栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 ·...

39
栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 報告書 平成29年3月 栗東市

Upload: others

Post on 22-May-2020

1 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

栗東市消費ニーズ調査等委託業務

消費行動変容モデル調査

報告書

平成29年3月

栗東市

Page 2: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

目 次 1. 調査の概要

(1)調査の目的 ··········································································· 1 (2)調査の位置づけ ····································································· 1 (3)調査の内容 ············································································ 2

2. 追加アンケート調査結果

(1)集計・分析結果 ····································································· 4 (2)意見一覧(記述回答) ·························································· 9

3. 来店客ヒアリング調査結果 (1)調査結果のまとめ ································································ 19 (2)参考データ ··········································································· 22

4. グループインタビュー調査結果

(1)グループインタビューによる意識変化 ································· 23 (2)グループインタビューの結果総括 ········································ 25 (3)地元消費増加(消費行動の変容)の可能性 ·························· 27 (4)参考資料|グループインタビューでの意見一覧 ·················· 29

5. 調査結果のまとめ

(1)消費行動変容モデル調査(追加アンケート・来店客ヒアリング・グループインタビュー)の分析 ···· 32 (2)地元消費増加(消費行動変容)施策の議論のポイント ········ 35

Page 3: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

- 1 -

1.調査の概要 (1)調査の目的

・地元消費増加による地域経済の好循環の実現、賑わいの創出に向け、消費者ニーズ調査より想定される市民の消費ニーズの整理結果を踏まえ、消費行動の変容につながる具体的な消費ニーズを把握するとともに、地元消費の実現に関する情報提供と対話を通じて、地元消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費行動変容に向けた有効な方策の方向性を整理することが本調査の目的である。

(2)調査の位置付け

消費者ニーズ調査(第1回郵送アンケート:2,000票)

【目的:消費動向等に関する基礎的な情報の把握】

追加アンケート調査 (協力意向者:77票)

【目的:子育て世帯や 高齢者の消費ニーズ把握】

※効果的に一定数の回答を確保することが可能

来店客ヒアリング

【目的:店舗選好理由や望む 店舗像の絞り込みなど】

※対面ヒアリングにより「なぜ?どういうこと?」を確認可能。

結果を踏まえた深堀 地域経済への影響が 大きい消費層等の 消費ニーズの深堀

ペーパーアンケートでは 判断しづらい曖昧な 事項等を確認

結果を踏まえた深堀

グループインタビュー(子育て中の女性)

【目的:消費行動の変容に向けた有効な方策の方向性の確認、 参加者が地元消費の意識を高める気づきの機会】

※意見交換を通じて地元消費の増加(消費行動の変容)に有効な方策検討の知見を得ることができる。また、参加者の地元消費の重要性への気づき、意識付けの機会となる。

補 完

消費者の具体的なニーズ・消費行動の把握 今後の事業展開に向けた取り組みの方向性等を整理

消費行動変容モデル調査

Page 4: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

- 2 -

(3)調査の内容 1)追加アンケート調査 ・本調査は、消費者ニーズ調査(アンケート)で追加アンケート調査への協力意向を示した

77 名に対して、郵送配布・回収によるアンケート調査を実施。

調査概要 概要

調査時期 平成 29年2月8日(水)~平成 29年3月6日(月)

配布・回収数 配布数:77票 回収数:48票

回収率 63.2%

2)来店客ヒアリング調査 ・本調査は栗東市内の商業施設のうち、来店客が多く協力者を確保しやすいことなどの条件に基づき以下の4施設を選定し、来店客にシールアンケート、対面でのヒアリングを実施。

・当日は3班に分かれ、時間帯に応じて各班で移動し、各商業施設で調査を実施。

《対象選定方針》 ①来店客が多く協力者を確保しやすいこと ②賑わい拠点である栗東駅周辺、手原・安養寺の店舗を含むこと ③特産品等を販売する店舗を対象に含むこと

《対象施設とヒアリング実施日時》

調査対象商業施設 調査実施日時 回答者数

田舎の元気や 平成 29年2月 17日(金)午前 9:00~午前 11:00 16名

平成 29年2月 18日(土)午前 9:00~午前 11:00 11名

道の駅アグリの郷栗東 平成 29年2月 17日(金)午前 11:00~午前 14:00 18名

平成 29年2月 18日(土)午前 9:00~午前 11:00 26名

アルプラザ栗東 平成 29年2月 17日(金)午前 12:00~午後 7:00 25名

平成 29年2月 18日(土)午後 12:00~午後 2:00 22名

フレンドマート栗東 平成 29年2月 17日(金)午後 4:00~午後 7:00 29名

平成 29年2月 18日(土)午後 2:00~午後 4:00 15名

合計 162名

Page 5: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

- 3 -

3)グループインタビュー調査 ・本調査は、栗東市内で子育てサロンを運営する NPO 法人である CoCo 愛様にご協力を

いただき、CoCo愛に訪れた子育て中の女性に対して、グループインタビューを実施。

調査概要 概要

調査時期 平成 29年3月9日(木)午後 14:00~午後 15:00

参加者数 8名(回答者の時間の都合上、3名はインタビュー前にヒアリング)

Page 6: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

- 4 -

2.追加アンケート調査結果 (1)集計・分析結果

Q1. あなたの地元のお店情報に対する意識等についておうかがいします。 Q1-(1) 普段、地元で買物や食事をする際に、地元のお店に関する情報を知りたいときに参考に

している媒体は、具体的にどのような情報が参考になっていますか?(記述回答) Q1-(2) 今後、どのような地元のお店に関する情報があれば、知りたい、あるいは地元で買物や

利用をしたいと思いますか?(記述回答)

・メニューや価格、営業時間、場所などの基本的なお店の情報に加え、おすすめの商品やセール・特売品などのお得な情報がお店を選ぶ際に参考になっている。

・最も参考になる情報としては、実際にお店に行った人や家族・知人の口コミ、フリーペーパー、インターネット上の情報、SNS※等に掲載される記事と写真であり、実際に行った人の評価やお店の雰囲気が伝わりやすいことが効果的であると考えられる。

・他にないそのお店のおすすめ・こだわりの商品やサービスに関する情報、イベントやセールなどのお得な情報があれば、利用したいと思う回答者が多い。

・お店はあっても、情報がうまく発信されておらず、知らないという人もいる。

・地元の情報を知りたいときには、家族や友人、インターネットによる口コミや、写真などが掲載され雰囲気が伝わりやすいフリーペーパーが参考となっている。

・知りたい情報としては、お店の基本的な情報に加え、お得情報やお店の評価(生の声)、こだわりの商品やサービスに関する情報にニーズがある。

・特にお店の評価や雰囲気が伝わるような新たな情報発信の仕組みがあると良い。

Q1.地元のお店情報に対する意識

※SNS:facebookや Twitterなどの、人と人とのつながりを促進・支援する、 コミュニティ型のWebサイトおよびネットサービス

:P13以降の意見を踏まえた結果 :設問 Q ごとの結果総括

Page 7: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

- 5 -

Q2. 栗東市内の買物環境への意識についておうかがいします。

Q2-(1) 普段、市内で買物等をしようと思った際に、どのようなことに不便を感じますか?

Q2-(2) 小さな子ども連れにやさしい買物環境にするには何が必要だと思いますか?

34.2 18.4 13.2 10.5 18.4 5.3

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

子供が遊べる場所、託児所がある 授乳・おむつ替えコーナーがある子供用のメニューが豊富 子供用取り皿やイスがある絵本やおもちゃが置いてある 駐車場の駐車マスが広いその他

24

7

12

6

16

7

8

9

16

0 5 10 15 20 25

徒歩圏内にお店がない

近くにバス停や駅がない

目的地まで行くバスや電車がない

車や自転車の運転が不安

購入したものを運ぶのが困難

ひとりでは買物等が困難

子供連れでも買物等がしやすいお店が少ない

働いていて買物する時間がない

その他

N=48

N=48

・徒歩圏内にお店がない事やお店への行き帰りの交通手段、荷物の持ち運びの負担に不便を感じている人が多い。

その他の意見 ・バスの本数が少ない ・駐車スペースが狭い、またはない ・どこにどの店があるかわからない

など

・ゆっくりと買物や食事を楽しめるように子どもが遊べるスペースがある、子どもの面倒を見てくれるスタッフがいるなどへのニーズが多い。

・駐車マスや売り場内の通路幅を広くしたり、駐車場まで荷物を運んでくれたりなど比較的対応しやすい売り場での工夫やスタッフの思いやりがあるお店へのニーズもみられる。

・飲食店では、座敷や手洗いの踏み台など、子どもにも安全で使いやすい設備があるお店へのニーズがある。

①徒歩圏内にお店がない ②購入したものを運ぶのが困難 ③目的地まで行くバスや電車がない

が多く選ばれている

子どもが遊べる場所、託児所がある が最も多く選ばれている

Page 8: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

- 6 -

Q2-(3) 高齢者が安心して買物等ができる環境にするには何が必要だと思いますか?

2.6 23.1 10.3 23.1 28.2 12.8

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

買物かごが載る・座れる歩行車の貸出 お年寄り向けの商品(減塩など)のコーナーがある

休憩できるベンチやスペースがある 商品棚が低く商品が取りやすい

値段や商品の説明などの表示が大きくて見やすい 買物を手伝ってくれる店員がいる

その他

N=48

・商品の表示を見やすくする、お店のスタッフが商品の場所を案内してくれるなどの高齢者の買物の際の快適性を高めることへのニーズが多い。

・買物等をするお店までのバスやタクシーのような交通手段の充実も求められている。 ・少量でヘルシーな総菜コーナーの設置など、高齢者のライフスタイルに沿った商品や販売方法を整えることも求められている。

買物を手伝ってくれる店員がいる が最も多く選ばれている

・小さな子ども連れにとっては、買物中に子どもが安全に遊べて退屈しない設備や仕組みへのニーズとともに、駐車マスや売り場通路の広さ、飲食での子ども用メニューや設備の充実等の各店舗でのちょっとした工夫が子ども連れが買物等をするお店を選ぶ際に重要となる。

・高齢者にとっては、買物の際にもお店内での商品表示の工夫や、お店のスタッフによる商品案内等の思いやりがある環境づくりが求められる。また、お店までの交通手段や商品の輸送などの充実が今後ますます重要になってくると考えられる。

Q2.栗東市内の買物環境への意識

Page 9: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

- 7 -

Q3. 買物する際の特典・ポイントカードへの意識等についておうかがいします。 Q3-(1) 現在、買物等の際に最も好んで利用しているポイントカードはどれですか? Q3-(2) (1)で選んだカードを好んで利用する理由は何ですか?

