若手研究者インターナショナル・トレーニング・プ...

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若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP) 平成 25 年度事後評価資料(実施報告書) 1 (平成25年度事後評価) この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。追加を認められている項目を除き、様式の改変はできません。 【公表】 事業名 熱帯域における生物資源の多様性保全のための国際教育プログラム 申請大学 大学名・申請専攻等名 鹿児島大学・大学院理工学研究科生命環境科学専攻 主担当教員 所属・職・氏名 鹿児島大学大学院理工学研究科生命環境科学専攻・教授・鈴木 英治 1.事業の実施状況 (1)申請時に提出した事業の目的及び将来構想の概要 事業の目的「熱帯生物資源の多様性を保全するための人材育成」 その目標達成のために、次の成果を達成させる必要がある。 1.若手研究者の育成:熱帯域の生物多様性を研究し、その保全に貢献できる人材を育成する。 最終年までには、延べ約 25 名の若手研究者が参加し、8 名程度が博士号を取得する。関連論文は約 40 編出版されるだろう。 2.鹿児島大学と東南アジア地域の拠点大学機関とのネットワーク構築:本事業により、 一層の学術交流を盛んにする。こちらから人を派遣するだけではなく、パートナー機関からの留学生 も増加するだろう。 3.鹿児島大学の当該分野の教育研究能力およびマネジメント能力の強化等:本大学の 教育研究キャパシティを高める。同時に事務局スタッフの海外事業展開にかかるマネジメント能力の 強化を図る。また熱帯地域の生物多様性の重要性に関する一般社会での関心を高める。 将来構想 ①鹿児島大学における本領域の教育研究の集積(熱帯生物多様性研究のクラスター形成)を行う中で、 理工学研究科生命物質システム専攻及び連合農学研究科の生物生産科学科・生物環境保全科学科・水 産資源科学科が中心となって、アジアの ITP パートナー機関以外の大学・研究機関とも連携して、こ の領域における全学的なクラスターを形成する。 ②英語教育を念頭に置いて「熱帯域生物多様性保全コース」(修士レベル)を開設する。 ③生物多様性科学に強いアジアの大学と、①のように連携し、双方向や多角間の連携するなか、本分 野でのダブル・ディグリー・プログラムを開設する。 ④現在 JICA がアセアン諸国の工学系人材の高度化を目指した AUN/SEEDNet プロジェクトは、アセア ンの大学工学部の人材養成を行っているが、環境科学についてもこのようなネットワーク構築を構築 する。 ・上述の目的に対する達成状況とその理由 □目標を上回る成果を得た ■十分に達成された □概ね達成された □ある程度達成された □ほとんど達成されなかった 【理由】 1. 若手研究者の育成: 若手研究者の育成については、32 名(延 54 名)が参加し、5 名が博士号をすでに取得し 25 年度に 2 名 取得予定である。研究能力が向上されたほか 2 カ月の海外生活で精神的な強さも増した研究者が多か った。海外で行った 4 回のワークショップでも、発表した若手研究者には英語発表能力の著しい向上 が見られた。関連論文はすでに34件(派遣された若手研究者による論文は 21 編、派遣活動に関連し た論文は 13 編)出版され、さらに執筆中も原稿も数編ある。このような状況なので、ITP 初期の目標 は“十分に達成された”と考える

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Page 1: 若手研究者インターナショナル・トレーニング・プ …若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP) 平成25年度事後評価資料(実施報告書)

若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)

平成 25年度事後評価資料(実施報告書)

1 (平成25年度事後評価) この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。追加を認められている項目を除き、様式の改変はできません。

【公表】

事業名 熱帯域における生物資源の多様性保全のための国際教育プログラム

申請大学

大学名・申請専攻等名 鹿児島大学・大学院理工学研究科生命環境科学専攻

主担当教員

所属・職・氏名 鹿児島大学大学院理工学研究科生命環境科学専攻・教授・鈴木 英治

1.事業の実施状況

(1)申請時に提出した事業の目的及び将来構想の概要

事業の目的「熱帯生物資源の多様性を保全するための人材育成」

その目標達成のために、次の成果を達成させる必要がある。

1.若手研究者の育成:熱帯域の生物多様性を研究し、その保全に貢献できる人材を育成する。

最終年までには、延べ約 25 名の若手研究者が参加し、8名程度が博士号を取得する。関連論文は約 40

編出版されるだろう。

2.鹿児島大学と東南アジア地域の拠点大学機関とのネットワーク構築:本事業により、

一層の学術交流を盛んにする。こちらから人を派遣するだけではなく、パートナー機関からの留学生

も増加するだろう。

3.鹿児島大学の当該分野の教育研究能力およびマネジメント能力の強化等:本大学の

教育研究キャパシティを高める。同時に事務局スタッフの海外事業展開にかかるマネジメント能力の

強化を図る。また熱帯地域の生物多様性の重要性に関する一般社会での関心を高める。

将来構想 ①鹿児島大学における本領域の教育研究の集積(熱帯生物多様性研究のクラスター形成)を行う中で、

理工学研究科生命物質システム専攻及び連合農学研究科の生物生産科学科・生物環境保全科学科・水

産資源科学科が中心となって、アジアの ITP パートナー機関以外の大学・研究機関とも連携して、こ

の領域における全学的なクラスターを形成する。

②英語教育を念頭に置いて「熱帯域生物多様性保全コース」(修士レベル)を開設する。

③生物多様性科学に強いアジアの大学と、①のように連携し、双方向や多角間の連携するなか、本分

野でのダブル・ディグリー・プログラムを開設する。

④現在 JICA がアセアン諸国の工学系人材の高度化を目指した AUN/SEEDNet プロジェクトは、アセア

ンの大学工学部の人材養成を行っているが、環境科学についてもこのようなネットワーク構築を構築

する。

・上述の目的に対する達成状況とその理由 □目標を上回る成果を得た

■十分に達成された

□概ね達成された

□ある程度達成された

□ほとんど達成されなかった

【理由】

1. 若手研究者の育成:

若手研究者の育成については、32 名(延 54 名)が参加し、5 名が博士号をすでに取得し 25 年度に 2 名

取得予定である。研究能力が向上されたほか 2 カ月の海外生活で精神的な強さも増した研究者が多か

った。海外で行った 4 回のワークショップでも、発表した若手研究者には英語発表能力の著しい向上

が見られた。関連論文はすでに34件(派遣された若手研究者による論文は 21編、派遣活動に関連し

た論文は 13 編)出版され、さらに執筆中も原稿も数編ある。このような状況なので、ITP 初期の目標

は“十分に達成された”と考える。

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若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)

平成 25年度事後評価資料(実施報告書)

2 (平成25年度事後評価) この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。追加を認められている項目を除き、様式の改変はできません。

2.鹿児島大学と東南アジア地域の拠点大学機関とのネットワーク構築:

ネットワーク構築では、ITP 開始段階では 4校でしかなかったパートナー機関が2倍以上の 9機関に

増加し、交流に大いに役立った。パートナー機関からの留学生も増加した。また ITP のパートナー機

関になっていない大学と交流協定も、ITP活動が刺激になって全学的に増加してきた。ITPによる活動

が元になり、鹿児島大学とインドネシア生態学会が中心になり、日本学術振興会「機動的国際交流事

業」を獲得することができ、“インドネシアにおける生態分野のネットワーク形成とキャパシティビル

ディングのためのワークショップ”も、鹿児島大学とインドネシア生態学会の共同開催として実施で

きた。

事務局スタッフも海外での経験を積み、今後の海外交流の基礎作りとなった。

“目標を上回る成果を得た”と考える。

3.鹿児島大学の当該分野の教育研究能力およびマネジメント能力の強化等 それぞれ短期間ではあるが、事務系職員が延べ 15 名、教員が 56 名 ITP によって派遣された。上述

