外国語活動 学習指導案...・日本が午前8 時の時,世界の都市の時...

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- 1 - <指導案① 研究授業> 外国語活動 学習指導案(教科型) HRT 藤巻 ゆかり NS Jesse Goetsch 1 単元名 Hi,friends2 Lesson6 What time do you get up ?”一日の生活を紹介しよう。 2 単元の目標 ・自分の一日について話したり,時刻を尋ねる表現を用いたりして,進んで相手に質 問するようにする。 一日の様子について話される英語を聞いて,話し手の意向などを理解できるようにする。 ・アルファベットの小文字を読み,小文字に対する興味を育てる。 ・生活を表す表現を用いて時刻を尋ねることができるようにする。 ・アルファベットの小文字を使った表現に関心を持ち小文字を書くことに慣れる。 ・世界には時差があることや,世界はつながっていることに気付くようにする。 3 単元について (教材観) 本単元では,日常生活においてよく使う時刻と,何時に何をするのかを尋ねたり答えたりする表現を 学ぶ。頻繁に使う日常動作(行動),既習ではあるが1~60までの数字などの英語表現にふれさせ,チ ャンツやリスニング,インタビューなど様々な活動を通して慣れ親しませたい。単元の終わりには,相 手に伝わるように工夫して自分の一日を英語で紹介する。 また,活動の中で友だちにインタビューすることで自分との相違点に気付き,交流する楽しさや相手 を認める大切さも感じてほしい。コミュニケーションをとることで自らの考えを深めたり広げたりする 楽しさを味わわせたい。 加えて,日本の時刻を基準にして世界の時刻とその時の行動を調べる中で,それぞれの地域で様々な 生活をしていることや時差というもの,世界は一つであることなどについて理解を深めたい。 ○使用表現 get up, go to school, go to bed, etc. What time is it? It’s○会話表現 What time do you get up? I get up at seven. (児童観) ○4月の英語意識アンケートから(男子13名 女子10名 計23名) ①英語学習が 好き(11) やや好き(8) やや嫌い(3) 嫌い(1) ②もっと英語学習を したい(10) ややしたい(9) ややしたくない(3) したくない(1) ③外国のことを 知りたい(12) やや知りたい(10) やや知りたくない(1) 知りたくない(0) ④外国人と仲良く なりたい(13) ややなりたい(8) ややなりたくない(2) なりたくない(0) ⑤習った英語が 使える(5) やや使える(12) やや使えない(5) 使えない(1) ○10月の英語意識アンケートから ①英語学習が 好き(13) やや好き(10) やや嫌い(0) 嫌い(0) ②もっと英語学習を したい(12) ややしたい(10) ややしたくない(1) したくない(0)

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<指導案① 研究授業>

外国語活動 学習指導案(教科型) HRT 藤巻 ゆかり

NS Jesse Goetsch 1 単元名 Hi,friends2 Lesson6 “What time do you get up ?”一日の生活を紹介しよう。 2 単元の目標 ・自分の一日について話したり,時刻を尋ねる表現を用いたりして,進んで相手に質

問するようにする。 ・一日の様子について話される英語を聞いて,話し手の意向などを理解できるようにする。 ・アルファベットの小文字を読み,小文字に対する興味を育てる。 ・生活を表す表現を用いて時刻を尋ねることができるようにする。 ・アルファベットの小文字を使った表現に関心を持ち小文字を書くことに慣れる。 ・世界には時差があることや,世界はつながっていることに気付くようにする。 3 単元について (教材観) 本単元では,日常生活においてよく使う時刻と,何時に何をするのかを尋ねたり答えたりする表現を

学ぶ。頻繁に使う日常動作(行動),既習ではあるが1~60までの数字などの英語表現にふれさせ,チャンツやリスニング,インタビューなど様々な活動を通して慣れ親しませたい。単元の終わりには,相

手に伝わるように工夫して自分の一日を英語で紹介する。 また,活動の中で友だちにインタビューすることで自分との相違点に気付き,交流する楽しさや相手

を認める大切さも感じてほしい。コミュニケーションをとることで自らの考えを深めたり広げたりする

楽しさを味わわせたい。 加えて,日本の時刻を基準にして世界の時刻とその時の行動を調べる中で,それぞれの地域で様々な

生活をしていることや時差というもの,世界は一つであることなどについて理解を深めたい。 ○使用表現 get up, go to school, go to bed, etc. What time is it? It’s~ ○会話表現 What time do you get up? I get up at seven.

