トヨタ自動車株式会社 ハイブリッドシステムの構造...

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トヨタ自動車株式会社 ハイブリッドシステムの構造・機能及び故障診断 通称名 車両型式 工ンジン型式 トランスアクスル型式 適用時期 出典資料 修理書 (RM32AOj) シエンタ DAA -NHP170G 1NZ-FXE P510 2015.7 新型車解説書 (NM32AOj) 配線図集 (EM32AOj) 取扱書 (M52E50) トヨタ・ハイブリッドシステム1I(THS-lI) 1 概要 THS -I(TOYOT A HybridSystem -I )は、ハイブリッドシナジードライブ (HYBRIDSYNERGY DRIVE) コンセプトに基づき、低燃費・低排出ガスをはじめとする環境性能と、加速性能のみならず新感覚 の走行性能を高次元で両立させ、さらにハイブリッド車ならではの高い静粛性を実現した。 ハイブリッドシステムは、ガソリンエンジン(l NZ-FXE l. 5L) と、主にジェネレータの働きをする MGl (モータジェネレータ No .l)、主にモータの働きをする MG2( モータジェネレータ No.2) を内蔵した FF 駆動 方式のハイブリッドビークルトランスアクスル、インバータや昇圧コンパータなどを一体にしたパワーコン トロールユニット、 HV バッテリ及びハイブリッドビークルコントロールコンピュータにより構成されてい る。ハイブリッドビークルコントロールコンピュータは、以下の 5 モードを走行状況に応じて最適に制御する 。 THS-II 作動モード エンジンの動力を機械的に車輪に伝えて走行するモード。 2 エンジンを停止しモータのみで走行するモード。 3 エンジン及びモータの動力を車輪に伝えて走行するモード。 4 エンジンの動力で発電を行うモード。 5 減速時にモータにより発電を行いエネルギ一回収を行うモード。 THS-II による走行 A/T車と同様にクリープ現象を設けている 。基本的に発進は MG2 による駆動力のみで行い、エンジン 効率のよい走行状態に達すると、エンジンによる走行に切り替える 。 走行中は走行状態に応じて MG2 とエンジンの駆動力の配分を最適になるよう変化させ走行する 。 発進及び走行 加速時など大きな駆動力を必要とする場合、 HV バッテリから電力を供給し MG2 の駆動力で、エンジン の駆動力をアシストする 。 車速 25km/h 未満かつエンジン停止での走行時、通報音を鳴らして車両の接近を知らせて注意を促す。 (車両接近通報装置コントロール) エンジンブレーキ 下り坂走行などエンジンブレーキが必要な場合には、シフトポジションを Bにすることでエンジンブ レーキ効果をより強く得ることができる 。 ブレーキペダルを踏み込むことにより、電子制御ブレーキシステムと THS- ]Jによる回生ブレーキとの 減速 協調制御を行う 。 エンジン暖機後かつ HV バッテリの充電状態が良好な場合には車速が低下もしくは負荷が低下すると、 エンジンが停止する 。 THS- ]J起動状態(車両停止時)でプッシュスタートスイッチを押す(スマートエントリー&スタートシ 車両停止 ステム装着車)もしくはイグニッションキーを ACCON に切り替える(非装着車)と、電源ポジションが IG OFF*l もしくは ACC*2 に移行し THS- ]Jは停止する 。 *1 :スマートエントリー&スタートシステム装着車 *2 :スマートエントリー&スタートシステム非装着車 - 7 -

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トヨタ自動車株式会社

ハイブリッドシステムの構造・機能及び故障診断

通称 名 車 両 型 式 工ンジン型式 トランスアクスル型式 適用時期 出典資料

修理書(RM32AOj)

シエンタ DAA -NHP170G 1NZ-FXE P510 2015.7 ~ 新型車解説書(NM32AOj)

配線図集(EM32AOj)

取扱書(M52E50)

トヨタ・ハイブリッドシステム1I(THS-lI)

1 概要

THS -II (TOYOT A Hybrid System -II )は、ハイブリッドシナジードライブ (HYBRIDSYNERGY

DRIVE)コンセプトに基づき、低燃費・低排出ガスをはじめとする環境性能と、加速性能のみならず新感覚

の走行性能を高次元で両立させ、さらにハイブリッド車ならではの高い静粛性を実現した。

ハイブリッドシステムは、ガソリンエンジン(lNZ-FXE l.5L)と、主にジェネレータの働きをする MGl

(モータジェネレータ No.l)、主にモータの働きをする MG2(モータジェネレータ No.2)を内蔵した FF駆動

方式のハイブリッドビークルトランスアクスル、インバータや昇圧コンパータなどを一体にしたパワーコン

トロールユニット、 HVバッテリ及びハイブリッドビークルコントロールコンピュータにより構成されてい

る。ハイブリッドビークルコントロールコンピュータは、以下の5モードを走行状況に応じて最適に制御する。

THS-II作動モード

エンジンの動力を機械的に車輪に伝えて走行するモード。

2 エンジンを停止しモータのみで走行するモード。

3 エンジン及びモータの動力を車輪に伝えて走行するモード。

4 エンジンの動力で発電を行うモード。

5 減速時にモータにより発電を行いエネルギ一回収を行うモード。

THS-IIによる走行

A/T車と同様にクリープ現象を設けている。基本的に発進は MG2による駆動力のみで行い、エンジン

効率のよい走行状態に達すると、エンジンによる走行に切り替える。

走行中は走行状態に応じて MG2とエンジンの駆動力の配分を最適になるよう変化させ走行する。

発進及び走行 加速時など大きな駆動力を必要とする場合、 HVバッテリから電力を供給し MG2の駆動力で、エンジン

の駆動力をアシストする。

車速25km/h未満かつエンジン停止での走行時、通報音を鳴らして車両の接近を知らせて注意を促す。

(車両接近通報装置コントロール)

エンジンブレーキ下り坂走行などエンジンブレーキが必要な場合には、シフトポジションを Bにすることでエンジンブ

レーキ効果をより強く得ることができる。

ブレーキペダルを踏み込むことにより、電子制御ブレーキシステムと THS-]Jによる回生ブレーキとの

減速協調制御を行う 。

エンジン暖機後かつ HVバッテリの充電状態が良好な場合には車速が低下もしくは負荷が低下すると、

エンジンが停止する。

THS-]J起動状態(車両停止時)でプッシュスタートスイッチを押す(スマートエントリー&スタートシ

車両停止 ステム装着車)もしくはイグニッションキーを ACCONに切り替える(非装着車)と、電源ポジションが

IG OFF*lもしくは ACC*2に移行し THS-]Jは停止する。

*1 :スマートエントリー&スタートシステム装着車

*2 :スマートエントリー&スタートシステム非装着車

- 7 -

-1'3・2 構造・機能

1 ) 構成部品の配置(図ー 1、2)

パワーコントロールユニット(インバータASSY(コンパータツキ))MG ECU 畠a... インターロックSW

昇圧コンパータ ~~ ""1司弘

インバータDC-DCコン/'(ータ

エンジンコントロールコンビュータ

HVラジエータ(ラジエータASSY)

ハイブリッドビークルトランスアクスルASSYモータツキコンブレッサASSY

インバータウォータポンフ。ASSY

バッテリボルテージセンサ

サービスフ。ラググリッフ。

HVバッテリジヤンクションブロックASSYSMRB(システムメインリレープラス側)SMRP(システムメインリレーマイナス側)SMRG(システムメインリレーフVチャージリレー)HVバッテリ電流センサ

動力プラネタリギヤリダクションプラネタリギヤ

図-1 構成部品の配置①

HVバッテリインテークフィjレタNO.lバッテリクーリングブ口アASSY

図-2 構成部品の配置②

- 8 -

補機バッテリ

補機バッテリ温度センサ(サーミスタASSY)

2) システムブロック(図-3)

-回彊彊・

パワーケーブル

ハイブリッドビークル パワーコントロールユニット(インバータASSY(コンパータツキ))トランスアクスルASSY

ピJ

E

MG1周回転センサ

MG2用回転センサ

MG1用温度センサ

MG2用温度センサ

ストップランプスイッチASSY

アヲセルレータペダルセンサASSY

*1 スマートエントリ&スタートシステム非装着車

*2スマー卜エントリ&ステー卜システム装着車

図-3 システムブロック

- 9 -

-!--3・3) 構成部品の機能

構成部品 機能

lNZ-FXEエンジンハイブリッドシステムに対応した高効率アトキンソンサイクルエンジン

で、走行のための動力と発電のためのエネルギーを発生させる。

MGl エンジン出力により発電を行う 。エンジン始動時にはスタータの役割を

する。

エンジン出力を補助し、駆動力を高める働きをする。また、発進時など

P510型ハイブリッドピークMG2 はMG2の動力で走行する。さらに減速時には回生ブレーキによる発電

を行う 。ルトランスアクスルASSY

エンジン出力を駆動輪への動力と、発電のために MGlを駆動する動力動力分割機構

に分割する。

モータリダクション機MG2の回転を減速し、駆動トルクの増幅を行う 。

f茸

MGECU ハイブリッドピークルコンピュータからの出力要求値に従い、インパー

タ及び昇圧コンパータを駆動し MGl.MG2を制御する。

パワーコントロールユニッ インバータ 高電圧の直流電流と三相交流電流の変換を行う 。

ト(インバータ ASSY(コン HVバッテリの電圧を DC144Vから最大DC520Vへ昇圧する。また、ノtータツキ)) 昇圧コンパータ MGl・MG2で発電された交流をインバータにより直流に変換した

