さらに高く さらに深く...2009年 7月 2号...

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2009年 7月 2号 日本とカンボジア:2つの国を愛すること 7月5日。沢山のことを感じた日でし た。別れを言う辛さ、神さまが与えてく れた全てのことに感謝する思い、いつか 自分が帰るべき天国に行きたいなという 思い。。。そんなことを心一杯感じなが ら、今までの日々の生活の一部を車に積 んで、山形県の小国町にある基督教独立 学高等学校 を出発しました。 今東京の家族のところに帰ってきている のですが、カンボジアのことを話す前 に、小国での2年間のことを話さなけれ ばいけないと思っています。それは、こ の2年間がしっかりと、今の私の一部に なっているから。 正直言うと二年間の時は、決して楽では ありませんでした。学園での生活に、喜 びやいのちが感じられないと思ったこと や、私自身寂しさや孤独を感じたことも 多くあったな、と今振り返ると思いま す。でも、学んだことも沢山あります: ! 神さまは、どこにでもいつでもいて 下さる!そのことを見る目を、私が 持っているかどうかが問題。 ! 物事は常に動いている。すばらしい 事柄が、急に空から降ってくるわけ ではない。人生が変わるようなきっ かけや、変化の兆しは、日常の生活 の流れの一部にある。 ! 神さまと周りの人たちに対して、心 を開いてありのままでいるとき、接 する人たちはイエスさまを見る。 ! 寂しさは決して悪いことではない。 私たちが天国と永遠のために、創ら れたことを思い出すきっかけ。 ! 日本人として私は十字架を負ってい る、特に第二次世界大戦という十字 架。世界に平和と若いを、私は心の 底から望みます。 ! 神さまは本当に真実な方!私に必要 なこと、特に友達を備えてくださっ た。 学園での生活で私が好きだったこと: 小国で得たもの さらに高く さらに深く ! 生徒のみんなと時間を過ごすこと ! 朝夕の礼拝で、生徒や職員の感話を聞 くこと ! 美しい自然の中を走ること ! 山登り ! 小国であった、本当に大好きな友達一 人一人と時間を過ごすこと ! 小ちゃな、そして大っきな虫たちと共 生する術を学ぶこと(?) ! 教会の中学生と聖書の学びをすること ! 夕日、屋上、川の音 ! 工夫して授業をして、生徒が分かるの を見ること ! 小国の教会で共に礼拝すること 日本とカンボジア 先週、日本でのプロテスタント宣教15 0周年記念大会に行ったのですが、そこ では日本のリバイバルのための祈りがさ さげられていました。リバイバルの語源 は、revive (リバイブ)です。reviveは、回復する、元に戻るということ。神 さまの日本に対する、カンボジアに対す る、そして世界に対する思いを追い求め るところに戻りたい、そう思いました。 私の一部は日本にある、そのことをこの 2年を経てはっきりと言えます。そし て、この日本から、私はカンボジアへ、 そしてその先へと送り出されていく。ま た、私の心の中には、日本への思いと祈 りがある。 私がこの2年間、いるべき場所は日本の 小国以外になかったんだ、そう確信を持 って言えるって、本当に奇跡的だしうれ しいことです。 “これから先、あ なたがどこに行っ ても、私がどこに 行っても、私たち の間に広がる地は 聖なる地となりま す。” 彼がそう言って去 った後、私はコミ ュニティー、共同 体が、本当は何な のかがわかった。 ~Reaching Out ヘンリナーウェン 3年生の選択英会話 の生徒の何人かと、 同僚の英語の先生 と。

