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ENDLESS SPORTS 2018 年 SUPER 耐久 第3 戦 富士スピードウェイ ご報告書 6 月 1 日~ 3 日に富士スピードウェイで行われました スーパー耐久シリーズ 2018 第 3 戦における [13 号車 ENDLESS 86] のレース結果を以下の通り、ご報告申し上げます。 開催日:2018 年 6 月 1 日~ 3 日 チーム体制:ENDLESS SPORTS ドライバー:小河 諒/高橋 翼/花里 祐弥/中山 友貴/呉 良亮/小林 真一 予選結果:クラス 6 位 決勝結果:リタイア シリーズランキング:ST-4 クラス 4 位

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Page 1: ENDLESS SPORTS · 5位 ドライバー交代 中山友貴 タイヤ交換/給油 19:41(残り19時間39分) 125lap pit stop 02 回目 3位 ドライバー交代 花里祐弥 タイヤ交換/給油

ENDLESS SPORTS2018 年 SUPER 耐久 第3 戦 富士スピードウェイ

ご報告書6 月 1 日~ 3 日に富士スピードウェイで行われました

スーパー耐久シリーズ 2018 第 3 戦における[13 号車 ENDLESS 86]

のレース結果を以下の通り、ご報告申し上げます。

開催日:2018 年 6 月 1 日~ 3 日チーム体制:ENDLESS SPORTS

ドライバー:小河 諒/高橋 翼/花里 祐弥/中山 友貴/呉 良亮/小林 真一

予選結果:クラス 6 位決勝結果:リタイア

シリーズランキング:ST-4 クラス 4 位

Page 2: ENDLESS SPORTS · 5位 ドライバー交代 中山友貴 タイヤ交換/給油 19:41(残り19時間39分) 125lap pit stop 02 回目 3位 ドライバー交代 花里祐弥 タイヤ交換/給油

[ 予選 ] 13 号車 2 位A ドライバー/小河 諒…… 7 位 PM 12:00 〜 20 分間 ドライBドライバー/高橋 翼…… 5 位 PM 12:50 〜 20 分間 ドライCドライバー/花里祐弥…… 4 位 PM 13:40 〜 30 分間 ドライ D ドライバー/中山友貴…… 4 位 PM 14:20 〜 30 分間 ドライEドライバー/呉 良亮…… 6 位 PM 15:05 〜 30 分間 ドライ F ドライバー/小林真一…… 3 位 PM 15:05 〜 30 分間 ドライ

 これまでチームの総合力で表彰台に上がっているが、ランキングトップにつける 86 号車との差は詰まっていない。どこが劣っているのか、どういうセットにすれば立ち向かえるのか、各ドライバーが休日返上で必死になっている。今回の 24 時間レースでは 6 人までドライバー登録が可能なため、小河 諒/高橋 翼/花里 祐弥/呉 良亮に加え、国内最高峰のスーパーフォミュラ、SUPER GT では GT500(NSX / HSV-010) 、GT300(CR-Z /86MC)のステアリングを握る若手の注目株でもある中山友貴が助っ人として参加。さらにチューナーだけでなくタイムアタックなどで非凡な走りを見せている小林真一も加わり万全の体制で挑む。ちなみに今回の 24 時間レースでは、A 〜 D 登録のドライバーは昼夜問わず走れるが、E、F 登録のドライバーは日中のみで夜間(ナイトセクション)の走行ができないため、これまで D ドライバー登録の呉が E ドライバーに変更。代わって中山を D ドライバーとした。13 号車は若手ドライバーで組まれているとあって、24 時間レースを経験しているドライバーはいない。しかし、中山は十勝 24 時間の経験があり、小河をはじめとする当チームの若手ドライバーにとっては学ぶべきことも多い。

予選は決勝で使うタイヤの温存などもあり、大きくポジションをあげることはなかったが、マシンそのものセットは、これまでとは段違いに良く、各ドライバーが手応えを感じていた。

Page 3: ENDLESS SPORTS · 5位 ドライバー交代 中山友貴 タイヤ交換/給油 19:41(残り19時間39分) 125lap pit stop 02 回目 3位 ドライバー交代 花里祐弥 タイヤ交換/給油

[ 決勝 ] 13 号車 リタイアスタート 6 月 2 日 PM 15:00.10 チェッカー 6月 3日 PM 15:00.37 24 時間レース ドライコンディション

 今回の 24 時間レースは、燃費などから 1 スティント 2 時間で 13 回のピットストップを基本にした作戦で挑む。タイヤ交換は摩耗状態やレースの流れで臨機応変に対応。また、今回のレースではピットストップの回数は義務付けられていないが、スタートから 20 時間までの間に 8 分間のピットストップ(メンテンスタイム)を 2 回行わないといけないルールになっている。状況次第だが 1 回はブレーキ交換を行い、もう 1回はトラブルが出た時のために使う方向で挑むことになった。