29.5

6.8 2.3 6.8

36.4

4.513.6

7.0

11.614.0

11.6

7.0

18.6

9.3

20.9

10.5

2.615.8

5.3

31.6

5.3

23.7

5.30.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

60.0

70.0

80.0

90.0

100.0

全国どこでも利用できて、ポイントが貯まる

クレジット機能がついており、支払いの際に便利

様々な方法でポイントが貯められる(スマホアプリ等)

ポイントの還元率が高い

割引などの自分が欲しい特典が充実

よく行くお店で、そのポイントカードが使える

そのお店にしかない特典・サービスがある

以前からそのカードを使っている

その他

1番目 2番目 3番目

47.7 4.5 47.7

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

全国展開のお店のポイントカード 地元のお店で使える共通ポイントカード

お店独自のポイントカード 利用しているカードはない

N=48

N=48

全国展開のお店のポイントカード お店独自のポイントカード

が最も多く選ばれている

・Tカードや pontaカードのように、全国展開されているお店で利用できるカードでポイントが貯まるものが好まれている。また、よく行くお店がそれぞれに独自のポイントカードを用意している場合が多いため、自ずと独自のポイントカードが良く利用されている。

・ポイントカードだけを理由にお店が選ばれているのではなく、複合的な選好理由のひとつであることがうかがえる。

Page 10: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

- 8 -

Q3-(3) どんな特典やポイントカード等があれば、もっと市内で買物等をしたいと思いますか?

(記述回答)

Q4. その他市内で買物等をしたくなるために必要だと思うアイデア等(自由意見)

・域内の様々なお店でポイントが貯まり、利用できる域内共通のポイントカードで、ポイントアップデーがあったり、買物以外の市民サービスに利用したいなどのニーズがある。

・ポイントや割引以外の特典では、会員限定のイベント等への招待などが挙げられる。

・よく行くお店や全国どこでも利用できるようなポイントカードを利用する傾向がある。 ・域内の様々なお店で利用できるような域内共通ポイントカードで、買物への特典だけでなく、域内での限定イベントや各種サービスとの連携特典があると、域内での集客促進に影響があると考えられる。

Q3.買物する際の特典・ポイントカードへの意識

・車に乗れない人でも買物等がしやすい仕組みの構築(移動スーパー、送迎バスなど)。 ・栗東市特有の商品やサービス、買物を楽しめるような買物環境の整備。 ・市内でのイベントの開催による市内消費機会の創出。 ・栗東市の地域情報を発信するポータルサイトの作成。 ・周辺都市と連携した消費促進運動の推進。

Q4.その他市内で買物等をしたくなるために必要だと思うアイデア等

・高齢ドライバーの事故が増えている状況、バスの本数も減少していることを考えると、移動スーパーを取り入れていってもらいたい。

・送迎バス等が頻繁にあると買物に行きやすい。 ・お店のスタッフの思いやりがあるお店。 ・栗東特有のものがあれば良い、おしゃれなお店がもっと増えればいい。 ・暇つぶしやリフレッシュになり、買物という行為を楽しめればよい。 ・市内でイベントを行い、そのついでに消費をしてもらう。 ・地域情報を簡単にweb検索できるようにしてほしい。 ・栗東市のポータルサイトの作成。 ・草津市などの近隣都市と連携して共同で取り組むべき。 など

主な自由意見

Page 11: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

栗東市消費ニーズ調査等委託業務

- 9 -

(2)意見一覧(記述回答) Q1 地元のお店情報に対する意識について

お店の基本的な情報(メニュー・価格・場所など)

・店の信用度、販売商品の告知と内容、販売ポリシー、分かりやすい場所の案内等。

・新聞のチラシ(他店との値段の違い、売り出し商品の違い)。

・チラシ、フリーペーパー、目玉商品がわかる。

・どんな商品をいくらで販売しているか分かる。

・お店の場所が分かりやすい。車で行けるか、無料駐車場あるか、それは近いのか。

・フリーペーパー、まずお店が営業しているかどうかわかる。実際にその店はまだ存在するのか、営業時間は何時なのかがわかるため。

・どんな商品を、いくらで販売しているかわかる。

お得な情報(特売、ポイント、イベントなど)

・チラシの特売商品。知人からの価格についての口コミ。

・イベント等の情報がすばやく入手できて、友人に拡散することができる(Twitter、Facebook)。

・例のとおりで、ポイントがつく。

・チェキポンも利用するクーポンや割引券は滅多に使わない。数十円の割引やドリンク無料でわざわざ行きたいとは思わない。

・インターネット、商品の種類、特価品は何か、クーポン券の有無。

・その店のこだわりや特別メニューがわかる。サービスデーがわかる。駐車場の有無。

・クーポン付きのフリーペーパー、情報誌、参考になります。

・知人、口コミ、チラシ。見やすいチラシに特売などが分かりやすい。曜日、時間等も記載されている。

・知人やチラシなどでお得な商品の情報がわかる。

・お得なクーポンが付いていて、安い商品がわかること。

・商品名と写真(の両方)が掲載されている。特売やセールの品であることがよく分かる表示。特売などのとき通常よりいくら安いかなどがわかると良いと思う。

お店の評価や感想(生の声)、写真(お店や商品の雰囲気)

・外にいるときは Google の評価は見る。口コミというよりも、地元のお店の利用者が SNS で評価をあまりしていないので、いわゆる風評や過度な宣伝もなく素直な意見があるから(無論、評価者の主観が強くなり、具体的ではない評価は無視するが)。

・お店の雰囲気やメニューの写真が載っている。

・チェキポンは写真が多いのでそこは Google よりも魅力的で良い。

・口コミが載っている。

地元のお店を知りたいとき、具体的にどのような情報が参考になっているか

Page 12: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

栗東市消費ニーズ調査等委託業務

- 10 -

・お店の雰囲気が写真でアップされている。販売されている商品など取り扱っている種類がわかりやすい。

・どのような商品を販売しているか、徒歩圏内(片道 30 分~1 時間)か、お店や店員さん評価や口コミ。

・フリーペーパーに載っている写真などを見て、行く場所を決めている。

・インターネットでの口コミ。

・買物、食事等は知人、友人の生の声を優先し、新聞、チラシを参考にしています。

・お店の評価や口コミがわかる。メニューや価格を参考にする。

・お店の評価・場所が分かる。

・お店周辺の地図、店の外装、雰囲気が分かりやすい。利用者のレビューもあると参考になりやすい。

・フリーペーパー、店の中や商品が写真で載っていて分かりやすい。

・実際にお店に行って、見やすい商品配列のセンスが良いお店、又お食事も思ったよりおいしい、又お店の雰囲気が良かったという家族、知人情報です。

・家族や知人の話からが最も多いです。あとは自分の足と目で選びます。インターネットによる情報やフリーペーパーも参考にしています。クーポンがついていると嬉しいです。

・お店の内容が具体的である。1 回目に行くときはクーポンがあると行きやすい。写真がついていなくても「いいね」という口コミで行く店もある。

・インターネットで店の雰囲気やメニューを見て、子ども連れでも行けるかを参考にしています。まだまだ口コミは少ないお店も多いので、増えれば参考にしたいです。最近では、道の駅の HP で子ども連れで食事できるか、メニューは何があるかを見ました。

・店内の様子が分かる写真・コンセプトがよく分かる。良いお店はあるのに PR が下手。伝わらない。

その他のご意見

・インターネット、フリーペーパーが主になっているが、近所の情報なども重要な情報源となっている。

・その店までの道案内をしてくれるので Google は便利。チェキポンを持ち歩かないので、いざ外にいるときに食べようと思っても使えない(アプリはあるみたいだが、それなら口コミとナビゲートのあるGoogle でいいやになる)。

・クチコミ、写真、金額。

・インターネットで調べています。

・知人、チラシ。

・ざっくりと知りたい場合は、手っ取り早く情報を得られるネットやフリーペーパー等を利用する。

・長い営業でそれなりの実績もあるので、ほぼ信用できるチラシでの商品でみている。

・インターネットをよく利用します(今現在の情報がわかる。たくさんの口コミが見れる。何かのついでに調べられる。写真がすぐに出てくる。)。

・チラシや新聞を見る。時々ネットを見る。

・だから、栗東のどこに行ったら買物できるの? 市役所前に行ったら各店舗があるのか? インターネット探しても出てこない!

Page 13: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

栗東市消費ニーズ調査等委託業務

- 11 -

・私は、家族・知人とインターネットを活用。ポイントは①信用②Not の場合は必要な情報はすべて可能。(場所、価格、写真←メニュー、雰囲気、品揃え)。

・広告のカラーで記載されている商品が見やすい!!

・明るくて入りやすい。評価や口コミで評判の良い(高い)お店が栗東市内は少ないと感じる。市や商工会がもっと積極的に発信して、知ってもらわないと衰退するのみ。

お店や商品の具体的な情報

・飲み屋さんの情報。いつも草津駅付近を利用しているので、栗東市には良い(個室有、価格が高くない、メニューが豊富、自慢の一品がある)店があるのか知りたいかもしれない。大変私的なことだが栗東トレーニングセンターとウマ娘つながりで敏腕プロデューサーであった石原さんが市に興味持ってくれたら、すごいことになりそう。経済学で若者が無駄遣いをしやすいと学んだ。私もそうだが。

・飲食店ではおすすめのメニューだけでなく他のメニュー、値段が知りたい。

・チラシの情報、新鮮で安価、また少量での購入できるのがあれば嬉しい(野菜類)。

・飲食店のメニューや店の雰囲気などがわかる情報がほしいです。残念なことに栗東地域には、素敵な飲食店が少ないように思います。まだまだ情報不足なのかも。最近、下戸山の○○○の店が良いよというような女同士の会話から知ることもあります(これは(1)への回答ですね。)。

・飲食店の場合:創業年度、シェフの経歴。

・販売店に関しては、新鮮な野菜、魚、肉等が地元価格で取り扱われているか等、知りたいです。飲食店に関しては、土日は外食が多いのでランチや子どもメニューがあるか知りたいです。

お店の「おすすめ」や「こだわり」の商品、サービスの情報

・特に奨めたい物やメニューの案内、情報。イベントを行うのであれば、その事前告知(新聞折込、地域投込、インターネット等)。

・かなりポイントを貯めてからでないとサービスを受けられないものもあるので、ポイントを貯めやすかったり、すぐに利用できたりするサービスがあると行きたいと思う。

・おすすめメニューや商品の情報。

・お店のこだわりや他店とのサービスの違い、お店の特長が分かるといいと思う。

・○○店が人気、おいしいとか。一箇所で買物が終わる場所。めずらしい物等が多い。品揃えが多い。

・飲食店のおすすめメニューやお得情報などの詳細な情報。地元産のどのような食材が使われているのか?