のようにパートナー機関との交流がまし、教育研究活動の増加につれて、教育研究能力もそのマネジ

メント能力も向上していると考える。大学でも職員への語学研修や「TOEIC等試験等受験料補助」

を行って英語を中心として語学力強化を図っており、“十分達成された”と考える。

将来構想 当初の計画にあった①熱帯生物多様性研究の全学的クラスター形成は、出来上がりつつあると言え

る。ただ、屋久島という日本で最初の世界自然遺産と奄美地域の世界自然遺産候補地域をもつ鹿児島

は、熱帯に劣らぬ優れた生物多様性に恵まれた地域である。その多様性が減少しつつあること、奄美

地域を日本で5番目の世界自然遺産地域に指定してもらうためには緊急調査が必要になってきたた

めに、現在は熱帯よりも地元の県内に重点を移して、概算要求で 35 名ほどの教員組織からなる“薩

南諸島生物多様性教育研究センター”を設置する準備をしている。そのような変更点はあるが対象地域は

変わっても手法等は同じであるし、暖温帯から亜熱帯に広がる鹿児島県域の生物多様性のより深い理解に

は、熱帯域の研究も欠かせないものであるから、暖温帯・亜熱帯の研究の発展が、再び将来は熱帯域の研究

の発展に貢献するだろう。

②の英語教育を念頭に置いた「熱帯域生物多様性保全コース」の開講は、一部で英語による授業も

開講したが開講には至らなかった。上記の「生物多様性教育研究センター」できた時には、直接熱帯で

はないが亜熱帯域を対象として、生物多様性保全コースを開講することを計画している。

③のダブル・ディグリー・プログラムの開設については、パートナー機関に教員だけでなく教育担

当理事も派遣して議論を深める等の努力をしてきが、ダブルディグリーだけでなくツィンディグリー

など制度も様々あること、パートナー機関側もそれぞれの制度によって国から出る奨学金制度がさま

ざま変化するので、なかなか意見がまとまらなかった。そこでどのような制度が鹿児島大学に適して

いるか決めることも難しく、ITPの期間中には実現には至らなかった。

④のアセアン地域に環境科学のネットワークを構築する案は、日本側も鹿児島大学に留まらない大

規模構想であり、平成 22 年には学振の「機動的国際交流事業」で日本側からも8大学1機関の日本

側研究者と、11地域から来たインドネシア研究者が集う生態学のワークショップを開催したが、ま

だ緒に就いたばかりである。

まとめると将来構想については、“ある程度達成された”という段階であるが、ITPの間に多くの知識

と経験を得たので、今後さらに多くの構想を実現させるための努力が欠かせない。

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若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)

平成 25年度事後評価資料(実施報告書)

3 (平成25年度事後評価) この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。追加を認められている項目を除き、様式の改変はできません。

(2)若手研究者養成のための組織的な取組状況

①若手研究者養成のための組織的な枠組み作り、及び実施機関全体としての事業実施・支援体制の整

備状況

若手研究者の育成に、鹿児島大学として組織的に取り組むために、まずは以下のような組織を作った。

ITP 管理委員会 構成員:研究担当理事、教育担当理事、関係する研究科長、学部長、研究国際部長

業務:ITPの基本的な事項(派遣者の決定、予算の承認など)を審査する。

ITP 評価委員会 構成員:学長補佐 3名

業務:外部から ITPの活動を評価する。

ITP 運営委員会 構成員:ITPの全担当教職員

業務:実際的な活動の中心となる。

運営委員会の中で委員を次の部会委員に分けて、仕事の分担をする。

企画部会(渉外、学術全般、募集、企画等 )

教育部会 (海外での生活態度、マナー教育、英語論文作成指導、口頭発表指導、

フィールド調査教育指導、ITPセミナーの開催等)

安全対策部会(安全、緊急対策、保健管理等)

なお、安全対策の確保のために最初に調査団を派遣して、現地の状況の把握に努めた

②海外パートナー機関との連携状況(海外パートナー機関との間で形成したネットワークの活用状

況、共同企画や海外パートナー機関からの受入等、双方向の交流についても言及して下さい。)

平成 19年度に ITPを開始する以前から4パートナー機関とは、研究教育で交流があったが、開始以

後はますます活発になっている。ITP 活動以外の交流としてはサバ大学学長、アンダラス大学学長、

副学長、トレンガヌ大学長も来学し交流発展のための議論を行った。ITP 開始前には交流協定のなか

った大学との交流協定を結ぶ努力をして、平成 21年度は交流協定を締結したタイのカセサート大学、

スラナリ工科大学、22年度にはインドネシアのボゴール農科大、23年度にはインドネシアのバンドン

工科大学、24年度にはマレーシア・プトラ大学にパートナー機関になってもらった。

JASSO(日本学生支援機構)の援助によって、短期(半年~7カ月)留学生招聘の ITPに関連した特別枠

予算を受領し、5名の大学院生または助手(アンダラス大3、トレンガヌ大 1、スラナリ工科大1)を

招聘できた。JASSO 予算ではアンダラス大学から学部交換留学生1名を 20 年 12 月から 1 年間受け入

れている。また国際交流大学セミナーを開き、トレンガヌ大学学生10名と教員3名が来学した。

JSPS関連では、若手研究者交流支援事業-東アジア首脳会議参加国からの招へい-の予算で、 “鹿

児島をフィールドとした生物資源の多様性保全のための国際教育プログラム”を行い、平成 21年度前

期には、6パートナー機関から 11名を 1カ月招聘、同年後期には 12名を 40日間招へいし、交流を深

めた。ITP 派遣学生はチューターとして活躍し、屋久島での研修会に参加したり、Workshop では招聘

者と一緒に発表を行った。また理学部では文科省による「理数学生応援プロジェクト」を実施してい

るが、その活動の一環として学部生がサバ大を訪問した。

科研費による共同研究も進めており、鈴木による“熱帯地域における保護区の生物多様性保全に関

する研究(基盤 B 21-24年度)”では、サバ大学、LIPIと協力している。

またサバ大学の海洋研究所の卒業生が平成 21年 4月より理工学大学院後期課程に入学して、清原の

指導で魚類の感覚の研究を行っている。10月からは、カセサート大からも後期課程に入学する。前期

課程にはトレンガヌ大から 1名が入学し後期課程に在学中である。

LIPI とは長年共同研究を進めて、留学生も受け入れてきたが、平成 22 年度には学振の「機動的国

際交流事業」予算によりインドネシアのバリで共同してワークショップを開催した。

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若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)

平成 25年度事後評価資料(実施報告書)

4 (平成25年度事後評価) この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。追加を認められている項目を除き、様式の改変はできません。

(3)本事業による取り組み成果の国内外に対する情報発信の状況

以下のように情報発信を行った。

1)平成 19年度から以下のホームページを開設し、ITP 活動に関する情報を公開している。

http://www.sci.kagoshima-u.ac.jp/~itp/

2)シンポジウム、Workshopは以下のように開催した。

平成 19年 12月 10-11 日

“ITP国際シンポジウム 大学院教育の国際化を考える-東南アジア地域との連携-”を開催

し、始まったばかりの ITPに関する理解を深めた。

平成 20年 2月 19日

インドネシア科学院生物学研究センターでセミナーを開催し、新しいプログラムへの理解を

深めた。

平成20年12月3-4日

International Training Program (ITP) Workshop to protect diversity of bioresources in

the tropical areaをアンダラス大学で開催し158名の参加があった。

平成21年11月25-26日

Joint Workshop of JSPS International Training Program (ITP) and Ecological Society of

