餅iq5チッシiプル バワ”・アンプの製作 - tok2 · 2015-01-19 ·...
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昔 懐 か し い 電 蓄 サ ウ ン ドを め ざ し た
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餅IQ 5チッシi プル 新患篤バワ”・アンプの製作
3 スピード式韓 の思 い出 ンの6インチ半・スピーカには出力 左 脚 まダイヤル・メーカーの トランスがついていて7 k(】タップ 大手だった.豆球の照明で華麗に浮
LPレコードが発売された時,私
は中学2年生だった.家にあった手
巻き式の蓄音器でSPレコードに親
しんでいたがLPや45回転EPの
マイクログルーヴ用にレコード・プ
レーヤを組み立てた.26回転から
88回転まで連続可変のアカイC-5
フォノモータを買った.この連続可
変式モータは33-1/3回転のLPレ
コード,45回転のEPレコード,78
回転のSPレコードに対応した.
ピックアップはプリモのターンオ
ーバ式Mode1302で1ミル(LP/EP
レコード用)と3ミル(SPレユニド用)
のついたものだった.ターンテーブ
ルが定価¥6,000,ピックアップがた
しか¥1,300だった.1953年(昭和28
年)のことである.
アンプは自作の高周波1段ラジオ
の低周波増幅部6C6-42でスピー
カはオンキョーのノンプレス・コー
JAN.2002
に出力をつないだ.
当時のスピーカ高ま例外なく出力
トランスがついていて,10インチや
12インチにはプッシュプル用のト
ラン否が付属していた.つまり大口
径スピーカはプッシュプル・アンプ
につなぎ,小口径のスピーカはシン
グルで使うという図式が出来上がっ
ていたのである.しばらくして,演
奏用と銘打った出力トランス無しの
スピーカが登場した.
ビクターやコロムビアのレコード
会社が電気蓄音機を発売していた
が,一般にはデンチタはラジオ屋に
作ってもらうということが行われて
いた.その方が安価だったのと,メ
ーカー製の値段なら,より大きなス
ピーカを使えたからだったと思う.
デンテクには必ずラジオがついてい
て,いろいろなサイズの同調ダイア
ルが売られていた.測定器メーカー
かび上がるダイアルの美しきは,子
供の日にも胸をときめかせる魅力が
あった.
10インチや12インチのスピーカ
がついたテンチクは42プッシュプ
ルが90%以上でたまに2A3プッ
シュプルがあった.
この42プッシュプルの回路はコ
ストのかかる入力トランス方式では
なく,古典式位相反転回路と呼ばれ
る増幅段を1つ増やして1800の反
転信号を得る方式が使われていた.
出力管が5極管でも無帰還アンプ
で,後面開放のデンチク・キヤ.ピネ
ットに取り付けられた大口径のスピ
ーカから闊達でキレの良い音が出て ●、
いた.現代の磨き上げられたサウン
ドとは違った荒削りな音だったと思
うが,その後のNFBアンプ全盛期
の重い音ではなく心が浮き立つよう
なサウンドだったのを覚えている.
57
●電源内部.PTとCHは橋本電気の製品を使闇.
相反転はこのダブル・プッシュプル
方式を兼ねた方式が多く使用され
た.
本機の6AQ5の動作電圧は規格
を下回っている.本来はプッシュプ
ルで10Wの6AQ5だが,出力ト
ランスが5W型なのでEp/Ip共に
抑えている.Ip+ISgは約52mA(2
球の値)であった.
本体はMT管が各チャネル3本
と出力トランスのみなので鈴蘭堂
のSUB-3(200WX130Dx60H)の
シャーシを使用した.出力トランス
はシャーシ内に収納することを最初
考えたがレイアウト上のバランスが
しっくりしないのでアンプの上に取
り付けた.
電源部は橋本電気のパワー・トランスとチョーク
今回の製作にあたって編集部のす
すめで橋本電気のパワー・トランス
とチョークを使った.パワー・トラ
ンスのPT-180はB巻線が280V
〈第3図〉電源回路
JAN.2002
2,5A FSW
(250Vタップ)×2(220mA/AC)と60
Vのバイアス用タップ,5V(3A),
6.3V(2.5A)×3という仕様であ
る.
チョークは10H/200mA仕様
のG10-200Wを使用した.
