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四国自然史fl学 研究,2: 119(2005) 土佐湾流入 河 川 な らび に 内湾 汽水域 生息する 8種 のカ 山本藍子 *・ 町田吉彦 *・ 佐藤友康 ** The dist五 butions of eight crab species in bracksh rivers and estuaries of Kocl■ Prefecture Alko YAllハ 40TO*. YoshJJkoヽ lACHII)A* and l` omoyasu SATO** Abstract The dlsthbutions of eight crab species belonttg to E` C genera h thc lamllies, Hym idae, Pllull■ dac and ヽ√ arunidae, 、vere studied on the basis Of 1390 speclrncns co ftom brackish waters in the五 vers and estumes h KOclI Preた ctu.e ul southeln Japan ″″′″α′で ll,″ s″ S― sο (HymenOsomaidae),P′ 滋″″ ´″ s717′ rJ■ ′′ s(PJШ dae)and P・ IIで 力ο ll″ ρ ′〃″ ″々 `s(Vttin― idae)WCrc recorded br the fllst time h the Koch Preた cture A total of 192 spechens co widespread occunence ofハ 0の ο々ルα ll αθ″ S`(Hン menOsomatidae)h the study alea or to ths study olly flve individuals of」 οた '″ α″α′″ sた had been rccorded as Hc′ た″κ′ ,″ ι s ο″θ 7・ ・″′な flom Urado Estualy,in Koch City P′ l・r″ θ %S″ α々″″グS and Pな `わ ο α″″ sな 力″wcre cOmmon specics h tlis ary, but the prccisc dstributiOns Of these species vere ttnown p● or to ths study Specimens o vo varul■ d species,4ε ″αθο θ rrη r.″ lr″ ll and■ ″グ″ ,were also conected The prcsence of suggested that thc brackish vater crab fauna ul the present study area contah that were similar to those found on the westen■ coast of the Kii Penlllsula Key words:brackish water crabs,Eα ′力αィル″ s,ハ ルο拗 ″ε力 ″″ ,P″ Zll・ π θ″ s,P夕 `力 0″ α l κ s,■ ε″α `ο 1/″ ,KOchi Prefecture めに . 日本各地の 内湾や河国域 に発達する 十潟海岸に 認められる生態系 が深刻な消減 危機 にあること が指摘 され てす で に久 し (和田ほか ,1996) 和国ほか (1996)は 全国 T潟 海岸 現状 を幸 R告 ,そ こに生虐、する 底生生物 を概説 したが ,そ 報告 取 り上 げ られた 高知県ドの 十潟海岸 は中ホ J の四万十川河□域ただ一カ 所である 高知県に 産する汽水 淡水産十脚 甲殻類 は21T187種 2亜 であり ,そ のリ トが公 表 され て い る (高 知県 レッ ドデ タブ ック 〔動物編 〕編集委員 会,2002) これ らの 中で産地 詳細が報告されたのは ,||_減 危惧種 のムッ アリアケガ Cα77 p"″ ″物lll sα 高丼大学理学部海洋生物学,1究牢 7808520 高知市曙 H1251 Laboratow ofヽ larinc Biology, Factuty of science, Koclll Uiversity, 2-5-l cho, Koc1li 780-8520, Jap 株式会社東洋技研 815103高 知市大津乙19024 To、 .o Giken, 1902-4 01su, Ohtsu, Kochi 781-5103.Japan

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四国自然史fl学研究,2: 119(2005)

土佐湾流入河川ならびに内湾の汽水域に

生息する8種のカニ類の分

山本藍子*・

町田吉彦*・

佐藤友康**

The dist五 butions of eight crab species in bracksh

rivers and estuaries of Kocl■ Prefecture

Alko YAllハさ40TO*. YoshJJkoヽlACHII)A* and l`omoyasu SATO**

Abstract The dlsthbutions of eight crab species belonttg to E` ・C genera h thc lamllies, Hymenosomat

idae, Pllull■■dac and √ヽarunidae, 、vere studied on the basis Of 1390 speclrncns collected i 2003 and 2004

ftom brackish waters in the五 vers and estumes h KOclI Preたctu.e ul southeln Japan ″″′″α′でll,″s″′S―

sο″(HymenOsomaidae),P′ 滋″″″ ″s717′ rJ■′′lιs(PJШ血 dae)and P・IIで力οgα″・ll″sε

ρ′〃″lζ″々`s(Vttin―

idae)WCrc recorded br the fllst time h the Koch Preた cture A total of 192 spechens collllmed the

widespread occunence ofハ ル0の2σ力の′“

ο々ルαll αθ″S`(HンmenOsomatidae)h the study alea P五 or to ths

study olly flve individuals of」 「ヽ οた'″

α″α′″sた had been rccorded as Hc′ た″κ′,″ιs ο″θ7・・″′な flom Urado

Estualy,in Koch City P′ l・ r″″″θ%S″α々″″グS and Pな`わ

ο″ α″″sな力″wcre cOmmon specics h tlis estu

ary, but the prccisc dstributiOns Of these species 、vere ttnown p●or to ths study Specimens of t、vo

varul■ d species,4ε″αθοノθrrη・r.″

lr″ ll and■ ,α″グ″,were also conected The prcsence of these spccies

suggested that thc brackish 、vater crab fauna ul the present study area contahed rare Japancse species

that were similar to those found on the westen■ coast of the Kii Penlllsula

Key words:brackish water crabs,Eα ′力αィル″s,ハルο拗り″ε力″″″,P″ Zll・π″θ″s,P夕`力0″α・l κs,■ε″α

`ο

クセ1/″ ,KOchi Prefecture

は じ め に .

日本各地の内湾や河国域に発達する十潟海岸に

認められる生態系が深刻な消減の危機にあること

が指摘 されてすでに久 しい (和 田ほか,1996)

和国ほか (1996)は 全国のT潟海岸の現状を幸R告

し,そ こに生虐、する底生生物を概説したが,そ の

報告で取 り上げられた高知県 ドの十潟海岸は中ホJ

市の四万十川河□域ただ一カ所である 高知県に

産する汽水 淡水産十脚甲殻類は21T187種 2亜種

であ り,そ の リス トが公表されている (高 知県

レッドデータブック〔動物編〕編集委員会,2002)

これらの中で産地の詳細が報告されたのは,||_減

危惧種のムッハアリアケガニ Cα77 p"″″物lll sα ―

高丼大学理学部海洋生物学,1究牢

〒7808520 高知市曙H1251Laboratow ofヽ larinc Biology, Factuty of science, Koclll Uiversity, 2-5-l Akcbono―cho, Koc1li 780-8520, Japan

