複合荷重のための高精度ベアリング - schaeffler group...成功につながる 「added...

80
複合荷重のための高精度ベアリング アキシャル / ラジアルベアリング アキシャルアンギュラボールベアリング 位置決めシステム付き アキシャル / ラジアルベアリング

Upload: others

Post on 25-Oct-2020

3 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

複合荷重のための高精度ベアリングアキシャル / ラジアルベアリング

アキシャルアンギュラボールベアリング位置決めシステム付き

アキシャル / ラジアルベアリング

Page 2: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ
Page 3: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

成功につながる「added competence」

送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイダンス装置用の先を見据えたベアリングソリューションによって INAと FAGは何十年にもわたり、世界市場の最先端を走っております。それでも、もはやベアリング構成部品はこれら機械のサブシステムの能力を決定付ける要因ではありません。確かに、当社のお客様は「ready-to-fit」製品により大幅な性能の向上と独特なセールスポイントから直接ベネフィットを得る事ができ、これらは以下の有効な基本的コンセプトを踏襲しているからです。工作機械全体を最適化するためには、測定装置、シール、潤滑、ブレーキング等の重要な機能を構成部品そのものに組み込むことが以前よりも重要になってきました。この知能的なアプローチはベアリングのみならず、その配置およびシステム全体を考察した場合のソリューションに重点を置くことで、ビジネスユニットである生産機械部門の新コンセプト「added competence」によって分り易く満たされています。これはつまり、工作機械に於ける全てのアプリケーションの最適化を可能とする様な幅広い製品群にアクセスできるということです。更に、工作機械に於いてはダイレクトドライブとメカトロニクスソリューションの需要が益々増えています。したがって、当社のプロバイダーネットワークの中に更に強力なパートナーとして IDAM – INA Drives & Mechatronics ‒ を組み込みました。このようにして、ベアリング要素のみだけではなく、ひとつのソースからドライブシステムに正確に適合した構成部品も提供することができます。これはお客様のご要望のための新しい技術的および経済的設計の可能性の他に、時間とプロセスチェーンにおける大幅な長所を完全にもたらしてくれます。製品に関しては、分り易く、正確にバランスの取れた範囲、精密技術と最高の品質を提供することができます。お客様の製品開発の意向に合わせるために、世界中にエンジニアやサービスマンのネットワークを持ち、ローカルで密な関係を維持できることを保証します。したがって、ロバスト設計の構成部品からハイエンドシステムソリューションの定義まで正しい製品を提供できると確信しております。当社に是非一度お問い合わせください。

Page 4: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

2 TPI 120 Schaeffler Technologies

複合荷重のための高精度ベアリング

アキシャル / ラジアルベアリング

............................................................................................................................................................................. 4アキシャル / ラジアルベアリングはボルトにより固定され、ラジアル方向とアキシャル両方向の荷重を支持することが可能です。グリース初期封入済で即取付け可能な本製品は剛性、負荷容量が非常に大きく、且つ高精度な回転が可能となります。またラジアル、アキシャル両方向の荷重、モーメント荷重を支持する事が出来ます。ベアリングには数種類のシリーズがあります。低速で稼働時間が短いインデックステーブルやミーリングヘッドの旋回軸に最も適しているベアリングは YRTシリーズです。ダイレクトドライブ軸用のベアリングとしては、YRTS シリーズがあります。全回転数域に於ける一定した摩擦トルクと高い限界回転数を持つ、これらのベアリングはトルクモーターとの組み合わせに特に適しています。より高精度のご要望のために、アキシャルおよびラジアル振れを制限した精密級があります。

アキシャルアンギュラボールベアリング

............................................................................................................................................................................. 4アキシャルアンギュラボールベアリング ZKLDF は低摩擦トルク、グリース初期封入済、即取付け可能、アキシャル・ラジアル高負荷容量、且つ高いモーメント剛性を兼ね備えた超高速、高精度ベアリングユニットです。アキシャルアンギュラコンタクトボールベアリングは特に複合荷重条件に於いて高精度が要求されるアプリケーションに適しています。最適な用途はメインスピンドル機能を持つロータリーテーブルの主軸で、例えば、ミーリングと旋削機能を合わせ持つテーブル主軸、または研削やホーニングヘッド、その他測定およびテスト装置になります。

位置決めシステム付きアキシャル /

ラジアルベアリング

............................................................................................................................................................................. 42位置決めシステムを持つアキシャル / ラジアルベアリングの YRTM および YRTSM は YRTシリーズのベアリング諸元に相当しますが YRTS位置決めシステムが追加で統合されています。非接触状態で磁気抵抗を使用することにより、秒単位の精度で角度を測定できます。

Page 5: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 3

0001

83EC

107

585

0001

484f

Page 6: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

アキシャル /ラジアルベアリングアキシャルアンギュラボールベアリング

Page 7: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 5

ページ

アキシャル /ラジアルベアリングアキシャルアンギュラボールベアリング

製品概略 アキシャル /ラジアルベアリング、アキシャルアンギュラボールベアリング................................................ 6

特徴 位置決めシステム付き........................................................................................... 7

一般的な安全ガイドライン................................................................................. 7

用途の範囲....................................................................................................................... 8

アキシャル /ラジアルベアリング................................................................ 9

アキシャルアンギュラボールベアリング................................................ 9

運転温度............................................................................................................................ 9

接尾記号............................................................................................................................ 10

設計と安全指針 基本定格寿命................................................................................................................. 11

静安全係数....................................................................................................................... 11

静的限界荷重グラフ................................................................................................. 11

限界回転数....................................................................................................................... 15

回転軸に於ける温度分布...................................................................................... 16

ベアリング予圧............................................................................................................ 17

摩擦トルク....................................................................................................................... 18

再給脂および慣らし運転...................................................................................... 20

周辺構造の設計............................................................................................................ 22

はめあい............................................................................................................................ 23

L 型リングのサポートリングなし、あるいはサポートリングあり........................................................................... 27

取付け易さの向上...................................................................................................... 29

取付け................................................................................................................................. 30

静剛性................................................................................................................................. 31

精度 .................................................................................................................................................. 32

寸法表 アキシャル /ラジアルベアリング、複列、 YRT ......................................................................................................................... 34

アキシャル /ラジアルベアリング、複列、 YRTS ...................................................................................................................... 38

アキシャルアンギュラボールベアリング、複列、ZKLDF.................................................................................................................... 40

Page 8: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

6 TPI 120 Schaeffler Technologies

製品概略 アキシャル /ラジアルベアリングアキシャルアンギュラボールベアリング

アキシャル / ラジアルベアリング

YRT

107

305a

高速回転用 YRTS

107

485c

アキシャルアンギュラボールベアリング

ZKLDF

107

306a

Page 9: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 7

アキシャル /ラジアルベアリングアキシャルアンギュラボールベアリング

特徴 アキシャル /ラジアルベアリング YRT および YRTS および アキシャルアンギュラボールベアリング ZKLDF は複合荷重条件下の使用に最適な調整要らずの高精度ベアリングです。ベアリングには予圧が掛けられており、ラジアル荷重、両方向のアキシャル荷重とモーメント荷重を支持することができ、特に高い回転精度が求められるアプリケーションに適しています。ベアリングの固定ボルト穴により組付けが非常に容易です。組付け後、ラジアル、アキシャル方向に予圧が掛ります。全シリーズに取付け互換性があります。

角度測定システム付き アキシャル / ラジアルベアリングに位置決めシステムを統合させる事が可能です。非接触状態で磁気抵抗を使用することにより、秒単位の精度で角度を測定できます。詳しくは 角度エンコーダー付きアキシャル/ラジアルベアリングの項、42ページを参照してください。

一般的な安全ガイドライン 一般的な安全ガイドラインを遵守してください。制御回路の安全に関する更なる情報に関しては:角度エンコーダー付きアキシャル/ラジアルベアリングの節をご参照ください。

偶発的接触事故の保護(EN 60529)

偶発的接触事故の保護に関するガイドラインは EN 60529 遵守されなければいけません。取付け後、回転部品には運転中に発生する偶発的接触事故の保護が十分になされなければいけません。

使用目的 本書における製品はチップ形成機械およびミーリング、旋盤主軸の様な高精度な回転軸支持としてのベアリングに適しています。特定の分野あるいは本来の目的以外での使用は使用者の個人的な責任となります。

製品の改造 製品の改造は許可されておらず、保証を無効とします。

機械指令の条件下に於ける機械安全性

以下のロータリーテーブルベアリングは、Machinery Directive 2006/42/EC の下で、完全なシステムの中への組込み用構成部品です(完成品あるいは未完成品の機械)。本書に記載されているデータおよび試験は純粋に部品単体により評価されたものであり、完全なシステム全体で詳細に評価されたものではありません。

運転時間 故障から次の故障までの運転時間は MTBF(平均故障間隔)として解説されています。これは回転ベアリングと位置決めシステムに関して合意により計算することが可能です。回転ベアリングの運転時間は荷重と回転数のデューティーサイクルに基づいて計算されます。

Page 10: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

8 TPI 120 Schaeffler Technologies

アキシャル /ラジアルベアリングアキシャルアンギュラボールベアリング

適用範囲 低速で運転時間が短いインデックステーブルやミーリングヘッド旋回軸に最も適しているベアリングは通常 YRTシリーズ ,図 1です。ダイレクトドライブ軸用のベアリングとしては、YRTS シリーズがあります。全回転数域に於ける一定した摩擦トルクと高い限界回転数を持つこれらのベアリングはトルクモーターとの組み合わせに特に適しています、図 1。より高精度のご要望のために、アキシャルおよびラジアル振れを制限した精密級があります。アキシャルアンギュラボールベアリング ZKLDF は長時間の連続運転時間、 図 1 が要求される高速回転仕様に適しています。それらは高いモーメント剛性、低摩擦と少ない潤滑消費量という特徴を持っております。

nG =限界回転数ckL =モーメント剛性

� ZKLDF� YRTS

� YRT

図 1回転数とモーメント剛性 00

0184

01

Page 11: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 9

アキシャル / ラジアルベアリング

アキシャル/ラジアルベアリング YRTおよび YRTSはアキシャル構成部品とラジアル構成部品を持っています。アキシャル構成部品はアキシャルニードルローラーあるいは円筒ローラーおよびケージアセンブリ、外輪、L型リングとシャフトワッシャーから構成されており、組付け後、アキシャルローラーに予圧が掛ります。ラジアル構成部品は YRT に於いてはフルコンプリメントのローラーセットで、YRTS に於いては予圧されたローラーセットで且つ、保持器で案内されております。外輪、 L型リングとシャフトワッシャーには固定ボルト穴があります。ベアリングユニットは運搬および安全な取扱いのため、輸送用固定ボルトにより保持されています。

シール アキシャル/ラジアルベアリングはシールなしで供給されます。

潤滑 YRT および YRTS の初期封入グリースは Arcanol LOAD150に相当します。ベアリングは外輪および L 型リンングを介して潤滑することが可能です。

アキシャルアンギュラボールベアリング

アキシャルアンギュラボールベアリング ZKLDF は外輪 1個、内輪 2 個、ボール&ケージアセンブリ 2 セットから構成されており、60°の接触角を持っています。外輪と内輪には周辺部品に固定するための固定ボルト穴が設けてあります。ベアリングユニットは運搬および安全な取扱いのため、輸送用固定ボルトにより保持されています。

シール アキシャルアンギュラボールベアリングには両側にシールドが装着してあります。

潤滑 現行の アキシャルアンギュラボールベアリング ZKLDF (ジェネレーション B)の初期封入グリースは Arcanol MULTITOP に相当します。ベアリングは外輪を介して再潤滑することができます。

運転温度 アキシャル / ラジアルベアリングおよびアキシャルアンギュラコンタクトボールベアリングは –30 °C から +120 °Cまでの運転温度に適しております。

Page 12: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

10 TPI 120 Schaeffler Technologies

アキシャル /ラジアルベアリングアキシャルアンギュラボールベアリング

接尾記号 利用可能な設計の接尾記号:表を参照してください。

利用可能な設計 接尾記号

説明 設計

H1... YRTについては、 取付け寸法 H1公差幅を制限した精密級(追記:公差 H1�...)公差幅を制限した精密級については、32ページの表を参照してください

個別の契約のみに基づき特殊設計もご利用いただけます

H2... YRTについては、 取付け寸法 H2公差幅を制限した精密級(追記:公差 H2�...)公差幅を制限した精密級については、32ページの表を参照してください

