実践大学院要覧h31 - 実践女子大学/実践女子 ... · 第6週...

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生活環境学専攻 前期 2単位 環境生理学、環境科学、人類学、人間工学、工業デザイン等の領 域における各種の書籍あるいは論文を取り上げ、講読および討議を 行う。 本科目の履修を通じて、広い視野、洞察力、多様な価値観、およ び国際感覚を身につける。さらに、学ぶ愉しみを知り、生涯にわた り知を探求し、学問を続ける態度を身につける。 第1週 概要説明 第2週 寒冷の人体影響に関する和文の講読 第3週 高温の人体影響に関する和文の講読 第4週 環境科学系の和文の講読 第5週 人類学に関する和文の講読 第6週 人間工学に関する和文の講読 第7週 工業デザインに関する和文の講読 第8週 寒冷の人体影響に関する英文の講読 第9週 高温の人体影響に関する英文の講読 第10週 環境科学系の英文の講読 第11週 人類学に関する英文の講読 第12週 人間工学に関する英文の講読 第13週 工業デザインに関する英文の講読 第14週 自由選択による英文の講読 第15週 総括 指定した書籍や論文等を事前に読解しておく。また、講義の後、 学習内容および討議内容について復習し、レポート用紙1~2枚に まとめ、次の講義開始前迄に提出すること。事前および事後の学修 については、週当たり、各々少なくとも2時間以上を充てて臨む必 要がある。 書籍や文献等を適宜使用する。 論文の発表40%、討議への参加状況40%、レポート20%とする。 学生へのフィードバックについては、毎回の授業後および日常の空 き時間において、レポートについての講評、学生の優れるところ、 考察の不足するところ等について、学生各人に対し講評する。ま た、全ての授業を終えた後、総評を行う。 書籍や文献等を適宜提示する。 生活環境学専攻 後期 1単位 環境生理学、環境科学、人類学、人間工学、工業デザイン等の領 域における各種の研究テーマに関し、先ず基礎的な実験手法を習得 する。次に応用的研究を行い、その成果について発表する。 学修を通じて、課題の発見、目標の設定、計画の立案、問題解 決、実行、そして優れたプレゼンテーション能力を身につける。真 理を探求することにより、新たな知を創造しようとする態度を身に つける。 第1週 概要説明 第2週 人体計測の基礎的実験 第3週 人体計測の応用的実験 第4週 身体動作の基礎的実験 第5週 身体動作の応用的実験 第6週 運動生理学の基礎的実験 第7週 運動生理学の応用的実験 第8週 温熱生理学の基礎的実験 第9週 温熱生理学の応用的実験 第10週 生体電気の基礎的実験 第11週 生体電気の応用的実験 第12週 感覚に関する基礎的実験 第13週 感覚に関する応用的実験 第14週 自由課題による実験 第15週 成果の発表、総括 次回の実験内容に関連する文献を提示するので、事前に学習して 臨む必要がある。また実験後には、レポートを作成し、次回の実験 の開始前迄に提出すること。なおレポート作成に際し、引用文献を 充実させることが重要である。事前および事後の学修のための時間 については、週あたり、各々2時間以上とする。 適宜、資料を提示する。 レポート40%、実験に取り組む姿勢40%、成果の発表20%とす る。学生へのフィードバックについては、授業の後または日常の空 き時間において、レポート内容や成果の発表内容に関し、優れると ころや不足するところ等について、学生個人ごとに講評する。ま た、全てを終えた後、半期全体を振り返り、総評を述べる。 適宜、文献等を示す。 実験に適した服装を心がけること。 ─ 93 ─

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Page 1: 実践大学院要覧H31 - 実践女子大学/実践女子 ... · 第6週 生体信号のmatlabによる逆フーリエ変換処理について 第7週 生体信号のデジタル信号処理について

 環境人間工学特論A

  

山崎 和彦

生活環境学専攻 前期 2単位  

【授業のテーマ】

   環境生理学、環境科学、人類学、人間工学、工業デザイン等の領

  域における各種の書籍あるいは論文を取り上げ、講読および討議を

  行う。

【授業における到達目標】

   本科目の履修を通じて、広い視野、洞察力、多様な価値観、およ

  び国際感覚を身につける。さらに、学ぶ愉しみを知り、生涯にわた

  り知を探求し、学問を続ける態度を身につける。

【授業の内容】

  第1週 概要説明

  第2週 寒冷の人体影響に関する和文の講読

  第3週 高温の人体影響に関する和文の講読

  第4週 環境科学系の和文の講読

  第5週 人類学に関する和文の講読

  第6週 人間工学に関する和文の講読

  第7週 工業デザインに関する和文の講読

  第8週 寒冷の人体影響に関する英文の講読

  第9週 高温の人体影響に関する英文の講読

  第10週 環境科学系の英文の講読

  第11週 人類学に関する英文の講読

  第12週 人間工学に関する英文の講読

  第13週 工業デザインに関する英文の講読

  第14週 自由選択による英文の講読

  第15週 総括

【事前・事後学修】

   指定した書籍や論文等を事前に読解しておく。また、講義の後、

  学習内容および討議内容について復習し、レポート用紙1~2枚に

  まとめ、次の講義開始前迄に提出すること。事前および事後の学修

  については、週当たり、各々少なくとも2時間以上を充てて臨む必

  要がある。

【テキスト・教材】

  書籍や文献等を適宜使用する。

【成績評価の方法・基準とフィードバック】

   論文の発表40%、討議への参加状況40%、レポート20%とする。

  学生へのフィードバックについては、毎回の授業後および日常の空

  き時間において、レポートについての講評、学生の優れるところ、

  考察の不足するところ等について、学生各人に対し講評する。ま

  た、全ての授業を終えた後、総評を行う。

【参考書】

  書籍や文献等を適宜提示する。

 環境人間工学実験A

  

