取扱説明書mcd-710のジョグホイールは操作モードにより2つの機能を持ちます。...

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1 MCD-710 Professional Dual MP3 Compact Disc Player Featuring: 取扱説明書

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Page 1: 取扱説明書MCD-710のジョグホイールは操作モードにより2つの機能を持ちます。 A. 本体がPAUSEモードもしくはCUEモードに設定されている際、ジョグホイールでフレーム検

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MCD-710 Professional Dual MP3

Compact Disc Player

Featuring:

取扱説明書

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はじめに この度は、American Audio 社製の MCD-710 デュアル CD/MP3 プレーヤーをお買い上げ頂き誠

にありがとうございます。MCD-710 の性能を 大限に発揮させ、末永くお使いいただく為に、ご使

用になる前にこの取扱説明書を必ずお読み下さい。なお、お読みになった後は、保証書と一緒に

大切に保管して下さい。

ご使用の前に 必ず本取扱説明書にしたがって操作して下さい。

• 水には非常に弱いので、雨などがかからないよう十分ご注意下さい。

• 内部には精密な電子部品が多数実装されています。移動及び輸送時には大きな衝撃が加

わらないようにして下さい。

• 本機の設置場所は直射日光の当たる場所やストーブの直前など、高温になりやすい場所を

避け、なるべく通気性の良い場所でご使用下さい。

• 定格電圧 AC100V、50/60Hz でご使用下さい。

• 電源コードは機材への挟みこみ等、無理な力が加わらない様ご注意下さい。

• 信号の入出力端子に、許容範囲を越える異常電圧が加わらない様にして下さい。

• 故障や感電事故を防止すると共に、性能を維持する為にも、ケースを開けて内部に触れたり

しないで下さい。修理が必要な時には、販売店もしくは輸入代理店までお問い合わせ下さ

い。

基本機能

• 8x オーバーサンプリング 1 ビット D/A コンバーター • テンポロック機能 • オート CUE • 1/75 秒フレームサーチ • MP3 ディスクと CD の再生可能 • 10 秒ショック保護機能 • フォルダーサーチ • リアルタイムでキューが可能 • フラッシュスタート機能 • 4 段階のスピードでスキャン(早送り/巻戻し)が可能 • スリープモード • デジタル・RCA コアキシャル出力 • BOP エフェクト搭載 • 明るく大きなデジタルディスプレイ • ピッチ表示 • フェーダーQ スタート・コントロール • フリップ・フロップ機能(連続プレイバック可能) • シームレスループ機能 • シングル再生、又は連続再生の選択が可能 • ジョグホイール・ピッチベンド • オート BPM • メモリーバックアップ • ピッチ調整可能:±4%、±8%、±16%、±100% (MP3 の場合は 大で±16%。) • インスタントスタート

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リモート・コントロール・ユニットの機能

フロントパネル

1. ジョグホイール MCD-710 のジョグホイールは操作モードにより 2 つの機能を持ちます。 A. 本体が PAUSE モードもしくは CUE モードに設定されている際、ジョグホイールでフレーム検

索を行うことができます。特定の CUE ポイントやスタートポイントを設定する時に便利です。また CD 再生中には瞬間的なピッチベンドとして機能します。このホイールを時計回りに回転させるとピッチを 大+100%まで上げることができ、また反時計回りに回転させると‐100%まで下げることができます。なお、ピッチベンドはホイールをどのくらい早く回転させるかによって決定されます。

