ハウス内の炭酸ガス濃度を制御...ハウス農業に新たな可能性を切り拓く...
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ハウス農業に新たな可能性を切り拓く
収穫量と茎周長に大きな効果※本データは愛媛大学と高圧ガス工業株式会社の共同研究で得られた成果です。
ハウス内の炭酸ガス濃度を制御
炭酸ガスは、植物の光合成にとって必要不可欠な要素です。
施用区:12月~5月においてハウス内炭酸ガス濃度が400ppmになるように施用しました。
炭酸ガス施用区の収穫量は、無施用区と比較して平均約29%高いことが確認されました。
炭酸ガス施用によるトマト収穫量効果
収穫量 (kg/10a)
無施用
炭酸ガス施用
無施用と比べてその差
約29%
収穫量
茎周長は、トマトの樹勢維持において一つの目安となります。
施用区:12月~5月においてハウス内炭酸ガス濃度が400ppmになるように施用しました。
炭酸ガス施用区の生長点から15cm下の茎周長は、無施用区と比較して平均約15%高いことが確認されました。
炭酸ガス施用によるトマト樹勢維持効果
茎周長 (cm)
無施用
炭酸ガス施用無施用と比べてその差
約15%茎周長
研究センター内 研究センター内ハウストマト愛媛大学植物工場研究センター
ガス事業本部 〒100-0011 東京都千代田区内幸町1丁目2番1号(日土地内幸町ビル9階)TEL.03-3595-3128
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本 社
東京事務所
td20170919
http://www.koatsugas.co.jp/
右図は、12月におけるハウス内の炭酸ガス濃度を測定した結果を示しています。
冬季のハウスは換気時間が短く、密閉度が高いため、植物の光合成により、大気中炭酸ガス濃度400ppmを下回ることが多々あります。
ハウス内の炭酸ガス濃度
炭酸ガス濃度 (ppm)
450
400
350
300
250
2009:00 10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00
炭酸ガス無施用ハウスにおける日中炭酸ガス濃度変化
冬季の日中はハウス内の炭酸ガス濃度が大気レベル(400ppm)を下回る
400
14.0
13.0
12.0
11.0
10.0
9.0
8.0
7.0
6.0
右図は光が十分に強いときの炭酸ガス濃度と光合成速度の関係のイメージしたものです。
ハウス内の炭酸ガス濃度が減少すると、光合成速度が低下し、収穫量の低下や、生育状況に支障をきたす恐れがあります。
炭酸ガス施用を行なうことで、ハウス内の炭酸ガス濃度を高めて、光合成を促す必要があります。
炭酸ガスは光合成に必要
光が十分に強い時の炭酸ガス濃度と光合成速度の関係イメージ
炭酸ガス濃度が低いと光合成速度が低下
光合成速度 (μmol m
-2s-1 )
250 300 350
成長や収穫量に悪影響を及ぼす可能性があります。
炭酸ガス濃度 (ppm)
電磁弁
制御盤制御盤
電磁弁
炭酸ガスボンベ炭酸ガスボンベ
炭酸ガスチューブを用いて均一に拡散炭酸ガスチューブを用いて均一に拡散
炭酸ガスチューブ炭酸ガスチューブ
センサーBOXセンサーBOX
センサーBOX1. 炭 酸 ガ ス2. 湿 度3. 温 度4. 照 度
観測用PC観測用PC
炭酸ガスチューブを用いた局所施用方式炭酸ガスチューブを用いた局所施用方式