電子制御式ブレーキ・システム (ebs) -...

35
ー四 電子制御式ブレーキ・システム (EBS)

Upload: others

Post on 29-Mar-2020

1 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

ー四

電子制御式ブレーキ・システム(EBS)

Page 2: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

通 称、 名

ギガ トラクタ

し、

車 両型式

PKG-EX※52※8

PDG-EX※52※8

す ->' 自動車株式

エンジン型式 適用時期

6WGl-TC 2007.5-

電子制御式ブレーキ・システム(EBS)

概要(図-1) エレクト ロエッ ク プレー キ シ ス テム

会社

出 典 資 事ヰ

'07型ギガ ブレーキ修理II性 No.302 -330

EBS (Electronic Brake System :フル・トラクタを除き標準)とは電子制御によるブレーキ関係の総合コン

トロール・システムである。従来のABS/ASRの機能に加え,積載状態に応じて,市IJ勤時の車判l速度変化を

感知し各j~hごとの制動力を最適な配分でコントロールする機能が備わっている。 これにより,連結状態で

の制動安定性を向上させる。

また,積載誌の大小にかかわらず同じペダルの踏み込み立で同じ減速度が得られるように制動力が発生する。

ABS ittJ勤時に車申書ロックを抑制し,

安定した車問安易の硲保に貢猷

ASR 発進・加速時の車総の空転を初日目jし,

発進・加速時の車雨量n~の安定化に貢献

減速度の一定制御(図ー2)

+

匝ヨヨ

図-1 概

EBS固有の働能積載置に応じて, トレーラ側も含めた各触の制動力を愈iIに制御し,突き上げなどを鰻減

空lIi. flt車状態に関わらず.

同じ感覚でのブレーキ録作を実現

j i l・岨L・・ーーー・ーー---ー・___________JI ,

{0)(0) 'i0r---i0)

プレーキの効き遅れ(タイム・ラグ)を減少し制動II!般の短縮に貢献

(o)(off" 品位

区2QJ

ロ2QJ

区2QJ

EBS は, ブレーキ ・ペダルの踏み込みfまに対して, あらかじめ決められた減速度を発生するようにプレー

キの圧力を調整する。これは,ブレーキを掛けたときの車輪速度の変化から, 車両の積載量を推定 ・学習し,

ブレーキング中にも細かい圧力調整を行うことで制御する。

このため, 単車や述結空車のときでもプレーキの効き過ぎがなく ,積載条件に関わらず, 同じプレーキ ・ペ

ダルの踏み込み盆で車両にも減速力が発生するようにトラクタ, トレーラのプレーキ力を制御する。

-293 -

Page 3: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

-E帽置・圃E温・・

EBSはブ レーキ ・ペダルの操作盃で規定された減速度を発生

するようにバルブを駆動する

発生減速度特性

減速度

一一 EBS付き/EBSなし積車

ーーーー EBS なし~!I!

, ,

ペダル路み込み量

図-2 減速度の一定制御

2) ブレーキ力配分制御(図ー3)

ブレーキ時の車輪速度変化により,車両重量を推定 ・学習 し図のよう に積載状態に応じたトラクタ, ト

レーラのブレーキ力配分を行う。

従来のEBSなし車両に比べてト レーラの配分を大きくコントロールできるのでタイヤ ・ロック限界が向上

している。特に連結空車時のトレーラのタイヤ・ ロック限界向上に効果がある。

空車プレーキカ配分特性

エア庄 一ーー リヤ

ーー・・ トレーラ

要求減速度

積mブレーキカ配分特性

EBSがトレーラ軸重に合わせたプレーキカを作動

=今空車時 卜レーラ早期ロックなしヱア圧

y LifF:; -'

/ 〆,-'

id:; /

/pz νグ

一一ー リヤ

望グーーーーー 卜レーラ

要求減速度

図-3 ブレーキカ配分制御

-294 -

Page 4: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

-.~・E温・・

3) タイム・ラグの向上

EBSは.ブレーキ ・バルブの踏み込み量を電気信号に変換して各バルブの出力を制御するので.従来のエ

アによる出力制御よりも応答時間が短く.効き遅れ(タイム ・ラグ)の短縮が可能となる。

2 構造・ 機能

1 ) 構成部品の配置(図-4)

〈シャシ関連〉

サンセ

車ユ

yモ、

pa nD

A

トレーラ ・コントロール ・パルプ

I ZJ C::(3:J

アクスル ・モジュレータ

ABSモジュレータ

〈キャブ関連〉

E三

灯一不表灯酷

斤イスLP

ツカ「V

PO

PE

,J'

Dn

qu

A

トy

¥HY

S斗

如品

目司J八ハ

ωuf

寸バ冨1

FU

佼「

片。、ぷ/

1

L

ヰロ

d-、

dp

l

階ゆ

LP

YWIll配U

エンジン・ コントロール ーモジュール(ECM)

-295 -

Page 5: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

〈工ア配管〉

-E司直5・Eヨ・・

J

ナブ

ヨル

〆可

、ュノ

ポ一口

レプリサ、

/セ速絵車

114'

右前エア・タンク

後右車給速センサ

ブレーキ ・

1-ー一一ーーー一一ー一' l チャンパ

. 卜レーラ・コントロール ・パルプ

' ー争サービス ・エア

‘y

、/ヱ日

yマア

エエABS モジュ レータ

ブレーキ ・

前1.i:.車輪速センサ後左E臣給速センサ

. ECM

-運転集中度モニタ. ECSモジュールーその他の ECM

一一一 エア配管・・・・・・・・・エア配管(パックアッフ.用)一一一一一一ー 電気回路(通常配線)ー 電気回路(CAN通信)

図-4 構成部品の配置

296 -

Page 6: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

-E・E・E温・

2) 構成部品の構造・機能

(1) EBSコントロール・ユニット(図ー 5)

EBSコントロール ・ユニットは各センサからの信号を受け,ブレーキ ・ペダル・ストローク量と車輪減速

度から車両重量を演算し.ペダル・ストロークに対する減速度が一定になるようエア圧を制御する。これに

よか空車・積車時共に同じフィ ーリングのブレーキが得られると共に.各輪のブレーキ力の配分が適切に

行われ,スリップなどが減少される。

入力信号

車百左車鎗逮センサ

前右車輪速センサ

ブレーキ ・ベダル・ストローク ・センサ

ブレーキベダル・スイ、ノチ

EBSコントロール・ユニット 出力信号

プロポーショナル・ リレー・バルブ

トレーラ・コントロール・パルプP

同「

後右車総連センサ

ASRカット・スイッチ 巴竺!竺辰五機能 ソレノイド 田 リレー ・パ)~1 (1百万ヲTJ\)~1l

前左ABSモジュレータ

前右 ABSモジュレータ

lESCカッ ト・スイッチ

|運転集中度モニタト操舵角センサ

ASR文は IESC表示灯

排気ヲレーキ&リターダ・カット・リレー

ESCモジュール・ヨー・レート・センサ繍 Gセンサ

IESC

; _ IIESC作動

~ ~マ L チデ ィ ス・プレイ表示

IESC

図-5 EBSコン トロール・ ユニ ット

(2) ESCモジュール(図-6)

ESCモジュールは, ヨー・レート及び横Gを検出している。検出された情報は. CAN通信を介して車両姿

勢制御信号と共にEBS/IESCコントロール・ユニットに送られる。

直ruESCモジュールは 車両重心との位置関係に制約があるため,取り付け場所の移設はできない。

GND

HE

TE E私

図-6 ESCモジュール

297 -

Page 7: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

-E・E・E温・

(3) 操舵角センサ(図-7)

操舵角センサは,ステアリングの位置や左/右回転から操舵角を検出している。操舵角に応じたパルス信号

は運転集中度モニタ・コントロール・ユニットへ送られ.操舵角の情報はCAN通信を介してEBS/IESCコ

ントロール・ユニットに送られる。

緒子 緒子名称

1

2 電源

3 GND

4

5 パルス信号(Z相)

6

7 パルス信号(B相)

8 パルス信号(A相)運転集中度モニタ ・システム

| 運転集中皮モニタ ] 操舵角センサ コントロール・ ユニット

EBS/IESC コン トロールユニッ ト

tコ

図-7 操舵角センサ

(4) ブレーキ ・バルブ(図ー8)

ブレーキ ・バルブには,ペダル・ストローク・センサとスイッチが,それぞれ2個設けられている。ペダ

ル・ストローク・センサは,ペダルの踏み込み量を電気信号にしてEBSコン トロール ・ユニッ トに送り.

