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自衛隊中央病院 総務部総務課発行 平成31年度 第 1 号 防衛技官 上部 泰秀 中 病 だ よ り 第1号 2019年 4月吉日 発行 宿 調 自衛隊中央病院 第2級賞状受賞 副賞の盾を手に記念撮影を行う、陸上幕僚長(現 統合幕僚長) と病院長 自衛隊中央病院長

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  • 自衛隊中央病院 総務部総務課発行 平成31年度 第 1 号

    防衛技官 上部 泰秀

    中 病 だ よ り 第1号 2019年 4月吉日 発行

    ここ三宿は、満開の桜のもと新年度

    を迎えました。

    そして自衛隊中央病院では、四十名

    を超える春季定期異動のほか、新卒看

    護師三十名や放射線技師養成所新入生

    二十名の若人も加わり、こころ新たに

    新年度の態勢に移行しています。

    関係医療機関等の研修参加を得て行い、

    各機関等との連携強化と対処要領の実

    効性向上を図りました。

    そして三月にはこれまでの功績が認

    められ、陸上幕僚長から第二級賞状が

    授与されました。

    なお、放射線技師養成所からは十五

    名が、職業能力開発センターでも八名

    が所定の技能を修得し卒業しました。

    さて、我が国を取り巻く安全保障環

    境は厳しさを増しつつあり、国内にお

    いては首都直下地震等の大規模自然災

    害の発生や新型インフルエンザの流行

    が強く懸念されています。

    このような中、昨年十二月には新た

    な「防衛計画の大綱」及び「中期防衛

    力整備計画」が策定され、真に実効的

    な防衛力として『多次元統合防衛力』

    を構築することになりました。

    自衛隊衛生は、平素の健康管理によ

    る即応態勢の維持・向上に加え、事態

    対処時の第一線から最終後送先までの

    シームレスな医療・後送を担うことに

    より、その防衛力を支えることになり

    ます。

    言うまでもなく最終後送先は自衛隊

    中央病院であり、その責務は極めて重

    いものがあります。

    今年度病院は、隊員の健康管理と家

    族や地域の方々を含めた診療の更なる

    充実を図りつつ、各種事態対処時の、

    態勢整備も進めていきます。

    厳しい予算環境にありますが、健康

    管理や診療にかかる病院機能の強化を、

    医療機材整備や人材確保のみならず業

    務の見直しによる効率化等からも追求

    していくことになります。

    また、五月二十五日には首都直下型

    地震を想定した大量傷者受入訓練を、

    自衛隊の部隊や関係医療機関等の参加

    を得て実施します。

    「一人でも多くの方を助けるため病

    院として何ができるか」、大規模災害

    時の病院の医療支援を訓練の場で示し、

    自衛隊のみならず自治体の対処計画に

    反映させることができればと考えてい

    ます。

    最後になりますが、引き続き当院に

    対するご支援・ご協力をお願いし、新

    年度の挨拶とさせていただきます。

    平成三十一年四月吉日

    自衛隊中央病院長

    防衛技官

    上部

    泰秀

    平成三十一年三月十二日

    (火)、自衛隊中央病院は

    市ヶ谷駐屯地において、陸

    上幕僚長より第二級賞状を

    授与されました。

    本受賞は、年間五千台を

    超える救急車受入れと、大

    量傷者受入訓練を始めとし

    た病院の即応性等の向上及

    び地域住民の安心・安全に

    貢献するとともに、医療従

    事者の教育訓練及び防衛医

    学に関する調査研究を実施

    し、救命ドクトリンの推進

    に寄与したものによるもの

    であります。

    歴代の病院長を始めとす

    る諸先輩方のこれまでのご

    尽力に感謝し、今後益々充

    実発展し、更なる貢献がで

    きますよう、努力してまい

    ります。

    自衛隊中央病院 第2級賞状受賞

    ↑ 副賞の盾を手に記念撮影を行う、陸上幕僚長(現 統合幕僚長)と病院長

    新年度に向けて

    昨年度、病院は診療を充実させつつ

    年間五〇〇〇台を超える救急車を受け