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2009年 7月 2号

日本とカンボジア:2つの国を愛すること

7月5日。沢山のことを感じた日でした。別れを言う辛さ、神さまが与えてくれた全てのことに感謝する思い、いつか自分が帰るべき天国に行きたいなという思い。。。そんなことを心一杯感じながら、今までの日々の生活の一部を車に積んで、山形県の小国町にある基督教独立学高等学校 を出発しました。 今東京の家族のところに帰ってきているのですが、カンボジアのことを話す前に、小国での2年間のことを話さなければいけないと思っています。それは、この2年間がしっかりと、今の私の一部になっているから。 正直言うと二年間の時は、決して楽ではありませんでした。学園での生活に、喜びやいのちが感じられないと思ったことや、私自身寂しさや孤独を感じたことも多くあったな、と今振り返ると思います。でも、学んだことも沢山あります: ! 神さまは、どこにでもいつでもいて下さる!そのことを見る目を、私が持っているかどうかが問題。

! 物事は常に動いている。すばらしい事柄が、急に空から降ってくるわけではない。人生が変わるようなきっかけや、変化の兆しは、日常の生活の流れの一部にある。

! 神さまと周りの人たちに対して、心を開いてありのままでいるとき、接する人たちはイエスさまを見る。

! 寂しさは決して悪いことではない。私たちが天国と永遠のために、創られたことを思い出すきっかけ。

! 日本人として私は十字架を負っている、特に第二次世界大戦という十字架。世界に平和と若いを、私は心の底から望みます。

! 神さまは本当に真実な方!私に必要なこと、特に友達を備えてくださった。

学園での生活で私が好きだったこと:

小国で得たもの

さらに高く さらに深く

! 生徒のみんなと時間を過ごすこと ! 朝夕の礼拝で、生徒や職員の感話を聞くこと

! 美しい自然の中を走ること ! 山登り ! 小国であった、本当に大好きな友達一人一人と時間を過ごすこと

! 小ちゃな、そして大っきな虫たちと共生する術を学ぶこと(?)

! 教会の中学生と聖書の学びをすること ! 夕日、屋上、川の音 ! 工夫して授業をして、生徒が分かるのを見ること

! 小国の教会で共に礼拝すること

日本とカンボジア 先週、日本でのプロテスタント宣教150周年記念大会に行ったのですが、そこでは日本のリバイバルのための祈りがささげられていました。リバイバルの語源は、revive (リバイブ)です。reviveとは、回復する、元に戻るということ。神さまの日本に対する、カンボジアに対する、そして世界に対する思いを追い求めるところに戻りたい、そう思いました。 私の一部は日本にある、そのことをこの2年を経てはっきりと言えます。そして、この日本から、私はカンボジアへ、そしてその先へと送り出されていく。また、私の心の中には、日本への思いと祈りがある。 私がこの2年間、いるべき場所は日本の小国以外になかったんだ、そう確信を持って言えるって、本当に奇跡的だしうれしいことです。

“これから先、あなたがどこに行っても、私がどこに行っても、私たちの間に広がる地は聖なる地となります。” 彼がそう言って去った後、私はコミュニティー、共同体が、本当は何なのかがわかった。 ~Reaching Out ヘンリナーウェン

3年生の選択英会話の生徒の何人かと、同僚の英語の先生と。

Page 2: さらに高く さらに深く...2009年 7月 2号 日本とカンボジア:2つの国を愛すること 7月5日。沢山のことを感じた日でし た。別れを言う辛さ、神さまが与えてく

この2ヶ月間、様々な友達がニュースレター第1号で私が書いたことに、応答してくれました。自分たちの今の思いや、重荷を分かち合ってくれたり。。。その中で、本当に私たちはなぜ共に生きていくことが大切なのかを、ひしひしと感じました。キリストの体って、共同体として歩むときに、喜びが2倍3倍となる。パウロが、コロサイ人への手紙で書くように、共に歩む中で、分かち合うときに生まれる喜びや感謝を、また分かち合うことができるから。(コロサイ1章) 私たち一人一人が、それぞれ根ざす場所を与えられていること、そしそれぞれがイエスさまのために生きている、生かさ