株式会社東洋技研

〒「815103高 知市大津乙19024To、.o Giken, 1902-4 01su, Ohtsu, Kochi 781-5103.Japan

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どθ″"″

″,シ ヨマネキ びεα″だ″″″,オ オユ ビアカ/ミ ンケ イカニ ゴ'α″sθS″″″′″″′″″,マ メコブシ

ガニ ′'力ヵη pぶ″llの 4 fTに す ぎない (洒 井 細

木,2002)そ の後,日「田ほか 12004)は トリウ

ミアカイツモ ドキ ‐lε″α″′θ″″ わ万″″″が高矢Π県

下に生連、することを初めて報告 し,マ メコブシガ

ニの高力1県 におけるTl産地として須崎湾を服肯し

た 一方,県内の絶減危|り t種以外のカニ類にF‐8す

る1青 +1は ほとんどない たとえ|ど,タ イヮンヒラ

イツモ ドキ Pかε力υg″α″s,s力″は高知県では普lH種

とされているが,そ の分布に関する詳細な1青報は

ない 1高 知県レッドデータブック 〔動物編〕編集

委員会,2002)し か しながら近年,本■の新産

地が和歌山県と大阪イ「 (野元ほか,2000),福 岡

県 (嶺 井,200]),奄美大島 (岸 野ほか,2001a),

愛11県 (山本,2004)か ら報告されてお り,高知

県内では普通種であっても,そ の分4fの動向に注

意すべ き種が存在するとイえられる =潟 ,"岸 に

は多数のカニ類が/1迎、するが,こ のように,県 ド

の十潟lo~岸 における短尾類相の解明はいまだ不 |

分と言わざるを得ない

著者らは,町 円ほか (2004)の 研究を継抗 し,

内1弯 の潮問帯の砂泥地ならびに感llll域 に生虐、する

1脚 甲投類の調査を2oo4年 3月 から本格的に開始

した その結果,高知県レッドデータブック (高

,I県 レノドデータブック 〔動物価〕編集委員会 ,

3112 つリストに掲載されている多数のfIの生日、

状itを lЁ認するとともに,県下で木記録の種を確

認 |る ことができた 本研究ではこれらのうち,

ヤワラ=二

iト ンヤワラガニ属 Jヽルοヵり″ε力″′″ の

オキ十「li・ ,ラ オニNο ′々″α″″″sた および トウ

ヨウヤ ワラ■二買 〃ノ″′″′〃zsの ヤ ワラガニ

〃 ″′ssο′ ケフ■t二 千1ト ラノオガニ属 P′′″″―

″″″sの マキ トラノォオニ P,,,αた,″″″sと ミナミ

トラノオガニ P″′″′ゴ′′″ルバ、モクズガニ千1ヒ ライ

ソモ ドキ属 Pかご肋♂′″′力″sの タイワンヒライソモ

ドキ P Js肩′とヒメヒライソモ ドキPε`φ

″J〃な″

αルs,モ クスガニ科 ヒメアカ イッガニ属 Aε″αθο

タル″η のヒメアカイソガニ■ ,″ ,ど ,″″とトリウミ

アカイツモ ドキ■"/′

′″″′′の 3i15属 8種 |[つ

いてその分布の詳細を報告し, 今後の種の411向 を

把握する上での基礎資トトの一部 とすることを日FII

とする

||イくほか

採集場所 と方法

標本の採集は,2004年 1月 かわ2004年 11月 にか

けて,高 ,日 県安芸市から上佐清水市にいたる以 ド

の21地点の感潮域 と潮間帯の砂泥地で実施 した

IFセ 1):1-安芸川 (安 芸市),2 穴内川 (安

芸 |「 ), 3-赤野川 (安 芸市), 4-夜 須川 (夜須

町),5-浦 戸i湾 (高 力市),6-甲殿川 (春野田「),

7-仁淀川河口右岸 (春野田「),8-浦 ノ内湾 (t佐市,須崎市), 9-須 崎湾1茨 川 (須崎市),10-野見湾 (須崎市),11-忙場川 (中 l lt田「),12-1ノ 加江川 (中■佐田]),13-志和川 (■ 川田]),

14-lT田 川 (大方田]),15-蛤 川 (大方町),16-加持川 (大 方町),17-蛎瀬川 (大方円「),]8-四万十川水系竹 1鳥 川 (中本」市),19-Fノ 加江川 (■

佐清水市),20-久 百々川 (上佐清水市),21-伊布利川 (L佐清水市)

浦戸湾内では,以 ドの13地点で調査を実施 した

(Fig 2):1-久 万川,2-国分川,3-舟人川 ,

4-鏡川, 5-灘 , 6-西灘, 7-統 島, 8-衣

Kochi Prefecture

Fig l A map sho、 ving salnl)ling localities in this study

l: Aki Rivcr(Aki City); 2: Al〕 anai Rivcr(Aki City)3:

Akano Rivcr(Aki City)i 4: Yasu Rivcr(Yasu To、 vn), 5:

Ulado Estuary (KOchi City), 6: K6dOno River(HarunO

T(図■); 7: Niyodo River(Harull()TO、 n)i 8: Urailouclli

lnlet(Ibsa and Susaki Citics), 9: Sakura River, Susaki

Bay (Susaki City)i 101 Nomi Bay,(Susaki city) 11:

Sasaba River(Nakatosa Town); 12: Kaminokac Rivcr

(Nakatosa Town) 13: Shiwa Rivcr(Kubol(awa tt own)14 1da River(Ogata TOwll)i 15: Iヽiila Rivcr(Ogata

「lown), 16: Kamoclli ltiver(Ogata Town), 17: Kakise

River(Ogata Town): 18: l akesllima Rivcr(Nakamura

City) 19: ShirnonOkac River(l osashinlizu City) 20:

KumOmo River(Tosashimizu City); 21: lburi Rivcr

(l osashimizu Cty)Open circlcs ndicate k)cahics wilcre

spcciinens()f tllc species retrrcd in tis studv、vcre not

cOnected

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上佐湾流入ll川 の 8種のカニカ!

Fig 2 A map shoning sampling localities h Urado

Estuary l: Kuma ttveri 2: Kokubu Riveri 3: Funairi

Rivcri 4: Kaganu Riveri 5: Nada: 6: Nishi nada, 7:

Tsuzukilima1 8:Kinuga shima,9:′ rama shima 10:YOk0

hama, 11: Hadaka lima; 12: G6sh yama, 13: Fukaura

Opcn circlc indicates locaLty 、vhere specllalens of the

species reftΠ ed in tis study、 vere not collected

ケ島, 9-工 島,10-横浜,ll― 裸島,12-ゴウ

シ |,13-深浦 浦 ノ内湾内では,以下の 9地点

で調査 を実施 した (Fig 3):1-宇 佐, 2-灰方川, 3-出見川, 4-lHl木 川, 5-立 日 (無名

川,, 6-奥浦川, 7-深戸, 8-須 ノ浦, 9-イ「 良,10-今川内

得られた標本は四国自然史科学研究センターの

甲殻類標本 (SINH CR)1略 録 してある なお ,

町田ほか (2004)が浦戸湾で採集 し, トウヨウヤ

ワラガニとして公表 した標本を再検討 した結果 ,

オキナワヤワラガニの誤同定であることが半」明し

たため,本報告で改めて報告する 同時に,2003

年に厚井 町円 (未発表)力'採集 した浦戸湾産の

カニ類の標本 もあわせて検討 した

調査は主に素手で行い, 剖Sで はスコップで底

質を掘 り, また,手綱と入力による小型引き網を

使|「∫した 標本はlf究室に持 ち帰 り,写真撮影を

Susak Cly

Fig 3 A map sho、 ving samphng 10calities in Uranouchi

lnlct l:Usa;2:Haikata Rivcr,(l lzumi Rivcr; 4:Surugi

Rivcri 5: Tachimc; 6: Oku― ura Riveri 7: Fukato; 8:

Suno― ura1 9: Fukura; 10: Kongauchi Opcn cicles indi

cate localitics 、vhere specimcns of the species refcrrcd in

this study、vcre not collcctcd

した ‐‐,75%エ タノールで固定 した その後,種を査定 し,甲 幅 と甲長 をノギスで Fl定 すると同時

に,1■別.卯 の有■を言」録 した

本研究の調査地点で,今回取 ,上 デた種の標本

が採集で きなかった地点は, Fig lで |ま 穴内 ||,

甲殿川,仁淀川,笹場川,志和川,加持川,蛎瀬

川,久 百々川の ,可 口域, Fig 2で は続鳥, Fig

3で は摺木川,須 ノ浦,深戸,今川内であった

以下に,標本の登録番 号 (大字),雌雄別 と個体

数 (記号のみの場合は 1個体),甲 幅 (CW),甲長 (CL),産地,採集年月日を示す 甲幅 と甲長

の単位は m nlである なお,厚井 HT田 (未発表 )

の調査は秋季 と冬季に集中 していたため,抱卵個

体が確認 された期間は2004年 に限定 した

ヤワラガニ科

AIc・οl bl″σ力9クιακ ο力J71α″αθ71Sお (Nakasone and

Takeda,1994)

オキナワヤワラガニ

(Fig 4)

調査標本 (192個 体)1139,抱 卵 ♀, CW4 0,CL4 2,i難 ,2003年 8月 28日 :429432, 4抱卵

♀,CW3538,CL3 5 3 9, 2003年 6月 14日,

灘 :981,♂ ,CW20,CL2 1,上 ノ加江川,2004

年 6月 2日 :982, 5♂ +4♀ 1抱卯 1■ いヽ

Tosa Cly

08

。●11

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Fig 4 ハルοll″δみο″′顔 οた物α“αθ″Sた ,SINH―CR 1944,

たmalc, ■om Haikata River, UranOuchi lnlct, 1l Nov

2004

1934, CL2 03 4, 上ノカ日江川, 2004年 6月

7日 ;1054,2♂ ,CW1016,CL]018,衣ケ島,2004年 6月 7日 ;1263,抱卵♀,CW 27,CL3 2,西 灘,2004年 6月 21日 :1264, 3♂ ,

CW1319, CL16 20, 西灘,2004年 6月 22

日 :1341,2♂ +3♀ ,CW2040,CL2 04 0,衣ケ島, 2004年 4月 7日 ; 1342, ♂+♀ , CW3040, CL3 0 4 0,I島 ,2004年 4月 8日

:

1343,′ +3♀ ,CW2040,CL2 0 4 0,灘 ,

2004年 4月 8日 :1344,♂ +2♀ ,CW]530,CL1530,桜 川,2004年 4月 9日 :1392,抱卵ユ. CW4 0, CL4 0, 灘,2004年 7月 5日 ;

1393, 21包 ″口♀, CW 33-34, CL3 3 3 7,1難 ,

2004年 7月 5日 :1407, 2♂ +17♀ (抱卵15),

CW2313, CL2842,深 浦,2004‐ 年 7月 6

日:1532,2F-2♀ ,CW1619,CL1 5 2 3,玉島,2001年 5月 18日 :1533, 7♂ +11♀ (抱卵

6), CW1 7-30, CL1 9-30,上 ノ加江サ|,2004

年 6月 16日 11534, 2抱 llD♀ , CW2128,CL24 26,奥 浦川,2004年 6月 18日 ;1535,

♂+抱卵♀,CW1827,CL1 8 27,灰 方川 ,

2004年 6月 18日 :1536, 2♂ +抱 卵 ♀, CW2841, CL3 03 9,西 灘,2004年 5月 5日 ;