・こだわりが分かれば利用したいと思うし、利用しやすい。市内でよく利用する店→カンシャ堂…天然酵母のパンで体にやさしいのでよく買う。rodica…店長さんがこだわって仕入れたメガネが揃っている。あぐりの郷…栗東産、手作り。

お得な情報(特売、イベントなど)

・セール情報などが入手できると休日に利用しようという気になる。

今後、どのような情報があれば、知りたい、あるいは地元で買物や利用をしたいと思うか

Page 14: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

栗東市消費ニーズ調査等委託業務

- 12 -

・イベントとお得情報。

・特売やセール情報(家計を考えると少しでも安く商品を買いたいため)。

・飲食店のおすすめメニューやお得情報。特売やセール情報。実際にお店を利用した人の評価や評判。

・特売、お得情報があれば good です。

・なるべく地元で買物したい。地元ならではの名産やイベント情報が知りたい。

・スーパーのお買い得情報。

・飲食店のおすすめメニューやお得情報などの詳細な情報。お店の特売やセール情報。お店の雰囲気。

・田舎の元気やのようなお店のセール情報。良い店なのでよく行く。

・お店の特売、クーポンが付いている。

・買物、飲食ともにお得な情報。

その他のご意見・アイデア等

・ネットによる宅配サービス、特に買い物(一部、飲食品はあるが、少なすぎる)。

・小さな子ども連れでも利用しやすい飲食店があれば行ってみたいと思う。

・例えば、市のホームページに地元の買物コーナーで情報が見えるようにする。

・栗東市内の個人店の情報が少ないので、どんなお店があるのか雑誌みたいにして出して欲しい。

・安くて良い商品があれば買いに行きたいです。

・金勝には現在心安く行ける飲食店はありませんね。自動車では梅一カフェ、元気やです。梅一は常にお客が一杯です。不便な所なのに。

・今の段階でもある程度は知ることができます。

・情報は知人、お客さんが教えてくれます。

・栗東市の「ポータルサイト」を作ると家を出る前に見るかもしれない。特売や、セールもそうだけど現状のサービスを知りたい。

・カバン、服、下着、スカート、ズボン、靴下、パジャマ、小物、靴、アクセサリー、プレゼント品など、アルプラザを小型化したお店が安養寺にもあれば嬉しいです。

・良い商品を安く提供してほしい。

・よく利用するお店(スーパー等)で周辺のイベント情報(ポスター等)などが、一目でわかるようになっていると興味を持つと思います。飲食店はオープンになっていないところが多いので、お店の中の雰囲気がわかるともう少し入りやすいです。

・特化したイベントは行きたいと思う。例えば「夏祭り」「ひな祭り」などカレンダーと連動したもの。おしゃれで長居できる店。おいしくて手軽なパン屋さん。(イートインもできるとなお嬉しい)(種類も豊富)←これが駅前にあると嬉しいなー。

・滋賀グルメ情報誌が見たい。

・気安く入れて、品質の良い商品が手頃な値段で購入でき、又、その情報が事前に入り、他と検討できる販売の体制をとれる商店を増やしてほしい(改善していってほしい)。

Page 15: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

栗東市消費ニーズ調査等委託業務

- 13 -

Q2 栗東市内の買物環境への意識について

お店へのアクセス(駐車場、雨への対応など)

・選択肢 1~5 は充実している店がほとんどだが、選択肢 6 について、駐車場で子どもが飛び出して事故にあわないか、ヒャッとすることは他の親も気にしていると思う。導線により駐車場で飛び出さないような工夫とかあればいいと思う。

・店から駐車場までが遠いと子どもに、荷物にと移動が大変。

・小さな子どもがいた時は、駐車場から店内までの距離が長いところは不便に感じました。 特に雨の日や荷物が多い時などは、レジから車に積み込むまでが辛かったです。

・屋根がある駐車場は雨の日とても助かり、その店に行く理由になっています。チャイルドシートに乗せる際とても助かります。

・子どもが小さい時、ドアの開閉に注意した。

お店での買物(やさしいお店づくり、設備やサービスなど)

・ベビーカーの利用しやすい環境は必須だと思う。今年もベビーカーでの参拝が社会問題になったが、子どもを安全に楽に運ぶベビーカーは親にとって欠かせないと思う。そのためにベビーカーのために通路を広げたり、人の少ない時間を宣伝したり(チェキポンなどにそのような時間帯を載せるのも良いかも)、バリアフリー化したりと必要。これらは車いすや高齢者にも優しい環境になり、優しい環境は市全体の財産にもなると思う。

・買い物に関して、母親が買い物をする少しの間遊べる、預かってもらえる所があればと思う。

・子どもが小さい時はオムツとか荷物がいっぱいで困りました。買物をすると荷物が増えるからあまり買物できなかったことを憶えています。オムツ替コーナーで安くオムツを買えるようにしてくれれば荷物が減っていいですね。飲み物類も。

・子ども用の車型のカートがあると喜んで乗ってくれるので、買物中に動き回るのを防げて助かっています。

・子どもには買物はつまらないと思うから、待っている間、遊べる所があるといいかな。

・買物の間、子どもを見てくれる店員さんがいてくれるとすごく助かりますし、買物しやすいと思います。

・子どもさんは店員さんにみていただいて、ゆっくり買物ができるように。

・少し子どもが大きくなるとおもちゃ売り場等で待っていると言うので子どもが遊べる場所。

・ベビーカー、車イスが通りやすいように段差がないようにする。

・スーパーまでベビーカーで行こうか、歩いて行こうか悩みます。店内は店内カートに乗せて買い物した方がしやすいですが、ベビーカーをどこかに置いて行くわけにもいかず、帰りは荷物があるのでベビーカーの方が楽なのですが、ベビーカーを押しながらカゴを持つのもたくさん買うときは大変です。そのため、ベビーカーの一時預かりみたいなものがあればと思うことがあります。双子のお子さんのところは更に大変そうです。

・特に困ることもありませんが、例えばスーパーなどに子ども連れで行っても子どもたちが喜んで行きたいと言えるようなスペースが無いです。ボーネルンド(ボーネルンドが行っている有料の遊ぶ施設)のよ

小さな子ども連れにやさしい買物環境にするには何が必要だと思うか

Page 16: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

栗東市消費ニーズ調査等委託業務

- 14 -

うな子どもたちがのびのびと 1~2 時間遊べるような場所がどこかにあれば良いなと思います。

・選択肢⑤の絵本やおもちゃが置いてあるスペースには、逆に親向けとなる雑誌、情報誌なども置いてあるとなお良い。

・スーパーに児童館があればと思ったが、託児はできない。

・子どもがいないので想像になりますが、子どもを預けられる場所(長時間だと問題が生じるでしょうから短い時間で)があれば買い物に集中できるでしょうし、他の客の事も気にしなくて良くなると思います。

・店のスペースや条件によってなかなか難しいことかもしれませんが、小さな子どもが喜びそうなこと(遊び場があったり簡単なおもちゃ、絵本が置いてあるなど)があるといいなと思います。保護者が安心して、余裕を持って買い物等が出来るといいなと思います。

お店での飲食(やさしいお店づくり、設備やサービスなど)

・食事に関して、周囲に迷惑にならない為に、小さな子どもがいる家族が気兼ねなく食事できる子ども連れ専用の別スペースがあればいいと思う。

・子ども向けのメニューがあり、個室や半個室で食事できるお店があったらいいです。

・飲食店で 1 グループの空間が襖や扉ではなくゲージで区切られていて、子どもが一人で扉を開けて出て行けないようにしてくれているとうれしい。テーブルではなく、遊べるスペースだけでも、ゲージだと子どもが増えても勝手に飛び出さなくて安心できる(この質問だと、買物(食料品等)か飲食店どちらを優先させて考えるか分かりづらかったです)。

・隣の席との距離があり、ベビーカーや車イスが入りやすいお店。

・子ども用のトイレ、手洗いがあれば便利です(イオンには常設されているので助かるので)。飲食店ではテーブルとイスでは小さな子どもとの食事は大変なので、子どもが寝てしまったときなど、靴を脱いで上れる個室のお部屋が助かります。子連れは荷物が多いので荷物を入れるカゴや箱があれば便利です。

・食事の時は、子どもが飽きてすぐに帰りたがるので子どもが遊べたり、遊ぶものがあると助かる。←堅田の What's the Life Style とかは子どもが遊べる所があって、(しかも目の届く場所に)親もゆっくり食事ができる。小さい子ども(1 歳未満~2 歳)だとイスに座らせるのも大変。ソファや座敷(ほりごたつ的な)のとこも利用しやすい。

・小さな子どもがいると、おむつ替えコーナーが無いところは困ることがある。子どもメニュー、いす、おむつコーナーが完備されていて料理もおいしく、入りやすければ栗東市で食事をとれる機会が増えると思います。

・施設の設備が HP やフリーペーパーで明確だと利用しやすい。Ex.飲食店の場合…ベビーカーで入店可能か。子どもイスがあるか。子ども連れに Welcome か。段差のないフロア、0~1 才児も入れるよう靴を脱いで入れる店などは利用しやすい。買物するのは駐車しやすい所が良い。

その他のご意見・アイデア等

・出来る限りバリアフリーに。

・全てとはいかなくても、極力子ども連れ客に対する環境整備を一つだけでなく複数(出来る限り)図れば良いのだが・・・。

・今の若い人は運転できるから便利の良い所に行くので困らないでしょう。栗東市内と言っても平和堂、フレンドマート。本当は市役所付近が中心になると市内も良くなると思うのですが、何十年も変わりませんよね。金勝から見ると栗東駅は草津です。

Page 17: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

栗東市消費ニーズ調査等委託業務

- 15 -

・子ども用品の専門店はあったほうがよい。草津や守山まで行っている。

・ドアなど建物「入口」の横に灰皿を置くのをやめてほしい。建物の横など、入口から離れた場所に移動することで、子どもの目にタバコが映るのを防げる。

・イートインがあって、手軽に買えるパン屋さん。

・駅前に子どもがたくさん住んでいるのに、例えば入園前に作りたいと多くのお母さんが思う手芸を扱っている店がない(平和堂のも少ない)。そういう教室もあると良い。←情報を上手に発信してほしい。

