インド企業を活用したit開発事例のご紹介€¦ ·...

2017年04月06日株式会社JALインフォテック

ソリューション事業本部旅⾏業界ソリューション事業部⻑執⾏役員

宮下律江

インド企業を活用したIT開発事例のご紹介

第4回インドワークショップ

Copyright © 2017 JAL Information Technology Co., Ltd. All rights reserved.

１．自己紹介

２．JALの紹介

３．JALインフォテックの紹介

４．インドITベンダー活用の背景

５．活用事例

６．考察

目次


１．自己紹介

1986年入社日本航空旅客系システム開発部門に配属

2000年日本の航空会社初となる国際線の電子チケット（eチケット）を開発し展開JAL/JAS（当時）経営統合プロジェクト旅客システムリーダーを担当

2011年 JAL旅客システム刷新の開発統括PMに就任（現在も継続）

2015年旅客統括役員に就任2016年 JALのみならずJALグループ、他社旅⾏業含め

旅⾏業全般のソリューション統括役員を担当

各種IT開発において海外ベンダーとの協業、オフショアの活用を推進してきた


２．JALの紹介_輸送実績

出典：JAL REPORT 2016

＜輸送規模＞旅客便 171路線乗り入れ地 311空港年間旅客数 4019万人

JALはOneworldアライアンスに属し15の航空会社と提携をしている

Ø2016年3月31日時点


２．JALの紹介_路線網

JALグループ路線網


２．JALの紹介_JALグループ航空会社

JALグループ航空会社JTA（日本トランスオーシャン航空）RAC（琉球エアコミューター）J-AIR（ジェイエア）JAC（日本エアーコミューター）HAC（北海道エアシステム）


２．JALの紹介_JALを支えるIT

出発前出発⾶⾏中到着

•座席指定（チェックイン）•手荷物受託•委託貨物搬入・通関•気象情報の入手•⾶⾏計画作成•燃料搭載•機内食の搭載•受託貨物搭載•出発⼯程管理

•気象情報の入手•管制通信•機内サービス•機内食•機内販売•⾶⾏監視

•顧客搭乗実績管理（マイレージ）

•受託貨物の引渡し•運航・⾶⾏実績収集•お客様の声収集

日本航空日本航空グループ月間運航便数（グループ月間運航便数（20162016年年11月月11日〜日〜3131日）日）

1便毎にこの⼯程を支えるITがある

国内線18,241便国際線4,300便月間合計 22,541便

ネットワーク、クライアント、サーバーなど、セキュアで堅牢なインフラが多彩な業務を支えます。

•広告・宣伝•顧客管理、One To Oneマーケティング•販売座席管理（Pricing）•搭乗の予約受付•航空券の販売•委託貨物の受付•運航スケジュール作成•使用機材の決定•整備計画の作成•乗務員スケジュール調整・資格の管理

営業系システム

旅客運送システム

運航管理システム

整備システム

経営・業務システム

貨物システム


出典： JAL GROUP NEWS 第16068号

２．JALの紹介_JALを支えるIT

※攻めのIT経営銘柄2016とは経済産業省と東京証券取引所が共同でIT活⽤に戦略的に取り組む企業を選定・発表する事業

機内Wifiの設置2012年より衛星通信を利⽤した航空機内におけるインターネット接続サービスを導入。お客さまへのサービスの充実でロイヤルティ・満⾜度を向上。

レベニューマネジメントシステム導入需要予測と予約状況に応じて最適な運賃で販売する座席数を、タイムリーに計算できる座席予約管理システムへ刷新。業務品質・生産性向上を実現