スイッチはストップ・ランプ ・リレーに接続される。

電気系不具合(欠陥)時は, 2系統ブレーキ ・バルブとして機能し各バルブへのブレーキ ・バルブ指示圧を

制御する。また,エア回路は,独立2系統なので, 1系統に不具合が生 じても,ほかのl系統でブレーキ制

御を行う 。

ベダル・ス トローク・センサ

スイッチ ベダル ・ス トローク ・センサ

スイッチ

-298 -

Page 8: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

-E・E・E・-

エア

入口・+

排気 4・エア

入ロ ー+

図-8 ブレーキ・バルブ

(5) プロポーショナル・リ レー ・バルブ(図-9)

プロポーショナル・リレー・バルブは,フロント ・ブレーキのブレーキ・エア圧を制御する。通常は,ブ

レーキ・バルブからの指示圧を遮断し, EBSコントロール・ユニッ トからの電気信号に よりエア圧を制御

し,エア圧をブレーキ・チャンパに送る。内蔵された圧力センサによ り, EBSコントロール・ユニットに

制御圧力信号を送る。

電気系不具合(欠陥)時は,置接ブレーキ ・パルフ守の指示圧をブレーキ・チャンパに送る。

パルプ(ー) パルプ(+)

ιFU加

信号

GND

エア入口(ブレーキ・パルプより)

エア入日時(ヱア・タンクより)

プロポーショナル・ソレノイド ・パルプ

ι エア入口(エア・タンクより)

パルプ(ー)

リレーバルブ

圧力センサ

エア入ロ時(ブ レーキ・バルブより)

排気

図-9 プロポーショナル・リレー ・バルブ

-299 -

Page 9: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

-E恒温:岨E温・・

(6) ABSモジュレータ (図-10)

ABSモジュレータは. EBSコントロール・ユニットからの信号により制御され.2個のソレノイド ・パル

フ1排気バルブ.保持バルブ)により構成されている。これらのバルブの開 ・閉の組み合わせで.保持.減圧.

増庄の三つのモードに調整しブレーキ ・チャンパへのエア圧を制御する。

GND

吟UM

吟U加

1畢t寺

ι jj~気

保持パルプ |

GND

図-10 ABSモジュレータ

(イ) 増圧モード(通常時)

保持パルプ¥排気バルブ共に非作動状態で,排気されるエア庄は遮断されているので,入力されるエア圧は.

そのまま出力される。よって入力されたエア圧はブレーキ・チャンパへ送られ制動力になる。

(同保持モード

保持バルブが作動.排気バルブが非作動状態で,入力されるエア圧と排気されるエア圧を遮断する。よって

出口からブレーキ・チャンパ内のエア圧も保持される。

川減圧モード

保持パルプ¥排気バルブ共に作動状態で.入力されるエア圧を遮断し,エア圧を排気する。よってブレー

キ・チャンパ内のエア圧が減圧されて制動力が下がる。

(7) アクセル・モジュレータ(図-11)

アクスル ・モジュレータにはECTJが内蔵されている。通常は.ブレーキ ・パルプからの指示圧を遮断し.

EBSコントロール ・ユニットからの信号により,後輪のブレーキ力を制御している。また,車輪速から検

出される車輪速度と内蔵されている圧力センサで検出される制御エア圧の信号がEBSコントロール ・ユ

ニットに送られている。

-300 -

Page 10: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

センサ信号

何)制勤時

-E・E・.温・

コントロール ・ユニット

エア出口右ブレーキ ーチャンパ

エア入口エア入口、1 パックアップ・ エア入口

エア'¥パルプより入口1、

ヱア出口左ブレーキ・チャンバ

ヱア出口左ブレーキ ・チャンパ

図-11 アクスル・モジュレータ

エア入口

バックア‘ノフ"バルブより

後右軍事告逮

センサ

エア入ロ

EBSコントロール ・ユニットから要求される減速度をアクスル・モジュレータが受信する。アクスル ・モ

ジュレータは,ソレノイド ・パルフゃを制御し入力されたエア圧を必要な圧力に調整してブレーキ ・チャンパ

に送る。ソレノイド ・バルブからリレー ・バルブへ送られる指示圧に比例したエア圧がブレーキ ・チャンパ

に送られる。

(口)制動中

制動中は要求される減速度になるよう調整し続ける。また, EBSコントロール ・ユニットが判断した場合,

アクスル・モジュレータは. ABSモジュレータと同様にABS制御.又はASR制御を行う 。

付 欠陥時

アクスル・モジュレータが電気系不具合(欠陥)時は.ブレーキ ・バルブを経由したソレノイド・ リレー ・パ

ルフーからのエア圧を直接 後輪ブレーキに送り,ブレーキ ・チャンパを作動させる。

(8) ソレノイド ・リレー ・バルブ(図-12)

ソレノイド・リレー・バルブは リヤのブレーキ ・エア圧を制御する。通常は,ブレーキ ・バルブからの指

示圧を, EBSコントロール ・ユニットからの信号により,内部のソレノイド・バルブを遮断する ことで,

アクスル ・モジュレータが制動圧を発生している。電気系不具合(欠陥)時は,ブレーキ ・バルブからのエア

圧を.直接アクスル ・モジ、ユレータに送り,ブレーキ・チャンパを作動させる。

-301 -

Page 11: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

-E・E・E温・・

アロlv

ヱ入

l句

電源

電源 GND

211同詰ヱ7出口守ー

..エア入口

排気e・

4 排気

図-12 ソレノイド・リレー・バルブ

(9) トレーラ ・コントロール ・バルブ(図ー 13)

トレーラ ・コントロール・バルブは以下のような複数の機能をもっている。

. EBSコントロール・ユニットの信号により サービス ・プレーキ圧を発生させ, トレーラに送る。

・パーキング・ブレーキを作動させると. トレーラ・サービス ・ラインにコントロール圧を供給し,サービ

ス ・ブレーキを作動させ.駐車ブレーキとする。

-屯気系不具合(欠陥)時は,ブレーキ ・パルプ圧の指示庄で.直接トレーラ ・コントロール ・パルフeを作動さ

せ. トレーラ ・サービス ・ラインに指示圧を送る。

-トレーラ ・コントロール ・バルブよりトレーラ側のサービス ・ラインが破損(欠陥)した状態でブレーキ ・ペ

ダルを踏むと.サプライ ・ラインが開放され, トレーラの非常ブ レーキを作動させる。

電源

~三一二ゴ ????にごI L.・サービス・ブレーキ ・エア入口

トレーラ供給エア

司 排気

-302 -

Page 12: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

3) システム制御

(1) EBS制御

-.'IJ[;岨E温・・

図-13 トレーラ ・コントロール ・バルフ

ブレーキ ・エア入口

EBS制御は,ブレーキ・ペダル・ストローク ・センサの信号に対して,減速度を発生するためプロポーショ

ナル ・リレー ・ノfルブ,アクスル・モジュレータ, トレーラ・コントロール ・ノりレブを市山卸して,ブレーキ

の圧力を調整する。また,車輪速度の変化から,車両の積載量を推定・ 学習しブレーキング中にも各バル

ブを制御して.積載状態に応じたトラクタ・トレーラのブレーキ力配分を行う。

(2) ABS制御

ABS制御は車輪速センサからの信号に基づき,制動時にABSモジュレータを駆動させ.ブレーキ庄の保

持・減圧 ・増圧を行うことでブレーキ圧を適正に制御する。

EBSコントロール・ユニッ トは車輪速セ ンサの信号から,車輪速度, 車輪加減速及び車体速度を計算する。

車両が走行中,ブレーキが掛けられ,車輪速度が急減速し車体速度と既定値以上の差が生ずると車輪が

ロックする傾向に向かったと判断しブレーキ圧を保持する。

この状態で車輪速度がさらに減速すると車輪がロック傾向にあると判断し,ブレーキ圧を減圧する。以後.