(児童観) ○4月の英語意識アンケートから(男子13名 女子10名 計23名) ①英語学習が 好き(11) やや好き(8) やや嫌い(3) 嫌い(1) ②もっと英語学習を したい(10) ややしたい(9) ややしたくない(3) したくない(1) ③外国のことを 知りたい(12) やや知りたい(10) やや知りたくない(1) 知りたくない(0) ④外国人と仲良く なりたい(13) ややなりたい(8) ややなりたくない(2) なりたくない(0) ⑤習った英語が 使える(5) やや使える(12) やや使えない(5) 使えない(1)

○10月の英語意識アンケートから ①英語学習が 好き(13) やや好き(10) やや嫌い(0) 嫌い(0) ②もっと英語学習を したい(12) ややしたい(10) ややしたくない(1) したくない(0)

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③外国のことを 知りたい(19) やや知りたい(3) やや知りたくない(1) 知りたくない(0) ④外国人と仲良く なりたい(15) ややなりたい(5) ややなりたくない(2) なりたくない(1) ⑤習った英語が 使える(9) やや使える(11) やや使えない(3) 使えない(0) 全体的には明るく元気な児童が多く,課題に対して前向きに取り組む。4月のアンケートでは,英語

学習に対して否定的な意識をもつ児童は少なかったが,発言になると力はあっても慎重になる児童もお

り,個人差がある。その都度,声をかけて励ましてきた。外国のことを知ったり外国人と交流したりし

たいと思う児童も9割を超えており,6月の国際算数数学学会で来校した外国の方に積極的に話しかけ

ていた。このような意識は半年経ち,アンケート5項目すべてにおいて,否定的意識(「英語学習が嫌

い」等)が若干減り,また外国のことを知りたいと回答した児童が増えるなどの変化が見られた。 (指導観) このような児童の実態を受け,表現力を高めるために,コミュニケーションの機会を多く持つ。今回