B. ジョグホイールはシームレスループのエディットにも使用できます。

2. VFD ディスプレイ ハイクオリティな VFD ディスプレイが、すべての機能を表示します。この画面は様々なアングルから見ることができます。 3. ピッチスライダー このスライダーを使用して、再生中のピッチを変更します。このスライダーを戻すかピッチ機能をOFF にしない限り、CD は選択されたピッチで再生し続けます。この調整はドライブにディスクが挿入されているかどうかに関わらず設定することができ、ディスクを変更してもピッチの調整率は維持されます。 4. SEARCH ツマミ SEARCH ツマミを回すと、選択している曲の早送り後戻しができます。 5. Track/Folder ツマミ トラックを早送り/巻戻してスクロールすることが可能です。またこのツマミを押しながら回すと MP3ディスク上のフォルダーをスクロールすることができます。なお、トラックツマミを 1 回押すと MP3 ディスク上のトラック名とアルバム名が切り替わります。 ※ファイル名やアルバム名の日本語表記には対応しておりません。

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6. FOLDER LED Folder ボタンが作動中、この LED が点灯します。 7. SGL/CTN ボタン CD プレーヤーのPLAYモードを切替えます。シングルモードは1曲を再生し終えた後、CUEポイントに戻り一時停止します。コンティニューモードは全曲を再生し終えた後、CUEポイントに戻り一時停止します。 8. TIME ボタン TIMEボタンを押すと、ディスプレイ上の時間表示を切り替わります。時間表示はELAPSED TIME(再生時間)、REMAINING TIME(トラック残り時間)、そしてTOTAL REMAINING TIME(ディスク残り時間)から選択します。 9. BOP ボタン 再生中にBOPボタンを押すと、再生中のトラックを一時停止することなくCUEポイントから再生することが可能です。BOPボタンを連打すると、ボタンの連打と同時にCUEポイントからの再生がスタートされます。 10. PITCH ボタン PITCH機能のオン/オフを切替えます。ピッチスライダー、ピッチベンド、ジョグホイールはPITCH ボタンがオンに設定された時のみ機能します。 11. ピッチ率セレクター このボタンをくり返し押すことで、4%、8%、16%、100%からピッチ率を選択します。MP3 再生時は100%のピッチ調整はできません。 12. テンポロック機能ボタン テンポロック機能のオン/オフを切り替えます。この機能によりピッチスライダーを使用しても、トラックのピッチを変化させること無く、再生スピードだけを調節することが可能です。テンポロック機能をオフにする場合、このボタンを1秒ほど押し続けて下さい。 13. FOLDER ボタン 本体ディスプレイ上に再生中のフォルダーを表示させます。なお、この機能はMP3ディスク再生時のみ使用可能です。 14. PITCH BEND (+)ボタンを押すと再生中の音楽のピッチを、一時的に早くすることが可能です。この機能を使って、再生している2枚のCDのBPMを合わせたり、外部音源のBPMと合わせたりすることが可能になります。PITCH BEND機能は一時的な機能で、ボタンを離すとBPMは自動的にピッチスライダーで設定した値に戻ります。なお、PITCH BEND(+)ボタンを押し続けると 大+100%(MP3再生時は+16%)まで調節可能です。 (-)ボタンを押すと再生中の音楽のピッチを、一時的に遅くすることが可能です。この機能を使って、再生している2枚のCDのBPMを合わせたり、外部音源のBPMを合わせたりすることが可能になります。PITCH BEND機能は一時的な機能で、ボタンを離すとBPMは自動的にピッチスライダーで設定した値に戻ります。なお、PITCH BEND(-)ボタンを押し続けると 大‐100%(MP3再生時は-16%)まで調節可能です。