DC520VをHVバッテリに充電するため、 DC144Vへ降圧する。

DC-DCコンノミータ 高電圧の直流を約DC14Vに降圧し、補機類や補機バッテリへ供給する。

HVノくッテリ発進時や加速時などに MG2へ電力を供給する。MGlにより発電した電

力や減速時に MG2により回生発電した電力を蓄える。

SMR(システムメインリレー)ハイブリッドビークルコンビュータからの信号により、 HVバッテリか

らの高電圧回路の接続と遮断を行う 。

サービスプラググリップ 点検・整備時に取り外すことでHVバッテリの高電圧回路を遮断する。

バッテ リボルテー ジセンサHVバッテリの状態信号(電圧、電流値、バッテリ温度)をハイブリッド

ピークルコンビュータに送信する。

インバータウォータポンプASSY(モータツキ)インバー夕、昇圧コンパータ及びDC-DCコンパータを冷却するため

に、冷却水を循環させる。

バッテリクーリングブロワ ASSY HVバッテリを適切な温度に保つ。

アクセルレータペダルセンサASSY アクセル開度を検出し、ハイブリッドビークルコンピュータへ出力する。

シフ トレバーポジションセンサシフ トポジションを検出し、ハイブリッドピークルコンビュータへ出力

する。

補機バッテリ温度センサ(サーミスタ ASSY)DC-DCコンパータの出力電圧を制御するために、補機バッテリの周辺

温度を検出する。

コンビネーションスイッチEVドライブモードス

MG2のみでの走行状態となる EVドライブモードに切り替える。イッチ

ASSY ECOモードスイッチ 走行モードを ECOモードに切り替える。

アクセル開度、シフトポジション及び各種センサからの信号を基に運転

状態に応じたエンジン出力及びMG2出力を算出し、各コンピュータに

出力要求を送信することで駆動力を制御する。

ハイブリッドビークルコンビュータ HVバッテリの状態(SOC値、電圧、電流値、温度など)を監視する。

DC-DCコンパータの出力電圧を可変制御する。

インバータウォータポンプASSY(モータツキ)の吐出量を可変制御する。

バッテリクーリングブロワ ASSYの風量を可変制御する。

エンジンコントロールコンビュータハイブリッドビークルコンピュータからのエンジン出力要求値に従い、

エンジンコントロールシステムを制御する。

モータツキコンプレ ッサASSY回転数制御指示信号・エンジン始動要求

エアコンデイショナアンプリファイア ASSY 信号をハイブリッドピークルコンピュータに送信しエアコンディショナ

制御を行う 。

制動時、必要な回生ブレーキ力を算出してハイブリッドピークルコン

ブレーキブースタ ASSY スキッドコントロール ピュータへ送信するとともに、油圧ブレーキ力を制御する。

(マスタシ リン ダツキ) コンピュータ TRCまたは VSC作動時、ハイブリッドピークルコンピュータへ要求ト

ルクを送信し、駆動力を抑制する。

ハU11よ

-I*T.

構成部品 機能

エアバッグコンピュータ ASSY衝突時、エアバッグ展開信号をハイブリッドピークルコンビュータへ送

信する。

ハイブリッドシステムハイブリッドシステムの出力や回生状況を指針表示する。

インジケータ

READYインジケータ運転可能状態を表示する。

ランプP

EVドライブインジケーEV走行中に点灯する。

タランフ。

チェックエンジンウォーエンジン制御システム異常時、不具合に応じて点灯する。

ニングランプ

コンビネーションメータマスターウォーニング

システム異常時、不具合に応じて点灯する。

ASSY ランフ

ECOモードインジケータラ ECOドライブモードの選択状態を表示すンフ。 る。

EVモードインジケータランEVドライブモードの選択状態を表示する。

マルチインフォメープ

ションディスプレイ エネルギーモニターにより、ハイブリッドシステムの出力状態を表示す

る。

EVドライブモードのリジェクト時やキャンセル時のメッセージを表示

する。

システムの不具合内容に応じたメッセージを表示する。

4) システム制御内容

制御 機能

各種センサからの信号により算出した運転者の要求出力と、 HVバッテリの充電状態 (SOC

ハイブリッドシステム出力制御値)をもとに、 トータル出力を算出する。このトータル出力に応じたエンジン駆動力、 MGl

発電量及びMG2駆動力の出力要求値を算出し、エンジンコントロールコンビュータ及び

MGECUに要求信号を送信する。

電池状態の監視バッテリボルテージセンサからの信号をもとに、 HVバッテリのSOC値や寓電圧回路の漏電

の監視を行う 。

冷却水、パワーコントロールユニット(インバータ ASSY(コンパータツキ))内各部の温度を

HVクーリングシステム制御 もとに、インバータウォータポンプASSY(モータツキ)を制御することでインバー夕、昇圧

コンパータ及びDC-DCコンパータを冷却する。

HVノ〈ッテリクーリングフゃロワHVバッテリに設定された HVバッテリ温度センサと HVバッテリ吸気温度センサからの信

制御号をもとに、バッテリクーリングブロワ ASSYを制御することでHVバッテリを適切なj且度

に保つ。

減速中にスキッドコントロールコンビュータは必要な回生ブレーキ力を算出し、ハイブリッ

電子制御ブレーキシステムとの ドピークルコンビュータに送信する。この際、ハイブリッドビークルコンビュータは実際の

協調制御 回生ブレーキ値をスキッドコントロールコンビュータに送信し、スキッドコントロールコン

ピュータはこれに基づき、油圧ブレーキ力を制御する。

SMR(システムメインリレー) 電源ポジションの遷移に連動して SMRを駆動し、 HVバッテリからの高電圧回路の接続と遮|

制御 断を行う。

衝突時の電源遮断エアバッグコンピュータ ASSYからのエアバッグ展開信号を検知した場合、 高電圧回路を遮 l

断するため SMRをOFFにする。

DC-DCコンバータ制御ランプ、オーデイオなどの補機類や各コンビュータへの電力供給及び、補機バッテリを充電す

るために、 DC144VをDC14Vまで降圧する。

ドライブスタートコントロール 運転者が慌てた場合など、通常とは異なるアクセル、シフトに関連する操作をした際、車両

システム の速度・加速度を抑制する。

ブレーキオーバーライドシステ アクセルペダルとブレーキペダルが踏みこまれた状態の時に駆動トルクを抑制する。(制御

ム 作動条件、作動確認方法については修理書参照)

フェイルセーフ故障を検知した場合その内容により、ハイブリッドビークルコンビュータ内の標準値を利用

して制御を継続するか、ハイブリ ッドシステムを停止する。

ダイアグノーシス診断ツール GTS(グローパルテックストリーム)を使用し、 SAE規格ダイアグノーシスコー

ド、データの呼び出し、アクティブテストなど正確かつ詳細な故障診断を可能とした。

Eよ

ーーム

-四冨週・

ハイブリッドビークルコントロールコンビュータ(図-4) )

4.

( -ハイブリッドビークルコンビュータは、様々なセンサやコンピュータからの信号をもとに、エンジン、

その他にHVバッテリ状態や高電圧また、MGl及びMG2によりハイブリッドシステムの出力制御を行う 。

回路の監視及び制御、電子制御ブレーキシステムとの協調制御による回生ブレーキなど、ハイブリッドシス

テムにおける様々な制御を総合的に行う 。

シフトポジション及び各種センサからの信号をもと

に算出した運転者の要求出力と、バッテリボルテージセンサからの HVバッテリ状態信号(電圧、電流値、

バッテリ温度)により算出したSOC値に基づき、運転状態に応じたトータル出力を求め、各コンピュータに

アクセル開度、-ノ¥イフゃリッドビークルコンピュータは、

要求信号を出すことで駆動力を制御する。

-トータル出力とエンジン回転数に基づき、必要なエンジントルクを得るためにエンジンコントロールコン

ピュータへ目標エンジン回転数及びパワー要求を送る。この信号をもとにエンジンコントロールコンビュー

タは、 ETCS-i制御、燃料噴射制御、点火時期制御、 VVT-i制御及びEGR制御などのエンジン制御を行う 。

-運転状態に応じた MG2による走行や駆動力補助に必要な MG2出力に基づき、パワーコントロールユニット

(インバータ ASSY(コンバータツキ))内の MGECUへモータ出力要求を送る。この信号をもとに MGECU

MG2の駆動力を制御する。

-目標エンジン回転数と実際のエンジン回転数に基づき、

エンジンからの動力による MGlの発電量を制御し、

は、

この信MG ECUへジェネレータ出力要求を送る。

HVバッテリの充電を行う 。号をもとにMGECUは、

エンジンコントロールコンビュータ

p

一冷

=

=t-聞叶守

m-υ

、圃-,F

-

-

F

M

一T

I

-

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-

-

一E

二燃二点

=v二l

:

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ハイブリッドピークJレコンビュータASSY

=

=

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=

ザ、--JC

、--d

,J

四回,J

E

-

,,

V

v=v

H

二H

=

H

エンジン回転数トータル出力

目標エンジン回転数・パワー要求スキッドコント口一jレコン

ビュータ(ブレーキブースタASSY(マスタシリンダf

ツキ))回生ブレーキ要求

実回生ブレーキ値

ハイブリッドビークルコントロールコンビュータ

12

図-4

-.*'4-(イ) ハイブリットコントロールシステム制御

(a) システム起動(エンジン始動時)(図-5)

ブレーキペダルを踏みながらプッシュスタートスイッチを押す(スマートエントリー&スタートシステム装

着車)、もしくはイグニッションキーを IGONよりさらに奥へ回す(非装着車)と、ハイブリッドビークルコ

ントロールコンビュータはハイブリッドシステムをチェックした後、システム起動させる。SOC値低下時

にはMGlにより発電しHVバッテリを充電するため、またエンジン冷問時にはエンジンの暖機を行うため

にエンジンを始動する。エンジンの始動はHVバッテリの電力を用いて、エンジンのスタータとしての機能

を持つMGlが行う 。

エンジン(始動) 吋

*a 減速機 *b エンジン

*c 動力分割プフネタリーギヤ *d リダクションプフネタリーギヤ

*e MG2 *f MGl

*g インバータ *h HVパッァリ

ネi イフス卜はイメージで表現している

ー交流 ~ 交流電力の伝達

ーー

直流電力の伝達 ~ トルクの伝達

圃 工ンジン停止

(正)

回転数O

(負). . ・サンギヤ プラネタリ リングギヤプラネタリ サンギヤ(MG1) ーキャリヤ (ホイール) ーキャリヤ (MG2)

(エンジン) (固定)

図-5 システム起動(エンジン始動時)

動力分割プラネタリーギヤ リダクションプラネタリーギヤ

(b) 停車時の充電(図-6)

停車中 (pポジション)のSOC値低下時は、エンジンの動力により MGlを駆動し発電を行うことでHVバッ

テリを充電する。

*i

MGl(SOC値低下時等発電)

エンジン (SOC値低下時等駆動),1

*a 減速機 *b エンジン

*c 動力分割プラネタリーギヤ ネd リダクションプフネタリーギヤ

*e MG2 *f MGl

*g インバータ ネh HVパッァリ

*i イフストはイメージで表現している

両 交流

ーー

交流電力の伝達

ーー

直流電力の伝達

ーー

トルヲの伝達

同 エンジン停止

MG2(停止)(正)

回転数O

(負)I 1 .