Indonesia to Protect Diversity of Bioresouces in the Tropical AreaをLIPI-生物学研究セン

ターでインドネシア生態学会との共同開催し、82名以上が参加した、インドネシア国内の生態

学関係者との交流を深められた。

平成22年11月16-16日

Workshop to protect biodiversity in the tropical forestをボゴール農科大学 で開催し

参加者は115名であった。

平成23年11月2日~3日

Workshop of ITP to protect diversity of bioresouces in the Tropical Areaをバンドン工

科大学 開催し参加者は314名あった。

平成 24年 11月 9日

Workshop of ITP to protect diversity of bioresouces in the Tropical Areaを鹿児島大学

で 開催した。

3)学内のセミナー等

ITP参加学生の能力向上や活動の普及のために学内外から参加自由のITPセミナ―を18回開催し

た。大学発行の英文News letter,和文の広報誌に2回、FD講演会を通じてITP活動の普及に努めた。

4)以下の招待講演で、鹿児島大学の ITP 活動について紹介した。

平成 20年 12月 1-2日 大学国際戦略本部強化事業 平成 20年度公開シンポジウム「大学の国際

戦略 -人・財の新たな潮流創出に向けて-」早稲田大学小野記念講堂(演題「熱帯域における

生物資源の多様性保全のための鹿児島大学国際教育プログラム」演者 阿部美紀子)

平成 21年 1月 19日生物多様性保全のための情報整備と人づくりに向けた国際シンポジウム(環境

省主催):国連大学会議場 (演題「大学と生物分類研究者の育成」演者 鈴木英治)

5)派遣された若手研究者がそれぞれの関連する学会において、合計 49件の研究発表を行い、成

果の公表に努めた。

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若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)

平成 25年度事後評価資料(実施報告書)

5 (平成25年度事後評価) この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。追加を認められている項目を除き、様式の改変はできません。

2.今後の展望 ・これまでの実施状況を踏まえて、事業実施期間終了後の展望について記入して下さい。(自己資金、若しくは他の競争的資金等

による同様の事業の継続状況等)

鹿児島大学では平成19年に制定した大学憲章でも、“アジアや太平洋諸国との連携を深め、研究者

や学生の双方向交流および国際共同研究・教育を推進し、人類の福祉、世界平和の維持、地球環境の

保全に貢献する。”と謳い、ITPの活動をさらに発展させる努力を行っている。

現在のところ ITP の後継となる競争的資金を得る段階に至っていないが、大学の自己資金を使って

類似の事業を展開している。平成21年度から若手教員海外研修支援事業を開始し、平成24年度に

は約 1,880 万円の予算で 11 人の若手教員を海外に派遣した。学生向けには「鹿児島大学学生海外研

修支援事業」を平成22年度に始め、平成24年度には全18 コースで合計181 人の学生が参加

した。これらの事業は、今後さらに発展させながら継続していく。事務職員の語学研修等も大学の取

り組みとして継続していく。

また留学生支援への取組としては、増加する人数に対応して、国際交流会館3号館を、平成 24 年

4月に建設着工し、平成 25 年3月に竣工し、平成 25 年4月から供用を開始した。さらに卒業して母

国に帰る留学生とも交流を途切れずに続け、鹿児島大学との懸け橋になってもらうために、鹿児島大

学友好大使の制度を作り、ITP パートナー機関に帰った卒業生の多くを友好大使に任命した。彼らが

今後の交流の基点になるだろう。

個々のパートナー機関とは科研費その他の予算によって、双方の人材育成を目的とした複数のプロ

グラムが進行中である。インドネシアの LIPI生物学研究センターとは、科研費と環境省の地球環境科

学総合研究の予算により共同研究を行っており、大学院生もその調査に参加している。バンドン工科

大学とも同じく共同調査を続けているだけでなく、11月にはセミナーをバンドン工科大学で行う予定

である。また、同大学からは、4 月から国費留学生1名を受け入れたほか、インドネシア側が制度を

作った Sandwich Like Programで博士後期課程学生1名を受け入れることとなっており、「熱帯性植物

根圏の土壌微生物と植物との相互作用に関する研究」を指導する予定である。ボゴール農科大学とも

この夏に同学で開催されるシンポジウムに参加して交流を深める。

タイのカセサート大学とは魚類関係の研究成果をまとめており、派遣学生が第一編者となりタイ人

研究者らと Fishes of northern Gulf of Thailand(タイ湾北部の魚類図鑑)を執筆中である。平成

25 年 10 月に出版予定である。スラナリ工科大学からは学術振興会の論博事業で研究者1名を受け入

れており、既に、タイのマメ科植物に関する共著論文を発表した。平成 27年 3月の学位取得を目指し

て、研究指導中である。熱帯産マメ科植物と微生物の共生における多様性は、欧米各国も注目してい

る研究領域である。本研究課題に関しては、若手研究者の相互派遣を組み入れた共同研究実施のため

の予算獲得を目指している。マレーシアのサバ大学とも共同研究を続けているが、今年が交流協定の

更新の年なので研究者だけでなく技術スタッフの交流などを含めた協定に発展させる方向で協議中で

ある。

鹿児島大学の ITP の主テーマである生物多様性保全については、熱帯に限らず鹿児島大学が位置す

る暖温帯から亜熱帯でも重要な課題である。前述のように現在の鹿児島大学では県内の奄美地域を日

本で5番目の世界自然遺産地域に指定してもらうための緊急調査を行うために、概算要求で地域貢献

型の多様性保全プロジェクトを立ち上げようとしている。このプロジェクトは地域に密着したテーマ

を扱っているが、「地球規模で考えながら、自分の地域で活動する」グローカルな考えを失わず、基盤

ができた後には、海外の研究者を受け入れ、日本の若手研究者と共同研究を進めることにより、生物

多様性保全も進み、日本と外国の若手研究者の交流も進む方策を取り入れようと計画している。

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若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)

平成 25年度事後評価資料(実施報告書)

6 (平成25年度事後評価) この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。追加を認められている項目を除き、様式の改変はできません。

資料1.若手研究者の養成

(1)海外パートナー機関への派遣者数及び派遣期間 ・海外パートナー機関との共同企画参加のみの派遣を除きます。

・さらに派遣者がいる場合は欄を追加して下さい。

①第 1年度(平成19年度)

派遣先機関 派遣期間(_日間) 派遣者職名等

1 LIPI 生物学研究センター 平成 20 年 2 月 16 日

~3月 16日(30日)

理工学研究科

博士後期課程 1 年

2 LIPI 生物学研究センター 平成 20 年 2 月 16 日

~3月 16日(30日)

理工学研究科

博士前期課程 1 年

3 サバ大学 平成 20 年 2 月 25 日

~3月 27日(32日)

理工学研究科

博士前期課程 1 年

4 計 3 名

②第 2年度(平成20年度)

派遣先機関 派遣期間(_日間) 派遣者職名等

1 LIPI 生物学研究センター 平成 20 年 10 月 12 日

~12月 10日(60日)

理工学研究科

博士後期課程 2 年

2 LIPI 生物学研究センター 平成 20 年 10 月 12 日

~12月 10日(60日)

理工学研究科

博士前期課程 1 年

3 アンダラス大学 平成 20 年 10 月 12 日

~12月 10日(60日)

農学研究科

修士課程 1年

4 アンダラス大学 平成 20 年 10 月 12 日

~12月 10日(60日)

