交通事故の発生状況 東京都の交通事情くらしの中の「みち」 1...

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1 2 3 4 5 6 52 交 通 TRANSPORTATION 交通事故の発生状況 都では、交通安全対策を総合的かつ計画的に推進するため、昭和46年より「東京都交通安全計 画」を作成しており、現行の第10次計画(平成28~32年度の5箇年)では、平成32年度(2020年 度)までに交通事故死者数を125人以下とすることを目標としています。 これまでの交通事故対策の取組などにより、都内における死者数は減少してきており、平成29年 は164人となりました。更なる交通事故の防止を目指し、交通安全施設の一層の整備拡充を進める 必要があります。また、一般的に事故が多いと言われる交差点における安全対策に加え、単路におい ても中央帯の設置や、防護柵の設置による安全対策を一層進める必要があります。 都内の道路形状別の事故発生状況 都内の過去10年間の交通事故発生状況 発生件数(件) 70,000 60,000 50,000 40,000 30,000 H23 H27 H22 H26 H21 H25 H20 H24 H28 H29 負傷者数(人) 80,000 70,000 60,000 50,000 40,000 30,000 H23 H27 H22 H26 H21 H25 H20 H24 H28 H29 死者数(人) 250 200 150 H23 H27 H22 H26 H21 H25 H20 H24 H28 H29 〈警視庁HPより作成〉  その他    交差点    単路部 発生件数 負傷者数 死者数 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 2 41 57 2 39 59 2 49 49 2 41 57 2 39 59 2 49 49 〈警視庁年鑑より作成/平成28年版〉 

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Page 1: 交通事故の発生状況 東京都の交通事情くらしの中の「みち」 1 道路を快適に利用するために 2 人と環境に優しい道路をめざして 3 交通安全対策と渋滞の緩和

くらしの中の「みち」1道路を快適に利用するために2人と環境に優しい道路をめざして3交通安全対策と渋滞の緩和4災害から道路を守る5これからの道路管理6

くらしの中の「みち」 1道路を快適に利用するために 2人と環境に優しい道路をめざして 3交通安全対策と渋滞の緩和 4災害から道路を守る 5これからの道路管理 6

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交 通TRANSPORTATION

東京都の交通事情

 交通渋滞は、追突事故や信号の変わり目での強引な右左折による事故などを誘発することがあります。渋滞の解消は、交通事故防止にも通じる重要な施策の一つであり、東京都では、渋滞箇所の交差点改良等を計画的に進めています。

<出典:「交通量統計表」(平成18,28年版)警視庁交通部>※骨格幹線道路の主要交差点交通量の合計

 

平日平均 年次別渋滞発生状況

渋滞距離と交通量 幹線道路の主要交差点における交通量の変化 区部と多摩地域で、主要交差点の交通量と渋滞距離の関係を比較すると、多摩地域では交通量に比較して渋滞距離が長いことがわかります。 多摩地域ではボトルネックによって渋滞が引き起こされている箇所が多いと考えられます。

平成28年の幹線道路における交通量は、平成18年と比較すると、区部では全体的に減少傾向が見られ、幹線道路ネットワークの整備効果が現れていると考えられます。 しかし、多摩地域では増加している路線も見受けられ、渋滞解消には至っていません。

外堀通り・昭和通り

明治通り・東京港臨海道路

環七通り

環八通り

武蔵境通り・鶴川街道

府中街道・鎌倉街道

多摩大橋通り

東京環状等

交 通TRANSPORTATION

交通事故の発生状況

 都では、交通安全対策を総合的かつ計画的に推進するため、昭和46年より「東京都交通安全計画」を作成しており、現行の第10次計画(平成28~32年度の5箇年)では、平成32年度(2020年度)までに交通事故死者数を125人以下とすることを目標としています。 これまでの交通事故対策の取組などにより、都内における死者数は減少してきており、平成29年は164人となりました。更なる交通事故の防止を目指し、交通安全施設の一層の整備拡充を進める必要があります。また、一般的に事故が多いと言われる交差点における安全対策に加え、単路においても中央帯の設置や、防護柵の設置による安全対策を一層進める必要があります。