1603,抱卵♀, CW38, CL3 9, 上ノカ目江川 ,

2004年 8月 16日 ;1605,1包 卵♀,CW3 0,CL3 0,上ノ加江川,2004年 8月 16日 :1606, 4♂ +7♀(抱卵 5), CW2433, CL2334,上 ノ加

江川,2004年 8月 16日 ;1738,♂ +7♀ ,CW 40,CL3 3,衣 ケ島,2004年 9月 16日 ;1739, 2♂+18♀ (抱卵10),CW2044,CL2 04 6,衣 ケ

山本ほか

島,2004年 9月 16日 ;1740, 5♂ , CW2240,CL234 0,衣 ケ島,2004年 9月 16日 ;1747,

3♀ (抱卵 1), CW2940, CL2740, ゴ

ウシIJ」 ,2004年 9月 17日 :1757, 4抱 Hll♀ , CW3238,CL334 0,衣 ヶ島,2004年 9月 17日 :

1765,♂ +♀ ,CW3540,CL3539,裸 島,

2004年 5月 17日 :1766, 。‐, CW 38, CL3 6,

西灘,2004年 5月 7日 :1769, 2♂ +抱卵 ♀,

CW2540, CL2440, 深浦, 2004年 9月 26

日 :1778, ♂, CW20, CL2 1,下 ノl」 1江川,

2004年 10月 12日 ;1792, 2♂ +3抱卵♀, CW2637,CL26 33,衣 ケ島,2004年 10月 13日 :

1801, ♂+3♀ (抱 卵 2), CW 2633, CL2733, ゴウシ山,2004年 10月 14日 ;1804, 2

♂+2♀ ,CW2735,CL2 6 3 3,深 浦,2004

年10月 14Π :1869,♀ , CW 36, CL3 4‐ ,灘 ,

2004年 10月 28日 :1924, 。‐+♀ , CW2324,

CL2 3 2 5,上 ノ加,I:川 ,2004年 ll月 9日 :1935,

♂, CW26, CL2 6, 桜川, 2004年 11月 10日:

1944, 7♂ +14♀ , CV/18-37, CL2 0-39,灰方川,2004年 11月 1]日 :1751,♀ , CW 24,CL2 7,ゴウシ山,2004年 11月 12日 :1959,♂ ,

CW 23,CL2 3,西灘,2004年 11月 13日 :1996,

2♂ +2♀ , CW24 33, CL2 4 3 4,灰 方川 ,

2004年 11月 24日 :2022, ♂+♀ , CW3637,CL3 4-37, 灘, 2004年 11月 25日

甲の輪郭は九みをおびた三角形を呈 し,周縁に

月瞭な縁どりがある 背面はわずかに隆起する

第 1歩脚の付け根の上方の前側縁に前方に向く1

小棘がある 額は狭 く,等大の 3歯を備えるが,

中央の歯がやや大きい 第 3顎脚は細 く,ロヨ`を

Fig 5 Localitics ofハ ルのあり″`″。ク″χο力′″α″αθ″sお Numcrals

征e as h]Fig l

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卜佐湾流入/nl川 の 8種のカニ類

Fig 6 Distributlon of N2ο 拗り″ε力ρρ′`"

ο々″α″″θ″sた in

Urado Estutty

閉ざしても中央部にすき間ができる 鉗脚は比較

的短 く,左右ほぼ同大 歩脚は著 しく長 く,指節

先端部の後縁に 1小棘を備える 雄の第 3~ 5腹

節は癒合する

標本の甲幅は1 0 4 4mnlで あった また,最小の抱卵個体の甲幅は2 1mmで あった 抱卵個

体は 5月 5日 から10月 14日 までの間に採集 され

標本が採集された地点は,浦戸湾,浦 ノ内湾 ,

桜川河国域,上 ノ加江川河口域,下 ノ加江川河口

域である (Fig 5)ま た,浦戸湾 |「 おける分布

を Fig 6に ,浦 ノ内湾における分布を Fig 7に

示す 採集地点の底質は砂泥質で,ほ とんどの標

本は転石の下面のマガキやフジツボ類の死に殻の

間に溜っている泥の中や,コ ウロエンカワヒバリ

ガイの足糸の間か ら採集 されたが, SINH CR1054,1935お よび 1959は 小型曳き網で採集され

Tosa CIy

of Neο力りπa,。ρ′`"

ο々′″α″αty7 SX in

Susaki Cty

Fic」 ア DistibutiOn

Uranouch lnlct

Hこ′たα″J″ 1/s771θSSO″ StunlpsOn, 1858

ヤ ワラガニ

(Fig 8)

F9 8 ″α′たακ′″γs ″θssο″, SINH―CR 979, たmalc,

flom Kaminokae ttvcr, Nakatosa Town,2 Jun 2004

調査標本 (4個体)1979,抱卵♀, CW40,CL5 0,上ノ加江川,2004年 6月 2日 ;980,。

‐,

CW 42,CL5 0,上 ノカロ江川,2004年 6月 2日 ;

1603, ♂, CW 55, CL4 8, 上ノカΠ江川, 2004

年 8月 16日 :1830, ♂, CW 29, CL 3 5,■佐市宇佐町,2004年 5月 7日

小型のカニで,甲 は九みのある三角形を呈す

る 前側縁に 2歯 を持ち,甲 の周縁を巡るひだ状

の縁どりがある 額の中央歯の先端は丸みをおび

たへら状で,前方に突出する 欽脚は細長 く,鋏部に軟毛を生 じる ただし,雌 の鋏部には毛がな

08。Jl

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Fig 9 Localities of〃α′″α/ε′″″s

asin Fig l

″′ssο/ Numcrals are

標本の甲幅 は2 9 5 5mmで あった また,抱卵個体は 1個 体のみであ り,甲 幅は4 0mmで

,

6月 2日 に Lノ 加,:川 で採集 された 標本が採集

されたlL点 は 2地点のみであ り (Fig 9),上 ノ

加江川河口域の砂泥底から 3個体が手綱で採集 さ

れ, SINH― CR 1830は t佐市宇佐町の海岸部の海

藻に付着 していた

山本ほか

日 :88, 4♂ +14♀ Ottll1 5), CW8 015 5,

CL5 7 11 6,灘 ,2003年 8月 10日 ;146, 4♂+5♀ (抱卵 3),CW9 4 19 5,CL7 5 14 4,

i難 ,2003年 8月 28日 :510,♂ ,CW 18 0,CL 14 4,

灘,2004年 3月 9日 :673,♂ ,CW 16 3,CL 12 0,

奥浦川, 2004年 4月 24日 :962, ♂, CW 12 7,CL9 4,上 ノカロ江川,2001年 6月 2日 ;963,♀ ,

CW 13 7, CL 10 0, 上ノカ障|:l , 2004年 6月 2

日 :1110,♂ , CW 17 5, CL 13 0,深 戸,2004年 6月 13日 :1244, ♀, CW 11 0, CL9 1,灰方り , 2004年 6月 18日 :1245, 4♂ +5♀ (抱卵

3), CW55 19 6, CL4 4 15 3,灰方川,2004

年 6月 18日 :1249,♂ ,CW 30 2, CL 21 6,灰方川, 2004年 6月 18日 ; 1405, ♂, CW 47,CL3 7,灘 ,2004年 7月 5日 :1472, 5♂ +2♀ (抱卵 1),CW7 5 17 2,CL6 0 13 3,灘

,

2004年 8月 3日 :1482, 4♂ +4♀ (抱卵 3),

CW 76-130, CL6 0-96, 灘, 2004年 8月 3

日 :1877,。7, cw 15 0, CL l1 0,裸島,2004

年 5月 17日 ;1878,。‐/,CW 15 5, CL 12 6,裸

島, 2004年 5月 17日 ;1879, ♀, CW l1 5, CL90,i難 ,2004年 5月 5日 ;1880, ♂, CW 16 2,

CL 12 4,桜川,2004年 5月 4日 :1881,♂ 十♀,

CW 14 0 18 5, CL 10 3 14 4,衣 ケ島,2004年4月 7日 :1896, ♂+2?, CW 13 0 18 6,CL 10 0-144,鏡 | ,2004年 1月 9日 : 1897,♀ ,