サンギヤ プラネタリ リングギヤ プラネタリ サンギヤ(MG1) ーキャリヤ (ホイール) ーキャリヤ (MG2)

(エンジン) (固定)

動力分割プラネタリーギヤ リダクションプラネタりーギヤ

図-6 停止時の充電

司、

u

Ei

-.trtM

(c) 発進・軽負荷走行(モータ走行)(図-7)

通常時の発進は、 HVバッテリからの電力により MG2を駆動することで走行する。

低速走行時や緩やかな坂を下っているときなどの軽負荷走行時もエンジンを停止し、 MG2で走行すること

により低燃費化を図る。

MGl(空転) MG2(駆動)

エンジン(停止)

|発進軽負荷走行(モータ走行)I

MGl(発電) MG2(駆動)

エンジン(駆動) <L)

|発進軽負荷走行時(SOC値低下時)I

*a 減速機 *b エンジン

*c 動力分割プフネタリーギヤ *d リダクションプフネタリーギヤ

*e MG2 *f MGl

*g インバータ *h HVパッァリ

ネ! イフストはイメージで表現している

面 交流 回世交流包力の伝達

ーー

直流電力の伝達 ~ トルクの伝達

圃 エンジン停止

(正) (正)“ (負)(正)

回転数O

(負)司 耳

サンギヤ プラネタリ リングギヤ プラネタリ サンギヤ(MG1) ーキャリヤ (ホイール) ーキャリヤ (MG2)

(エンジン) (固定)

動力分割プラネタリーギヤ リダクションプラネタリーギヤ

(正) (正) (正) (負)

回転数日

(負)

サンギヤ プラネタリ リングギヤ プラネタリ サンギヤ(MG1) ーキャリヤ (ホイール) ーキャリヤ (MG2)

(エンジン) (固定)

動力分割プラネタリーギヤ リダクションプラネタリーギヤ

図-7 発進・軽負荷走行(モータ走行)

A斗A

EA

-...-(d) 定常走行(エンジン&モータ走行)(図-8)

定常走行時、エンジン動力は動力分割機構で2経路に分割され、一方は駆動力として車輪に伝達される。も

う一方はMGlを駆動して発電を行い、その電力により MG2を駆動することでエンジン動力を補助し、低燃

費化を図る。

MG1(徴発電) MG2(駆動)

*a 減速機 *b エンジン

*c 動力分割プフネタリーギヤ *d リダクションプフネタリーギヤ

*e MG2 *f MGl

*g インバータ *h HVパッァリ

*i イラストはイメージで表現している

同 直流 ~ 交流電力の伝達

ーー

トルクの伝達 圃 エンジン駆動

(正) (正)1 (正) (負)

回転数O

(負)1 (負)1 (負)I I (正)

サンギヤ プラネタリ リングギヤ プラネタリ サンギヤ(MG1) ーキャリヤ (ホイール) ーキャリヤ (MG2)

(エンジン) (固定)

図-8 定常走行(エンジン&モータ走行)

動力分割プラネタリーギヤ リダクションプラネタリーギヤ

(e) 加速(エンジン&モータ走行)(図-9)

加速時は、エンジン出力を上げてエンジン動力を駆動力として車輪に伝達するとともに、動力分割機構を介

してエンジン動力を MGlに伝達し発電を行い、その電力と HVバッテリからの電力を使用したMG2の駆動

力を加えて加速を行う。

*i

MGl(発電)

エンジン(駆動)

*a 減速機 *b ヱンジン

*c 動力分割フ.フネタリーギヤ *d リダクションプフネタリーギヤ

*e MG2 *f MGl

*g インバータ *h HVパッァリ

*i イフストはイメージで表現している

匝画交流電力の伝達

ーー

直流電力の伝達

~ トルクの伝達 圃 エンジン駆動

MG2(駆動) (正)

回転数O

(負)

サンギヤ プラネタリ リングギヤプラネタリ サンギヤ(MG1) ーキャリヤ (ホイール) ーキャリヤ (MG2)

(エンジン) (固定)

動力分割プラネタリーギヤ リダクションプラネタリーギヤ

図-9 加速(エンジン&モータ走行)

Fhd

Ei

-.. .. ( f) 減速・制動(図-10)

減速時(アクセルOFF時)は、車輪から伝わる動力により MG2を回転させて発電を行うことで、運動エネル

ギーを電気エネルギーに変換して HVバッテリに回収する。制動時は、ブレーキペダル操作量に応じた制動

力を得るため、 ABS. TRC . VSCなどのブレーキ制御を総合的に行い、高い車両安全性能を確保するとと

もに、ハイブリッドビークルコンビュータとスキッドコントロールコンピュータ聞の通信により、協調制御

しながらエネルギ一回収量を決定する。

*a 減速機 *b エンジン

*c 動力分割プフネタリーギヤ *d リダクションプフネタリーギヤ

*e MG2 *f MGl

*g インバータ *h HVパッァリ

*, イフストはイメージで表現している

ーー

交流 ~ 交流電力の伝達

ーー

直流電力の伝達 ~ トルクの伝達

*, 圃 エンジン停止

MGl(空転) MG2(発電)(正)

エンジン(停止)回転数日

(負)

サンギヤ プラネタリ リングギヤプラネタリ サンギヤ(MG1) ーキャリヤ (ホイール) ーキャリヤ (MG2)

(エンジン) (固定)

動力分割プラネタリーギヤ リダクションプラネタリーギヤ

図-10 減速・制動

(g) リバース走行(モータ走行)(図ー 11)

リバース走行時は、 HVバッテリからの電力により MG2を前進時の逆方向に駆動することで後退する。

SOC値が低下している場合はエンジンを駆動させ、 MGlで発電された電力を駆動力として使用する。

*a 減速機 *b エンジン

*c 動力分割プフネタリーギヤ *d リダクションプフネタリーギヤ

*e MG2 本f MGl

*g インバータ *h HVパッァリ

*i イフス卜はイメージで表現している

同 交流 ~ 交流電力の伝達

同 直流電力の伝達 ~ トルクの伝達

*, 園 エンジン停止

MG1(空転) MG2(駆動)(正)

エンジン(停止)回転数0

(負)

サンギヤ プラネタリ リングギヤプラネタリ サンギヤ(MG1) ーキャリヤ (ホイール) ーキャリヤ (MG2)

(エンジン) (固定)

動力分割プラネタリーギヤ リダクションプラネタリーギヤ

図-11 リバース走行(モータ走行)

- 16 -

-E霊週・

(2) 高電圧安全システム(図-12)

THS-IIでは、『高電圧系の隔離』・『高電圧回路の遮断』の2点を高電圧に対する安全の基本的な考え方とし

た。

軍jJTHS-IIでは、最大DC520Vの高電圧を使用しており、取り扱いを誤ると腕・漏電などの原因につながる

場合がある。

高電圧回路の点検・整備を行う場合は必ず修理書を参照すること。

モータツキコンブレッサASSY

ハイブリッドビークルトランスアクスルASSY

. MGl ・MG2

サービスプラググリップ

HVバッテリ ASSY

ボルテージインバータ ASSY

圃圃幽画面溢画面画白白幽

圃圃園田園周圃=0軍司・匹~石田園園開

図-12 高電圧安全システム

(イ) 高電圧系の隔離

高電圧回路は+・ーの両極ともに、車体と絶縁している。

高電圧機器・高電圧配線にはケース及びカバーなどを設定した。

高電圧機器ケースと機器内高電圧導電部を絶縁構造とした。

(口) 高電圧回路の遮断

高電圧系の整備などで『高電圧系の隔離』が保持できない状況において、 HVバッテリからの電流を遮断する

システムを設定した。

① 手動遮断装置

HVバッテリに設定したサービスプラググリップを取り外すことにより、 HVバッテリ内部回路を物理的

に切り離し、高電圧回路を遮断する。

② 自動遮断装置

ハイブリッドビークルコントロールコンピュータが下記の各信号を受信した場合、 SMRを遮断する。

IG OFF連動遮断運転者のIGOFF操作に連動して、 SMRを遮断することにより、非運転時にはHVバッテリより外部に高

電圧の出力が行なわれない。

インターロック サービスプラググリ ップとインバータターミナルカバー及びパワーケーブル(フレームワイヤ)入力部に接

SW OFF時遮断 続状態を検知するインターロ ックSWを設定した。インターロ ックSWOFFにより SMRを遮断する。

衝突検出時遮断衝突事故の際の衝撃を検知してSMRを遮断する。衝撃の検知はエアバッグセンサASSYからの信号によ!

り行う 。

i司

Ei

-1*1#-

③ 自動遮断に連動した高電圧停止機能

自動遮断装置に連動し、高電圧が車両に残留しないようにハイブリッドピークルコントロールコンピュー

タが以下の制御を行う 。

ジェネレータの停止インバータの作動を停止させ、 HVバッテリ以外の電源であるジェネレータによる発電を停

止する。

パワーコントロールユニット内 SMRの遮断を行っても、パワーコントロールユニット内のコンデンサに電荷が残留し高電

コンデンサ電荷の強制放電 圧状態が継続するため、自動遮断後にコンデンサの残留電荷を放電させて電圧の低下を行う 。

衝突検出時遮断衝突事故の際の衝撃を検知して SMRを遮断する。衝撃の検知はエアバッグセンサ ASSYか

らの信号により行う 。

④ インターロック SW位置(図-13)

断線を検出した次回のトリップから正常復帰するまで、 SMRを遮断する。

系統図点検内容 理由

の箇所

安全装置(インターロック)の接続不良や取り付け忘れの確認(サーピ

*a スプラググリップ、インバータターミナルカバーなど) 接続不良や取り付け忘れにより、ダイアグ

ハイブリッドビークルコンピュータまたはインバータのコネクター接 コードを出力する可能性があるため

続確認

*b 検知回路の点検断線、接続不良(汚れ、異物等)によりダイア

グコードを出力する可能性があるため』ーーーーーーーー」ーーーーーーーーー一ーー

-2:FL.....i--......・・2P.1.--------i:...-.....1・*i、日一→一→ o I I 引か一一--<> 0 コ ひ一一一州

保紘一IR;つにおおま・仰にお・...1叱・・1・・リッフ。部インター -

:ロックコネクター

一ー・/¥イフ。リッドピークjレコンヒ。ユータASSY

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図-13 インターロックsw位置

00

唱Ei

-11="

(a) サービ、スフ。ラググリップ部(図-14)

15ì~ I サービスプラググリップを取り外すときには、安全のため必ずIGOFFにしてから操作する。また、機器が

故障する可能性があるため、サービスプラググリップを取り外した状態で、ハイブリッドシステムの起動操作

を行わない。高電圧系統の作業を行う場合は安全のため、絶縁手袋の着用などの感電防止措置を確実に行う 。

高電圧系統の作業の詳細については修理書を参照する。

. L 附HV/¥パ刈二t竹ツ

11'・-1"畑、何11ト j'lT-I ;

l I ii 1I I 11 11

インターロックsw

サービスプラググリップ サービスプラググリッフ。回路

図-14 サービスプラググリップ部

(b) フレームワイヤ部(図-15)

図-15 フレームワイヤ部

(c) インバータターミナルカバ一部(図-16)

図-16 インバータターミナルカバー部

- 19 -

-図書彊・

3 点検・整備

1) ハイブリッドシステムの点検方法

( 1 ) 点検整備時の注意

①高電圧回路に関わる点検・整備を行う作業者には労働安全衛生法第59条並びに労働安全衛生規則第36条に

より特別教育の受講が義務付けられている。

②高電圧回路のワイヤハーネス、コネクターは、オレンジ、色のハーネスに接続されたコネクターで統ーしてあ

る。また、 HVバッテリを始め高電圧に関わる部品には[高電圧]のコーションラベルが貼付しである。これ

らの配線や部品には不用意に手を触れない。

③高電圧系の作業中は車両に[高電圧作業中・触るな]の表

示を行うなど、他の作業者に注意を喚起する。(図-17)

同 iflf!閥申諜掛酒量豊

高篭庄作業申:1触るな!幽

~I!-‘ 1121 1. !I?τ"..に車調の舟-7に偉耳~1益.

