加齢黄斑変性症5 加齢黄斑変性症 amd: age-related macular degeneration ・...
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加齢黄斑変性症
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眼病患者数(日本)
103
206
34
13
70
25
115
36
160
45
185
44
140
45
125
28
0
20
40
60
80
100
120
140
160
180
200
50~ 55~ 60~ 65~ 70~ 75~ 80~ 85~ 90~
Male
Female
白内障総患者数 総数 男 女158.1万人 43.3万人 114.9万人
AMDの患者推計(1993)
1.4万人
厚生省 主な傷病の総患者数 平成8年10月
厚生省特定疾患 網膜脈絡膜・視神経萎縮症調査研究班 1993
3
眼疾患推定発症率(アメリカ)
0
10
20
30
40
50
60
2000
2005
2010
2015
2020
2025
2030
2035
2040
2045
2050
推定
患者
数(×
100万
人) 白内障(初期)
白内障(重症)
加齢黄斑変性症(初期)
加齢黄斑変性症(重症)
Based on Beaver Dam Eye Study Prevalence Data (Klein, et al, 1992a; Klein, et al, 1992b)
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眼の構造
5
加齢黄斑変性症AMD: Age-related Macular DegenerationAge-related Macular Degeneration
・ 65歳以上の高齢者に多く見られ、失明の原因に
なる
・ 視界がぼやけ、線が歪んで見え、視界の中央部に
いくつかの黒点が現れる
・ 厚生省の特定疾患とされている
・ 治療法が白内障のように確立されていない
・ 疫学的調査では、ルテインおよびゼアキサンチン
を多く摂取した群でAMD発症リスクが低いとい
う結果
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AMDの分類
• (地図状)萎縮型dry type :90%はこの型
• 滲出型[新生血管型]wet type :予後不良
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AMDの危険因子
l年齢: 最も重要
l遺伝: 家族歴10-20%
l色素: 青い眼の白人
l健康: 喫煙・高血圧・心血管疾患
ルテイン及びゼアキサンチン低値
l環境: 光線による障害
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加齢性網膜黄斑変性症AMDAMD
正常 AMD患者
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健康な網膜 AMDにかかった網膜
出典: NY Eye and Ear Infirmary
Source: Webvision
加齢性網膜黄斑変性症AMDAMD
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ビタミンビタミンAA
• 視覚機能に関与しており、欠乏すると夜盲症になる。
• 皮膚や粘膜の機能を正常に維持
レチノイン酸が病原菌などが体内に侵入するのを防ぐ役割のある上皮細胞を正常化
• 成長や発達に重要な役割
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ビタミンビタミンAAと視覚と視覚
• 明・暗を識別する “rods” と呼ばれる光受容体視細胞が
眼の網膜中にある
• これらの細胞は、オプシンというたんぱく質とビタミンA
の複合体であるロドプシン(visual purple)という光感
受性色素を持っている
• rod(ロッド)細胞が光にあたったとき、ロドプシンが分
解して、脳に電荷(電流)を放出する
• これらの刺激が我々が見ている混成画像に翻訳される
• 同時に、視細胞中で新しいロドプシンがオプシンとビタミ
ンAから形成される
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ビタミンビタミンAAと視覚と視覚視覚のプロセス
ロドプシン
all-trans レチナール
all-trans レチノール
血液
11-cis レチノール
11-cis レチナールオプシン
異性化
酸化
還元
光暗
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ルテイン
• ヒトの血液中に3番目に多く存在しているカロテノイド
• ホウレンソウ、ブロッコリー、ケールなどの緑黄色野菜に多く含まれている
• ビタミンA源とはならない
• ルテインとゼアキサンチンは目の網膜に存在している
– 最も目に障害を与える波長の青色光線を吸収
– すぐれた抗酸化作用物質
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ルテインとAMDルテインとAMD
• 大規模疫学調査では、ルテイン及びゼアキサンチンを最も多く摂取した群がAMD発症リスクがより低かったという結果が観察された(Seddon, et al, 1994)
– より少ない摂取群ではAMD発症リスク低下という傾向は認められなかった(Mares-Perlman, et al, 1995)
• AMD予防に関する人での介入試験はまだない
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ルテインとAMD:疫学調査
01
23
45
6
オッズ比
1 2 3 4 5
非喫煙者
既喫煙者
喫煙者
ルテイン/ゼアキサンチン摂取の5分位
老人性網膜黄斑変性症に関するオッズ比
Seddon, 1994Seddon, 1994
老人性網膜黄斑変性症群老人性網膜黄斑変性症群 :: 536 536名名対照群対照群 :: 520 520名名