静電容量型加速度センサー model 2220 - kronemodel 2220...

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・静電容量型加速度センサー  N2 Damped ・±4V Differential出力 (or 0.5~4.5V Single End出力) ・低消費電力 ・稼動温度 -55~+125℃ ・印加電圧 +9~+32V ・シンプルな4線接続 ・低インピーダンス出力 (30Mケーブルまで使用可能) ・DC/AC加速度検出 ・各Gレンジ対応(±2~±200G) ・アルミモジュール(アルマイト処理) ・低ノイズ ・連番管理 特性 sunnpou su 静電容量型加速度センサー Model 2220 MODEL2220は内部にMODEL1221Lを組み込んだ高駆動の加速度センサー です。主に民生、産業用で低インピーダンスにて測定が必要な加速度計測に 適しております。周波数レンジはDC~中周波数の加速度計測などに向いて います。センサーは、小型化された静電容量感知素子とカスタムIC感知アン プが内蔵されており、2種類の出力(Differential)を備えています。アルマイト 処理されたケースはエポキシ樹脂で密閉されており、2つの#4(or M3)で簡 単に取り付けることが出来ます。また、このセンサーには電圧調整機能が搭 載されており、供給電圧の変化の影響を最小限に抑えます。温度変化や傾斜 に対しても比較的影響を受けにくくなっています。全ての製品には校正シー トが添付され、個々のセンサーの仕様値が記載されています。 稼動 MODEL2220加速度計モジュールは、次頁の特性表に示される様に2つのアナログ電圧出力を発生させます。感度軸はセンサ ー底面に加速度が加わる様に検出軸に対して垂直に設置いたします。シグナル出力は、約2.5Vを共通の基準として2つの出力 (AOP/AON)に区別されます。出力スケールは、9~32Vの供給電圧から独立しています。加速度がゼロの時に、出力格差電圧 は0Vを示します。(基準ゼロ出力)加速度のFSは、0Vを基準に±4V(出力格差8V)です。 主な使用用途 ・振動解析 ・飛行テスト ・機械制御 ・モーダル分析 ・ロボット制御 ・衝撃テスト

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Page 1: 静電容量型加速度センサー Model 2220 - KRONEModel 2220 MODEL2220は内部にMODEL1221Lを組み込んだ高駆動の加速度センサー です。主に民生、産業用で低インピーダンスにて測定が必要な加速度計測に

・静電容量型加速度センサー  N2 Damped

・±4V Differential出力 (or 0.5~4.5V Single End出力)

・低消費電力

・稼動温度 -55~+125℃

・印加電圧 +9~+32V

・シンプルな4線接続

・低インピーダンス出力

(30Mケーブルまで使用可能)

・DC/AC加速度検出

・各Gレンジ対応(±2~±200G)

・アルミモジュール(アルマイト処理)・低ノイズ・連番管理

特性

sunnpou

su

静電容量型加速度センサー

Model 2220

MODEL2220は内部にMODEL1221Lを組み込んだ高駆動の加速度センサーです。主に民生、産業用で低インピーダンスにて測定が必要な加速度計測に適しております。周波数レンジはDC~中周波数の加速度計測などに向いています。センサーは、小型化された静電容量感知素子とカスタムIC感知アンプが内蔵されており、2種類の出力(Differential)を備えています。アルマイト処理されたケースはエポキシ樹脂で密閉されており、2つの#4(or M3)で簡単に取り付けることが出来ます。また、このセンサーには電圧調整機能が搭載されており、供給電圧の変化の影響を最小限に抑えます。温度変化や傾斜に対しても比較的影響を受けにくくなっています。全ての製品には校正シートが添付され、個々のセンサーの仕様値が記載されています。

稼動MODEL2220加速度計モジュールは、次頁の特性表に示される様に2つのアナログ電圧出力を発生させます。感度軸はセンサー底面に加速度が加わる様に検出軸に対して垂直に設置いたします。シグナル出力は、約2.5Vを共通の基準として2つの出力(AOP/AON)に区別されます。出力スケールは、9~32Vの供給電圧から独立しています。加速度がゼロの時に、出力格差電圧は0Vを示します。(基準ゼロ出力)加速度のFSは、0Vを基準に±4V(出力格差8V)です。

主な使用用途

・振動解析 ・飛行テスト ・機械制御 ・モーダル分析 ・ロボット制御 ・衝撃テスト

Page 2: 静電容量型加速度センサー Model 2220 - KRONEModel 2220 MODEL2220は内部にMODEL1221Lを組み込んだ高駆動の加速度センサー です。主に民生、産業用で低インピーダンスにて測定が必要な加速度計測に

性能仕様(Gレンジ別) 

性能仕様(全Gレンジ)

MODEL NUMBER 2220-002 2220-005 2220-010 2220-025 2220-050 2220-100 2220-200 UNIT

Gレンジ ±2 ±5 ±10 ±25 ±50 ±100 ±200 g

周波数応答(Nominal、3db)① 0-400 0-600 0-1000 0-1500 0-2000 0-2500 0-2500 Hz

感度、Differential② 2000 800 400 160 80 40 20 mV/g

出力ノイズ

Differential(RMS、typical) 8 9 10 25 50 100 200 μg/(root Hz)