– YRTのアキシャルとラジアル振れを50%に制限した仕様(追記:アキシャル /ラジアル振れ 50%)

YRTS で内輪回転の場合のアキシャルとラジアル振れを標準の 50%に制限した仕様(追記:内輪のアキシャル /ラジアル振れ 50%)

VSP L 型リングをアキシャル方向にサポートする場合の YRTシリーズの取付けに関しては、28ページを参照してください

Page 13: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 11

設計と安全指針基本定格寿命 ラジアルとアキシャル各々について負荷容量と基本定格寿命を

確認する必要があります。基本定格寿命の確認については、当社にお問い合わせください。回転数、荷重および運転時間をお知らせください。

静安全係数 静安全係数 S0 はベアリング転動面の塑性変形に対する安全率を示します:

S0 ‒静安全係数C0r, C0a N寸法表による基本静定格荷重F0r, F0a Nラジアルあるいはアキシャルベアリングの最大静荷重。

工作機械および同様のアプリケーション分野に於いて、S0 は � 4でなくてはなりません。

静的限界荷重グラフ 静的限界荷重グラフは下記の場合に於いて使用できます:■ ベアリングサイズと静的負荷容量の確認のため■ 支持可能なモーメント荷重 Mk とアキシャル荷重の確認のため。

限界荷重グラフにはベアリング軌道面の静的負荷容量の安全指針である静的安全係数 S0 � 4のみならず、固定ボルト、ベアリングリングの強度も考慮されております。図 2 から 14 ページ、図 9 までをご参照ください。またベアリングサイズを決定する際、静的限界荷重を超えてはいけません。

アキシャル /ラジアルベアリング YRTおよび YRTS の静的限界荷重グラフは 12ページ、図 3から13ページ、図 7までをご参照ください。

アキシャルアンギュラボールベアリング

ZKLDF シリーズの静的限界荷重グラフは 14ページ、図 8と図 9をご参照ください。

Mk =最大モーメントFa =アキシャル荷重

� ベアリングサイズ� 使用可能な範囲

� 使用不可能な範囲

図 2静的限界荷重グラフ

(例) 0001

915F

Page 14: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

12 TPI 120 Schaeffler Technologies

アキシャル /ラジアルベアリングアキシャルアンギュラボールベアリング

Mk =最大モーメントFa =アキシャル荷重

図 3YRT50 ~ YRT200

静的限界荷重グラフ 151

203a

Mk =最大モーメントFa =アキシャル荷重

図 4YRT260 ~ YRT460

静的限界荷重グラフ 151

205a

Mk =最大モーメントFa =アキシャル荷重

図 5YRT580 ~ YRT850

静的限界荷重グラフ 151

204a

Page 15: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 13

Mk =最大モーメントFa =アキシャル荷重

図 6YRT950 および YRT1030静的限界荷重グラフ 00

0184

03

Mk =最大モーメントFa =アキシャル荷重

図 7 YRTS200~ YRTS460静的限界荷重グラフ 10

7 51

4a

Page 16: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

14 TPI 120 Schaeffler Technologies

アキシャル /ラジアルベアリングアキシャルアンギュラボールベアリング

Mk =最大モーメントFa =アキシャル荷重

図 8ZKLDF100 ~ ZKLDF200静的限界荷重グラフ 00

0184

04

Mk =最大モーメントFa =アキシャル荷重

図 9ZKLDF260 ~ ZKLDF460静的限界荷重グラフ 15

1 20

8a

Page 17: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 15

限界回転数 ベアリングの選択に於いて、以下のガイドラインおよび限界回転数が遵守されなくてはなりません、 寸法表をご参照してください。環境条件が周辺コンポーネントの部品公差、潤滑、周辺温度、放熱に関連した本書記載の仕様あるいは工作機械に於ける通常の運転条件と異なる場合、使用回転数の見直しを行ってください。または当社にお問い合わせください。

アキシャル / ラジアルベアリング YRT

アキシャル /ラジアルベアリング YRT は高剛性、高速位置決め、または低回転での回転性能のためにフルコンプリメントタイプのラジアルローラーベアリングによって設計されています。 低速回転は通常、5軸制御加工に必要とされます。寸法表の中に記載されている限界回転数 nG は揺動時と短時間運転の最高回転数としても適用されます。長い 運転時間 ED あるいは n�d = 35 000 min–1 · mm 以上の連続運転を ED � 10%で行う場合、 YRTS シリーズあるいは ZKLDFシリーズで選定されなければいけません。

アキシャル /ラジアルベアリング YRTS

および アキシャルアンギュラボール

ベアリング ZKLDF

これらの 2つのベアリングシリーズの限界回転数 nG は試験装置上で決められたものです。以下の条件下に於いて試験が実施されております:■ グリース慣らし運転の推奨サイクルは図 13 をご参照ください

■ ベアリングの最大昇温 40 K■ 運転時間 ED = 100%、つまり限界回転数 nGに於ける連続運転■ 固定ボルトにより完全に組付けた状態■ 外部荷重なし、予圧荷重と治具等の自重のみ。現行の ZKLDF 限界回転数(ジェネレーション B、社内管理用接尾記号 B より有効)は 2 つの要因により増加しております。現行の ZKLDF シリーズのレースウェーシステムの改良により、ベアリングの摩擦トルクが半減し、高剛性、負荷容量と精度を維持しながら最高回転数を 2倍にすることが可能になりました。

Page 18: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

16 TPI 120 Schaeffler Technologies

アキシャル /ラジアルベアリングアキシャルアンギュラボールベアリング

回転軸に於ける温度分布 ミーリングと旋削加工が可能なメインスピンドル機能を兼ね備えた回転軸とトルクモーターによるダイレクトドライブ機構を兼ね備えた回転軸は複雑な温度特性を持ちます。回転軸に於ける温度分布は設計段階に於いて注意深く考慮されなくてはなりません:■ 非対称形状のハウジングは非対称な熱変形が発生します。■ その結果、ベアリング取付け面を介してベアリング荷重が増加し、寿命の短縮および回転性能と精度にマイナスの影響を与えます。

■ 目標とするサーマルバランスを得るための回転軸に於ける温度管理は通常、高性能な回転軸に求められます。サーマルシミュレーションに関しては、シェフラーグループの高性能解析ツールがあります。

内輪と外輪の温度分布が不均一の場合、ボールベアリング(ZKLDF) はローラーベアリングよりも、より許容性を示します(例えばアキシャル/ラジアルローラーベアリングあるいはクロスローラーベアリング)。

Page 19: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 17

ベアリング予圧 固定ボルトを規定トルクで締付け、ベアリングを固定することでラジアル、アキシャルに規定の予圧が掛ります。

温度差 シャフトとハウジング間の温度差はラジアルベアリングの予圧に影響を与え、ベアリング寿命に影響を及ぼします。シャフト温度がハウジング温度より高い場合、ラジアル予圧は比例して上昇し、それに伴い転動体荷重、摩擦トルクとベアリング温度も上昇しますが、ベアリング寿命は減少することになります。シャフト温度がハウジング温度より低い場合、ラジアル予圧はクリアランスを持つまで比例して減少し、ベアリング剛性も減少します。その結果、転動面に於いて摩耗が増え、ベアリング寿命が減少、滑りによるノイズが発生します。

Page 20: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

18 TPI 120 Schaeffler Technologies

アキシャル /ラジアルベアリングアキシャルアンギュラボールベアリング

摩擦トルク ベアリング摩擦トルク MRL は主に潤滑剤の粘度、量および予圧によって影響を受けます:■ 潤滑剤の粘度はグレードと運転温度に依存します。■ 再給脂が行われた場合、グリースが分配され、過剰な量がベアリングから抜けるまではベアリング内部の潤滑剤は短時間で増加します。

■ 初期慣らし運転および再給脂後の慣らし運転に於いて、ベアリング摩擦トルクは潤滑剤がベアリング内部で分配されるまでの間は増加します。

■ ベアリング予圧ははめあい、周辺部品の形状精度、内外輪の温度差、固定ボルトの締付けトルクとその他取付け状況(内輪がアキシャル方向に片側端面のみ、あるいは両側端面でサポートされている)に依存します。

記載されている摩擦トルク MR は 21 ページ、図 13 のグリース慣らし運転サイクル実施後の統計的に求められた値を示します。図 10 は YRTSの L型リングを追加サポートリングによりサポートしていない場合の摩擦トルクを示します。L型リングの全面を追加サポートリングで支持した場合、これらの値は平均10% ~20%までは追加サポートリングの厚みとその形状精度により増加します。アキシャル / ラジアルベアリング YRT の摩擦トルクのガイド値は 回転数 n = 5 min–1で決められております。寸法表を参照してください。固定ボルトを規定された締付けトルクで締付けない場合、ベアリング予圧と摩擦トルクに有害な影響を及ぼします。

MR =摩擦トルクn =回転数

図 10YRTS摩擦トルクガイド値、

実測値より統計的に求められた値 00

0191

5E

Page 21: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 19

摩擦力とドライブの選定YRT シリーズは回転数の上昇に伴い、摩擦トルクも 2 ~ 2.5倍、上昇することを考慮しなくてはなりません。

図 11ZKLDF摩擦トルクガイド値、

実測値より統計的に求められた値 00

0183

B0

Page 22: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

20 TPI 120 Schaeffler Technologies

アキシャル /ラジアルベアリングアキシャルアンギュラボールベアリング

再給脂および

初期慣らし運転

速度能力、摩擦、定格寿命、その他機能的な能力および再給脂頻度は基本的に使用するグリース仕様に依存します。 表をご参照ください。アキシャル / ラジアルベアリング YRT および YRTS は L 型リングと外輪の潤滑溝を介して再給脂することが可能です。アキシャルアンギュラボールベアリング ZKLDF は外輪の潤滑溝を介して再給脂すること可能です。ベアリングシリーズ YRTS および ZKLDF の両者は高速運転に適していて、(ジェネレーション Bより)外輪取付け面を介して再給脂することも可能です。これによって、外輪取付け面を介しての給脂を可能にし、図 12の様にハウジングのはめあいを大きなルーズフィットにした場合に於いても安定した再給脂を行うことができます。運転条件(回転数、荷重、運転時間)および環境条件に基づいた再給脂量と再給脂間隔の計算については、当社にお問い合わせください。

再給脂

初期慣らし運転 ロータリーベアリングは初期慣らし運転中に摩擦トルクが増加することがあり、それは高速回転でオーバーヒートに繫がる場合があるため、 YRTSおよび ZKLDFシリーズ に於いては特にご注意ください。ベアリングのオーバーヒートを防ぐために、慣らし運転は、図 13に従い、必ず実施してください。このサイクルはベアリング温度が適切にモニタリングされる場合に限り、短縮できる場合があります。ベアリングのリング温度は +60 °Cを超えてはいけません。

シリーズ 再給脂用グリース銘柄YRT Arcanol MULTITOP

YRTS Arcanol LOAD150

ZKLDF..-B Arcanol MULTITOP

� 外輪潤滑溝を介した再給脂� 外輪取付け面を介した再給脂

図 12再給脂方法のオプション 00

0185

E0

Page 23: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 21

過剰な潤滑 高速回転用 ベアリングシリーズ YRTS および ZKLDF は誤って過剰な再給脂をした場合、摩擦トルクは高速回転中に増加し、その結果としてオーバーヒートにる損傷に繫がる場合があります。再度、過剰給脂する前の摩擦トルクに戻すためには、図 13の慣らし運転サイクルを実施してください。

詳細情報 ■ 潤滑に関する詳細情報はカタログ HR 1 の潤滑 の章を遵守してください。

nG =寸法表による限界回転数t =時間

図 13初期慣らし運転、または過剰給脂

後の慣らし運転サイクル 0001

83ED

Page 24: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

22 TPI 120 Schaeffler Technologies

アキシャル /ラジアルベアリングアキシャルアンギュラボールベアリング

周辺部品の設計 YRT、 YRTSおよび ZKLDF はほぼ同じ取付け寸法を持っています。取付け面精度の幾何学的な不良とはめあいは、回転精度、予圧と動的特性に影響及ぼします。周辺部品の取付け面精度は、サブアセンブリ―の全体的な精度の必要条件に合わなくてはなりません。周辺部品取付け面に於ける幾何学的公差はベアリング振れ精度の許容値以下でなくてはなりません。周辺部品は図 14に従い、また幾何学公差は 25ページからの表に従い製作されなければいけません。形状誤差はベアリングの摩擦トルク、振れ精度、回転特性に影響を及ぼすことがあります。

