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情報社会の光と影 (社会への影響) 1 Waseda Live Math

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情報社会の光と影

(社会への影響)

1

Waseda Live Math

2

従来の社会(工業社会)・・モノ社会

・大量、均一なモノの生産

・エネルギー、情報の集中管理

・情報の流れ・・集中管理と上意下達

情報社会(ネットワーク社会)

・規格化→多様化、個別化(個人)

・集中→分散(産業)

・階層的構造→ネットワーク分散構造(社会)

時間・空間に依存しないユビキタス社会

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そして、ポスト情報社会は?

情報社会の問題点

3

・ 知的財産権(2学期に既習)

・個人情報とプライバシー

・個人情報の漏洩

・情報セキュリティ

(サイバー7犯罪、コンピュータウィルス、ネットワークトラブル)

・情報格差(デジタルディバイド)

・個人への影響(テクノストレスなど)

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4

情報社会の問題点

個人情報とプライバシー

プライバシー(privacy)とは

「私生活を他人知られず、また干渉されない、個人の自由」

(三省堂 新明解より)

プライバシー権の解釈の変化(right of privacy)

「一人にしておいてもらう権利」(right to be let alone)・・19C後半

「自己に関する情報の流れをコントロールする個人の権利」・・現代

(individual’s right to control the circulation of information relating to oneself)

積極的な権利へ

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情報社会の問題点個人情報とプライバシー

Webページの公開で注意すること

「著作権」、「プライバシー権」、「肖像権」

ネットでの発言(SNSなど)

・個人の特定、個人への誹謗・中傷は厳禁

・・基本的に文字コミュニケーションであることにも注意する

表現の自由(憲法21条) vs 個人情報の保護

視点

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6

情報社会の問題点個人情報の漏洩(ビッグデータ時代)

漏洩の例

・企業等の個人情報の管理の甘さ(盗難、売却等)

・ネットワーク上での漏洩

(サーバーへの不正侵入、盗聴、なりすまし、しらばっくれ等)

関連法規

不正アクセス禁止法

迷惑メール規正法(2002年7月施行)

プロバイダ責任法(2002年5月施行)

改正個人情報保護法(2017年施行)

個人情報の入力の例(日常生活)

・検索エンジンへの入力

・ポイントカードの利用

・Webサイトでの買い物、アンケート(プライバシーポリシー確認)

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7

情報社会の問題点個人情報の漏洩の仕組み

漏洩の例(電子メールの仕組みを考える)

SMTPサーバ

POPサーバ

認証あり

ここでの漏洩の可能性

・SMTPは本人認証しないと(なりすましが可能)・メールがすべて平文だったら(盗聴が可能)・ユーザID、パスワードを盗まれたら(なりすましが可能)

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SMTPサーバ

8

情報社会の問題点個人情報の漏洩の仕組み

漏洩の例(Webページでの例・・ユーザが守る)

Cookieフィルタリング設定例

オートコンプリート設定例

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9

情報社会の問題点有害情報

著作権法に違反する情報

他人を誹謗中傷したり、名誉毀損する情報

法律に違反するわいせつな図画を掲載する情報

児童ポルノ法違反に類する情報

犯罪や自殺をそそのかす情報

インターネット上、好ましくない情報の例

コンテンツフィルタリングの方式

・ホワイトリスト方式

・ブラックリスト方式

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情報セキュリティ

サイバー犯罪

ネットワーク犯罪コンピュータ、電磁的記録を対象とした犯罪

不正アクセス禁止法違反

・インターネット等を利用したわいせつ画像、児童ポルノの販売、頒布・インターネット等を利用した覚せい剤等の薬物、けん銃、偽ブランド品及び海賊版等の違法な物品の販売・電子メールや電子掲示板を利用した脅迫、名誉毀損等の行為・インターネット等を利用したねずみ講、賭博、富くじ等の勧誘

・コンピュータシステムの機能を阻害する犯罪・コンピュータシステムを不正に使用する犯罪

・他人のプロバイダ接続用ID・パスワードを勝手に使用して電話回線を通じて認証サーバにアクセスする行為・セキュリティホールをついて、アクセス制御されているWebサーバ等に不正にアクセスする行為・他人のID・パスワードを電子掲示板等で公開する行為

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情報セキュリティ

コンピュータウィルス

有名なもの

・トロイの木馬型,ワーム型

ウイルスの種類

・感染場所・・実行ファイル、システム、マクロ

・行動様式・・ワーム、ステルス、ネットワーク

・感染経路・・Webページ、電子メール、OS

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情報セキュリティ

セキュリティ対策

コンピュータの故障(ハードディスクの故障)

外部記憶装置による定期的なデータバックアップ

さまざまな事故(落雷、停電、火災など)

無停電電源装置(UPS)の設置などの電源バックアップ避雷対策

電子商取引やオンラインショッピング

オークションやネットショッピングの取引相手が信頼できるかどうかの確認、電子署名

個人情報の漏洩 アンケートや各種応募に対して、むやみに住所やメールアドレスなど個人情報を第三者に教えない。

第三者による悪意(侵入・電子盗聴、なりすまし、改ざんなど)

ファイアウォールの設置(アクセス制御、パケットフィルタリングなど)、送信内容の暗号化、公開鍵、ID・パスワードの厳重管理など。

セキュリティホール 定期的なソフトウェアのバージョンアップ…修正プログラムのパッチあて(特にMS社は要注意)

ウイルス感染 ウイルス検出ソフトの常駐と定期的なバージョンアップ

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個人への影響情報格差(デジタルディバイド)

国際的な問題

・先進国と発展途上国との格差

個人的な問題

・経済的、年齢的、身体的な問題

ユニバーサルデザインへ

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個人への影響

現実世界との乖離

情報機器への依存

・仮想現実と現実社会との区別のあいまいさ

コミュニケーションの欠落

・携帯電話、インターネットなどの影響からのコミュニケーションの変容

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個人への影響テクノストレス

テクノ依存症(コンピュータが得意な人に多い)

・没頭しがち

・コンピュータがないと不安

・コンピュータに話かける

テクノ不安症(コンピュータが苦手な人に多い)

・コンピュータになじめない

・コンピュータにふれると不安になる

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