 東京の国道・都道など主要な道路の延長は、約2,360kmあります。このうち、日中の時間帯では、ほぼ毎日約128kmの渋滞が発生しています。 交通渋滞は、交通の多さだけでなく、交差点での右折や違法駐車などで交通の流れが阻害されることも原因となっています。 渋滞を解消するためには、道路の整備を進めるとともに右折車線の設置や違法駐車対策なども必要です。

年  度  渋滞距離 走行台キロ

平成24年 140km 2,044,579

平成25年 137km 2,008,522

平成26年 127km 1,939,482

平成27年 124km 2,901,421

平成28年 128km 2,880,795 <出典:「警視庁交通年鑑」(平成28年版)警視庁交通部>

都内の道路形状別の事故発生状況

都内の過去10年間の交通事故発生状況

発生件数(件) 

70,000

60,000

50,000

40,000

30,000

 

 

 

H23 H27H22 H26H21 H25H20 H24 H28 H29

負傷者数(人) 

80,000

70,000

60,000

50,000

40,000

30,000

 

 

 

H23 H27H22 H26H21 H25H20 H24 H28 H29

死者数(人)

 

250

200

150

 

 

 

H23 H27H22 H26H21 H25H20 H24 H28 H29

〈警視庁HPより作成〉  その他    交差点    単路部

発生件数 負傷者数 死者数

100%

90%

80%

70%

60%

50%

40%

30%

20%

10%

0%

2

41

57

2

39

59

2

49

49

2

41

57

2

39

59

2

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〈警視庁年鑑より作成/平成28年版〉 

多摩地域

区部多摩地域区部

<警視庁交通部資料より作成/平成27,28年版>

渋滞距離:車両の交通が滞り、走行速度が20km/h未満になった状態での距離

交通量12h 渋滞距離

(環七通り)

大久保通り入口

(環八通り)

環八中の橋

(府中街道)

恋ヶ窪

(環七通り)

大原二

(新青梅街道)

野口橋

(環八通り)

環八人見街道

(町田街道)

町田中央橋北

(環八通り)

瀬田

交通量(台/12h) 渋滞距離(km)

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

0

0.2

0.6

0.4

0.8

1

1.2

1.4

1.6

0 50 100 150 200交通量(万台/12h)

平成28年平成18年

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くらしの中の「みち」1道路を快適に利用するために2人と環境に優しい道路をめざして3交通安全対策と渋滞の緩和4災害から道路を守る5これからの道路管理6

くらしの中の「みち」 1道路を快適に利用するために 2人と環境に優しい道路をめざして 3交通安全対策と渋滞の緩和 4災害から道路を守る 5これからの道路管理 6

52 53

交 通TRANSPORTATION

東京都の交通事情

 交通渋滞は、追突事故や信号の変わり目での強引な右左折による事故などを誘発することがあります。渋滞の解消は、交通事故防止にも通じる重要な施策の一つであり、東京都では、渋滞箇所の交差点改良等を計画的に進めています。

<出典:「交通量統計表」(平成18,28年版)警視庁交通部>※骨格幹線道路の主要交差点交通量の合計

 

平日平均 年次別渋滞発生状況

渋滞距離と交通量 幹線道路の主要交差点における交通量の変化 区部と多摩地域で、主要交差点の交通量と渋滞距離の関係を比較すると、多摩地域では交通量に比較して渋滞距離が長いことがわかります。 多摩地域ではボトルネックによって渋滞が引き起こされている箇所が多いと考えられます。

平成28年の幹線道路における交通量は、平成18年と比較すると、区部では全体的に減少傾向が見られ、幹線道路ネットワークの整備効果が現れていると考えられます。 しかし、多摩地域では増加している路線も見受けられ、渋滞解消には至っていません。

外堀通り・昭和通り

明治通り・東京港臨海道路

環七通り

環八通り

武蔵境通り・鶴川街道

府中街道・鎌倉街道

多摩大橋通り

東京環状等

交 通TRANSPORTATION

交通事故の発生状況

 都では、交通安全対策を総合的かつ計画的に推進するため、昭和46年より「東京都交通安全計画」を作成しており、現行の第10次計画(平成28~32年度の5箇年)では、平成32年度(2020年度)までに交通事故死者数を125人以下とすることを目標としています。 これまでの交通事故対策の取組などにより、都内における死者数は減少してきており、平成29年は164人となりました。更なる交通事故の防止を目指し、交通安全施設の一層の整備拡充を進める必要があります。また、一般的に事故が多いと言われる交差点における安全対策に加え、単路においても中央帯の設置や、防護柵の設置による安全対策を一層進める必要があります。