山崎 和彦

生活環境学専攻 後期 1単位  

【授業のテーマ】

   環境生理学、環境科学、人類学、人間工学、工業デザイン等の領

  域における各種の研究テーマに関し、先ず基礎的な実験手法を習得

  する。次に応用的研究を行い、その成果について発表する。

【授業における到達目標】

   学修を通じて、課題の発見、目標の設定、計画の立案、問題解

  決、実行、そして優れたプレゼンテーション能力を身につける。真

  理を探求することにより、新たな知を創造しようとする態度を身に

  つける。

【授業の内容】

  第1週 概要説明

  第2週 人体計測の基礎的実験

  第3週 人体計測の応用的実験

  第4週 身体動作の基礎的実験

  第5週 身体動作の応用的実験

  第6週 運動生理学の基礎的実験

  第7週 運動生理学の応用的実験

  第8週 温熱生理学の基礎的実験

  第9週 温熱生理学の応用的実験

  第10週 生体電気の基礎的実験

  第11週 生体電気の応用的実験

  第12週 感覚に関する基礎的実験

  第13週 感覚に関する応用的実験

  第14週 自由課題による実験

  第15週 成果の発表、総括

【事前・事後学修】

   次回の実験内容に関連する文献を提示するので、事前に学習して

  臨む必要がある。また実験後には、レポートを作成し、次回の実験

  の開始前迄に提出すること。なおレポート作成に際し、引用文献を

  充実させることが重要である。事前および事後の学修のための時間

  については、週あたり、各々2時間以上とする。

【テキスト・教材】

  適宜、資料を提示する。

【成績評価の方法・基準とフィードバック】

   レポート40%、実験に取り組む姿勢40%、成果の発表20%とす

  る。学生へのフィードバックについては、授業の後または日常の空

  き時間において、レポート内容や成果の発表内容に関し、優れると

  ころや不足するところ等について、学生個人ごとに講評する。ま

  た、全てを終えた後、半期全体を振り返り、総評を述べる。

【参考書】

  適宜、文献等を示す。

【注意事項】

  実験に適した服装を心がけること。

 生活環境学・修士

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-1-─ 93 ─

生活環境学・修士

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生活環境学・修士

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 環境人間工学特論B

 ジャーナルに出ている図を描けるように

佐藤 健

生活環境学専攻 前期 2単位  

【授業のテーマ】

  近年、生体信号を用いて、福祉機器の制御や評価を行う試みが進め

  られている。そのために必要な生体信号とその処理の方法について

  学修する。理論や計算だけでなく、信号処理ソフトによる演習も行

  う。

【授業における到達目標】

  生体信号の種類とその特徴について理解できる。

  生体信号を利用する際に必要なその処理や制御の方法を理解でき

  る。

  MATLAB、VEEなどのソフトウエアを用いてそれらの処理を実現でき

  る。

【授業の内容】

  第1週 授業内容の全体について

  第2週 生体信号の種類とその特徴について

  第3週 生体信号に特徴的な増幅の方法について

  第4週 生体信号のMATLABへの入力と移動平均処理について

  第5週 生体信号のMATLABによるフーリエ変換処理について

  第6週 生体信号のMATLABによる逆フーリエ変換処理について

  第7週 生体信号のデジタル信号処理について

  第8週 生体信号のフーリエ変換について

  第9週 生体信号のZ変換処理について

  第10週 生体信号のデジタルフィルタについて

  第11週 デジタルフィルタ処理 (ローパスフィルタ )

  第12週 デジタルフィルタ処理(バンドパスフィルタ)

  第13週 生体信号のデジタルフーリエ変換

  第14週 Wavelet変換

  第15週 まとめ

【事前・事後学修】

  生体信号の種類を調べておくことにおよそ30時間程度必要

  AD変換の基本データの処理におよそ30時間程度必要

【テキスト・教材】

  教場で指示する。

【成績評価の方法・基準とフィードバック】

  演習課題30%×3回以上により、100%とする。

  課題は、発表し解説を行う。

【参考書】

  教場で指示する。

【注意事項】

  特になし。

 環境人間工学実験B

 ジャーナルレベルの実験手技の習得

佐藤 健

生活環境学専攻 後期 1単位  

【授業のテーマ】

  人間工学実験は、近年の少子高齢化が加速していく中、重要な役割

  を果たす学問領域である。この人間工学実験では、障害者や高齢者

  のQuality Of Life(生活の質: QOL)の向上を実現するために、自

  立、そしてバリアフリーを工学的に支援する方法・手段を研究す

  る。

【授業における到達目標】

  個々の研究テーマの研究背景、実験内容をきちんと理解し、短期目

  標を各々自ら設定し、それを期限内に達成できること。

【授業の内容】

  第1週 授業の進め方について

  第2週 授業における個々の研究テーマを設定

  第3週 授業における個々の研究テーマを実施計画

  第4週 授業における個々の研究テーマの先行研究調査

  第5週 授業における個々の研究テーマの研究課題を検索

  第6週 授業における個々の研究テーマの短期目標

  第7週 実験の準備状況

  第8週 プレテスト状況

  第9週 実験実施

  第10週 実験の成果について

  第11週 実験データのノイズ処理

  第12週 実験データの高度な処理

  第13週 実験データの統計処理

  第14週 実験データの検定方法

  第15週 まとめ

【事前・事後学修】

  文献を読んだり、実験機材の準備におよそ30時間程度必要。

【テキスト・教材】

  教場で指示する

【成績評価の方法・基準とフィードバック】

  文献調査:30%、実験計画と実施:50%、結果発表:20%

  適宜、内容に関してフィードバックを行う。

【参考書】

  教場で指示する

【注意事項】

  特になし

 

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生活環境学・修士

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 環境人間工学実験C

 3Dプリンターを使いこなす

塚原  肇

生活環境学専攻 後期 1単位  

【授業のテーマ】

   前期で学んだプロダクトデザインの背景、技術をもとに、実際の

  生活用具のデザインおよび制作を行う。

【授業における到達目標】

   3DCADでデザインを行い、3Dプリンターで試作を行うノウハウを

  身につける。

【授業の内容】

  第1週:ガイダンス

  第2週:スケッチアップを理解する

  第3週:スケッチアップで部屋のインテリア描く

  第4週:スケッチアップでテッシュボックスを描く

  第5週:3DCADを理解する

  第6週:3DCADでマグカップを描く

  第7週:3Dプリンタを理解する

  第8週:3Dプリンタでマグカップを作製する

  第9週:文房具をデザインする

  第10週:3DCADで文房具を入力する

  第11週:3Dプリンタで文房具を作製する

  第12週:アクセサリーをデザインする

  第13週:3DCADでアクセサリーを入力する

  第14週:3Dプリンタでアクセサリーを制作する

  第15週:まとめ

【事前・事後学修】

  【事前学修】授業時間内に作品を完成させるために、演習テーマの

  コンセプトやデザインは事前に決定しておく。(学修時間 週最低

  2時間以上)

  【事後学修】授業時間内に完成しなかった作品は必ず自宅で作成し

  て次の課題の構想を練っておく。(学修時間 週最低2時間以上)