では,自分の1日について話したり,友達の1日の様子をたずねたりするインタビュー活動などを取り

入れることで児童の興味関心を尊重させたアクテビティーを仕組む。平日の生活は似たようなものだろ

うが、帰宅後の過ごし方に違いがあったり意外な一面を発見できたりするのでインタビュー活動でコミ

ュニケーションを取ることを楽しませたい。発表することは好きでも、他者のことに関心をもって聞こ

うとする点に課題が見られるので,友だちの違う部分を見つけたり自分の生活と比べて聞いたりできる

ように仕組みたい。 また、前単元で世界の国々の名前を知り,そこでの有名な食べ物や建造物なども知り,自分が行きた

い所を発表するなどして海外への興味をもつこととなった。本単元では,時刻の学習をしながら時差に

気付き,再度世界に目を向ける機会,視野を広げさせる機会としたい。 4 単元の目標(活動のねらい)と評価 コミュニケーションへ

の関心・意欲・態

外国語理解の能力 外国語表現の能力 言語・文化へ

の気づき 聞 く 読 む 話 す 書 く

積極的に自分

の一日につい

て話したり,時

刻を尋ねる表

現を用いて進

んで相手に質

問したりする

ようにする。

一日の様子に

ついて話され

る英語を聞い

て,話し手の

意向などを理

解できるよう

にする。

アルファベッ

トの小文字を

読み,小文字

に対する興味

を育てる。

生活を表す表

現を用いて時

刻を尋ねるこ

とができるよ

うにする。

アルファベッ

トの小文字を

使った表現に

関心を持ち小

文字を書くこ

とに慣れる。

世界には時差

があること

や,世界はつ

ながっている

ことに気付く

ようにする。

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①新しく知った表現

を用いて,進んで相

手に質問するなど積

極的に取り組んでい

る。

②ゲームに必要な内

容を積極的に聞き取

ろうとしている。

③相手に伝わるような

工夫について具体的な

方法を示し,コミュニ

ケーションに活かして

いる。

①短い英語の

内容を聞き取

ることができ

る。 ②一日の様子

について話さ

れる英語を聞

いて、話し手

の意向などを

理解できる。

読み取った文

字を用いて積

極的にゲーム

に参加しよう

としている。

①時刻を表す

表現を理解し

ている。 ②生活を表す

表現を用い

て,時刻を尋

ねることがで

きる。

アルファベッ

トの小文字を

使った表現に

関心をもち,

進んで小文字

を書こうとし

ている。

①日本語の発

音と,英語の

発音の違いに

気付いてい

る。 ②世界には時

差があること

や,世界はつ

ながっている

ことに気付い

ている。

5 指導と評価の計画(全8時間) ◇は「Hi, friends! Plus」の内容 ◆「読む」ことに関わる視点 ★「書く」ことに関わる視点 時 目標(◎)と主な学習活動 評価規準・〈評価方法〉 留意点・備考

第1次 主に習得に関わる活動

【Warm-Up】 ・「Alphabet Chant」 ・◇◆「ジングル」

◎時刻や動作の言い方を知る。

【Activity1】 ・「ナンバーゲーム」 ・「何時か当てよう。」

【Activity2】 ・「時計に針や数字を書こう。」 【Activity3】 ・ジェスチャーゲーム

【Miracle Time】 ・◇◆「何の文字かな?」ゲーム ・◇◆「サーチライトゲーム」をして,

「今日の『nice effort』」をあてる。 ・★「nice effort」の友だちの名前をアルファベットを使って書く。

・[関] 新しく知った表現を用いて、進んで相手に質問するな

ど積極的に取り組んでいる。

〈行動観察〉

◇「Hi, friends! Plus」 ・1~60の数を言う。 ・時計を見て,時刻を答

える。 ・時刻を聞き取って,ワ

ークシートの時計に時

計の針や数字を書き込

む。 ・指導者のする動作を言

い当てる。 ◇「Hi, friends! Plus」 ・前時の復習として、覚

えた小文字を確認する。

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【Warm-Up】 ・◇◆「ジングル」

・◇◆「何の文字かな?」ゲーム ◎時刻の言い方を理解する。

【Activity1】・「ナンバーゲーム」 【Activity2】 ・日本が午前 8時の時,世界の都市の時刻を聞き取ろう。

◎動作の言い方に慣れ親しむとともに,生

活を表す表現やその時刻を尋ねる表現を

知る。

【Activity3】・「おはじきゲーム」 【Chant】 ・“What time do you get up?”

【Miracle time】 ・◇◆「サーチライトゲーム」をして,

「今日の『nice effort』」をあてる。 ・今日の「nice effort」に拍手をする。

・[気]日本語の発音と,英語の発音の違いに気付いている。

〈行動観察・振り返りカード分

析〉

◇「Hi, friends! Plus」 ・前時の復習として、覚

えた小文字を確認する。 ・1~60の数を言う。 「 basketball」「 TV」「soccer」「lunch」など ・「Hi, friends!」P24-25 ・「Hi, friends!」P22 ・動作を表す表現を聞い て,ゲームをする。 ◇「Hi, friends! Plus」 ◇「Hi, friends! Plus」

【Warm-Up】 ・“What time do you get up?”

◎生活を表す表現やその時刻を尋ねる表現

に慣れ親しむ。

【A1】 ・日課表に自分の生活時刻を書き込もう。 【A2】 ・「( )に時刻を書いて,桜とあなた

の一日を比べよう。」 【A3】 ・「What? Once more please GAME」

【A4】 ・日課表に書いた生活時刻を,友だちと

ペアになって尋ね合う。 【Miracle time】 ・◆「put in order GAME」 ・◇◆「何の文字かな ゲーム」をする。 ・◇◆「サーチライトゲーム」をして,

「今日の『nice effort』」をあてる。 ・★「nice effort」の友だちの名前をアルファベットを使って書く。

[関] ゲームに必要な内容を積極的に聞き取ろうとしてい

る。〈行動観察・振り返りカー

ド分析〉

「Hi,friends!」P24 「Hi,friends!」P23 「 What? Once more please GAME」…資料参照

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【Warm-Up】 ・◇◆「ジングル」 ・◆「 How do you spell? Game」