・子どもの年齢により、幼児(就学前)、小学校(低学年)、高学年~中学校くらいに、大まかに対象商品を分けたコーナーなどを作ってもらえたら。

お店へのアクセス(主に交通手段)

・店までの往復の足。高齢者の方にとって買物しやすい環境はそこに行きやすいかどうかだと思う。店の中は今でもある程度動きやすくしてくれているように思うが、店に行くまでの足の確保をしてあげれば気軽に買物に行こうと思われるのではないか。

・店までの交通手段。選択肢 1~7 まで、環境的には全て必要なことだと思います。選択肢 3 の休憩できるベンチなどもあれば高齢者にはありがたいものです。ただ、買い物をする場所までの手段が一番考えなければいけない問題ではないでしょうか。バスはほとんどないし、歩道もせまくて危険ですし、少しずつ改善してほしいことです。

・タクシーを使うなど経済的なことが予想される。

・少し先、私は高齢者になるが買物したくても買物する前に、行く手段がない。歩いて行ける近くになんでも揃う店がない。今なら平和堂しかない。一人で高齢者が買い物するには、移動手段が無いのである。この仕組みを文章で書くには説明しにくい。行っても良いけれど…。私にアイデアがある。

お店での買物(やさしいお店づくり、設備やサービスなど)

・価格、商品の表示のフォントサイズを大きいものにしてほしい。

・広大な店舗も多い為、移動距離がとてもあるので、選択肢 3 を特に拡張してる方が喜ばれると思う。最近は選択肢 6 や配達サービス等が充実してきていると思う。

・商品表示、売場案内をもっと明確に分かりやすくした方が良いと思う。車イス等がゆったり通れる広い通路や休憩するイス等があれば良いと思う。高齢者が商品購入を迷っている時、介助してくれる店員が多いと良いのでは。

・希望する方には買い物を最初から最後まで手伝ってあげたり、分からないことを聞けたり、高い所、取りにくい所の商品を取ってくれるようなことを、店員さんに気軽に頼めるようなシステムがあるといいのではないかと思います。

・棚と棚とのスペースを少し広めにとって、車イス同士、車イスとカートが余裕を持ってすれ違えるとよいと思う。

・文字を大きく、分かりやすく表示。

・買物カゴからエコバック等に入れ替える際の台に低いものがあるとよい。

高齢者が安心して買物等ができる環境にするには何が必要だと思うか

Page 18: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

栗東市消費ニーズ調査等委託業務

- 16 -

・表示は見やすいほうがいいと思うし、取りやすいところにあるのもいいと思う。

・面倒くさいと思わずに、丁寧に話を聞いて理解して、高齢者が求めている商品を一緒に探していただきたいと願っています。

・階段や小さな段差でのスロープに対する滑り止めの加工。

・店内のバリアフリー化。配達。

・スーパー等の場合、通路が広い方がよいと思う。買物カゴやカートが広々と押せるので。

・糖尿病用の食品。消費税込みの値札(10%引、20%引等の引いた値札)。横文字の意味が分からない等。

・例えば、高齢者二人や単身世帯の方用の食事関連のコーナーなどがあればいいと思います。安いお弁当などはあるが、高齢者が毎日それを食べていると油分や塩分が多すぎるし、栄養も偏る。食品や食材の商品数が多いのは嬉しいことだが、料理に慣れない人には何を選んでよいか分からなくなっていると思います。あまり料理や栄養に知識のない人でも、そこに行けば自然にバランスのとれた食事が取れるような買物ができるところがあるといいと思います。特にこれからはそういう家が増えるだろうし、配食サービスは少し高価で無理という人にもバランスのいい食事ができるように。

・電気カーで移動する人が気にせずに動けるスペース。時間がかかるのでお年寄り専用レジなどあればよいのでは。

・買物を手伝ってくれる店員さんがいれば、様々な不便が解消されると思います。

・セルフレジの活用、サービサーの質の向上、レジだけでなく、コンシェルのようなホスピタリティを持ったフロアマンがいれば老人も助かると思う。

・おじいちゃん、おばあちゃんが腰が曲がっているのに一人で買い物とかしておられると心配になります。お店の人が一言声をかけてあげたり、いつも来られる人だったら、体の具合を少し聞いてあげられる心の余裕があれば良いなと思います。

・選択肢③にあげた、休憩できるベンチのスペースには情報誌、マンガなど暇つぶしできる読み物があれば良い。

・今の小さな表示では、お年寄りの力では見えにくいかと。

・物をとる時に、物が棚などから落下しないこと。

・高齢者にとって買い物も 1 つの運動や楽しみになっている方もいると思うので、困っている時にサポートできる方がお店にいる環境は理想だと思います。

・左の枠に挙げられていることはすべて大切な視点だと思います。とても助かります。店の方の対応も特に重要だと思います。年齢を重ねるとわからないことが多くあります。また耳が聞こえにくかったり、コミュニケーション能力が低下したりしますので、やさしく親切な対応が一番でしょうね。

・広すぎても困る。どこに何が置いてあるかすぐ分かれば、疲れず買物できる。車で荷物を運んでくれる。

その他のご意見・アイデア等

・高齢者限定の買い物券。アルバイトをしている中で半額商品だけを買う高齢者は多い。お金に困っている高齢者は多いと感じる。資産を蓄えられなかった高齢者は引き下げなどがある年金だけでは懐が不安だと思う。生活苦の自殺や窃盗は高齢者が多い。そのような日本社会で、食費を助成する市政があれば、栗東市は安心して最期まで暮らせるのではないだろうか。栗東市で採れた野菜や果実を JA の相場より20 円安く提供するとか。

Page 19: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

栗東市消費ニーズ調査等委託業務

- 17 -

・高齢者に対する環境整備。こちら高齢者に対しても、一つではなく出来る限り複数の環境整備が必要ではなかろうか。例えば左欄選択肢の全てが必要。

・今はどこの店も便利良くしております。高齢者も上手に買物しています。

・少ない量での食材の販売。ゴミの出ない包装での販売。一人暮らしや夫婦だけの方むけに少量での販売をする。高齢者は日々のゴミ出しも大変だと思うので、できるだけゴミが少なくなるような簡易包装での販売にする。

・時々買っても、重たくて持って帰れないと言います。野菜やジュース、ペットボトル。

・現在は、主人の車で買物に出ておりますが、あと 5 年くらいたちますと出歩く事態が困難になると思います。コンビニや一部スーパーで出張販売(配達)も計画されていると聞いておりますが、本当に品質の良い商品を手頃な価格で提供してもらえるのか、今後に期待していきたい。

Q3 買物する際の特典・ポイントカードへの意識等について

ポイントカードの充実

・ポイントを統一して欲しい。T カード、R カード等。

・頻繁にポイントアップデーがある。マロンカードの普及(お店ごとのポイントカードより小売店舗は共通にした方が管理しやすい)。

・ポイント交換 商品があるといいかな。

・ポイントを貯金できたり、市内の買物だけでなく市役所内で住民票等にポイント利用できるといいです。

・ポイントデーがあり、割増ポイントがつく。ポイントカードに期限がないこと。1 年以内などの期限付きが多い。

・どこでも使えるカード。

・市内で近くにポイントで(生ものなど)あまりない。

・クレジット機能が併用であれば良いし、地元に限らずポイントがつくとなお良い。

・Ponta カードが使える店が増えてほしい。

・出来る限り一枚に統一してほしい。その店独自のカードがあっても良いので、栗東市内共通のポイントカードが 1 枚あってそのポイントがたまったらどの店でもお金のかわりに使えると良いかなぁと思う。

・たくさんのお店で共通して使えるカード。カード機能やポイントの利用方法などわかりやすいもの。

・市内で買い物したいかどうかはあまりポイントのことは重視していませんが、Tポイントなど簡単にポイントが入ったり、使ったりできるのはありがたいです。

・ポイントが長期間有効。Tポイントカード、Ponta カードとのポイント交換とポイント還元。

・1 週間に 2 回、3 倍ポイント、5 倍ポイントがあれば良い。

・会員向け SALE イベントや、ポイントは会計時すぐ使える、もしくは現金キャッシュバックが理想です。

・ポイントが 3 倍や 5 倍になるときは、とても得をした気になります。

・ポイント交換が可能であれば、大型店じゃなくても買物したいと思う。

どんな特典やポイントカードがあれば、もっと市内で買物等をしたいと思うか

Page 20: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

栗東市消費ニーズ調査等委託業務

- 18 -

ポイント以外の特典の充実

・ドラッグユタカのようなハガキによる割引制度があれば良いと思います。

・クレジットカードの普及もあり、使用する人も多いので、クレカ、電子マネー利用による特典があると良いかも。

・会員向けの限定イベントへの招待。

・くじびきで目の前で引ける。当選がわかりにくいので店内発表とか。

・ポイントカードよりも、安くていいものとか特色のあるもの。

・スマートフォンアプリと連動し、そのお店に訪れると良いことがある。

・ポイントカードより価格で 1%、2%サービスしてもらった方が良いと思う。年齢が進んだら、カードの管理も大変。

その他のご意見・アイデア等

・若いといろいろ楽しみ利用法もあると思います。高齢者にはスマートフォンも思うように使えませんし、ポイントも時期が過ぎて役立たずに終わること度々です。それよりもその日の買物が安いのが一番だと思いますが。

・キャッシュバック。

・特典やポイントではなく、その分市民限定の割引を受けるとか、値引きされる方がよい。市内で購入した額(累計)で税金(市民税)が安くなるとか・・・。

・ガソリンに使える。

・私はポイントが目的で買物をしたことがあまりないので、よくわかりません。

・一人暮らしですから沢山買い物もしないし、ポイントカードがあってもなかなかたまりません。栗東市は他の市、町に比べて物価が高いと思う。

・イオンモール、フォレオのような、魅力のある店。

・市内であればポイントカード不要。

Page 21: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

- 19 -

3.来店客ヒアリング調査結果 (1)調査結果のまとめ ※各項目に関する全般的な消費ニーズについて回答者がどのように感じているかをヒアリングしており、調査場所となっている店舗に関する来店客の評価等を目的としたものではない。 アルプラザ栗東