【テキスト・教材】

  必要に応じて資料を配布する。

【成績評価の方法・基準とフィードバック】

  授業の取り組み(20%)、受講レポート(40%)、プレゼンテー

  ション(40%)で評価する

   実際に3Dプリンターで作製したモノを使用して、使い勝手、デザ

  イン等の評価レポートを作成しプレゼンテーションを行い、内容に

  ついてディスカッションを行う。

【参考書】

  テキスト:PRODUCT DESIGN[プロダクトデザイン] 商品開発に関

  わるすべての人へ 発行・販売:ワークスコーポレーション 定価

  :本体3200円+税 ISBN978-86267-063-2C3055

【注意事項】

  これからの生産現場では3Dプリンターが主役になります。是非、使

  いこなせるようになってください。

 環境人間工学特論C

 プロダクトデザインの手法を理解する

塚原  肇

生活環境学専攻 前期 2単位  

【授業のテーマ】

   プロダクトデザインの手法・理念は、今や多くの企業が経営戦略

  として活用しています。それは工業の領域にとどまらず、アパレ

  ル、建築、農業の領域にまで及んでいます。本講義では、モノ作り

  からマーケティングまで、幅広くプロダクトデザインの世界を解説

  する。

【授業における到達目標】

  プロダクトデザインの手法・プロセスを理解して、様々な分野で応

  用できる技術を身につける。

【授業の内容】

  第1週:ガイダンス

  第2週:プロダクトデザインの背景

  第3週:社会とプロダクトデザイン

  第4週:企業とプロダクトデザイン

  第5週:デザインマネジメント

  第6週:デザインプロセス

  第7週:ユーザ評価のための手法

  第8週:コンセプトのための手法

  第9週:視覚化のための手法

  第10週:デザイン評価のための手法

  第11週:科学とデザイン

  第12週:マーケティングとデザイン

  第13週:技術とデザイン

  第14週:シックスシグマ

  第15週:まとめ

【事前・事後学修】

  【事前学修】次回の授業範囲を予習し、分からない専門用語等は必

  ず下調べをしておく。(学修時間 週最低2時間以上)

  【事後学修】授業の内容を再度通読して理解できているかどうかを

  自分なりに判断する。分からない部分があれば、次回の授業あるい

  は空き時間に質問する。(学修時間 週最低2時間以上)

【テキスト・教材】

  必要に応じてコピーを配布する。

【成績評価の方法・基準とフィードバック】

  授業の取り組み(20%)、受講レポート(40%)、プレゼンテー

  ション(40%)で評価する

  終了時にプロダクトデザインの取組に関してのプレゼンテーション

  を行い、コメントを与える。

【参考書】

  テキスト:PRODUCT DESIGN[プロダクトデザイン] 商品開発に関

  わるすべての人へ 発行・販売:ワークスコーポレーション 定価

  :本体3200円+税 ISBN978-86267-063-2C3055

【注意事項】

  プロダクトデザインの手法とプロセスは多くの分野の問題解決に応

  用が聞きます。いずれの分野に進むにしてもしっかり身につけるこ

  とを推奨します。

 生活環境学・修士

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-3-─ 95 ─

生活環境学・修士

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生活環境学・修士

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 生活材料科学特論A

  

加藤木 秀章

生活環境学専攻 前期 2単位  

【授業のテーマ】

  繊維の集合体であるテキスタイル材料(布)は組成、構造によって

  特性が決まる。布の構造と力学的性質・温熱的性質の関係、およ

  び、これら物性値と着心地との関係を検討する。

【授業における到達目標】

  布の物性値と糸・布の構造との関係を推測することができるように

  なること。

【授業の内容】

  第1週 概要説明

  第2週 糸の構造、太さと番手

  第3週 糸の力学特性

  第4週 布の構造①(厚さ、目付、組織)

  第5週 布の構造②(糸密度、組織)

  第6週 織物の力学特性

  第7週 編物・不織布の力学特性

  第8週 布の小変形特性

  第9週 布の回復性

  第10週 布の形態と外観

  第11週 布の温熱特性

  第12週 布の快適性

  第13週 布の構造と特性の関係

  第14週 多変量解析による解析

  第15週 まとめ

【事前・事後学修】

  【事前学修】学部の「テキスタイル材料学」の内容を復習しておく

  こと。また、シラバスを参考に次回授業予定の学修項目を予め調べ

  ておくこと。(学修時間 週2時間)

  【事後学修】授業およびレポート課題の内容を復習すること。(学

  修時間 週2時間)

【テキスト・教材】

  適宜資料を配布する。

【成績評価の方法・基準とフィードバック】

  レポート 60%

  平常点(授業態度・提出課題)40%

  提出されたレポートは、次回授業時にフィードバックを行う。

【参考書】

  授業中に適宜紹介する。

 生活材料科学実験A

  

加藤木 秀章

生活環境学専攻 後期 1単位  

【授業のテーマ】

  糸と布の構造、力学的特性、温熱的特性を測定し、それらの相互関

  係を統計処理して解析する。また、これらの物性値をKESにより測

  定し、風合いなど着心地との関係を探求する。

【授業における到達目標】

  糸と布の構造と物性値と人の感覚との対応関係を考えることができ

  るようになること。

【授業の内容】

  第1週 概要説明と試料作成

  第2週 糸の構造

  第3週 糸の太さと番手

  第4週 糸の応力-歪曲線

  第5週 布の構造①(厚さ、目付、組織)

  第6週 布の構造②(糸密度、組織)

  第7週 布の強伸度特性

  第8週 KESによる布の小変形特性

  第9週 布の回復性

  第10週 布の形態と外観計測

  第11週 布の温熱特性

  第12週 データの整理と解析

  第13週 布の構造と特性の統計的処理

  第14週 重回帰分析による解析

  第15週 まとめ

【事前・事後学修】

  【事前学修】前期の「生活材料科学特論A」を履修しておくこと。

  また、シラバスを参考に次回授業予定の学修項目を予め調べておく

  こと。(学修時間 週2時間)

  【事後学修】実験結果をよく吟味し、考察して、レポートを作成す

  ること。(学修時間 週2時間以上)

【テキスト・教材】

  適宜資料を配布する。

【成績評価の方法・基準とフィードバック】

  平常点(授業態度)20%

  実験の提出レポート 80%

  提出されたレポートは、次回授業時にフィードバック(考察につい

  てディスカッションなど)を行う。

【参考書】

  授業中に適宜紹介する。

 

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生活環境学・修士

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 生活材料科学特論C

  