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15. RELOOP ボタン LOOP IN/OUTポイントが設定されていて、本体がLOOPモードに入っていない場合、RELOOPボタンを押してLOOPを再生することが可能です。LOOPを終了する場合は、LOOP OUTボタンを押して下さい。 16. LOOP OUT ボタン LOOP OUTボタンを使用して、LOOPのエンドポイントを設定します。LOOP INボタンを押してLOOPのスタートポイントが設定し、LOOP OUTボタンを押してエンドポイントを設定します。再度LOOP ENDボタンを押すまでLOOPは再生され続けます。 17. LOOP IN ボタン LOOP INボタンを使用して、再生中の音楽を停止することなく、CUEポイントを設定することができます。またLOOPのスタートポイントを設定する際にも使用します。 18. PLAY/PAUSE ボタン 一時停止と再生を切替えます。再生中には緑のLEDが点灯し、一時停止中には緑のLEDが点滅します。 19. CUE ボタン 再生時にCUEボタンを押すと、再生を停止しCUEポイントへ戻ります。また、CUEボタンを押し続けると、その間だけCUEポイントから再生をする事ができます。CUEボタンを離すと、再生を停止しCUEポイントへ戻ります。 20. RELAY ボタン このボタンを押して、FLIP-FLOP の ON/OFF を切り替えることができます。 21. EJECT このボタンでCDトレーの出し入れをすることができます。再生中に間違ってCDを取り出してしまうことが無いように、このボタンは本体がCUEモード時のみ機能します。

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リアパネル

22. リモート・コントロール・ユニット接続端子

本体に付属している8 ピンDINケーブルを使用して、プレーヤー・ユニットと接続します。 23. チャンネル 1、コントローラー端子

付属のミニプラグケーブルを使用して、Q-Start機能に対応しているAmerican Audio製ミキサーの

CONTROL端子と接続して下さい。Q-Start機能はAmerican AudioのQシリーズ・ミキサーでのみ使

用可能です。※通常はミキサーの左チャンネルとMCD-710のチャンネル1を接続して下さい。 24. チャンネル 2、コントローラー端子

付属のミニプラグケーブルを使用して、Q-Start機能に対応しているAmerican Audio製ミキサーの

CONTROL端子と接続して下さい。Q-Start機能はAmerican AudioのQシリーズ・ミキサーでのみ使

用可能です。※通常はミキサーの右チャンネルとMCD-710のチャンネル2を接続して下さい。

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トランスポート部

25. トランスポート・トレー(ドライブ 1)

CD1で再生するCDをトレーにのせて出し入れします。ドライブ1のOPEN/CLOSEボタンを使ってト

レーの開閉を行って下さい。故障の原因となりますので、電源オフ時に無理やりこのトレーの開け

閉めをしないで下さい。 26. OPEN/CLOSE ボタン(ドライブ 1)

ドライブ1 のOPEN/CLOSE ボタンを使ってトレーの開閉を行います。

注:誤ってCDが取り出されることがないように、CDの再生中にトレーの出し入れはできません。 27. 電源スイッチ

本体電源のオン/オフを切り替えます。電源オンの時はスイッチの真上にある青色LEDが点灯しま

す。 28. OPEN/CLOSE ボタン(ドライブ 2)

ドライブ2のOPEN/CLOSEボタンを使ってトレーの開閉を行います。

注:誤ってCDが取り出されることがないように、CDの再生中にトレーの出し入れはできません。

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29. トランスポート・トレー(ドライブ 2)

ドライブ 2で再生するCDをトレーにのせて出し入れします。ドライブ2のOPEN/CLOSEボタンを使

ってトレーの開閉を行って下さい。故障の原因となりますので、電源オフ時に無理やりこのトレー

の開け閉めをしないで下さい。 30. ドライブ 1・オーディオ出力端子(L / R)

ドライブ1のアナログ・ステレオ信号を出力します。通常、この出力端子をミキサーに接続します。

赤色の端子から右の信号、白色の端子からは左の信号が出力されます。

31. ドライブ 1・デジタル出力端子

ドライブ1のデジタル・ステレオ信号を出力します。この端子とMDやCD-Rデッキなどデジタル入力

端子を搭載した機器に接続することが可能です。

※デジタル・コアキシャルタイプとなります。デジタル・オプチカル端子との接続はできません。 32. リモート端子

付属の8ピンDINケーブルを使って、MCD-710のコントロール・ユニットと接続します。このケーブル

を正しく接続しないと、CDプレーヤーの操作を正しく行うことができません。 33. 電源入力端子

電源ケーブルを接続し、本体に電源を供給します。この時、必ず付属の電源ケーブルを使用して

下さい。他の電源ケーブルを使用した場合、故障の恐れがありますので使用しないで下さい。 34. ドライブ 2・オーディオ出力端子

ドライブ2のアナログ・ステレオ信号を出力します。通常、この出力端子をミキサーに接続します。

赤色の端子から右の信号、白色の端子からは左の信号が出力されます。

35. ドライブ 2・デジタル出力端子(ドライブ 2)