理工学研究科

博士前期課程 1 年

5 アンダラス大学 平成 20 年 10 月 8 日

~12月 2日(56日)

理工学研究科

博士前期課程 1 年

6 サバ大学 平成 20 年 9 月 2 日

~10月 31日(60日)

理工学研究科

博士前期課程 1 年

7 サバ大学 平成 20 年 9 月 2 日

~10月 30日(59日)

水産学研究科

修士課程 1年

8 トレンガヌ大学 平成 20 年 9 月 10 日

~11月 8日(60日)

水産学研究科

修士課程 1年

9 トレンガヌ大学

平成 20 年 11 月 30 日

~平成 21 年 1 月 31

日(63 日)

水産学研究科

修士課程 1年

10 計 9 名

Page 7: 若手研究者インターナショナル・トレーニング・プ …若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP) 平成25年度事後評価資料(実施報告書)

若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)

平成 25年度事後評価資料(実施報告書)

7 (平成25年度事後評価) この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。追加を認められている項目を除き、様式の改変はできません。

③第 3年度(平成21年度)

派遣先機関 派遣期間(_日間) 派遣者職名等

1 サバ大学

LIPI生物学研究センター

平成 21年 9月 30日~

11月 28日(60 日)

理工学研究科

博士後期課程 1 年

2 サバ大学

LIPI 生物学研究センター

平成 21年 9月 30日~

11月 28日(60 日) 理工学研究科

博士後期課程 1 年

3 サバ大学 平成 21年 8月 21日~

10月 30日(71 日)

理工学研究科

博士前期課程 1 年

4 サバ大学 平成 21 年 8 月 7 日~

10月 6 日(61日)

水産学研究科

修士課程 2年

5 カセサート大学 平成 21年 8月 27日~

10月 25日(60 日)

水産学研究科

修士課程 2年

6 LIPI 生物学研究センター 平成 21年 9月 30日~

11月 28日(60 日)

農学研究科

修士課程 1年

7 LIPI 生物学研究センター 平成 21年 9月 30日~

11月 28日(60 日)

農学研究科

修士課程 1年

8 LIPI 生物学研究センター 平成 21年 9月 30日~

10月 29日(30 日)

理工学研究科

博士前期課程 2 年

9 LIPI生物学研究センター 平成 21年 9月 30日~

10月 29日(30 日)

理工学研究科

博士前期課程 2 年

10 LIPI生物学研究センター 平成 21年 9月 30日~

11月 28日(60 日)

理工学研究科

博士後期課程 3 年

11 LIPI生物学研究センター 平成 21年 9月 30日~

11月 28日(60 日)

理工学研究科

博士前期課程 2 年

12 LIPI生物学研究センター 平成 21年 9月 30日~

11月 28日(60 日)

理工学研究科

博士前期課程 1 年

13 LIPI生物学研究センター 平成 21年 9月 30日~

11月 28日(60 日間

理工学研究科

博士前期課程 1 年

14 計 13名

④第 4年度(平成22年度)

派遣先機関 派遣期間(_日間) 派遣者職名等

1 カセサート大学 平成 22 年 10 月 17 日

~12月 16日(61日)

水産学研究科

修士課程 1年

Page 8: 若手研究者インターナショナル・トレーニング・プ …若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP) 平成25年度事後評価資料(実施報告書)

若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)

平成 25年度事後評価資料(実施報告書)

8 (平成25年度事後評価) この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。追加を認められている項目を除き、様式の改変はできません。

2 トレンガヌ大学 平成 22年 11月 4日

~1月 6日(64日)

理工学研究科

博士後期課程 2 年

3 サバ大学 平成 22年 9月 30日

~12月 2日(64 日)

理工学研究科

博士後期課程 2 年

4 サバ大学 平成 22年 8月 31日

~11月 3日(65 日)

理工学研究科

博士前期課程 1 年

5 サバ大学 平成 22年 9月 30日

~12月 2日(64 日)

理工学研究科

博士前期課程 1 年

6 アンダラス大学 平成 22年 6月 20日

~8月 21日(63 日)

理工学研究科

博士後期課程 1 年

7 アンダラス大学 平成 22年 9月 19日~

11月 19日(62日)

農学研究科

修士課程 1年

8 アンダラス大学 平成 22年 9月 19日~

11月 19日(62日)

連合農学研究科

博士課程 1年

9 LIPI生物学研究センター 平成 22年 9月 19日~

11月 19日(62日)

理工学研究科

博士前期課程 1 年

10 LIPI生物学研究センター 平成 22年 9月 19日~

11月 19日(62日)

理工学研究科

博士前期課程 2 年

11 LIPI生物学研究センター 平成 22年 9月 19日~

11月 19日(62日)

理工学研究科

博士前期課程 2 年

12 ボゴール農科大学 平成 22年 9月 19日~

11月 19日(62日)

理工学研究科

博士前期課程 1 年

13 ボゴール農科大学 平成 22年 9月 19日~

11月 19日(62日)

理工学研究科

博士前期課程 1 年

14 計 13名

⑤第 5年度(平成23年度)

派遣先機関 派遣期間(_日間) 派遣者職名等

1 サバ大学 平成 23年 8月 1日~

9月 30 日(61日)

理工学研究科

生命化学専攻

博士前期課程1年

2 サバ大学 平成 23年 8月 1日~

9月 30 日(61日)

理工学研究科

生命化学専攻

博士前期課程 1 年

3 サバ大学 平成 23 年 9 月 6 日~

11月 7 日(63日)

理工学研究科

生命化学専攻

博士前期課程 2 年

4 サバ大学 平成 23年 9月 14日~

11月 14日(62日)

理工学研究科

生命環境科学専攻

博士後期課程 3 年

Page 9: 若手研究者インターナショナル・トレーニング・プ …若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP) 平成25年度事後評価資料(実施報告書)

若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)

平成 25年度事後評価資料(実施報告書)

9 (平成25年度事後評価) この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。追加を認められている項目を除き、様式の改変はできません。

5 アンダラス大学 平成 23年 9月 11日~

11月 10日(61日)

理工学研究科

生命環境科学専攻

博士後期課程 1 年

6 バンドン工科大学 平成 23年 9月 11日~

11月 10日(61日)

理工学研究科

博士前期課程 2 年

7 バンドン工科大学 平成 23年 9月 11日~

11月 10日(61日)

理工学研究科

博士前期課程 2 年

8

アンダラス大学

LIPI 生物学研究センター

バンドン工科大学

平成 23年 9月 11日~

11月 5 日(56日)

連合農学研究科

博士課程 2年

9 計 8 名

⑥第 6年度(平成24年度)

派遣先機関 派遣期間(_日間) 派遣者職名等

1 カセサート大学 平成 24年 6月 2日~

8月 2日(62日)

連合農学研究科

博士課程 1年

2 サバ大学 平成 24年 7月 18日~

9月 16 日(61日)

水産学研究科

修士課程 2年

3 サバ大学 平成 24年 7月 19日〜

9月 17 日(61日)

理工学研究科

博士前期課程 2 年

4 マレーシアプトラ大学 平成 24 年 8 月 5 日~

10月 5 日(62日)

農学研究科

修士課程 1年

5 サバ大学 平成 24年 8月 20日〜

10月 21日(63 日)

理工学研究科

博士前期課程 1 年

6 サバ大学 平成 24年 8月 20日〜

10月 21日(63 日)

理工学研究科

博士前期課程 1 年

7 アンダラス大学 平成 24年 8月 31日〜

11月 2 日(64日)

理工学研究科

協力研究員

8 LIPI生物学研究センター 平成 24 年 9 月 8 日~

11月 7 日(61日)