図-17 注意喚起

④絶縁手袋は、必ず使用前に図の方法にて、ひび、割れ、破れ、その他損傷がないことを確認する。

また、湿潤した絶縁手袋は使用しない。(図-18)

①手袋を横向きに置く ②袖口を2、3回巻く ③袖口を2つに折り密閉する④空気漏れがない事を確認

図-18 絶縁手袋の確認方法

⑤作業時はシャープペンシルやスケールなど落下して短絡のおそれのある金属製品を身に付けない。

ハUつ臼

-.1=.-⑥高電圧系統の点検・整備を行う場合は、絶縁手袋の着用並びにサービスプラググリップの取り外しなど、感

電防止措置を確実に実施する。(図-19)

直E 不具合が発生する可能性があるため、サービスプラググリップを取り外した状態でREADYONにしない。

ヨ量ヨ サービスプラググリップを取り外さないまま作業を行うと、高電圧回路が遮断されないため、感電のおそれ

がある。

。図-19 サービスプラググリップの取り外し

⑦取り外したサービスプラググリップは、作業中に他の作

業者が誤って接続することがないようにポケットに入れ

て携帯する。(図-20)

⑧サービスプラググリップを抜いてから高電圧のコネク

ターや端子に触れるまで10分間の時間を確保する。

10分経過後インバータ部にてov確認を行う 。 (図-

21)

置き己 インバータ内の高電圧コンデンサが放電するための時

間である。

⑨高電圧結線系の作業を行う場合は、絶縁工具を使用して

作業を行うこと。

または、工具にビニールテープを巻き、絶縁処理をして

から使用する。(図-22)

直E 絶縁処理をしていない工具を介して高電圧がアースに

落ちるとショートし、大変危険である。

⑩絶縁被覆のない高電圧端子に触れるときは、事前に絶縁

手袋を着用し、テスターで電圧がovであることを確認

する。

Eiつ中

③〈市

図-20 サービスプラググリップの携帯

図-21 OV確認

図-22 高電圧結線系作業

-回霊ヨ・

⑪高電圧のコネクターや端子は取り外し後、直ちに絶縁

テープで絶縁処置を施す。(図-23)

⑫高電圧のね じ止め端子は規定トルクで確実に締め付ける。

トルク不足、過大ともに不具合の原因となる。

⑬高電圧系の作業後、サービスプラググリップを接続する

前に部品や工具の置き忘れ、高電圧端子の締め付け及び

コネクター接続状態など再確認する。

直重己 コネクターは確実に接続し、半かん合状態になってい

ないことを確認する。

⑭交換などにより不要になったHVバッテリは、安全上の観点から適正に取り扱うことのできる回収業者にて

確実な回収を依頼する。

図-23 絶縁処置

なお、メーカー指定の回収ルートでは、安全かつ適正に取り扱うことのできる回収業者を通じて回収ができ

るo

I ::~ I .適切に処理されずに HVバッテリが投棄または放置された場合、感電事故が発生する場合があるため、 HV

バッテリは確実な回収を依頼する。(図 24)

-取り外したHVバッテリは水のかかる場所に放置しないこと。発熱による火災のおそれがある。(図-25)

。調忌12白

図-24 HVバッテリの適切な処理①

つ山つ山

図-25 HVバッテリの適切な処理②

-(2) HV点検機器

サービスツール 使用箇所

09003 -2C100 絶縁工具セット

09012 -4C110 絶縁ディープソケット

10mm

09021 -1 C200 絶縁ラチェットハンドル

09072 -2C100 絶縁トルクレンチ

5-25N' m

ハイブリッドコントロールシステム

コンパータ付きインバータ

フレームワイヤ

HVノくッテリ

バッテリボルテージセンサ

ハイブリッドコントロールシステム

HVバッテリシステム

トヨタエレクトリカルテス|コンパータ付きインバータ

ターセット |リレー

コンビネーションスイッチ

サービスプラググリップ

HVノくッテリ

HVリレー

エレクトリックビークルコンバータ

パワーモジュールインテリジェント

トランジスタ

モータジェネレータコントロールコ

ンピュータ

ハイブリッドコントロールシステム

エレクトリックピークルコンパータ

AC/DC 400A プロー|パワーモジュールインテリジェント

ブセット |トランジスタ

翁ア1~~ 川ゆ刈刈0ω側側恥9叩鰍0ω8

4ηル丹 〆多グ

ゴゴ~~~グ|

09080 -2C111

YS-102-58 絶縁手袋

ミドリ安全(株)扱い

モータジェネレータコントロールコ

ンビュータ

ハイブリッドコントロールシステム

HVバッテリシステム

コンバータ付きインバータ

フレームワイヤ

サービスプラググリップ

ウォータポンプ

HVノくッテリ

HVリレー

バッテリボルテージセンサ

エレクトリックピークルコンパータ

パワーモジュールインテリジェント

トランジスタ

モータジェネレータコントロールコ

ンピュータ

円〈Uっ“

-.. .. サービスツール 使用箇所

IR4051-1Q

メガオームテスター

(株)パンザイ、(株)イヤサ

カ扱い

安全自動車(株)扱い

ハイブリッドコントロールシステム

RM3548

ミリオームテスター

(株)バンザイ、(株)イヤサ

カ扱い

安全自動車(株)扱い

2) ダイアグコードの表示・消去方法

(1) 表示方法

①GTS (Global Tech Stream)をDLC3に接続する。

②IG ONにする。

③HVのダイアグコードを読み取る。 [パワートレイン>HV >ダイアグコード(読み取り )J

表示項目 内容

現在(現在ダイアグコード) 異常を示すダイアグコード

イ反(ペンデイングダイアグコード)-仮異常を不すダイアグコード

-異常であることは確定していないが異常の可能性を知ることができる

過去(過去ダイアグコード) 過去に出力されたダイアグコード

重重口 仮異常とは2トリップで異常を検出するダイアグコードにおいて、 lトリップ目の異常を仮異常としてハ

イブリッドビークルコンビュータが記憶することを示す。

-現在(現在ダイアグコード)、仮(ペンデイングダイアグコード)共にフリーズフレームデータを記憶する。

※トリップ:IイグニッションスイッチONコ走行コイグニッションスイッチJOFFの一連のサイクル

(2) 消去方法

①GTSをDLC3に接続する。

②IG ONにする。

③Pポジションにあることを確認する。

④ダイアグコードを消去する。[パワートレイン>HV >ダイアグコード(消去)]

直重ヨ ダイアグコードの記憶消去を行うとフリーズフレームデー夕、ダイアグ詳細情報及び特殊操作履歴も消去さ

れる。

A斗Aっ“

-回軍司・

(3) ダイアグコード一覧表

ダイアグ診断項目

エンジンウォーニング表示

コードNo. 警告灯

P0069-273 大気圧センサ比較異常 × マスターウォーニングランプ点灯 O I P0343 -747 カムポジションセンサ系統(High) × マスターウォーニングランプ点灯 .。

I P0516-769 補機バッテリ液温センサ系統(Low) × マスターウォーニングランプ点灯 x

P0517 -770 補機バッテリ液温センサ系統(High) × マスターウォーニングランプ点灯 x

P0560-117 12Vバッテリ断線 。 マスターウォーニングランプ点灯 :01

P060B -134 ECU内部回路異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 O P060B-135 ECU内部回路異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 O P060B-570 ECU内部回路異常 。 マスターウォーニングランプ点灯・ 。

P0617 -142 スターター異常 × マスターウォーニングランプ点灯.。

P062F-143 EEPROM異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 O P06BO-163 モータ IPM電源系統(+側) 。 マスターウォーニングランプ点灯 O P06D6-511 モータオフセット基準電圧異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 O P06E6-164 モータ IPM電源系統(-側) 。 マスターウォーニングランプ点灯・ 。

P0705-757 シフトポジションセンサ系異常 × マスターウォーニングランプ点灯・ 。

POAOl-726 HV冷却水温度センサ異常 × マスターウォーニングランプ点灯.。

POA02-719 HV冷却水温度センサ結線異常(Low) × マスターウォーニングランプ点灯 O POA03-720 HV冷却水温度センサ結線異常(High) × マスターウォーニングランプ点灯 O POA04-725 HV冷却水温度センサレンジ外れ × マスターウォーニングランプ点灯 O POA08-264 DCDCコンパータ系統 × マスターウォーニングランプ点灯 O POA09-265 DCDCコンパータ系統(Low) × マスターウォーニングランプ点灯 O POA09 -591 DCDCコンパータ系統(Low) × マスターウォーニングランプ点灯 O POAOD -350 HVインタロック sw系統(High) × マスターウォーニングランプ点灯.。

POAOD -351 HVインタロック sw系統(High) × マスターウォーニングランプ点灯.。

POAOF-204 エンジン系異常 × マスターウォーニングランプ点灯.。

POAOF-205 エンジン系異常 × マスターウォーニングランプ点灯 。

POAOF-206 エンジン系異常 × マスターウォーニングランプ点灯 O POAOF-238 エンジン系異常 × マスターウォーニングランプ点灯 O POAOF-524 エンジン系異常 × マスターウォーニングランプ点灯 O POAOF-525 エンジン系異常 × マスターウォーニングランプ点灯 O POA10 -263 DCDCコンパータ系統(High) × マスターウォーニングランプ点灯 :0