カンボジア、そしてカナダでのこれからの活動を、少し紹介したいと思います。この先数ヶ月の予定です: ! 7月23日:出発 成田を発って、タイのバンコクで一泊します。大学時代の友人のところ。 ! 7月24日~8月27日:プノンペン 市内に住む貧しい地区のある家庭のところでホームステイをする。 ホストファミリー、そして周りの人から様々なことを学び、一緒に時を過ごす中で喜びを得ていく。 クメール語(国語)の勉強 市場に行ったり、日常のことにチャレンジ。 NGOの働きを見学したり、カンボジアの現状を知る。 サーバンツの毎週のミーティングに出席し、メンバーの一人にメンタリング(自分より年上の人に話を聞いてもらったり、アドバイスをもらったり、祈ったりする関係)をしてもらう。 大学時代からの友人のミンディー(今プノンペンに住んでいる)と、日常の生活をお互い分かち合う。 そしてこの事全てを通して、神さまのカンボジアへの思いを求め、その中で私はどう応答

カンボジアへ。。。

一緒に歩むことの喜び

The Joy of Doing it Together

最後まで読んでくれてありがとう!これからの私の毎日は、変化が多い日々です。もしかしたら(というか多分ほとんどは)、今のみなさんは安定した日常を送っていることでしょう。毎日を大切に!そして、今いる場所で、神さまが働いてくださっていることを見てください、いのちと喜びを求めてください、そして周りの人々を愛する愛を求めてください。そして、今の一人一人のストーリーを分かち合ってくれたら、私たちの喜びはきっと大きいはず。 心を込めて

みぎわより

静かな期待を持って。。。行ってきます。

祈りの課題 ! 聖霊さまに聴き従って、いるべきところに行けるように。

! 人にいのちを与えるような生き方ができるように。

! この世界に対する、天のお父さんの思いをもっと見れるように。

! 祈りと経済的なサポートをしてくれる人がもっと起こされるように。

! 神さまが、祖父母の生き方の中に奇跡を起こしてくださるように。。。私の今回の活動について非常に否定的で悲しんでいるため。

! 家族がチームとして神さまの栄光のために活動できるように。

これからの住所です。 Migiwa Nagai

c/-Servants to Asia’s Urban Poor P.O Box 538, Phnom Penh Cambodia

カンボジアです。

していくか求める。 ! 8月28日~9月17日:ポイペット カンボジアとタイの国境にあるポイペットという町に1ヶ月滞在。ここでは、ホームステイをしつつ、地域の教会と協力して若者のリーダーシップを立ち上げたり、スポーツをしたり英語を教えている人たちから学びたいと思っています。 ! 9月18日~22日:東京 5日だけ東京の家族のところ。 ! 9月23日~3月5日(2010年) カナダのバンクーバーにある、サーバンツの共同体に住む。まず最初の2週間は、サーバンツのことを学ぶオリエンテーションコースを受講。バンクーバーの貧しい地区(East Side)に住む人たちへの神さまの愛の思いを求めつつ、チームリーダーからメンタリングを受ける。 ! 3月5日~:一時帰国 5日以降のことは、今は全く分かりません!天のお父さんのみこころに歩めるよう祈ってください。神さまのこの世界に対する思いと、私が本当に私らしく喜び溢れていられる場所が、交差する場所はどこなのでしょうか。。。

れていることを、見ることができました。共に歩みたい、祈りや毎月少しずつの経済的サポートをしたい、と言ってくれた友達一人一人から、沢山の恵みをもらいました。私自身も、みなさん一人一人と歩み、祈りを通して、また他の方法があるならばそれを通して、一緒に歩みたいという思いを形にする機会でもあります。 また、地理的には近くなくても、友情関係は深くなっていくことができる。。。そう確信することもできました。神さまは、世界の様々なところにいる人たちを通して、私を愛し続けてくださる。(これは、今まで、大好きな場所や人に別れを言い続けてきた痛みへの、癒しともなっています。)