理工学研究科

博士後期課程 2 年

9 計 8 名

Page 10: 若手研究者インターナショナル・トレーニング・プ …若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP) 平成25年度事後評価資料(実施報告書)

若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)

平成 25年度事後評価資料(実施報告書)

10 (平成25年度事後評価) この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。追加を認められている項目を除き、様式の改変はできません。

(2)派遣若手研究者の選考状況

①選考結果

派遣者数 応募者数

第 1年度(平成 19年度) 3 / 3

第 2年度(平成 20年度) 9 / 9

第 3年度(平成 21年度) 13 / 13

第 4年度(平成 22年度) 13 / 14

第 5年度(平成 23年度) 8 / 9

第 6年度(平成 24年度) 8 / 8

②募集・選考方法

第1年度は、予算が決定して緊急に派遣者を決定する必要があり、関連する研究室の指導教員に依頼

して、派遣者を推薦してもらい、決定した。

第 2年度以降は、選考開始前に派遣希望先、今までの研究実績、研究の目的、計画と予想される成果、

を英語日本語でそれぞれ 2 ページ程度に書いた申請書と指導教員の推薦書を提出させ、選考会を開い

て選考委員の前で 10分程度英語により研究内容等を発表させて質疑応答を行い、その結果をもとに派

遣者を決定した。

なお、応募者数と派遣者数にほとんど差がないが、研究科に所属する若手研究者のなかでも担当教

員の研究室に所属する大学院生等に候補者がほぼ限られるので、上述のような選考過程には応募者も

かなりの労力を要することもあり、研究室内で事前調整されてしまうことが、応募者のほとんどが派

遣者になった一因と思われる。

Page 11: 若手研究者インターナショナル・トレーニング・プ …若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP) 平成25年度事後評価資料(実施報告書)

若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)

平成 25年度事後評価資料(実施報告書)

11 (平成25年度事後評価) この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。追加を認められている項目を除き、様式の改変はできません。

(3)海外パートナー機関との連携状況、及び海外パートナー機関での若手研究者の海外研鑚に資す

る具体的な活動内容(単位取得、外国語による学術論文作成、口頭研究発表、実験、インターンシッ

プ等)とその効果(派遣された若手研究者へのアンケート集計結果などがあれば、その抜粋を資料と

して添付して下さい。) ・海外パートナー機関の数がさらにある場合は、欄を追加して下さい。

① 機関名(国名):LIPI 生物学研究センター(インドネシア)

○パートナー機関との連携状況(パートナー機関からの受入やマッチングファンド等、人的・

経費的支援状況についても言及して下さい。)

ITP の期間中短期では2名受け入れ、国費留学生 1 名を受け入れ学位を取得させた。また平成 21

年度の ITPワークショップを LIPIで共同実施した他、22年度には学振の「機動的国際交流事業」

予算でバリで共同してワークショップを開催した。インドネシアから標本を持ち出すときにはこの

センターの許可が必要であったり生物学関連の研究を行うためには中核となるセンターなので、

ITP以外にも科研費その他の研究費による共同研究を毎年行っている。

○パートナー機関での若手研究者の海外研鑚に資する具体的活動内容とその効果

このセンターはインドネシア首都ジャカルタから車で 2 時間、研究設備もインドネシア国内では

最もそろっている上に、1982 年から共同研究を続けてきたので、若手研究者の研修を委託しやす

い環境にある。また車で 4時間ほどで優れた自然条件にある国立公園があり、派遣された若手研究

者はそこに行って、材料を集め、センターで分析や解析を行ってきた。研究員も英語が良くでき、

セミナー等での質疑も活発であり、若手研究者は多くの経験を積むことができた。

若手研究者の派遣実績(延べ派遣人数: 19人、延べ派遣日数: 866日)

担当教職員の派遣実績(延べ派遣人数: 15人、延べ派遣日数: 116日) 研 究 者 の 受 入 実 績(延べ受入人数: 2人、延べ受入日数: 24日)

② 機関名(国名):ボゴール農科大学(インドネシア)

○パートナー機関との連携状況(パートナー機関からの受入やマッチングファンド等、人的・

経費的支援状況についても言及して下さい。)

ボゴール農科大学は、インドネシアの生物系学部の中ではトップクラスの伝統と実績を持っており

鹿児島大学も古くから共同研究を行っていた。ITPでは 2 名の派遣を受け入れてもらったほか、平

成 22年度には ITPワークショップを同学で開催した。平成 23年には教育担当理事らも訪問し、今

後の協力関係について議論した。他にも科研等の予算によって共同研究を行っており、平成 25 年

度には科研費で同学の教授を招聘し共同研究を進めた。

○パートナー機関での若手研究者の海外研鑚に資する具体的活動内容とその効果

ボゴール農科大学に派遣した若手研究者は 2名であったが、ボゴール近郊の国立公園を利用して

有効な海外研鑽ができた。他にもワークショップを実施したので、短期間であったが 7名の若手研

究者が参加して英語による発表能力の向上に役立った。

若手研究者の派遣実績(延べ派遣人数: 2人、延べ派遣日数: 124日)

担当教職員の派遣実績(延べ派遣人数: 2人、延べ派遣日数: 23日) 研 究 者 の 受 入 実 績(延べ受入人数: 0人、延べ受入日数: 0日)

Page 12: 若手研究者インターナショナル・トレーニング・プ …若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP) 平成25年度事後評価資料(実施報告書)

若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)

平成 25年度事後評価資料(実施報告書)

12 (平成25年度事後評価) この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。追加を認められている項目を除き、様式の改変はできません。

③ 機関名(国名):アンダラス大学(インドネシア)

○パートナー機関との連携状況(パートナー機関からの受入やマッチングファンド等、人的・

経費的支援状況についても言及して下さい。) ITPでは 9名の若手研究者を派遣したほか JASSO 予算などで 3名の若手研究者を招へいした。平

成 20年には ITPワークショップをアンダラス大学で実施し 158名の参加があった。平成 22年には

アンダラス大の学長も鹿児島大学を訪問し、交流の一層の発展について議論した。

○パートナー機関での若手研究者の海外研鑚に資する具体的活動内容とその効果 アンダラス大学は大学の近くにある自然が多く、若手研究者はそれを利用して効率的に研究を進

めることができた。同学で実施したワークショップでは、4 名の ITP派遣の若手研究者が発表して

英語による発表能力の研鑽になった。

若手研究者の派遣実績(延べ派遣人数: 9人、延べ派遣日数: 534日)

担当教職員の派遣実績(延べ派遣人数: 12人、延べ派遣日数: 98日) 研 究 者 の 受 入 実 績(延べ受入人数: 5人、延べ受入日数: 346日)

④ 機関名(国名):バンドン工科大学(インドネシア)

○パートナー機関との連携状況(パートナー機関からの受入やマッチングファンド等、人的・

経費的支援状況についても言及して下さい。) バンドン工科大学とは平成 22 年に交流協定を結んだが、それ以前から私費留学生が大学院に入学

したり、共同研究を実施したりする実績はあった。ITP では 3 名を派遣した、平成 23 年にはワー

クショップを開催し、314 名の参加者があった。その後も MOUの締結もあり、文部科学省の国費留

学生を受け入れることができた。平成 25 年度も鹿児島大学の教員が訪問してセミナーを開催する

予定である。

○パートナー機関での若手研究者の海外研鑚に資する具体的活動内容とその効果 ITPでは 3名を派遣し、バンドン工科大学の学生たちもよく実習で行くパンガンダラン自然保護区