耐衝撃(0.1ms) 2000 g

Notes①;250Hz±100Hz、-3dBバンド幅のオプション選択可能です。 Notes②;Single End出力の場合は、表示出力が1/2となります

PARAMETER MIN TYP MAX UNIT

他軸感度影響 1 2 %

-2G 4.0 ZERO加速度範囲③

-5G~-200G 1.5 % of span

-2G 100 200 ZERO加速度温度ドリフト

Tc=-55to+125℃② -5G~-200G 50 100 (ppm of span)/℃

キャリブレーション誤差(±Gレンジ)③ 1 2 %

-2&-5 -200 温度ドリフト

(±Gレンジ) Tc=-40to+80℃ -10~-200 -150

+150

ppm/℃

-2~-50 0.3 0.5 非直線性

(FS-90~+90%)③ -100&-200 0.5 1.0 % of span

供給電源拒絶比 50 >65 dB

出力インピーダンス 1 Ω

共通出力電圧モード 2.45 VDC

印加電圧 9 32 VDC

操作電流(AOP&AON open) 12 14 mA DC

重量(ケーブル含まず) 10 grams

ケーブル重量 25 Grams/meter

信号特性Vs and GND(電源):赤と黒の各配線。電源(+9~32VDC)とGNDAOP/AON(出力):緑と白の各配線

アナログ出力電圧は加速度と比例します。AOP電圧は+加速度に比例して増大します。逆に、AONは減少します。ゼロ加速度時に両出力は2.5Vで等しくなります。またこのセンサーは静的加速度を検出しますので、地球の重力に対して1Gの加速度を常に検出します。(DC値からの測定)この2つの出力は同時に使用することも(Differential)2つの出力を別々に使用すること(Single End)も可能です。

su

Notes③;100G以上versionsは、±65Gでテストした数値です。

Page 3: 静電容量型加速度センサー Model 2220 - KRONEModel 2220 MODEL2220は内部にMODEL1221Lを組み込んだ高駆動の加速度センサー です。主に民生、産業用で低インピーダンスにて測定が必要な加速度計測に

株式会社クローネ本社:〒124-0023 東京都 葛飾区 東新小岩2-22-1TEL:03-3695-5431 FAX:03-3695-5698大阪支店:〒530-0054大阪市北区南森町2-2-9南森町八千代ビル7FTEL:06-6361-4831 FAX:06-6361-9360http://www.krone.co.jp/

MODEL2220 Single End出力参考回路

R1、R2、R3&R4=5kΩ~50kΩ

R1=R3誤差 0.1%以内

R2=R4誤差 0.1%以内

R2/R1比率誤差 0.1%以内

R4/R3比率誤差 0.1%以内

ケーブル長さ考察MODEL2220は、ケーブル長さを最大15Mまで確認テストを行うことなく付属の1Mケーブルに付け足すことができます。15M以上にケーブルを延ばす場合は、20~50kHz発振領域のDifferential出力と加速度センサーにかかる振動をそれぞれ個別の装置で確認することを推奨します。もし、振動がないと示せば問題なく使用できます。出力電流値と限界値の観点からMODEL2220は600Mまで延長可能です。しかし、15Mから600Mの間でそれぞれのデバイスが発振を示す場合があります。

su

MODEL2220加速度センサーを分解能、ノイズ共に最高の性能でご使用いただくためにはAOP・AONの両出力をDifferen-tial出力にて電圧測定装置に接続することをご推奨いたします。ご使用の計測装置にDifferential出力入力機能が無い場合、またはSingle End出力で使用したい場合には上記の回路をご参照下さい。

参照回路は2.5Vを共通の基準出力とする±4VのDifferential出力をGND(0V)を中心とするSingle End出力に変換するものです。この参照回路は、計測エラーの原因となるグランドノイズを低減させる特徴があります。

 オペアンプは電圧測定装置に出来るだけ近い位置にレイアウトして下さい。信号線を長くするとノイズの影響を受けやすくなります。(Single End出力の場合)使用出来るオペアンプTYPEは、μA741または、LM124の1/4等です。供給電源はオペアンプが正負の加速度信号をSingle End出力にするために±10~±15V必要です。

オペアンプのゲインはR2/R1の比率で決められます。(この場合R4=R2、R3=R1とします)R1~R4が全て同じ値である場合、ゲインは1に等しく出力電圧幅は±4VのSingle End出力となります。±5VのSingle End出力を得るためにはゲインをR4/R3 = R6/R5 = 5/4 = 1.25に設定します。R2とC1がGNDに接続されている場合、オペアンプのSingle Endの中点電圧はGND(0V)となります。他の固定電圧を使用して中点基準電圧とする場合、出力信号はその電圧を基準にシフトしていきます。キャパシターのC1とC2(C1=C2)は、特定の周波数を遮断するために使用します。