◎生活を表す表現やその時刻を尋ねる表現

を理解する。

【A1】 ・「What time do you get up?」の言い方を練習する。

・「ラインゲーム V1」 【A2】 ・「友達の生活の時刻を知ろう。」

・友達の生活を知って,感じたことを表

そう。

◎時差があることに気付く。

【A3】 ・第 2時間目で記入した時刻と行動を見ながら,時差について気付く。

・「ニューヨークの生活と比べよう。」 【Miracle time】 ・◇◆「何の文字かな ゲーム」をして,「今日の『nice effort』」をあてる。

[聞] 短い英語の内容を正しく聞き取ることができる。〈行動

観察〉 [気] 世界には時差があることや,世界はつながっていること

に気付いている。〈行動観察・

振り返りカード分析〉

・◇「Hi, friends! Plus」 ・HRT,JTEが各グループを担当し,評価する。 ・「ラインゲーム」をす

る中で,相手の発問を聞

き取り,それに対して返

答する様子を観察する。 ・班の友達に生活の時刻

を尋ね,記録して発表す

る。 ・相手の生活の時刻を正

しく聞き取り,それに対

する自分の感想をもち,

相手に返答することに

慣れさせる。 ・「Hi, friends!」P25 ・「Hi, friends!Plus」

第2次 主に活用に関わる活動

【Warm-Up】 ・◇◆「ジングル」

・◆「How do you spell? Game」

◎生活を表す表現やその時刻を表す表現を

用いて,友だちの生活を尋ねたり自分の生

活を紹介をしたりしようとする。

【A1】・“What time do you get up?” ★ラインゲーム V2 「友達の生活の時刻,起きる時刻を知

[話]時刻を表す表現を理解している。〈行動観察〉

・「Hi, friends!Plus」 会話の中で,前時に学習

した相手の答えに対す

【コミュニケーション】

「Nice」「Very nice」

「Are you OK?」などを使って,

感じたことを表す。

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ろう。」

★インタビューゲーム V1 ・「ラインゲーム V2」での会話の例を用いて教室内を自由に動き,友達と生活の

時刻を紹介しあう。 ・聞き取った時刻や友だちの様子で気づ

いたことや感想を発表しあう。 【Miracle time】 ・◇◆「何の文字かな」ゲームをする。 ・◇◆「サーチライトゲーム」をして,

「今日の『nice effort』」をあてる。 ・★「nice effort」の友だちの名前を,アルファベットの小文字を使って書

く。

る感想(「***」「++

+」)をとりいれ,コミ

ュニケーションの楽し

さを感じ取らせる。 ・「Hi, friends!Plus」 ・「Hi, friends!Plus」

6 活用②・・・コミュニケーション 【本時】

……省略……

【 Warm-Up】 ・◆「How do you spell? GAME」 ・◆「put in order game」 ◎★相手に伝わるように工夫して自分の生

活を紹介したり,相手の生活時刻を聞き取

ったりすることができる。

【A1】 ・★○「友達の,『起きる時刻』の他の生

活の時刻も知ろう。」

・HRT・NSや隣の友だちと練習する。

[書]アルファベットの小文字を使った表現に関心をもち,進

んで小文字を書こうとしてい

る。〈行動観察・振り返りカー

ド分析〉

前時の「起きる時刻」だ

けでなく,その他の動作

の時刻について尋ねる

【ラインゲーム V2での 会話の例】

A: Hello.My name is Taro. B: Hello. My name is Kazuko. A: What time do you get up? B: I get up at six thirty. A: ****** B: ++++++

What time do you get up? A: I get up at seven. B: ****** A:++++++ See you. B: See you.

●*****に入ることが予想される表現 Nice. Very nice. Are you OK? など

●+++++に入ることが予想される表現 Thank you. Yes. I’m OK. など

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【A2】 ・ペアの相手を変えながら,できるだけ

多くの友だちと一日の様子を紹介し合

い,名前や時刻など聞き取ったことを

記録する。 【 Miracle time】 ◇◆「何の文字かな」ゲームをする。 ◇◆「サーチライトゲーム」をして,「今

日の『nice effort』」をあてる。

ようにする。 ・ペアで、一日の様子を

尋ねたり紹介したりす

る練習をし合い、名前や

時刻など聞き取ったこ

とを記録する。 友だちのインタビュー

を記録している様子を,

JTE と HRT で分担して,全員の評価を行う。 「Once more, please.」 「How do you spell?」 「Help, Jesse先生」 「Help,藤巻先生」と言えるように支援する。