を利用して研究経験を積むことができた。ワークショップには若手研究者が 5名参加し大聴衆を前

にして英語で講演する経験を積むことができた。

若手研究者の派遣実績(延べ派遣人数: 3人、延べ派遣日数: 127日)

担当教職員の派遣実績(延べ派遣人数: 1人、延べ派遣日数: 3日) 研 究 者 の 受 入 実 績(延べ受入人数: 0人、延べ受入日数: 0日)

⑤ 機関名(国名):サバ大学(マレーシア)

○パートナー機関との連携状況(パートナー機関からの受入やマッチングファンド等、人的・

経費的支援状況についても言及して下さい。) サバ大とは、平成 11 年~16 年には理学部の学生実習を共同して行うなどしてきたが、ITP 実施開

始時から現在までサバ大学ボルネオ海洋研究所の ITP受入研究者とは密接な連携をとっており、鹿

児島大学にも 3 回招聘し、現在も共同研究を遂行中である。

○パートナー機関での若手研究者の海外研鑚に資する具体的活動内容とその効果 2 名の派遣学生が延べ 6 カ月間サバ大学で研究を行った。サバ大学のセミナーで英語で 2回発表さ

せてもらい、さらには同大学スタッフらと州内遠隔地の現地調査も行った。現在はサバ大学での研

究成果をまとめており、受入研究者と派遣学生、派遣学生の指導教員が 3冊組の Fishes of Sabah,

Borneo(サバ周辺の魚類図鑑)を執筆中で平成 26年に出版予定である。

若手研究者の派遣実績(延べ派遣人数: 18人、延べ派遣日数:1,077日)

担当教職員の派遣実績(延べ派遣人数: 20人、延べ派遣日数: 148日) 研 究 者 の 受 入 実 績(延べ受入人数: 5人、延べ受入日数: 14日)

⑥ 機関名(国名):トレンガヌ大学(マレーシア)

○パートナー機関との連携状況(パートナー機関からの受入やマッチングファンド等、人的・

経費的支援状況についても言及して下さい。) トレンガヌ大と鹿児島大学とはかつてJICAのプロジェクトで長年交流を深めてきたが、ITPでは3

名の学生を派遣した。平成21年にはトレンガヌ大学の学生・教職員13 名を対象に鹿児島大で10 日

間の国際大学交流セミナーを実施した。

○パートナー機関での若手研究者の海外研鑚に資する具体的活動内容とその効果 251頁の及ぶトレンガヌ地域の魚類モノグラフの出版もでき、研究成果が上がった。

若手研究者の派遣実績(延べ派遣人数: 3人、延べ派遣日数: 187日)

担当教職員の派遣実績(延べ派遣人数: 13人、延べ派遣日数: 71日)

Page 13: 若手研究者インターナショナル・トレーニング・プ …若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP) 平成25年度事後評価資料(実施報告書)

若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)

平成 25年度事後評価資料(実施報告書)

13 (平成25年度事後評価) この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。追加を認められている項目を除き、様式の改変はできません。

研 究 者 の 受 入 実 績(延べ受入人数: 1人、延べ受入日数: 5日)

⑦ 機関名(国名):カセサート大学(タイ)

○パートナー機関との連携状況(パートナー機関からの受入やマッチングファンド等、人的・

経費的支援状況についても言及して下さい。) ITP実施開始時から現在までカセサート大学の ITP受入研究者とは密接な連携をとっており、科研

費課題研究も共同で行っている。鹿児島大学にも 2回招聘し、現在も共同研究を遂行中である。平

成 22年には約1ヶ月大学院生 2名若手研究者 1名が来学し、分子生物学の共同研究を行った。

○パートナー機関での若手研究者の海外研鑚に資する具体的活動内容とその効果 2 名の派遣学生が延べ 6 カ月カセサート大学で研究を行った。カセサート大学のセミナーで英語で

3 回発表させてもらい、さらには同大学以外のタイ国内の研究所にも訪問し、人的ネットワークを

広げることができた。現在はカセサート大学での研究成果をまとめており、派遣学生が第一編者と

なりタイ人研究者らと Fishes of northern Gulf of Thailand(タイ湾北部の魚類図鑑)を執筆中

である。平成 25年 10月に出版予定。

若手研究者の派遣実績(延べ派遣人数: 3人、延べ派遣日数: 183日)

担当教職員の派遣実績(延べ派遣人数: 5人、延べ派遣日数: 36日) 研 究 者 の 受 入 実 績(延べ受入人数: 0人、延べ受入日数: 0日)

⑧ 機関名(国名):スラナリ工科大学(タイ)

○パートナー機関との連携状況(パートナー機関からの受入やマッチングファンド等、人的・

経費的支援状況についても言及して下さい。) 2009年には大学院生と若手研究者各 1名が約1ヶ月来日し共同研究や学会発表を行った。

2010年には大学院生 4名、若手研究者 2 名が1ヶ月来日し共同研究や宮崎で開かれた国際学会に

参加した。

○パートナー機関での若手研究者の海外研鑚に資する具体的活動内容とその効果

派遣がなかった。

若手研究者の派遣実績(延べ派遣人数: 0人、延べ派遣日数: 0日)

担当教職員の派遣実績(延べ派遣人数: 0人、延べ派遣日数: 0日) 研 究 者 の 受 入 実 績(延べ受入人数: 0人、延べ受入日数: 0日)

⑨ 機関名(国名):マレーシアプトラ大学(マレーシア)

○パートナー機関との連携状況(パートナー機関からの受入やマッチングファンド等、人的・

経費的支援状況についても言及して下さい。) プトラ大学とはマレーシアにおける共同研究を以前から行っていたが、平成 22 年に MOU を締結

した。

○パートナー機関での若手研究者の海外研鑚に資する具体的活動内容とその効果

1名を派遣し林学の教員の指導のもとで付近の自然林の生態調査を行った。

若手研究者の派遣実績(延べ派遣人数: 1人、延べ派遣日数: 62日)

担当教職員の派遣実績(延べ派遣人数: 1人、延べ派遣日数: 5日) 研 究 者 の 受 入 実 績(延べ受入人数: 0人、延べ受入日数: 0日)

○海外パートナー機関の見直し状況(申請当初より海外パートナー機関の見直しが行われた場合はその理

由を記入して下さい。見直しを行っていない場合は、「該当なし」と記載して下さい。)

ITPが始まった当初は海外パートナー機関が 4つであったが、最終年度には 9機関になった。新たに加わ

ってもらった機関とは ITPが始まる以前から個人的な共同研究などで交流はあったのだが、MOU等の公式の

協定を結ばずに行っていることが多かった。しかし ITP を機会として公式な協定を結ぶことが多くなり、

結果的にパートナー機関の増加につながった。

Page 14: 若手研究者インターナショナル・トレーニング・プ …若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP) 平成25年度事後評価資料(実施報告書)

若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)

平成 25年度事後評価資料(実施報告書)

14 (平成25年度事後評価) この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。追加を認められている項目を除き、様式の改変はできません。

資料2.共同企画の実施状況

① 共同企画名 ITP国際シンポジウム

大学院教育の国際化を考える-東南アジア地域との連携-

開催場所 鹿児島大学 開催期間 平成 19年 12月 10-11日

海外パートナ

ー機関

LIPI生物学研究センター・アンダラス大学・サバ大学・トレンガヌ大学

内容(若手研

究者の発表等

について)

シンポジウムを開催し 149名が参加した。今年から新設された ITPについ

て4つの海外パートナー機関の代表者が参加するパネルディスカッショ

ンによって、パートナー機関との連携を深め、ITPの円滑な実施を図った。

② 共同企画名 Seminar of ITP (International Training Program) at RCB-LIPI

開催場所 LIPI生物学研究センター 開催期間 平成 20年 2月 19日

海外パートナ

ー機関

インドネシア科学院生物学研究センター

内容(若手研

究者の発表等

について)