説明 1) 公差クラス:25~ 26ページの表を参照してください。ベアリング高さ全体がサポートされなければいけません。サポート方法は適切な剛性が求められます。

2) 公差クラス:25~ 26ページの表を参照してください。より精度の高いはめあいが必要になるのはラジアル荷重の支持、あるいは正確なベアリングの位置決めが求められる場合です。

3) 寸法表によるベアリング直径 D1 に留意して下さい。回転するベアリングリングと周辺部品との間に十分な間隔があることを確認して下さい。

4) YRT、YRTS、ZKLDFの取付け面に於ける最大コーナー R、26ページの表を参照してください。

図 14周辺部品の必要条件

YRT、YRTS、 ZKLDF 0001

9160

Page 25: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 23

はめあい はめあいの選定次第でしまりばめ、中間ばめ、すきまばめにすることができます。つまり、実際のベアリングと相手側部品寸法により、はめあいの締め代はタイトあるいはルーズになります。はめあいは例えば、ベアリングの振れ精度と動的特性に影響します。過剰にタイトなはめあいはラジアルベアリングの予圧を高めます。結果として:■ ベアリングの摩擦トルクの上昇、そして発熱および転動体荷重が増し、摩耗を引き起こす事になります。

■ 達成可能な回転数の減少とベアリングの運転寿命が短くなります。

周辺部品と実際のベアリング寸法とを簡単にマッチングさせるために、 YRT および YRTS シリーズの各ベアリングには検査書が添付されます(その他のシリーズに関しても個別契約の上、添付することができます)。

ベアリングのアキシャルとラジアル振れ精度

アキシャルとラジアル振れの精度は以下によって影響されます:■ ベアリングの回転精度■ 取付け面の形状精度■ ベアリングリングの回転体側と周辺部品のはめあい。非常に高い回転精度が求められる場合、回転体側のベアリングリングは締め代 0 が理想であり、運転中はベアリングの予圧が保証されていなくてはなりません、17ページを参照して下さい。

シャフトの推奨はめあい シャフトは 公差 h5および YRTS シリーズは表 26ページに従って製作されなければなりません。特別な条件がある場合、締め代は更に 公差 h5 の範囲内で制限されなくてはなりません:■ 回転精度のための必要条件:最高の回転精度が求められ、そして内輪回転の場合、締め代を 0に近づけることが理想です。締め代をルーズにすることはラジアル振れを大きくする傾向があります。通常の振れ精度で良い場合、あるいは内輪静止の場合、シャフトは h5 で製作されなければいけません。

■ 動的特性のための必要条件:‒ 揺動運転 (n�d � 35 000 min–1 · mm、 運転時間 ED � 10%)シャフトは h5で製作されなければいけません。‒ 高速回転仕様および長時間の連続運転の場合、締め代

0.01 mm を超えてはいけません。YRTS シリーズは締め代0.005 mm を超えてはいけません。

ZKLDF シリーズの締め代は最小内径寸法を持つ内輪に基づいていなくてはいけません。

Page 26: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

24 TPI 120 Schaeffler Technologies

アキシャル /ラジアルベアリングアキシャルアンギュラボールベアリング

ハウジングの推奨はめあい ハウジングは 公差 J6および YRTSシリーズは表26ページに従って製作されなければなりません。特別な条件がある場合、締め代は更に 公差 J6の範囲内で制限されなくてはなりません:■ 回転精度のための必要条件:外輪回転に於いて最高の振れ精度を達成するためには、なるべく 締め代を 0に近づけなければなりません。外輪静止の場合は、締め代を隙間あるいははめあいを使用しない場合があります。

■ 動的特性のための必要条件:‒ 揺動運動がメインの場合、 (n�d � 35 000 min–1 · mm、 運転時間 ED � 10%) および外輪回転の場合、ハウジングのはめあいは 公差 J6で製作されなければいけません。‒ 高速回転仕様および長時間の連続運転の場合、ハウジングのはめあいはルーズ、あるいは少なくとも 0.02 mm のルーズで製作されなければいけません。これは内外輪温度差による予圧の上昇を避けるためです。

はめあいの選択はベアリングリングの固定ボルト

の締結に依存

外輪が静止部品に対してボルトで締結されている場合、はめあいは不要、あるいは 25 ~ 26 ページの表を参照してください。表に記載の数値が使用された場合、ルーズフィットよりの傾向で中間ばめになります。これは一般的に組付けを容易にします。ベアリングの内輪が静止側部品にボルトで固定されている場合、機能的な理由からベアリング高さ全体をシャフトによって支持されなくてはいけません。シャフト寸法に関しては 25~ 26ページの表を参照してください。表に記載の数値が使用された場合、ルーズフィットよりの傾向で中間ばめになります。

Page 27: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 25

周辺部品の寸法公差と形状精度

周辺部品の寸法公差および形状精度に関して、以下の表に記載されている値は、多くのアプリケーションに於いて実績があります。形状公差はサブアセンブリ―のアキシャルとラジアル振れに影響を与えるだけでなく、ベアリングの摩擦トルクと回転特性にも影響を及ぼします。

YRT および ZKLDF のシャフト寸法公差と形状精度

YRT および ZKLDF のハウジング寸法公差と形状精度

呼び軸径 公差 真円度平行度直角度

dmm

d t2, t6, t8

超え 含む公差 h5用�m �m

50 80 0–13 3

80 120 0–15 4

120 180 0–18 5

180 250 0–20 7

250 315 0–23 8

315 400 0–25 9

400 500 0–27 10

500 630 0–32 11

630 800 0–36 13

800 1 000 0–40 15

1 000 1 250 0–47 18

呼びハウジング内径 公差 真円度直角度

Dmm

D t2, t8

超え 含む公差 J6用�m �m

120 180 +18–7 5

180 250 +22–7 7

250 315 +25–7 8

315 400 +29–7 9

400 500 +33–7 10

500 630 +34–10 11

630 800 +38–12 13

800 1 000 +44–12 15

1 000 1 250 +52–14 18

Page 28: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

26 TPI 120 Schaeffler Technologies

アキシャル /ラジアルベアリングアキシャルアンギュラボールベアリング

YRTS用シャフトおよび

ハウジング内径

YRTS用シャフトの形状精度

YRTS用ハウジングの形状精度

YRT、YRTS、ZKLDF 用取付け面の最大コーナー R

アキシャル /ラジアルベアリング

シャフト径 ハウジング内径d Dmm mm

YRTS200

YRTS260

YRTS325

YRTS395

YRTS460

アキシャル /ラジアルベアリング

真円度 平行度 直角度t2 t6 t8�m �m �m

YRTS200 6 5 5

YRTS260 ~ YRTS460 8 5 7

アキシャル /ラジアルベアリング

真円度 直角度t2 t8�m �m

YRTS200 ~ YRTS460 6 8

内径 最大コーナー Rd Rmaxmm mm

50 ~ 150 (含む) 0.1

150 ~ 460 (含む) 0.3

460 ~ 950 (含む) 1

Page 29: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 27

取付け高さ H1、H2高さのばらつきを極力抑えたい場合、 H1 寸法公差 は、図 15および32ページと33ページの表に準じていなくてはいけません。取付け高さ H2 によりウォ-ムホイールの位置が決まります。追加サポートリングによる L 型リングの支持方法は図 15 および28ページ、図 16をご参照ください。

L 型リングの追加サポートリングなし

あるいはサポートリングあり

ベアリング YRT、 YRTS および ZKLDF の L 型リング端面は全面を支持する、あるいは支持なしで、 図 16の様に取付けることができます。追加サポートリング(例えばウォームホイールあるいはトルクモーター)は納品物に含まれません。YRTSシリーズおよび ZKLDFの予圧クラスついては、標準予圧仕様の一つしかありません。YRTS ベアリングにおける剛性と摩擦トルクの増加は僅かで、通常は無視することができます。ZKLDFシリーズのベアリングに於いて、追加サポートリングによる剛性と摩擦トルクへの影響はありません。L 型リングの端面全面を追加サポートリングで支持した場合のシリーズ YRT に関しては、 最高20%までモーメント剛性が増加、また追加サポートリング自身の剛性によりアキシャル剛性も増加いたします。この場合は予圧調整済のベアリングで選定する必要があり、接尾記号 VSP が必要になります。YRTシリーズ (接尾記号 VSPなし)の L型リング端面全面が追加サポートリングによって支持された場合、ベアリング摩擦トルクが大幅に増加します。シャフトワッシャーの端面は全面にわたり周辺部品によってアキシャル方向に支持されなければいけません。YRT..- VSPの L型リングも本書に記載された剛性値を達成するために、全面でアキシャル方向に支持されていなくてはいけません。

L 型リングの追加サポートリングなし

「L 型リングの追加サポートリングなし」の場合、ベアリング型式:■ YRT �内径 �

図 15取付け高さ H1、 H2 10

7 32

2a

Page 30: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

28 TPI 120 Schaeffler Technologies

アキシャル /ラジアルベアリングアキシャルアンギュラボールベアリング

L 型リングの追加サポートリングあり

「L型リングの追加サポートリングあり」の場合、ベアリング指定は:■ YRT �内径 � VSPYRTシリーズの場合、追加サポートリングの厚みは最低でもベアリング寸法 H2 と同じくらいの寸法が必要になります。 当社推奨の組付け条件である図 16から外れる場合、ベアリングの機能と性能は損なわれることになります。本書で記載されている条件から外れる場合は、当社にお問い合わせ下さい。

YRT

� L 型リングがサポートされていない場合

YRT..VSP

� L 型リングがサポートされている場合

図 16異なるベアリングの組付け方法 10

7 32

2b

Page 31: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 29

向上した取付け易さ ハウジングとベアリング側の給脂穴を正しく簡単に位置合わせするために、 ベアリング YRTS および ZKLDF には通称パイロットピンホールというものが設けてあり、 表 および 図 17を参照して下さい。

パイロットピンホール h dSTl dSTBmm mm mm

最大 最小4 4 5

YRTSZKLDF

� 給脂穴の位置合わせ用パイロットピンホール

� 給脂穴t1 = 0.5 · t

図 17アキシャル方向の給脂穴

による向上した取り付け易さ 0001

9161

Page 32: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

30 TPI 120 Schaeffler Technologies

アキシャル /ラジアルベアリングアキシャルアンギュラボールベアリング

取付け 輸送用ボルトは運搬中に発生するベアリングの損傷を防ぐため、各構成部品を保持するためのものです。ベアリングのより簡単なセンタリングのため、取付け前に輸送用ボルトを完全に緩めて下さい。ベアリング固定用ボルトを規定トルクで締付け後は、輸送用ボルトを再度しっかり締めるか、または完全に取外してください。固定ボルトはトルクレンチを使用し、対角線の順序に従いながら規定締め付けトルク MAを 3段階に分け、 ベアリング ZKLDF を図 18の様に回転させながら締付けます:■ 第 1段階 MAの 40%■ 第 2段階 MAの 70%■ 第 3段階 MAの 100%固定ボルトは正しい等級をご使用ください。組付け時に生じる外部負荷はベアリングリングのみに与える様に行い、転動体へ負荷を与えることは極力避けなければいけません。ベアリング構成部品は取付けおよび分解中に分けたり、交換したりしないでください。ベアリングを取外すのが著しく困難な場合、固定ボルトを緩め、十文字の順番で再度締めてください。これによって歪みを排除できます。ベアリングは TPI 103、取付けおよびメンテナンスマニュアルのみに従って取付けを行って下さい。

図 18固定ボルトの締付け 15

3 06

8b

Page 33: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 31

静的剛性 ベアリング剛性は荷重下に於ける回転軸の変位の大きさに影響を与えます。 静的剛性はしたがって、マシニング精度に直接影響を及ぼします。寸法表はベアリング位置での剛性値を示しています。34ページから 41ページを参照して下さい。転動体セット、ベアリングリングと固定ボルトの変位が考慮されております。転動体一式の剛性値は理論値であり、情報目的のためです。 回転ベアリングのカタログは通常転動体一式に対するより高い剛性値のみを記載するため、異なるタイプのベアリングとの比較を容易にしてくれます。YRT および YRTS シリーズの場合、L 型リング端面全面を支持することにより、それに対応する方向のアキシャル剛性とモーメント剛性は増加します。 モーメント剛性は追加サポートリングの厚みにより 20% まで増加します。