    入れる等、救急医療に積極的に取り組

    むとともに、自衛隊衛生関係者の臨床

    研修を受け持ち、その能力向上に努め

    ました。

    また、七月には東京オリンピック・

    パラリンピックを念頭に、特殊武器テ

    ロの対処訓練を自衛隊の部隊に加え警

    察・消防・自治体等と連携して実施し、

    十月には新型インフルエンザやエボラ

    ウィルス感染症を想定した感染症患者

    受入訓練を厚生労働省、自治体、及び

    自衛隊中央病院長

  • 中 病 だ よ り 第1号 2019年 4月吉日 発行

    自衛隊中央病院は、平成三

    十一年二月九日(土)、平成

    三十年度歯科身元確認訓練を

    実施しました。

    本訓練は歯科医官の遺体個

    人識別能力の練度向上を目的

    として、平成二十六年度より

    実施しており、今年度も全国

    の部隊及び航空自衛隊から歯

    科医官並びに歯科技工士等

    五十四名が参加しました。

    前段の訓練は、防衛医科大

    学校解剖学講座、染田助教に

    よる「自衛隊における歯科的

    身元確認について」の講演で

    はじまり、東日本大震災の経

    験を元に大規模災害時等にお

    ける歯科医官の役割の広がり

    平成30年度歯科身元確認訓練

    や、個人識別に関する技術向上の重要

    性等についてお話をいただきました。

    後段では日本歯科大学歯科法医学講

    座、岩原准教授による「大災害時の遺

    族感情に配慮した歯科的個人識別」に

    ついてご講演いただきました。

    岩原准教授の豊富な経験談及び個人識

    別への深い想いのこもった講演に、参

    加した歯科医官らは熱心に聞き入って

    いました。

    ↑ 個人識別とご遺族の感情への配慮について講演する 日本歯科大 岩原准教授

    ↑ 講演後、記念品贈呈並びに記念撮影を行う、 両講師と第1歯科部長

    平成三十

    一年三月五

    日(火)、

    医療サービ

    ス向上部会

    は、看護部

    長を長とし、

    活動開始か

    ら六回目と

    なるTQM

    (Tota

    Qua

    lity

    Management(総合品質管

    理))活動発表会を開催しました。

    今年度も(八サークル、五部十課)

    が参加し、それぞれ創意工夫を凝らし

    た一年間の活動成果を発表しました。

    今年度の優秀三チームは次のとおりで

    す。 順

    位 サークル名 部署課

    1 検査技師を知って もらい隊

    臨床検査課

    2 「ホッ」と。 安心パンフレット大作戦

    看護部ICU

    3 消耗品請求による 看護師の負担を 減らし隊

    6東病棟

    TQM発表会

    平成30年度

    防衛医大

    染田助教の講演に聞き入る

    訓練参加者

    ○副医療安全評価官

    二陸佐

    (前職

    自衛隊札幌病院看護部)

    ○総務部総務課長

    二陸佐

    (前職

    東部方面総監部医務官付)

    ○総務部管理課長

    二陸佐

    (前職

    施設学校)

    ○診療技術部リハビリテーション技術

    課長

    二陸佐

    (前職

    自衛隊富士病院衛生資材

    課長)

    ○看護部第一看護課長

    二陸佐

    (前職

    自衛隊仙台病院看護部長)

    ○診療技術部長

    一陸佐

    (前職

    自衛隊中央病院第一精神

    科部長)

    ○産婦人科部長

    一陸佐

    吉 永

    (前職

    自衛隊中央病院産婦人科

    副部長)

    ○リハビリテーション科部長

    一陸佐

    保 雄

    (前職

    東部方面衛生隊長)

    ○看護部長

    一陸佐

    (前職

    自衛隊札幌病院看護部長)

    ○保健管理センター長

    二陸佐

    堀之薗

    (前職

    自衛隊中央病院皮膚科部

    長)

    ○職業能力開発センター長

    防衛事務官

    (前職

    石川地方協力本部副本部

    長)

  • 中 病 だ よ り 第1号 2019年 4月吉日 発行

    (仮)