ドライブ2のデジタル・ステレオ信号を出力します。この端子とMDやCD-Rデッキなどデジタル入力

端子を搭載した機器に接続することが可能です。

※デジタル・コアキシャルタイプとなります。デジタル・オプチカル端子との接続はできません。

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VFD ディスプレイ 36. PLAY インジケーター

本体が再生中に点灯します。

37. PAUSE インジケーター

本体が PAUSE モードの時に点灯します。

38. CUE インジケーター

本体が CUE モードの時に点灯し、CUE ポイントが設定されるたびに点滅します。

39. キャラクターディスプレイ

MP3 ディスクが挿入されている時に、トラックとアルバムの名前を表示します。

※ファイル名やアルバム名の日本語表記には対応しておりません。

40. オート BPM

オート BPM カウンターが動作中に点灯します。

41. BPM メーター

再生中のトラックの BPM を表示します。

42. BPM インジケーター

BPM に関するデータを表示している時に点灯します。

43. テンポロック

TEMPO ロック機能がオンの時に点灯します。

44. ピッチメーター

ピッチスライダーによって設定されたピッチ変更率を表示します。ピッチ機能がオフの時は、ピッチ

スライダーの位置に関わらず、このメーターは 0 を表示します。

45. ピッチインジケーター

PITCH 機能がオンの時に点灯します。

46. タイムバー・インジケーター

ELAPSED (再生時間)、又は REMAINING(残り時間)の時間の長さをバーで表示します。 トラック

の残り時間が 15 秒になるとバーが点滅し始め、残り 3 秒になると高速点滅します。タイムバー表

示は本体が設定されたタイムモードに関わらず機能します。

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47. REMAIN インジケーター(残り時間)

REMAIN インジケーターが点灯している場合、ディスプレイ上に表示されている時間は再生してい

るトラックの残り時間を示します。TIME BUTTON を押すとタイム表示モードを変更することが可能

です。

48‐50. TIME ディスプレイ

時間をそれぞれ分(51)、秒(50)、フレーム(49)の単位で表示します。メーターにトラック/アルバ

ムの TIME インジケーターで設定された再生時間/残り時間のどちらかを表示します。

51.TOTAL REMAIN インジケーター(トータル残り時間)