車輪ロックが回避されたと判断すると,ブレーキ庄の保持 ・増圧を繰り返し行う 。

(3) ASR制御

ASR制御は駆動輪のスリップ状態が続くとエンジンを制御し,回転速度を抑えると共に,発進時や加速時に,

駆動輪のスリップを防止するためブレーキも制御してスリップを抑制する。

ASR又はIESCカット・スイッチは.ASR制御を停止するスイッチである。スイッチを押すと ASRが非作

動になり, ASR警告灯が点灯,又はIESC警告灯が点灯, IESC非作動(マルチ ・ディスプレイ )表示される。

(4) 補助ブレーキ ・カット制御

滑りやすい路面で,補助ブレーキ (排気ブレーキ及びリターダ)を使用して車両を減速中にABSが作動した

場合, EBSコントロール・ユニットはABS制御によるブレーキ ・コン トロールを優先して行うために,

時的に補助ブレーキを解除する。

ヨ三日補助ブレーキとは 排気ブレーキ及びリターダを作動させる。

(5) IESC制御

IESCは,車速と操舵角度とヨー・レート(回転角加速度)からオーバ ・ステア,アンダ・ステアを判断し

ドライバにブザーで警告すると共にエンジン出力を抑制する。また, ヨー ・レートの大きさによ り,必要な

ブレーキをトラクタの各輪. トレーラの全輪に作動させる。

また,車両に大きな横Gが発生し, トレーラの傾斜角が大き くなった場合, ドライパに警告すると共にエン

ジン出力を抑制する。また,検出された横Gの大きさにより,必要なブレーキをトラクタ, トレーラの各輪

一303-

Page 13: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

-E・E・E温・

に作動させる。

(6) 故障診断機能

EBSコントロール ・ユニットは.スタータ・スイッチがrOFFJ位置でも診断を実施 し,システムに不具合

を検出すると EBSコントロール・ユニットのメモリにダイアグノ ーシス・ コードを記憶する。また. シス

テムに影響する異常が発生すると,メータ・パネル内のEBS密告灯.ABS警告灯.IESC警告灯を点灯させ

てドライパに知らせる。記憶されたダイアグノーシス・コードは.データ・リンク ・コネクタ (DLC)の端

子聞を短絡させることにより ASR.IESC表示灯を点滅させて読み取ることができる。

4) EBSの作動

(1) 作動概要(図-14)

① ドライパがブレーキ・ペダルを踏む。

②ペダル ・ストロークをEBSコントロール ・ユニットが受信する。

③ペダル ・スト ロークに対する減速度を演算し各バルブに空気圧を発生させるように信号を送る。

③実際に発生している減速度を車輪速センサから検出する。

⑤実際の減速度が目標とする減速度と異なる場合には.目標減速度と一致するようにブレーキ圧を調整する。

4 4 |フロント ーブレーキ 11 リヤ ・ブレーキ |

t t

醤輯静 護覇覇轟講|ドいトWル……レ←吋……-→引引一ラ灯山山コU川ン外ト口一→ニJ

プ河口峠ポ件和-づサ引γ乃川ヨけ訓ナ列Jルレ リいレい_.,胤川川叫ωw州叶プ司刈11肘|作ア門ク矧ス川ル.モ臼ジhユルレ一→夕| 昏官

生.ー・

図-14 作動概要

-304 -

EBSコントロール・ユニット

ペダル踏み込み畳により

ドライパの要求訴主速度

を算出する

竺 )-:

車総午ツ

トラクタ. 卜レーラの

司自j動力を演u

Page 14: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

-E・E・.温・

EBS作動時(図ー15)(イ)

目標とする制動力が発生する よう 各バルブ各センサからの信号を受け,EBSコントロール ・ユニット は.

に信号を送 り制動エア圧を発生させている。前軸側はプロポーショナル ・リレー ・バルブがEBSコントロー

エア圧を発生させブレーキ ・チャ ンパに送る。後側はアクスル・モジュル・ユニットからの信号によ り,

エア圧を発生させブレーキ・チャ ンパに送る。レータがEBSコントロール ・ユニットからの信号によ り,

エア庄トレーラ側は トレーラ ・コントロール ・パルプがEBSコントロール ・ユニ ットからの信号により .

後右車輸送センサ

一+サービス・エア

司ンンエリ

yマア

ヱヱ

後左車輪速センサ

ブレーキ ・チャンパ

卜レーラ・コン トロール ーパルプi

ーーーーーーーーーーーーーー一一一目

ソレノイド ・リレー(パックアッフ.・パルフ‘)

エア ・タンク

アクスルモジュ レータ

を発生させトレーラに送る。

エア配管

-圃ー ヱア配管(作動時)

'・ー 一一 一ー 電気配線

EBS

コン トロール ・ユニット

EBS作勤時

EBS非作動時(図ー 16)

EBS非作動時(EBS異常時)でも, 通常のブレーキとしての性能は確保される。前軸側はプロポーシ ョナル ・

図-15

(口)

リレー ・バルブがブレーキ・バルブからの制御圧に比例したエア圧を発生させブレーキ ・チャ ンパに送る。

後側はパックアップ用エア配管のソレノイド ・リ レー ・バルブがブレーキ ・バルブからの制御圧に比例した

エア圧を発生させアクスル・モジュレータを介してブレーキ・ チャンパに送る。ブレーキ ・ペダルの踏み込

トレーラ側は トレーラ ・コ ントロール ・パル

ブがブレーキ・バルブからの制御圧に比例したエア圧を発生させトレーラに送る。

-305 -

踏み増しによりブレーキ力は確保される。み量が多くなるが,

Page 15: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

5)

(1)

(イ)

(口)

!ブレーキ ・

!チャンパ

ブ jミ三=よi;JjJjj;}}↓↓卜J三三三-J三i::-;:と==:i=三--三--

前左車輪速センサ

予防安全システム

車間距離制御装置

ミリ波車問ウォーニング(図ー 17)

-E司直匹圃E温・・

--------・ ,-、

' ι

EBS コントロール・

ユニット

エア・タンヲ

後右車輪速センサ

ブレーキ ・チャンパ

トレーラ・コ ントロール バルブi

一+サービス ・エア

一+エマージェンシ・エア

j-- ーーーーーーーー ーーーーーーーー ‘

アクスル ・

モジュレータ

ソレノイド・リレー(パックアッフパルフ")

後左車輪速センサ

エア配管

E ・E ・-ーエア配管(作動時)

ーーーーーーーーーー電気配線

図-16 EBS非作動時

自車両の前方を走行する車両の位置(距離,相対速度, 角度)をミリ波レーダで計測し この計測した先行軍

両の情報と自車両の情報(車速, ブレーキ, ヨー・レート)からドライパへ車間距離警報を行う機能である。

マルチ・ディスプレイによる表示やブザーにてドライパに警報する。

革開設定ブザー

近 中近 中 中途 1‘A丞a

先行事なし 園 園 圏 国 軍先行事あり 国 国 圏 盟 自警告表示 圏 圏 圏 盟 盟 ブザー吹鳴

図-17 車間距離制御装置

ミリ波レーダ(図ー 18)