 東京の国道・都道など主要な道路の延長は、約2,360kmあります。このうち、日中の時間帯では、ほぼ毎日約128kmの渋滞が発生しています。 交通渋滞は、交通の多さだけでなく、交差点での右折や違法駐車などで交通の流れが阻害されることも原因となっています。 渋滞を解消するためには、道路の整備を進めるとともに右折車線の設置や違法駐車対策なども必要です。

年  度  渋滞距離 走行台キロ

平成24年 140km 2,044,579

平成25年 137km 2,008,522

平成26年 127km 1,939,482

平成27年 124km 2,901,421

平成28年 128km 2,880,795 <出典:「警視庁交通年鑑」(平成28年版)警視庁交通部>

都内の道路形状別の事故発生状況

都内の過去10年間の交通事故発生状況

発生件数(件) 

70,000

60,000

50,000

40,000

30,000

 

 

 

H23 H27H22 H26H21 H25H20 H24 H28 H29

負傷者数(人) 

80,000

70,000

60,000

50,000

40,000

30,000

 

 

 

H23 H27H22 H26H21 H25H20 H24 H28 H29

死者数(人)

 

250

200

150

 

 

 

H23 H27H22 H26H21 H25H20 H24 H28 H29

〈警視庁HPより作成〉  その他    交差点    単路部

発生件数 負傷者数 死者数

100%

90%

80%

70%

60%

50%

40%

30%

20%

10%

0%

2

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57

2

39

59

2

49

49

2

41

57

2

39

59

2

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〈警視庁年鑑より作成/平成28年版〉 

多摩地域

区部多摩地域区部

<警視庁交通部資料より作成/平成27,28年版>

渋滞距離:車両の交通が滞り、走行速度が20km/h未満になった状態での距離

交通量12h 渋滞距離

(環七通り)

大久保通り入口

(環八通り)

環八中の橋

(府中街道)

恋ヶ窪

(環七通り)

大原二

(新青梅街道)

野口橋

(環八通り)

環八人見街道

(町田街道)

町田中央橋北

(環八通り)

瀬田

交通量(台/12h) 渋滞距離(km)

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

0

0.2

0.6

0.4

0.8

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1.2

1.4

1.6

0 50 100 150 200交通量(万台/12h)

平成28年平成18年

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くらしの中の「みち」1道路を快適に利用するために2人と環境に優しい道路をめざして3交通安全対策と渋滞の緩和4災害から道路を守る5これからの道路管理6

くらしの中の「みち」 1道路を快適に利用するために 2人と環境に優しい道路をめざして 3交通安全対策と渋滞の緩和 4災害から道路を守る 5これからの道路管理 6

交 通TRANSPORTATION

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交通事故防止対策

 東京都では、道路の利用者を交通事故から守るため、道路交通の安全対策として、防護柵、道路照明、区画線、滑り止め舗装等の車道改良、視線誘導標、道路反射鏡、障害物表示灯等の整備を進めています。 また、交通事故多発区間や重大事故発生箇所については、道路照明の照度アップ、横断歩道手前や道路線形の急変部の滑り止め舗装、視線誘導標等の設置によるドライバーへの注意喚起、また、交差点改良、視距改良、中央分離帯の設置など、道路構造の改良による交通安全対策を実施しています。

 車両が路外、対向車線または歩道等に逸脱するのを防ぐとともに、車両乗員の傷害および車両の破損を最小限に止めます。急カーブなどでは、車線誘導標を設置し、車道内の安全な走行を確保します。 また、歩行者および自転車の転落もしくはみだりな横断を抑制します。

 夜間やトンネル等の明るさが急変する場所において、道路状況、交通状況を的確に把握するための良好な視環境を確保し、道路交通の安全、円滑を図ります。

 車両が走行すべき区画を表すことで交通の円滑と安全を図ります。  線形急変部や交通事故が多発しているカーブの区間などに滑り止め舗装を行い、道路交通の安全を図ります。

施工後施工前

施工後施工前

施工後施工前

防護柵と視線誘導標 道路照明

交差点改良

視距改良

中央分離帯

区画線 車道改良

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くらしの中の「みち」1道路を快適に利用するために2人と環境に優しい道路をめざして3交通安全対策と渋滞の緩和4災害から道路を守る5これからの道路管理6