TOTAL REMAIN インジケーターが点灯している場合、ディスプレイ上に表示されている時間は再

生している CD トータルの残り時間を示します。

52. トラック・インジケーター

選択されているトラック番号を表示します。

53. フォルダー・インジケーター

MP3 ディスクが挿入されている時に、どのフォルダー内のファイルを選択しているか表示します。

表示する場合は FOLDER ボタンを押して下さい。

54. RELOOP インジケーター

RELOOP 機能がオンの時に表示されます。

55. シングル・インジケーター

本体がシングルモードに設定されている時に表示されます。シングルモードでは 1 つのトラックを

再生し終えると CUE ポイントに戻ります。

56. オート CUE

オート CUE 機能のオン/オフを表示します。オン/オフの切り替えるは、SGL/CTN ボタンを 1 秒ほ

ど押して下さい。

57. MP3 インジケーター

ドライブに MP3 ディスクが挿入されると表示されます。

58. CD インジケーター

ドライブに CD ディスクが挿入されると表示されます。

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基本操作

1. ディスクのローディング

MCD-710 は 8cm と 12cm サイズの CD に対応しています。特殊な変形ディスクは使用できません

ので注意して下さい。CD をトレーにのせる際は、ディスクの端を持ち表面を触らないように注意し

て下さい。ディスクを取り出す時は、EJECT ボタンを押して下さい。

注: ・トレイには 8cm と 12cm サイズの CD 以外を載せないで下さい。

・一度にディスクを 2 枚以上のせないで下さい。

・電源がオフの時に無理やりトレーを開閉しないで下さい。本体が破損する恐れがあります。

2. トラックの選択

TRACK ツマミを使用して、トラックの選択をして下さい。再生中に TRACK ツマミを回すと直ちに新

しいトラックの再生を開始します。

3. CD の再生

CD を本体に入れ、PLAY/PAUSE ボタンを押すと直ちに CD

が再生され、PLAY インジケーターが点灯します。再生が開

始されたポイントは、キューポイントとして自動的にメモリー

され、CUE ボタンを押すとそのキューポイントに戻ります。

オート CUE

オート CUE 機能は CD がドライブに挿入された時、自動的に CUE ポイントを設定します。 初に設

定される CUE ポイントは、必ずトラック 1 の始めです。再生ボタンを押す前に新しいトラックを選択

したら、新しい CUE ポイントが設定されます。

4. CD の停止

MCD-710 では再生を停止しても、ドライブのメカは動作を続けています。単にトラックを一時停止

したり CUE ポイントへ移動するだけでなく、すぐに次の再生をスタートさせるためです。ディスクが

取り出されるかスリープモードにならない限り、このメカニズムは動作を続けます。

再生中の CD を停止するには以下の 2 つの方法があります。

• 再生中にPLAY/PAUSEボタンを押すと、ボタンを押したポイントでポーズモードに入ります。

• 再生中に CUE ボタンを押すと、CUE ポイントへ戻り再生が一時停止されます。

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5. ポーズ

再生とポーズを切り替える時に、PLAY/PAUSE ボタンを使用します。

6. フレームサーチ

フレームサーチ機能を使って、LOOP ポイントや CUE ポイ

ントを設定する際に、フレーム毎にトラックをスクロールす

ることができます。この機能を使用する場合は、まず本体

が PAUSE モードまたは CUE モードに設定されていることを

確認して下さい。PAUSE モード/CUE モードに設定し、サー

チツマミを回してトラックをスクロールすることが可能です。

サーチツマミを使っている時は、モニターでどのポイントに

あるかと確認することができます。CUE ポイント/LOOP ポ

イントを設定する際は PALY/PAUSE ボタンを押して下さ

い。CUE ボタンを押すと設定した CUE ポイントに移動しま

す。

7. キューポイントの設定と登録

キューポイントの設定:

PLAY/PAUSE ボタンを押した時に再生が開始されるポイントが、CUE ポイントとなります。ディスク

上のどの位置にでも、CUE ポイントを設定することが可能です。

1. ディスク再生中に IN ボタンを押して下さい。これによ

りディスクを停止することなくCUEポイントを設定する

ことができます。CUE ボタンを押すと IN ボタンを押し

たポイントに戻ります。CUE ボタンまたは IN ボタンを

押すと、設定したキューポイントに戻ります。

2. SEARCH ツマミを使用して、CUE ポイントの設定を行

うことができます。CUE ポイントを設定する際は、

PLAY ボタンを押します。CUE ボタンまたは IN ボタン

を押すと設定したキューポイントに戻ります。

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9. シームレスループの設定と再生

ループはくり返し連続して再生される 2 点間の音源です。ミックスを行う際にこのループ機能を使

用し、劇的なエフェクトを創り出すことができます。ループ設定には長短の時間制限が無く、ディス

ク 1 枚分をループさせることも可能です。ループは設定された 2 つのポイント間を、連続して再生し

ます。

1. PLAY/PAUSE ボタンを押し、音源を再生して下さ

い。

2. LOOP IN ボタンを押して下さい。これによりループ

のスタートポイントを設定します。この時、LOOP

LED が点滅します。

3. LOOP OUT ボタンを押してループのエンドポイントを

設定して下さい。LOOP IN と LOOP OUT ボタンの

LED が点灯し、ループが再生していることを示しま

す。ループをキャンセルする際は LOOP OUT ボタン

を再度押して下さい。

4. シームレスループを終える時は、LOOP OUT ボタンを押して下さい。LED は点滅を止めます。

トラックは通常再生を再開します。LOOP IN と LOOP OUT ボタンの LED が点灯している時

は、ループがメモリーされていることを示します。

5. RELOOP 機能によりメモリーされたループへいつでも戻ることができます。LOOP IN と LOOP

OUT ボタンの LED が点灯している時はループがメモリーされていることを示しており、いつで

もループ再生に戻ることができます。メモリーされているループ再生に戻る時は、RELOOP ボ

タンを押して下さい。LOOP IN と LOOP OUT ボタンが再び点滅を始め、シームレスループを

始めます。

6. スタッター・エフェクト-ループ再生機能を使ってスタッターエフェクトを作ることができます。

ループ再生中に、LOOP IN ボタンを押し続けることでスタッターエフェクトを作ることができま

す。

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10. LOOP の編集

LOOP はエンドポイントのみを編集し、ループを長くしたり短くしたりすることが可能です。編集を行

う為にはまず LOOP を設定して下さい。編集は以下の手順で行います。

編集する LOOP を再生して下さい。LOOP が再生した状態で RELOOP ボタンを押し続けると、ディ

スプレイにスタートタイムが表示されます。

・LOOP を短く編集する場合

ジョグホイールを反時計方向に回して、LOOP を短くすることができます。OUT ボタンを押して

LOOP のエンドポイントを設定して下さい。

・LOOP を長く編集する場合

ジョグホイールを時計方向に回して、LOOP を長く設定して下さい。OUT ボタンを押して LOOP のエ

ンドポイントを設定して下さい。

注:タイムはディスプレイの設定(REMAIN か ELAPSED)によって異なります。

11. 時間表示の変更/タイムバー・インジケーター

再生中に TIME ボタンを押すと、VFD ディスプレイ上の時間表示を次のうち何れかから選択するこ

とが可能です。

• ELAPSED‐ディスプレイ上に再生中のトラックの経過時間を表示します。

• REMAIN‐ディスプレイ上に再生中のトラックの残り時間を表示します。

• TOTAL REMAIN‐ディスプレイ上に再生中の CD のトータル残り時間を表示します。

タイム・バー・インジケーター-ディスプレイ上のタイムバーは、時間メーター上の数値を視覚的に

示します。選択されたタイムモードに沿って、時間の長さをバーで表示します。トラックの残り時間

が 15 秒になるとバーが点滅し始め、残り 3 秒になると高速点滅します。タイムバー表示は本体が

設定されたタイムモードに関わらず機能します。

12. システムメモリー

MCD-710 はカスタマイズした設定情報を自動的に内部メニューへ保存することが可能です。TIME

ボタンを 2 秒程押して下さい。PRESET MODE と画面に表示されます。Track ツマミを回して、サブ

メニューを選択して下さい(オートクローズ、スリープタイム、DJ モード、リセットオール、ファームウ

ェアバージョン)。オートクローズタイムとスリープタイムはサブメニューから Track ツマミを押して調

整して下さい。メニュー設定画面を解除するには、TIME ボタンを押して下さい。