その反射波をキャッチする波長の長いミリ波電波を前方に走行する車両へ向けて照射し

ことで車間距離と相対速度を測定する。従来のレーザ・レーダ方式と比較すると,

ミリ波レーダは,

天候に左右されにくく,

発信機の汚れによる性能劣化も少ないため,検地能力 ・制度に優れている。また, レーザ方式では内部構造

306

Page 16: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

-E帽温F圃E温・・

の制約により 低速域の先行事の検知に不向きであるが. ミリ波レーダ方式は低速域から検知が可能なた

め, 一般道での使用も可能である。

ミリ波レーダ ・ユニットは.車両の先端部に取り付けられ.自車両の前方を走行する車両の位置(距離,相

対速度,角度)を計測し CAN通信を介してミ lJ?,皮革間ウォーニング・コ ントロール・ ユニ ットへ送信する。

ミリ波レーダ・ユニット

図ー18 ミリ波レーダ

(2) 旋回時安定性制御装置

ヰザ{}

ス ズ エレクトロニック ス タ ピ リ テ 〆 コントロール

IESC (ISUZU Electronic Stability Control) (図-19)は連結車特有の危険を回避するために, ABSやASR

更にはEBSなどのブレーキ ・システムを更に進化させた装置である。 ドライパの操作状況やトラクタ, ト

レーラの挙動の変化をきめ細かく監視し車両姿勢が不安定だと判断した場合にはドライパに警告すると共

に.エンジンやブレーキによる車両制御を実施。急ハンドルや急ブ レーキによる ジャック・ナイフ.コー

ナ ・リング時の横転などの事故防止に貢献する。

IECSのコントロール ・ユニットはEBSコントロール・ユニットを共有し操舵角センサ.ヨー ・レート・

センサ.横Gセンサの三つのセンサを追加したシステムである。

IESC

! 運転集中度モニタ EBS

oj| 港併色 ヤ ン 叶 ii a

ESCモジュール・ヨー・レート・センサ・機Gセンサ

車鎗逮センサ= = >入力

・・司砂 出力

: 1ブレーキ・ストローク・センサ

エンジン・コントロール・モジュール

パックアップ・パルプ

ブロポーショナル・リレー・パルプ ..•• EBS/IESC

コント口-)レ・ユニット

アクスル・モジュレータ

ABSモジュレータ

トレーラ・ コントロール・パルプ

‘ー ーーーーーー ーー ー・------------------ー・------ーー ー・ーーーー -ーーーーーーーーー ーー・ーーー---ー'ー・---・・・ ・ーー・・ー ーー ーー

イ スズエレク トロニ yク スタピリテイコントロール

図-19 IESC (ISUZU Electronic Stability Control)

-307 -

Page 17: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

-E情書1・E温・・

(イ) 曲がり方補正(ジャック・ナイフ抑制)機能(図ー20)

IESCは, 車速と操舵角度から想定される以上のヨー・レート (回転角加速度)が発生しているときはオーバ

ステア状態曹想定される以下のヨー ・レートが発生しているときはアンダステア状態と判断し. ドライパに

ブザーで警告すると共にエンジン出力を抑制する。また, ヨー ・レー トの大きさによりブレーキも作動させ

るかを判断し必要なブレーキをトラクタの各輪. トレーラの全輸に作動させ車両をニュー トラル・ステア

状態にする。

走行開始後車速が20km/h以上に達すると作動を開始し.オーバステアの補正はlOkm/h以上,アンダステ

アの補正は20km/h以上で作動する。

・オーパステアの場合にはエンジンの出力を絞り.必要に応じてトラクタの前輪外側及びトレーラにブレーキ

を作動させ, 車両姿勢を補正する。

・アンダステアの場合にはエンジンの出力を絞り,必要に応じてトラクタの前輪内側.後輪内側及びトレーラ

にブレーキを作動させ,車両姿勢を補正する。

-車両が安定した状態(ニュートラル ・ステア)になれば作動は終了する。

アンダステアの場合

①エンジン出力を抑制

② トラクタ前輪内明IJのブレーキを作動

③ トラクタ後聖書内慣IJのブレーキを作動

③ 卜レーラのブレーキを作動

オーバステアの場合

①エンジン出力を抑制

ニュートラル ・

ステア

② トラクタ前輪外側のブレーキを作動

③ 卜レーラのブレーキを作動

図-20 曲がり方補正(ジャック・ナイフ抑制)機能

(口)横転(ロール ・オーバ)抑制機能(図-21)

IESCは車両に大きな横Gが発生し トレーラの傾斜角が大き くなり 車両が不安定になった場合. ドライパ

に警告すると共にエンジン出カを抑制する。また.検出された横Gの大きさによりブレーキも作動させるか

を判断し必要なブレーキをトラクタ. トレーラの各輪に作動させる。

-横転抑制機能は速度がlOkm/h以上.横Gが一定以上で作動する。

-トラクタ前輪にブレーキを作動させる場合には. 車両姿勢を悪化させないよ うに作動するブレーキ力の大き

さに左右差をつける。

-車両が安定した状態になれば作動は終了する。

308

Page 18: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

-E帽温5・E温・・

①エンジン出力を抑制

② トレーラのブレーキを作動

③ トラクタ後輸のブレーキを作動

③トラクタ前輪のブレーキを作動(左右独立)

図-21 横転(ロール ・オーバ)抑制機能

川警報機能(図ー22)

IESCの曲がり方補正機能.横転抑制機能が作動中に, メータ内にある IESC表示灯(緑)を点灯及びマルチ・

ディ スプレイ内. iIESC作動J(緑)を表示させると共に.ブザー (断続音警報)を鳴らし. ドライパにIESC

が作動している ことを知らせる。

図-22 警報機能

(3) 運転集中度モニタ(図-23)

運転集中度モニタは. 高速走行中 ( 70km/h以上で作動• 65km/h以下になったとき停止)のドライパのステ

アリング操作により運転に対する集中度を推定し,その集中度合に応じた注意喚起を行う システムである。

正常と判断される状態でステアリング操作を学習し通常とは異なる操作と判断した場合(よそ見逆転,ふ

らつきや怠慢な運転のとき)に注意喚起を行う。

EBS/IESCコントロール・ユニットはCAN通信を介して操舵角の情報を得ている。

-309 -

Page 19: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生
Page 20: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

-..... 岨E温・・

(2) ダイアグノ ーシス・ コー ドの表示(図ー 25)

EBSコントロール・ユニットに記憶された現在及び過去のダイアグノ ーシス・コー ド(DTC)は.データ・

リンク ・コネクタ (DLC)の端子聞を短絡させることにより ASR.IESC表示灯を点滅させて読み取ることが

できる。

①キー ・スイッチを ONにする。

② DLCの:¥10.13ピンと.1¥0.4又は5ピンを短絡させる。

③ DLCの端子聞を短絡させて0.5秒以上経過後,短絡を外

す。

④ASR表示灯(EBSの場合)又はIESC表示灯(IESCの場 図-25 ダイアグノーシス・ コードの表示

合)が点滅し最初のDTCを表示する。

⑤その後. 5分以内に③の操作を行うと.次のDTCを表

示する。

付) ダイアグノーシス ・コー ドが記憶されていない場合

システム正常を表すコード11-lJを繰り返し表示する。

(口) ダイアグノ ーシス・ コー ドが記憶されている場合(図-26)

DTCの内容をブザー音とハイブリッ ド・システム異常警告灯によって識別することができる。(各DTCは

2) ダイアグノーシス ・コード一覧参照)

l個の故障につき,上記出力を3回繰り返される。その後,複数の故障がある場合は次のコード出力に移行

する。出力順は.DTC :¥10.の小さい順に行われる。

ON 0.5秒~接続する

ダイアグ・スイッテ 一一一.....J 1-一一一ー

肌 C短絡} 点灯 -+十一0.5秒

ASR/IESC表示灯1.5秒

l A I B

図-26 DTCが記憶されている場合

(3) ダイアグノーシス・ コー ドの消去方法

EBSコントロール ・ユニットに記憶されたダイアグノーシス ・コードは,その故障部位を修復しても消去

されない。ダイアグノーシス・コー ドは消去するには以下の要領で強制消去する。

①スタータ ・スイッチOK.車両停車の状態にする。

②メモリ・クリア ・コネクタ (白)とダイアグ ・コモン ・コネクタ (緑)を接続する。

③ 1秒以上経過後, コネクタの接続を外す。

-311 -

Page 21: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

-.tUI;岨E温・・

2) ダイアグノ ーシス ・コー ド一覧表

ダイアグノ ーシ点滅コード DTC名称、

ス ・コード

1 -1 正常

C0160 7 -1 車両CA]:¥パス通信異常(パス ・オフ)

C0161 7 -1 車両CA]:¥パス通信契常(タイム ・アウト SASECU)

C0162 7 -1 車両CA]:¥パス通信異常(信号異常TC01)

C0163 7 -1 寧河CANパス通信異常(通信遮断)

C0166 7 -1 車両CANパス通信異常(タイム ・アウト ECM)

C0167 7 -1 車両CANパス通信異常(タイム ・アウト Smoother-G ECU)

C0168 7 -1 |車両CANパス通信異常(タイム アウト ECM)

