自宅練習に最適!? 楽器試奏会 最新小型 マーシャル...
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これまた、重宝しそうなのが、この電池駆動可能なところ。これさえあればコンセントがない屋外や機材車などでもアンプを鳴らせてしまう。練習はもちろんのこと、けっこう音も大きいので、屋外で鳴らすこともできるぞ!
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このMG2FX、2ワットだというのに、けっこう音量も出てしまう。自宅はもちろん楽屋や機材車でも鳴らせてしまうとはいえ、周りに迷惑をかけないためにも必須なのがヘッドフォン端子だ。ヘッドフォンを通した音も、グッド!
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一昔前ならラジカセと合わせて練習するというのが当たり前だったが、最近は iPodなどのデジタル・オーディオ・プレイヤーが主流となっている。そこで便利なのが、このAUX IN だ。練習はもちろんのこと、コピーなどの際にもたいへん重宝するはず
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かなり便利なのがチューナー・モード。アンプから抜き差しすることなくチューニングを可能にしてくれるのは、本当に便利! 音程が表示されるので、半音下げや1音下げなどの変則チューニングにも対応してくれる
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いよいよ食欲の、さらには読書の秋に突入! しかし忘れてはなりません、楽器の秋でもあるのです。なにがって? 11月には楽器フェアだってあるし、続々と気になる新製品も発表されているんですよ! そこで、WeROCKでは、前号に続き楽器試奏特集を企画しました。まずは、“えっ!? こんな小さなマーシャルが?”と驚かされてしまうマーシャル最新モデルから!
最新小型マーシャルは、アナログな歪みが最高!!
今年、一新されたマーシャルMGシリーズの中でも、片手で持てる最小モデルが、このMG2FXだ。今回は、注目の若手実力派ギタリストである、DELUHIのLedaが試奏を担
●出力:2W ●コントロール:モード1~10(クリーン、クランチ、OD1、OD2)、 ゲイン、FX(コーラス、フェイザー、フランジャー)、ヴォリューム、ベース、トレブル、リバーブ、ディレイ ●入出力端子:インプット、ヘッドフォン・アウト、ライン入力 ●外形寸法:260 (幅)x 263(高さ) x 175(奥行き)mm ●重量:3.1kg
MG2FX¥18,900MG2FX
Marshall 2ワットとは思えない、マーシャルならではの歪みは絶品!
自宅練習に最適!? 的楽器試奏会
注目の若手実力派
ギタリストが試奏!
当。アナログならではというデジタルでは決して出せない歪みに驚嘆! この大きさから奏でられるマーシャルならではの迫力あるサウンドに迫ってみよう。
シンプルで多機能なコントロール・パネル!
➡ヴィジュアル系ロック・シーンにいながら、数々のテクニカルなギター・プレイで迫るDELUHI(デルヒ)のギタリスト、Leda(レダ)。今回の試奏でも、高速プレイからカッティングまで幅広いスタイルを披露しつつ感想を語ってくれた。最新CD「Two Hurt」(左下写真)で、そのテクニックを確認してほしい。さらに、11月
4日のミニ・アルバムをリリースし、全国2マン・ツアー (with 摩天楼オペラ)も決定。2010年1月9日には、渋谷O-EASTで、ワンマンも決定している。詳細は、オフィシャル・サイトまで(http://www.deluhi.com/)。
◎GAIN&TREBLE=通常は、ゲインを調整するツマミ。シフトを押しながら回せばトレブルのコントローラになる。その時、右のディスプレイに、tと表示される。
◎FX&REVERB=通常のモードでは、コーラス、フェイザー、フランジャーというモジュレーション系エフェクトを選択するツマミだ。0の位置ではオフになり、3つに分かれている部分でエフェクトのタイプを選択&調整する。シフトを押しながら回すと、今度はリバーブのコントローラになる。こちらも0の位置でオフ。その際、ディスプレイにはrが表示される
◎TAP&SHIFT=ディレイを使用する際、ディレイ・タイムを調整するスイッチ。2回押す感覚でタイムが設定される。また押しながらツマミ類を回すと、そのツマミのシフト機能が作動する。さらに、3秒以上押し続けるとチューナー・モードが起動する!
◎ディスプレイ=様々な表示をするディスプレイ。歪みのモードを表示するのをはじめ、シフト機能が作動している際は、どのエディットを行なっているかがわかる。チューナー機能の際は、その音程を示す
◎VOLUME&DELAY=通常時はマスター・ヴォリュームとして、シフトを押しながら回せばディレイの量を調整するコントローラとなる。その際、0の位置にすればオフとなる
エフェクトはデジタルで5種類搭載!