POA10 -592 DCDCコンバータ系統(High) × マスターウォーニングランプ点灯 :0

POA1A -151 モータ ECU系統NO.2 。 マスターウォーニングランプ点灯 :0

POA1A -166 モータ ECU系統NO.2 。 マスターウォーニングランプ点灯・ 。

POA1A -517 モータ ECU系統NO.2 。 マスターウォーニングランプ点灯-。

POA1A -658 モータ ECU系統NO.2 。 マスターウォーニングランプ点灯.。

POA1A -791 モータ ECU系統NO.2 。 マスターウォーニングランプ点灯-。

POA1A -809 モータ ECU系統NO.2 。 マスターウォーニングランプ点灯 O POA1B-198 (Fr)モータ ECU系統NO.1 。 マスターウォーニングランプ点灯 O POA1B-503 (Fr)モータ ECU系統NO.1 。 マスターウォーニングランプ点灯 O POA1B-505 (Fr)モータ ECU系統NO.1 。 マスターウォーニングランプ点灯・ 。

POA1B-547 (Fr)モータ ECU系統NO.1 。 マスターウォーニングランプ点灯 O POA1B-554 (Fr)モータ ECU系統NO.1 。 マスターウォーニングランプ点灯.。

POA1B -786 (Fr)モータ ECU系統NO.1 。 マスターウォーニングランプ点灯 O POA1B-794 (Fr)モータ ECU系統NO.1 。 マスターウォーニングランプ点灯 。

POA1B-806 (Fr)モータ ECU系統NO.1 。 マスターウォーニングランプ点灯 O POA1D -144 HVECU系異常 。 マスターウォーニングランプ点灯.。

Fhu

つム

-.*1#_ ダイアグ

診断項目エンジン

ウォーニング表示コードNo. 警告灯

POA1D -148 HVECU系異常 。 マスターウォーニングランプ点灯・ 。

POA1D -162 HVECU系異常 。 マスターウォーニングランプ点灯.。

POA1D -187 HVECU系異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 O POA1D-721 HVECU系異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 O POA1D -722 HVECU系異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 O POA1D -723 HVECU系異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 O POA1D -787 HVECU系異常 。 マスターウォーニングランプ点灯-。

POA1D-818 HVECU系異常 。 マスターウォーニングランプ点灯・ 。

POA1D-821 HVECU系異常 。 マスターウォーニングランプ点灯.。

POA1D -822 HVECU系異常 。 マスターウォーニングランプ点灯-。

POA1D -823 HVECU系異常 。 マスターウォーニングランプ点灯.。

POA2B-250 モータ温度センサNO.1レンジ外れ × マスターウォーニングランプ点灯・ 。

POA2C-247 モータ温度センサNO.1系統(Low) × マスターウォーニングランプ点灯-。

POA2D-249 モータ温度センサNO.1系統(High) × マスターウォーニングランプ点灯 .。

POA2E-248 (Fr)モータ温度センサレンジ外れ × マスターウォーニングランプ点灯.。

POA37-260 モータ温度センサNO.2レンジ外れ × マスターウォーニングランプ点灯 O POA38-257 モータ温度センサNO.2系統(Low) × マスターウォーニングランプ点灯 O POA39-259 モータ温度センサNO.2系統(High) × マスターウォーニングランプ点灯 O POA3A -258 ジ、ェネレータ温度センサレンジ外れ × マスターウォーニングランプ点灯 O POA3F-243 モータレゾルパ系統 。 マスターウォーニングランプ点灯 O POA40-500 モータレゾルバレンジ外れ 。 マスターウォーニングランプ点灯 O POA40-504 モータレゾγレバレンジ外れ 。 マスターウォーニングランプ点灯 O POA40-506 モータレゾγレパレンジ外れ C マスターウォーニングランプ点灯 O POA40-549 モータレゾルパレンジ外れ 。 マスターウォーニングランプ点灯 O POA40-556 モータレゾルバレンジ外れ 。 マスターウォーニングランプ点灯-。

POA40-808 モータレゾルパレンジ外れ 。 マスターウォーニングランプ点灯 O POA41-245 モータレゾルバ系統(Low) 。 マスターウォーニングランプ点灯 :0

POA4B-253 ジ、ェネレータレゾルパ系統 。 マスターウォーニングランプ点灯.。

POA4C-513 ジェネレータレゾソレパレンジ外れ 。 マスターウォーニングランプ点灯.。

POA4C -518 ジェネレータレゾルパレンジ外れ 。 マスターウォーニングランプ点灯.。

POA4C -811 ジェネレータレゾルパレンジ外れ 。 マスターウォーニングランプ点灯.。

POA4D-255 ジ、ェネレータレゾルパ系統(Low) 。 マスターウォーニングランプ点灯 O POA51-174 モータ電流センサ系統 × マスターウォーニングランプ点灯 O POA78-113 モータインバータ機能異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 O POA78-121 モータインバータ機能異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 O POA78-128 モータインバータ機能異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 O POA78-202 モータインバータ機能異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 :0

POA78-279 モータインバータ機能異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 :0

POA78-282 モータインバータ機能異常 。 マスターウォーニングランプ点灯.。

POA78-284 モータインバータ機能異常 。 マスターウォーニングランプ点灯.。

POA78-286 モータインバータ機能異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 :0

POA78-287 モータインバータ機能異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 O POA78-548 モータインバータ機能異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 O POA78-555 モータインバータ機能異常 。 マスターウォーニングランプ点灯・ 。

POA78-807 モータインバータ機能異常 。 マスターウォーニングランプ点灯-。

POA7 A -122 ジェネレータインバータ機能異常 。 マスターウォーニングランプ点灯.。

POA7 A -130 ジ、ェネレータインバータ機能異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 O

FO

つ山

-.. .. ダイアグ

診断項目エンジン

ウォーニング表示コードNo. 警告灯

POA7 A -203 ジェネレータインバータ機能異常 。 マスターウォーニングランプ点灯・ 。

POA7A-322 ジェネレータインバータ機能異常 。 マスターウォーニングランプ点灯.。

POA7 A -324 ジェネレータインバータ機能異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 。

POA7A-325 ジェネレータインバータ機能異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 O POA7 A -810 ジェネレータインバータ機能異常 。 マスターウォーニングランプ点灯.。

POA90-251 モータ機能異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 O POA90-509 モータ機能異常 。 マスターウォーニングランプ点灯.。

POA92 -261 ジェネレータ機能異常 。 マスターウォーニングランプ点灯・ 。

POA92 -521 ジェネレータ機能異常 。 マスターウォーニングランプ点灯.。

POA93-346 インバータ冷却系統 。 マスターウォーニングランプ点灯.。

POA94 -127 昇圧コンパータ系統 。 マスターウォーニングランプ点灯 。

POA94-172 昇圧コンパータ系統 。 マスターウォーニングランプ点灯・ 。

POA94-550 昇圧コンパータ系統 。 マスターウォーニングランプ点灯・ 。

POA94-553 昇圧コンパータ系統 。 マスターウォーニングランプ点灯.。

POA94-557 昇圧コンパータ系統 。 マスターウォーニングランプ点灯 O POAAl-231 SMR+閉異常 × マスターウォーニングランプ点灯 O POAA1-233 SMR+閉異常 × マスターウォーニングランプ点灯 O POAA4-232 SMR-閉異常 × マスターウォーニングランプ点灯 O POAA6-526 高電圧系絶縁異常 × マスターウォーニングランプ点灯 O POAA6-611 高電圧系絶縁異常 × マスターウォーニングランプ点灯・ 。

POAA6-612 高電圧系絶縁異常 × マスターウォーニングランプ点灯 O POAA6-613 高電圧系絶縁異常 × マスターウォーニングランプ点灯・ 。

POAA6-614 高電圧系絶縁異常 × マスターウォーニングランプ点灯・ 。

POAA7-727 漏電検出器自己回路異常 × マスターウォーニングランプ点灯・ 。

POACO-817 電池電流センサ系異常 。 マスターウォーニングランプ点灯・ 。

POADB-227 SMR+側異常(Low) × マスターウォーニングランプ点灯.。

POADC-226 SMR+側異常(High) × マスターウォーニングランプ点灯-。

POADF-229 SMR-側異常(Low) × マスターウォーニングランプ点灯.。

POAEO-228 SMR-側異常(High) × マスターウォーニングランプ点灯 :0

POAE2-773 SMRP閉異常 × マスターウォーニングランプ点灯 O POAE6-225 SMRP異常(Low) × マスターウォーニングランプ点灯.。

POAE7 -224 SMRP異常(High) × マスターウォーニングランプ点灯 :0

POAEE-277 モータインバータ温度センサ異常 × マスターウォーニングランプ点灯-。

POAEF-275 モータインバータ温度センサ結線異常l × マスターウォーニングランプ点灯 :0

POAFO-274 モータインバータ温度センサ結線異常2 × マスターウォーニングランプ点灯・ 。

POAF1-276 (Fr)モータインバータ温度センサレンジ外れ × マスターウォーニングランプ点灯 :0

POAFC-150 電池監視ユニット異常 。 マスターウォーニングランプ点灯.。

POB23 -129 電池電圧センサ特性異常 。 マスターウォーニングランプ点灯.。

POBCD-315 ジェネレータインバータ温度センサ異常 × マスターウォーニングランプ点灯 O POBCE-313 ジェネレータインバータ温度センサ異常(Low) × マスターウォーニングランプ点灯 O POBCF-312 ジェネレータインバータ温度センサ異常(High) × マスターウォーニングランプ点灯 O POBDO-314 ジェネレータインバータ温度センサレンジ外れ × マスターウォーニングランプ点灯 O POBEA -290 モータインバータ V相電流センサ(メイン)レンジ外れ 。 マスターウォーニングランプ点灯・ 。

POBEE-298 モータインバータ W相電流センサ(メイン)レンジ外れ 。 マスターウォーニングランプ点灯 O POC19 -306 モータトルク異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 O POC30-390 電池充電システム異常 × マスターウォーニングランプ点灯 O POC39-626 昇圧コンパータ上アーム温度センサ比較異常 × マスターウォーニングランプ点灯.。

iつ山

-田富彊・

ダイアグ診断項目

エンジンウォーニング表示

コードNo. 警告灯

POC3A -621 昇圧コンパータ上アーム温度センサ異常(Low) × マスターウォーニングランプ点灯 O I POC3B-622 昇圧コンパータ上アーム温度センサ異常(High) × マスターウォーニングランプ点灯 O I POC3C-625 昇圧コンパータ上アーム温度センサレンジ外れ × マスターウォーニングランプ点灯 O POC3E-628 昇圧コンパータ下アーム温度センサ比較異常 × マスターウォーニングランプ点灯 O POC3F-623 昇圧コンパータ下アーム温度センサ異常(Low) × マスターウォーニングランプ点灯-。