くらしの中の「みち」 1道路を快適に利用するために 2人と環境に優しい道路をめざして 3交通安全対策と渋滞の緩和 4災害から道路を守る 5これからの道路管理 6

交 通TRANSPORTATION

54 55 見通しが悪い箇所で視距を改良し、事故を未然に防ぎます。

 交差点の隅切や歩道の張り出し等を行い、交通事故を防ぎます。

 反対車線に車両が逸脱するのを防ぐとともに、歩行者等のみだりな横断を防ぎます。 反対車線に車両が逸脱するのを防ぐとともに、歩行者等のみだりな横断を防ぎます。

施工後施工前

施工後施工前

施工後施工前

防護柵と視線誘導標 道路照明

交差点改良

視距改良

中央分離帯

区画線 車道改良

Page 5: 交通事故の発生状況 東京都の交通事情くらしの中の「みち」 1 道路を快適に利用するために 2 人と環境に優しい道路をめざして 3 交通安全対策と渋滞の緩和

くらしの中の「みち」1道路を快適に利用するために2人と環境に優しい道路をめざして3交通安全対策と渋滞の緩和4災害から道路を守る5これからの道路管理6

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右折車が滞留しても、後続車が進行できるよう、必要な長さを拡幅し、右折車線の設置を行います。

実施後実施前

右折レーン設置

整備効果の事例

第1次・第2次計画における整備箇所

交差点すいすいプランのイメージ

※ 一部完成:暫定整備により整備効果が発現した状態

実施後実施前

右折車両により渋滞が発生

右折車線設置により渋滞が緩和

最大通過時間 約15分 最大通過時間 約2分

☆ 通過時間の短縮:13分(最大)

◇ 完成後のアンケート調査結果 (周辺住民・交通事業者を対象に調査)

☆ 経済的な効果:3.5億円/年 

交 通TRANSPORTATION

交差点すいすいプラン

イライラ用地取得

Q:完成後、渋滞は減少しましたか

☆ 約8割の方が『渋滞が減少した』と実感

   

変化していない5%

その他・無回答10%

渋滞が大きく減少した41%どちらかと

言えば渋滞が減少した44%

回答数103人

交差点すいすいプランの取組状況

  

♢交差点を通過する時間が2分以上の交差点♢他事業の実施対象等となっていない交差点

また、第2次計画において、事業実施中の交差点を継続箇所としました。

整備箇所76箇所 新規箇所⇒ 33箇所、継続箇所⇒ 43箇所

※プローブ情報:カーナビなどの車載器に位置、時刻、速度、方向等の走行データを記録し集約した情報

 都内の渋滞を把握するため、客観的な交通情報(プローブ情報※)などを活用し、詳細な交通状況の実態調査を実施した結果、いまだ渋滞している交差点があることから、下記の条件に基づき、新規箇所を選定しました。

整備箇所の選定整備箇所の選定

事業の概要

道路は、安全で円滑な交通はもとより、災害時の救援・救護活動や緊急物資等の輸送など都民生活にとって欠くことのできない重要な都市基盤施設です。 この重要な役割を有する道路において、交通集中に伴いボトルネック箇所で自動車の速度低下による渋滞が発生すると、都民生活や企業活動に著しい時間的経済的損失を与えることから、渋滞対策への取組が求められています。 そこで、幅員の狭い片側一車線の道路において、 交差点直近の比較的短い区間の土地を取得し、右折車線等の設置を行う「交差点すいすいプラン」を平成6年度から実施し、交通流の円滑化や交通事故の防止などに大きく貢献してきました。更なる局所的な渋滞対策を進めていくため、最新の渋滞状況を踏まえ、平成27年度からは「第3次交差点すいすいプラン」を実施しています。 この事業とあわせて、交差点部の歩道拡幅整備なども実施しており、安全で快適な歩行空間を創出しています。

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 交差点すいすいプラン(第1次・第2次)の取組状況は、次のとおりです。

実施後実施前

整備効果の事例

第1次・第2次計画における整備箇所

交差点すいすいプランのイメージ

 ◇ 完成又は一部完成※ 110箇所 多摩地域 104箇所 区  部   6箇所                  6箇所                  

道路を快適に利用するために

6箇所                  

道路を快適に利用するために

6箇所                  6箇所                  

※ 一部完成:暫定整備により整備効果が発現した状態

上川橋交差点(八王子市 主要地方道32号 八王子五日市線(秋川街道) )                            