牛腸 ヒロミ

生活環境学専攻 前期 2単位  

【授業のテーマ】

   被服材料やインテリア・プロダクト材料などの染色・加工を理解

  する上で必要な素材の構造と物性、染色理論について学び、各素材

  の実際的な染色方法や染色加工のプロセスを理解する。さらに消費

  性能についても言及する。

   事前にテキストを読んで要約し、授業内で質疑応答により議論を

  深め、必要なところは講義を行う。

   原書を読む力、理解する力、それを説明する力、質疑に応える力

  などを付ける。

【授業における到達目標】

  1.生活材料として有用な性能を持つウールをはじめ各種獣毛繊維の

  構造と性質を理解する。

  2.獣毛の染色理論を理解する。

  3.ウールの染色工程について、深く理解する。

  4.英語での標記を理解する。

  5.自己研鑚力を養う。

【授業の内容】

  1.導入

  2.The Structure of Wool

  3.The Chemical and Physical Basis for Wool Dyeing

  4.The Role of Auxiliaries in the Dyeing of Wool and other

  Keratin Fibers

  5.Ancillary Processes in Wool Dyeing

  6.Bleaching and Whitening of Wool, Photostability of Whites

  7.まとめ

  8.Wool-dyeing Machinery

  9.Dyeing Wool with Acid and Mordant Dyes

  10.Dyeing Wool with Metal-complex Dyes

  11.Dyeing Wool with Reactive Dyes

  12.Dyeing Wool Blends

  13.The Coloration of Human Hair

  14.Wool Printing

  15.まとめ

【事前・事後学修】

  事前にテキストを読んで、要約し、分からない言葉や必要な知識を

  調べておく。最低3時間。事後には事前学修で分からなかったこと

  が理解できているかを確認する。2時間。

【テキスト・教材】

  David M. Lewis and John A. Rippon, The Coloration of Wool

  and other Keratin Fibres, John Wiley and Sons, 2013

【成績評価の方法・基準とフィードバック】

   各回の発表態度60%、受講レポート40%

   プレゼンの内容と質疑応答、レポート内容を授業の中で評価す

  る。

【参考書】

   適宜紹介する。

【注意事項】

  授業準備をしっかりと行うこと。

 生活材料科学実験C

  

牛腸 ヒロミ

生活環境学専攻 後期 1単位  

【授業のテーマ】

  洗剤、汚れ、揮発性有機化合物、染料の物性測定や分析などに、機

  器を用いる方法を修得し、習熟する。

  FT-IR分析、紫外・可視吸光分析などの分光分析、ガスクロマトグ

  ラフィー(GC)や高速液体クロマトグラフィー(HPLC)などを用い

  た分離分析などを中心に行う。

【授業における到達目標】

  1.汎用機器が一人で使いこなせ、分析結果の考察ができる。

  2.原理を理解し、目的によって機器を使い分けることができる。

  研鑽力をあげる。

【授業の内容】

  Ⅰ.大気中のにおい物質の分析

  1.におい識別装置、FT-IRの原理

  2.試料の調製

  3.測定と結果の整理

  4.解析と考察

  Ⅱ.タンパク質および油汚れの測定

  5.GC、HPLCの原理

  6.試料の調製

  7.測定と結果の整理

  8.解析と考察

  Ⅲ.天然染料の染着量の測定

  9.紫外・可視吸光分析法の原理

  10.試料の調製

  11.吸光度測定の結果と整理

  12.染色物の測色と金属元素の定量

  13.測定結果の整理

  14.解析と考察

  15.総括

【事前・事後学修】

  プリントを事前に読んで準備をする。2時間。事後はデータを整理

  し、レポートを書く。4時間。

【テキスト・教材】

  プリントを用意する。

【成績評価の方法・基準とフィードバック】

  授業態度40%、実験レポート60%。授業時間中に解説をする。

【参考書】

  適宜紹介する。

【注意事項】

  予習復習を必ず行う。

 生活環境学・修士

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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生活環境学・修士

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生活環境学・修士

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 衣環境設計学特論A

  

川上 梅

生活環境学専攻 前期 2単位  

【授業のテーマ】

  着衣基体としての人体形態を成長・老化、人種差、男女差、個人差

  の観点から理解し、さらに運動機能・衛生機能を考慮した快適な衣

  環境設計について理解する。すなわち、人体形態データの既製衣料

  サイズ設定から衣服パターン設計までを講述する。

【授業における到達目標】

  衣服設計の基本となる人体に関する基本的な知識を得ると共に、体

  型とパターンとの関係を理解することを、本授業の到達目標とす

  る。

【授業の内容】

  第1週 衣服設計を目的とした人体形態把握の歴史

  第2週 人体形態把握法

  第3週 一次元データ解析

  第4週 人体形態の変異

  第5週 既製衣料サイズ

  第6週 二次元的データ解析

  第7週 三次元データ解析方法の紹介

  第8週 子どもの人体形態と衣服

  第9週 成人の人体形態と衣服

  第10週 高齢者の人体形態と衣服

  第11週 人種による人体形態の違い

  第12週 人体形態と上衣原型

  第13週 人体形態と下衣原型

  第14週 原型と運動機能性 

  第15週 まとめ

【事前・事後学修】

  [事前学修]レポート・発表等の準備に取り組むこと。(学修時間

   週2時間)

  [事後学修]レポート・発表等の復習をすること。(学修時間 週2

  時間)

【テキスト・教材】

  開講時に教材となる資料を配布します。

【成績評価の方法・基準とフィードバック】

  レポート(50%)、発表等(50%)で総合的に評価。フィードバッ

  グはレポート返却時、またはその都度評価を伝える。

【参考書】

  適宜、参考書を紹介します。

 衣環境設計学演習A

  

川上 梅

生活環境学専攻 後期 1単位  

【授業のテーマ】

  衣環境設計に関する最近の研究動向や新しい研究手法を知るため

  に、国内外の文献を収集し輪読して討議する。次いで各種データの

  分析手法や三次元データの平面展開などを具体的データに基づいて

  演習し、研究手法について理解を深める。

【授業における到達目標】

  国際的視野から産業としての衣服設計の現状を理解し課題を発見す

  ると共に、データの分析手法を学ぶことを、本授業の到達目標とす

  る。

【授業の内容】

  第1週 国内文献収集

  第2週 国内文献購読

  第3週 国内文献ディスカッション

  第4週 海外文献収集

  第5週 海外文献購読 

  第6週 海外文献ディスカッション

  第7週 一次元身体計測データの採取

  第8週 身体計測の誤差

  第9週 身体計測データの解析 

  第10週 身体計測データの特徴

  第11週 立体裁断法による原型採取

  第12週 身体形態と原型、ゆとり量

  第13週 身体形態と原型、動作適合性

  第14週 原型とパターン

  第15週 まとめ

【事前・事後学修】

  [事前学修]次回授業のレポート・発表等の準備に取り組むこと。

  (学修時間 週2時間)