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13. DJ モード

DJ モードが YES の時は、ディスク再生中にトレイの出し入れができません。DJ モードを NO に変

更すると、再生中でもトレイの出し入れが可能になります。 14. メモリーのリセット

いつでも本体に保存されたメモリーをリセットすることが可能です。これにより本体メモリー上の全

ての設定を消去し、デフォルト状態に戻します。本体ディスプレイに“PRESET MODE”と表示され

るまで TIME ボタンを押し続けて下さい。 “RESET ALL”が表示されるまで TRACK ツマミを右へ回

し、TRACK ツマミを押して下さい。“ERASING”とディスプレイに表示されます。 15. ファームウェアのバージョン表示

ファームウェアのバージョンを確認するには TIME ボタンを 2 秒程押し、ディスプレイに“PRESET

MODE”と表示させて下さい。TRACK ツマミを回し、“VERSION”を表示させるとバージョンナンバー

がディスプレイに表示されます。

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ピッチ調整

1. ピッチ調整

ピッチ調整機能は再生している音楽のピッチ、またはテンポを調節します。この機能はピッチベン

ドと異なり、瞬間的なピッチ調節ではありません。ピッチスライダーのピッチ率は 大で±100%まで

調節可能です。(注:MP3 再生の場合、ピッチ可変幅は 大±16%となります。) ピッチスライダーについて:

この機能はトラック再生のピッチやテンポを早くしたり遅く

したりします。スライダーを上に動かすとテンポが遅くな

り、下に動かすとテンポが早くなります。ピッチの可変幅

は±4%、±8%、±16%、±100%の範囲から設定可能

です。ピッチを変更する際はピッチ機能がオンに切り替

わっていることを確認して下さい。

ピッチ機能を ON にする:

ピッチスライダーを使用するにはピッチ機能をオンにして

下さい。ピッチ機能がオンの時、LED が点灯します。ピッ

チ機能が ON になっていないと、ピッチスライダーは動作

しません。

2. ピッチベンド

ピッチベンド機能は一時的にトラックの再生速度を早くしたり遅くしたりすることができます。この機

能はピッチボタンまたはジョグホイールで操作することができ、 大ピッチベンド率は±100%とな

ります。ピッチベンド機能はピッチスライダーのピッチ設定と一緒に使用することができます。

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3. ピッチベンド・ボタン

(+)ピッチベンド・ボタンは再生速度を早くし、(-)ピッチベンド・ボタンは遅く変化させることが可

能です。ピッチベンド・ボタンの 大可変幅は 100%に設定されており、ピッチベンドする範囲の設

定はボタンを押す時間の長さに比例します。

(+)ピッチベンド・ボタンをタップ、または押えると再生さ

れている音源の再生速度を速めることができます。

(-)ピッチベンド・ボタンをタップ、または押えると再生さ

れている音源の再生速度を速めることができます。

4. ジョグホイール

トラック再生中にジョグホイールを操作すると、一時的に

ピッチを変化させることが可能です。ホイールを時計回り

に回すと再生速度を上げることができ、反時計回りに回

すと再生速度を下げることが可能です。なお、ジョグホイ

ールを回す速度でピッチベンド率を決定します。

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BOP エフェクト

BOP エフェクトはターンテーブルのスクラッチに似たエフェクトです。BOP エフェクトを得るには以下

の手順で行って下さい。

1. PLAY/PAUSE ボタンを押し CD を再生して下さい。

2. BOP エフェクトを使用したいポイントで IN ボタンを押して下さい。

3. BOP ボタンをタップして下さい。タップをする間隔に比例して BOP エフェクトがかかります。

4. BOP エフェクトを終了すると BOP エフェクトを開始した場所から通常の再生が開始します。

MP3 フォルダーへのアクセス

MP3 ディスク上にある複数のフォルダーへアクセスすることができます。

1. FOLDER ボタンを押して、フォルダーを表示して下さい。

2. TRACK ツマミを押して時計回りに回し、フォルダーをスクロールして下さい。反時計回りにツ

マミを回すと反対方向にフォルダーをスクロールすることが可能です。

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フリップ・フロップ機能

フリップ・フロップ機能は MCD-710 の両方のドライブを使用している際にのみ有効です。この機能

は本製品が接続されているミキサーと一緒に使用することが可能ですが、この場合 American

Audio の“Q”スタート対応ミキサーのみ動作します。

フリップ・フロップ機能は片方のドライブで CD の再生が終了すると、自動的にもう一方のドライブ

が再生を開始します。また、シングルトラックでも、CD 全体でも使用可能です。

フリップ・フロップの設定方法(ミキサーに接続)