実施後実施前

右折車両により渋滞が発生

右折車線設置により渋滞が緩和

最大通過時間 約15分 最大通過時間 約2分

☆ 通過時間の短縮:13分(最大)

◇ 完成後のアンケート調査結果 (周辺住民・交通事業者を対象に調査)

☆ 経済的な効果:3.5億円/年 ※経済的な効果:自動車利用の時間短縮による渋滞損失減少額と走行経費減少額を合算した値

平成20年度完成

交 通TRANSPORTATION

イライラ

Q:完成後、渋滞は減少しましたか

☆ 約8割の方が『渋滞が減少した』と実感

   

変化していない5%

その他・無回答10%

渋滞が大きく減少した41%どちらかと

言えば渋滞が減少した44%

回答数103人

交差点すいすいプランの取組状況

整備箇所の選定整備箇所の選定

事業の概要

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くらしの中の「みち」1道路を快適に利用するために2人と環境に優しい道路をめざして3交通安全対策と渋滞の緩和4災害から道路を守る5これからの道路管理6

くらしの中の「みち」 1道路を快適に利用するために 2人と環境に優しい道路をめざして 3交通安全対策と渋滞の緩和 4災害から道路を守る 5これからの道路管理 6

交 通TRANSPORTATION

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交 通TRANSPORTATION

交 通TRANSPORTATION

ハイパースムーズ東京   

事業の概要

~既存ストックの有効活用による渋滞対策~

青少年・治安対策本部、政策企画局、都市整備局、環境局、建設局、警視庁、東京国道事務所

執 行 体 制対 象 箇 所都内全域の主要渋滞箇所

対策の内容       

道路施設の改善

●区画線の変更

●右折レーンの増設、延伸右折レーンの増設、延伸

●左折レーンの設置左折レーンの設置

●交通需要の分散化交通需要の分散化

●荷さばき可能荷さばき可能 駐車場の拡大 駐車場の拡大

※箇所によって 対策は異なります。 対策は異なります。

●信号制御の 高度化・最適化

●貨物車用パーキング・ メーターの設置

 即効性の観点から既にある道路等を有効活用した渋滞対策として、平成13~15年度に総合的な違法駐車対策「スムーズ東京21」、平成15~19年度に対策箇所の拡大と対策内容を追加した集中的な交通渋滞対策「スムーズ東京21一拡大作戦ー」、さらに、平成20~27年度に渋滞の著しい箇所における集中的な渋滞対策「ハイパースムーズ作戦」を実施してきました。 道路ネットワークの整備に合わせたこれらの対策により、都内区部の旅行速度は徐々に改善されつつあるもののまだ十分な渋滞解消には至っていません。このため、対策範囲を多摩地域にも拡大した、 「ハイパースムーズ東京」を平成28年度から5か年計画で実施しています。 対策イメージ図

一般都道辻原町田線(第141号)町田街道 南橋停留所(町田市金森)

施工後施工前

●赤系カラー塗装

施工後施工前

右折車線の増設

歩道

車  道

歩道

バスベイ設置

用地取得

歩道

車  道

歩道

実施後

実施前

バス停

バス停

バスの停車が後続車両の通行を阻害

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交 通TRANSPORTATION

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交 通TRANSPORTATION

バスベイの整備交 通TRANSPORTATION

事業の概要

対策の内容       

道路施設の改善

 都内における慢性的な交通渋滞の一因として、片側1車線の道路におけるバスの停車が、後続車両の通行を阻害していることがあげられます。また、バスの停車は交通渋滞を招くばかりでなく、見通しを悪くすることによる正面衝突事故の発生原因ともなっています。 そこで、道路交通の円滑化と安全を図るため、片側1車線の道路を中心として、バス停留所にバスベイを設置する事業を行っています。

対策イメージ図

一般都道辻原町田線(第141号)町田街道 南橋停留所(町田市金森)

施工後施工前

●赤系カラー塗装

施工後施工前

右折車線の増設

歩道

車  道

歩道

バスベイ設置

用地取得

歩道

車  道

歩道

実施後

実施前

バス停

バス停

バスの停車が後続車両の通行を阻害