  [事後学修]前回授業の内容を確認しておくこと。(学修時間 週2

  時間)

【テキスト・教材】

  開講時に教材となる資料を配布します。

【成績評価の方法・基準とフィードバック】

  レポート(50%)、発表等(50%)で総合的に評価。フィードバッ

  グはレポート返却時、またはその都度評価を伝える。

【参考書】

  適宜、参考書を紹介します。

 

-6-─ 98 ─

生活環境学・修士

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 住環境設計学特論A

  

槙   究

生活環境学専攻 前期 2単位  

【授業のテーマ】

  環境心理学的なデザインについて事例を用いて講述すると共に、デ

  ザイン手法や発想法についても触れる。

  さらに、文献購読とディスカッションを通じて、環境心理学的なも

  のの見方を涵養する。

【授業における到達目標】

  ・環境心理学的な視点から空間・建築・地域の環境を考察し、人間

  -環境系の枠組みとして把握できるようになる。

  ・さらに、その枠組みを利用した環境デザインを構想できるように

  なる。

【授業の内容】

  建築空間のヒューマナイジング

  第1回 事例検討(1)耳を傾けてみよう

  第2回 事例検討(2)使う人の声を聞こう

  第3回 事例検討(3)心を読む

  第4回 事例検討(4)快適性の先にあるもの

  第5回 ディスカッション

  パタン・ランゲージと景観形成手法

  第6回 パタン・ランゲージについて(1)概論

  第7回 パタン・ランゲージについて(2)演習

  第8回 景観形成手法について

  第9回 発想法

  文献購読:環境心理学関連の文献を中心に文献を数点選択し、購読

  する

  第10回 文献購読およびディスカッション(1)

  第11回 文献購読およびディスカッション(2)

  第12回 文献購読およびディスカッション(3)

  第13回 文献購読およびディスカッション(4)

  第14回 文献購読およびディスカッション(5)

  第15回 総括

【事前・事後学修】

  テキストを事前に読み、内容をまとめておくこと。

  授業中にディスカッションしたことについて、復習すること。

  (学修時間 週4時間)

【テキスト・教材】

  日本建築学会編『建築空間のヒューマナイジング』(彰国社、2001

  年)2400円+税、クリストファー・アレグザンダー著『パタン・ラ

  ンゲージ』(鹿島出版会、1984年)9800円+税を使用する。

【成績評価の方法・基準とフィードバック】

  成績評価の方法_レポート40%、授業への取り組み(授業中の発言

  ・積極的な参加)30%、課題発表30%

  成績評価の基準_レポート・課題のフレームワークの適切さ、含有

  される情報の豊富さ、内容の論理性等

  フィードバック_レポート、課題へのコメント

【参考書】

  適宜、関連する参考文献を紹介する。

【注意事項】

  日常的に、身の回りの構築環境(Built environment)を観察し、

  人間-環境間の関連について考察する習慣を身に付けて欲しい。

 住環境設計学演習A

  

槙   究

生活環境学専攻 後期 1単位  

【授業のテーマ】

  利用者ニーズの把握など、環境形成や環境調査に関わる調査手法や

  発想法を学ぶ。

【授業における到達目標】

  ・人間-環境系の調査手法について、そのメリット・デメリット、

  適用時の注意事項について理解する。

  ・学んだ調査手法を実際に使用することで、独自の調査を実施でき

  るようになる。

  ・調査データの解析方法について理解し、解析を実行できるように

  なる。

   上述の目標を達成することにより、自身が企画・運営した調査に

  基づいて論理的考察を加えた論文を執筆できるようになる。

【授業の内容】

  <調査のデザインを学ぶ>

  第1回 インタビュー調査(1)解説

  第2回 インタビュー調査(2)サンプルケースによる演習

  第3回 インタビュー調査(3)応用

  第4回 インタビュー調査(4)解析

  第5回 アンケート調査(1)解説

  第6回 アンケート調査(2)サンプルケースによる演習

  第7回 アンケート調査(3)応用

  第8回 アンケート調査(4)解析

  第9回 多変量解析手法

  <マルチメソッドによる調査を実施する>

  第10回 調査計画

  第11回 調査準備と実施

  第12回 調査結果の解析(1)

  第13回 調査結果の解析(2)

  第14回 調査結果のまとめ

  第15回 発表

【事前・事後学修】

  テキストを事前に読んでおくこと。

  演習として取り入れる調査を実施すること。

  得られたデータの解析を実施し、レポートを執筆すること。

  (学修時間:4時間)

【テキスト・教材】

  日本建築学会編『住まいと街をつくるための調査のデザイン』(オ

  ーム社、2011年)3300円+税を使用する。

【成績評価の方法・基準とフィードバック】

  成績評価の方法_レポート:40%、授業への取り組み:30%、課題

  発表:30%

  成績評価の基準_レポート・課題のフレームワークの適切さ、内容

  の論理性、授業中の発言・積極的な参加など

  フィードバック_レポート、課題へのコメント

【参考書】

  適宜、参考文献を紹介する。

【注意事項】

  調査は授業外で実施するものが多くなる。

  必ず、解析に必要なデータ量を確保すること。

 生活環境学・修士

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-7-─ 99 ─

生活環境学・修士

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生活環境学・修士

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 住環境設計学特論B

  