C0169 7 -1 |率向CANハス通信異常(タイム アウト ・エンジン ・リターダECU)※l

C0171 7 -1 |車両CANパス通信異常 (タイム アウト・エンジン ・リタ ーダECU)※l

COl72 7 -1 車両CANパス通信異常(タイム ・アウト ・ドライブ ・ライン ・リターダECじ)※l

C0173 7 -1 車両CANパス通信異常(タイム ・アウト ・ドライブ ・ライン ・リターダECU)※l

C0174 7 -1 車両CANパス通信異常(タイム ・アウト ・エキブレ ・リターダECU)※l

C0177 7 -1 車両CANパス通信異常(タイム ・アウト ・エキブレ・リターダECU)※l

C0178 7 -1 車両CA]:¥パス通信異常(タイム ・アウト ECM)

C0179 7 -1 タコ ・グラフ信号/ヨー ・レート信号異常

C0180 7 -1 車両CA]:¥パス通信異常(タイム ・アウト SASECU)

C0181 7 -1 車両CA]:¥パス通信異常(タイム ・アウト・エンジンECU)

C0182 7 -1 車両CANパス通信異常(タイム ・アウト・エンジン ECU)

C0183 7 -1 車両CANパス通信異常(タイム ・アウト Smoother-G ECU)

C0184 車両CANパス通信異常(タイム ・アウト ・エンジンECU)

C0260 9-7 トレーラEBS通信呉常(ハス ・オフ)

C0263 9-7 トレーラ EBS通信異常(通信瞬断)

C027::; 9-7 トレーラ EBS通信異常(CANH 通信遮断)

C0276 9-7 トレーラ EBS通信異常にANL通信遮断)

C0300 9-3 ローカルCA:¥T(全体故障)

C0360 9-3 |ローカルCAN異常(パス オフ)

C1001 8-2 EBS/IESC ECU i@屯圧

C1002 8-1 I EBS/IESC ECU低屯圧

C1010 8-3 EBS/IESC ECU 内部異常

ClO11 8-3 EBS/IESC ECU 内部異常(EEROM故防)

C1012 8-4 システム構成の不具合(パラメータ設定異常)

C1014 8-4 ブレーキ ・システム異常

C1050 2-5 SASセンサ信号異常

C1051 2-4 ESCモシ‘ュール信号異常

C1054 SASセンサ信号巽ー常(操舵角)

C1094 9-4 異径タイヤ

C1102 8-6 屯i原供給ライン 30a(低屯圧)

C1103 8-6 泣j原供給ライン 30a(断線)

C1202 8-6 ',lli原供給ライン 30b(低電圧)

C1203 8-6 電源供給ライン 30b(断線)

C1302 8-6 イグニション ・ライン 15(低'ifi:J王)

C1404 8-7 センサ供給屯圧(GNDラインへの短絡)

C140::; 8-7 センサ供給屯圧(24Vラインへの短絡)

C150::; 8-8 アクスル ・モジュレータ電源異常(24Vライ ンへの短絡)

C1604 2-6 ESCモシ‘ュール/SASECU屯源異'ij¥'(G:¥TDラインへの短絡)

-312 -

Page 22: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

-E・E・.温・

ダイアグノーシ点滅コー ド DTC名称、

ス ・コード

C1605 2-6 ESCモジュールISASECU屯i原異常(24Vラインへの短絡)

C2003 7-2 後々輸プレーキ ・カット ・パルプの異常(断線)※1

C2004 7-2 後々 ~Iフ'レーキ ・ カット ・ パルプの異常・ (GKD ラインへの短絡) ※ l

C2005 7-2 後々軸ブレーキ ・カット ・パルプの異常(24Vラインへの短絡)※l

C2012 8-4 後々稲11フザレーキ ・カッ ト・パルプの奥常(システム構成の不n合)※l

C2103 7-3 エキゾース ト・カッ ト・ リレーの異常(断線)

C2104 7-3 エキゾース ト ・ カット ・ リレーの巽~:-t;'・ (GND ラインへの短絡)

C2105 7-3 |エキゾース ト カット ・リ レーの巽常(24Vラインへの短絡)

C2112 8-4 エキゾースト ・カット ・リレーの異常(システム構成の不具合)※l

C2203 9 -1 パッ クアップ ・パルプの異常(断線)

C2204 9 -1 パックアップ ・パルプの奨常(GXDラインへの短絡)

C2205 9 -1 パックアップ ・パルプの異常(24Vラインへの短絡)

C2212 8-4 パックアップ ・パルプの呉常(システム構成の不具合)※l

C2291 9-2 パックアップ ・パルプの輿常(パックアップ回路オフできない)

C3020 2 -1 前右ABSモジュレータ ・パルプの異常(保持パルプ断線)

C3021 2 -1 前右ABSモジュレータ ・パルプの異常(保持パルプGND短絡)

C3022 2 -1 前右ABSモジュレータ ・パルプの異常(保持パルプ24V短絡)

C3023 2 -1 前右モジ、ユレータ ・パルプの異常(GNDリターン ・ライン断線)

C3026 2 -1 前右ABSモジ‘ユ レー タ ・バルブの異常(排気バルブ断線)

C3027 2 -1 首IIJ右ABSモジュレータ ・パルプの異常(排気バルブGND短総)

C3028 2 -1 前右ABSモジュレータ ・パルプの兵常(排気パルプ24V短絡)

C3029 2 -1 高J右ABSモジュレータ ・パルプの異常(ソレノイド屯流停止せず)

C3120 2-2 高~左 ABSモジュレータ ・ バルブの異常(保持パルプ断隷)

C3121 2-2 前左ABSモジュレータ ・パルプの異常(保持パルプG::¥iD短絡)

C3122 2-2 前左ABSモジュレータ ・パルプの異常(保持パルプ24¥"短絡)

C3123 2-2 tllJ左ABSモジュレータ ・パルプの異常(G::¥iDリターン ・ライン断線)

C3126 2-2 首~j左 ABSモジュレー タ ・ パルプの異常(排気パルプ断線)

C3127 2-2 前左ABSモジュレータ ・パルプの異常(排気パルプGKD短絡)

C3128 2-2 frj左ABSモジュレータ・パルフ'の異常(排気バルブ24V短絡)

C3129 2-2 前左ABSモジュレータ ・パルプの異常(ソレノイド電流停止せず)

C3604 8-5 ABSモジュレータ ・パルプ ・リターン・ライ ンの異常(GND短絡)

C3605 8-5 ABS モシーユレータ ・ パルプ ・リ ターン ・ ライ ンの典~:jí" (24V 短絡)

C4040 4 -1 前右一車輪述信号ーの採常(断線)

C4041 4-1 |前右一車輪迷信号の災常(GND短絡)

C4042 4-1 前右-ili輪迷信号の異常(24V短絡)

C4044 4 -1 前右-!j!輪迷信号の典常(センサ ・コイル短絡)

C4045 6-1 |前右一車輪迷信号の異常(エキサイタ ・リング異常)

C4046 5 -1 前右一車輪迷信号の興需・(車速信号レベル異常)

C4似7 3 -1 前右一車輪迷信号の鋭常(司1迷信号ラン ・アウ ト異常)

C4048 3 -1 前右一車輪速信号の呉~#;~'・ (エア ・ ギャップ異常)

C4049 8-9 |前右一車輪速信号の異常 (向車述信号入力異常)

C4140 4-2 前左一車輪速信号の異常(断線)

C4141 4-2 前左一車輪迷信号の異常(GND短絡)

C4142 4-2 前左一車輪述信号の異常(24V短絡)

C4144 4-2 前左一車輪述信号の梨常(センサ ・コイル短絡)

C4145 6-2 前左ー車輪迷信号の典~:~. (エキサイタ ・リ ング異常)

C4146 5-2 前左一車輪迷信号の興'ii¥"(車速信号レベル異常)

-313 -

Page 23: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

-.tIJI;・E温・・

ダイアグノーシ点滅コード DTC名称、

ス ・コー ド

C4147 3-2 iIIT左-$輪速信号の異常(車迷信号ラン ・アウト異常)

C4148 3-2 前左ー車輪速信号の異常(エア ・ギャップ異常)