Page 34: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

32 TPI 120 Schaeffler Technologies

アキシャル /ラジアルベアリングアキシャルアンギュラボールベアリング

精度 寸法公差は P5 相当です。記載されている寸法公差は ISO 1132に準じた実測内径の寸法差を示しております。形状公差は P4 DIN 620に相当し、表を参照して下さい。YRTおよびYRTSシリーズ のベアリング内径形状は納品時に若干、テーパー形状になっている場合があります。これは当該ベアリングの標準設計で、ラジアルベアリングの予圧力に起因しております。ベアリングは取付け後、理想形状を取り戻します。

YRT、ZKLDF用寸法公差、取付け寸法アキシャルおよびラジアル振れ精度

1) 記載されている寸法公差は実測内径の寸法差 (DIN 620)。2) 内輪または外輪回転に於いて、理想的な隣接コンポーネントに取付けたベアリング上で測定した値。

3) 特殊設計、 YRT のみ。4) 外輪回転のみの条件に合意される場合。

寸法公差 1) 取付け寸法 ラジアル/軸方向振れ 2)

t1

内径 外径 精密 3)

精密 3)

標準

精密 3)

d �ds D �Ds H1 �H1s �H1s H2 �H2s

mm mm mm mm mm mm mm mm mm �m �m

50 –0.008 126 –0.011 20 �0.125 �0.025 10 �0.02 2 1

80 –0.009 146 –0.011 23.35 �0.15 �0.025 11.65 �0.02 3 1.5

100 –0.01 185 –0.015 25 �0.175 �0.025 13 �0.02 3 1.5

120 –0.01 210 –0.015 26 �0.175 �0.025 14 �0.02 3 1.5

150 –0.013 240 –0.015 26 �0.175 �0.03 14 �0.02 3 1.5

180 –0.013 280 –0.018 29 �0.175 �0.03 14 �0.025 4 2

200 –0.015 300 –0.018 30 �0.175 �0.03 15 �0.025 4 2

260 –0.018 385 –0.02 36.5 �0.2 �0.04 18.5 �0.025 6 3

325 –0.023 450 –0.023 40 �0.2 �0.05 20 �0.025 6 3

395 –0.023 525 –0.028 42.5 �0.2 �0.05 22.5 �0.025 6 3

460 –0.023 600 –0.028 46 �0.225 �0.06 24 �0.03 6 3

580 –0.025 750 –0.035 60 �0.25 �0.075 30 �0.03 10 54)

650 –0.038 870 –0.05 78 �0.25 �0.1 44 �0.03 10 54)

850 –0.05 1 095 –0.063 80.5 �0.3 �0.12 43.5 �0.03 12 64)

950 –0.05 1 200 –0.063 86 �0.3 �0.12 46 �0.03 12 64)

1 030 –0.063 1 300 –0.08 92.5 �0.3 �0.15 52.5 �0.03 12 64)

Page 35: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 33

YRTS用の寸法公差、取付け寸法、アキシャルおよびラジアル振れ

1) 記載されている寸法公差は実測内径の寸法差 (DIN 620)。2) 内輪または外輪回転に於いて、理想的な隣接コンポーネントに取付けたベアリング上で測定した値。

3) 精密級のアキシャルおよびラジアル振れは内輪回転の場合のみ可能。

寸法公差 1) 取付け寸法 アキシャル /ラジアル振れ 2)

t1

内径 外径 標準 精密 3)

d �ds D �Ds H1 �H1s H2

mm mm mm mm mm mm mm �m �m

200 –0.015 300 –0.018 30 +0.04–0.06 15 4 2

260 –0.018 385 –0.02 36.5 +0.05–0.07 18.5 6 3

325 –0.023 450 –0.023 40 +0.06–0.07 20 6 3

395 –0.023 525 –0.028 42.5 +0.06–0.07 22.5 6 3

460 –0.023 600 –0.028 46 +0.07–0.08 24 6 3

Page 36: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

34 TPI 120 Schaeffler Technologies

アキシャル /ラジアルベアリング複列

YRT

0001

8406

1) 輸送用保持ボルトと抜き穴含む。2) DIN 912強度区分 10.9の締付けトルク 。3) 転動体セット、ベアリングリング、固定ボルトの弾性変位が考慮された剛性値詳細は 31ページをご参照ください。

4) 注意!隣接コンポーネントへの固定ボルトの数量(輸送用ボルト、吊り穴除く)ボルト穴のピッチにご注意ください。

5) L 型内輪内径面の座ぐり穴が開いるため、この領域�は支持部として使用する事はできません。

6) 長い運転時間あるいは連続運転の場合は当社へお問い合わせ下さい。7) ガラス繊維強化ポリアミド 66保持器。8) 測定回転数 nconst = 5 min–1。

寸法表 ・ 寸法 (mm)

表記 質量 寸法 固定ボルト穴

m d D H H1 H2 C D1 J J1 内輪 外輪d1 d2 a 数量 4) d3 数量 4)

�kg 最大YRT50 1.6 50 126 30 20 10 10 105 63 116 5.6 – – 10 5.6 12

YRT80-TV5)7) 2.4 80 146 35 23.35 11.65 12 130 92 138 5.6 10 4 10 4.6 12

YRT1005) 4.1 100 185 38 25 13 12 161 112 170 5.6 10 5.4 16 5.6 15

YRT200 5.3 120 210 40 26 14 12 185 135 195 7 11 6.2 22 7 21

YRT150 6.2 150 240 40 26 14 12 214 165 225 7 11 6.2 34 7 33

YRT180 7.7 180 280 43 29 14 15 244 194 260 7 11 6.2 46 7 45

YRT200 9.7 200 300 45 30 15 15 274 215 285 7 11 6.2 46 7 45

YRT260 18.3 260 385 55 36.5 18.5 18 345 280 365 9.3 15 8.2 34 9.3 33

Page 37: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 35

穴のパターン� 2本の輸送用保持ボルト

0001

483a

YRT80-TV および YRT100用:� 座ぐり穴の開き 5)

107

458a

ピッチ t1)

吊り穴 ボルト締付けトルク

基本定格荷重 限界回転数 6) ベアリング摩擦トルク 8)

数量 Xt G 数量 アキシャル ラジアルMA

2) 動的Ca

静的C0a

動的Cr

静的C0r

nG MR

Nm N N N N min–1 Nm

12X30° – – 8.5 56 000 280 000 28 500 49 500 440 2.5

12X30° – – 8.5/4.5 38 000 158 000 44 000 98 000 350 3

18X20° M5 3 8.5 73 000 370 000 52 000 108 000 280 3

24X15° M8 3 14 80 000 445 000 70 000 148 000 230 7

36X10° M8 3 14 85 000 510 000 77 000 179 000 210 13

48X7.5° M8 3 14 92 000 580 000 83 000 209 000 190 14

48X7.5° M8 3 14 98 000 650 000 89 000 236 000 170 15

36X10° M12 3 34 109 000 810 000 102 000 310 000 130 25

表記 剛性値

ベアリング全体の 3) 転動体のみの

アキシャル ラジアル モーメント剛性 アキシャル ラジアル モーメント剛性

caL crL ckL caL crL ckL

kN/�m kN/�m kNm/mrad kN/�m kN/�m kNm/mrad

YRT50 1.3 1.1 1.25 6.2 1.5 5.9YRT80-TV 5)7) 1.6 1.8 2.5 4 2.6 6.3YRT100 5) 2 2 5 6.8 2.4 15

YRT200 2.1 2.2 7 7.8 3.8 24

YRT150 2.3 2.6 11 8.7 4.6 38

YRT180 2.6 3 17 9.9 5.3 57

YRT200 3 3.5 23 11.2 6.2 80

YRT260 3.5 4.5 45 13.7 8.1 155

Page 38: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

36 TPI 120 Schaeffler Technologies

アキシャル /ラジアルベアリング複列

YRT

0001

8406

寸法 d � 1 030 mm は個別契約に基づき利用可能です。1) 輸送用保持ボルトと抜き穴含む。2) DIN 912 強度区分 10.9の締付けトルク。3) 転動体セット、ベアリングリング、固定ボルトの弾性変位が考慮された剛性値詳細は 31ページをご参照ください。

4) 注意!隣接コンポーネントへの固定ボルトの数量(輸送用ボルト、吊り穴除く)ボルト穴のピッチにご注意ください。

5) L 型内輪内径面の座ぐり穴が開いるため、この領域�は支持部として使用する事はできません。

6) 長い運転時間あるいは連続運転の場合は当社へお問い合わせ下さい。7) 個別契約に基づき利用可能です。8) 測定回転数 nconst = 5 min–1。

寸法表 ・ 寸法 (mm)

表記 質量 寸法 固定ボルト穴

m d D H H1 H2 C D1 J J1 内輪 外輪d1 d2 a 数量 4) d3 数量 4)

�kg 最大YRT3255) 25 325 450 60 40 20 20 415 342 430 9.3 15 8.2 34 9.3 33

YRT395 33 395 525 65 42.5 22.5 20 486 415 505 9.3 15 8.2 46 9.3 45

YRT460 45 460 600 70 46 24 22 560 482 580 9.3 15 8.2 46 9.3 45

YRT580 89 580 750 90 60 30 30 700 610 720 11.4 18 11 46 11.4 42

YRT650 170 650 870 122 78 44 34 800 680 830 14 20 13 46 14 42

YRT850 253 850 1 095 124 80.5 43.5 37 1 018 890 1 055 18 26 17 58 18 54

YRT9507) 312 950 1 200 132 86 46 40 1 130 990 1 160 18 26 17 58 18 54

YRT1030 375 1 030 1 300 145 92.5 – 40 1 215 1 075 1 255 18 26 17 70 18 66

Page 39: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 37

穴のパターン� 2本の輸送用保持ボルト

0001

483a

YRT325用:� 座ぐり穴の開き 5)

107

458a

ピッチ t1)

吊り穴 ボルト締付けトルク

基本定格荷重 限界回転数 6) ベアリング摩擦トルク 8)

数量 Xt G 数量 アキシャル ラジアルMA

2) 動的Ca

静的C0a

動的Cr

静的C0r

nG MR

Nm N N N N min–1 Nm

36X10° M12 3 34 186 000 1 710 000 134 000 415 000 110 48

48X7.5° M12 3 34 202 000 2 010 000 133 000 435 000 90 55

48X7.5° M12 3 34 217 000 2 300 000 187 000 650 000 80 70

48X7.5° M12 6 68 390 000 3 600 000 211 000 820 000 60 140

48X7.5° M12 6 116 495 000 5 200 000 415 000 1 500 000 55 200

60X6° M12 6 284 560 000 6 600 000 475 000 1 970 000 40 300

60X6° M16 6 284 1 040 000 10 300 000 600 000 2 450 000 40 600

72X5° M16 6 284 1 080 000 11 000 000 620 000 2 650 000 35 800

表記 剛性値

ベアリング全体の 3) 転動体のみの

アキシャル ラジアル モーメント剛性 アキシャル ラジアル モーメント剛性

caL crL ckL caL crL ckL

kN/�m kN/�m kNm/mrad kN/�m kN/�m kNm/mrad

YRT325 5) 4.3 5 80 26.1 9.4 422

YRT395 4.9 6 130 30.3 11.3 684

YRT460 5.7 7 200 33.5 13.9 1 049

YRT580 6.9 9 380 42.1 17.4 2 062

YRT650 7.6 10 550 58.3 13.7 3 669

YRT850 9.3 13 1 100 73.4 20.2 7 587

YRT950 7) 10.4 14 1 500 74.5 16.4 9 692

YRT1030 11.2 16 1 900 79.7 18.8 12 025

Page 40: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

38 TPI 120 Schaeffler Technologies

アキシャル /ラジアルベアリング複列

YRTS

0001

8407

1) 輸送用保持ボルトと抜き穴含む。2) DIN 912強度区分 10.9の締付けトルク。3) 注意!隣接コンポーネントへの固定ボルトの数量(輸送用ボルト、吊り穴除く)ボルト穴のピッチにご注意ください。

4) 転動体セット、ベアリングリング、固定ボルトの弾性変位が考慮された剛性値詳細は 31ページ をご参照ください。

5) L 型内輪内径面の座ぐり穴が開いるため、この領域�は支持部として使用する事はできません。

寸法表 ・ 寸法 (mm)

表記 質量 寸法 固定ボルト穴

m d D H H1 H2 C D1 J J1 内輪 外輪

d1 d2 a 数量 3) d3 数量 3)

