが生活するために必要な光と風
そういう小さな現象が重なり合って
全体を構成していく
そんな家を考えたいと思った
その時々でうつろいゆく空間
2度として同じ現象は現れない
ヒトはその中で現象と同調し
動物のようにふるまう
最もプリミティブな生活を営むためのうち
0 1 2
N
plan
開口にはめ込まれている建具
それをすべて外してみた
家は内ではなくなった
大きな隙間のあるうち
ある1日
am 8 : 00
家の中はまだ寒い
朝日が作る光の帯に寄り添うようにして
家族で朝食をとるのでしょう
am 10 : 00
風が吹きこんできました
光のみちと風のみちはかさなり
お母さんはそこで洗濯物を干したくなります
am 12 : 00
日差しが一番強くなる時間
光の粒子がまぶしいうちの中で
ピクニックをするように朝食をとるのでしょう
pm 2 : 00
子供は日なたぼっこをはじめました
心地よいそよ風がほほをかすめます
それを横目に、お母さんは
晩ご飯の準備をはじめました
pm 6 : 00
日が傾いてきました
テーブルを半分出して夕日を眺めます
1日をふりかえりながら
お父さんの帰りを待っています
pm 9 : 00
風が吹き抜けるだけの世界
もはや外部でも内部でもなくなった空間
ぼんやりとした月明かりの下
家族は眠りにつきました
2 年次設計課題 - 住宅
長野県須坂市の住宅地に計画する戸建て住宅。
L の家
長野県須坂市の、街の中心部から少し離れた住宅地に計画する住宅。
敷地周辺には計画途中の住宅が多く
密度の低い場所が広がっている。
特に特徴のないような場所とも言えるところだった。
これから周りに建っていくであろう住宅に対立することなく
この場所から生えてきたような場を作りたいと思った。
壁が一枚立ち上がるだけで空間が決定されるような。
その壁の向きを変えるだけで全体が構成されていくような。
そんなこの場所にしかできない形式を考えたいと思った。
diagram
L 字の壁を置く
微かに場と呼べるものが表れる 壁の裏側も場として認識され始める
小さな場が重なり合い 1 つの空間となる
たくさんの裏と表が同時に干渉し合う空間壁の裏側も場として認識され始める
kura
kitchenguest room
free space
dining
living
bathroom
bedroom
childroom
0 1 3 8
構造が形式となり空間を構成する
ちりばめられた L字の壁は空間を細分化することなくゆるやかに仕切る
水周りは固定されているが 空間内には基本的にヒエラルキーは存在
せず 構造的な様式や素材は同等に扱われている
exterior interior
concept exterior Ⅱ entrance concept Ⅱ
3636
3636
3000
1 UNIT
structure全ての壁はこの寸法で作られていて
この壁の向きを操作することにより空間が形作られている
section
elevation
3200
うちの中を歩き回るたびに壁の裏表がひらひらと変わりゆくような空間
すこし場所を変えると建築と自分の関係もうつろいゆくような大きなワンルーム
Principle use / house
Site / Suzaka city
Site area / 320m²
Building area / 142m²
Number of stories / 1F
Structure / RC
section