    自衛隊中央病院最先任上

    級曹長の犬飼

    耕准尉は平

    成三十一年二月六日(水)、

    陸海空自衛隊衛生科職種の

    最先任上級曹長、先任伍長、

    准曹士先任三十名を一堂に

    集め「衛生科上級曹長等集

    合訓練」を三宿駐屯地で実

    施しました。

    自衛隊中央病院が本訓練

    を実施するのは、今回が初

    であり、実施に当たり自衛

    隊中央病院長から「真に衛

    生機能を発揮する自衛隊衛

    生の充実発展」について講

    話を受け、参加者は「必ず

    救う」という衛生科マイン

    ドをさらに深化させていま

    した。

    訓練では相互理解のため、

    陸海空の代表が各々の衛生

    科職種の特性をはじめ、各

    上級曹長等制度、その活動状況の紹介

    並びに報告を実施しました。

    意見交換においては、「どんなに優

    秀な上級曹長等がいても出来ることと

    その知見はあまりにも限定的である。

    」「みんなで知恵と力を合わせ、更に

    陸海空の連携の手を大きく伸ばし、現

    在の活動を確実に強化する。」等の意

    見があり、平成三十一年度はそのため

    の情報共有基盤の整備にあたることで

    認識を共有しました。

    最後に、オブザーバーとして参加し

    た海上自衛隊先任伍長の関

    秀之曹長

    に激励を受け充実した訓練を終了しま

    した。

    上部病院長を中心に、参加者全員に

    よる記念撮影

    職業能力開発センター(センター

    防衛事務官

    松岡

    秀広)は、平

    成三十一年三月七日(木)第六十三期

    期生修了式を挙行しました。

    あいにくの雨模様の天気ではありま

    したが、人事教育局給与課長をはじめ、

    多くの来賓を迎え厳粛な雰囲気の中、

    修了式が挙行されました。

    修了にあたり、病院長からは新たに

    身につけた知識・技能を最大限に発揮

    し、初心を忘れることなく精進して勤

    務に励むことが要望されました。

    学生代表の筬島正行准陸尉からは、

    感謝の言葉と部隊復帰後は新たに修得

    した技術

    をもって

    活躍を誓

    う言葉が

    述べられ、

    これまで

    学んだ技

    術への自

    信を胸に

    八名の学

    生はそれ

    ぞれの原

    隊及び新

    任地等へ

    と旅立っ

    ていきま

    した。

    答辞を述べる、修了生代表

    ↑ 各部隊等の最先任上級曹長等を前に活動状況をブリーフィング する犬飼最先任上級曹長

    診療放射線技師養成所(所

    海将

    佐藤

    道哉)は、

    平成三十一年三月五日(火)

    に、人事教育局名越衛生官を

    はじめ多数の御来賓のご臨席

    を賜り、厳粛な雰囲気の中、

    第五十四期上級陸曹特技課程

    「診療放射線技師」の卒業式

    を挙行しました。

    三年前の入所時とは見違え

    るほど成長した十五名の卒業

    生は、所長から卒業証書を手

    渡され、母校からの「卒業」

    を実感していました。

    卒業生は、今後放射線陸・

    海曹としてそれぞれの任地で

    勤務していきますが、三年間

    で修得した様々な知識・技術

    を基盤に、同期との絆を更に

    強固にして、立派な上級陸曹

    に成長してくれることを祈念

    します。

    卒業証書を手に、学び舎を巣立つ

    卒業生一同

  • 診技部放技課 西山 水思1陸曹

    中 病 だ よ り 第1号 2019年 4月吉日 発行

    入校間の優秀な成績により表

    彰された、中央病院隊員を紹介

    します。

    診療技術部放射線技術課

    西

    水思一陸曹は、第三陸曹教

    育隊で実施された第二一四期「

    陸曹上級」課程において、優秀

    な成績により、教育隊長賞を授

    与されました。

    保健管理センター便り

    〔保健相談班〕

    ↑ 優勝杯とトロフィーを手にほほ笑む バドミントン同好会

    ↑ 合気道演武大会で優秀支部賞に輝いた、 合気道同好会

    自衛隊中央病院曹友会(会長

    管理課 陸曹長

    佐藤

    龍作)