�kg

YRTS200 9.7 200 300 45 30 15 15 274 215 285 7 11 6.2 46 7 45

YRTS260 18.3 260 385 55 36.5 18.5 18 345 280 365 9.3 15 8.2 34 9.3 33

YRTS3255) 25 325 450 60 40 20 20 415 342 430 9.3 15 8.25) 34 9.3 33

YRTS395 33 395 525 65 42.5 22.5 20 486 415 505 9.3 15 8.2 46 9.3 45

YRTS460 45 460 600 70 46 24 22 560 482 580 9.3 15 8.2 46 9.3 45

Page 41: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 39

穴のパターン� 2本の輸送用保持ボルト

0001

483a

YRTS325:� 座ぐり穴の開き 5)

107

589

ピッチ t1)

吊り穴 ボルト締付けトルク

基本定格荷重 限界回転数 回転体の慣性モーメント

数量 Xt G 数量 アキシャル ラジアル 内輪IR

外輪AU

MA2) 動的

Ca

静的C0a

動的Cr

静的C0r

nG MA

Nm N N N N min–1 kgcm2 kgcm2

48X7.5° M8 3 14 155 000 840 000 94 000 226 000 1 160 667 435

36X10° M12 3 34 173 000 1 050 000 110 000 305 000 910 2 074 1 422

36X10° M12 3 34 191 000 1 260 000 109 000 320 000 760 4 506 2 489

48X7.5° M12 3 34 214 000 1 540 000 121 000 390 000 650 8 352 4 254

48X7.5° M12 3 34 221 000 1 690 000 168 000 570 000 560 15 738 7 379

表記 剛性値

ベアリング全体の 4) 転動体のみの

アキシャル ラジアル モーメント剛性 アキシャル ラジアル モーメント剛性

caL crL ckL caL crL ckL

kN/�m kN/�m kNm/mrad kN/�m kN/�m kNm/mrad

YRTS200 4 1.2 29 13.6 3.9 101

YRTS260 5.4 1.6 67 16.8 5.8 201

YRTS3255) 6.6 1.8 115 19.9 7.1 350

YRTS395 7.8 2 195 23.4 8.7 582

YRTS460 8.9 1.8 280 25.4 9.5 843

Page 42: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

40 TPI 120 Schaeffler Technologies

スラストアンギュラボールベアリング複列

ZKLDF� 取付け面 /センタリング直径

0001

8408

寸法 d � 460 mm は個別契約に基づき利用可能です。1) 輸送用保持ボルトと抜き穴含む。2) DIN 912強度区分 10.9の締付けトルク。3) 転動体セット、ベアリングリング、固定ボルトの弾性変位が考慮された剛性値詳細は 31ページ をご参照ください。

4) 注意 !隣接コンポーネントへの固定ボルトの数量(輸送用ボルト、吊り穴除く)ボルト穴のピッチにご注意ください。

5) L 型内輪内径面の座ぐり穴が開いるため、この領域�は支持部として使用する事はできません。6) 限界回転数が倍増する仕様は社内管理記号 -Bを持つジェネレーションよりご利用いただけます。

寸法表 ・ 寸法 (mm)

表記 質量 寸法 内輪

m d D H H1 D1 D2 D3 J J1 a 固定ボルトd1 d2 数量 4)

�kg

ZKLDF1005) 3.8 100 185 38 25 161 136 158 112 170 5.4 5.6 10 16

ZKLDF120 4.8 120 210 40 26 185 159 181 135 195 6.2 7 11 22

ZKLDF150 5.6 150 240 40 26 214 188 211 165 225 6.2 7 11 34

ZKLDF180 7.7 180 280 43 29 244 219 246 194 260 6.2 7 11 46

ZKLDF200 10 200 300 45 30 274 243 271 215 285 6.2 7 11 46

ZKLDF260 19 260 385 55 36.5 345 313 348 280 365 8.2 9.3 15 34

ZKLDF3255) 25 325 450 60 40 415 380 413 342 430 8.2 9.3 15 34

ZKLDF395 33 395 525 65 42.5 486 450 488 415 505 8.2 9.3 15 46

ZKLDF460 47 460 600 70 46 560 520 563 482 580 8.2 9.3 15 46

Page 43: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 41

固定ボルト穴の配置� 2本の輸送用保持ボルト

0001

483c

ZKLDF100、ZKLDF325用:� 座ぐり穴の開き 5)

0001

4a7a

外輪 ピッチt1)

ボルト締付けトルク

基本定格荷重 限界回転数 6)

固定ボルト 吊り穴 アキシャルd3 数量 4) G 数量 数量 Xt MA

2) 動的Ca

静的C0a

nG

Nm N N min–1

5.6 15 M5 3 18X20° 8.5 71 000 265 000 5 000

7 21 M8 3 24X15° 14 76 000 315 000 4 300

7 33 M8 3 36X10° 14 81 000 380 000 3 600

7 45 M8 3 48X7.5° 14 85 000 440 000 3 500

7 45 M8 3 48X7.5° 14 121 000 610 000 3 200

9.3 33 M12 3 36X10° 34 162 000 920 000 2 400

9.3 33 M12 3 36X10° 34 172 000 1 110 000 2 000

9.3 45 M12 3 48X7.5° 34 241 000 1 580 000 1 600

9.3 45 M12 3 48X7.5° 34 255 000 1 860 000 1 400

表記 剛性値

ベアリング全体の 3) 転動体のみの

アキシャル ラジアル モーメント剛性 アキシャル ラジアル モーメント剛性

caL crL ckL caL crL ckL

kN/�m kN/�m kNm/mrad kN/�m kN/�m kNm/mrad

ZKLDF1005) 1.2 0.35 3.6 2.2 0.35 5

ZKLDF120 1.5 0.4 5.5 2.5 0.4 8

ZKLDF150 1.7 0.4 7.8 2.9 0.4 12

ZKLDF180 1.9 0.5 10.7 2.8 0.5 16

ZKLDF200 2.5 0.6 17.5 3.7 0.6 26

ZKLDF260 3.2 0.7 40 4.7 0.7 54

ZKLDF3255) 4 0.8 60 5.4 0.8 90

ZKLDF395 4.5 0.9 100 6.3 0.9 148

ZKLDF460 5.3 1.1 175 7.1 1.1 223

Page 44: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

角度エンコーダー付きアキシャル/ラジアルベアリング

Page 45: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 43

ページ

角度エンコーダー付きアキシャル/ラジアルベアリング

製品概略 角度エンコーダー付きアキシャル/ラジアルベアリング................................................................................................. 44

特徴 位置決めシステムの利点...................................................................................... 46

磁気スケール................................................................................................................. 47

磁気抵抗センサーヘッド...................................................................................... 48

電子評価システム...................................................................................................... 48

信号伝送用ケーブル................................................................................................. 49

設定および診断プログラム................................................................................. 51

測定精度............................................................................................................................ 52

エラーフリーの信号伝送...................................................................................... 54

干渉に対しての保護対策...................................................................................... 55

信号ケーブルの敷設................................................................................................. 57

互換性................................................................................................................................. 58

規格に準じた試験...................................................................................................... 59

技術データ....................................................................................................................... 61

ゼロ位置検出、機能の原理................................................................................. 63

特殊設計............................................................................................................................ 63

設計と安全指針 周辺構造の設計............................................................................................................ 64

機械指令条件下に於ける測定装置の安全情報..................................... 66

取付け................................................................................................................................. 67

注文例、注文型式 ユニット............................................................................................................................ 69

その他必要な部品...................................................................................................... 70

交換部品............................................................................................................................ 70

寸法表 アキシャル/ラジアルベアリング、複列、測定システム付き...................................................................................................... 72

SRM 電子測定システム.......................................................................................... 76

Page 46: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

44 TPI 120 Schaeffler Technologies

製品概略 角度エンコーダー付きアキシャル/ラジアルベアリング

アキシャル /ラジアルベアリング

磁気スケール付き

YRTM、YRTSM

107

485c

電子評価システムシム付き測定ヘッド

SRM

107

707

電子評価システム

107

506a

接続ケーブル測定ヘッド

及び電子評価システム用

SRMC

107

709

Page 47: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 45

角度エンコーダー付き アキシャル/ラジアルベアリング

特徴 角度エンコーダー付きアキシャル/ラジアルベアリングは以下から構成されます:■ 磁気スケール、SRM電子評価システム及び信号ケーブルSRMCとアキシャル/ラジアルベアリング YRTMあるいは YRTSMから構成されます。電子測定システム SRM は 2 つの測定ヘッド、2 枚のシム、および電子評価システムから成ります。電子評価システムと測定ヘッドを接続するための信号ケーブルは異なる形状において、個別に注文することが可能です。電子測定システム MEKO/U は既存の製品には引き続き使用可能ですが、新規の設計には使用しないでください。

YRTM及びYRTSMのベアリングは機械的性能においてはアキシャル /ラジアルベアリング YRTあるいは YRTS に相当しますが、磁気スケールワッシャーははめあいを必要とします。磁気抵抗方式により非接触にて秒単位の精度で角度を測定できます。アキシャル /ラジアルベアリング YRTM あるいは YRTSMのメカニカルな内容に関しては、 7ページ から 33ページまでの情報を参照してください。

Page 48: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

46 TPI 120 Schaeffler Technologies

角度エンコーダー付き アキシャル/ラジアルベアリング

角度測定システムの利点 測定システム、 図 1:■ 隣接した部品への剛性の高い取付方法により制御しやすい特性(制御安定性及び動特性)を実現。ダイレクトドライブ駆動の軸に最適です

■ 最高速 16.5 m/sまで可能■ 非接触なので摩耗が発生しない■ 傾斜や位置に関係なく測定を実施■ 電子式自動調心機能付■ 自動位置決め機能■ 潤滑油による影響なし■ 測定ヘッドの取付け調整は簡単に行え、ベアリングの調整は必要なし

■ 追加部品を使わない:‒ スケールと測定ヘッドは、それぞれベアリングと周辺コンポーネントへ組み込む‒ 節約されたスペースは機械加工域を拡張

■ 電源ケーブルに支障を与える事がない軸受内径の大口径を介してケーブルを直接周辺構造へ配置可能

■ 統合型デザインにより少ない部品で省スペース化、低コスト化を実現。

� 電磁スケール� 磁場線

� 磁気抵抗センサー測定ヘッド� 電子評価システム� アナログ信号出力

図 1測定原理 00

0164

63

Page 49: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 47

角度エンコーダー付きアキシャル /

ラジアルベアリング磁気スケール

磁気スケールはシャフト位置決めワッシャーの外周部分に継ぎ目、あるいは結合なしで作られます。表面は磁気化、電気メッキコーティングされ、250 �m間隔で磁極があり、それらは角度の位置の情報、図 2になります。角度の位置は相対位置として測定されます。つまり、個別の増加分を数える事により位置を検出します。 機械のスイッチがオンになった後、絶対位置確定のため、追加でリファレンスマークも必要となります。

リファレンスマーク システムには絶対位置を素早く作成するために、ピッチコードリファレンスマークがあります。 全ての 15° に少しづつ異なるピッチで定義されたリファレンスマークのうち、2つの隣接するリファレンスマーク上を通過することにより、絶対位置が確定します(最大 30°)。

図 2磁気スケール 10

7 37

4c

Page 50: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

48 TPI 120 Schaeffler Technologies

角度エンコーダー付き アキシャル/ラジアルベアリング

磁気抵抗センサー測定ヘッド

測定ヘッドは色別になっています:■ 銀色の測定ヘッド(白)は位置信号を検出します。■ 金色の測定ヘッド(黄)は位置信号とリファレンスマークを検出。

2 つの測定ヘッドは空間の最大限の有効活用のために設計されています。 それらは 2 本の固定ネジによって隣接コンポーネント内のスロットに固定されています。

MR効果 2 つの小さな磁場は磁気抵抗効果 (MR 効果)の結果として検出されます。 磁気ヘッドと比べて、MRセンサーは磁場の静的測定、つまり、動作のない状態でも電気信号は生成されます。MRセンサーの抵抗層は磁場が現在の流れに対して垂直である場合に、抵抗が変わるように設計されています。磁気ピッチが MRセンサーを通過した時、90° にオフセットされた 2つのサイン波信号は 500 �mの長さで生成されます。

シール用Oリング 測定ヘッドにはオイル漏れや冷却潤滑油などの液体の侵入を防ぐシールとしてOリングが必要になります。

電子評価システム 電子評価システムはデジタルシグナルプロセッサ (DSP) によって処理されます。入力信号はアナログ / デジタルコンバータによってデジタル化されます。高性能プロセッサ (DSP) は自動的にセンサー信号を比較し、ベクトル加算法によってセンサー信号からの有効な角度値を計算します。 修正は、例えば、アナログ信号のオフセット上で行われます。デジタル / アナログコンバータは合成アナログ信号を1 VSS 値として生成します。電子評価システムはどこにでも、あるいは隣接コンポーネント内に設置できます。従来の 12 ピン延長ケーブルによってコントローラに接続されています。電子評価システムから電子ポストプロセッサへの電圧信号を送信するためのケーブルは最高 100 mまでの長さでご使用可能です。