A. 下記の図を参照してシステムを接続して下さい。

B. American Audio の“Q”スタート対応ミキサー本体の“Q”スタート機能をオンに設定し、クロス

フェーダーを真ん中にセットして下さい。

C. MCD-710 の両方のドライブに CD を挿入して下さい。

D. RELAY ボタンを押すと RELAY ボタンのすぐ上に搭載された LED が点灯し、フリップ・フロップ

機能がオンに切り替わったことを示します。SGL/CTN ボタンを押して、SINGLE モードまたは

CONTINUOUS モードを選択して下さい。

E. 両方のドライブに挿入された CD が CUE 状態になったら、片方のドライブを再生して下さい。

F. CD プレーヤーがシングルモードに設定されている場合、片方の CD ドライブが 1 トラックを再

生し終えると、直ちにもう片方の CD ドライブが再生されます。またコンティニュー・モードの場

合は、全てのトラックを再生した後にもう一方のドライブが再生を開始します。

G. フリップ・フロップ機能は本体で停止操作をするまで有効です。

H. フリップ・フロップ機能をキャンセルする場合は、RELAY ボタンを再度押して下さい。

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フリップ・フロップの設定方法(スピーカーに直接接続) 下記の図を参照してシステムを接続して下さい。

電源を切る前に

CD プレーヤーを使った後電源を切る前には必ず、OPEN/CLOSE ボタンを使ってトレーを閉めて

下さい。

トレー保護の為に:60 秒経ってもトレーを閉めない時は、トレーが自動的に閉まり一時停止の状態

になります。

警告:電源オフ時に、無理やりトレーを閉めないで下さい。

*ディスクトレーが開いている時はスイッチを切らないで下さい。

*OPEN/CLOSE ボタンを使ってディスクトレーを閉めてから、電源を切って下さい。

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CD について

1.CD 取扱上の注意:

CD の表面に直接触れたり、油や埃などが付着しないようご注意下さい。ディスクが汚れ

ている場合は乾いた柔らかい布で拭き取って下さい。

ベンゼン、シンナー、水、レコード・スプレー、静電気防止剤、シリコン製布等でディスクを

拭かないで下さい。

常にディスクの取り扱いには気を付け、表面を傷つけないようにして下さい。

ディスクを折り曲げないようにして下さい。

熱を発するものに近づけないようにして下さい。

ディスク中央の穴を広げたりしないで下さい。

ボールペンや鉛筆など先端の尖ったものでディスクのラベル面(印刷面)に書きこまない

で下さい。

ディスクを冬の戸外などの寒い場所から暖かい場所に持ち込むと結露がおこりますが、

決してドライヤー等で乾かしたりしないで下さい。

2.CD 保管に際しての注意

ディスクを聞いた後は、常にプレーヤーからディスクを取り出して下さい。

ディスクは専用のケースに入れて保管し、汚れや損傷を避けて下さい。

次のような場所にディスクを置かないで下さい。

a)長時間、直射日光があたる場所

b)埃っぽい場所や湿度が高い場所

c)室内ヒーター等の熱のあたる場所

CD がプレーヤーに入ったままでリモートを切っている場合は、電源ケーブルをつないで電源を入

れ CD を取り出します。

製品仕様

モデル: American Audio MCD-710

システム: デュアル CD/MP3 プレーヤー

電源: AC100V、50/60Hz

消費電力: 24W

サイズ: プレーヤー部 482(W)×88.8(H)×310 (D)mm

コントロール部 482(W)×88.8(H)×96 (D)mm

重量: プレーヤー部 5.7kg

コントロール部 1.7kg

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