CW 16 5,CL 12 4,灘 ,2004年 1月 6日 :1898,

3♂ +3♀ , CW l1 4]97, CL7 8 15 5,i難 ,

2004年 3月 9日 :1899,♂ +♀ ,CW 14 2 21 0,CL 10 3 15 4‐ ,灘 ,2003年 6月 15日 :1918,♂ ,

CW]25, CL 10 0, 11ノ カ日江‖|, 2004年 11月 9

Fg ll LOcahdcs of P″ κ″″ψど″S″α々″″″S

are as hl Fig l

ケブカガニ科

P〃″″″″θzs″α々 Jα″πs(Rathbun,1931)

マキ トラノオガニ

(Fig 10)

Fig 10 P,ル″″のθνS 77● ″々″,″s,SINH― CR 51(,,male,

flom Nada,UradO Estuary,9ヽ Iar 20()4

調査標本 (142イ同体):61, ♂, CW 13 9, CL‖ 8,2003年 8月 5日 :62,11♂ +13♀ 1抱卵 8),

CW 6 0 13 8, CL4 0 11 8, 灘, 2003年 8月 5

Numcrals

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上佐湾流人河川の 8種のカニ類

Fig 12 Distribution of P′ ′″″71。ρθ“s″α々″″lrs in tJrado

Estuary

目 : 1942, 5♂ +2♀ , CVF7 3-202, CL5 5-158,灰方川,2004年 11月 11日 :1954,。

‐, CW

144, CL l1 0,ゴ ウシ山,2004年 11月 12日 :

1955,。・ ,CW H 4,CL9 0,深浦,2004年 11月

12日 ;1956,♂ ,CW41,CL2 3,衣ケ島,2004

年H月 12日 :1997,18♂ +8♀ , CW7 0 20 0,CL5 2 15 3,灰方川2004年 H月 24日 ;2037, 2

手+♀ , CW 13 3 17 0, CL105 3 2, 桜川,

2104年 1]月 26日

甲の輪郭は扇形で,額 にtlれ込みがあり, 2葉こ分かれる 甲の表面と歩脚に短毛がある 前側

==14歯 を備え,歯の先瑞は尖らない 鋏脚の1宛

言:ヒ 掌部に顆粒が密にある

漂本の甲幅は4 7 30 2nlmで あった また,最卜つ抱卵個体の甲幅は7 5nlmで あった 抱卵個

'4は 6月 18日 から 8月 3日 までの間に採集され

t 標本が採集された地点は浦戸湾,浦 ノ内湾 ,

テ■ 河□域および上ノ加江川河日域である (Fig

il また,浦戸湾における分布をFig 12に ,浦●湾における分布をFig 13に 示す

Susaki Cny Tosa Cly

Fg 13 Dis● ibuioi〕 of P,7,`″ ,η″ι″S″α々

"″

″s il Ura―

noucl」 Inlet

P〃π77・″

"ο

zS 71 αィ望'2α

″S Sthpson,1858

ミナ ミトラノオガニ

(Fig 14)

Fg 14 P′′“″″。クι″S ″α′鰤 α

`″

S, SINH― CR 1938,ft・male, ■om Haikata River, Uranouclヽ Inlct, 1l Nov

2()04

調査標本 (13個 体):1938,♀ , CW 22 5,CL 18 0,灰方川,2004年 11月 11日 :1939, ♀,

CW 20 2, CL 16 5, 灰方川, 2004年 11月 1]日 :

2026, ♀, CW 23 0, CL 17 0, lχ 川, 2004年 11

月26日 : 2027, 7‐ , Cw 22 0, CL 17 4, 1茨 川 ,

2004年 ‖月26日 :2028,♂ ,CW 30 6,CL 24 3,

桜川, 2004年 11月 26日 ;2036, 3♂ +5♀ , CW83-250, CL6 6-190,l 川,2004年 11月 26日

甲は丸みのある扇形で,甲 の表面に毛が密生す

る 鋏脚は指部を除いて顆粒 と毛で覆われる 歩

脚に毛が密生するが,指部は毛を欠 く 甲域はよ

く区画される 前側縁に限高外歯を合む 4歯を備

o●11

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山本ほか

える

標本の甲幅は8 3 30 6mmであった 抱卵個体

は採集されなかった 標本が採集されたのは,灰方川河国域 と1茨 川河回域の 2調 査地点であった

(Fig 15)浦 ノ内湾における分布をFig 16に 示

F9 15 Locahty of P′ル″″ll′″s″″響″α llrS

are as in Fig l

F9 17 P夕で力。g″″ルllRた力″ A:SINH―CR 1396,nnale,

flom Nada, Urado Estuary, 5 Ju1 2004; B: SINH― CR1397,imale, cOllcctcd、 vith 1396

CW 10 0, CL8 0, 上 ノ加 ):サ |, 2004年 6月 16

日 ;1155, ♂, CW75, CL6 0, Lノ カロ江り||,

2004年 6月 16日 :1156,抱卵♀,CW80,CL6 3,_ト ノカロ,L川 , 20041■ 6月 16日 : 1227, 1包

'H♀

,

CW78,CL7 3,奥 浦川,2004年 6月 18日 :1234,

♂,CW 85,CL6 7,灰方川,2004年 6月 18日 ;

1235,5♂ +3♀ (抱卵 3),CW5 3 11 0, CL41 104,,大方川,2004年 6月 18日 ;1260, ♀,

CW 56,CL4 4,西灘,2004年 6月 21日 :1339,

♂, CW 12 5, CL 10 0,立 目 (無 名川),200J

年 6月 27日 :1349,♂ ,CW 70,CL5 5,玉島 ,

2004年 4月 8日 ;1397, ♀, CW82, CL7 1,灘,2004年 7月 5日 :1402,10♂ +10♀ (抱l15),

CW 6 3 102, CL5280,灘 ,2004年 7月 5

日: 1424, ♀, CW56, CL3 5, 1天 方| , 2004

年 7月 18日 :1475,♂ , CW60, CL4 8,灘 ,

2004年 8月 3日 :1499, ♀, CW 70, CL5 9,桜川, 2004年 8月 5日 : 1587, ♂, CW 93,CL7 9,灰 方川,2004年 8月 15日 ;1588,6♂ ,

CW 5 5 10 0, CL46 80,灰 方川,2004年 8

月15日 : 1589, 1泡 ,口 ♀, Cヽハ√98, CL7 6, |ノく方

川, 2004年 8月 ]5日 :1590, ♀, CW 80, CL64,灰方川,2004年 8月 15日 ;1611, ♂, CW85, CL7 0, 上 ノ加江川, 2004年 8月 16日 :

1613, 9♂ ¬ 10♀ (抱 卵 7), CW 5 511 3,

Numcrals

Susaki Ci″ Tosa Cly

F g 16 Distribuion of P′ ル171″ ψθ“S'″α昭所″″s in Ura―

1louchi lnlct

モクズガニ「 |

Pか。み,3α肋″Sた力″Sakai,1939

タイワンヒライツモ ドキ

(Fig 17,

調査標本 (673個 体)1966,抱卯♀,CW 10 0,

CL8 9, 上ノ加江, , 2004年 6月 2日 : 967, 12

'N♀

, CW80, CL6 6, 上 ノ加江l , 2004年 6

月 2日 :968,抱卵♀, CW90, CL7 0, トノ

加江川,2004年 6月 2日 :969,抱卵♀,CW 77,CL6 2,上 ノカロ江川,2004年 6月 2日 :1154,♂ ,

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1上佐湾lt人河川の 8種のカニ類

CL4 4 9 0,上 ノ加江川,2004年 8月 16日 ;1614,

♀, CW 66, CL5 6, トノカΠ江川, 2004年 8月

16日 ;1619,2♀ ,CW 10 5 11 8,CL84 9 4,西灘,2004年 8月 3日 :1637,♀ , CW 14 0,CL l1 3, 安芸l , 2004年 9月 2日 : 1653, ♀,

CW7 0,CL5 3,西灘,2004年 8月 29日 ;166f),

♂十♀,CW6 4 10 9, CL7 7 8 6,亡ゴ濯唯,2004

年 8月 31日 ;1662, 5♂ +7♀ (抱卵 5), CW50100, CL4380,赤 野川,2004‐年 9月 1

日 :1667, ♂+抱卵♀, CW5 5 10 0, CL4 583,夜須川,2004年 9月 1日 :1675, ♂, CWl13,CL9 2,安芸川,200J年 9月 2日 ;1713,

♀, CW78, CL6 3,出 見り||,2004年 9月 14日 :

1714,抱卵 ♀, CW 95, CL7 6,出 見川,2004

年 9月 14日 :1717,13r‐ +12♀ (抱卵 11), CW

62]00, CL5080,出 見川,2004年 9月 14

日 :1724, ♂, CW 10 9, CL8 5,イ テ田川,2004

年 9月 15日 :1725, ♀, CW 78, CL6 7,伊田川, 2004年 9月 15日 :1729, ♂, CW 88,CL 7 1,蛤 川,2004年 9月 15日 :1730, ♀,