Page 51: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 49

信号伝送用ケーブル 電子評価システムと測定ヘッドの接続用の信号ケーブルは1 m、 2 m および 3 m の長さのものがあり、 50 ページの表を参照してください。電子評価システム側への接続はストレートプラグになります。測定ヘッド側への接続にはストレートプラグあるいは 90° エルボープラグがご使用可能です。エルボープラグの場合、ケーブル排出口方向は測定ヘッドの取付け位置に依存します。

利点 ケーブルは機械およびチップ形成機械用の工場での使用に適しています:■ ケーブル及びプラグはシールドされています■ ケーブル被覆はプリウレタン(PUR)、ハロゲンフリーおよび耐火性にて作られています

■ 信号ケーブルはハロゲン、シリコンおよび PVCや微生物および加水分解に耐性があります

■ ケーブルはオイル、グリースおよび冷却潤滑油に耐性があり、TPI 154、角度エンコーダー付き測定システムを参照してください

■ ケーブルは柔軟で動的使用に適しています(正しく設置されていることを確認してください)。

曲げサイクル 動的な条件でご使用の場合、ケーブルは以下の試験条件で 200万回の曲げサイクルを達成することができます:■ 屈曲半径 65 mm (10�D)■ 加速 5 m/s2

■ 移動速度 200 m/min■ 移動距離 5 m、水平

プラグコネクタ INA プラグコネクタは頑丈で、工業的環境において使用するように 設 計 さ れ て い ま す。接 続 さ れ た 場 合、保 護 等級 IP 65 (EN 60 529) に準じます。プラグの広めに被覆された領域は効果的なシールドを確実にします。

Page 52: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

50 TPI 120 Schaeffler Technologies

角度エンコーダー付き アキシャル/ラジアルベアリング

接続ケーブル 測定ヘッドは 90° エルボープラグあるいはストレートプラグを持つケーブルを使って接続されます、 図 3。

接続ケーブルの設計と長さについては、 表を参照してください。

設計

個別の契約に基づき他の設計も利用可能です。

プラグと測定ヘッドの寸法については、 77 ページを参照して下さい。測定システムにおいて、2つの測定ヘッドを接続するには、同じ長さのケーブルをお使いください。

� 90° エルボープラグ (SRMC..-A)� ストレートプラグ (SRMC..-S)

図 3接続ケーブル 00

0162

F4

プラグ設計 ケーブル長さ 注文名称m

両側ストレートプラグ 1 SRMC1-S2 SRMC2-S3 SRMC3-S

ストレートプラグおよび 90° エルボープラグ

1 SRMC1-A2 SRMC2-A3 SRMC3-A

Page 53: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 51

設定および診断プログラム 測定ヘッドとシャフト位置決めワッシャーの外径との間の距離は設定および診断ソフトウェア MEKOEDSを使って設定され、68ページ図 12、及び MON18、角度エンコーダー付きアキシャル/ラジアルベアリングをご参照ください。ソフトウェアは、組付けた状態で測定システムの機能を診断し、また測定システム内の不良も検出することができます。MEKOEDS は 、図 4の USBメモリースティックで提供されます。USB メモリースティックには、適切なマニュアルが含まれています。詳しくは 70 ページを参照してください。 MEKOEDS の現行バージョンおよびマニュアルは www.schaeffler.com で見ることができます。

インターフェースケーブル 測定システムはインターフェースケーブル、 図 4を使ってPC(シリアルインターフェース)に接続されています。インターフェースケーブルは MEKOEDSの配布に含まれ、長さは5 mです。 PC にシリアルインターフェースがない場合、別途USB/シリアルコンバーターをご用意ください。

測定システムのデータは記録、図形で表示、印刷および評価のためにメールでSchaeffler Groupまで送ることができます。

� USB メモリースティック� インターフェースケーブル

図 4MEKOEDS 00

0162

F5

Page 54: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

52 TPI 120 Schaeffler Technologies

角度エンコーダー付き アキシャル/ラジアルベアリング

測定精度 角度測定が正確であればあるほど、より正確にロータリ軸を位置決めできます。 角度測定の精度は基本的に以下によって決められます:

弊社角度エンコーダー付きベアリングに於いては � から � までが関係しています。� の偏心はセンサーを対角に配置する事により取り除かれます。� から � までは、INA 測定システムに於いては、非常にマイナーな役割を果たしています。

位置誤差 回転内の位置誤差はシステムの 1 回転上の絶対値測定エラーです(+20 °C 周辺温度で測定):■ YRTM150 �6�

■ YRTM180 �5�

■ YRT(S)M200、YRT(S)M260、YRT(S)M325、YRT(S)M395、YRT(S)M460 �3�

スケールが回転体に直接接続されているため、補正用の要素は必要ありません。加工荷重等によるベアリングの変位が測定結果に影響することがあります。 この影響は電子評価システム内の測定ヘッドを対角に配置することによって取り除かれます。

� スケールの品質� スキャンの品質� 電子評価システムの品質� ベアリング軌道面とスケールワッシャーの偏心� ベアリングの振れ誤差� シャフトの弾性とそれに関連する接続部の精度� ステーターシャフトの弾性およびシャフトカプリング

Page 55: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 53

測定記録 それぞれの INA 測定システムは精度検査書、 図 5 と共に提供されます。コードが適用および記録された時の YRTM あるいは YRTSM ベアリングのワッシャー上の精度が測定されます。測定データはコーディングのピッチエラーを示します。

� 測定角度� 角度秒誤差

図 5測定データからの抜粋、例:YRTM 395 ‒ S.Nr. 03/09/004 00

015C

EA

Page 56: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

54 TPI 120 Schaeffler Technologies

角度エンコーダー付き アキシャル/ラジアルベアリング

エラーフリーの信号伝送 INA 測定システムが取付けられ、正しく動作していれば、電磁環境両立性 (EMC) のための指令 89/336/EEC および 92/031/EECを満たすことになります。以下の基準に従った EMC指令への遵守が示されています:■ EN 61000-6-2 電磁波耐性‒ ESD:

EN 61000-4-2‒ 放射された電磁場:

EN 61000-4-3‒ バースト:

EN 61000-4-4‒ サージ:

EN 61000-4-5‒ 伝導耐性:

EN 61000-4-6‒ 磁場:

EN 61000-4-8■ EN 55 011-B 排出‒ 干渉波:

EN 55 011-B‒ 撹乱放射:

EN 55 011-B

測定信号伝送に電気的に干渉する可能性のある要因

妨害電圧は容量性、誘導性干渉により生成され伝送されます。干渉はラインや装置の入出力を通じて発生することがあります。干渉要因には以下が含まれます:■ 変圧器や電気モーターによる強い磁場■ リレー、接触器およびソレノイドバルブ■ 高い周波数の装置、パルスデバイスおよび電力供給ユニットの切り替えモードによる磁気漏れ

■ 上記に記載した機器の接続及び供給源。初期の動作における干渉は一般的に不十分なシールド、もしくは動力線と信号線の距離が十分でない事が考えられます。電気的、機械的な干渉が測定システムの機能に影響が出ないように全体を考慮し設計をして下さい。

Page 57: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 55

干渉に対する保護高精度ベアリングおよび測定システムの取り扱いには注意してください。磁気スケールおよび測定ヘッドのセンサー面は保護カバーを取り外した後は、保護されていません。電子評価システムをアースされた機械フレーム、 図 6に確実に接続してください。 ねじ取り付け面が導電性でない場合固定ねじの 1 本は可能な限り大きな断面の導電体にて最短ルートで機械のフレームに接続してください。全ての測定システム構成部品は同じ電位でなくてはなりません。ベアリング構成部品は導電体により同じ電位に接続されなくてはなりません。信号接続についてはシールドされたプラグコネクタとケーブルのみを使用してください。

� 電子評価システム� シールドされたプラグコネクタ

およびケーブル� 隣接コンポーネント

� CNC(電子ポストプロセッシングシステム)

図 6シールドとポストプロセッサ 00

0073

7A

Page 58: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

56 TPI 120 Schaeffler Technologies

角度エンコーダー付き アキシャル/ラジアルベアリング

磁場に対する保護 磁場は磁気スケールを損傷あるいは消去してしまいます。 これは場合によってシステムの測定ミスにつながります。磁場の源は磁気スケールワッシャーの外径上の磁気スケールから遠ざけてください。 スケール上で磁場の強さが約 70 mT あるいはそれ以上の場合、磁気データに損傷を与える危険性があります。マグネットスタンドタイプのダイヤルゲージは直接磁気スケールワッシャーに取り付けないで下さい。目安としては、最低100 mmの空間距離をとって頂くか、もしくは 10 mmの非磁性体を使用してください、 図 7 及び 図 8。磁気スケール表面を磁気を帯びた物体で触れないで下さい。例としましてはナイフ、ドライバー、ダイヤルゲージなどになります。磁気を帯びやすい汚染物との接触を避けてください。 これらはコーディング上に堆積し、測定精度不良につながります。これは以下の理由による:■ 潤滑油の汚れ、例えば、オイルバスなど■ 結露によって洗い流された汚れ、例えば、冷却装置など■ ギアからの摩耗粉。

� 最低距離 � 100 mm

図 7マグネットスタンドタイプのダイヤルゲージと磁気スケールワッシャーの最低

必要距離00

00C0

4C

� シールド � 10 mm

図 8非磁性体によるシールド

0000

C04E

Page 59: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 57

手によって測定ヘッドを押す損傷からセンサーチップを守るために、測定ヘッドは手の みによって寸法スケールに対して押しつけることができます。 力� 50 N はセンサーの損傷につながります。

信号ケーブル敷設 動力系など信号に干渉する可能性のあるケーブルと並行および近い空間に敷設することは避けてください。� 100 mm の空間的な分離が推奨されています。 適切な分離のための空間が得られない場合、シールドあるいはケーブル間にアースされた金属製のパーテーションを入れてください。ケーブルの空間的な分離の必要条件はサーボドライブ、周波数コンバータ、リレー、ソレノイドバルブやチョーキングコイル等、干渉の元になるものにも依存します。

交差 ケーブルを交差させなくてはならない場合、できれば 90° の角度で 行ってください。

必要以上に長いケーブル スイッチキャビネット内に巻き取られたまま置いてある必要以上に長いケーブルはアンテナの役割を果たし、不要な干渉を発生させます。 これらのケーブルは必要な長さに切ってください。

シールド シールドの分離が必要な場合、これらはできるだけ広い面積で再接続してください。 コネクタターミナルへの導線での接続はできる限り短くなくてはなりません。 シールドの分離は機能的リスクを伴うため、できる限り避けてください。

割り当てのない配線 割り当てられていない配線の両端はレファレンスポテンシャル(シャシーグラウンド)に接続されていなければなりません。

モーターコネクタ データ用のための他の信号ケーブルは、シールドされたモーターケーブルあるいはモーター接続用のターミナルボックスに接続されてはいけません。 空間的な分離はここでも推奨されていて、例えば板状金属部品のパーティションなどを使ってください。

干渉抑圧フィルター 干渉抑制フィルターと干渉源との間の接続はできる限り短くし、シールドされていなくてはなりません。

Page 60: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

58 TPI 120 Schaeffler Technologies

角度エンコーダー付き アキシャル/ラジアルベアリング

互換性 インクリメンタルデータのアナログ出力信号 1 VSS は従来の全てのCNCコントローラによって処理することができます。新しいアプリケーションについては、CNCコントローラが YRTMあるいは YRTSMの技術データに従ってパラメータ化することができるか確認してください。多くのコントローラの場合、入力パラメータは当社にお問い合わせ頂けます。

パルス率の入力 ほとんどのコントローラではパルスレートを直接入力できます。パルスレートについては表、61ページをの表を参照して下さい。別のケースでは、これは整数の掛け算と割り算の値を介して行われます。これらの場合 YRTM200あるいは YRTSM200および YRTM395 または YRTSM395のサイズ用にパルスレートを正確に入力できないため、別のパラメータを使って修正されなくてはなりません。