POC40-624 昇圧コンバータ下アーム温度センサ異常(High) × マスターウォーニングランプ点灯 O POC41-627 昇圧コンパータ下アーム温度センサレンジ外れ × マスターウォーニングランプ点灯 O POC73-776 インバータウォータポンプ制御異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 。

POC76-523 PCUディスチャージ異常 × マスターウォーニングランプ点灯 O POCA3-442 昇圧コンバータ昇圧異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 O POD2E-565 モータインバータ電圧センサ特性異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 O POD2E-586 モータインバータ電圧センサ特性異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 O POD2F-266 モータインバータ電圧センサ異常(Low) 。 マスターウォーニングランプ点灯-。

POD30-267 モータインバータ電圧センサ異常(High) 。 マスターウォーニングランプ点灯 O

POE05 -328 ジェネレータインバータ V相電流センサ(メイン)レンジ

。 マスターウォーニングランプ点灯 O 外れ

POE09-336 ジェネレータインバータ W相電流センサ(メイン)レンジ

。 マスターウォーニングランプ点灯.。外れ

POE32 -564 昇圧コンパータ電圧センサ特性異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 。

POE32-585 昇圧コンバータ電圧センサ特性異常 。 マスターウォーニングランプ点灯-。

POE33 -589 昇圧コンパータ電圧センサ異常(Low) 。 マスターウォーニングランプ点灯 O POE34-590 昇圧コンパータ電圧センサ異常(High) 。 マスターウォーニングランプ点灯-。

POE71-344 ジェネレータトルク異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 O P1606-308 衝突判定検出 × マスターウォーニングランプ点灯 O P1606 -317 衝突判定検出 × マスターウォーニングランプ点灯 。

P1C2A -155 ジ、ェネレータ A/Dコンバータ系統 。 マスターウォーニングランプ点灯・ 。

P1C2B -192 モータ A/Dコンパータ系統 。 マスターウォーニングランプ点灯・ 。

P1C2D-587 昇圧コンバータ電圧センサ偏差異常 。 マスターウォーニングランプ点灯・ 。

P1C3C -294 モータインバータ V相電流センサ特性異常 。 マスターウォーニングランプ点灯.。

P1C3D -302 モータインバータ W相電流センサ特性異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 O P1C3E-333 ジェネレータインバータ V相電流センサ特性異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 O P1C3F -341 ジェネレータインバータ W相電流センサ特性異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 。

P1C4A -288 モータインバータ V相電流センサ(サブ)レンジ外れ 。 マスターウォーニングランプ点灯 。

P1C4F-296 モータインバータ W相電流センサ(サブ)レンジ外れ 。 マスターウォーニングランプ点灯 O

P1C54-326 ジェネレータインバータ V相電流センサ(サブ)レンジ外

。 マスターウォーニングランプ点灯 O れ

P1C59 -334 ジェネレータインバータ W相電流センサ(サブ)レンジ外

。 マスターウォーニングランプ点灯 O れ

P1C6D -501 モータインバータ V相電流センサオフセットレンジ外れ 。 マスターウォーニングランプ点灯.。

P1C6E-502 モータインバータ W相電流センサオフセットレンジ外れ 。 マスターウォーニングランプ点灯.。

P1C71-515 ジェネレータインバータ V相電流センサオフセットレン

。 マスターウォーニングランプ点灯・ 。ジ外れ

P1C72-516 ジェネレータインバータ W相電流センサオフセットレン

。 マスターウォーニングランプ点灯 。ジ外れ

P1C73-512 モータ基準電圧異常 。 マスターウォーニングランプ点灯.。

P1CA6-156 ジ、ェネレータ ECU異常 。 マスターウォーニングランプ点灯.。

P1CA7-193 モータ ECU異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 。

P1CAC-200 ジ、ェネレータレゾルパ角度異常 。 マスターウォーニングランプ点灯.。

- 28 -

-1,3・ダイアグ

診断項目エンジン

ウォーニング表示コードNo. 警告灯

P1CAD -168 モータレゾルバ角度異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 。

P1CAF-792 ジェネレータレゾルバREF信号周期異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 O P1CBO-795 モータレゾルパREF信号周期異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 。

P1CB2-793 ジェネレータレゾルパREF信号停止異常 。 マスターウォーニングランプ点灯.。

P1CB3-796 モータレゾルバREF信号停止異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 O P2120 -152 アクセルセンサNO.1断線 × マスターウォーニングランプ点灯 01

P2121-106 アクセルセンサNo1レンジ外れ × マスターウォーニングランプ点灯.。

P2122-104 アクセルセンサNO.1断定患(Low) × マスターウォーニングランプ点灯 O P2123 -105 アクセルセンサNO.1断線(High) × マスターウォーニングランプ点灯 :0

P2125 -153 アクセルセンサNO.2断線 × マスターウォーニングランプ点灯・ 。

P2126 -109 アクセルセンサNo2レンジ外れ × マスターウォーニングランプ点灯・ 。

P2127 -107 アクセルセンサNO.2断線(Low) × マスターウォーニングランプ点灯 O P2128-108 アクセルセンサNO.2断線(High) × マスターウォーニングランプ点灯 O P2138-110 アクセルセンサシステム異常 × マスターウォーニングランプ点灯 O P2138 -154 アクセルセンサシステム異常 × マスターウォーニングランプ点灯 O P2228-268 大気圧センサ系統(Low) × マスターウォーニングランプ点灯・ 。

P2229-269 大気圧センサ系統(High) × マスターウォーニングランプ点灯 O P2511-149 HV CPU瞬断 × マスターウォーニングランプ点灯.。

P2532-772 IG信号論理矛盾2 × マスターウォーニングランプ点灯 O P3000-388 HVバッテリ系異常 × マスターウォーニングランプ点灯 ×

P3000-389 HVバッテリ系異常 × マスターウォーニングランプ点灯 O P3000-603 HVバッテリ系異常 × マスターウォーニングランプ点灯・ 0

P3004 -131 高電圧配線系統 × マスターウォーニングランプ点灯 O P3004-132 高電圧配線系統 × マスターウォーニングランプ点灯 O P3004-133 高電圧配線系統 × マスターウォーニングランプ点灯 O P3004-800 高電圧配線系統 × マスターウォーニングランプ点灯 O P3004-80l 高電圧配線系統 × マスターウォーニングランプ点灯・ 。

P3004-803 高電圧配線系統 × マスターウォーニングランプ点灯 O P3107 -213 通信異常(エアバッグ→HV) × マスターウォーニングランプ点灯 。

P3107 -214 通信異常(エアバッグ→HV) × マスターウォーニングランプ点灯 O P3107 -215 通信異常(エアバッグ→HV) × マスターウォーニングランプ点灯 O P3108-536 通信異常(エアコン→HV) × マスターウォーニングランプ点灯 ×

P3110-223 HVメインリレー系異常 × マスターウォーニングランプ点灯 O P3133 -659 通信異常(ジェネレータ→モータ) 。 マスターウォーニングランプ点灯 O P3134 -661 通信異常(モータ→ジ、ェネレータ) 。 マスターウォーニングランプ点灯.。

P3147 -239 トランスミッション系異常 × マスターウォーニングランプ点灯 。

P3147 -240 トランスミッション系異常 × マスターウォーニングランプ点灯 O P3147 -241 トランスミッション系異常 × マスターウォーニングランプ点灯・ 。

P3147 -242 トランスミッション系異常 × マスターウォーニングランプ点灯 :0

P314A -828 インバータウォータポンプ回転数異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 。

P321E -318 HVゲート遮断(全ゲート) × マスターウォーニングランプ点灯 O P321F-319 HVゲート遮断(一部ゲート) × マスターウォーニングランプ点灯 。

P324E-788 (Fr)モータ ECU系統 × マスターウォーニングランプ点灯 O U0100-530 エンジン ECU通信異常 。 マスターウォーニングランプ点灯 O UOllO-159 モータ ECU通信異常 × マスターウォーニングランプ点灯 O UOllO -194 モータ ECU通信異常 × マスターウォーニングランプ点灯 。

UOllO -197 モータ ECU通信異常 × マスターウォーニングランプ点灯.。

29

-回霊彊・

ダイアグ診断項目

エンジンウォーニング表示

コードNo. 警告灯

UOllO-199 モータ ECU通信異常 × マスターウォーニングランプ点灯 。

UOlIO-230 モータ ECU通信異常 × マスターウォーニングランプ点灯 O UOlIO-656 モータ ECU通信異常 × マスターウォーニングランプ点灯 O UOllO-657 モータ ECU通信異常 × マスターウォーニングランプ点灯・ 。

U0129-527 ブレーキECU通信異常 × マスターウォーニングランプ点灯 O U0l29 -528 ブレーキECU通信異常 × マスターウォーニングランプ点灯 O U0l40-146 JlB ECU通信異常 × マスターウォーニングランプ点灯 O U0l51-763 エアバッグECU通信異常 × マスターウォーニングランプ点灯 O U0l64 -827 エアコンECU通信異常 × マスターウォーニングランプ,点大丁 ×

U0424-537 エアコンECU通信異常(エアコン ECU→ HV) × マスターウォーニングランプ点灯 ×

Ul107 -436 パワマネ ECU通信異常 × マスターウォーニングランプ点灯 O

3) 外部診断器の活用による点検・整備

不具合が発生し、外部診断器(GTS)により HVダイアグコードが出力された場合には、ダイアグコード一覧

表に従って点検・整備を行う必要がある。ここでは、インターロック系統異常、高電圧系絶縁系統異常及び

エンジン系統(HVダイアグ出力)を例として、点検・整備方法を説明する。

(イ) 症状 Ready ONにならない

(1) インターロック系統異常 (ロ) 故障内容 サービスプラググリップ部インターロック sw未接続

やす 点検方法例 外部診断器を使用する場合

(イ) 症状 ハイブリッドシステムチェックランプが点灯する

(2) 高電圧系絶縁系統異常 (ロ) 故障内容 直流エリア内で高電圧回路の絶縁異常

制 点検方法例 外部診断器を使用する場合

(イ) 症状 エンジン始動不良

(3) エンジン系統異常

(ロ) 故障内容 サーキットリレー内断線(HVダイアグ出力)