ITP による派遣者 7 名、JICA 関係者などボゴール在住の日本人 7,8 名、

インドネシア科学院(LIPI)の研究者約 50 名が参加した。今後 5 年間 ITP

活動をどのように行うか議論した。派遣院生の発表は、その研究テーマを

理解してもらう役に立っただけではなく、英語での討議が活発に行われ、

よいトレーニングになった。

③ 共同企画名 ITP Workshop to protect diversity of bioresources in the tropical area

開催場所 アンダラス大学 開催期間 平成 20年 12月 3-4日

海外パートナ

ー機関

アンダラス大学、インドネシア科学院生物学研究センター

内容(若手研

究者の発表等

について)

158名の参加があったが、ITP若手研究者 4名が英語で発表したほか、日本人、

上記の 2パートナー機関とインドネシア 4 大学の研究者が 22件の講演を 1日

半にわたって行った。鹿児島大学の事務職員 1名が ITP予算で参加し、国際的

な行事における事務処理能力の向上に努めた

④ 共同企画名 Joint Workshop of JSPS International Training Program (ITP) and

Ecological Society of Indonesia to Protect Diversity of Bioresouces in

the Tropical Area

開催場所 LIPI 生物学研究セ

ンター

開催期間 平成 21年 11月 25日~26日

海外パートナ

ー機関

LIPI生物学研究センター

内容(若手研

究者の発表等

について)

ITP 派遣の若手研究者 10名が英語で発表した他に、14件の口頭発表、ポスタ

ー発表 17件があった。インドネシア国内から ITP予算で招へいした 2 名も成

果を発表した。参加者は 82 名以上で、ITP派遣大学院生 10 名、ITP招へい講

演者 2名(インドネシア人)、パートナー機関(LIPI41名、アンダラス大 2名、

サバ大1名)、その他 20名であった。

⑤ 共同企画名 Workshop to protect biodiversity in the tropical forest

開催場所 ボゴール農科大学 開催期間 平成 22年 11月 15日~16日

海外パートナ

ー機関

ボゴール農科大学

内容(若手研

究者の発表等

について)

ITP派遣の若手研究者 7名が英語で発表した他に、14件の口頭発表があった。

参加者は 115名で、インドネシア国内から ITP予算で招へいした 2名と、マレ

ーシアの Putra大学から招聘した 1名も研究成果を発表した。パートナー機関

の LIPI のスタッフや、ボゴール農科大学、バンドン工科大学のスタッフも参

加して発表した。

Page 15: 若手研究者インターナショナル・トレーニング・プ …若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP) 平成25年度事後評価資料(実施報告書)

若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)

平成 25年度事後評価資料(実施報告書)

15 (平成25年度事後評価) この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。追加を認められている項目を除き、様式の改変はできません。

⑥ 共同企画名 Workshop of ITP to protect diversity of bioresouces in the Tropical Area

開催場所 バンドン工科大学 開催期間 平成 23年 11月 2日~3日

海外パートナ

ー機関

バンドン工科大学

内容(若手研

究者の発表等

について)

ITP派遣若手研究者の成果公開と発表能力の向上と、熱帯林の生物多様性保全

にかかわる研究成果の共有を目的として ITP とバンドン工科大学の合同

Workshop を実施した。18 件の口頭発表があり、ITP 派遣の若手研究者5名が

英語で発表した。参加者は 314名で、ITP派遣教員 4名と ITP 派遣職員 2名は

Workshop の運営や成果発表を行った。バンドン工科大学以外にもパートナー

機関の LIPIのスタッフや、ボゴール農科大学のスタッフも参加して発表した。

⑦ 共同企画名 Workshop of ITP to protect diversity of bioresouces in the Tropical Area

開催場所 鹿児島大学 開催期間 平成 24年 11月 9日

海外パートナ

ー機関

LIPI生物学研究センター、アンダラス大学、バンドン工科大学、サバ大学

内容(若手研

究者の発表等

について)

今まで 5 年間の ITP活動による生物多様性研究の成果を踏まえながら、熱帯ア

ジアの生物多様性について広く議論するシンポジウムを開催した。インドネシ

アから 5 名、マレーシアから 1 名の講演者のほかに、鹿児島大学で今までに

ITPで派遣された若手研究者 10名、鹿児島大学教員 4名が講演した

Page 16: 若手研究者インターナショナル・トレーニング・プ …若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP) 平成25年度事後評価資料(実施報告書)

若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)

平成 25年度事後評価資料(実施報告書)

16 (平成25年度事後評価) この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。追加を認められている項目を除き、様式の改変はできません。

資料3.学術面の成果及び成果の発表状況

派遣若手研究者による研究成果発表

①学術雑誌等(紀要・論文集等も含む)に発表した論文又は著書

・査読がある場合、印刷済及び採録決定済のものに限って記載して下さい。査読中・投稿中のものは除きます。

・さらに数がある場合は、欄を追加して下さい。

・海外パートナー機関の研究者との共著論文には、文頭の番号に○印を付して下さい。

1

著者名 中村京平.

題 名 アリに寄生するセンチュウ. 掲載誌名 昆虫と自然

発行所 北隆館 巻号 44(4) 頁 30~32 発行年 2009 年 査読 無

2

著者名 荻原豪太・出羽慎一・本村浩之

題 名 鹿児島湾から採集されたスズメダイ科クマノミ属の外来種

Amphiprion melanopus. 掲載誌名 日本生物地理学会会報

発行所 日本生物地理学会 巻号 64 頁 197~204 発行年 2009 年 査読 有

3

著者名 荻原豪太・吉田朋弘・伊東正英・山下真弘・桜井 雄・本村浩之.

題 名 鹿児島県笠沙沖から得られたカンムリブダイ Bolbometopon

muricatum(ベラ亜目:ブダイ科)の記録. 掲載誌名 Nature of Kagoshima

発行所 鹿児島県自然愛護協会 巻号 36 頁 43~47 発行年 2010 年 査読 無

著者名 河野百合子, Rahajoe, J. S., Nuril H., 児玉谷仁, 神崎亮,冨安卓滋

題 名 シダ植物を用いて大気中の水銀濃度をモニターする. 掲載誌名 第 71回分析化学討論会「展望

とトピックス」

発行所 日本分析化学会 巻号 頁 A1015 発行年 2010 年 査読 無

5

著者名 Yamasaki Takeshi

題 名 Redescription of two Bornean species of the genus Myrmarachne

(Araneae: Salticidae) 掲載誌名 Acta Arachnologica

発行所 日本蜘蛛学会 巻号 59 頁 63~66 発行年 2010 年 査読 有

著者名 Matsunuma, M., S. Tafzilmeriam S. A. K., Y. Yusuf and H. Motomura.

題 名

First records of two labrid fishes, Iniistius trivittatus and

Leptojulis lambdastigma (Teleostei: Perciformes), from

Thailand and Malaysia.

掲載誌名

Memoirs of Faculty of

Fisheries, Kagoshima

University,

発行所 鹿児島大学水産学部 巻号 59 頁 27~35 発行年 2011 年 査読 無

著者名 Matsunuma, M., Motomura, H., Matsuura, K. Shazili, N. A. M. & Ambak, M. A.

