アスベストに関する大気 汚染防止法・環境確保条...
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2014年5月 1
アスベストに関する大気汚染防止法・環境確保条例の改正について (2)
東京都環境局
解体等工事の流れと改正内容
施工者
作業基準・遵守事項の遵守
(集じん・排気装置の
稼働状況の確認等)
作業中の措置
法施行規則別表第7
施工者
敷地境界での濃度測定(作業中)
工事後の措置
施工者 敷地境界での濃度測定(工事後)
施工者
廃棄物の処理(廃掃法)
施工者
記録の保存
東京都告示
H26年第830号
(遵守事項)
工事開始前の措置
施工者
敷地境界での濃度測定(工事前)
条例施行規則別表第13
2
条例施行規則別表第13
条例施行規則別表第13
法施行規則別表第7
3 2014年5月
作業時の措置に係る改正の概要
◎大防法に規定する作業基準 (法第18条の14、同施行規則第16条の4・別表第7)
① 作業場及び前室を負圧に保つこと
② 隔離後初めての除去作業の開始前に、集じん・排気装置の正常稼働を確認
③ 除去作業を行う日の作業開始前に、作業場及び前室が負圧に保たれていること を確認
④ 隔離後初めての除去作業の開始後速やかに、集じん・排気装置の排気口で粉じん濃度を測定
⑤ これらの確認方法・結果等について記録し、特定工事が終了するまで保存
4 2014年5月
作業時の措置に係る改正の概要
◎環境確保条例(条例第123条第2項)
(1) 飛散状況の監視(条例施行規則第59条・別表第13)
①敷地境界における測定の方法にアスベストモニタリングマニュアル(環境省)を追加で規定
②測定結果の記録と保存を義務化
(2) 作業上の遵守事項(H26年東京都告示第830号)
①大防法の作業基準に追加する東京都独自の事項のみを規定する構成に変更
②除去作業等に係る措置の記録と保存を義務化
5 2014年5月
作業時の措置に係る改正の概要
作業時の義務が適用される者は
施工者(現行から変更なし)
違反した場合の罰則の対象は、施工者
大気汚染防止法も環境確保条例も同じ
※届出義務者は今回の改正により「発注者等」に変更となったが、作業時の義務については今までどおり施工者
解体等工事の流れと改正内容
施工者
作業基準・遵守事項の遵守
(集じん・排気装置の
稼働状況の確認等)
作業中の措置
法施行規則別表第7
施工者
敷地境界での濃度測定(作業中)
工事後の措置
施工者 敷地境界での濃度測定(工事後)
施工者
廃棄物の処理(廃掃法)
施工者
記録の保存
工事開始前の措置
施工者
敷地境界での濃度測定(工事前)
条例施行規則別表第13
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条例施行規則別表第13
条例施行規則別表第13
法施行規則別表第7
東京都告示
H26年第830号
(遵守事項)
7 2014年5月
~工事開始前・作業中・工事後の措置~
敷地境界での石綿濃度の測定【条例】
条例届出対象工事について、飛散状況の監視のため、工事開始前・作業の施工中・工事終了後における敷地境界での測定を規定 (条例施行規則第59条・同別表13)
測定方法に知事が定める方法として環境省モニタリングマニュアルを追加規定
測定結果の記録と3年間保存の義務を追加 改正
改正
8 2014年5月
【測定の位置】(変更なし)
敷地境界線のうち、集じん・排気装置の排出口に最も近い場所を含む周辺4方向の場所
防じんシート、防じんパネル等の覆いや鉄板の囲いが敷地境界線上にあるときは、敷地境界線の外側の直近の位置
境界線から施工区画が離れた位置にあるような場合、当該工事現場について立入禁止区域として設定した場所の境界
敷地境界での石綿濃度の測定【条例】
9 2014年5月
【測定の方法】
石綿の種類がクリソタイルのみの場合
平成元年環境庁告示第93号又はアスベストモニタリングマニュアル(環境省)に基づく測定法
石綿の種類がクリソタイルのほかにも含まれる場合又は不明な場合※
アスベストモニタリングマニュアル(環境省)に基づく測定法
※みなし工事、設計図書のみで使用ありと判断した場合を含む
改正
敷地境界での石綿濃度の測定【条例】
10 2014年5月
【測定結果の記録と保存】
記録する内容
測定の年月日及び時刻、測定者
測定時の天候(気温、湿度、風向及び風速等の
測定結果に影響を与える諸条件を含む。)
測定箇所、測定法、周囲の状況
測定結果
保存期間: 3年間
改正
敷地境界での石綿濃度の測定【条例】