パワー・トランスとチョークは鈴
蘭堂製のボンネット付アンプ・ケー
スSU-2(200WX150DX150H川こ組
み込んだ整流にはファーストリカ
バリ型ダイオードUO7N(1000V/l
A)を使田,電国降下用に300m(25
W)を介して平滑回路に入る.平滑回
路のコンデンサは22il+22Il(500
V)のケミコンで,デカップリング段
も電源部に組み込んでしまった.本
体との接続は8-PINのUS型プラ
グで本体側にオス,電源側がメス
(USソケット)を使用している.電源
のONて)FFは電源部でやってい
る.パイロット・ランプは電源部と
本体の両方につけた.本体側には
12 A X 7 A 120V 6A Q 5 ×2 240V
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く第2図〉6AQ5PPアンプ部回路USコネクタ(オス)
USソケット6ス)
B↑0〉180 280Vu。7S 3。。。(2。W , 擢 紺 ,.2k(3W , 7.謂 蛾 ;
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007200 ∨ 22I‘50 W x2
63V a弘
a N 25A
\
59
AClOOVを引き込んでいないた
め,旧式の豆球(8V)のブラケット
をとりつけた.コネクタのケーブル
は小柳出電気でBandoの8芯線を
購入した ヒ一夕用の電源は6.3V
(2.5A)をL/Rチャンネル別々に
してある.芯線は3A用なのでヒ一
夕の電流合計は1.5AだからL/R
を共用してもかまわない.
電気特性
(1)雑音ひずみ率特性(第4図)
THDの成分が第2次高調波でほ
とんどリニアで出力に対応してい
る.5Wでクリップが始まるのは出
力トランスの特性である.
残留ノイズは0.2mVとたいへ
ん小い.
(2)周波数特性(第5図)
50Hz-30kHzが±ldBで小
型出力トランスのわりには特性が瞑
れている.
(3)入・出力特性(第6図)
入力60mVで出力がlWと高
感度である.5W出力時の入力は
160mVであった.
B&W SS-25での試聴
組み立ては手間のかかる部分から
片づげろほうが,この手のシンプル
なアンプではうまくいく.接続の8
芯ケーブル,電源部,本体の順に進
めた.
スピーカは4m,8調16Jlをスイ
ッチで切り替えるようはした.
まずリフアンレンスのSS-25は
本機をつないだ.CDプレーヤは
STUDER A-730でアンバランス
のFIXEDアウトである.
愛聴CDのショスタコーウイ
チ:ピアノと弦楽オーケストラのた
60
めの協奏曲Op.35(DG439864-2)か
ら第4楽章アiレグロ・コン・プリオ
をかけた.アルゲリッチのピアノ・
ソロが浮き立つように鳴る.輪郭が
しっ_かりしていかにもピアノらし
い.弦楽部は荒々しい.ソロ・トラ
ンペットも輝かしい.エネルギー的
に中音部が明らかに勝っている.化
糎のない素顔のサウンドはべトつか
ず心地よい.なにか懐かしさを覚え
るサウンドで小学校や中学校の校
庭で鳴ったトランペット・スピーカ
の音を思い出した同じCDに入っ
ているハイドン:ピアノ協奏曲ニ長
調になるとさらにピアノのソロ淵亡
しく駆けめぐる.
スピーカカ薄々として解放感をも
って鳴るのは一体どうしたことか.
アンプの出力インピーダンスを低く
してスピーカの動きを抑えこんでし
まうことを良しとする理論からタン
凄艶 “ .闇 m 調
輌
∴∴ ●∴∴∴∴∴
∴:
:●∴∴
的
●モード・パウエル全銀苦楽
(NAXOS8.110961)
ビング・ファクタを大きくすること
ばかり唱えられてきたのが,はたし
て正しいことかと考えさせられた.
SS-25がWE-14Aホーンに555
をつけたような鳴り方になったので
ある.