【 Warm-Up】 ・◆「How do you spell? GAME」 ・◆「put in order game」 ◎★相手に伝わるように工夫して自分の生

活を紹介したり,相手の生活時刻を聞き取

ったりすることができる。

【A1】 ・生活の様子を知りたい友だちのとこ

ろにインタビューに行き,友だちの

行動とその時刻を尋ね記録する。 【A2】 ・インタビューの様子や,友だちの様子

について,気がついたことや感想を発

表しあう。 【 Miracle time】

◇「何の文字かな」ゲームをする。 ◇「サーチライトゲーム」をして,「今

日の『nice effort』」をあてる。

[聞] 一日の様子について話される英語を聞いて、話し手の意

向などを理解できる。〈行動観

察・振り返りカード〉 [話 ] 生活を表す表現を用いて,自分の一日の生活時刻を話

すことができる。 〈行動観察・振り返りカード〉

・できるだけたくさんの

友だちや先生にインタ

ビューをする。 ・「Once more, please.」 「How do you spell?」 「Help, Jesse先生」 「Help,藤巻先生」と言うように支援する。 ・さらにくわしく聞きた

い人には,質問をさせ

る。 ・「Hi, friends! Plus」 ・「Hi, friends! Plus」

【会話の例】 A: Hello. My name is Taro. B: Hello. My name is Kazuko. B:How do you spell? A:“T” “a” “r” “o”. How do you spell?

B: “K” “a” “z” “u” “k” “o”. A: What time do you ? B: I get u p at・・・・・・. (↗)

(↘)A: ****** B: ++++++ What time do you ? A:I at・・・・・. B: ****** A:++++++

See you. B:See you.

* の中は

児童の選んだ動詞

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5 本時について (1)日時 平成27年10月28日(水) 13:55~14:40 (2)場所 6年1組教室 (3)本時の目標 生活を表す表現やその時刻を尋ねる表現を用いて,相手に伝わるように工夫して自分の生活を紹介

しようとする。

(4)展開 流 れ 児童の活動 指導者の活動

HRT(藤巻) 指導者の活動

NS(Jesse) 備 考

1.Greeting 2.Warm up 3 Activity1

・担任と NSにあいさつをする。 天気・曜日・日付を答える。 ・ジングルを言う。

・「How do you spell? Game」 をする。

・“What time do you get up?”

◎★生活を表す表現やその時刻

を尋ねる表現を用いて,相手に伝

わるように工夫して自分の生活

を紹介しようとする。

・「相手に伝わるような工夫」に

ついて考える。

・★ラインゲーム V3 「いろいろな人に自分の生活を

紹介しよう」 ・紹介のパターンを練習し,言い

回しに慣れる。

Hello. How are you? I’m good. How are you? 白板に,前時の「nice

effort」児童の顔写真

を貼る。アルファベ

ットの名前読みに興

味をもたせる。

チャンツをしな

がら,言い回しに

慣れさせる。 NSと demo. ①clear voice ○ ②eye contact ○ ③smile ○ ④gesture ○ HRTと練習する。 JTEと共に,児童の様子を観察し

評価する。

Hello. How are you? I’m good. How are you? 児童と一緒に言

い,発音のチェッ

クをする。 発音に注意させ

る。 ①clear voice × ②eye contact × ③smile × ④gesture × 児童とともに活

動する。 児童の意欲を喚

起する。

・「音読み(ア

ブクド)」と

「名前読み」 の両方に慣

れ親しませ

る。 どちらの方

が,相手に伝

わるかを考

えさせ,自分

にできる工

夫をさせる。 (その他の

工夫につい

て考えたも

のは,後で紹

介する)

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4.Activity2 5.Challenge time 6.Miracle Time 7.Good job card 8.Greeting

・★インタビューゲーム V3 ・隣の友だちと紹介のやり取りを

する。

・教室内を自由に歩いて,できる

だけたくさんの人と紹介のやり

取りをする。

・◆「何の文字かな」ゲームをす

る。

・◆「lucky alphabet GAME」をする。

・◇◆サーチライトゲームをし

て,今日の「nice effort」をあてる。

・「Good job card」を書き,今日の振り返りをする。

終わりのあいさつをする。

友だちとのやり

取りの後,インタ

ビューの内容を

ふり返ることの

できるような発

問をする。 「 Hi, friends! Plus」の中の「何の文字かな」 をする。 「サーチライト

ゲーム」を行う。 机間巡視を行い,

振り返りの様子

を観察する。 Now, all for today. Let’s finish English! See you next time.

