酸化亜鉛confidential 【試験方法】...

14
酸化亜鉛 ~抗菌・抗ウイルス効果のご紹介~ 堺化学工業株式会社 無機材料営業部 1 CONFIDENTIAL 2020年9月14日作成

Upload: others

Post on 21-Feb-2021

0 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 酸化亜鉛CONFIDENTIAL 【試験方法】 ①酸化亜鉛(10wt%)及び低密度ポリエチレンを二本ロールで混練。これを加圧成型機を用いてフィルム化した。②酸化亜鉛混練フィルムに試験菌液を接種し、被覆フィルムを載せて密着させた。これを35

酸化亜鉛

~抗菌・抗ウイルス効果のご紹介~

堺化学工業株式会社

無機材料営業部

1

CONFIDENTIAL

2020年9月14日作成

Page 2: 酸化亜鉛CONFIDENTIAL 【試験方法】 ①酸化亜鉛(10wt%)及び低密度ポリエチレンを二本ロールで混練。これを加圧成型機を用いてフィルム化した。②酸化亜鉛混練フィルムに試験菌液を接種し、被覆フィルムを載せて密着させた。これを35

CONFIDENTIAL

目 次

1.酸化亜鉛と抗菌について・酸化亜鉛の抗菌効果 P.4~5

・酸化亜鉛の繊維での抗菌効果 P.6

2.酸化亜鉛光触媒活性と抗ウイルスについて・光触媒の抗ウイルス効果 P.8

・酸化亜鉛の抗ウイルス効果 P.9~P.10

3.その他の機能・ (補足-1)酸化亜鉛の消臭効果 P.11

・ (補足-2)酸化亜鉛の複合的効果 P.12

4.まとめ

2

Page 3: 酸化亜鉛CONFIDENTIAL 【試験方法】 ①酸化亜鉛(10wt%)及び低密度ポリエチレンを二本ロールで混練。これを加圧成型機を用いてフィルム化した。②酸化亜鉛混練フィルムに試験菌液を接種し、被覆フィルムを載せて密着させた。これを35

CONFIDENTIAL

酸化亜鉛と抗菌について

3

Page 4: 酸化亜鉛CONFIDENTIAL 【試験方法】 ①酸化亜鉛(10wt%)及び低密度ポリエチレンを二本ロールで混練。これを加圧成型機を用いてフィルム化した。②酸化亜鉛混練フィルムに試験菌液を接種し、被覆フィルムを載せて密着させた。これを35

CONFIDENTIAL

【試験方法】

①酸化亜鉛(10wt%)及び低密度ポリエチレンを二本ロールで混練。これを加圧成型機を用いてフィルム化した。

②酸化亜鉛混練フィルムに試験菌液を接種し、被覆フィルムを載せて密着させた。これを35℃×24h保存し、検体1個当たりの生菌数を測定。

4

酸化亜鉛の抗菌効果について

検体1個当たりの生菌数(未処理 酸化亜鉛)

ブランク超微粒子

酸化亜鉛

微細酸化亜鉛

SF-10

酸化亜鉛

1種LPZINC-2 LPZINC-11

一次粒子径 ZnO無配合 ナノ粒子サブミクロン

粒子750nm 2µm 11µm

黄色ブドウ球菌(個)

1.5×106 <10 <10 <10 2.0×104 1.8×105

大腸菌(個) 2.1×107 <10 <10 <10 1.1×107 2.8×107

未処理の酸化亜鉛について、粒子サイズによる抗菌効果の違いを調査した。

粒子径が細かい酸化亜鉛ほど抗菌効果が高い。

Page 5: 酸化亜鉛CONFIDENTIAL 【試験方法】 ①酸化亜鉛(10wt%)及び低密度ポリエチレンを二本ロールで混練。これを加圧成型機を用いてフィルム化した。②酸化亜鉛混練フィルムに試験菌液を接種し、被覆フィルムを載せて密着させた。これを35

CONFIDENTIAL

5

酸化亜鉛の抗菌効果について

検体1個当たりの生菌数(各種処理品)

LPZINC-2

(無処理)

LPZINC-2

(疎水処理)

LPZINC-11

(無処理)

LPZINC-11

(疎水処理)

LPZINC-11

(親水処理)

【参考】

球状シリカ

(無処理)

【参考】

球状シリカ(疎水処理)

一次粒子径 2μm 2μm 11μm 11μm 11μm 0.7μm 0.7μm

黄色ブドウ球菌(個)