CW85, CL7 0,蛤川,2004年 9月 15日 :1731,

25♂ +19♀ (抱卵 1),CW3 8 11 6,CL3 095,虻川, 2004年 9月 15日 :1732, 28♂ +25♀

,

CW3588, CL29 7 5, 蛤り||, 2004年 9月 ]5

日 :1733,27♂ +33♀ , CW5 811 7, CL4 9-90,伊田川,2004年 9月 15日 :1748, 13♂ ,

CW6693, CL5575, ゴウシ山, 2004年 9

月17日 :1749,♂ +10♀ (抱卵 5),CW5094,CL4 4 7 7, ゴウシ山,2004年 9月 17日 :1754,

「 ♂, CW 5 4 10 1, CL4582,横 浜,2004

■ 9月 17日 :1755, 2抱卵 ♀, CW 7090,CL5 5-72, 横浜, 2004年 9月 ]7日 ; 1768, 4

「 -5♀ (抱卵 1),CW5 8 12 5,CL4 7 10 4,

ゴ灘,2004年 8月 3日 ;1779,13♂ +17♀ 0泡

「11), CVF5 0 11 0, CL4 0-9 0, |。 ノカロ江l ,

二|11年 10月 12日 :1785, ♂+♀ , CW7689,こL6375,νЧ万十川水系竹島川,2004年 10月 11

「:11789,2。‐+6♀ (抱卵 1), CW3 5 104,

こL27-84, 両世饂, 2004年 ]0月 13日 : 1802, 14

ギー13♀ ,CW5893,CL4 7 7 5,ゴ ウシ山 ,

二Jl年 10月 14日 ; 1831, 18♂ +6?, CW, -106,CL3 2 82,以 布利川,2004年 10月 ]l

::11868,15♂ +14♀ , CW65]30, CL5 3111 灘, 2004年 10月 28日 ; 1883, 2♀ , CW~‐

31, CL5 8 10 7,舟 人川,2003年 12月 13

日 : 1884, 3♀ , CW 94-110, CL8 0-87,鏡川, 2003年 1月 6日 :1885, 4♂ +3♀

,

CW 7 1 104, CL499 2,国 分川,2003年 12

月23日 :1887,♂ , CW40, CL3 2,灘 ,2003年 8月 28日 :1889, 6♂ +3♀ ,CW9 1 144,CL7 6 11 5,国分川,2003年 12月 10日 :1891,

9♂ +1]♀ , CW7 0 14 0, CL5 6 11 0,久 万

川,2003年 12月 20日 ;1894,8♂ +7♀ ,CW70144, CL6 3 11 6,久 万川,2003年 12月 9日

:

1920,10♂ +20♀ ,CW7 3 12 0, CL5 8 9 7,},ノ 加江川,2004年 11月 9日 ;1922,33♂ +26♀

,

CW4096, CL3 578,上 ノ加江川,2004年1]月 9日 :1925,20♂ +44♀ , CW5 011 6,CL4 290,上 ノ加江川,2004年 11月 9日 :1952,

♂+3♀ ,CW6088,CL4 9 7 0,深 浦,2004

年11月 12日 :1953, 3。‐+7♀ , CW6090,

CL4 9 7 3,ゴウシ山,2004年 11月 12日 :1995,

3♂ +♀ , CW8098, CL64 8 0,灰 方川,

2004年 11月 24日 :2039, Jn, CW 50, CL4 0,

桜川,2004年 11月 26日

甲はほぼ平坦で,前側縁には限高外歯の後方に

切れ込みが 'つ あるのみである 雄の鋏 Hlの 両指

の人部には長い軟毛が密生 し,そ の毛は掌部の外

面に広がる 歩胸lの 前節と指節 二|ま短い同1毛が密

生する 両指の先端 |ま 切断 された形 1な ってお1),そ の部分で咬合する

標本の甲幅は3 5 14 4mmであつた また,最小の抱卯個体の甲幅は5 0nlnlで あった 抱卵個

体は 6月 2日 から10月 13日 までの間に採集され

た 標本が採集された地点をFig 18に 示す また,

浦戸湾における分布をFig 19に ,浦 ノ内湾にお

Fi9 18 Localities of Pか`力

)いα″″sバカ″

asin Fig l

Numcrals are

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ける分布 を Fli 20に 示す 浦戸湾の ゴウシ山産

の個体 を除 くすべての標本は,感潮域の礫の ドか

ら採集 された

Fig 19 Distributiol〕 ()f P,`力 )野″ル″S お力′′ in Urado

l〕 stuarv

Susak Cly Tosa Cly

P夕εみο`″

″肋″sε″″′′ど″″ lls Takcda,

ヒメヒライツモ ドキ

{Fig 21)

|[1本 ほか

1984

Fg 21 ′夕ι力οg″α″″s θ″″′″な″″S A:SINH―CR1694,1llale,flol■ Nada,Urado Estuary,1l Scp 2004;B:SINH― CR 16`)3,femalc,c011cctcd witl〕 1694

調査標本 (244個 体):1248,27,CW5975,CL4 8 6 0,灰方川,2004年 6月 18日 :1269,♂ ,

CW4 3, CL3 6,両灘,2004年 6月 22日 :1270,

♀, CW 60, CL4 8, 西灘, 2004年 6月 22日 :

1271, ♂+4♀ (抱 卵 3), CW4070, CL3255,西 灘,2004年 6月 22日 ;1398, ♂,

CW80, CL6 4, i難 , 2004年 7月 5日 :1399,

♀,CW61,CL4 5,灘 ,2004年 7月 5日 ;1403,

4♂ +♀ , CW 56-80, CL4 6 64,i難 ,2004‐

年 7月 5日 :1409, 3♂ +ギ , CW4080,CL3 0 6 3,深浦,2004年 7月 6日 :1422,♂ ,

CW 56,CL3 8,灰 方川,2004年 7月 18日 :1423,

13♂ +25♀ (1包 ,り 6),CW 18-56,CLl l-43,灰方川, 2004年 7月 18日 ;1425, ♂, CW60,CL4 5,灰 方川,2004年 7月 18日 ;1426,♂ ,

CW 58,CI_39,1天 ノJり ,2004年 7月 18日 : 1430,

♂,CW 91,CL7 0,国 分川,2004年 7月 19日 ;

1434, ♂, CW 78, CIン 57,国 分川,2004年 7

le

F‐

In

20 Distribution ol Pll`わ 、整 αr71・ 7ゞ

^力

″in uranouclli

1()

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土佐湾流人河川の8種のカニ封〔

月19H:1435,♀ , CW 71, CL5 5,国分川 ,

2004年 7月 19日 :1476, ♀, CW 57, CL4 6,灘,2004年 8月 3日 :1483, 5。/+抱 卵 ♀,

CW7094, CL5676,西 灘,2004年 8月 3

日 :1496, ♀, CW80, CL6 2, 桜川, 2004年

8月 5日 :1591,♂ , CW 90,CL7 0,灰 方川 ,

2004年 8月 15日 : 1592, 6♂ , CW 6490,CL4 568,灰 方川,2004年 8月 15日 ;1593,

抱卵♀, CW 77, CL6 0,灰 方川,2004年 8月

]5日 ;1594, 5♀ (抱卵 3), CW5980, CL4864,灰 方川,2004年 8月 15日 ;1612,♂ ,

CW 69, CL5 8,上 ノ加,I:サ |,2004年 8月 16」:

1615,抱卵♀, CW 79, CL6 9, トノ加江川,

2004年 8月 16H;1616, ♂+3♀ (抱 卵 1),

CW 65-80, CL4 2-65, J■ ノカJお「 ‖|, 2004FF

8月 16日 :1621,12♂ +25♀ (抱 卵 7), CW4485,CIン 3866,灘 ,2004年 8月 3日 :1647,

♂, CW4 8, CL3 9, 西灘, 2004年 8月 29日:

1618,抱卵♀, CW81, CL6 6,西灘,2004年8月 29日 :1652,11♀ 口泡卵 5),CW4980,CL4063,西 灘,2004年 8月 29日 :1659, ♂+♀ , CW6685, CL5 6 6 7,西灘,2004年

8月 31日 :1668,2♀ ,CW5670,CL4 758,夜須川,2004年 9月 1日 :1693,♀ , CW73,CL6 4,灘 ,2004年 9月 11日 :1715,♂ ,CW73,CL5 8,出 見川,2004年 9月 14日 :1716,♂ ,