11 2014年5月
【その他】
漏洩監視の観点からの管理の目安
「建築物の解体等に係るアスベスト飛散防止対策マニュアル(東京都、改定作業中)」に、石綿繊維濃度 1本/L以下という目安を記載
測定は、専門の測定機関により実施
敷地境界での石綿濃度の測定【条例】
12 2014年5月
石綿含有建材を使用する建築物等解体工事における作業に当たっての規定
作業基準(大防法)
吹付け石綿、石綿含有保温材等を含む
建築物等の解体等作業が対象
作業上の遵守事項(条例)
上記に加え石綿含有成形板の除去も対象
作業中の措置
13 2014年5月
防じんシート等により工事現場全体に 覆いをする【条例】
散水等により工事現場を湿潤化【条例】
石綿を含む排水について適切な処置を講じる【条例】
敷地境界での石綿濃度の測定【条例】
2区画以上にわたる場合、区画ごとに1回以上
施工期間が6日を超える場合、6日ごとに1回以上
~作業中の措置~
①吹付け材・保温材等の除去等の場合
改正(スライド7~10)
14 2014年5月
〔石綿の飛散のおそれがある場合〕 ●石綿含有吹付け材・保温材等を除去する作業
●表面が荒れ、剥離した形跡がある建材の封じ込め・
囲い込みの作業
作業場の隔離【法・条例】
作業場内の集じん・排気【法・条例】
石綿部分の湿潤化【法・条例】
~作業中の措置~
①吹付け材・保温材等の除去等の場合
改正
(スライド17)
改正(スライド18-22)
15 2014年5月
〔石綿の飛散のおそれがある場合〕
除去面への飛散防止剤散布【法・条例】
工具・資材等は搬出前に石綿を除去 【条例】
隔離解除前に、作業場内の清掃・飛散防止剤の散布・除じんを実施【法・条例】
~作業中の措置~
①吹付け材・保温材等の除去等の場合
16 2014年5月
〔石綿の飛散のおそれがある場合〕
作業場の隔離【法・条例】
プラスチックシート等による作業場の隔離
前室の設置
作業場及び前室の負圧の保持
~作業中の措置~
①吹付け材・保温材等の除去等の場合
新たに明記された
17 2014年5月
〔石綿の飛散のおそれがある場合〕
作業場内の集じん及び排気【法・条例】
HEPAフィルターを付けた集じん・排気装置の使用
隔離後初めての除去作業開始前に、集じん・排気装置の正常稼働を確認
デジタル粉じん計、パーティクルカウンター等を用いてダクト内で粒子濃度を測定し、粉じん濃度の減衰・安定を確認する。
~作業中の措置~
①吹付け材・保温材等の除去等の場合
18 2014年5月
〔石綿の飛散のおそれがある場合〕
作業場内の集じん及び排気【法・条例】
HEPAフィルターを付けた集じん・排気装置の使用
隔離後初めての除去作業開始前に、集じん・排気装置の正常稼働を確認
デジタル粉じん計、パーティクルカウンター等を用いてダクト内で粒子濃度を測定し、粉じん濃度の減衰・安定を確認する。
~作業中の措置~
①吹付け材・保温材等の除去等の場合 【経過措置】
改正法の施行日に現に行われている除去工事の場合は、施行後初めての作業の際に実施すること。
19 2014年5月
〔石綿の飛散のおそれがある場合〕
作業場内の集じん及び排気【法・条例】
除去作業を行う日の作業開始前(作業日毎)に作業場及び前室の負圧を確認
隔離後初めての除去作業開始直後に、集じん・排気装置の排気口で粉じんを測定
デジタル粉じん計・パーティクルカウンター・ リアルタイムモニター等を用いてダクト内で粒子濃度を測定し、作業開始前と比べて粉じん濃度が上昇しないことを確認する。
~作業中の措置~
①吹付け材・保温材等の除去等の場合
20 2014年5月
〔石綿の飛散のおそれがある場合〕
作業場内の集じん及び排気【法・条例】
除去作業を行う日の作業開始前(作業日毎)に作業場及び前室の負圧を確認
隔離後初めての除去作業開始直後に、集じん・排気装置の排気口で粉じんを測定
デジタル粉じん計・パーティクルカウンター・ リアルタイムモニター等を用いてダクト内で粒子濃度を測定し、作業開始前と比べて粉じん濃度が上昇しないことを確認する。
~作業中の措置~
①吹付け材・保温材等の除去等の場合 【経過措置】
改正法の施行日に現に行われている除去工事の場合は、施行後初めての作業の際に実施すること。
21 2014年5月
〔石綿の飛散のおそれがある場合〕
作業場内の集じん及び排気【法・条例】
集じん・排気装置の正常稼働や負圧の確認結果等を記録し、特定工事が終了するまでの間保存
記録する事項
確認年月日、確認方法、確認結果、
確認者の氏名、結果に基づいて講じた措置
条例により3年間の保存を義務化!