 決勝レース、スタートは小河。土曜日の午後 3 時過ぎ、24 時間先のチェッカーを目指してスタートが切られる。6 番手からスタートした小河はオープニングラップで 8 番手にまでポジションを落とすが 6 ラップ目には 7 番手、12 ラップ目には 6 番手とスタート時のポジションにまで戻す。スタートから 30 分が過ぎたところで ST-X クラスのアウディがストップ。S / C がコースに入る。当然のことながら、各チーム、大きな動きを見せない。小河も淡々とラップを重ねる。23 ラップすぎ、5 番手に上がる。スタートから約 1時間半が経過した 44 ラップすぎ、4 番手に浮上。トップで走る 86 号車との差は約 35 秒。もうすぐ 2 時間が経過というところで 86 号車がピットストップ。当チームは S / C により燃費が良くなり、2 時間 20分が経過したところでピットストップ。中山にスイッチする。5番手でコースに戻った中山は2分2〜3秒台、ガソリンが減り軽くなりだし、路面状況やレースの流れがつかめたところで 1 秒台に上げ、3 時間が経過したところで 4 番手、さらに 20 分後には 3 番手にポジションを上げていった。

 4 時間 20 分が経過したところで 2 回目のピットストップ。花里にスイッチする。タイヤ交換せずにコースに戻るが、思っていた以上にペースが上げられないため約 1 時間の走行でピットに戻ってくる。スイッチした高橋は 5 番手でコースに戻る。その 20 分後、FCY 導入。最終コーナーを立ち上がったところにいたクラストップの 86 号車はピットに滑りこむ。これが単なる FCY ならそんなに大きなメリットではならないが、FCY から S / C に切り替わってしまった。

 86 号車はここで 8 分間のピットストップに切り替える。通常の状況で 8 分間のピットストップをすると3 〜 4 ラップ遅れになるのだが、クラストップにいたマシンは、1 ラップに 5 分近くかかり、なおかつ S/ C でコントロールされていたため、ほぼ同一ラップでコースに戻るという奇跡的なことが起きた。当チームの高橋は 4 番手にポジションを上げているが、15 秒後方にいる 5 番手はなんと 86 号車だった。これから 8 分間のピットする当チームにしてみれば、86 号からの遅れは 8 分以上ということになる。まだ先は長い、19 時間以上もある中、高橋、小河と順調にラップを重ねていく。7 時間半が経過した頃には 2 番手(実質上の 3 番手)にまでポジションを上げていた。

Page 4: ENDLESS SPORTS · 5位 ドライバー交代 中山友貴 タイヤ交換/給油 19:41(残り19時間39分) 125lap pit stop 02 回目 3位 ドライバー交代 花里祐弥 タイヤ交換/給油

 10 時間が経過しようかというタイミングで 5 回目のピットストップ。中山にスイッチ、6 番手でコースに戻る。スタートから 10 時間 42 分が経過使用した時だった。クラス 5 番手で走っていた中山に ST-TCRのマシンが後方から追突、スピンしたところに違う ST-TCR のマシンが……。ほとんど正面衝突だ。中山は自力でマシンから出ることはできたが、そのまま医務室に搬送、脳震盪も起こしていることから、しばらく医務室で休むことになる。足首だけでなく手首も打撲、口の中も切っていた。幸い大事には至らなかったがひとつ間違えば……というクラッシュだった。マシンは全損。直せるような状況ではないため、この時点でリタイアするという、最悪の結果に終わってしまった。

 ノーポイントに終わり、ランキングは 4 位に後退。ランキングトップにつけていた 86 号車との差は32.5 ポイント。残り 3 戦あるとはいえ、逆転するには厳しい状況だ。また、2014 シーズンの最終戦オートポリスから続いていた連続完走記録は 21、2015 シーズンの第 4 戦オートポリスから続いていた連続表彰台記録も 18 でストップしてしまった。

 マシンの現状では修復が厳しく作り直さないといけない状況だが、次戦はオートポリス。上記で紹介したようにオートポリスは記録をスタートさせたサーキットだし、2016 シーズン、チャンピオンを決めたのもオートポリス。厳しい状況であることには変わらないがチーム全員が笑顔で九州のファンにエンドレスらしい走りを見せに行きたい。

6 月 2 日 15:00( 残り 24 時間 ) スタート       6 位 ドライバー 小河 諒     17:19( 残り 21 時間 41 分 ) 65LAP PIT STOP 01 回目      5 位 ドライバー交代 中山友貴 タイヤ交換/給油     19:41( 残り 19 時間 39 分 ) 125LAP PIT STOP 02 回目       3 位 ドライバー交代 花里祐弥 タイヤ交換/給油     20:15( 残り 18 時間 45 分 ) 150LAP PIT STOP 03 回目      5 位 ドライバー交代 高橋 翼 タイヤ交換/給油     22:36( 残り 16 時間 24 分 ) 215LAP PIT STOP 04 回目      3 位 ドライバー交代 小河 諒 タイヤ交換/給油6 月 3 日 00:48( 残り 14 時間 12 分 ) 279LAP PIT STOP 05 回目      7 位 ドライバー交代 中山友貴 タイヤ交換/給油/ブレーキ交換     01:44( 残り 13 時間 16 分 ) 302LAP          クラッシュ 全損、修復不可能なためリタイア