ピッチコードレファレンスマーク コントローラによってはピッチコード測定システムからの信号を記録することができません。 これらの場合、電子測定システムはひとつのリファレンスマーク測定システムとして供給可能です。 注文書にその旨を明記してください。2つの隣接したリファレンスマークの差分ピッチは2�信号周期です。 ゼロトランジションエリアにおいて、エンコーダのシステム設計は大きな差につながります。 コントローラはこの信号を処理できなくてはなりません。スイベルタイプの軸において、測定システムゼロ点(ベアリング上に刻印が付いています)を黄色のセンサーヘッドのスキャン範囲外に置くことができます。ピッチコードリファレンスマークの連続的なモニタリングによるリファレンストラベル時は、限界回転数 nG を超えてはいけません。寸法表を参照して下さい。

Page 61: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 59

基準に準じた試験 機能的な能力は変化する環境条件、機械の負荷および水、油および冷却潤滑油との接触下で試験されました。

環境試験 測定システム設計は以下の規格に従って試験されております。

低温試験

高温乾燥試験

サーマルサイクル試験

サーマルショック試験

高温多湿周期試験

基準準拠 IEC 68-2-1保管温度 –10 °C, �3 °C滞留時間 72 時間

基準準拠 IEC 68-2-2保管温度 +70 °C, �2 °C滞留時間 72 時間

基準準拠 IEC 68-2-14より低い保管温度 –20 °C, �3 °C高い保管温度 +60 °C, �3 °C傾斜の変更 1 °C/min滞留時間 3 時間各限界温度においてサイクル数 5

基準準拠 IEC 68-2-14より低い保管温度 –5 °C, �3 °C高い保管温度 +55 °C, �3 °C変化の期間 8 s滞留時間 20 min各限界温度においてサイクル数 10

基準準拠 IEC 68-2-30より低い保管温度 +25 °C, �3 °C高い保管温度 +55 °C, �3 °C変化の期間 3時間 ~ 6時間サイクル期間 24時間サイクル数 6

Page 62: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

60 TPI 120 Schaeffler Technologies

角度エンコーダー付き アキシャル/ラジアルベアリング

機械試験 測定システム設計は以下の基準に従って試験されました。

振動、サイン波(測定ヘッド)

ショック(測定ヘッド)

IP 保護タイプ、水の侵入に対する保護

測定システム設計は以下の基準に従って試験されました。

保護等級試験は水を使って決められた時間内に行われます。押し込み型のコネクタは全て固定されます。測定システムは冷却潤滑剤から保護した状態で取付けなければいけません。

耐化学性(測定ヘッド) 測定システム設計は以下の基準に従って試験されました。

耐油性

冷却潤滑油の耐性 (KSS)

異なる運転条件については、当社にお問い合わせください。

DIN EN 60 086-2-6MIL-STD-202, 204 C

条件 B

基準準拠 IEC 68-2-6周波数範囲 10 Hz ~ 2 kHz振動の大きさ �0.76 mm (10 Hz ~ 60 Hz)

100 m/s2 (60 Hz ~ 2 kHz)レート 1オクターブ /min負荷の期間 240 min 軸毎周波数サイクル数 16 軸毎荷重方向 全ての 3つの主軸

基準準拠 IEC 68-2-27加速 30 gショック期間 18 m/sショックの種類 セミサイン波ショックサイクル数 6 軸毎荷重方向 全ての 3つの主軸

(つまり、合計 18サイクル)

基準準拠 DIN 40 050-9保護タイプ IP67

試験溶媒 Mineral oil Aral Degol BG150PAO Mobilgear SHC XMP150Ester Shell Omala EPB150PG Klüber Klübersynth GH6-150

保管温度 +60 °C保管期間 168時間

試験溶媒 Unitech Hosmac SL145ZG Zubora 92F MROemeta Hycut ET46Unitech Hosmac S558

保管温度 +35 °C保管期間 168時間濃度 水の 5%

Page 63: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 61

技術データ SRM 電子測定システムについての技術データは、 表を参照してください。

SRM 電子測定システム データ 仕様 補足電源 DC +5 V �10% –

電力消費量 280 mA 測定へッドYE、WHと処理ボックス

スケール 磁気的に固く周期的な S-N極を持つ電気めっきコーティング

インクリメンタル信号パルス率 /精度(+20 °Cで)

1 VSSYRTM150: 2 688/�6�YRTM180: 3 072/�5�YRTM200、 YRTSM200: 3 408/�3�YRTM260、 YRTSM260: 4 320/�3�YRTM325、 YRTSM325: 5 184/�3�YRTM395、 YRTSM395: 6 096/�3�YRTM460、 YRTSM460: 7 008/�3�

リファレンスマーク 24個、約 15°ピッチ、ピッチコード

固定されたリファレンスマークピッチ

30° –

2つのリファレンスマーク間の差分ピッチ

2 信号周期 –

データインターフェース

RS232C –

推奨測定ステップ 0.0001° –

運転温度 0 °C~ �70 °C –

保護等級 (EN 60 529) IP67(全プラグ固定) –

質量:■ 測定ヘッド■ 電子評価システム

それぞれ約 38 g450 g

電気接続:■ 測定ヘッド■ 電子ポストプロセッシングシステム(納品には含まれていない)

PUR ケーブル 6.5 mmプラグ 15 mm12 ピンフランジプラグ、

28 mm

電子ポストプロセッシングシステム用の許容されるケーブル長

最高 100 m –

湿度 最高 70%関連湿度、結露しない

出力信号負荷 100 � ~ 120 � CNC 入力抵抗の推奨

Page 64: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

62 TPI 120 Schaeffler Technologies

角度エンコーダー付き アキシャル/ラジアルベアリング

SRM 電子測定システムつづき データ 仕様 補足出力信号 �、� 0.9 VSS 通常、

0.8 V から最大 1 V120 � 負荷抵抗、 f = 100 Hz

信号差 �、� � 1% 通常 信号�、�間に於ける出力信号の差異f = 100 Hz

出力一定電圧 2.4 V �10% 出力信号� +、� ‒、� +、� ‒

出力オフセット電圧�、�

�10 mV 通常、�50 mV 最大

� +、� ‒ 間、及び � +、� ‒ 間の一定電流オフセット

リファレンス信号 Z � 幅: 230° 通常、180° ~ 270° 最大中央位置、 図 9参照

推奨リファレンス動作速度における�、�の出力信号期間から

リファレンス信号平均電圧

2.4 V �10% –

リファレンス信号レベル

0.8 VSS 通常、0.6 V ~ 1 V 最大

120 � 負荷抵抗

不活発:活発:

–0.4 V+0.4 V

出力周波数�、� 最大 DC 8 kHzまで –

システム解像度 最大 2 500 ステップ /サイン波

Page 65: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 63

ゼロ位置、機能原理 CNC は信号①~③がポジティブかどうか確認します。図 9 の赤い四分円を参照してください。そしてゼロ位置が計算されますます。� = 最大(90°)、� = ゼロ(0°)。 リファレンス信号の形状は影響を及ぼしません。この一つの象限を強調することが重要で、一つの信号期間ではありません。

特殊設計 SRM 電子測定システムは1リファレンスマーク測定システムとしても提供可能です。注文書にその旨を明記してください。

� 出力信号 A� 出力信号 B、

Aから 90°位相オフセット� リファレンスマーク Z

図 9参照信号位置 00

0072

C6

Page 66: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

64 TPI 120 Schaeffler Technologies

角度エンコーダー付き アキシャル/ラジアルベアリング

設計と安全指針隣接コンポーネントの設計

と安全ガイドライン測定ヘッド用の位置決め内径は 1�30°面取りが必要です; 測定ヘッドの 0 リング用の面取り。測定ヘッドは磁気スケールワッシャー上の全ての面が中心に置かれ、位置決めによって回転に対して固定されていなくてはなりません。コード化された磁気スケールワッシャーのセンタリングのために、ベアリングは隣接コンポーネントのシャフトにより全体高で支えられていなくてはなりません。以下の項目を必ずご確認下さい:■ 測定ヘッドの穴の深さは寸法 Aに準おり、逃がし径と距離については 65ページ、図 10を参照ください。

■ 測定ヘッドのねじ取付け面には、まくれや平坦がないこと。■ 測定ヘッドの配置は 180° �1°、65ページ 、 図 10および 67ページ、図 11を参照ください。

■ ベアリングの取付け、測定システムの信頼性のため、直径 DA最小値を隣接コンポーネントに機械加工してください。表を参照ください。

■ 寸法Fが測定ヘッド取付け後に維持されていることを確認してください。65ページ、図 10を参照してください。

■ 90° エルボプラグのケーブルをご使用になる場合のケーブル出口は 65ページ、図 10を参照してください。

■ 測定ヘッドの高さにおけるケーブルに応力がないこと。 特に90° エルボープラグが使用されている場合、ケーブル応力はプラグの過負荷に繫がります。

逃がし径及び測定ヘッド中心位置 アキシャル /ラジアルベアリング型式

センサーボルト取付け面とベアリング中心間距離

逃がし径 測定ヘッド中心位置

A–0.4 DA最小 F

mm mm mm�0.1

YRTM150 132 215 22

YRTM180 147.2 245.5 25

YRTM200, YRTSM200 160.6 274.5 25

YRTM260, YRTSM260 196.9 345.5 29.75

YRTM325, YRTSM325 231.3 415.5 32.5

YRTM395, YRTSM395 267.5 486.5 33.75

YRTM460, YRTSM460 303.8 560.5 36.5

Page 67: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 65

測定ヘッドがハウジングの奥深くにある場合でも、測定ヘッドのギャップ調整を可能にするため、十分にアクセスできる様にしなくてはなりません。測定ヘッドおよびケーブルは機械的な損傷および液体の長期間の接触に対して適切なカバーによって保護されていなくてはなりません。測定ヘッドの位置決めは取付け面によって決まります。位置決めを固定ボルトの締付けのみで決めるのは不十分です。信号ケーブルの最小屈曲半径を守ってください。測定ヘッドのポケットに液体が堆積してはなりません (IP67)。

� カバー� センサーヘッドを 180°回転させて取付けることは不可能(機能しません)

図 10周辺構造の設計および測定ヘッド

の対角配置 0001

9162

Page 68: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

66 TPI 120 Schaeffler Technologies

角度エンコーダー付き アキシャル/ラジアルベアリング

機械指令条件下に於ける測定装置の安全情報

安全に焦点を置いたシステムについては、測定装置の位置はより高レベルシステムのスイッチが入れられた後に点検されなくてはなりません。危険分析に関連した測定装置の特徴:■ システムには冗長機能を含みません。■ ソフトウェアは出力信号生成に関係しています。■ 以下の事象が発生した場合、電子評価システムから1回ゼロ電圧信号が出力されます。初期運転時に電子ポストプロセッシングシステムによって適切にエラーとして検知できます:‒ 電源の欠陥‒ 四象限運転による 2 つの測定ヘッド信号の妥当性試験におけるエラー(測定ヘッドの不良の検出あるいは接続の緩み、例えば、ケーブルの破損)‒ 許容されている最低限の振幅のアンダーシュート(測定ヘッド不良の検出、測定ギャップ内の許容されない大幅な増加の検出、例えば、機械のクラッシュ後)。

Page 69: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 67

取付け 統合された磁気スケールと小型の測定ヘッドにより最適化されたスペースを有効活用でき、測定システムは非常に簡単に取り付けることが可能です。

アキシャル/ラジアルベアリングのはめあいガイドライン

コード化された磁気スケールワッシャーはベアリング高さ全体で正確に作られたシャフトのはめあいによりセンタリングされます。コード化された磁気スケールワッシャーはベアリング高さ全体で正確に作られたシャフトのはめあいによりセンタリングされます。組付け前、内輪の輸送用ボルトを緩め、内輪と磁気スケールワッシャーが、力を加えることなく、お互いに中心に来る様に段取りしてください。磁気を帯びた工具は使用しないでください。磁気スケールには運搬とはめあい作業のために保護テープが貼ってあります。 ベアリングを組付けるまでは、保護テープを取り除かないでください。アキシアル / ラジアルベアリング YRTMあるいは YRTSMのはめ合いについての追加情報にご注意ください。 TPI 103、 複合荷重用高精度ベアリングをご参照ください。

測定ヘッドのはめあいガイドライン

測定ヘッドの取り付け位置は位置決めポケットの設計によって指定されています。

測定ヘッドの対角配置配置 測定ヘッドの配置は対角配置180° �1°よりも少なかったり大きかったりしてはならず、これが守られないと磁気スケールワッシャーの偏心が測定精度に影響を及ぼします。 図 11及び67ページの図 10をご参照下さい。