付点検方法例 外部診断器を使用する場合

(1) インターロック系統異常(図-26)

サービスプラググリップ未接続+B

sl サービスプラググリッフ。部インターロックコネクター

ーーー ーーー ILKIo 0---一ーー。 。一ー一一

フレーム インバータターワイヤ部 ミナルカバー部

ILKI 135 1311LK

A51

ハイブリッドビークルコンビュータASSYA61

インバータASSY(コンパータツキ)

図-26 インターロック系統異常

nu qぺU

-"3・(イ)症状

Ready ONにならない。

く外部診断器(GTS)による診断〉

ダイアグ診断項目

エンジン ウォーニング

コードNo.ダイアグコード検出条件 点検部位

警告灯 表示

-ワイヤハーネス及びコネ

以下のいずれかの場合 クター

-停車中にサービスプラググ -ハイブリッドビークルコ

リップ、インバータターミ ンビュータ ASSY

POAOD -350 HVインターロック ナルカバーなどを外した -サービスプラググリップ

マスターウォー

SW系統(High) -停車中にインターロック信 -インノくータ ASSY× ニングランプ

号線が断線した (コンバータツキ)点灯 O

-フレームワイヤ

(1トリップ検出) -インノfータターミナルカ

バー

(口) 原因説明

サービスプラググリップ(インターロックシステム)部断線による高電圧回路断線を検出することで、 Ready

ON不能となる。

川点検方法

(a) ダイアグコード読み取り (HV)

GTSをDLC3に接続し、ダイアグコードが出力されているか確認する。

[パワートレイン>HV >ダイアグコード(読み取り)]

結果

POAODのみ出力

POAIDが出力

飛び先

(b) サービスプラググリップ点検(取り付け状態)

HVECU系異常

(b) サービ、スフ。ラググリップ点検(取り付け状態)(図一 27)

直jJ POAOD -350は、サービスプラググリップを外してIGONした場合にも出力するので、不具合時の状況を確

認する。

直童口 絶縁手袋を着用して作業を行う 。

サービスプラググリップが正常に取り付けられているか

を点検する。

直翌日 “UNLOCK"の文字が見えない。

7][} 結果 飛び先

正詩

NG 正規に取り付ける

宜主己 ・“カチツ"と音がするまでサービスプラググリップを

確実に押し込む0

・“UNLOCK"の文字が見えている場合は、完全に見

えなくなるまでサービスプラググリップを押し込む。 コD図-27 サービスプラググリップ点検

Ei

勺、

υ

-"3彊・

《参考:その他インターロック単体点検部位》

.ハイブリッドビークルコンビュータ点検(図ー 28)

ヨ亘ヨ絶縁手袋を着用して作業を行う 。

①サービスプラググリップが外れていることを確認する。

直E サービスプラググリップを取り外した状態でREADYONにすると不具合が発生するおそれがあるため絶対

にREADYONを行わない。

②インバータ ASSY(コンバータツキ)のコネクターを切り離す。

③補機バッテリのマイナスターミナルを接続する。

④ IG ONにする。

⑤表に従って電圧値を測定する。

点検端子

A61-35 (ILKI)ーボデーアース

ILKI

図-28 ハイブリッドビークルコンビュータ点検

直E インバータ ASSY(コンバータツキ)のコネクターを切り離したまま IGONにすると他のダイアグコードを記

憶するため、点検後ダイアグコードを消去する。

⑥IG OFFにする。

⑦補機バッテリのマイナスターミナルを切り離す。

③インバータ ASSY(コンバータツキ)のコネクターを接続する。

.インバータ ASSY(コンバータツキ)点検(インターロック)

直E 絶縁手袋を着用して作業を行う 。

①サービスプラググリップが外れていることを確認する。

直重己 サービスプラググリップを取り外した状態でREADYONにすると不具合が発生するおそれがあるため絶対

にREADYONを行わない。

②インバータ ASSY(コンバータツキ)のコネクターを切り離す。

③表に従って抵抗を測定する。

点検端子

A61-35 (ILKI) -A61-36 (ILKO)

ILKO ILKI

図-29 インバータ ASSY(コンバータツキ)点検

宜主口 インバータターミナルカバー、フレームワイヤは取り外さない。

④インバータ ASSY(コンパータツキ)のコネクターを接続する。

っ'U円く

u

-E霊週・

.サービスプラググリップ

(a) サービスプラググリップ点検(図-30)

宜E 絶縁手袋を着用して作業を行う 。

サービスプラググリップを取り外し、サービスプラググリップのインターロック接続状態を確認する。

直翌日 かん合不良の原因となる汚れや異物などの混入または

付着の痕跡がない。

図-30 サービスプラググリップ点検

(b) インターロックコネクタ一点検(取り付け状態)(図-31)

直E 絶縁手袋を着用して作業を行う 。

①サービスプラググリップが外れていることを確認する。

直E サービスプラググリップを取り外した状態でREADYONにすると不具合が発生するおそれがあるため絶対

にREADYONを行わない。

②サービスプラググリップ取り付け部のインターロックコ

ネクターの取り付け状態を点検する。

重要ヨ コネクターが正常に取り付けられている。

図-31 インターロックコネクタ一点検

(c) ワイヤハーネス及びコネクタ一点検(図-32、33)

(インバータ ASSY(コンバータツキ)ーサービスプラググリップ音Eインターロックコネクター)

I.~I 絶縁手袋を着用して作業を行う 。

①サービスプラググリップが外れていることを確認する。

直重ロ サービスプラググリップを取り外した状態でREADYONにすると不具合が発生するおそれがあるため絶対

にREADYONを行わない。

②インバータ ASSY(コンバータツキ)のコネクターを切り

離す。

点検端子

A61-36 (ILKO) -sl-l (ILK)

円台U

qJ

図-32 コネクタ一切り離し

抵抗値を測定する。

-.. .. 車両ワイヤハーネスコネクター前側(サービスプラググリッフ。部インターロック接続コネクター)

巨日

車両ワイヤハーネスコネクター前側(インバータASSY(コンパータツキ)接続コネクター)

ILKコ唱団図-33 サービスプラググリップ部インターロックコネクターの切り離し

④サービスプラググリップ部インターロックコネクターを接続する。

⑤インバータ ASSY(コンバータツキ)のコネクターを接続する。

.インバータターミナルカバー点検(図ー 34、35)

豆E 絶縁手袋を着用して作業を行う 。

①サービスプラググリップが外れていることを確認する。

宣言日サービスプラググリップを取り外した状態でREADYONにすると不具合が発生するおそれがあるため絶対

にREADYONを行わない。

②インバータターミナルカバーをインバータ ASSY(コンバータツキ)から取り外す。

図-34 インバータターミナルカバーの取り外し

③インバータターミナルカバーのインターロック接続状態を確認する。

直翌日かん合不良の原因となる汚れや異物などの混入または付着の痕跡がない。

図-35 インバータターミナルカバーのインターロック接続状態確認

④インバータターミナルカバーをインバータ ASSY(コンバータツキ)に取り付ける。

Aq

円台U

-.,*.-.フレームワイヤ点検(フレームワイヤコネクタ一部)(図ー 36、37)

ヨ呈ヨ絶縁手袋を着用して作業を行う 。

①サービスプラググリップが外れていることを確認する。

直童日 サービスプラググリップを取り外した状態でREADYONにすると、不具合が発生するおそれがあるため絶

対にREADYONを行わない。

② インバータターミナルカバーをインバータ ASSY(コンバータツキ)から取り外す。

③インバータカバーをインバータ ASSY(コンバータツキ)から取り外す。

④ フレームワイヤをインバータ ASSY(コンバータツキ)から切り離す。

図-36 フレームワイヤの切り離し

⑤ フレームワイヤのインターロック接続状況を確認する。

直翌日 かん合不良となる汚れや異物などが混入または付着の痕跡がない。

果一

K一G

結一

O一N

飛び先

インバータ部分交換(修理書参照)

フレームワイヤ交換

図-37 フレームワイヤのインターロック接続状況確認

⑥ フレームワイヤをインバータ ASSY(コンバータツキ)に接続する。

⑦インバータカバーをインバータ ASSY(コンバータツキ)に取り付ける。

⑧インバータターミナルカバーをインバータ ASSY(コンバータツキ)に取り付ける。

Fhd

qJ

-.. .. (2) 高電圧系絶縁系統異常(図-38)

*a

* 1:: * 8 1

.• 白しv

++・』

EV

S

'

ss''

sd

• -• •

圃• •

"

AU

.++

• • • • --

"

-E

'

0

・・g'a''

*f *c

*b エンジンワイヤNo.2不良

*1 HVノfッテリ *2 バッテリボルテージセンサ

*3 SMRB *4 SMRG

*5 SMRP *6 制限抵抗

*7 サービスプフググリップ *8 インバータ ASSY(コンバータツキ)

*9 昇圧コンパータ *10 インバータ

*11 ジェネレータ *12 モータ

* 13 モータツキコンプレッサASSY *14 エアコン用インバータ

* 15 エアコンモータ ネ16ボルテージインバータサブASSY(1500Wボルテージイ

ンバータ付き)

*a 高電圧とエリア区分の概略 *b 詳細情報526は、高電圧系統のいずれかの部位の絶縁

抵抗低下を表す

*c 詳細情報611は、エアコンデイショナシステムエリアの

*d 詳細情報612は、 HVバッテリエリアの絶縁抵抗低下を

絶縁抵抗低下を表す 表す

詳細情報613は、ハイブリッドピークルトフンスアクス詳細情報614は、高電圧直流部エリアの絶縁抵抗低下

*e ルASSYまたはインノtータ ASSY(コンパータツキ)の *f 交流側の絶縁抵抗低下を表す

を表す

*g 絶縁異常検出回路を内蔵

図-38 高電圧系絶縁系統異常

phv

q

、υ

-回霊週・

(イ)症状

ハイブリッドシステムチェックランプが点灯する。

く外部診断器(GTS)による診断〉

ダイアグ診断項目 ダイアグコード才食出条件 点検部位

エンジン ウォーニング

コードNo. 警告灯 表示

-ハイブリッドピークルトラン

スアクスルASSY

-モータケーブル

-インノtータ ASSY(コンノくー

タツキ)