橘 弘志

生活環境学専攻 前期 2単位  

【授業のテーマ】

  環境行動研究とは、人間生活の質の向上を目指し、環境と人間行動

  との統合的関連性を理解しようとする学問分野である。「建築理論

  の創造」をテキストとして、環境行動研究のアプローチからインテ

  リア・建築・都市などの環境デザインについて議論する。

【授業における到達目標】

  以下の能力を修得する。「美の探求」のうち、物事の真理を探究す

  ることによって、新たな知を創造しようとする態度。「研鑽力」の

  うち、学ぶ愉しみを知り、生涯にわたり知を探究し、学問を続ける

  力。「行動力」のうち、現状を正しく把握し、課題を発見できる

  力。

【授業の内容】

  第1回 環境と人間の行動についての基本的な概念

  第2回 環境の性質

  第3回 人間行動の基本的プロセス

  第4回 認知と情動

  第5回 構築環境と人間の行動

  第6回 活動パターンと構築環境

  第7回 行動セッティング

  第8回 人体計測学と人間工学

  第9回 認知マップと空間行動

  第10回 プライバシー

  第11回 テリトリー意識

  第12回 プロクセミクス

  第13回 社会的交流と構築環境

  第14回 社会組織と構築環境

  第15回 まとめ

【事前・事後学修】

  事前学修:毎回、テキスト(ジョン・ラング著「建築理論の創造」

  鹿島出版会)の指定箇所を読み、レポートを作成する(2.5時間

  )。

  事後学修:授業の内容を復習して身につけておく(1.5時間)。

【テキスト・教材】

  授業内で資料を配布する。

【成績評価の方法・基準とフィードバック】

  各回の課題発表60%、授業への取り組み40%として評価する。

  各回の課題は授業の中で討論を通じてフィードバックされる。

【参考書】

  ジョン・ラング著『建築理論の創造』鹿島出版会(1992年)ほか

 住環境設計学演習B

  

橘 弘志

生活環境学専攻 後期 1単位  

【授業のテーマ】

  近年の建築計画や都市計画、あるいは環境心理学に関わる文献を輪

  読し、生活空間の計画・デザイン・実践に関わる現代的なテーマ・

  理論について理解する。それらの内容を理解した上で、具体的な建

  築・都市デザインを題材として評価・考察を行う。

【授業における到達目標】

  以下の能力を修得する。「美の探求」のうち、物事の真理を探究す

  ることによって、新たな知を創造しようとする態度。「研鑽力」の

  うち、学ぶ愉しみを知り、生涯にわたり知を探究し、学問を続ける

  力。「行動力」のうち、現状を正しく把握し、課題を発見できる

  力。

【授業の内容】

  第1回 都市の理論~都市のイメージ

  第2回 都市の理論~経路探索

  第3回 まちの理論~コミュニティ論

  第4回 まちの理論~近隣住区論

  第5回 集合の理論~路地・長屋

  第6回 集合の理論~共有領域論

  第7回 行動の理論~アフォーダンス

  第8回 行動の理論~人の居方

  第9回 行動の理論~個人的領域形成

  第10回 住民参加によるデザイン

  第11回 公共施設の公共性

  第12回 福祉の住まいづくり・まちづくり

  第13回 リノベーション・コンバージョン

  第14回 まちの居場所

  第15回 まとめ

【事前・事後学修】

  事前学修:各回に配布される資料を熟読するほか、関連する資料を

  収集し、レポートを作成する(2.5時間)

  事後学修:授業の内容を復習して身につけておく(1.5時間)。

【テキスト・教材】

  開講時および授業内で適宜指示する。

【成績評価の方法・基準とフィードバック】

  各回の課題発表60%、授業への取り組み40%として評価する。

  各回の課題は授業の中で討論を通じてフィードバックされる。

 

-8-─ 100 ─

生活環境学・修士

Page 9: 実践大学院要覧H31 - 実践女子大学/実践女子 ... · 第6週 生体信号のmatlabによる逆フーリエ変換処理について 第7週 生体信号のデジタル信号処理について

 住環境設計学特論C

  

高田 典夫

生活環境学専攻 前期 2単位  

【授業のテーマ】

  古今東西の著名な住宅作品を文献などを通じて、その空間構成、環

  境との関わり方、素材の選び方、デザインの手法などについて学ぶ

  とともに、空間を構成する要素について分析し、人が生活し、住み

  続けられる環境について知見を深める。

【授業における到達目標】

  ・住環境に関わる諸条件を理解することを通して「国際的視野」を

  修得する。

  ・自分の考えたことを具体化し、可視化することを通して「研鑽力

  」を修得する。

  ・プレゼンテーションを行うことにより「行動力」「協働力」を修

  得する。

  ・課題に取組み、事例研究を通して「美の探求」を修得する。

【授業の内容】

  第1週 住環境を取り巻く現状

  第2週 空間とデザイン

  第3週 住むことと建てること

  第4週 中心と囲い

  第5週 囲いと共同体

  第6週 空間と光

  第7週 光と闇

  第8週 開くことと閉じること

  第9週 地形と記憶

  第10週 住むことと表すこと

  第11週 支えることと囲うこと

  第12週 闘争と一致

  第13週 還元と狂気

  第14週 創作と時代性

  第15週 まとめ:住み続けられる住環境

【事前・事後学修】

  指定された文献を事前に読んで、まとめてくること。(週2時間)

  それとともに、事後にあらためて読んで復習をし、レポートを作成

  すること。(週2時間)

【テキスト・教材】

  テキストは開講時に指定する。

【成績評価の方法・基準とフィードバック】

  受講レポート(50%)、授業内での発表(30%)、平常点(出席

  態度、レポートの提出状況など、20%)

  レポートおよび授業内での発表については、講評を行うとともに必

  要であれば討議を行う。

【参考書】

  参考文献は適宜紹介する。

【注意事項】

  研究室に適宜掲示する「オープンハウスのお知らせ」を参照して、

  実際の住環境をできるだけたくさん体験し、その空間について分析

  し、考察して、授業内で討議できるようにしておくこと。

 住環境設計学演習C

  