CW64,CL5 2,出 見川,2004年 9月 14日 :1718,

6♂ +20♀ 1泡卵16),CW5885,CL4 7 6 4,出見川,2004年 9月 14日 ;1767, 。・ +3♀

,

CW5473, CL4460,西 灘,2004年 6月 22

日:1788,7♂ +5♀ ,CW3083,CL276 6,

F9 22 LocJtics of Pか εた。印α″″Sイ″″′″な'″

″S

uヽn]crals arc as in Fig l

F g 23 Distribution of Prlδヵog,α″“sε″′′′″49'″″Sh

Urado Estuary

西灘,2004年 10月 13日 ;1803, 3♂ +2♀,

CW5266, CL4 3 5 5, ゴウシ||, 2004年 10

月14日 : 1806, 2♀ , CW 63-74, CL5 1-6 0,ゴウシ山,2004年 9月 14日 :1886, 3。

‐+5♀,

CW5074, CL4 359,日 分川,2003年 12月

23日 :1890,5♂ +♀ ,CW 56-97,CL4 6-75,国分川,2003年 12月 10日 :1892, 6♂ +9♀

,

Susaki CIy Tosa CIy

F g 24 Disthbu■on of Pかιた0″αめZs εψ″′″を'″

″ゞ h]

モIranOuchi lnlct

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CW 7 810 0, CL5580,久 万川,2003年 12

月20日 :1895, 4♂ +2♀ , CW6 4 10 3, CL5483,久 万川,2003年 12月 9日 :1921, ♂,

CW 70,CL5 8,上 ノ方日江川,2004年 11月 9日 ;

1923, ♂, CW80, CL6 6, トノ加,1サ |, 2004

年11月 9日 :1945, 2♂ +8♀ , CW6290,CL5 0-7 1, サノ(方り , 2004年 11月 11日

甲は平坦で,11縁 は後方に向かって弱 く狭 ま

る 甲域は分画されない 額域前縁は中央で窪む

眼柄と眼省はともに長 く,前側縁には眼街外歯の

後方に小さな切れ込みが二つある 雄の欽部の不

動指の外面に軟毛の房がある 不動指 と可動指の

先端の咬合部に毛を備える

標本の甲幅は1 8 10 3mmで あった また,最小の抱卵個体の甲幅は3 1mmで あった 抱卵個

体は6月 22日 から9月 ]4日 までの間に採集された

標本が採集された地点は夜須町夜須川,浦戸

湾,浦 ノ内湾,桜川河国域,上 ノ加江川河国域で

ある (Rg 22)ま た,浦戸湾における分布をFlg

23に ,浦 ノ内湾における分布をFig 24に 示す

浦戸湾のゴウシ山産の個体は潮問帯の礫の下で採

集されたが,ほ かの個体はすべて感潮域の礫の下

から採集された

■び771/1´。ク′ο17″αクα/υ lr′α stllnpson, 1858

ヒメアカイソガニ

(Fig 25)

調査標本 (105個 体):1133,♀ , CW 12 0,

CL9 9,野 見湾,2004年 6月 14日 ;1758,♀ ,

CW 13 0,CL 10 3,ゴ ウシ山,2004年 9月 17日 :

1759,♂ , CW l1 2, CL9 5, ゴウシ山,2004年

9月 17日 ;1799, ♀, CW 94, CL7 8, ゴウ

シ|||, 2004年 10月 14日 : 1918, ♂, CW 12 5,

CL10 0, Jヒ ノカロ,T川 , 2004年 11月 9日 : 1919,

抱,日 ♀, CW l1 0, CL9 0, Lノ カ日

'1:り

|, 2004

年11月 9日 ;1926,50♂ +25♀ 1抱 llm 23), CW

50125, CL4 0 10 2,上 ノ加江川,2004年 1]

月9日 :1950,10♂ +13♀ (抱卵 4), CW 53H7,CL4 294,ゴ ウシ山,2004年 11月 12日

:

2040, ♀, CW90, CL7 0, ゴウシば1,2004年

9月 26日

甲は九みのある四角形で,前側縁に歯がない

甲の表面には短毛が密生し,甲 の前面と側面にも

山イヽほか

F9 25 ■ε″αθ9ρ″″″α 夕α″Z′α A: SINH― CR 1759,male,flom GOshi― yama,Urado Estuary,17 Sep 2004;

B:SINH― CR 1758,female,collected、 ]th 1759

短毛を生 じる 欽脚は強 く,可動指と不動指の問

に軟毛の房がある

標本の甲幅は5 0 12 5mmであった また,最小の抱卵個体の甲幅は5 0nlmで あった 標本が

採集された地点は浦戸湾,須崎市野見湾,上 ノ加

江川河口域である (Flg 26)浦戸湾における分

布をFig 27に 示す 2004年 4月 から10月 までに

採集された標本はわずか 6個体であつたが,11月にゴウシ山と上ノ加江川河回域左岸で多数の個体

が集中的に採集され,そ の中に抱卵個体が含まれ

F g 26 LocJties of■じ″αθ″″″″ ′″″lllα

are as in「 ig l

Numcrals

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Jl佐湾流入河川の 8種のカニ類

F9 27 Distllbu■on of Aα″αθθノθπ″ クαηγ″ h Urado

Estualy

ていた しかしながら,上 ノ加江川河口域右岸で

は本種は採集されなかった

ス″παθοノθ″/α わl lZ211″ Takeda, 1974

トリウ ミアカイソモ ドキ

(Fig 28)

Fig 28 ■ε17・α′

"′

″″ わ万″″″,SINH―CR 1585,fcmalc,

iom Oku―ura River,Uranouchi lnlet,15 Aug 2004

調査標本 (17個体)11231,♀ , CW 34, CL24, 奥浦川, 2004年 6月 18日 ;1268, ♀, CW33,CL2 4,西 灘,2004年 6月 22日 ;1585,♀ ,

CW55,CL4 5,奥 浦川,2004‐ 年 8月 29日 ;1600,

♂, CW 64, CL5 2, 上ノカΠ江川,2004年 8月

16日 : 1601, ♀, CW50, CL4 2,_Lノ カロ,工 jl,

2004年 8月 16日 ; 1602, 5♂ , CW4868,CL4 262,Lノ 加江川,2004年 8月 16日 ;1705,

Fig 29 LocaLties

are as in Fig l

of■`″

α′の′θZ″ わll%711″ Numerals

F g 30 Distribution of■ ιll α′ρク′θll″α"″“

″″in Urado

Estuaw

13

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一‐

Fg 31 Disthbutlon of■ ε″αιορ′′″,7 rln″″″″ in Ura

nouch IIiet

ll'ロ ニ、 CW4 5, CL3 8, 奥浦川, 2004年 9月

14日 11706,2♂ +4♀ (抱卵 3),CW3243,CL3 0-3 7, 奥|「打||, 2004年 9月 14日

小型の種で,甲 の輪引`は

九みを帯びた六角形を

呈し 甲の前縁は板状に縁取られる 甲の表面は

円滑で,額 と前側縁に歯がない l■脚の掌割`に

い毛の房がある

標本の甲幅は3 2 6 8mmで あった また,最小の抱卵個体の甲幅は4 2mmで あった 抱卵個

イ本は 3個体で, 9月 14日 にll集 された

標本が採集された地点は浦戸湾,浦 ノ内湾, 1ノカロ江 1河 口域である 高知県における分4rを

F壇 29に ,浦戸湾における分布をFig 30に ,浦ノ 湾ヽにおける分布をFig 31に 示す

オキ 十 ワヤ ワ ラガニ は Nakasone and Takeda

11994 二よ )沖 縄本島国頭付の安波川産の 2個

体 に基づ き E√′″の2ψS'Sの力れα″αθ″sた として記載

さ ノした Ng and Chaung (1996)は 本 種 を

」ルοll.l″ε力ψ√″I二 帰属 させ, 和歌山県 rl浜 町 (1

個体),沖縄県の両去島 18個体)な らびに名護

市呉我 (2個体|か らIR告 している 本研究で得

られ た標 本 は Nakasone and Takeda(1994)と

Ng and Chuang(19961の 記載 によく一致する

本 種 は 沖 縄 県 の 希 少 種 {二 指 定 さ れ て お り

(http:/www prcf Onnawa jp/Okhawa_kankyo/

shizen_hOgO/rdb/code/1db_k_wamei htm), ,中 ホ亀市

の泡瀬千潟にも生虐、している (前 川,2004)

H丁 田ほか (2004)は ,2003年 の6月 と8月 に浦

山本 まか

戸湾の灘で採集 されたヤワラガニ科`)標

本 5個 体

を トウヨウヤワラガニ〃″たα7‐177″ SO″θ″′′おの,市

戸湾初記録 として報告 した 本研究でそれらの標

本を再検討 した結果, オキナワヤワラガニの誤同

定であることが判明 した したがって,町田ほか

(2004)の 報告が本種の高知県初記録である な

お, 高力1県 レッ ドデー タブック (高 力1県 レッ ド

データブック 〔動物編〕編集委員会,2002)に 収

録されているヤワラガニ科の種は トウヨウヤワラ

ガニのみであり,高知県の1青幸晨不足の種とされて

いる 過去に県下で採集された トウヨウヤワラガ

ニの標本は十 1■ 清水市産で,酒井恒博士が神奈川

県立博物会官に寄贈 したものであり,産地の詳細と

日時は不明である (村 岡,1998)