図 11測定ヘッドの直径的に反した配置 00

0073

7D

Page 70: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

68 TPI 120 Schaeffler Technologies

角度エンコーダー付き アキシャル/ラジアルベアリング

測定ヘッドのはめあい MEKOEDSソフトウェアとシムを使用し測定ヘッドと磁気スケールワッシャーの外径の距離を設定します。図 12および 51ページを参照してください。 設定:MON 18、角度エンコーダー付きアキシャル/ラジアルベアリングを参照してください。ソフトウェアはその後測定ヘッドを電子評価システムへマッチさせるための Teach-in 処理を実行するために使われます。取付ねじを注意しながら締めてください。 MEKOEDS ソフトウェアでの設定中に振幅表示が 80% を超えないようにしてください。測定ヘッドのセンサー表面は手による圧力負荷のみにして下さい。 50 N 以上の力がかかった場合センサー表面を傷つけることがあります。測定ヘッド用の固定ねじはロックタイト を使って固定されなくてはなりません(再度取り外せます)、 図 12。最大ねじ締め付けトルク MA = 10 Nm。

信号伝送用ケーブルおよびプラグ 電子評価システムへの入力信号用プラグは 8ピン タイプです。最初の Teach-In で、システムは自動的にどの測定ヘッド(白あるいは黄色)がどの入力に接続されているかを検出します。測定ヘッド、プラグおよびケーブルは機械的損傷から保護されなくてはなりません。

� シム� Oリング� 固定ねじ

図 12測定ヘッドのはめ合い 00

0071

E9

Page 71: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 69

注文例、注文型式 アキシャル/ラジアルベアリングは サイズ 395、 図 13の統合型測定システムを必要とします。

ユニット ユニットは以下から構成されています:

注文名称 YRTSM395/SRM01/(2 ピース ) SRMC2-S2 本のケーブルはそれぞれの測定システム単位用に注文されなくてはなりません。

アキシャル /ラジアルベアリング YRTSM395電子評価システム SRM01測定ヘッドと電子評価システムを接続する両側ストレートプラグの 2 mのケーブル 2本

SRMC2-S

� YRTSM395� 測定ヘッド

� シム� 電子評価システム

� 接続ケーブル

図 13注文例、注文名称:単位 00

0073

7B

Page 72: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

70 TPI 120 Schaeffler Technologies

角度エンコーダー付き アキシャル/ラジアルベアリング

その他必要なもの ... 以下の製品も必要となります:

注文名称 MEKOEDSマニュアル TPI 103複合荷重用高精度ベアリング及びMON 18角度エンコーダー付きアキシャル/ラジアルベアリングはシェフラーグループから製本版を入手可能です。

交換部品 以下の交換用部品が入手可能です。69 ページ、図 13 をご参照下さい:

設定および診断用ソフトウェア(インターフェースケーブル 5 m付きの USBメモリースティックは必要に応じて何度でも使用可能)

MEKOEDS

ベアリング組付けおよびメンテナンスマニュアル TPI 103測定システム用 Teach-Inおよび診断マニュアル MON 18両方のマニュアルは PDFファイルとして USBメモリースティックの中にあります。

磁気スケールワッシャー WSM YRT�ベアリング内径 �

リファレンスセンサー付き測定ヘッド(黄)

SRMH ye

リファレンスセンサーなし測定ヘッド(白)

SRMH wh

シム(パケット) SS-SRM電子評価システム SRMB

Page 73: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 71

Page 74: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

72 TPI 120 Schaeffler Technologies

アキシャル /ラジアルベアリング複列測定システム付き

YRTM

0001

87EE

1) 輸送用保持ボルトと抜き穴含む。2) DIN 912 強度区分 10.9 の締付けトルク。3) 転動体セット、ベアリングリング、固定ボルトの弾性変位が考慮された剛性値。4) 注意 !隣接コンポーネントへの固定ボルトの数量(輸送用ボルト、吊り穴除く)。ボルト穴のピッチにご注意ください。

5) L型内輪内径面の座ぐり穴が開いるため、この領域�は支持部として使用する事はできません。

6) 測定ヘッドは固定ボルト穴あるいはボルトヘッド間に取付ける事はできません。したがって外輪の固定ボルト穴 2個分は測定センサー(1個分)固定のため使用いたしません。

7) 注意 !寸法 Hおよび H1は YRT標準仕様より 1 mm大きくなります。

寸法表 ・ 寸法 (mm)

表記 質量 寸法 固定ボルト穴

m d D H H1 HM C DM D1 J J1 内輪 外輪d1 d2 a 数量 4) d3 数量 4)

�kg

YRTM150 6) 6.4 150 240 417) 277) 10 12 214 214 165 225 7 11 6.2 34 7 33

YRTM180 6) 7.7 180 280 447) 307) 10 15 244.5 244 194 260 7 11 6.2 46 7 45

YRTM200 6) 9.7 200 300 45 30 10 15 271.2 274 215 285 7 11 6.2 46 7 45

YRTM260 18.3 260 385 55 36.5 13.5 18 343.8 345 280 365 9.3 15 8.2 34 9.3 33

YRTM325 5) 25 325 450 60 40 15 20 412.6 415 342 430 9.3 15 8.2 34 9.3 33

YRTM395 33 395 525 65 42.5 17.5 20 485.5 486 415 505 9.3 15 8.2 46 9.3 45

YRTM460 45 460 600 70 46 19 22 557.7 560 482 580 9.3 15 8.2 46 9.3 45

Page 75: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 73

穴のパターン� 2本の輸送用保持ボルト

107

121a

ピッチ t1)

吊り穴 ボルト締付けトルク

基本定格荷重 ベアリング摩擦トルク

アキシャル剛性 3)

ラジアル剛性 3)

モーメント剛性 3)

数量 Xt G 数量 アキシャル ラジアルMA

2) 動的 C

静的 C0

動的 C

静的 C0

MRL caL crL ckL

Nm N N N N Nm kN/�m kN/�m kNm/mrad

36X10° M8 3 14 85 000 510 000 77 000 179 000 13 2.3 2.6 11

48X 7.5° M8 3 14 92 000 580 000 83 000 209 000 14 2.6 3 17

48X 7.5° M8 3 14 98 000 650 000 89 000 236 000 15 3 3.5 23

36X10° M12 3 34 109 000 810 000 102 000 310 000 25 3.5 4.5 45

36X10° M12 3 34 186 000 1 710 000 134 000 415 000 48 4.3 5 80

48X 7.5° M12 3 34 202 000 2 010 000 133 000 435 000 55 4.9 6 130

48X 7.5° M12 3 34 217 000 2 300 000 187 000 650 000 70 5.7 7 200

ベアリング YRTM および SRM 測定システム用の限界回転数表記 限界回転数

電子評価システムおよびベアリング

リファレンス動作時

nG nref

min–1 min–1

YRTM150 210 35

YRTM180 190 30

YRTM200 170 30

YRTM260 130 25

YRTM325 110 25

YRTM395 90 15 座ぐり穴が開いている� 領域においては荷重を支持することはできません。

YRTM460 80 15

107

458a

Page 76: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

74 TPI 120 Schaeffler Technologies

アキシャル /ラジアルベアリング複列測定システム付き

YRTSM

0001

67E9

1) 輸送用保持ボルトと抜き穴含む。2) DIN 912 強度区分 10.9 の締付けトルク。3) 注意 !隣接コンポーネントへの固定ボルトの数量(輸送用ボルト、吊り穴除く)。ボルト穴のピッチにご注意ください。

4) 転動体セット、ベアリングリング、固定ボルトの弾性変位が考慮された剛性値。 5) L型内輪内径面の座ぐり穴が開いるため、この領域�は支持部として使用する事はできません。

6) 測定ヘッドは固定ボルト穴あるいはボルトヘッド間に取付ける事はできません。したがって外輪の固定ボルト穴 2個分は測定センサー(1個分)固定のため使用いたしません。

寸法表 ・ 寸法 (mm)

表記 質量 寸法

m d D H H1 HM H2 C D1 DM J J1

�kgYRTSM2006) 9.7 200 300 45 30 10 15 15 274 271.2 215 285

YRTSM260 18.3 260 385 55 36.5 13.5 18.5 18 345 343.8 280 365

YRTSM3255) 25 325 450 60 40 15 20 20 415 412.6 342 430

YRTSM395 33 395 525 65 42.5 17.5 22.5 20 486 485.5 415 505

YRTSM460 45 460 600 70 46 19 24 22 560 557.7 482 580

寸法表 (続く)

表記 基本定格荷重 ベアリング全体の剛性値 4)

モーメント剛性 4)

アキシャル ラジアル アキシャル ラジアル動的Ca

静的C0a

動的C

静的C0

caL crL ckL

N N N N kN/�m kN/�m kNm/mrad

YRTSM2006) 155 000 840 000 94 000 226 000 4 1.2 29

YRTSM260 173 000 1 050 000 110 000 305 000 5.4 1.6 67

YRTSM3255) 191 000 1 260 000 109 000 320 000 6.6 1.8 115

YRTSM395 214 000 1 540 000 121 000 390 000 7.8 2 195

YRTSM460 221 000 1 690 000 168 000 570 000 8.9 1.8 280

Page 77: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 75

穴のパターン� 2本の輸送用保持ボルト

107

121a

固定ボルト穴 輸送用ボルト ピッチ t1)

吊り穴 ボルト締付けトルク

内輪 外輪 数量d1 d2 a d3 数量 3) 数量 Xt G 数量 MA

2)

Nm

7 11 6.2 7 45 2 48X7.5° M8 3 14

9.3 15 8.2 9.3 33 2 36X10° M12 3 34

9.3 15 8.25) 9.3 33 2 36X10° M12 3 34

9.3 15 8.2 9.3 45 2 48X7.5° M12 3 34

9.3 15 8.2 9.3 45 2 48X7.5° M12 3 34

ベアリング YRTSM および SRM 測定システム用の限界回転数表記 限界回転数

電子評価システムおよびベアリング

リファレンス動作時

nG nref

min–1 min–1

YRTSM200 1 160 30

YRTSM260 910 25

YRTSM325 760 25

YRTSM395 650 15 座ぐり穴が開いている 5)

� 領域においては荷重を支持することはできません。YRTSM460 560 15

0000

718A

Page 78: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

76 TPI 120 Schaeffler Technologies

SRM 電子測定システム

12 ピン フランジプラグのプラグ構成

0000

7073

チェック用ケーブルは内部で電源ケーブルに接続されています(2と 12、11と 10)。それらは供給ケーブル上で電圧の降下を補うためにモータ制御装置によって測定ケーブルとして使用されます(4ワイヤー原理)。ご使用の制御装置がこの機能をサポートしていない場合、電源の電圧降下を減らすために 2本の 5 Vケーブル、2本の 0Vケーブルとして並列に使用する事ができます。ハウジングはシールドされています。電子評価システム ( 保護クラス IP67):� RS232� 固定用ねじ穴 �2 DIN 912-M4�10� 電子ポストプロセッシングシステムへのシールドされたケーブル付のプラグ(配布には含まれない)

12 ピン フンランジ型プラグ

5 6 8 1 3 4 12 10 2 11 9 7 /

A B R 5 V (UP) 0 V (UN) 5 V (フィーラー)

0 V (フィーラー)

フリー / フリー

+ – + – + – – – – – – – –

– – – – – – IEC 747 EN 50 178 – – – – –

0001

9163

Page 79: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

Schaeffler Technologies TPI 120 77

測定ヘッド �, 接続ケーブル SRMC..-A � および SRMC..-S �(接続ケーブルの設計:50ページを参照して下さい)

0001

9164

Page 80: 複合荷重のための高精度ベアリング - Schaeffler Group...成功につながる 「added competence」 送り軸、メインスピンドル、ロータリーテーブルやリニアガイ

シェフラージャパン株式会社〒 221-0031横浜市神奈川区新浦島町 1-1-32ニューステージ横浜Tel.: +81 45 274 8212Fax: +81 45 274 8222Internet: [email protected]

このカタログは細心の注意を払って作成されていますが、誤りまたは欠落に対して当社は責任を負いかねます。また技術の進歩に応じて内容を変更 することがあります。

© Schaeffler Technologies AG & Co. KG

発行日 : 2012 年 5 月

当社の許可なく、このカタログの全部または一部を複写、複製することを禁じます。TPI 120 JP-JPM

ATN

R 02

9485

894-

0000

/ T

PI 1

20 /

01

/ JP

-JP /

201

2051

/ P

rinte

d in

Ger

man

y by

tüm

mel