SS-25が今までにない鳴り方だ
ったので本磯で555を鳴らしてみ
な この相性はあまり良いとは言え
品 名 型 番 ・規 格 メ ー カー 旧 教 備 考真 空管 6A Q 5 メー カー 間 も ず 4
12 A X 7A メー カ ー 問 わ ず 2出 力 トラン ス P-17 4A P & C 2 10 k P P:4-8-16 &6 0 0 0重 源 トラン ス P T-18 0 俄 本 館 気 1
チ ョー ク ・コ イル C -10-2 0 0 W 構 本 電 気 1 10 H /2 00 m A
コ ンデ ンサ
2 2 +22 Il(50 O V ) N ic h ico n 2 ブ ロ ック 型
0.0 4 7 11(40 0 V ) A S C 4 フ イル ム 型
100 件(16 V ) N IC H IC O N 2
100 11(25 V ) N IC H lC O N 2
抵 抗
2 70 k (1/2 W ) P rIIL IP S 4
1.6 k〈1/2 W ) P H IL IP S 243 0 k 〈1/2 W ) P H IL IP S 4
9.1 k(1/2 1W )
2 70 0 (S W )
1.2k (3 W )
7.5〈3W )
P H Iu P S
T D O
m
m
2
2
1
1ポ ij ユー ム 50 k(A 〉2連 東 京 光 音 1
ツ マ ミ L E IT E L 1シ ャー シ S U -2 鈴 闇 堂 1 ボ ンネ ッ ト付 ア ン プケ ー ス
S U 8-3 鈴 両 生 1ス ピー カ 鱒子 W A R N E R B L E C m C 2
入 力端 子 R C A 2ソ ケ ッ ト 7-P IN M T
9-P IN M T
U S(8-P IN )
Q Q Q
Q Q Q
4
2
1コ ネ ク タ U S(8-m N )オ ス 1
ダイ オ ー ド U O7 N H m C H I 2 フ ァー ス ト ・リカ バ リ型パ ワー ・ス イ ッチ 2 50 V (2 5A ) N .K .K . 1
フ ュー ズ 2.5A 1フ ュー ズ ホ ルダ 1
パ イ ロ ッ トラン プ 1 10 V 〈N E O N )
8 V (重 球)
1
1平 ラ グ板 12 P 2
電 源 コー ド 1.5m B e ld en 1配線 樹 W E S T E R N E L E C T R IC 5m 単芯 錦 巻 線
8 芯 ケー ブル 1.5m B a n d o 1
〈第1表〉6AQ5PPアンプ使用部品リスト
ラ ジオ技術
(ま)掛をやる伽続
0
一
一
一
(∞P)くヽ
2 n d H
/
.D .
iT H D
II
.ノr 3/
_′ノノ1
≒蹴 NFB90
測定周波殻:lkHz(80)I残留ノイネ0.2nV(80)“ “〇°E三三∃≡
0 01 〇〇〇 i0 11 S i i 1 1S l l S i i S S i i
4 6 80.1 2 1 6 81 2∴∴∴∴4∴6 810
出力(W)\
善一10ムー12
-14
-16
-18
-20
〈第4図〉
雑音ひずみ率特性
〈第6図〉入出力特性
\
OdB 司 .25W 優れ)
2∴∴∴∴4∴6∴8100 2 4 8 81k∴∴2 4 6 810k∴∴2∴∴l∴6 8100k
周波数(Hz)
なかった.すこし音がにじむような
現象があり,フォーカスが甘い音に
なってしまった.10lDや205Dの
格調の高さが失われしまい演奏の感
動が伝わらない.
SPレコード復刻CDが生々しく鳴った
音の出かたに現代アンプや直熱3
極管の古典型アンプにない躍動感や
張りがあるものの,音色に魅力がな
いアンプになってしまった.本機で
良さを発指したソースはSPレコー
ドの復刻CDで現代アンプでは音
が沈んでしまったようなノイズを取
りすぎた盤が,結構聴けるのが判っ
た.これらの復刻CDはオリジナル
JAN.2002
のSPレコードとは似て非なるもの
なのだが,演奏の形骸は僅かに残っ
ている.そんなCDが本機で聴くと
カゲに隠れてしまった部分が蘇る感
じがした.
19世紀の後半から20世紀の前半
に活躍したアメリカの女流ヴァイオ
リン奏者モード・パウエル(1867-
(き)青虫
5 W ク )P ′ソ
/
′
′
6∴80.01 8 4 e 80.1 9∴∴∴∴l
入力(Ⅴ)
1920)の全録音集1904-1917Vol.1
(NAXOS8.110961)は貴重な録音集
だが,この復刻CDが箱彩感豊かに
再生でたのほは嬉しくなってしまっ
た.1920年に浸したこのヴァイオリ
ン録音集は当然,すべてが機械式録
音(ラッパ吹き込み)である.アメリ
カVICTORのスターだったこと
もCD解説に詳しい.クライスラ
ー,エルマン,クーペリク,テイボ
ーと言ったSPレコードで聴ける大
ヴァイオリニストの先輩格でアメリ
カ生まれながら,ヨーロッパに渡っ
てヨアヒムの指導を受けたパウエル
の演奏23曲がわずか¥1,000で聴
けるのだから幸せである.このアン
プのおかげでパウエルのラッパ吹き
込みから,血の通った演奏がさけた
ことを報告して筆を置く.
人 、語 義 章 田
: - ∴
瞼∴ 棚 減 瀾
:∴ ∵∴一 ∴∴」∴∴∴ ∴ ∴:∴
∴∴ 言 ∴∴ ∴∴ 一繚 遣 欧 鰭 ∴ / 騒 懸
∴ - 言、。、_∴∴∴ i、一 一
●本体と電源のリア・パネルを見る
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