高田 典夫

生活環境学専攻 後期 1単位  

【授業のテーマ】

  住環境の計画は、具体的な条件-敷地、まちなみ、家族構成など-

  によりそれぞれ異なる。特定の実在する具体的な環境条件を踏まえ

  て、空間構成、環境との関わり方、素材の選択などを考慮し、自分

  の考える「住み続けるための住環境」をデザインすることで、知見

  を深めるとともに、自らの考えていることを人に伝えるプレゼン

  テーション術を学ぶ。

【授業における到達目標】

  ・住環境に関わる諸条件を理解することを通して「国際的視野」を

  修得する。

  ・自分の考えたことを具体化し、可視化することを通して「研鑽力

  」を修得する。

  ・プレゼンテーションを行うことにより「行動力」「協働力」を修

  得する。

  ・課題に取組み、事例研究を通して「美の探求」を修得する。

【授業の内容】

  第1週 住み続けるための住環境1:個人住宅/課題説明

  第2週 個人住宅/敷地の解読

  第3週 個人住宅/家族構成をプランニング

  第4週 個人住宅/構造・構法計画

  第5週 個人住宅/図面による空間表現研究

  第6週 個人住宅/模型による空間表現研究

  第7週 個人住宅/プレゼンテーション・講評

      未定 ※外部講師の講義、質疑応答がある

  第8週 住み続けるための住環境2:集合住宅/課題説明

  第9週 集合住宅/敷地の解読

  第10週 集合住宅/住民構成とプランニング

  第11週 集合住宅/集合のシステム

  第12週 集合住宅/構造・構法計画

  第13週 集合住宅/図面による空間表現研究

  第14週 集合住宅/模型による空間表現研究

  第15週 集合住宅/プレゼンテーション・講評

      未定 ※外部講師の講義、質疑応答がある

【事前・事後学修】

  【事前学修】授業のテーマ・目標をよく読み、理解して授業に臨む

  こと。課題を解くための資料を収集し、自分なりの「資料集成」を

  作成しておくこと。それとともに、課題に沿った事例を検索し、事

  例研究をできるだけ数多く行い、そのうちのいくつかについては空

  間体験をしておくことが望ましい。(学修時間 2時間/週)

  【事後学修】エスキス時の討論やプレゼンテーションによる講評を

  もとに、自分のデザインを見直すことで、デザインの理解が深まり

  ます。(学修時間 2時間/週)

【テキスト・教材】

  テキストは、特には指定しない。

  開講時および講義中に適宜、資料を提示し、配布する。

【成績評価の方法・基準とフィードバック】

  授業内での発表(20%)、プレゼンテーション(図面・模型など、

  60%)、平常点(出席態度、レポートの提出状況など、20%)

  各課題の講評時にフィードバックを行う。

【参考書】

  参考文献は適宜紹介する。

【注意事項】

  「住環境設計学特論C」を受講済みであること。

  研究室に適宜掲示する「オープンハウスのお知らせ」を参照して、

  実際の住環境をできるだけたくさん体験し、その空間について分析

  し、考察して、授業内で討議できるようにしておくこと。

 生活環境学・修士

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-9-─ 101 ─

生活環境学・修士

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生活環境学・修士

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 環境文化学特論A

  

大川 知子

生活環境学専攻 前期 2単位  

【授業のテーマ】

  ファッションを、生活を創造するための一領域と捉え、史実やその

  文化的背景を探りながら、「衣」のみならず、ファッションに関連

  したライフスタイル全般について、19世紀半ばから現代に至る変遷

  を文化的な視点から検証する。

【授業における到達目標】

  1. ファッションが、それぞれの時代によって、どのように変化し

    てきたのかを理解する。

  2. 歴史を踏まえた上で、変化の激しい現代社会の課題を整理し、

    分析する力を養う。

  3. 課題を通して、自身の歴史観を構築し、社会で応用出来る力を

    醸成する。

【授業の内容】

  第1週 時代の表象としてのファッション ※課題の提示

  第2週 『有閑階級の理論』―新興富裕層の勃興

  第3週 『ディスタンクシオン』―文化資本とは何か

  第4週 ファッション産業の構造特性

  第5週 産業パラダイムの転換―工業化社会への進展

  第6週 課題の中間報告

  第7週 情報化社会におけるファッション―メディアと情報の受容

  第8週 『モードの体系』―ファッションの記号化

  第9週 顕示的消費の意味

  第10週 『模倣の法則』―情報の伝播

  第11週 ライフスタイル産業の成立―衣食住の融合 

  第12週 ライフスタイル産業の現状(1)衣を端緒にする事例研究

  第13週 ライフスタイル産業の現状(2)食を端緒にする事例研究

  第14週 ライフスタイル産業の現状(3)住を端緒にする事例研究

  第15週 最終課題の発表

【事前・事後学修】

  1. 前週に配布される関連資料を読み、要約をした上で、授業に臨

   むこと(学修時間 2時間)。

  2. 初回に提示した課題を継続的に行い、報告を行なう(学修時間

   計 30時間程度)。

【テキスト・教材】

  1. ディディエ・グランバック『モードの物語』文化出版局(2013

    年)8,000円(税別)

  2. ピエール・ブルデュー『ディスタンクシオンI、II』藤原書店

   (1990年)5,900円(税別)

  他、適宜資料を配布する。

【成績評価の方法・基準とフィードバック】

  課題発表 80%、授業参画 20%。全ての課題は報告時にフィードバッ

  クを行なう。

【参考書】

  1. ブリュノ・デュ・ロゼル『20世紀モード史』平凡社(1995年)

    5,800円

  2. 浜野安宏『ファッション化社会』ビジネス社(1970年)古書

    ※研究室で所蔵

  3. 遠藤武・石山彰『図説 日本洋装百年史』文化服装学院(1962

    年)古書 ※研究室で所蔵

  その他、繊研新聞、WWD JAPANなどの業界紙 ※図書館、及び研究室

  で購読中。

 環境文化学演習A

  

大川 知子

生活環境学専攻 後期 1単位  

【授業のテーマ】

  前期の講義を踏まえ、1960年代以降から現代に至るまでのファッシ

  ョンの変遷を、他の領域も交えながら多角的に分析する。現在、市

  場においては、各領域が融合すると同時に、多様な広がりを見せて

  おり、その動向についても、フィールドワーク等を実施しながら議

  論する。

【授業における到達目標】

  1. 実際に現場に足を運び、実感の伴う中から様々な課題を抽出

    し、多角的に分析する力を養う。

  2. 現代生活者のライフスタイルの潮流を理解し、それを様々な

    分野に応用出来る力を醸成する。

【授業の内容】

  第1週 ファッションの民主化とは何か ※課題の提示

  第2週 ビートジェネレーション/米国のカウンターカルチャー

  第3週 スウィンギングロンドン/英国のストリートカルチャー

  第4週 日本にもたらされた影響

  第5週 フィールドワーク1/第2~4週の検証

  第6週 フィールドワークの成果報告

  第7週 課題の中間報告

  第8週 グローバルな視点から見る日本のファッションの独自性

  第9週 世界は何に注目するのか/日本のデザインとサービス

  第10週 フィールドワーク2/第8~9週の検証

  第11週 フィールドワークの成果報告

  第12週 ライフスタイルビジネスの創出―融合する領域

  第13週 フィールドワーク2/第12週の検証

  第14週 フィールドワークの成果報告

  第15週 課題の最終報告

【事前・事後学修】

  フィールドワーク終了毎のレポート提出(学修時間 2時間)。最終

  課題に向けての準備(学修時間計 30時間程度)。

【テキスト・教材】

  繊研新聞、WWD JAPAN、日経MJ他、関連資料を配布する。

【成績評価の方法・基準とフィードバック】

  フィールドワークの成果報告 50%、課題の発表 50%。全ての報告

  は、授業内にフィードバックを行なう。

 

