FF--18 FDG PET18 FDG PETを施行しえたを施行しえた血管肉腫の血管肉腫の33例例

防衛医科大学校病院 放射線科、同同 外科２外科２下山更紗、下山更紗、冨田浩子、坂口千春、渡邊定弘、喜多冨田浩子、坂口千春、渡邊定弘、喜多 保保曾我茂義曾我茂義、、 新本新本 弘、弘、 小須田茂、小須田茂、 堀尾卓矢堀尾卓矢

所沢所沢PETPET画像診断クリニック画像診断クリニック 坂田郁子坂田郁子

第第6969回日本核医学会関東甲信越地方会回日本核医学会関東甲信越地方会 2008.7.52008.7.5

症例１症例１ 6060歳代の男性歳代の男性 肝血管肉腫肝血管肉腫

【【主訴主訴】】：肝機能障害：肝機能障害

【【現病歴現病歴】】：以前よりアルコール性肝機能障害あ：以前よりアルコール性肝機能障害あり。り。 20032003年年11月、月、CTCTででS2, S3S2, S3に多血性腫瘍を認に多血性腫瘍を認め、アルコール性過形成結節が疑われた。め、アルコール性過形成結節が疑われた。20042004年年99月、腹部超音波で月、腹部超音波でS2S2の腫瘍が急激に増大を示の腫瘍が急激に増大を示したため精査加療目的で入院。したため精査加療目的で入院。

【【既往歴既往歴】】：：HCV HCV 抗体抗体 陰性、陰性、 HBsHBs 抗原陰性抗原陰性

塩化ビニル、トロトラスト、砒素などの曝露歴塩化ビニル、トロトラスト、砒素などの曝露歴なし。なし。

【【生活歴生活歴】】：飲酒日本酒：飲酒日本酒22～～33合合//日、日、5050年年

症例１症例１ 6060歳代の男性歳代の男性 肝血管肉腫肝血管肉腫 血管造影併用血管造影併用CTCT

CTA 5 secCTAP

CTA 45 sec CTA 2m.

症例１症例１ 6060歳代の男性歳代の男性肝血管肉腫肝血管肉腫 1818FF--FDG PETFDG PET

症例１症例１ 6060歳代の男性歳代の男性 肝血管肉腫肝血管肉腫

入院後経過：外科的切除術の朝、突然の腹入院後経過：外科的切除術の朝、突然の腹痛、血圧低下。開腹にて痛、血圧低下。開腹にて腹腔内破裂腹腔内破裂を認め、を認め、左葉外側区切除術左葉外側区切除術を施行。肝血管肉腫の病を施行。肝血管肉腫の病理診断。理診断。

症例２症例２ 7070歳代の女性歳代の女性 StewartStewart--TrevesTreves症候群症候群

【【主訴主訴】】：：両側下腿浮腫と右下腿内側の皮疹両側下腿浮腫と右下腿内側の皮疹

【【既往歴既往歴】】 【【現病歴現病歴】】 ：：1515年前、子宮頸癌年前、子宮頸癌ⅢⅢbbの診断で放射線治療が施行された。の診断で放射線治療が施行された。66年年前両側下腿浮腫出現した。前両側下腿浮腫出現した。

99か月前から右下腿内側のか月前から右下腿内側の25mm25mmの皮疹にの皮疹に気づき、当院皮膚科受診。気づき、当院皮膚科受診。StewartStewart--TrevesTreves症症候群が疑われ、候群が疑われ、PET/CTPET/CTが施行された。が施行された。

症例２症例２ 7070歳代の女性歳代の女性StewartStewart--TrevesTreves症候群症候群

症例２症例２ 7070歳代の女性歳代の女性StewartStewart--TrevesTreves症候群症候群

HE染色 CD34染色

症例３症例３ 7070歳代の男性歳代の男性血管肉腫肺転移例血管肉腫肺転移例

頭皮全体に散在する頭皮全体に散在する赤紫紅色の結節を主赤紫紅色の結節を主訴に来院した。訴に来院した。

生検にて頭皮原発の生検にて頭皮原発の血管肉腫と診断され血管肉腫と診断され、化学放射線治療施、化学放射線治療施行した。行した。11年年66か月後か月後に多発肺結節が出現に多発肺結節が出現し、し、PET/CTPET/CTが施行さが施行された。れた。

症例３症例３ 7070歳代の男性歳代の男性 血管肉腫肺転移例血管肉腫肺転移例

考察考察AngiosarcomaAngiosarcoma ((血管肉腫血管肉腫))：：

発生頻度軟部組織肉腫の発生頻度軟部組織肉腫の11～～2%2%

皮膚血管肉腫が約皮膚血管肉腫が約50%50%発生部位：頭部・顔面発生部位：頭部・顔面 30%30%

肝臓肝臓 17%17%（全肝原発悪性腫瘍の（全肝原発悪性腫瘍の2%)2%)体幹体幹 13%13%心臓心臓 12%12%四肢四肢 7%7%胸膜胸膜 6%6%

Hepatic Hepatic angiosarcomaangiosarcomaののPathogenesisPathogenesisvinyl chloridevinyl chloridethorium dioxide thorium dioxide ((thorotrastthorotrast))arsenicarsenichemochromatosishemochromatosischronic chronic hematomahematoma

考察考察::多血性肝内腫瘤の鑑別多血性肝内腫瘤の鑑別PET/CT PET/CT ASAS hemangiomahemangioma HCCHCC MetsMetsUptake Uptake ++++++ ―― ～～ ＋＋ ―― ～～ ++++ ++ ～～ ++++++

文献文献

A case of diffuse hepatic A case of diffuse hepatic angiosarcomaangiosarcoma diagnosed by FDGdiagnosed by FDG--PET. PET. Ann Ann NuclNucl Med 2005;19:519Med 2005;19:519--521.521.Primary hepatic Primary hepatic angiosarcomaangiosarcoma on on coregisteredcoregistered FDG PET and CT FDG PET and CT images. AJR 2007;188:1615images. AJR 2007;188:1615--1617.1617.FF--18 18 FluorodeoxyglucoseFluorodeoxyglucose PET/CT as an imaging tool for staging and PET/CT as an imaging tool for staging and restaging restaging cutaneouscutaneous angiosarcomaangiosarcoma of the scalp. of the scalp. ClinClin NuclNucl Med Med 2006;31:5342006;31:534--537.537.

結語結語

PET/CTPET/CTは肝血管肉腫、肝血管腫、肝細胞癌、は肝血管肉腫、肝血管腫、肝細胞癌、

肝転移の鑑別診断の一助になると思われた。肝転移の鑑別診断の一助になると思われた。

StewartStewart--TrevesTreves症候群における症候群における1818FF--FDG FDG PETPETでは、血管肉腫と炎症巣との鑑別に注では、血管肉腫と炎症巣との鑑別に注

意が必要と思われた。意が必要と思われた。

保険適用に向けて、全国規模で血管肉腫保険適用に向けて、全国規模で血管肉腫1818FF--FDG PET/CTFDG PET/CT症例を蓄積し、有効性を評症例を蓄積し、有効性を評

価することが必要と思われた。価することが必要と思われた。