(市内:37人、市外:10人) フレンドマート栗東

(市内:42人、市外:2人) 道の駅アグリの郷栗東

(市内:13人、市外:31人) 田舎の元気や

(市内:21、市外:6) ○生鮮食品を扱う店舗のニーズ

・特に不自由を感じない。現状で満足している。 ・敢えていうならもっとおいしい魚が食べたい。

・特に不自由を感じない人が多いが、野菜は新鮮でとれたて、肉類や魚は鮮度の良いものを買いたい。

・少し高くても無農薬のような安全安心な野菜、グルテンフリーなどの健康的な商品の品揃えもあると良い。

・平和堂系列はどこも同じ品揃えなので違う系列のスーパーがあると良い。

・新鮮な野菜、安全安心な野菜を扱うお店が増えて欲しい。新鮮な野菜はおいしく、日持ちする。

・一般の食品スーパーの一角で地場産の新鮮な野菜を扱うコーナーを設置して欲しい。生協スーパーなどにはある。

・地場産野菜や特産品だけでなく一般的な食品スーパーで売っている品物も扱って欲しい(買物を1ヶ所で済ませたい)

・人気のある品は早く売り切れてしまうので、できれば売り場を広げて数量を増やして欲しい。

・少し遠くても、新鮮で安くておいしい地場産の野菜を買いに来る。市外の人も買いに来る。

・田舎の元気やのようなお店が市役所の前の広場にあったり、昔あった無人販売所のような形のお店があると良い。

・大きな店舗よりも、小さな八百屋さんのようなお店の方が気軽に入りやすいし、買いやすい。

【総合】 ・生鮮食品の店舗数は不足していないことが分かった。新鮮な野菜のニーズが少なからずあり、アグリの郷栗東や田舎の元気やが受け皿となっている。新鮮な野菜へのニーズは確実に高まる傾向にあると考えられる。

・困っているような人はおらず、様々なタイプの生鮮食品の店舗を時々に応じて選択する自由が欲しい、というのが市民の希望である。草津市、守山市へのアクセスが便利な地域では、店舗の使い分けができており、現状に対する満足度は比較的高い。国道よりも南東側の地域は、地域内での選択肢が少なく、要望する声が比較的に多い。

○パン・菓子・飲料を扱う店舗のニーズ

・特に不自由を感じない。現状で満足している。 ・100円パンのお店が欲しい。育ちざかりはよく食べる。 ・スーパーのパンではなく、おしゃれな個人店が欲しい。現状ではお店の数が少なく感じている。

・子供が友達の家に遊びに行く際に持っていけるお菓子などのテイクアウトのお店があると便利。

・パンもお菓子も普段あまり買わない。満足している。

・ケーキ屋が少ないと感じる。 ・フレンドマートやアルプラザでの購入、自分で作るなどが多い。

・焼きたてのパンが食べられるお店が欲しい。

【総合】 ・ベーカリー、洋菓子(ケーキ・焼き菓子)店に関する意見が多く、飲料に関する意見はなかった。

○婦人服・子供服を扱う店舗のニーズ

・ファミリー層にとっては、エイスクエアのように家族で半日以上楽しく過ごせる大型店舗へ行き、父親と子供が時間をつぶしている間にゆっくりといくつかの専門店を巡って買物したい。

・大人の女性は、京都や大阪まで買いに行く。 ・子供の服はすぐに小さくなるので西松屋などの低価格のお店が欲しい。

・手原・安養寺周辺にはお店が少ない。 ・平和堂がフレンドマートに変わったことにより、以前は買えていた普段着や肌着類が買えなくなり不便に感じている。

・質を求める人は近鉄百貨店(草津)まで買いに行く。 ・まとめて買える場所があっても、売り場は別にして欲しい。(食品と衣料品は別かごで買いたい)

・特に不自由を感じない。 ・京都や大阪、草津に買いに行く。 ・特に肌着、下着類は買えない。(以前は平和堂で購入できた)

・畑に着ていく程度の服が買えると便利。

【総合】 ・婦人服については、ファミリー層は草津の大型ショッピングモール、大人の女性は京都や大阪まで買いに行っており、そのことで特に不自由は感じていない。栗東市内に店舗があったとしても市内で買うとは限らない、と答える人が複数いた。

・子供服については、西松屋やユニクロなどの低価格の量販店のニーズがある。これもできれば大型ショッピングモールに入居していて欲しいと答える人が複数いる。洋服等の買物行動に非日常の楽しさや家族で過ごす休日のレジャー感覚を求めており、単純に店舗が市内に有っても利用するとは限らない。

○書籍・CD・DVD・ゲームソフトを扱う店舗のニーズ

・TSUTAYA(草津市)、エイスクエア(草津市)、サンミュージック(守山市)のような大きく品揃えの豊富な店舗で買う。

・インターネットで買う。 ・本などはあまり買わない。

・言われてみると本屋は少ない。 ・フレンドマートの 100均の前の一角では物足りない。 ・大きくて品揃えが良く、レンタルできるお店がよい。

・本などはあまり買わない。 ・インターネットで買う。

・特に不自由を感じない。欲しい時は草津まで買いに行く。

Page 22: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

- 20 -

※各項目に関する全般的な消費ニーズについて回答者がどのように感じているかをヒアリングしており、調査場所となっている店舗に関する来店客の評価等を目的としたものではない。 アルプラザ栗東

(市内:37人、市外:10人) フレンドマート栗東

(市内:42人、市外:2人) 道の駅アグリの郷栗東

(市内:13人、市外:31人) 田舎の元気や

(市内:21、市外:6) 【総合】 ・書店が足りない(大型書店)と答える人は多い。車を運転できない中高生が受験対策の参考書などを買うのに不便。 ・書籍やCDは買わない、Eコマースで買うなどの回答も多かった。

○カフェ・喫茶店のニーズ

・カフェの数が少ないと感じる。 ・ゆっくりと時間を過ごせるカフェがあると良い。 ・小さな子どもと行けるカフェがあったら行きたい。 ・駅の待ち時間をつぶせるような通勤通学途中に立ち寄れるようなカフェがあると良い。

・若い人にとっては、スターバックスなどが良いが、子供連れはもう少し入りやすい、騒いでも問題ないお店が欲しい。

・お年寄りにも入りやすいカフェや誰もが気軽に入れるカフェが欲しい。(喫茶店は敷居が高い)

・年金生活者にとっては、安くておいしくて量は少なめの飲食店、モーニングを楽しめるカフェがあると良い。

・子供連れで行けるカフェが欲しい。キッズスペースやお子様ランチなどがあると嬉しい。

・子供が退屈しない(ちょっとした遊具や小高い丘など)お店なら行きたい。自然が豊かな栗東を活かしたお店が増えてほしい。

【総合】 ・手軽にコーヒーを楽しみたい人は、スターバックスなどのニーズを挙げ、コト消費(時間消費)に関心がある人は、ゆっくりとくつろげるカフェのニーズを挙げる。 ・子育て中の人は、現状、カフェに行くことは難しいが、子供連れに優しいカフェがあれば行きたいと答える人は多い。

○買物目的でのバス利用について

・バスは利用しないし、利用することを想像できない。 ・最低 20 分に1本は運行しなければ選択肢にならない。 ・少数ではあるがアルプラザが運行している買物バスを利用してきている高齢者もいる。

・草津まで行くバスなら利用すると地域のお年寄りで話をしている。

・条件が整えば利用したい(特に本数と停車位置) ・荷物がある時や子供連れでは利用しづらい。 ・乗り合いタクシーのように家の前まで送迎してくれるものの方が良い。安ければなお良し。

・いずれバスを利用しなければならないと思うが、1時間に1本では不便。

・本数が少ない、バス停が遠いため利用しづらい。将来的には利用したいが、乗り合いタクシーの方が便利。

【総合】 ・高齢者も含め買物でバスを利用する人はほとんどいない。高齢者の中には将来的にバス利用の可能性を感じているが、現状の1本/1時間の頻度は不便なので、当面バスを利用するつもりがないと答える。また、買物した荷物を持ってバスに乗ることを負担に感じている。

○地場産野菜や市内特産品の販売方法や取り扱う店舗のニーズ

- -

・朝市などのイベントが多いと行きたくなる(楽しそう、普段より野菜の種類が多そう)。

・割木の巻きずし、トマト、揚げ、炭入りパンが人気。販売する場所を増やすよりも、人気商品の周知を図るべき。

・一般の食品スーパーの一角で地場産の新鮮な野菜を扱うコーナーを設置して欲しい。生協スーパーなどにはある。

・仕組みや管理が難しいかも知れないが、100円の無人販売所や直売所があると良い。

・市役所付近にお店が欲しい。 ・栗東市は自然豊かで新鮮でおいしい野菜などがあるので、もっとうまく PRすべき。

・トレセンと絡めた何かができると面白い。トレセンのイベントと元気やとのコラボ。

【総合】 ・新鮮な地場産野菜については、食品スーパーでのコーナー設置などのニーズがある。 ・特産品については、販売チャンネルを増やす以前に、他にない商品を扱っていることを広く周知し集客してリピート顧客を増やすことが先決。

○近隣都市の商業集積地と比べて物足りなさを感じる点について

・草津の商業集積地に近くて便利なため、栗東には必要だと思わない。

・量販店などが近くにあれば便利だが、あったとしても常に使うとは限らない。時間があるとき、楽しみたい時は大型ショッピングモールへ行く。

・複数の専門店が入る大型ショッピングモールが欲しい。 ・景観や住みやすさへの影響を考えると、何でも市内にあれば良いというものでもない。

・衣料品類がとにかく不便である。 ・全体的にお店が点在しているため、一箇所で求めて購入できるお店が欲しい。 - -

【総合】

Page 23: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

- 21 -

※各項目に関する全般的な消費ニーズについて回答者がどのように感じているかをヒアリングしており、調査場所となっている店舗に関する来店客の評価等を目的としたものではない。 アルプラザ栗東

(市内:37人、市外:10人) フレンドマート栗東

(市内:42人、市外:2人) 道の駅アグリの郷栗東

(市内:13人、市外:31人) 田舎の元気や

(市内:21、市外:6) ・栗東駅周辺の住民は、草津駅周辺も生活圏であり、不便をあまり感じていない。国道よりも東南の住民は、国道を越えずに様々な買物が出来ることを求めている。

○チャレンジショップに行ったことがあるか、どう思うか

・やっていることを知らなかった。 ・何かやっているのは知っているが、入る気にはならない。雰囲気が良くない。 - - -

○ドラッグストアとの使い分けについて -

・薬、化粧品、日用品はドラッグストアで購入する(食品スーパーよりも種類が多く、安い。クーポンが使えたり共通ポイントが溜まる)