Let’s finish English! See you next time.

・「Hi, friends!Plus」 「Good job card」

【ラインゲームでの紹介の例】 A: Hello. My name is Taro. B: Hello. My name is Kazuko. A:How do you spell? B:“T”“a”“r”“o”. How do you spell? A: “K”“a”“z”“u”“k”“o”. What time do you get up? B: I get up at six thirty.

A: ****** B: ++++++ What time do you get up?

A:I get up at seven. B: ****** A:++++++ See you.

B: See you.

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【資料 1】

児童のコミュニケーション力及び「読む」「書く」力をつける手立てとなる ゲーム

○「What? Once more ,please. GAME」

コミュニケーション能力育成のために,「わからない」ことを分からないままにせず,「もう一度聞きたい」「わ

かりたいから,もう一度言ってほしい」等相手の主張を自主的・積極的に受け取らせる意欲をもたせるための

取り組み。

・4~5人で 1グループ構成 ・グループ全員が一列に並ぶ。 ・一人目が二人目に ①「What time do you get up?」 と聞く。 ・二人目は, ②「What? Once more ,please.」 と一人目に聞き返す。 ・一人目はもう一度 ③「What time do you get up?」 と一人目に聞く。 ・二人目 ④「I get up at six thirty.」 と答える。 ・一人目・二人目共に ⑤「Thank you/See you/Bye bye」など挨拶。 ・二人目,後ろを向いて,三人目に「①」を言う。 ・これをくりかえし,速さと正確さを競う。

○「put in order game」

アルファベットの順番を覚えるためだけでなく,アルファベットを「視覚的」「聴覚的」に認識させるための取り

組み。以下が,具体的につけたい力。

「a」のカードを見て「a」と読める。

「a」と聴いて。「a」のカードを指させる。

「a」のカードを見ながら,同じように書ける。

「a」と聴いて「a」と書ける。

・26枚のアルファベットカードをシャフルして用意。 ・自分の机の上に,アルファベット順に並べる。 ・早さと正確さを競う。 ・並べた後,教師の指示するアルファベットカードをタッチしたり読んだりする。

*アルファベットカードは,「Hi friends」の巻末のものを利用。 *大文字版と,小文字版を用意。 *慣れてきたら,「a→z」だけでなく「z→a」など,レベルアップを工夫する。

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○「ラインゲーム」

学習した言い回しを適確に言ったり聴いたりするだけでなく,英語を用いて知り得た情報を使って思考判断する活動。

・7~8人のグループを作る。 ・グループ内に一人質問係を作る。 ・質問係は全員に「What time do you get up?」とインタビューする。 ・全員が答える。

・全員の起きる時刻が分かったところで,起きる時間の早い順に無言・・で並んでみる。

・別の児童が質問係になり「get up」の部分を他の動詞に代えて繰り返す。

○「How do you spell? Game」(「speak」version)

児童の興味関心を尊重させながら,アルファベットを読んだり書いたりする活動。

・「今日の一人」の顔写真を提示する。 (本学級では,前時の「Nice Effort」の児童を提示している) ・リズムに合わせながら,「How do you spell? How do you spell?」と聞く。 ・提示された児童の名前のスペリングを学級のみんなで一緒に言う。 ・名前は訓令式ではなくヘボン式で言わせるようにする。 ・学級児童の名前だけでなく,徐々に英単語に近づけるよう,NSや飼い犬の名前も提示させる。

課題の例:友だちの名前(「怜」→「R」「e」「i」など) 既習の簡単な英単語(「flag」→「f」「l」「a」「g」など) *ただし,英単語の場合は,単元で十分用いた後とする。提示するときには「絵」