    は地域貢献を図るため平成三十

    一年十二月十八日(火)昼休み

    の時間を利用し、三宿駐屯地外

    柵沿いのクリーン作戦を実施し

    ました。

    当日は自衛隊中央病院、衛生

    学校、衛生教導隊、対特殊武器

    衛生隊の曹友七十名が参加し、

    駐屯地の外回りの落ち葉の掃き

    掃除、周辺道路のごみ拾いを実

    施し、短い限られた時間の中二

    十五袋のごみ等の収集を達成し

    ました。

    近隣住民の方からは「ありが

    とうございます。」「お疲れ様

    です。」等の声をかけていただ

    き、とても爽やかな気持ちで作

    業を終えることができました。

    ↑ クリーン作戦に参加した中病、衛校、教導隊、対特衛の曹友メンバー

    入校間の活躍及

    び善行により各学

    校長並びに部内外

    機関より表彰され

    た、中央病院隊員

    を紹介します。

    診療技術部放射

    線技術課

    西山

    水思一陸曹は、第

    三陸曹教育隊で実

    施された第二一四

    期「陸曹上級」課

    程において、優秀

    な成績により、教

    育隊長賞を授与さ

    れました。

    部内外で開催された、各種大

    会において優秀な成績をおさめ

    た各団体を紹介いたします。

    成三十年度

    全自衛隊合気道演武大会

    「優秀支部賞」

    自衛隊中央病院支部

    参加者

    岩田技官、柳沢技官、

    守田三陸尉、笹岡啓子氏

    平成三十年度

    全自衛隊バドミントン大会

    「女子支部対抗戦優勝」

    参加者

    留盛一陸曹、吉永二陸尉、

    佐藤陸曹長、池田陸曹長

    「女子団体戦第三位」

    参加者

    留盛一陸曹、吉永二陸尉、

    佐藤陸曹長、池田陸曹長

    「女子一般ダブルス準優勝」

    参加者

    吉永二陸尉

    「女子一般シングルス第三位」

    参加者

    佐藤陸曹長

    「受動喫煙を含むたばこの煙」は、

    日常の生活環境の中で唯一、一つの

    原因で病気が減ることが証明され

    ている因子です。2020東京オリ

    ンピック・パラリンピックの基本方針

    に受動喫煙対策の強化が盛り込ま

    れ、今後2019年7月健康増進法

    改正の一部施行、2020年4月全

    面施行されます。

    受動喫煙対策の強化

    【もし禁煙するなら‥

    【再就職と喫煙】

    小学校・中学校・高等学校・保育所・

    幼稚園は敷地内禁煙(屋外に喫煙

    場所の設置不可)

    原則禁煙となる飲食店の範囲を

    面積や資本で区分せず、従業員が

    いる場合全面屋内禁煙(

    喫煙専用

    室内でのみ喫煙)

    【改正健康増進法のポイント】

    今回の法改正で受動喫煙対策

    の基準を満たす喫煙所設置の

    予算を考えると、全面禁煙を

    選択する企業や事業所が増え

    ることが予想されます。

    今でも「喫煙者は採用しない」

    と提示する企業もあります。

    喫煙されている方にとっては、

    ご自身の再就職という新たなス

    タートにも影響があります。

    「望まない受動喫煙をなくす」

    多数の人が利用する施設・飲食店

    において、喫煙専用室内でのみ喫煙

    可となり、喫煙者が望んで入る喫煙

    室の運用が必要となります。

    「健康影響の大きい子ども・患者等

    に特に配慮」

    第一種施設(

    学校・病院・行政機関

    等)

    では、敷地内禁煙(

    屋外で受動喫

    煙を防止する措置がとられた場所

    のみ喫煙場所を設けることができ

    る)

    。喫煙場所は屋外に喫煙コー

    ナーを置くだけの対策では認めら

    れません。

    「罰則を設けている」

    施設管理者には最大50万円、違反

    して喫煙したものには最大30万円

    の過料を設けています。

    楽でおすすめの禁煙は、禁煙

    補助剤を使用する方法です。過

    去に自力での禁煙経験のある方

    も「禁煙外来での禁煙は楽だっ

    た」と話され、さらに本人のイラ

    イラ感が少なくまわりも負担

    が少ないというメリットもあり

    ます。

    当院も自衛隊員を主な対象と

    して禁煙外来で、禁煙のサポー

    トをしています。受動喫煙対策

    の整備がすすむ昨今、喫煙者の

    方は肩身の狭い思いをされてい

    るのではないでしょうか。新年

    度!心機一転!禁煙にチャレン

    ジしてみませんか?

    禁煙外来について詳しく知

    りたい方は、,

    保健管理センター

    保健相談班(

    8-

    61-

    6237)

    へお問合せください。

    国の基準より厳しい。

    【東京都防止条例のポイント】

    職場の受動喫煙対策

    教育隊長賞