C4149 8-9 前左ー車輪迷信号の異常(t::j:車迷信号入力異常)

C4240 4-3 後右-Ij:i:輪速信号の異常(断線)

C4241 4-3 後右 -II[給迷信号の異常(GND短絡)

C4242 4-3 後右一車輪迷信号の異常(24V短絡)

C4244 4-3 後右ー車輪迷信号の異常(センサ ・コイル短絡)

C4245 6-3 後右ー車輪迷信号の異常(エキサイタ ・リング異常)

C4246 5-3 後右ー車輪迷信号の異常(車迷信号レベル異常)

C4247 3-3 後右一車輪速信号の異常(車迷信号ラン ・アウト異常)

C4248 3-3 後右ー車輪速信号の異常・(エア ・ギャップ異常)

C4249 8 -10 後右一車輪迷信号の異常(商事速信号入力異常)

C4340 4 -4 後左一車輪迷信号の異常(断線)

C4341 4-4 後左 -IIi輪速信号の異常(GKD短絡)

C4342 4-4 後左一車輪迷信号の異常(24V短絡)

C4344 4-4 後左一車輪速信号の異常(センサ ・コイル短絡)

C4345 6-4 後左ー車輪速信号の異常(エキサイタ ・リング異常)

C4346 5-4 後左ー車輪迷信号の異常(車迷信号レベル異常)

C4347 3-4 後左ー車輪速信号の異常(車迷信号ラン ・アウト異常)

C4348 3-4 後左ー車輪速信号の異常(エア ・ギャップ異常)

C4349 8 -10 後左ー車輪迷信号の異常(高車速信号入力異常)

C6000 7-5 プレーキ ・パルプの異常(全体故障)

C6092 7-5 |ブレーキ ・パルプの異常(センサ信号差大)

C6140 7-5 プレーキ ・パルプSW1の異常(GND短絡)

C6141 7-5 |ブレーキ ・パルプSW1の異常 (断線)

C6240 7-5 ブレーキ ・パルプSW2の異常(GND短絡)

C6241 7-5 ブレーキ ・パルプSW2の異常(断線)

C6341 7-5 プレーキ ・パルプ ・センサlの異常(GXD短絡)

C6343 7-5 プレーキ ・パルプ -センサlの異常・(信号電圧低下)

C6441 7-5 ブレーキ ・パルプ -センサ2の典常(GND短絡)

C6443 7-5 ブレーキ・ バルブ ・ センサ2の典r}:i~.(信号泣圧低下)

C7000 7-8 プロポーショナル ・リレー ・パルプの異常(全体故障)

C7096 7-8 プロポーショナル ・リレー ・パルプの異常(ブレーキ圧低下)

C7104 7-8 プロポーショナル ・リレー ・ソレノイド ・パルプの異常(供給ラインGND短絡)

C7105 7-8 プロポーショナル ・リレー ・ソレノイド ・バルブの異常(供給ライン24V短絡)

C7107 7-8 プロポーショナル ・リレー・ソレノイド ・パルプの異常(リターン ・ラインGKD短絡)

C7108 7-8 プロポーショナル ・リレー・ ソレノイド ・パルプの奥ー常(リターン ・ライン24V短絡)

C7109 7-8 プロポーシ ョナル ・リレー ・ソレノイド ・バルブの異常(断線)

C7129 7-8 プロポーショナル ・リレー ・ソレノイド ・パルプの異常(ソレノイド電流停止せず)

C7242 7-8 プロポーショナル ・リレー ・ソレノイド ・パルプの異常(24V短絡)

C7243 7-8 プロポーショナル ・リレー ・ソレノイド ・バルブの異常(信号屯圧低下)

C7300 7 -7 アクスル ・モジュレータの異常(全体故障)

C7313 8-4 アクスル ・モジュ レータの異常(システム構成の不具合)

C7315 7-7 アクスJレ・モジュ レータの異常(未定義のエラー ・ビッ ト検出)

C7316 7-7 アクスJレ・モジュレー タの巽常(CPUチェック異常)

C7364 9-3 アクスル・モジュ レータの異常(EBSECUとの通信』異常)

C7365 9-3 アクスル・モジュレータの異常(ESCモジ‘ュールとの通信異常)

314 -

Page 24: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

-.IUI;・E・ョ・・

ダイアグノーシ点滅コード DTC名干本

ス ・コード

C7392 7-7 |アクスル ・モジ‘ユレータの異常(圧力センサ信号差大)

C7395 7-7 |アクスル・モジユレータの異常(圧力センサ信号異常)

C7500 7-6 トレーラ・コントロール ・パルプの異常(全体故障)

C7512 8-4 トレーラ ・コントロール ・パルプの異常(システム構成の不具合)

C7596 7-6 トレーラ ・コントロール ・パルプの異常(プレーキ圧低下)

C7604 7-6 トレーラ・コントロール ・パルプ ・ソレノイドの異常(供f会ラインGND短絡)

C7605 7-6 トレーラ ・コントロール ・パルプ ・ソレノイドの巽'ffio(供給ライン24V短絡)

C7607 7-6 トレーラ・コントロール ・ パルプ ・ ソレノイドの異常 ( リターン ・ ライン G~D短絡)

C7608 7-6 トレーラ ・コントロール ・パルプ・ソレノイドの異常(リターン ・ライン24V短絡)

C7609 7-6 トレーラ ・コントロール ・パルプ ・ソレノイドの異常(断線)

C7629 7-6 トレーラ ・コントロール ・パルプ ・ソレノイドの異常(ソレノイ ド電流停止せず)

C7742 7-6 トレーラ・コントロール・パルプ圧力セ ンサの異常(信号ライン24V短絡)

C7743 7-6 トレーラ・コントロール・パルプ圧力セ ンサの異常(信号屯圧低下)

C7791 7-6 トレーラ ・コントロール ・パルプ圧力センサの異常(信号屯圧過大)

C8600 9-8 HSAコントロール ・ユニ ット(Smoother-G ECじ)の興ー常(全体故障)

C8663 9-8 HSAコントロール ・ユニット(Smoother-G ECじ)(CAN通信異常)

C8710 9-7 トレーラのEBSの異常※ l

C9000 7-4 Redランプ異常※ l

C9100 7-4 Yellowフンプ異常※ l

C9200 7-4 I ASRランプ異常

C9300 7-4 ASRオフ ・ランプ異常※ I

C9400 2-4 ESCモジュール異常(全体故障)

C9402 2-4 ESCモジュール異常(低電圧)

C9410 2-4 ESCモジュール異常(内部故障)

C9411 2 -4 ESCモジュール異常(EEPROM故防)

C9412 8-4 ESCモジュール異常(パラメ ータ巡い)

C9413 8-4 ESCモジ‘ュール異常(システム構成不具合)

C9415 2-4 ESCモジュール異常(未定義のエラー・ピット検出)

C94]6 2-4 I ESCモジュール異常(CPUチェック異常)

C9450 2-4 ESCモジュール異常(SAS信号輿常)

C9452 2-4 ESCモジュール異常(キャリプレーション状態作動中)

C9453 2-4 ESC モジュール異常(取り付け輿;l~')

C9464 9-3 ESCモジュール通信異常(ESCモジュールとEBSECUの通信異常)

C9465 9-3 ESCモジュール通信異常(ESCモジュールと SASECじ間通信異常)

C9498 2-4 ESCモジュール未学習(初期学習未)

C9500 SAS異常(全体故障)

C9502 2-5 SAS呉常(低電圧)

C9510 2-5 SAS異常(内部故障)

C9512 8-4 SAS異常(パフメータ違い)

C9513 2-5 SAS異常(システム構成不具合)

C9515 2-5 SAS異常(未定義のエラー・ピ ット検出)

C9543 2-5 SAS異常(センサ信号異常)

C9563 9-3 SAS異常(通信遮断異常)

C9565 9-3 SAS異常(SASECじ EBSECU!lJJ通信異常)

C9585 SAS奥常(車両CAN)

C9597 2-5 SAS異常(SASギア ・レシオ奨常)