本研究で確認された県 卜におけるオキナワヤワ

ラガニの産地は,高知市浦戸i弯 の西灘,衣 ケ島 ,

工島,横浜,深浦,裸島,ゴウシ山,須崎市の奥

浦川,灰方川,桜川河口,中 上佐円」の上ノ加江川 ,

L“i清 水市の下ノ加江川である 特に浦戸湾で

は,l‐ 日付近から湾の中央‐FJに かけて普通に生虐

している 県東部の河川では本fIの生虐、が確認で

きなかったが,浦戸湾から7F部のほぼ今ての調査

地点で多数の抱卵個体が採集され,本種が高知県

下で再生産を行っていることが確実となった

本研究では,潜水による採集は行つていない

が,本種のほとんどすべての標本が内湾の潮間帯

下部の,lt泥が溜まった砂泥底の転石の下面に固

着 しているマガキとフジッボ類の死に殻の問や ,

コウロエンカワヒバリガイの足糸の「EDか ら得られ

た また,夜間の採集においても転石の表面で標

本が採集されたことはなく,すべてがlTイ「の下面

から採集された Nakasone and Takeda(]994),

Ng and Chuang(1996)お よび本研究から,本種

は /Nl湾 性の種である可能1生 がきわめて高いと判断

される 本種の既知の産地は沖縄県と和歌山県の

紀伊水道,1で しかなく,ま た,既知の標本数はき

わめて少ない しかしながら,本種は高知県の中

部から口「部にかけての内湾では普通種 と考えら

れ,県外での本種の生虐状況の確認と,今後の分

布の拡大を把握する必要があると考えられる

ヤワラガニは日本各地に分布 しており (武 田,

1982),峯 水 (2000)は 分布域を青森県から九州

としている しかしながら, これまでに高知県に

おける記録はない (高 ―「E県 レッドデータブック

〔動物編〕編集委員会,2002)本研究で,中 上

壼祓△岡

14

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上ltttl t人 河川の8種のカニ類

佐田」の上 ノ加江川 と土佐市宇佐町か ら,酒井

(1976),武 ¬ (1982)お よび峯水 (2000)の 記

載と 致する標本が得られ,高知県初記録と判 l■

される 本研究で得られたのは 4個体で,抱卵個

体は6月 に採集された 1個体のみであるが,本種

もまた高知県下で再生産を行つている可能性があ

マキ トラノオガニは,国 内では和歌山県沿岸 ,

瀬戸内海,九州沿岸に分布する (和 国,1995)

本研究で得 られた標本 は, Takeda and Miyake

(1969)と ■宅 (1983,1998)に よる本種の記載

とよく一致する 野元ほか (2002a)は ,和歌山

県有田川の河国域で汽水産大型ベン トスを調査

し,本 fIを 確認 している 本研究で,高知市浦戸

湾,須崎市浦ノ内湾,1ま 川河口, 中Jl佐町上ノ加

江川で本種が確認され,高知県中部の内湾に広 く

分布する普通種と判断される

本種は高知県レッドデータブック (高 知県レッ

ドデータブック 〔動物編〕Tlw集 委員会,2002)の淡水 汽水産短尾類のリス トに含まれていない

高知県下では,松沢 (1977)が室戸岬の潮問帯の

ハナヤサイサンゴから得たマキ トラノオガニ 1個

体を幸に告 している しかし,本種は内湾性 と考え

られている (三 宅,1983.1998)松 沢の報告で

は標本に関する記載がなく, Ⅸのみ しか与えら

れていない (松沢 :1977.p1 106,lg 5)ま た,

松沢の標本は2005年 1月 にすでにゼンケンベルグ

自然史博物館に寄贈されている (松沢,私信 )

このため,寄贈先での登録が終了 してから,再度

この標本を検討する必要があると考えられる

ミナ ミトラノオガニは,国内では石五島,沖縄

島,奄美 人島か らの記録がある (岸 野 ほか,

2001a,b)さ らに,渡部 (2002)は 北限となる

千‖歌山県白浜町袋で本種を記録 した 本研究で得

られた ミナ ミトラ ノオガニの標本は, Takeda

and Miyake(1969)に よる石垣島と沖縄本鳥産

の標本,岸野ほか (2001b)に よる奄美人島産の

標本ならびに渡部 (2002)に よる和歌山産の標本

の記載によく 致 し,本 種の高知県初記録 とな

る 本種は須崎市灰方川の nl口 域 と桜川の河口域

の転石 ドのマガキの死に殻の間に生治、しており,

マキトラノオガニやォウギガニと同時に採集され

た 本研究で得 られた標本は抱卵 していなかっ

た また, SINH― CR 2028は 甲中]が 30 6mlllと 人

梨で,甲 幅14mm以 卜の個体では甲面や歩脚に生

ずる毛の密度が薄 くなるという渡部 (2002)の 記

載と一致した これらの トラノオガニ属の種が高

知県と紀伊半島の紀伊水道偵1か ら得られているこ

とは,両地域の汽水産短サJ類相の類似性が高いこ

とを示唆する

タイワンヒライソモ ドキは,感潮域の下部から

上部にかけて広 く分布 し,拳大の転石の下に生息

していたが,浦戸湾のゴウシ山では潮問帯の転石

の下で採集された 抱卵個体も多数採集され,本種が高力県下で再生産 していることが確認でき

た 野元ほか (1999)は 紀 ノ川での本種の報告と

同時に本種の国内における記録をまとめている

これによると,本種はイ「垣島,与論島,和歌山県

の官田川,有井川, 日高川,田辺湾で採集されて

いる その後,野元ほか 12000'ら は新たな産地

として,和歌山市のプ(1、 大阪嗜岬田「の東| と大

|,泉南市の男里|,兵に熙洲本 lfの 天|を 迫tΠ

した さらに近年,野元ほか 2002a lま 和歌山

県の有円川に本種が産することを報告 している

加えて,高知県 (高知県レッドデータブック 〔動

物編〕編集委員会,2002),宮崎県延岡市 (http:/

www sizenken biOdic go jp wetland/408/408

html),福 岡県宗像郡大島村 (嶺丼,2001),奄 美

大鳥 (岸野ほか,2001a)か らも本種が報告され

ている なお,村同 (1998)に よれば,酒井4亘博

上が1958年 に東京都八丈田」 (八丈鳥)と 沖縄県で

本種の標本を得ている 著者の一人,町田は愛媛

県宇和鳥市の小河川から得られた本属の 1標本を

本種と同定 し,こ の標本は山本 (2004)に より愛

媛県におけるタイワンヒライソモ ドキの初記録と

して報告された

本種は高知県レッドデータブック (高知県レッ

ドデータブック 〔動1勿編〕編集委員会,2002)では高知県における全記録種の分類群別リス トに種

名が載るにとどまっているのみで,分布の詳細は

不明であつた 本研究で明らかとなった県 ドの産

地は,安芸市の赤野川と安芸川,夜須町夜須川 ,

高知市浦戸湾,須崎市浦ノ内湾,桜川河口域,中Jl佐 町上ノ加江川,大方HT伊田川と蛤川,中村市

口万十川水系竹島川,t佐清水市下ノ加江川と以

布利川であ り,ほ ぼ令ての調査地点で確認 され

た このように,本種は県下に広 く分布 してお 〕

高力1県では普通種と判断される 岸野ほか 12001a

は奄美大島のほぼ全l・kで本種を確認してお )竜美人島でも本種は普:芭種と考えらブ1= t '1二

15

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の本種の生息地に限定すれば,安芸市から上佐清

水市までの土佐湾の沿岸線の総延長は紀伊半島西

岸のそれに匹敵するかむしろ長いと考えられ,土佐湾沿岸が本種の生虐、にとって良好な環境に富ん

でいるのかもしれない なお,千葉県立中央陣物

館の駒井智幸博十 (私信)に よれば,本邦産のタ

イワンヒライソモ ドキはPお力″と異なる口」■ヒ1生

があるが,本論文では漸定的にPお力J′ として

扱った

本研究で得 られたヒメヒライソモ ドキの標本

は, Takeda(1984)の 原記載 とよく一致する

本種の模式産地は和歌山県白浜日」の富円川である

(Takeda,1984)野 元ほか (1999)に よると,

和歌山県串本円」袋港,御坊市 日高川河口および田

辺市会津川河日からの記録がある また,野元ほ

か (2000)は 和歌山市の大川,大阪府岬田「の東川

と大川,泉南市の男里川を新たな産地として追加

した 野元ほか (2002a)に よれば,本種は和歌

山県の有 田川 にも生虐、す る 方,岸野 ほか

(2001a,b)は奄美人島から,中宗根 伊礼 (2003)