・高齢者は使い慣れた近くの薬局の方が買物し易いため、ドラッグストアは利用しない人もいる。

- -

●ヒアリングの主な客層

・高齢者、子ども連れの家族。 ・守山市、草津市の一部も商圏となっており、最寄りの店舗となっている市外住民や混雑を嫌う人、大型店舗で歩き回るよりも手早く買物を済ませたい人などが買いに来ている。

・高齢者、子供連れの家族。 ・高齢者、市外客。 ・家庭菜園の経験があるなど、新鮮野菜の価値に重きを置く客層が買いに来る。

・済生会病院への通院、お見舞いのついで客もある。

・栗東ICから守山等への経路にあるため、立ち寄りやすい。野菜が売り切れないようにアウトレットへ行く前に来店する客もいる。

・県外客が栗東市内で他に立ち寄る店舗はほとんどない。

・近隣に居住する人の中には、新鮮な野菜だけを買いに来ている人もいる。

・高齢者、子供連れの家族、市外客。 ・栗東市内に子供が住んでいる人が栗東に来たついでに買物をしていくケースが多い。

・市外からでも週一日は新鮮な野菜を求めて買いに来ているような客もいる。

・近隣に居住する人の中には、新鮮な野菜だけを買いに来ている人もいる。

Page 24: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

- 22 -

(2)参考データ

○シールアンケート結果概要

○来店客ヒアリング回答者数

※ヒアリングへの協力者はシールアンケートへの協力者の一部であるため、シールアンケートの回答者数と来店客ヒアリングの回答者数には差異が生じている。

市内 市外 市内 市外 市内 市外 市内 市外2/17(金) 13 3 7 11 22 3 27 2 69 19 882/18(土) 8 3 6 20 15 7 15 0 44 30 74

合計 21 6 13 31 37 10 42 2 113 49 162

市外合計 合計田舎の元気や 道の駅アグリの郷栗東 アルプラザ栗東 フレンドマート栗東店

市内合計

88.3

9.2

2.5

地元消費の促進の考え方(N=120)

促進すべき 促進すべきとは思わない わからない

65.17.9

12.7

11.1

3.2

どこから栗東市に訪れたか(N=63)

近隣都市 その他県内 京都 大阪 その他県外

Page 25: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

- 23 -

4.グループインタビュー調査結果 (1)グループインタビューによる意識変化

Q1. なるべく地元のお店を利用することが大事だと思いますか?

・グループインタビュー前のアンケートにおいて「その通りだと思う」「多少そう思う」と回答する人が多数派となっていたこともあり、グループインタビューの前後で回答に変化は見られなかった。

・地元で消費行動をすることによる地域経済の活性化や域外に消費が流出することによる損失については、すでにある程度の理解が進んでいるものと想定される。

・グループインタビュー後も「あまり思わない」と回答した人に理由を確認したところ、「市内で消費行動をしやすい環境をつくることが重要である」という考えであり、「このままで良い、市外で消費すればよい」という考えではなかった。意見交換等を通じて市内の消費環境の向上の可能性が意識されたと考えられる。

・今後とも理解促進の取り組みは必要であるが、「市内の消費環境が便利で魅力的となる」ための取り組みであることを伝えることを重視し、消費者に不便を強いるような運動かのようにメッセージが誤って伝わることのないように配慮する必要がある。

その通りだと思う 多少そう思う あまり思わない 全く思わない

1回目 3人 1人 1人 0人

2回目 3人 1人 1人 0人

あまり思わない理由(1 回目) ・そもそも行きたくなるお店がない ・必要に迫られると市外で買うしかない

その通りだと思う理由 ・地元で消費し、お金を落とすことは大事 ・地元のお店が潰れないためには大事なこと

あまり思わない理由(2 回目) ・まずは消費活動をしやすい魅力的なまちをつくる必要がある

・住みやすい、子育てしやすい環境を整えてほしい

Page 26: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

- 24 -

Q2. 今後、市内に魅力的で行きたくなるお店が増えると思いますか?

・グループインタビュー前には、市内に魅力的で行きたくなるお店が増えると思う回答者はいなかったが、グループインタビューの後には、参加者全員が、話し合ったことが実現すれば市内に行きたくなるお店が増えると思うと回答した。

・消費者のニーズに対応した店舗には、魅力を感じ、行きたいと考えていることを表しており、ニーズにきめ細かく対応している意欲的な事業者に関する情報の提供等により、市内での消費機会が増加する効果や市内事業者全般への期待度・信頼度が高まる可能性がある。

その通りだ と思う

多少 そう思う

あまり 思わない

全く 思わない

1回目 0人 0人 4人 1人

2回目 (話し合ったことが実現した場合) 0人 5人 0人 0人

全く思わない理由 ・増えてほしいけど難しいと思う ・守山や草津に比べて、良いお店ができる気がしない

Page 27: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

- 25 -

(2)グループインタビューの結果総括 行きたいと思うお店について

飲食店

・食事中に子供が遊べて退屈しないお店へのニーズがうかがえる。たくさんの遊具があるような大きなキッズスペースでなくても、絵本やおもちゃが用意され、目の届く範囲で遊ばせておくことができるお店に行きたいと思うママさんたちが多い。

・具体例として、ファミリーレストランやファーストフード店も挙げられ、子供向けのメニューが安く提供され、無料で遊具やおもちゃで遊べる、子供が騒いでも気兼ねなく利用できることも大事である。

・その他は、ベビーカーが通りやすい通路幅、他のお客に迷惑を掛けずにおむつを替えられるスペースがある、子供を見守ってくれるスタッフがいるなど、小さな気遣いや思いやりがあるお店へのニーズは高い。実際に子育て経験のある女性が監修してお店づくりをするなど、細かな配慮があるお店は魅力的で行きたくなるお店である。

・子連れ対応や子連れ歓迎を掲げている店でも、実際に利用してみると不便な点が多く失望することがしばしばあり、事業者の登録・認定制度などを設ける際は制度の信頼が損なわれないように一定水準を確保する必要がある。

生活雑貨

・生活雑貨のお店は、複数の選択肢の中から比較検討し、自分の望む魅力的な商品を選択することが重要視され、市内に1店舗立地しても消費機会ごとに望むものに合わせて他店と比較検討されるため、市内にあるからという理由で選択されることはない。

・複数の店舗が集積立地する大規模ショッピングモール内に出店する店舗が有利である。

・このため、「こだわりと魅力」のある商品の販売や店舗運営により、市内の消費者だけでなく市外からの集客を確保する必要がある。

Page 28: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

- 26 -

地元消費増加のためにできること

工夫 アイデア

・子育て世帯で集まって、子供を遊ばせながらゆっくり食事や会話ができる場所が求められている。

・日常的に集まるためには、飲食店等の利用ではなく、貸しスペースを借りて、食品や飲み物を持ち込み消費するスタイルを便利で快適に実現するサービスが求められている。

お店を 応援する方法

・消費者グループの組織化や店舗への改善提案を主体的に行うことなど、積極的な活動への意欲や関心は低い状況であった。

・お店に対する要望を伝えられる場や機会に対する関心はあることがうかがえる。直接、事業者に意見を言うことには抵抗があるため、例えば、消費者からの意見・要望に特別な特典を設けたりすることを求める声があった。

・子どもの下校や習い事の終わりを待つ時間など、ちょっとした空き時間を利用して子育て中の女性が情報交換する場や機会は共通したニーズとしてあり、そのような場を事業者がマーケティング活動の場として利用することには理解や協力の意向を示した。

・日常的に利用するには、利用のコストが相当低いことが条件となるため、公的施設の空きスペースの有効活用が想定されるが、事業者の営利活動が制限される。

・このため、公益的な視点を有する民間事業者が空きテナント等を有効活用して消費者が集う場の運営、マーケティングを希望する事業者とのマッチングに取り組むことなどが考えられる。

・また、飲食店などの事業者が他の事業者と連携してイベントの一種として店舗内でワークショップを開催することなどにより、市内事業者と消費者の接点、新たな消費機会の創出につなげることなどが考えられる。

地元でのお店選びに影響があるツール

情報収集

・フリーペーパーを参考に行きたいと思うお店に行っている。しかし、どのフリーペーパーも同じような情報が多いため、最終的にはママ友の間での口コミによる評価がそのお店に行きたいと思うかに影響を与えている。

・ママ友同士で情報交換をするネットワークは重要であり、市外、県外からの転入者が多い栗東市では、特に地元出身者や先輩転入者の情報は有効な情報源で消費行動への影響も大きいと考えられる。

Page 29: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

- 27 -

(3)地元消費増加(消費行動の変容)の可能性 ①消費者が行きたいと思う「お店づくり」

例えば、子育て世帯の声を集めた「子育て応援のお店づくり手引書」を作成、配布

例えば、既存の制度と連携させて、利用者視点で子育て応援のお店と認められるお店だけを認証、周知する独自制度を創設

例えば、市民ボランティアによる覆面調査の仕組みづくり

②子育て世帯を中心に気軽に集まれる「場所づくり」

例えば、コミュニティセンターやさきら、なごやかセンターなどの公有施設のうち、立地条件等から保護者が利用しやすい施設において、子育てサロン的なスペースを設けるとともに、集う人々を対象に販売促進活動や商品モニター、アンケートなどを実施したい民間事業者をマッチング、コーディネート(ウイングプラザなど空きテナント活用方策との連携も考えられる。)

※永続的な事業とするためには、マッチング、コーディネートができ、施設のランニングコストを賄うことができる収益事業に仕立てられる人材の育成、公正なルールづくりなどが必要

例えば、人が集う場への出張サービス、メニュー創設を市内事業者に促進

③消費者とお店を繋ぐ効果的な情報発信・共有の「ツールづくり」

例えば、タウン誌と連携して消費者目線で高く評価される市内の店舗を取材、情報発信する企画をタウン誌のレギュラーコーナーや定期発行の別冊として実現し、転入届の窓口等で配布

例えば、インターネットホームページやSNS、スマートフォンアプリなどの活用による消費者参加型の情報発信・共有ツールの開発(例えば、発信した情報が消費者目線で有益であると他のユーザーから評価を集まったらポイントがつく、など)