※1 :このコードは通常発生しないス手 7・J;.,,, 7 ングル求ジシ 3 シ セシ今

※2 : SAS(Steering Angle Position Sensor)は操舵角センサの略

315 -

Page 25: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

4 重点部位の点検・整備

1) 重点部位の点検・ 整備

(1) 電源関係の点検

(イ) ヒューズの点検

①バッテリ電圧を点検する。

-E‘E・圃E温・

②EBS/IESC用ヒューズ(No.18.34. 35 )に切れがないか点検する。

(同 EBSコントロール ・ユニットの電源電圧の点検

EBSコントロール ・ユニットのハーネス ・コネクタで電圧を測定する。

測定端子

端子X1-8とG:¥fD問(スタータ ・スイ ッチをrOFFJ位置)

端子X1-9とGNDI河(スタ ータ・ スイッチをrOFFJ位置)

端子X1一?と GND問(スタ ータ ・スイ ッチをrONJ位置

(2) 車輪速センサの点検

抵抗値を測定する。

測定端子

端子1-端子2

抵抗値

1.2 -3kQ

電圧値

16V 以上

16V以上

16V以上

直室ヨギャッブがl.Ommになると

(3) ABSモジュレータの点検

抵抗値を測定する。

車輪速の検出が途絶え.故障の原因になる。

| iWj定端子

|端子1-端子3

|端子1-端子4

|パルプ ・ボデー~各端子

(4) ブレーキ・バルブの点検

(イ) ブレーキ・ スイッチの点検

導通の点検をする。

測定端子

端子61-1-61 -3

端子62-1-62 -3

抵抗値 | l1-24Q I 11-24 Q I ∞Q I

ペダル踏み込み

滋通あり

導通あり

-316 -

放したと き

導通なし

導通なし

Page 26: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

-E帽置・圃Eヨ・・

(ロ) 工アの出力と工ア漏れの点検(図ー27)

ブレーキ・ペダル角度と出力エア圧を確認する。

1.0

0.9

0.8

&. 0.7 2 話0.6

bO5 ~ 04

103 0.2

0.1

0 o 2 4 6 8 10 12 14 16 18202224262830323436

-----ベダル踏み込み角度(度)

I I I I I 11 I I 入力~~ ~ : 0.88MPa

「トーm-ナP11

一-: P22 (フ.ライマリ)出力 -- : P21 (セカンダリ)

/

v 1/

/ν ν

図-27 ブレーキ ・バルブ・工ア庄出力線図

川 ペダルの遊びの点検

ペダル先端の遊び 13.8 -10.8 mm

(5) ソレノイド・リレー・バルブの点検

(イ) ソレノイドの抵抗値の測定

測定端子 抵抗1il:!

端子r:JJ

(ロ) エアの出力点検

(a)スタータ・スイ ッチをiONJにして, ブレーキ・ペダルを踏み込み. 出力されるエア圧を点検する。

20-50 Q

エア出ロ

エア圧あり

エア圧なし

院一則

一日

(b)スタータ・スイッチをiOFFJにして.ヒューズ54.55を取り外してから,ブレーキ・ペダルを踏み込み,

出力されるエア圧を点検する。

エア出ロ

エア圧あり

エア圧なし

定一常

一常

判一正

一異

(6) プロポーショナル ・リレー ・パル"7'の点検

(イ) ソレノイドの抵抗値の測定

i百羽測H問則I1羽|リ定端子

端子X4-1-X4 -2

抵坑値

50-200 Q

(同 圧力センサの電圧値の測定

iJ!lJ定端子

端子X4-6-G:;.JD

端子X4-9-G:¥D

電圧値

0.5V(エア圧Oのとき)

21-28V

-317 -

Page 27: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

-.IIJI;圃E温・・

(7) アクスル・モジュレータの点検

何) 工アの出力点検

・スタータ ・スイッチをiOKJにして,ポート 21.22のエア圧を点検する。

ブレーキ ・ペダルを踏み込みポート 21.22に ・圧力あり正常

:圧力無し異常

・スタータ ・スイッチをiOFFJにして,ヒ ューズ54,55を取り外してから ポート 21.22のエアサ圧を点検

する

ブレーキ・ペダルを踏み込みポート 21.22に:圧力あり正常

:圧力無し異常

(8) トレーラ・コントロール ・バルブの点検

(イ) ソレノイドの抵抗値の測定

iJ!リ定端子

端子X2-10 -X2 -11

抵抗値

3-7Q

(口)圧力センサの電圧値の測定

EBSコントロール ・ユニットのハーネス ・コネクタの背後より電圧を測定する。

iJ!lJ定端子 | tE庄他

端子X2-14-GND I O.5V

端子X2-13 -GND I 21 -28V

川 エアの出力点検

・スタータ ・スイッチをiONJにして.ブレーキ ・ペダルを踏み込み.出力されるエア圧を点検する。

・スタータ・スイッチをiONJにして. トレーラ ・ハンド ・ブレーキを引き上げて 出力されるエア圧を点検

する。

・スタータ ・スイッチをiOKJにして,パーキング ・プレーギ ・レバーを引き上げて.出力されるエア圧を点

検する。(テスト ・ポジションにしたときの.ポート 21.22のエア圧はOになる。)

・スタータ・スイッチをiOFFJにして. ヒューズ54,55を取り外してから,ブレーキ ・ペダルを踏み込み,

出力されるエア圧を点検する。

ポート 21.22

エア圧あり

エア圧なし

一一一日一蹴

トレーラ・ ハンド ・ブレーキ・レバーを戻したとき,エアの排気音がするか点検する。

(9) エキサイタ ・リングの点検

(イ)損傷の点検

エキサイタ ・リ ングの打こん(凹み)の深さ.スロ ット(穴)の変形を点検する。

打こん(凹み)の深さ

スロ ット(穴)の変形

O.3mm以下

O.5mm以下

(同歯面の振れの点検

エキサイタ・リングをハブへ取り付け状態での面振れを点検する。

lli!li心に対して O.2mm以下

-318 -

Page 28: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

-E‘J[:掴E温・

学習要領及び調整要領

ミリ波レーダの交換(図-28)

2)

(1)

(イ)

①バッテリ ・マイナス端子を取 り外す。

②カバーを取り外す。

③ ミリ波レーダ・ユニッ トを取り外す。

(口)取り付け

① ミリ波レーダ・ユニッ トを取り付ける。

②スキャン・ツールを使用 して,

取り外し

レーダの軸調整(学習)の

ミリ波レーダの交換

10m

同一_Uー レーダ1 前面

この鎚固にはエイミングリフレクタ以外の物は鐙かないこと

/

図-28

'W寸

A''''』

6110A

ai'e''''aegE'a

グ夕、

ミレ

リセ ットを行う。

③ レーダの軸調整を行う。

④カバーを取り付ける。

⑤バッテリ ・マイナス端子を取り付ける。

(2) ミリ波レーダの軸調整(図ー29)

直室口 左右-レーダ軸調整(学習)は.車両前方 10m以上.

幅10mに反射物のない平たん場所で行う 。10m以

シャツタなど平面反射物があると上であっても.

レーダ軸調整ができない場合があるので.そのよう

な場所では行わないこと。

-タイヤ空気圧が適正で.空車状態で行う。

-フロン ト・ タイヤが真っ直ぐで直進状態であること。

作業前に以下道具を用意する。度三日-巻尺(20m程度)

又はタコ糸(20m桂度)-ひも.

ミリ波レーダの軸調整図-29-ポールベン

-三脚

-マイナス ・ドライパ

-重錘(先のとがった重り)

-ガム ・テープ

-水準器

-エイミング ・リフ レクタ

付)上下工イミング調整(図ー 30)

① レーダ ・カバーを取り外す。

② ミリ波レーダ・ユニ ットの前面(レドーム面)に水準器を

レドーム面が垂直になるように調整ボルトを回し

て傾きを調整する。

当て.