-10-─ 102 ─

生活環境学・修士

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 生理学特論A

 身体の仕組みと薬物のはたらき

中村 彰男

生活環境学専攻 後期 2単位  

【授業のテーマ】

  この講義では、生体における薬物の作用を通じて、より深く生理学

  を理解することを目指す。さらに「分子生理学」「分子栄養学」「

  分子薬理学」「分子生物学」からなる学際的相互関係を重視するこ

  とで、新しいフィールドの開拓や相互理解を深め、より高度な専門

  職的知識の習得を目指す。

【授業における到達目標】

  横断的な学修を通じて、人体の構造と疾病の成り立ちと薬物の作用

  機序が説明できるようになる。

【授業の内容】

  第 1週 消化管の役割

  第 2週 胃痛と消化性潰瘍治療薬

  第 3週 血液の役割

  第 4週 血液凝固と線溶現象

  第 5週 貧血とその治療薬

  第 6週 炎症と生体制御

  第 7週 非ステロイド性抗炎症薬とステロイド

  第 8週 痛みの生理学

  第 9週 麻薬と局所麻酔薬

  第10週 生体調節と生活習慣病

  第11週 糖尿病・痛風

  第12週 高血圧・骨粗鬆症

  第13週 脂質代謝異常・動脈硬化性疾患

  第14週 呼吸器の構造と機能

  第15週 気管支喘息とCOPD

【事前・事後学修】

  【事前学修】事前に講義に関する資料を配布します。学習し

  ておいてください(学修時間 週2時間)。

  【事後学修】講義内容に関連する課題を課します。情報収集を自分

  で行い、レポートを提出して貰います(学修時間 週2時間)。

【テキスト・教材】

  配布プリント

【成績評価の方法・基準とフィードバック】

  【評価方法】

  受講態度と学習意欲(質問や発表および課題提出)50%、レポート

  50%で評価します。

  【フィードバック】

  基本的な事項を学習した後に、それらが有機的に繋がるように課題

  などの提出物に対してのコメントを通じてフィードバックする。

【参考書】

  講義中に適宜紹介します。

【注意事項】

  特になし。

    生活環境学・修士

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-1-─ 103 ─

生活環境学・修士

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 生活情報科学

  

加藤木 秀章

生活環境学専攻 前期 2単位  

【授業のテーマ】

  データの収集、整理と分析、レポートの作成、プレゼンテーション

  などに必要なコンピュータおよびネットワークについて学ぶ。ま

  た、データの統計的処理および多変量解析の手法について演習を通

  して理解する。

【授業における到達目標】

  情報機器を理解して取り扱い、各人がLANやインターネット環境を

  整備できる程度の能力を身につける。

  調査や実験の結果を統計的にデータ処理ができる能力を身につけ

  る。

【授業の内容】

  第1週 コンピュータのハードウエア

  第2週 コンピュータのソフトウエア

  第3週 コンピュータネットワーク

  第4週 ICT社会

  第5週 種々の理論式とそのグラフ化 1次関数と2次関数

  第6週 種々の理論式とそのグラフ化 三角関数

  第7週 種々の理論式とそのグラフ化 指数関数と対数関数

  第8週 基本統計処理 平均と分散

  第9週 基本統計処理 種々の確率密度関数

  第10週 基本統計処理 検定と推定

  第11週 多変量解析 重回帰分析

  第12週 多変量解析 主成分分析

  第13週 多変量解析 因子分析

  第14週 データの整理とまとめ方

  第15週 まとめ

【事前・事後学修】

  【事前学修】統計学について復習しておくこと。また、シラバスを

  参考に次回授業予定の学修項目も予め調べておくこと。(学修時間

   週2時間)

  【事後学修】配布資料および授業内容を復習すること。理解できて

  いない部分がある場合には、次回の授業中に質問すること。(学修

  時間 週2時間)

【テキスト・教材】

  適宜授業で配布する。

【成績評価の方法・基準とフィードバック】

  レポート(中間・期末)50%、平常点 50%。平常点とは、授業へ

  の取り組み(授業中の発言・態度)25%、プレゼンテーションでの

  課題発表 25%のことである。

  提出されたレポートは、最後の授業時にフィードバックを行う。

【参考書】

  授業中に適宜紹介する。

 特別研究

  

専任教員全員

生活環境学専攻 通年 10単位  

【授業のテーマ】

  環境人間工学、生活材料学、衣環境設計学、住環境設計学、環境文

  化学の各分野において、情報を収集し、文献を検索し、先行研究を

  調べ、自ら研究テーマを決定する。さらに研究の方法を探り、研究

  計画を立案、遂行する。

【授業における到達目標】

  従来の研究を検討しながら、自らの研究課題を決定し、研究の方

  法、研究計画を立案、遂行する能力を養う。課題を自ら考え、行動

  し、解決することができる能力を育む。

  関連学会での発表を義務づけ、自分の研究を社会に還元する意味を

  考えさせ、社会に通用するプレゼンテーション能力を身に付けさせ

  る。

  関係分野で技術者として、指導者として自立できるようにする。

【授業の内容】

  1.概要説明

  2.研究課題決定のための情報収集

  3.情報収集により得た文献の解析

  4.情報収集により得た文献の整理

  5.研究課題に対する議論と修正

  6.研究課題の決定

  7.研究計画の立案

  8.研究計画に対する議論と修正

  9.研究方法の検討

  10.研究方法に関する議論と修正

  11.研究の遂行

  12.研究結果に関する議論

  13.議論に基づく研究の遂行

  14.修士論文執筆に関する議論

  15.修士論文完成

【事前・事後学修】

  事前学修に関しては、特別研究を推進していくために必要な、情報

  収集、文献検索などによる先行研究の調査、理解、研究方法の検

  討、研究計画立案、研究の実施などを、自ら考え実行する。週3時

  間以上。

  事後学修に関しては、指導教員との議論の後に、内容を深め、理解

  し、速やかなる修正を行う。週3時間以上。

【テキスト・教材】

  適宜紹介する。

【成績評価の方法・基準とフィードバック】

  題目発表、中間発表、修士論文発表会のプレゼンテーションと修士

  論文の内容により評価する。

 生活環境学・修士

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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生活環境学・修士