Page 30: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

- 28 -

※いずれに取り組む上でも、ターゲットを絞りモデル事業として実施し、効果の検証や改善のための課題を確認しながら、展開させていくことが重要

・消費者目線のお店づくりアイデア集の作成、配布 ・既存制度と連携した栗東独自の認証制度づくり (栗東ブランド)

・市民参加型の覆面調査 など

・公的施設の空きスペースや空きテナントの開放 ・事業者との連携による消費創出 (販促、商品モニター、アンケートなど)

・事業者による出張サービス・メニュー創設を促進 (料理、○○会、テイクアウト、出前、講座、など)

など

・タウン誌と連携して消費者目線で市内の魅力的な店舗情報を発信

・インターネット、SNS、アプリの活用、開発 など

地元消費増加(消費行動の変容)の可能性

「お店づくり」

思いやり・気遣い 楽しみ

「場所づくり」

交流・消費・共有

「ツールづくり」

発信・共有 ネットワーク

消費者 事業者

事業者 消費者

消費行動の変容につながる消費環境の向上や交流・情報共有 のための消費者と事業者双方をつなげるツール・場所づくり

Page 31: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

- 29 -

(4)参考資料|グループインタビューでの意見一覧

~ テーマ1 ~ 地元消費を増やすための方策に関すること

Q. どのような飲食店が地元にあったら行きたいですか?

現状について

・子供を遊ばせながら食事ができるお店に行きたいが、市内にほとんどないので市外に出ていく。

・カフェは数が少ない、近くにあれば利用したい。

お店の設備について

・キッズスペースがあるお店を探して利用する(親の目の届く範囲にあることが大事)。

・小さな子供が寝られるような座敷や小上がりがある飲食店。

・個室で、子供用のおもちゃなどがある飲食店。

・子供用のトイレ台、おむつ替えの台があるとよい(専用のスペース、あるいは男女トイレ共に)。

・ベビーカーでも奥まで入りやすいお店。

具体的なお店の事例について

・『光の穂』:キッズスペースが充実していて良い。

・『Wood Stock』:子供用のメニューが豊富。

・『マクドナルド』:子供メニューの充実,子供の遊び場がある。

・『ガスト・サイゼリア』:気兼ねなく利用できる、子供メニューが充実し、値段も安く、特典もある。

・『くらしカフェ(石部)』:子供が遊べる設備、ランチなどがある。

・『和食さと』『なごみ亭』:座敷・小上がりのある飲食店。

・『ディオ』『Bb』:500 円/hで子供が遊べる、預けられるお店。

・『つどいの広場「つばめ」(石部の平和堂 2 階)』:売り場横に遊べるスペース、見守りスタッフもいる。

・『S キッズフロア(チカ守山)』:遊具や授乳室などの設備を完備している。

その他のご意見

・ゲームセンターの近くにキッズスペースは配置してほしくない。

・雨の日でも遊べる場所が欲しい。

・砂遊びができる場所が欲しい(屋内でも)。

・7~8組が集まって座敷でご飯を食べられるようなお店が欲しい。

・子育て世帯が集まる場所にケータリングで持ち込むのもあり。

・実際の子育てママでシミュレーションをしてお店づくりをしてほしい。

Page 32: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

- 30 -

Q. どのような生活雑貨のお店が地元にあったら行きたいですか

現状について

・生活雑貨店の数は少ない。

・近鉄百貨店など市外を利用することが多い。

行きたいと思うお店について

・一つのお店では決めず、いろいろなお店を見比べて購入するところを決める。

・草津のイノブン、イオンなど大きいショッピングセンターは品揃えよい、行けば何かあるので行く。

・小さな個人店でも良いものがあれば行く。

・駐車場の広さが重要。

・フリーペーパーを見て、いいなと思ったお店に行く(まだまだ地元店舗の情報を知らない)。

●その他のご意見

現状について

・習い事は近い所に通いたいが、質を考えて選ぶと市外などに通ってしまう。

・銀行の ATMが少ない。

・眼科や皮膚科などの病院が少ない。

・住んでいる場所にもよるが、近場で済むなら近場が良い。

情報収集について

・「Peace mom」というフリーペーパーが参考になる(イベント・セミナー情報、病院、習い事など)。

・フリーペーパーはよく見て参考にしているが、どれも同じようなお店の情報ばかりである。

・お店などを探す際は、まずはインターネットで調べて、ママ友の口コミの評価で決める。

・ママ友のネットワークは重要であり、お互いに情報交換をしている。

・滋賀(栗東)が地元の人の情報は有効な情報源となっている(特に転勤してきた人など)。

・ママ友のネットワークとお店の連携・ネットワークの構築、情報提供の仕組みがあると良い。

ポイントカードについて

・市内で共通のポイントカードがあり、現金や商品券での還元があれば便利。

・守山市の「マル福カード」は市内のたくさんのお店で使えて便利。

・栗東市はお店ごとにカードがあり使いづらい(マロンカードは知らない)。

Page 33: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

- 31 -

~ テーマ2 ~ 地元消費増加の実現のために私たちにもできそうなこと

Q. 消費者の声をお店に届ける工夫・アイデアは?

工夫・アイデアについて

・まずは、何人かで集まって子供を遊ばせながら、ゆっくりと食事や会話ができる場所が必要。 キッチンや冷暖房が完備されていて、みんなで料理などもできるといいかもしれない。 そういう場が幼稚園や小学校の周辺にできれば、ママ友たちは子供の送り迎えの時に時間を過ごすことができる。

・ママ友たちが集まる場所を作り、そこでおしゃれなランチのお店が宣伝することや、利用者が食べ物や飲み物を持ち込むことができるようにすれば、消費も生まれる。試食モニターなどもそこでやれば有効。

・CoCo 愛さんのような古民家、空き店舗などの活用、公民館やコミュニティセンターを開放してコミュニティスペースとして利用できればよいのではないか。

・東京にある『ミシンカフェ』のように、ミシンを借りることができ、先生に教わりながら入園前の子供のものを作成できるお店もあるとよい。入園前の親たちのコミュニティにもなる。

Q. 頑張っているお店が長く続くように消費者として応援する方法は?

応援する方法について

・お店などの情報は自然と口コミで広まっていく。

・お店に対して要望を伝える場がないし、あったとしても何か特典(値引きなど)がなければなかなか意見は言えないと思う。

・子育てママが集まっている場所に、お店側が聞きに来るような形の方が良いと思う。

Page 34: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

- 32 -

5.調査結果のまとめ (1)消費行動変容モデル調査(追加アンケート・来店客ヒアリング・グループインタビュー)の分析

●栗東市内の買物環境の現況・課題 ・栗東市内の買物環境については、徒歩圏内にお店がないことや、目的地までのバスや電車などの公共交通がないこと、また買物の際の荷物の持ち運びに不便を感じている。

・現状、高齢者も含め買物でバスを利用する人はほとんどおらず、将来的にはバス利用の可能性はあるが、本数などの整備や荷物の持ち運びの負担の軽減への対応も求められる。

・エリア別にみると、栗東駅周辺では周辺都市での商業集積や京阪神へのアクセスにも恵まれているため、全体的に消費環境への満足度は高く、草津市、守山市内の商業施設を利用することが合理的な場合が多いため、地元消費を訴える際には配慮が必要。 一方、手原駅・安養寺周辺では、比較的に消費環境に不便を感じており、また、地元消費の意識が比較的高い。

・消費者ニーズ調査の結果では、子育て世帯のお店の選好理由や市外での買物理由として回答が多かった「小さな子ども連れにやさしい」について具体的な内容を確認したところ、子どもが安全に遊べて退屈しない設備や仕組み、駐車マスや売り場の通路の広さ、子ども用メニューや座敷・小上がりのような設備の充実等によりお店を選んでいる。

・また、子ども連れ対応や子ども連れ歓迎を掲げているお店でも、実際に子育て中の女性が利用してみると不便な点が多いこともあるため、実際に子育て経験のある女性が監修してお店づくりをするなど、子育て中の女性への小さな気遣いや思いやりのあるお店が求められている。

・消費者ニーズ調査の結果では、高齢者のお店の選好理由として回答が多かった「安心して買物、利用ができる」について具体的な内容を確認したところ、売り場の商品表示の見やすさ、スタッフによる商品案内等の思いやりのある対応、お店への往復の交通手段の充実により、快適な消費行動が行えるお店を選んでいる。

●立地を望むお店へのニーズ ・消費者ニーズ調査の結果で市内に立地を望む回答者が多かった「生鮮食品」、「パン・菓子・飲料等」、「婦人服・子ども服」、「書籍・CD・DVD・ゲームソフト等」を扱う店舗や「カフェ・喫茶店」について具体的に確認したところ、市内での店舗数や域外で消費を行う現状に対して不自由を感じている人は少なかった。

・例えば、生鮮食品については朝採れ地場野菜などの新鮮な野菜へのニーズが少なからずある。しかし、食品スーパーなどの店舗数について不自由に思う人は少なく、草津市や守山市へのアクセスが便利な地域では店舗の使い分けができており現状に満足している人も多い。一方、国道よりも南東の地域では選択肢が少なく、室内着などの衣料品や新鮮な地場野菜が域内で購入できる消費環境が求められている。

・また、カフェ・喫茶店に関しては、コト消費(時間消費)に関心のある人はゆっくりとくつろげるカフェ、子育て世帯は子ども連れにやさしいカフェへのニーズがある。

Page 35: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

- 33 -

●特典やポイントカードへのニーズ ・消費者ニーズ調査の結果ではお店の選好理由として回答が多かった「特典・ポイントカードがある」について具体的に確認したところ、現状でも、ポイントカード等を利用している人は多いが、よく行くお店や全国どこでも利用できるポイントカードが利用されている。

・域内の様々なお店で利用でき、ポイントアップデーなどが頻繁にあることへのニーズもあるが、買物以外に域内での限定イベントや各種市民サービスなどとの連携を望む声もある。

●地元のお店情報へのニーズ ・消費者ニーズ調査の結果では、新聞・チラシ、家族や知人、フリーペーパーが情報収集のツールとして回答が多かった。具体的には、家族や友人、インターネットによる口コミによるお店の評価や、フリーペーパーに掲載される写真などによりお店の雰囲気が伝わることが消費の際の参考となっている。

・また、子育て中の女性同士での口コミによる評価が消費行動に大きな影響力を持っている。特に、転入者にとっては地元出身者や先輩転入者の情報が消費行動に与える影響は大きい。

●人が集まり、会話や食事をする場所へのニーズ ・特に子育て中の女性にとって、子どもを遊ばせながら、または、学校や習い事が終わるまでの間、ゆっくり会話や食事を楽しめる場所へのニーズがみられる。