2.0×104 <10 1.8×105 <10 <10 9.7×105 1.0×106

大腸菌(個) 1.1×107 <10 2.8×107 <10 <10 2.0×107 2.1×107

大粒子の酸化亜鉛について、表面処理の有無による抗菌効果の違いを調査した。

【試験方法】

①酸化亜鉛(10wt%)及び低密度ポリエチレンを二本ロールで混練。これを加圧成型機を用いてフィルム化した。

②酸化亜鉛混練フィルムに試験菌液を接種し、被覆フィルムを載せて密着させた。これを35℃×24h保存し、検体1個当たりの生菌数を測定。

表面処理をすることで抗菌効果が向上した。(特許取得済)

Page 6: 酸化亜鉛CONFIDENTIAL 【試験方法】 ①酸化亜鉛(10wt%)及び低密度ポリエチレンを二本ロールで混練。これを加圧成型機を用いてフィルム化した。②酸化亜鉛混練フィルムに試験菌液を接種し、被覆フィルムを載せて密着させた。これを35

CONFIDENTIAL

繊維用抗菌性酸化亜鉛をマスターバッチ化し、PET繊維へ1wt%未満混錬し評価

6

酸化亜鉛の繊維での抗菌試験

抗菌活性値にて示すと4以上2以上で抗菌性あり(SEKマーク取得基準)

3以上で強い抗菌性あり

洗濯後も抗菌効果を維持!!

○試験方法※抗菌性試験 JIS L 1902:2015

定量試験:菌液吸収法生菌数の測定法:混釈平板培養法試験菌懸濁液:非イオン界面活性剤0.05%添加試験片滅菌法:オートクレーブ

※選択方法(一社)繊維評価技術協議会SEKマーク繊維製品の選択方法:標準選択法、吊干し

0

20

40

60

80

100

黄色ブドウ球菌

無加工PET繊維 ZnO練り混みPET繊維

ZnO練り混みPET繊維(洗濯30回後)

99.99%以上減少 99.9%

減少

0

20

40

60

80

100

肺炎桿菌

無加工PET繊維 ZnO練り混みPET繊維

ZnO練り混みPET繊維(洗濯30回後)

99.99%以上減少 99.8%

減少

Page 7: 酸化亜鉛CONFIDENTIAL 【試験方法】 ①酸化亜鉛(10wt%)及び低密度ポリエチレンを二本ロールで混練。これを加圧成型機を用いてフィルム化した。②酸化亜鉛混練フィルムに試験菌液を接種し、被覆フィルムを載せて密着させた。これを35

CONFIDENTIAL

酸化亜鉛光触媒活性と抗ウイルスについて

7

Page 8: 酸化亜鉛CONFIDENTIAL 【試験方法】 ①酸化亜鉛(10wt%)及び低密度ポリエチレンを二本ロールで混練。これを加圧成型機を用いてフィルム化した。②酸化亜鉛混練フィルムに試験菌液を接種し、被覆フィルムを載せて密着させた。これを35

CONFIDENTIAL

・酸化亜鉛は波長域の狭い、蛍光灯の下でも優れた光触媒活性を確認!

・暗所下でもOH⁻ラジカル(活性酸素)を放出することも確認!

Znイオン(金属亜鉛イオン)とOH⁻ラジカルがウイルス体にアタック

8

光触媒の抗ウイルス効果

テレフタル酸での反応試験(当社中央研究所で実施)

0 100 200 300 400 500 600 700

他社 光触媒用酸化チタン

堺化学 光触媒用酸化チタン

堺化学 酸化亜鉛1種

OH⁻ラジカル発生量試験

暗所下 可視光下

抗ウイルス効果発揮!!

Page 9: 酸化亜鉛CONFIDENTIAL 【試験方法】 ①酸化亜鉛(10wt%)及び低密度ポリエチレンを二本ロールで混練。これを加圧成型機を用いてフィルム化した。②酸化亜鉛混練フィルムに試験菌液を接種し、被覆フィルムを載せて密着させた。これを35

CONFIDENTIAL

9

酸化亜鉛の抗ウイルス効果

【試験方法】JIS R 1756:2020 (可視光応答型光触媒、抗ウイルス、フィルム密着法)を参考光源:白色蛍光灯 照射条件:暗所並びに可視光 1000 lx 照射時間:0,2,4 h試験ファージ: バクテリオファージΦ6

各種酸化亜鉛の抗ウイルス活性値(明所・暗所反応4時間)*活性値2以上で効果あり

グレード名1次粒子径(nm)

抗ウイルス活性値備考

暗所(VD) 明所(VF-1000)

超微粒子酸化亜鉛A(※) 非開示 3.9 5.0 高透明性・繊維向け

微細酸化亜鉛SF-10(※) 非開示 2.3 3.9 樹脂練り込み向け

酸化亜鉛1種 750 0.8 4.2 汎用グレード

光触媒用超微粒子酸化チタン 9 2.1 4.7 当社品

(※)両方とも堺化学工業の製品です。

Page 10: 酸化亜鉛CONFIDENTIAL 【試験方法】 ①酸化亜鉛(10wt%)及び低密度ポリエチレンを二本ロールで混練。これを加圧成型機を用いてフィルム化した。②酸化亜鉛混練フィルムに試験菌液を接種し、被覆フィルムを載せて密着させた。これを35