完全アナログ仕様の10モードの歪みチャンネルとは? やはり気になるのが、アナログ仕様だというそのサウンドだろう。最近の小型アンプというと、デジタルによるシミュレーションが多い中、
このMGシリーズは徹底的にアナログにこだわり、2ワットだというのにクリーン~OD2まで、合計10通りのチャンネルを装備している。ク
リーンから激歪みまで、アナログだから得られる極上のマーシャル・サウンドを、Ledaならではの視点で語ってもらおう。
0:クリーン
1:クランチ
2:クランチ
3:クランチ
4:OD1
5:OD1
6:OD1
7:OD2
8:OD2
9:OD2
Leda:マーシャルらしいクリーン・サウンドですね。大型のマーシャルで鳴らすクリーンに似ています。こんなに小さいアンプなのに、フロントで弾いてもリアで弾いても、あるいはタップしてシ
ングルにしても、透き通る感じのクリーンが出てくれます。アナログならではのナチュラルなトーンがいいですね。
Leda:1は、クランチの中で、いちばん歪みの軽いモードですね。 ただ、GAINツマミの幅が広いので、かなり幅広いクランチ・サウンドが作れると思います。ギターのヴォリュームを絞って
いくと、歪みも浅くなるので、カッティングには最適です。ヴォリュームを絞ってクリーン、上げていってクランチっていう音作りが可能で、こういう音作りはアナログの得意技ですよね。
Leda:OD1からは、かなり歪み始めます。クランチ・モードの1~3でのトーンが小さな変化だったのに対し、OD1モードの4~6は、かなり変わります。この4で、JCMで言うと800より歪んで、ハード・ロックな音を出してくれます。で、4よりもミッドが出て、太いトーンを出してくれるのが5ですかね。歪みが増すというよりも、ミッドが出てくれているので音圧が増すという感じですかね。いっぽう6は、ローとハイを出してドンシャリでモダンなオーバードライブ・サウンドになります。4の歪みを、さらに少し増した感じですかね。
Leda:OD2モードですが、まず7は、6よりも、さらにドンシャリになっています。歪みの質は、OD1の時よりもジャリっとした感じです。8は、 OD1の5に近いんですが、さらにミッドを押し出した感じですね。それでいて、歪みの質が細かくなっています。そして、9は、さらにミッドが出てくれるモードなんですが、そのミッドの出方が、モード5や8とは違うんですね。ロー・ミッドというか。ODに関しては、モードが上がっていっても歪みが増すという感じではなく、トーンと歪みの質が変わってくるニュアンスですね。
歪み部分がアナログ仕様なのに対し、モジュレーション系、そして空間系の合計5種類を搭載しているエフェクト部分は、完全デジタル仕様になっている。今度は、デジタルならではの透き通るエフェクト感が得られるというわけだ。また、モジュレーション系(コーラス、フェイザー、フランジャー)のひとつと、リバーブ、そしてディレイは同時使用が可能。どのエフェクトも、音作りは簡単なうえ、ディレイはディレイ・タイムを決められるタップ・スイッチも装備しており、このMG2FX一台で、あらゆる音作りが完結してしまうという優れもののモデルだ。ハード・ロックだけではなく、さまざまなジャンルに対応できるぞ!
Leda:とにかく手軽で遊べるモデルなんですが、遊べるだけではなく、便利な機能が満載で音作りが幅広いので、“こういうサウンドがほしい”というのがすぐに出せます。だから、プリプロとかでも便利ですよね。シンプルなクリーンにコーラスやリバーブ、ディレイをかけるというセッティングから、激歪みまで担当してくれるので、ジャンルを問わずに使えます。 音的には、なによりも、この大きさでマーシャルらしい音がしてくれますし、デジタルではないアナログの歪みが前に出てくれるんです。 もちろん、小さいのが最高で、電池で駆動する上、片手で持てるぐらいなので、楽屋にも機材車の中でも弾いちゃいそうなアンプですよね(笑)。それに、チューナーがいいんですよ。半音下げも
コーラス
Leda:基 本 的 に、ゆったりとした揺れのコーラス。かかりすぎないので、心地のいい自然なコーラス感が得られます。
フェイザー
Leda:こちらは、けっこうエグくかかってくれます。揺れ幅が均一なので、クランチでのカッティングとかに向いてますね。
フランジャー
Leda:過激なフランジャーではなく、すごくナチュラルにかかってくれます。80年代のフランジャーの音がしますね。
ディレイ
Leda:ディレイのツマミでかかりを決めて、タップ・スイッチでタイムを決める、わかりやすい方式。
リバーブ
Leda:幅が広いリバーブですね。お風呂から(笑)、ホールまでカヴァーしてくれます。
便利な機能を満載!
総評!
的楽器試奏会
◎MODE&BASS=このツマミは、歪みのモードと、ベースのコントローラーだ。通常は、歪みのモードを選択するツマミ。モードは、全部で10種類。0がクリーン、1~3がクランチ、4~6がOD1、7~9がOD2となっており、どのモードがセレクトされているかは、いちばん右のディスプレにLED表示される。ベースを調整する際は、シフト・スイッチを押しながら回せばOK。ディスプレイには、bと表示される
チューナーを装備
電池での駆動も可能
ヘッドフォン端子もある!
iPodだって、接続
■問い合わせ:ヤマハミュージックトレーディング㈱ (http://www.marshallamps.jp)/マーシャル・ブログ(http://blog.marshallamps.jp)
Leda:さらに、パンチが増したクランチを作れるのが3です。どのモードもそうなんですが、音が潰れないのでコード感がちゃんと出てくれるんですよ。GAINを上げていっても、そのコード
感が変わらないのがいいですね。このクランチの1~3モードだけでも、かなり幅広い音作りができます。
Leda:2は、1よりも歪みが少し増してます。1から3にいくにつれて、歪みの量も増しますが、それとともにミッドの出方が変わります。ブリティッシュ系のカッティングとかに合うクランチ
が作れますね。このモードでも、もちろんギター側のヴォリュームに反応して、ダイレクトに音が出てくれますね。
一音下げもできるし、これ、一台あれば、なにもいらないんじゃないですか? あと、iPodとか付けられるじゃないですか? 僕、けっこう本番前にiPod聴きながらフレーズの確認とかするので、これは、すごく便利ですね~。 超お手軽で本格サウンドが作れるロック・アンプです!