・日常的に集まるためには、空き店舗や公有施設等を貸しスペースとして活用し、食品や飲み物を持ち込み消費するスタイルを便利で快適に実現できるサービスが求められている。

●地元消費に関する考え方 ・消費者ニーズ調査の結果では、地元消費に関する意識や実践は、高齢者及び栗東中学校区の住民は、その他の年代または校区の住民よりも高いなど、世代や地域差があることが分かった。

・グループインタビューでは、地元消費の重要性やそのメリット、消費の域外流出のデメリットについてすでに一定の理解が得られていることが分かった。

・また、地元消費機会を増加するためには、現状の消費環境で消費者に地元消費を喚起するよりも、地元で消費したくなるように消費環境の改善を図ることが重要であると考えられていることが分かった。

Page 36: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

- 34 -

■表 地域別・層別の消費ニーズ 地域・層 消費ニーズ 備考 地域

栗東駅周辺 ・草津市、守山市内の商業集積や京阪神へのアクセスにも恵まれているため、全体的に消費環境への満足度は高い。

・草津市、守山市内の商業施設を利用することが合理的な場合が多いため、地元消費を訴える際には配慮が必要。

来店客ヒアリングより

手原・安養寺周辺 ・比較的に消費環境に不便を感じている。 ・地元消費の意識が比較的高い。

来店客ヒアリングより

市外からの集客 ・一般的な食品スーパーにはない新鮮野菜、こだわりの食品を求めて市外から道の駅に来ている。琵琶湖と名神栗東ICを結ぶルート上の立地条件と相まって県外客もある。

来店客ヒアリングより

子育て世帯 ・買物や食事の際に子どもが安全に遊べて退屈しない設備や仕組み、実際に子ども連れが利用しやすい思いやりのある環境づくりをしているお店を利用したいと感じている。

・子育て中の女性が集まり、会話や食事ができる場所、情報交換や交友関係を築く場所づくりも必要。

追加アンケート、グループインタビューより

高齢者 ・お店内での商品表示の見やすさやスタッフによる商品案内等の思いやりが感じられる対応があるお店が好まれる。

・買物の際に路線バスを利用する人はほとんどいない。

・将来的な移動手段を不安視する人はいる。

追加アンケート、来店客ヒアリング調査より

全般 ・徒歩圏内にお店がない、目的のお店までの交通手段がないこと等に不便を感じている。

・立地を望むお店については、市内の店舗数や域外で消費を行う現状を不自由だと感じている人は少ない。

・ポイントカードは、全国どこでも利用できるものや、よく利用するお店のものを利用する傾向があり、ポイントカードがあることがお店を選ぶ際の重要な要因とはなっていない。

・地元のお店の情報は、家族や知人、インターネットでの口コミによる評価が重要。

Page 37: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

- 35 -

(2)消費行動変容の変容(地元消費拡大)施策の議論のポイント ■方向性:『場所』でつながり、様々な想いに応える消費環境づくり

・人が集まり、交流や消費をしながらつながる『場所』を創る ・『場所』での交流による域内の情報、想い(ニーズ)を共有する『ネットワーク』を創る ・様々な消費者の想いに応える消費『環境』を創る ・楽しく消費できる、お得に消費できる『仕組み』を創る ・草津市や京都などにはない、栗東でしか味わえない『魅力』を創る

●ポイント①|人が集い、つながる『場所づくり』 ・市民の交流の場、情報交換の場としても利用できる場所を整備・提供し、そこに集う人たちによる消費活動を促進することや、消費者と事業者の意見交換等の場として活用を促進することなどが考えられる。 ⇒例えば、コミュニティセンター等の公有施設を活用し、子育てサロン機能のある場所をつくり、子育て中の女性が空き時間等に集い、母親同士で交流、情報交換の場と機会を創出。

⇒また、人が集う場所への出張サービスやメニュー創設の促進、また、販売促進活動や商品モニター等を実施しやすいように域内事業者のマッチング、コーディネート等を支援。

『ネットワーク』 様々な消費者が想いを共有

『環境』 様々な想いに応える

『仕組み』 楽しい!お得!を創る

『場所』 様々な主体がつながる

ボランティア など

市外

『魅力』 栗東でしか味わえない

消費者 域内 事業者

市外

市外 市外

今後、栗東市中小企業振興会議での議論等を通じて成案化

Page 38: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

- 36 -

●ポイント②|想いを共有する『ネットワークづくり』 ・ポイント①の『場所づくり』を通して、子育て中の女性同士、高齢者同士、地元出身者と転入者などの様々な消費者層が交流する中で、域内の店舗や商品等に関する有益な情報を交換できるネットワークを構築していくことなどが考えられる。 ⇒例えば、子育て中の女性たちと域内タウン誌事業者との連携により、子育て中の女性目線での域内の魅力的なお店の情報発信ツールの作成。

●ポイント③|想いに応える『環境づくり』

ア)子育て世帯や高齢者が快適に消費できる事業者の工夫を促進

・子育て世帯には、買物中に子どもが退屈して騒いでしまう、ベビーカーではお店の奥まで入っていけないなど、高齢者には、商品の表示が小さくわかりづらい、スタッフに商品の場所を聞きづらいなどの状況があるため、快適に買物ができるように事業者側のちょっとした気遣いや思いやりの工夫を促進することが考えられる。 ⇒例えば、消費者の要望、ニーズと事業者の想いを相互理解し、消費者目線での店舗づくり、便利で魅力的な店舗づくりを応援するファンづくりに繋がる意見交換会を実施。

⇒例えば、事業者が消費者目線での店舗づくり、サービス向上に取り組みやすくするために、具体的な工夫のアイデア等を取りまとめた手引書を作成、配布

⇒例えば、子育て世帯や高齢者にやさしい買物環境を高水準で整えているお店を登録、公表・周知し、店頭にステッカーを掲示する独自の制度を検討する。

イ)消費者が「不足している」と感じる業種への対応

・草津市や守山市の商業集積地へのアクセス利便性が高い栗東駅周辺地区住民は、消費環境に対する不満があまりない一方、手原駅・安養寺周辺地区の住民は特に衣料品を扱う店舗等が不足していると感じる人が多い。

・また、舌の肥えた消費者や健康志向の消費者は新鮮な野菜へのニーズが高い、就業者や子育て中の女性などは息抜きやゆっくりとくつろげるカフェ・喫茶店などへのニーズが高いなど、地域や層に応じて「不足している」と感じる業種が浮かび上がっており、これらの立地可能性の検討を進めることが考えられる。 ⇒例えば、滋賀県産業支援プラザと連携して、今回の調査結果を基に、エリアやターゲット層などを含めた精緻なマーケティング調査を実施、事業者への働きかけ

ウ)消費に関する移動の障壁をなくす取り組みの支援

・今後さらに高齢化が進行し、車の運転に不安をかかえる人が増加することが確実であることから、車に依存せずに買い物できる環境の実現に向けて様々な人やモノの移動手段の充実に取り組むことが考えられる。 ⇒例えば、市内の事業者が移動販売や宅配サービス、インターネット販売、買物バスの運行等により買物できる環境を整備していくことを支援。

~ 手引書に掲載するアイデアのイメージ ~ ○他のお客に迷惑をかけない専用のおむつ替えスペースの設置や、スタッフ一人ひとりが買物コンシェルジュのような役割を果たせるように教育すること、お客が声をかけやすい雰囲気や仕組みをつくること、地域の市民ボランティアと連携して、買物中の子どもの一時預かりやコンシェルジュの役割を担ってもらうこと、など。

○実際の子育て世帯や高齢者などの利用者目線での売場づくりを行うために、お店のお得意様への特典として子育て世帯や高齢者による買物体験モニターを実施し、そこから得た意見を反映したお店づくりをすること、など。

今後、栗東市中小企業振興会議での議論等を通じて成案化

Page 39: 栗東市消費ニーズ調査等委託業務 消費行動変容モデル調査 · 消費の重要性への気づき、意識付けの機会となり、その結果を観測することで今後の消費

- 37 -

●ポイント④|楽しみやお得感を創り出す『仕組みづくり』

・同じ品物やサービスを購入するなら、市内で購入する方がお得に感じるように、域内の多数の店舗で共通で利用でき、利用者の志向、ニーズに合わせて様々な特典が用意された独自の仕組みを創設することが考えられる。 ⇒例えば、ポイントは普段の買物だけでなく、お菓子やおもちゃと交換できる、買物バスや乗り合いタクシー等の乗車券とも交換できるなどの様々なサービスに活用可能なポイント制度の構築。

⇒消費者の利便性を高めるためには、市内だけでなく、草津市や守山市など隣接都市のお店の参画が有効。

⇒保有・管理するカードが増える煩わしさを防ぐため、マイナンバーカードとの統合や、スマートフォンアプリとしての配布など利便性の高い仕組みとすることが重要。

・値引き要素の強いポイント制度だけでなく、会員だけが味わうことができる店舗独自のサービス充実を促進、支援することが考えられる。 ⇒例えば、会員限定の裏メニューの設定、商品化前のモニターへの招待、その道のプロが教えるワンポイント講座への招待、オリジナルノベルティグッズの配布など店舗のファンづくりに繋がる工夫を促進、事業者の工夫を市民に情報発信。

●ポイント⑤|栗東でしか味わえない『魅力づくり』

・現状では、おしゃれ着のような衣料品やちょっとした贈り物など、京都市や草津市などに流出する一般的な買回り品の消費を市内に取り戻すのは難しい。大都市や商業都市に近接・隣接する立地条件を踏まえ、都市間での機能分担の考え方に基づき、消費者の利便性を高めるサービスやオリジナル性が強く市外からも集客できるビジネスなどを積極的に支援・育成することが考えられる。 ⇒例えば、本調査の成果を創業塾において情報提供し、消費者にとって利便性が高い事業モデルの検討を促進。

⇒例えば、創業塾における事業計画立案支援時に、起業予定者がやりたい事業に他の事業を組み合わせてオリジナル性が強い新たな事業モデルとすることを助言。

・集客力の高い店舗の支援・育成だけでなく、方向性①~④に総合的に取り組むことにより、栗東にしかない魅力的な起業環境の実現を図り、栗東駅周辺地区及び手原・安養寺周辺地区を中心に、市外の事業者・起業予定者からも出店地・起業地として選ばれることが期待される。

今後、栗東市中小企業振興会議での議論等を通じて成案化