は沖縄本島北部から, Kom五 ′′α′ (2004)は西

表島から本種を幸に告 している

本研究で,本種が奄美,沖縄,和歌山県と大阪

府の紀伊水道に面する地域に次いで高知県にも生

虐、することが明らかとなった 本研究では,夜須

町夜須川,高知市浦戸湾,須崎市浦ノ内湾,桜川

il∫ 口,中 t17 HT上 ノ加江川にわたる広い範囲で本

種が確認された 本種が採集されたほぼ全ての調

査地点においてj・」卵個体が確認され,本種が高知

県下で再生産を行つていることが確認できた

本種はタイワンヒライソモ ドキとほぼ同所的に

生虐、することが多かった これら2種の生存に必

要な共通の環境条件は,汽水の混入する感潮域上

部の拳大の礫床と考えられる しかしながら,県下における本種の生虐、範囲はタイワンヒライソモ

ドキよりわずかに狭 く,こ の傾向は紀伊半島西岸

(野 元ほか,1999,2000,2002a)な らびに奄美

大島 (岸野ほか,2001a)に おける両種の分布状

況とほぼ一致する 今後両種の生′自地における環

境要因の詳細な比較が必要となろう

本研究で得られたとメアカイソガニの標本は酒

井 (1976)お よび武田 (1982)の 記載とよく一致

する 本種は日本特産である (武 田,1982)伊谷 (2000)に よれば,本種は国内では男鹿半島以

南の日本海

'イ

ト岸,お よび房総半島以南,奄美人島

山本ほか

(模式産地)に分布する 本種は,高知県では普

通 f■ として扱われている (高 知県 レッドデータ

ブック〔動物編〕編集委員会,2002)本研究では,

浦戸湾のゴウシ山で本fIの 生虐、を確認 したが,

1974年 に湾内の広範囲にわたるエビ カニ類の調

査では生虐、が確認されていない (橋 口,1975)

松沢 (1977:p1109,ig l)は ,室戸岬の東岸に

位置する室戸市室戸三崎町三津で本種を記録 して

いるが,土佐湾に‐lし ては情報がほとんどないと

考えられる 村岡 (1998)は ,酒井恒博士が Ll■

清水市で採集 した 5個体の存在を明 らかにした

が,採集年月日が不 llHで あり, また,産地が足摺

岬の西方か東方かも明らかではない

本研究では,本 fIが 3調査地点で採集された

が,2004年 11月 9日 に上ノ加江川河国左岸で抱卵

個体を含め,77個体が採集された しかし当日,

右岸では本種は採集されなかった 右岸は防潮堤

の下に発達する砂泥地であり,左岸は自然の地形

である 本種は左岸の礫質の上部潮問帯で採集さ

れ,集中的に分布 していた 野見湾では,須崎市

勢井の無名川の河田部の礫の間から1個体が採集

された 採集地点の川の幅は約15mで ,そ のす

ぐ下流は干潮時には十出する 本種は浦戸湾のゴ

ウシ山でも確認された ゴウシ山は大潮の千潮時

には陸と連続するが,降水以外の淡水の流れ込み

はない ゴウシ山の周囲は約150mで ,南岸の潮

問帯に幅20mほ どの礫の堆積があり,本種は潮間

帯 卜部のこの礫の間から採集され,集中的に分布

する傾向が認められた この場所では,本種と同

時にタイワンヒライソモ ドキが採集されることが

多かった ゴウシ山の西方の対岸の深浦にも礫の

tL積があり,谷川の流れ (無名川)と 降水の影響

を受けているが,こ こではタイワンヒライソモ ド

キの生虐、が確認 されたものの本種は採集されな

かった このことから, ヒメアカイツガニはタイ

ワンヒライソガニより狭塩性であることが示唆さ

れる

本研究で得られた トリウミアカイツモ ドキの標

本は Takeda(1974)の 原記載 とよく一致する

模式 産地 は宮城県 の女 川湾で あ る (Takeda,

1974)本種は,本調∫では模式産地の他に,兵庫

県千種川,和歌山県沿岸,山 口湾,諌早湾,鹿児

島県重富海岸 (和 田,1996),徳島市吉野川およ

び愛媛県大洲市肱川河口域 (Sakai,2000),大阪

湾 (右 山,2001),山 口県小郡市 (Ita血 ,2001),

16

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十佐湾流入

"J川

の8種のカニ類

奄美大島 (野元ほか,2002b)か ら記録されている

なお,Ital■ θ′α′(2002)に よれば,駒井ほか (1992)

が函館湾から幸R告 した トリウミアカイソモ ドキは

オオヒメアカイソモ ドキである

高知県下では,高知市浦戸湾の灘で2003年 6月

9日 に採集された抱卵雌 1個体が高知県初記録で

ある (町 田ほか,2004)本研究でも抱卵個体が

得られてお り,本種が高知県 卜で再生産をしてい

る口」能性が高いという町田ほか (2004)の 見解を

裏付けることとなった

本種は,徳島県では絶減危惧 I類 に選定されて

いる (徳島県版 レッドデータブック掲載種選定作

業委員会 (編 ),2001)本研究で,高知市西灘 ,

須崎市浦ノ内湾の最奥部の奥浦川河国l・kお よび中

li佐 町上ノ加江川河口成が高知県における本種の

新たな生′自、地として確認された しかしながら,

本研究で得 られたのは16個 体であり,そ のうち抱

卵個体は9月 14‐ 日に浦ノ内湾の奥浦川で採集され

た 3個体だけであった 町田ほか (2004)の 記録

を考慮すると,本種の産卵期間は長期にわたると

考えられるが,生泡、が確認された地点は少なく,

また,採集例も少ないことから,本種は高知県に

おいても絶 llk危 惧 I類 に相当する種 と判断され

本種はアナジャコと共生する (Ital■ ,2001:Itani

θ′α′,2002)Itani(2001)に よれば,本種は自ら

巣穴を掘 らず,ア ナジヤコの巣穴に生虐、してい

る Sakai(2000)は ヨコヤアナジャコが生′日、し

ている徳鳥市の吉野川と愛媛県大洲市の肱川で本

種の標本を得ているが,底質を師にかけた後に標

本が採集されたため,本種とヨコヤアナジャコと

の共生が確認できなかったとしている 高知県 ド

に生虐、するアナジャコTIは コブシアナジヤコとヨ

コヤアナジャコの 2種である (高知県レッドデー

タブック 〔動物編〕編集委員会,2002)し か し

ながら,後者が圧倒的に多く, また,広 く分布 し

ている (細 木,私信)本 研究の調査地′点では,

浦戸湾の灘と7F灘 ,浦 ノ内湾の奥浦川

"「

口域で本

種とヨコヤアナジャコを採集 した 底質をスコッ

プで掘つて素手で標本を採集 したが,両者の共生

は確認できなかった また,上 ノ加江川ではヨコ

ヤアナジャコを確認することができなかった 今

後, より慎重な採集をする必要がある

本論文で取 り上げた 8種のうち,高 Tll県 初記録

積は 4種である これら8種の全てが採集された

地点はなく,浦 ノ内湾でヒメアカイツガニを除く

7種 と,中土佐町上ノ加江川でミナミトラノオガ

ニを除く7種が,浦戸湾ではヤワラガニとミナミ

トラノオガニを除 く6種が確認された 高知県初

記録となったミナミトラノオガニとヤヮラガニは

2地点で確認されたのみであったが,他の種はい

ずれも広い範囲に分布 していた 以上のことか

ら,土佐湾の干潟海岸には汽水産短尾類にとって

貴少な生息地があると判断される 同時に,土佐

湾の汽水産短尾類相は,近隣の地域では紀伊半島

の紀伊水道口1の それと類似性が高い可能性が示唆

され, また,奄美 沖縄地方との共通種も多く,

今後より詳率Шな動物地理学的検討がこれらの地域

間で必要である さらに,室戸岬から徳島市にか

けてと,足摺岬の西力での調査を実施 し,高力1県

の千潟環境の短尾類相を明らかにする必要があろ

オキナワヤワラガニを同定 していただき, ま

た,他種の同定ならびに文献に関してさまざまな

ア ドバイスをいただいた駒井智幸氏 (千 葉県立中

央博物館),文献ならびにその他の1青報の入手で

お世話になった篠原現人氏 (国 立不「学博物館 ),

武石全慈氏と馬場 稔氏 (北九州市立自然史 歴

史博物館),阪地英男氏 (中 央水産研究所資源争F

価部),渡部 元氏 (東京大学海洋司F究所),瀬能

宏氏 (神 奈川県立生命の星 地球博物館),和 国

哲氏 (熊 本大学合津マリンステーション),松沢

士資氏 (室戸市),細木光夫氏 (有 限会社エコシ

ステム),谷地森秀二氏 (四 国自然史TI学研究セ

ンター), |1川 武氏 (高知大学理学部)に厚 く

lll礼 申し上げます また,調査に協力 していただ

いた高知大理学部海洋生物学研究室の多 くのメン

バーに深 llし ます

引 用 文 献

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宅 てJ

辞謝

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