関!t!ボルト

上下エイ ミング調整

水準器

図-30

-319 -

Page 29: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

-E司直5・E温・・

(同 左右工イミング調整(図ー31)

①車両前方10m以上,左右幅10mに反射物のない平たん場所を確保する。

②車両の前端,及び後端の中心から地面に先のとがった重り を下ろし地面に印A.印Bを付ける。

<$ミ---ED A

③前後の地面に付けた印A.印Bを通るように糸を張り

(車両の左右中心線となる),糸の一端を車両前面から

6mの位置ま で伸ばして(車両の左右中心線の延長とな

る)地面に印Cと付ける。

④三脚にセットしたエイミング・ 1)フレクタの中心とミリ

波レーダ・ユニット中心が同じ高さになるように. 三脚

の高さを調整する。

-320 -

~EDB

〉ト-町一町

lt帆J

Page 30: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

-E・2匹圃E温・

③次に印Cの位置までエイミング ・リフレクタを6m移動

させ設置する。 融 …ァレクターーーー ーー.一ー ー

1一二-イ図-31 左右エイミング調整

⑤スキャン ・ツールを接続する。

⑦スタータ ・スイッチをiOKJにする。

③スキャン ・ツールを使用して.i診断J>i年式J> i C&E Series TruckJ > iシャシJ>iミリ波車問クルーズJ

>iスペシャルファ ンクションJ>iミリ波レーダー学習要求」を選択する。

⑤画面の指示に従い.学習を実施する。

⑮軸調整が正常に終了できなかった場合,エラー内容に従って.エイミング ・リフレクタの設世状態.エイミ

ング ・リフレク タ周聞,及び背後の反射物の有無を確認し.障害を排除した後に再度レーダiMI調整を行う。

エラー エラー内容 処世

-レーダから 9m以内に2個以上の反射物があるレーダ前面には緩カエイミ ング ・リフレクタ

ターゲット数エラー -レーダから9m以上の反射物のほうが. 9m以内以外の物体が存在しないようにする。

の反射物より反射屯波のレベルカiおい

ターゲット距荷量エラー-レーダから 4-7m以内に反射物が存在しない 4-7mの範聞に正しくエイミング ・リフレ

-レーダから 10m以内に反射物が存在ない クタを設世する。

ターゲット受信レベル ・-反射物の反射屯i皮のレベルが低い

エイミング ・リフレクタの向きを正しく .

エラー レーダの正面に垂直に設問する。

ターゲット角度エラー-エイミ ング ・リフレクタの位世が車問中心から± エイミング ・リフレクタを正 しくレーダの正

3度以上.外恨IJにある i扇に設置する。

コントロール ・ユニ ットとミリ波レーダ ・ユ

その他学判異常 -上記以外の原因で学官が異常終了した ニットのハーネス ・コネクタのかん合状態を

確認する。

学官l条件未成立-車速がOkm/hでない 停車状態でパーキング ・ブレーキが効いてい

-パーキング ・ブレーキが引かれていない ることを確認する。

⑮スタータ ・スイッチをiOFFJして.再度スタータ・スイッ チをiONJする。

⑪スキャン ・ツールを使用してDTCを確認する。DTCがセットされている場合は.各DTC別診断へ進む。

-321 -

Page 31: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

-E・E・E温・・

参考

(1) EBSコ ントロール ・ユニ ッ ト端子配列

EBSコン トロール・ユニ ッ ト端子配列

コネクタX1

No 信号名

l CAK -L

2

3 CAN -H

4

5

6 ASR/IESCカット・スイッチ

7 イグニション屯i原

8 バッテリ屯iJ,ij(

9 バッテリ 電源

10

11 GND

12 GND

13 データ・リンク・コネクタ (DLC)

14

15 空(ショ ーテイング用)

16 ASR. IESC表不灯

17 エキゾースト ・ブレーキ/リターダ ・カット ・

リレー

18

コネクタ X5

氏。 信号名

l ブレーキ ・バルブ電源

2 ブレーキ・パルプ ・ストローク・センサ

3 ブレーキ ・バルブ・スイッチ

4 ブレーキ ・パルブ電源

5 ブレーキ ・パルプ・センサ

6 ブレーキ ・パルプ-スイッチ

コネクタ X2

No 信号名

CA:¥i -L(アクスル・モジュレータ)

2 CA:¥i -L(ESCモジュール)

3 CAN(トレーラ ・ソケット)

4 CAN -H(アクスル ・モジュレータ)

3 CA:¥i -H (ESCモジュール)

6 CAN(トレーラ ・ソケット )

7 アクスル ・モジュレータ電波

8 パックア ップ ・バルブ

9 ロー ・エア ・プレッシャ ・スイッチ

10 トレーラ ・コントロール ・パルフポ

11 トレーラ ・コントロール ・バルブ

12 ノ可ックアップ ・ノτルフ。

13 トレーラ・ コントロール ・バルブ

14 トレーラ -コントロール ・ノfルブ

15 ESCモジ‘ュールISAS電源

コネクタ X3

No. 信号名

1 前右ABSモジ、ュレータ(保持)

2 前右ABSモジ、ユレータ (排気)

3 前右ABSモジュレータ(GND)

4 前右車輪速センサ

b 前右車輪速センサ

6

7

8

9

コネクタX4

1¥0 信号名

l プロポーショナル ・リレー・バルブ(H)

2 プロポーショナル ・リレー ・バルブ(L)

3 プロポーショナル ・リレー・ ノfルブGND

4

5

6 プロポーショナル ・リレー ・バルブ信号

7 前左車輪述センサ

8 前左車輪速センサ

9 プロポーショナル ・リレー ・パルプ電源

10 前左ABSモジ、ユレータ(保持)

11 前左ABSモジュレータ(排気)

12 前左ABSモジ、ユ レータ (GND)

-322 -

Page 32: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

-.IIUI;・E温・・

配線図(2)

~ Jrr.SBF3

3lJW HIO目

目 37

0.85W,府ルmwン

rヒ

ee

JU3

wmm

符ロL

F

=

.J

2 ν

ツ.=ミ‘

ス.J

-ヲムr

3Y スローーフロー・ヒュ-;;(3

スロー・プローーヒュ-;(2

056

0.56

空主おF

EBsnESCコントロールーユニット

-323 -

0.5WIR 置眠集。置モニタコントロールユニットFL 136.3ピン

E '"

織気ブレーキ&リターダカットリレーFL6曲 6ピン

Rd T--3-

E

ずイオード(ストップランプリレー}FL68.19ピン

Page 33: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

スローーブロー・ヒューズ1

※メスil!H40

-E・E・-温・・

巨EJ斤SBF(l)

回一

データ・リンクコネクタFL76S.8ピン

~I ~

とgm

師。

医師NF

g@ωNF

gミ事由利

F

ttt12

M民的内戸

信電図的NP

N棒、〉〉必町内ふ-

.遺センサ前、左 ABS

モジュレータパルプ前.左

-324 -

国主、,凶0

4主的。

gS〉0

0

0

主的。

〉ミ500

坦主凶。

」=主的。

区』安〉。。

也、〉〉的。

主主的。

Page 34: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

ローエアプレッシャ スイ ッチFB113.1ピン

※I:EX町EXロ メス側H3433軒2:EX町EXD持~3 メス側 H40

-E・~圃E温・

EBS表示灯リレ EBsnesc 竃示灯

FU73.16ピン

主主些!B.

データ リンヲー コネヲ5FL76513ピン

φ区、〉的。

竪I~I き | 空白l注1001 00

園川 313

。主的。

32主 国

主'的白

〉ιEF岬

o

g由主'伯

O

E『〉

。‘〉由。

図Jrr.ヱアーサスペンション

ミF

、目的O

W

也、。可。

O.5WIB

ソレノイド・リレーー,むしヲ

トレーラソケット

-325 -

Page 35: 電子制御式ブレーキ・システム (EBS) - bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/10isuzu.pdf-E帽置・圃E温・・ ー EBSはブレーキ・ペダルの操作盃で 規定された減速度を発生

~ JfT:アース{右)

フレームアース(1)

Z

由同

ヒ0.-;(叩

~ JIC:(1)

23

F811

ハッテリアース

臼=@エ

ommNF

-E・E・-温・・

1.258

0.5RN

1.25同G

125町。

置転集中置モニタ

F13S時ピン

遺伝集中~モニタF136.12ピン連転集中置モヱタF136竹ピン

~ J/Cテール

31 r-ナl33

EヨJIC:(1)

Si":l,

iCAN J-BS FL628

自 I ~

0.85R1G

o 38/P

~ Jrr:テール

-326 -

※l:EXRlEXO メス倒 H343※2:EX町EXO