題 名 Fishes of Terengganu - east coast of Malay Peninsula, Malaysia 掲載誌名

発行所 国立科学博物館・鹿児島

大学・トレンガヌ大 巻号 頁 251pp 発行年 2011 年 査読 無

8

著者名 山﨑健史

題 名 トゲアリ擬態のクモ 掲載誌名 昆虫と自然

発行所 北隆館 巻号 47(7) 頁 19~22 発行年 2012 年 査読 無

9

著者名 松沼瑞樹・本村浩之.

題 名

ミノカサゴ亜科魚類ミズヒキミノカサゴ(新称)Pterois mombasae

の日本からの初記録および近縁種ネッタイミノカサゴ

P.antennataとの形態比較.

掲載誌名 魚類学雑誌

発行所 日本魚類学会 巻号 58 頁 27~40 発行年 2011 年 査読 無

10

著者名 伊東正英・松沼瑞樹・岩坪洸樹・本村浩之

題 名 鹿児島県笠沙沿岸から得られたアイゴ科魚類ゴマアイゴ Siganus

guttatusの北限記録. 掲載誌名 Nature of Kagoshima,

発行所 鹿児島県自然愛護協会 巻号 37 頁 161~174 発行年 2011 年 査読 無

11

著者名 吉田朋弘・藍澤正宏・本村浩之.

題 名 テンジクダイ科魚類 7種の屋久島における初記録. 掲載誌名 Nature of Kagoshima,

発行所 鹿児島県自然愛護協会 巻号 37 頁 112~125 発行年 2011 年 査読 無

12

著者名 Motomura, H., M. Matsunuma and H.-C. Ho.

題 名 New records of three scorpaenid fishes (Teleostei:

Scorpaeniformes) from Taiwan. 掲載誌名

Journal of the Fisheries

Society of Taiwan

Page 17: 若手研究者インターナショナル・トレーニング・プ …若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP) 平成25年度事後評価資料(実施報告書)

若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)

平成 25年度事後評価資料(実施報告書)

17 (平成25年度事後評価) この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。追加を認められている項目を除き、様式の改変はできません。

発行所 Fisheries Society of

Taiwan 巻号 38 頁 97~107 発行年 2011 年 査読 無

13

著者名 荻原豪太・本村浩之.

題 名 鹿児島県初記録のナガハチオコゼ Neocentropogon aeglefinus

japonicusと標本に基づく鹿児島県産ハオコゼ科魚類の記録. 掲載誌名 Nature of Kagoshima,

発行所 巻号 頁 発行年 2012 年 査読 無

著者名 Yuriko Kono, Joeni S Rahajoe,Nuril Hidayat, Hitoshi Kodamatani,Takashi Tomiyasu

題 名

Using native epiphytic ferns to estimate the atmospheric

mercury levels in a small-scale gold mining area of West Java,

Indonesia

掲載誌名 Chemosphere

発行所 Elsevier Ltd. 巻号 89 頁 241~248 発行年 2012 年 査読 有

15

著者名 Yamasaki, Takeshi

題 名

Taxonomy of the genus Myrmarachne of Sulawesi, based on the

Thorell's types and additional specimens (Araneae,

Salticidae).

掲載誌名

Annali del Museo Civico di

Storia Naturale "Giacomo

Doria"

発行所

Museo Civico di Storia

Naturale "Giacomo

Doria"

巻号 104 頁 153~180 発行年 2012年 査読 有

著者名 Thiam E., Kardiman R., Yoneda T., & Mukhtar E.

題 名 Post-logging regeneration in a mature tropical rainforest

stand, Gajabuih, Ulu Gadut, West Sumatra. 掲載誌名 Tropics

発行所 日本熱帯生態学会 巻号 21 頁 105~117 発行年 2012年 査読 有

17

著者名 Thiam E. & Yoneda T.

題 名 Recent degradation process of a tropical secondary forest in

West Sumatra. 掲載誌名 Tropics

発行所 日本熱帯生態学会 巻号 21 頁 11~20 発行年 2011 年 査読 有

著者名 Rina Uchida, Bakhtiar Effendi Yahya, Abdul Hamid Ahmad,Arney Sapaat and Kiyonori Tomiyama

題 名 Land snail fauna of Sabah, Borneo, Malaysia 掲載誌名 Venus

発行所 日本貝類学会 巻号 71 頁 49~59 発行年 2013年 査読 有

19

著者名 Yamasaki T, G. B. Edwards

題 名 The genus Myrmarachne (Araneae, Salticidae) in Flores,

Indonesia 掲載誌名 ZooKeys

発行所 Pensoft 巻号 299 頁 1~20 発行年 2013 年 査読 有

著者名 Yamasaki, T. & Ahmad, A. H.

題 名 Taxonomic study of the genus Myrmarachne of Borneo (Araneae:

Salticidae) 掲載誌名 Zootaxa

発行所 Magnolia Press 巻号 頁 印刷中 発行年 2013年 査読 有

21

著者名 Tomiyasu T, Yuriko Kono, Hitoshi Kodamatani, Nuril Hidayati, Joeni S Rahajoe

題 名 The distribution of mercury around the small-scale gold mining

area along the Cikaniki River, Bogor, Indonesia 掲載誌名 Environmental Research

発行所 Elsevier 巻号 頁 印刷中 発行年 2013 年 査読 有

②国際会議における発表 ・発表者名(参加研究者を含む全員の氏名を、論文等と同一の順番で記載)、題名、発表した学会名、開催場所、発表時期を記

載して下さい。共同発表者がいる場合は、全ての発表者名を記載し、主たる発表者に○印を付して下さい。

・口頭・ポスターの別、発表者決定のための審査の有無を区分して記載して下さい。

・さらに数がある場合は、欄を追加して下さい。

・海外パートナー機関の研究者との共同発表には、文頭の番号に○印を付して下さい。

1

発表者名 Hamada, T. & T. Yoneda

題 名 Soundness assessment of canopy trees in Southeast Asian tropical

forests. ポスター 審査 無

学会名

International workshop ”Biodiversity and

its management in East and South-East

Asia, Bali. P-01-41.

場所 Bali 2010年 7月

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若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)

平成 25年度事後評価資料(実施報告書)

18 (平成25年度事後評価) この様式は、独立行政法人日本学術振興会において定められたものです。追加を認められている項目を除き、様式の改変はできません。

2

発表者名 Yamasaki, T.

題 名 Taxonomic study of Myrmarachne (Araneae: Salticidae) from Borneo ポスター 審査 無

学会名 18th International Congress of

Arachnology 場所 Siedlce, Poland 2010年 8月

3

発表者名 Uezono Shiori, Kiyohara Sadao

題 名 A study on the general visceral sensory and motor system in fish ポスター 審査 無

学会名

International Congress of

Comparative Physiology and

Biochemistry 2011

場所 名古屋 2011年 6月

発表者名 KONO Yuriko, HIDAYATI Nuril, RAHAJOE Joeni S., KODAMATANI Hitoshi,KANZAKI Ryo,

TOMIYASU Takashi

題 名

Estimation of atmospheric mercury levels with native

epiphytic ferns in small-scale gold mining area, West

Java, Indonesia

ポスター 審査 無

学会名 10th International Conference on

Mercury as a Global Pollutant

場所 Halifax(Canada) 2011年 7月

発表者名 Yamasaki Takeshi

題 名 Ant-mimicking spiders of the genus Myrmarachne

(Araneae: Salticidae) in Southeast Asia

口頭 審査 無

学会名 8th lnternational Conference on

Ants

場所 Thailand 2011 年 10

6

発表者名 Yamasaki Takeshi

題 名 Ant-mimicking jumping spiders of the Malay Archipelago. 2013. 口頭 審査 無

学会名 19th International Congress of

Arachnology

場所 台湾 2013年 6月