風水害の防災・減災を目指した 研究成果活用の協働推進€¦ ·...

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文部科学省 地域防災対策支援研究プロジェクト 事業代表機関 国立大学法人山口大学 事業代表者 農学部・教授 山本 晴彦 風水害の防災・減災を目指した 研究成果活用の協働推進 2010年7月15日に発生した厚狭川の洪水災害 防災科学技術委員会 進捗報告用資料(平成26219日) 資料2-4 (第16回 H26.2.19)

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文部科学省

地域防災対策支援研究プロジェクト

事業代表機関 国立大学法人山口大学

事業代表者 農学部・教授 山本 晴彦

風水害の防災・減災を目指した研究成果活用の協働推進

2010年7月15日に発生した厚狭川の洪水災害

防災科学技術委員会 進捗報告用資料(平成26年2月19日)資料2-4

(第16回 H26.2.19)

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背景

「風水害の防災・減災を目指した研究成果活用の協働推進」

・1999(平成11)年台風18号により大規模な高潮災害宇部市・小野田市(旧山陽町)

・2010(平成22)年7月の梅雨前線に伴う洪水災害小野田市(旧山陽町厚狭地区)

防災研究、災害調査やデータベース等で得られた

山口大学の研究成果を活用

地方自治体、消防、自主防災会、NPO、民間企業、報道機関が一体となって協働で防災・減災の推進(3ヶ年)

委託事業の題目

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1.委託事業の概要

1)過去の風水害資料の再収集とデータベース化

2)最新の地域防災研究成果の統合化

3)自主防災会、社会福祉施設等での防災研究成果の展開

4)防災研究を活用した防災・減災教育プログラムの開発と実践

5)地域報告会・シンポジウムの開催と地域防災ホームページ・防災資料室の開設

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2.委託業務の実施体制

農学部 准教授 鈴木賢士理工学研究科 教授 三浦房紀、准教授 村上ひとみ、准教授 朝位孝二人文学部 教授 横田尚俊

宇部市 代表者 総務管理部防災危機管理課課長・佐々木 哲教育委員会 指導主事・社会教育主事宇部市立黒石中学校

山陽小野田市

代表者 総務部総務課危機管理室 室長・大下賢二教育委員会 指導主事・社会教育主事山陽小野田市立厚狭中学校山陽小野田市立埴生小学校

宇部市社会福祉協議会、宇部市自主防災会

山陽小野田市社会福祉協議会、山陽小野田市自主防災会

宇部・山陽小野田消防局

NPO法人 NPO法人日本防災士会山口県支部、NPO法人防災ネットワークうべ

民間企業 宇部山陽地区特別防災区域保安防災協議会(民間企業で組織)

報道機関 宇部日報社、株式会社エフエムきらら

事業代表者 農学部 教授山本晴彦

山口大学

山口県文書館

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3.全体スケジュール区 分 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3

① 過去の風水害資料の再収集とデータベース化

a.地域防災ホームページを開設

b.風水害資料の広報・再収集

c.収集資料のデータベース化とホームページへの掲載

d.運営委員会開催 △ △

② 最新の地域防災研究成果の統合化

a.防災・減災研究の最新の成果を収集・再編集b.高潮WEBモニターの移設作業・モニター開始c.防災・減災研究の最新の成果を統合化

③ 自主防災会、社会福祉施設等での防災研究成果の展開a.山陽小野田市厚狭地区の自主防災会での防災研究成果の実践生涯学習のプレ開催

b.報告会開催 △

④ その他(打合せ) △ △ △ △

計画実施

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1)過去の風水害資料の再収集とデータベース化(H25-26)http://ube-sanyo-onoda.agr.yamaguchi-u.ac.jp/ (一部公開制限)

気象災害画像日本学術振興会科学研究費補助金公開促進費(データベース) (作成委員長:山本晴彦)」が平成22年度(一般)、平成23-24年度(重点)に採択国内を中心に1990年以降の風水害を中心とした気象災害を対象に、数千枚の災害画像をデータベース化、WEB公開

旧版地図

国土地理院(宇部市・山陽小野田市)

空中写真(電子国土ポータル)

災害写真(撮影者提供)

統合データベース構築+WEB公開日時等の条件より、特定の災害に関する情報を一覧可能に

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2)最新の地域防災研究成果の統合化(H25-26)総務省:戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)(H23-24、研究代表者:山本晴彦)「3D映像とGISを融合した洪水時における安全な避難路の見える化ツールの研究開発」

DEM情報を用いた3D精密標高マップを作成し、埴生中学校での防災授業において、学校や自宅、通学路の標高データの見える化(1999年台風18号による高潮災害に見舞われた山陽小野田市埴生地区の事例)

高密度GIS浸水深マップと雨量・浸水モニタリングシステムからの浸水情報を連動させることにより、浸水の状況をマップ上に表示し、近接の指定避難所への浸水深に配慮した安全な避難路を誘導を可能とするシステムを開発

文部科学省:防災教育支援推進プログラム(H20-21、実施担当者:山本晴彦)「風水害に関する防災教育支援の高度化とプログラム」

文部科学省:学校防災総合対策事業(文部科学省委託事業、山口県)

潮汐・高潮の可視化(リアルタイム、過去指定時間)

+動画作成(任意期間指定)

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3)自主防災会、社会福祉施設等での防災研究成果の展開

自主防災会・宇部市 自主防災会(黒石自主防災会)

・山陽小野田市 自主防災会(厚狭地区自主防災会)

社会福祉施設・宇部市 宇部市社会福祉協議会

・山陽小野田市 社会福祉協議会

宇部山陽地区特別防災区域

保安防災協議会(民間企業で組織)・太陽石油(株)(宇部市)・西部石油(株)(山陽小野田市)

(H25-27)

風水害(洪水災害、高潮災害)

・洪水災害の最新の研究成果を紹介し、防災・減災活動への展開

・実践活動は、宇部市・山陽小野田市の防災担当部署、宇部・山陽小野田消防局の連携のもとに実施

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4)防災研究を活用した防災・減災教育プログラムの開発と実践

防災・減災教育プログラムの実践

(H26-27)「風水害(洪水災害、高潮災害版)」

防災・減災教育プログラムの構築

・高潮災害版:小学校高学年対象、中学校対象、市民対象

・洪水災害版:小学校高学年対象、中学校対象、市民対象

・宇部市 黒石中学校(高潮・洪水災害)・山陽小野田市厚狭中学校(洪水災害)埴生小学校(高潮災害)

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まとめ (今年度の感想や今後の課題や対策)

1) 地域防災ホームページ・防災資料室の開設地域防災ホームページの暫定版を開設、防災資料室のスペースを大学に要求中

2) 自主防災会・社会福祉施設への支援自主防災組織での研究成果の活用体験を地域報告会(平成26年3月16日)で実施社会福祉施設での研究成果の成果展開の準備

3) 小学校・中学校等での防災授業の拡充「風水害(洪水災害、高潮災害版)」 防災・減災教育プログラムの構築準備

4) 山口県における防災士アドバイザー養成への実践支援高度な防災技能と実践を有する「防災士アドバイザー」養成への支援

(山口県セミナーパーク、平成26年2月22~23日、3月21日)

5) 新聞社「宇部日報社」での防災記事の連載化本事業で得られる成果を、平成26年4月か連載記事として掲載

6) 地域FM放送「株式会社エフエムきらら」の防災番組への展開「ようこそBOUSAIカフェ」において、本事業で得られる成果を順次紹介