■主な取り組み事例


3．JALインフォテックの紹介_システム事例販売チャネル（予約サイト）

WEB／タブレット／スマホ

搭乗手続き、チェックイン

乗員サポート運航確認機内販売

マイル


クライアントPC管理システム開発

設計・開発維持管理サービス

HeartCore

ネットワーク運用

LAN/WAN/無線LAN環境構築

・SNMPc・AWS監視サービス

Active Directory /RADIUS認証

セキュリティ対策

・秘文・InterSafe ILP

・MylogStar・InfoTrace

不正機器検出

Zerona

CounterACT

コールセンター運用

WellCall

VERINT FTR

VERINT SA

VERINT WFM

施設・設備向けIT導入

デジタルサイネージUNIDS

施設向けITコンサルティング

多言語案内システム

画像解析ソリューション

IT資産管理・配布設定

マルチデバイスライフサイクル管理

暗号化・デバイス制御

証跡管理

不正接続検知・遮断

振る舞い検知

監査・検疫

業務システム開発

WEBサイト構築・管理

自動音声応答

全通話録音

音声分析

呼量予測・シフト管理

構築支援

監視業務

環境設定

ユニバーサル案内表示

業務支援

仮想コンシェルジュ

画像解析

屋内測位

・Ji-Phone・AVAYA PBX

コンタクトセンターシステム

ITリフォームサービスシステム⽼朽化対策

3．JALインフォテックの紹介_ソリューション事例


経営破綻更生計画に基づき再建


「2012〜2016年度JALグループ中期計画」策定

⽼朽化・複雑化したシステムの刷新を計画

大規模なシステム刷新を実現するためにリソース増強が急務日本のマーケットではエアライン業務知識とIT技術をもったリソースは限界

IT投資抑制で、ITリソースも削減

海外マーケットに目を向けることに

2010

2011

JAL JIT（JALインフォテック）


出典：IPA独⽴⾏政法⼈情報処理推進機構「IT⼈材白書2012 」オフショア動向調査郵送アンケート郵送結果「オフショア開発実施状況について」

インドは、中国、ベトナムに次いで3位

なぜインドを選んだか

✈海外の航空会社の開発経験を持った技術者が多くいる（世界の航空会社のほとんどがインドベンダーを活⽤）

✈世界中との取引があり、最新のITノウハウがある



ノウハウをもった5社を選定しトライアルを実施小規模の開発（同じもの）を設計~テストまで実施

要件定義基本設計

詳細設計：

機能テスト

弊社にて実施

ベンダーにて実施

Designed by Freepik.com

◆トライアル時の分担◆

４．活用事例


評価内容（定量的、定性的両⾯）

✈ 業界／業務知識✈ ⾒積り（コスト）✈ 生産性✈ 品質（ドキュメント、プログラミング）✈ 日本とインドの体制、ブリッジのコミュニケーションの取り方✈ 仕事への取り組み姿勢✈ 会社の対応

４．活用事例


最終的に2社を選定。以下の業務を委託

Ø開発1年⽬詳細設計〜機能テスト2年⽬〜基本設計〜統合テスト

Øソリューション検討

Øテスター（テスト専門）海外ベンダーに委託した開発のテストリグレッションテスト

４．活用事例


チーム体制

オフショアオンサイト

通訳

４．活用事例

セキュリティで保護されたエリアで作業


uコミュニケーション方法

弊社とオンサイトメンバー（ブリッジ）が対面で会話オンサイトメンバー（ブリッジ）がオフショアメンバーと会話直接オフショアと会話をする際は、WebEx、またはベンダーのオフィスでTV会議

u成果物

設計書やテスト仕様書は英語（最初は日本語に訳してもらっていたが、訳すのに時間が

かかったり、訳すことでかえってわかりにくい場合があった）

４．活用事例


ウォーターフォール型

要件定義をしっかりやる設計書に落とす設計書を元に実装実装したものをしっかりテスト

弊社アジャイル型

決まっている機能から実装ラフに設計し、即実装実装できたものからテストテストの中でどんどん修正していく

インド

VS

開発手法の違いがある。オフショア委託が習熟していないため、ウォーターフォール型に合わせてもらった

４．活用事例（開発）


開発手法や習慣の違いにより得意・不得意がある

オフショアコストは安いものの丸投げはできないまめなコミュニケーションやレビューが必要

・スピード感のあるコーディング・最新技術や業界動向への対応

・紳士的で丁寧な対応・作業遅延時は残業も

・ドキュメント作成・ドキュメント通りのコーディング・構造化、共通モジュール化・エビデンスを残す

得意不得意

４．活用事例（開発）


４．活用事例（開発）お互いに違いを認め、相互理解を深めていくことが大事


JALの旅客システムサービスを海外ベンダーにアウトソース

出典：日本経済新聞_2015年5月4日

４．活用事例（テスター）



JAL向けにアウトソース先ベンダーにカスタマイズ開発を依頼その開発結果検証のために、大量のテストを実施する必要があった

アウトソース先のシステムに精通しているインドベンダーにテスト専門チームを組成してもらい、テストを委託（ピークで120名規模）

しかも海外ベンダーの開発はデグレードが頻繁前日できていた機能が翌日NGになることも多いため、テストのやり直しが発生する


４．活用事例（テスター）テストチームは業務をうまく進められ効果が出ているü 定期的にオンサイトとオフショアメンバーの入れ替えによるノウハウ

交流を⾏っているü インドとの3.5時間の時差を有効活用

→オンサイトとオフショアで連携し、より⻑い時間の作業が可能となっている


Testing Engagement with JIT and Current Activities

24 | 5 April 2017

MODULES

Altea Sys

DCS

TKTRES

INV

Ø xxx is working with JIT Team for more than 20 months providingtesting services for the PSS migration to Amadeus Altea system

Ø xxx is involved in providing support to JIT in :Ø DCS,TKT,RES,INV: Manual Transaction Data Creation for

business users and Test data for migration tests.Ø INV rules Setting and Procedure Document Creation/Updates.Ø Automation of test data creation for Training and UAT.

Ø xxx built an Onsite/Offshore model with offshore leverage of 80%.Ø Current team strength is 10 FTE which includes 1 full time Bilingual

coordinator

Stream of workManual Data Creation§ PNR Transaction Data Creation –

150 + requests (ranging between 10-200PNRs)

§ Inventory Transaction Data Creation – 20+ requests

Automation Data Creation§ End user training data for Key

person Training§ Created appx 60,000 PNRS using

automation in 1500+ flights last 3 months

Value Proposition

Overall data creation effort reduced by 20% -Transaction data for DCS, TKT, RES and INV modules with higher productivity reduced the effort for creation of PNRs for testing

1

25% cost reduction by moving onsite efforts to offshore and delivered with same productivity. Our Domain expertise has helped to transition the onsite effort to offshore

2

Automation of data generation- Reusable automated suite for catering to various training needs with minimum customization assured 50 % reduction in data creation effort and accommodated huge volume of data requests created in shorter duration

3

2



ご清聴ありがとうございました

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