CONFIDENTIAL

10

酸化亜鉛の抗ウイルス効果

1

10

100

1000

10000

100000

1000000

10000000

0h 4h

感染価

(pfu

/sam

ple

)

反応時間

自然減衰(暗所)

微粒子酸化亜鉛(暗所)

自然減衰(明所)

微粒子酸化亜鉛(明所)

明所、暗所ともに99.99%感染価数が減少!!

【試験方法】JIS R 1756:2020 (可視光応答型光触媒、抗ウイルス、フィルム密着法)を参考

光源:白色蛍光灯 照射条件:暗所並びに可視光 1000 lx 照射時間:0,2,4 h試験ファージ: バクテリオファージΦ6

Page 11: 酸化亜鉛CONFIDENTIAL 【試験方法】 ①酸化亜鉛(10wt%)及び低密度ポリエチレンを二本ロールで混練。これを加圧成型機を用いてフィルム化した。②酸化亜鉛混練フィルムに試験菌液を接種し、被覆フィルムを載せて密着させた。これを35

CONFIDENTIAL

(補足-1)酸化亜鉛の消臭効果

11

初発濃度

吸着時間

種類 粉末量 減少率消臭効果

評価方法

塩基性ガス アンモニア 100ppm 2h FINEX-50W-LP2 0.1g 92% ◎ 検知管

酢酸 30ppm 1h FINEX-30 0.1g 87% ◎ 検知管

イソ吉草酸 60ppm 30s 微細酸化亜鉛 1.0g 100% ◎ 検知管

硫化水素 100ppm 1h 微細酸化亜鉛 1.0g 84.8% ◎検知管(客先評価)

ホルムアルデヒド

2ppm 1h 酸化亜鉛1種 1.0g 88.6% ○検知管(客先評価)

ト- - NANOFINE-W1 - - △ -

中性ガス

酸性ガス

臭気ガス

粉をエアーバックに静置し、N2 3L導入後、臭気ガスを封入

2時間の濃度をガス検知管にて測定

Page 12: 酸化亜鉛CONFIDENTIAL 【試験方法】 ①酸化亜鉛(10wt%)及び低密度ポリエチレンを二本ロールで混練。これを加圧成型機を用いてフィルム化した。②酸化亜鉛混練フィルムに試験菌液を接種し、被覆フィルムを載せて密着させた。これを35

CONFIDENTIAL

近年、有機系の紫外線吸収剤に替わり、

安全性の高い無機系(酸化亜鉛系)紫外線吸収剤のニーズが増えております。

12

(補足-2)酸化亜鉛のUV遮蔽効果

UV遮蔽性(全光透過率)

可視光透明性(平行光透過率)

配合量

2g

58g

※dry-PWC 28.6%

φ 0.5mm ZrOビーズ

10g

サンプル粉体アクリディック A-801-P

10g(ポリオール樹脂:N.V.50%)

混合溶媒(キシレン/酢酸ブチル=5/5)

・その他の酸化亜鉛の特性放熱、収れん剤、抗炎症効果etc

Page 13: 酸化亜鉛CONFIDENTIAL 【試験方法】 ①酸化亜鉛(10wt%)及び低密度ポリエチレンを二本ロールで混練。これを加圧成型機を用いてフィルム化した。②酸化亜鉛混練フィルムに試験菌液を接種し、被覆フィルムを載せて密着させた。これを35

CONFIDENTIAL

・当社酸化亜鉛において、可視光下(明所)・暗所ともに

高い抗ウイルス活性が確認されました。

・抗菌、抗ウイルスの他、紫外線吸収、放熱、消臭、

白色顔料などの複合的効果がございます。

13

酸化亜鉛のまとめ

Page 14: 酸化亜鉛CONFIDENTIAL 【試験方法】 ①酸化亜鉛(10wt%)及び低密度ポリエチレンを二本ロールで混練。これを加圧成型機を用いてフィルム化した。②酸化亜鉛混練フィルムに試験菌液を接種し、被覆フィルムを載せて密着させた。これを35

CONFIDENTIAL

閲覧して頂き、ありがとうございました。

ご質問、サンプルご要望に関しましては、

以下までご連絡をお願い致します。

14

営業本部 無機材料営業部東京営業課 TEL 03-5823-3722 FAX 03-3861-1511大阪営業課 TEL 072-223-4155 FAX 072-223-4177E-mail [email protected]HP http://www.sakai-chem.co.jp