~作業中の措置~
①吹付け材・保温材等の除去等の場合
22 2014年5月
~作業中の措置~
②成形板の除去の場合【条例】
使用箇所及び規模を調査、把握
防じんシート等により工事現場全体に
覆いをする
散水等により工事現場を湿潤化
薬剤等で湿潤化後、破断しない方法で除去
石綿の飛散状況の監視 現場内において目視で確認を行う
石綿含有くずが残存しないよう清掃
23 2014年5月
~工事後の措置~
アスベスト含有廃棄物の処理
アスベスト廃棄物(飛散性・非飛散性)については、関係法令等に基づき適切に処理する
【アスベスト廃棄物関係の法令等】
① 国の法令・通知等
廃棄物の処理及び清掃に関する法律、同施行令、同施行規則
「石綿含有廃棄物等処理マニュアル」(平成19年3月 環境省)
「廃棄物の処理及び清掃に関する法律等の一部を改正する法律等の施行による無害化処理認定制度について(通知)」H18.8.9付
「石綿含有廃棄物等の適正処理について(通知)」H19.11.5付
24 2014年5月
~工事後の措置~
アスベスト含有廃棄物の処理
【アスベスト廃棄物関係の法令等】
② 都の告示・要綱等
東京都における特別管理産業廃棄物管理責任者設置に係る要綱
建築物の解体又は改修工事において発生する石綿を含有する廃棄物の適正処理に関する指導指針
「飛散性アスベスト廃棄物の処理の手引き─飛散性アスベスト廃棄物のセメント固化の方法─」
「飛散性アスベスト廃棄物に関する収集・運搬の手引き~都の埋立処分場への搬入にあたって~」
25 2014年5月
~工事後の措置~
記録の保存【条例】
除去等の作業で行った飛散防止のための措置について記録し、保存する。
(吹付け石綿・石綿含有保温材の場合)
【記録・保存の対象となる措置】
条例の遵守事項に規定する措置
飛散状況の監視結果に基づく措置
大防法の作業基準に規定する措置
その他石綿の除去等に係る措置
改正
26 2014年5月
【記録する内容】
実施年月日
実施方法
異常の有無、異常時の措置内容
現場責任者の氏名
【保存期間】 3年間
~工事後の措置~
記録の保存【条例】 改正
詳細は「建築物の解体等に係るアスベスト飛散防止対策マニュアル(東京都、改定作業中)」に記載
27 2014年5月
大防法・条例改正に伴う経過措置
作業時の措置に係る経過措置 初めての作業時に行う集じん・排気装置の正常稼働の確認について、現に施工中の場合は、改正法施行後初めての作業時に行うこと
これ以外の経過措置はないため、
改正前に届出がされた工事や、
改正日に現に作業中の工事についても、
施行日以降は、改正後の規定が適用される
28 2014年5月
<参考>
環境省ホームページ 石綿(アスベスト)問題への取組
http://www.env.go.jp/air/asbestos/
「建築物の解体等に係る石綿飛散防止対策
マニュアル 2014.3」(暫定版)など
東京都ホームページ アスベスト情報サイト
http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/air/air_pollution/asbestos/
「建築物の解体等に係るアスベスト飛散防止対策
マニュアル 」など 今回の法令改正を
踏まえ改定(作業中)
29 2014年5月
おわり
ご清聴ありがとうございました