や「図」など文字以外にイメージできるものを添える。 ◎「How do you spell? Game」(「read」version)

提示された言葉のスペリングを,アルファベットカードで並べる。 ◎「How do you spell? Game」(「write」version) 提示された言葉のスペリングを,書く。

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【資料 2】・・・英語活動振り返りシート(「Good Job Card」)

月 日( )

外国語活動振り返りシート HF2 LESSON□ NO.□ 年 組 番 名前_________

☆今日の授業で,英語でできることはふえましたか?あてはまるマークに色をぬりましょう。

★毎時間,活動の最後に児童自身が記入。児童の自己評価を毎回 JTE がチェックし,次時の支援に活かしている。

1.生活を表す表現や時刻を表す表現を用いて,友達の生活をたずねたり,紹介することがで

きたりしましたか? あまりできなかった 絵やアドバイスがあればできた よくできた

2.生活を表す表現や時刻を表す表現を用いて,相手に伝わるように工夫して自分の生活を紹

介することができましたか?

あまりできなかった 絵やアドバイスがあればできた よくできた

3.進んで活動に参加できましたか?

あまりできなかった 少しできた せっきょくてきにできた

4.今日の活動の感想を書こう!

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6 成果と課題 (授業後の研究会記録より) ○「書く」活動を取り入れた「英語科」としての授業について ・授業者の意図として,学習者の必要感を常に意識した授業展開とした。「書きたい」「書くことでよ

り楽しくなる」という流れを作ることで,書くことへの苦手意識をもたせずに意欲的に活動できた。 ・「読む」「書く」「聞く」「話す」の 4 技能を高めながら,「コミュニケーション能力の育成」をメイ

ンに授業を構成することで,何のために話すのか(聞く,書く,読む 等も含め)という目的意識

を児童にもたせることができた。 ・「友だちの名前」を随所で取り上げていたことが有効であった。授業の初めの「warm up」の所でも「How do you spell? GAME」で,友だちの名前に関心をもち,授業の中でも友だちの名前を書かせる活動があり,活動しながら徐々に書くことができるようになっていた。

・本時において初めて友だちの名前を書いたのだが,継続した様々な取り組みのなかで,ほとんどの

児童が抵抗なく書いていたり,「Help Card」を自主的に使ったりしながら積極的にアルファベットを使っていた。また,良く書けていた。

・「書く」活動においては,「書こうとしている」という意欲的態度を児童に求め,無理やり書かせな

い指導を一貫して指導者がもっていたので,児童がのびのびと書くことに挑戦していた。 ・アルファベットの「name読み」と「sound読み」をきちんと使い分けていた。 ・チャンツやジングルなどの口慣らしも効果的であった。 ・「書く」ことだけを特化した指導の流れは避けたい。必ず視覚・聴覚を伴い「音」「形」を認識した

うえで書くことに興味をもたせることが有効。 ・アルファベットの書き順より,形を整えさせることを優先させる。四線を意識させ,「touch the line」を繰り返し指導した。アルファベットを用いて単語を書くときには,それぞれのアルファベットが

バラバラにならないよう,一つの単語が一つのグループであることを意識させた。 ○ICT(デジタル教材)の活用について ・電子黒板を授業の中で効果的に活用していた。 ・子どもたちの興味関心を引き出し,英語を用いて教師と子どもたちとでコミュニケーションを楽し

みながらゲームをしていた。子どもたちは,楽しみながら自然と文字を学習している様子が見られ

た。 ○評価について ・習得と活用の棲み分けができていた。 ・主として学習を進める教師と主として児童をみとる教師のティームティーチング(TT)の良い例で

あった。 ・パフォーマンス評価や児童の自己評価なども良く工夫されていた。 ・HRTが主に学習を進めていると,活動内容が多いため,児童の見とりは TTに頼らざるを得ない部

分が多い。本提案では,座席表を活用し,児童の意欲・関心・態度を含めた活動の様子は,その都

度 JTEが観察し記録をとった。 ・本提案は,「コミュニケーションへの関心・意欲・態度」「外国語理解の能力(読む・聞く)」「外国語

表現の能力(書く・話す)」「言語・文化への気づき」という 4観点で捉えた。観点の捉え方については,今後検討が必要。