-フレームワイヤ

-エンジンワイヤ NO.2(エアコ

高電圧系絶縁高電圧回路とボデーの絶縁抵 ンデイショナハーネス) マスターウォー

POAA6-526 抗が低下したとき *2 . HVノミッテリジヤンクション × ニングランプ点異常

(1トリップ検出) ブロック ASSY 灯 :0-ヒータ&エアコンディショナ

システム

. HVバッテリ

-バッテリボルテージセンサ

-ボルテージインバータサブ

ASSY

-フロアワイヤ NO.6*1

モータツキコンプレッサASSYマスターウォー

POAA6-611 高電圧系絶縁 内のモータ部またはエアコン ヒータ&エアコンデイショナ

ニングランプ点異常 インバータ部の絶縁抵抗が低

× システム

灯 :0下したときはトリップ検出)

HVバッテリ、バッテリボルテー . HVノtッテリジヤンクションマスターウォー

POAA6-612 高電圧系絶縁 ジセンサまたはシステムメイ ブPロック ASSY

ニングランプ点異常 ンリレーの絶縁抵抗が低下し -バッテリボルテージセンサ

×

たとき(1トリップ検出) . HVノくッテリ灯 。

ノ¥イフゃリッドビークルトラン -ハイブリッドビークルトラン

高電圧系絶縁スアクスル ASSYまたはモー スアクスルASSY マスターウォー

POAA6-613 タ/ジェネレータ駆動用イン -モータケーブル × ニングランプ点異常

パータの絶縁抵抗が低下した -インバータ ASSY(コンノtー 灯 。

とき (1トリップ検出) タツキ)

-インノくータ ASSY(コンノくー

タツキ)

-フレームワイヤ

モータ /ジェネレータ駆動用イ -ヒータ&エアコンディショ

ンパー夕、エアコン用インパー ナシステムマスターウォー

POAA6-614 高電圧系絶縁 夕、システムメインリレー、 -エンジンワイヤ No.2(エアコ

ニングランプ点異常 制限抵抗またはフレームワイ ンデイショナハーネス)

×

ヤの絶縁抵抗が低下したとき 'HVノくッテリジヤンクション灯 :0

(1トリップ検出) ブロック ASSY

-ボルテージインバータサブ

ASSY*l

-フロアワイヤ NO.6*1

* 1 : 1500Wボルテージインバータ付き

*2 :バッテリボルテージセンサ内の絶縁異常検出回路は高電圧回路とボデーの絶縁抵抗を検知している。いずれかの部位が絶

縁抵抗低下時、ハイブリッドビークルコンビュータ ASSYは最初に POAA6-526を記憶し、マスターウォーニングランプ

が点灯する。高電圧絶縁異常は、車両の状況により再現しにくい場合がある。DTCPOAA6-526を出力したときは、速や

かに以下の操作を完了すること。

ウt

円〈

U

-IlekM

.絶縁抵抗低下部位の特定操作

①パーキングブレーキをかける。

② ブレーキペダルをしっかり踏みながら、 READYON、Dポジション、車両停止状態、エアコン ON(温度

Lo/COOL MAX、風量最大)で1分以上待機する。

③READY OFFにして 1分以上待機する。

直翌日 ・ダイアグコード及びフリーズフレームデータは、故障部位特定に有益な情報となる。車両入庫時、最初に

POAA6関係のダイアグコード及びフリーズフレームデータを読み取り、確実に記録する。(仮に高電圧絶

縁異常が再現しなくても、記憶された高電圧絶縁異常のダイアグコードは消去操作を行うまで残るため、

読み取ることができる)

. HVバッテリエリアの絶縁抵抗が低下した場合、 IGON後2分間でPOAA6-612が記憶される。

(口) 原因説明

エンジンワイヤ No.2不良により直流エリアで絶縁抵抗が低下し、ダイアグコード (POAA6-526・POAA6

-614)が検出される。

川点検方法(図-39)

ヨ翌日 この点検をする際は必ずメガオームテスターを 500V

レンジにセットする。

500Vより高いレンジを使用すると点検中に部品が損

傷するおそれがある。

図-39 メガオームテスター

(a) ダイアグコード読み取り (HV)

① GTSをDLC3に接続し、以下のメニュー項目を選択する。

[ノfワートレイン>HV >ダイアグコード]

②ダイアグコード POAA6のフリーズフレームデータを表示し、詳細情報番号を読み取る。

結果 飛ぴ先

526 (高電圧回路の絶縁抵抗低下異常)のみ出力 絶縁抵抗低下部位の特定操作(同一トリップ内)

526及び611(エアコンデイショナシステムエリアの絶縁抵抗低下異常) モータツキコンプレッサASSY単体点検

526及び612(HVバッテリエリアの絶縁抵抗低下異常) HVノtッテリジヤンクションブロック ASSY点検:

526及び613(トランスアクスルエリアの絶縁抵抗低下異常) インバータ ASSY(コンバータツキ)点検

526及び614(高電圧直流部の絶縁抵抗低下異常) (b) 高電圧直流部エリア絶縁点検

oo qJ

-.I=k-

(b) 高電圧直流部工リア絶縁点検(図-40、41、42)

直E 絶縁手袋を着用して作業を行う 。

①サービスプラググリップが外れていることを確認する。

直重口 サービスプラググリップを取り外した状態でREADYONにすると不具合が発生するおそれがあるため絶対

にREADYONを行二わない。

② インバータターミナルカバーをインバータ ASSY(コンバータツキ)から取り外す。

直歪〕 インバータ ASSY(コンバータツキ)内に異物の混入、冷却水漏れ、水入りがないことを確認する。

冷却水の残量に注意する。

図-40 インバータターミナルカバーの取り外し

③ フレームワイヤをインバータ ASSY(コンバータツキ)から切り離す。

重三日 フレームワイヤに異物の混入がないことを確認する。

図-41 フレームワイヤの切り離し

④ メガオームテスター (500Vレンジ)を使用して、下表に従って抵抗値を測定する。

点検端子 点検条件 基準値

cl-2 (CBI)ーボデーアース及びシーIG OFF lOMQ以上

ルド線アース

cl-l (CEI)ーボデーアース及びシーIG OFF lOMQ以上

ルド線アース

直言日 この点検を行う際は必ずメガオームテスターを 500V

にセットする。500Vより高いレンジを使用すると点

検中の部品が損傷するおそれがある。

亙E フレームワイヤの外観を点検し、損傷がある場合は絶

縁抵抗低下の原因となる。

飛び先

(c) エンジンワイヤNO.2点検

フレームワイヤ点検

- 39 -

図-42 フレームワイヤ(インバータ ASSY

(コンバータツキ)側)

(c) エンジンワイヤ NO.2点検(図ー 43、44)

豆E 絶縁手袋詰用して作業を行う 。

-田富彊・

①サービスプラググリップが外れていることを確認する。

直童日 サービスプラググリップを取り外した状態でREADYONにすると不具合が発生するおそれがあるため絶対

にREADYONを行わない。

②エンジンワイヤ NO.2(エアコンデイショナハーネス)を

インバータ ASSY(コンバータツキ)から切り離す。

ヨE エンジンワイヤ NO.2(エアコンデイショナハーネス)

に異物の混入がないことを確認する。

③ メガオームテスター (500Vレンジ)を使用して、下表に

従って抵抗値を測定する。

点検端子 点検条件 基準値

E2-2(ACPE)ーボデーアース及びシーIG OFF 3MQ以上

ルド線アース

E2-1(ACPB)ーボデーアース及びシーIG OFF 3MQ以上

ルド線アース

E量包 この点検を行う際は必ずメガオームテスターを 500V

にセットする。500Vより高いレンジを使用すると点

検中の部品が損傷するおそれがある。

飛び先

インバータ部分交換

(d) エンジンワイヤNO.2点検

(d) エンジンワイヤ NO.2点検(図ー 45、46)

EE 絶縁手袋を着用して作業を行う 。

①サービスプラググリップが外れていることを確認する。

図-43 エンジンワイヤ NO.2の切り離し

シールド線アース

図-44 エンジンワイヤ NO.2コネクター前側

直E サービスプラググリップを取り外した状態でREADY0川こすると不具合が発生するおそれがあるため絶対

にREADYONを行わない。

②エンジンワイヤNo.2(エアコンデイショナハーネス)をモータツキコンブレッサASSYから切り離す。

図-45 エンジンワイヤ NO.2の切り離し

- 40 -

-Il=kM

③メガオームテスター (500Vレンジ)を使用して、下表に従って抵抗値を測定する。

点検端子 点検条件 基準値

E2-2(ACPE)ーボデーアース及びシーIG OFF 10MQ以上

ルド線アース

E2 -1 (ACPB)ーボデーアース及びシーIG OFF 10MQ以上

ルド線アース

ロ王E この点検を行う際は必ずメガオームテスターを 500V

にセットする。500Vより高いレンジを使用すると点

検中の部品が損傷するおそれがある。

飛び先

POAA6-611の関連するダイアグコードチャート

エンジンワイヤ NO.2交換

シールド線アース

図-46 エンジンワイヤ No.2コネクター前側

(3) エンジン系統異常[エンジン異常により HVダイアグコード出力] (図ー 47)

接点不良

5

*:サーキットオープニングリレー(C/OPN)リレー

図-47 エンジン系統異常

(イ)症状

エンジン始動不良

《外部診断器(GTS)による診断〉

.ハイブリッドビークルコンビュータ

エンジン ウォ ングダイアグ診断項目 ダイアグコード検出条件 点検部位

警告灯 表示コ ドNo.

エンジンコントロールコンピュ タからの異常信マスターウォー

エンジン系 号受信(エンジン出力異常)EFIシステム × ニングランプ点POAOF-204

異常 実エンジントルクが目標に比べ非常に低い灯 。

(1トリップ検出)

可'よ

A斗A

-回冨彊・

.エンジンコントロールコンビュータ

ダイアグ診断項目

コードNo.ダイアグコードネ食出条件 点検部位

ウォーニ コード

診断条件

ング表不 ロ己憶

以下の条件がすべて揃ったとき

-エンジン回転数が650rpm以上(エンジン-インテークシステム

水温により異なる)

-ハイブリッドビークルコンビュータカ3 ら-燃料系統

のエンジン要求トルクが一定値以上-インテークエアフローメータ

-ハイブリッドビークルコンビュータがエSUB-ASSY

ンジンの起動を判定している. EGRノくルブASSY

ENG出力-フューエルタンクの燃料が規定量以上

-クランクポジションセンサ

P3190 異常

-ハイブリッドピークルコンビュータとエ-カムポジションセンサ

ンジンコントロールコンビュータ間の通. E.F.I.ウォータテンパラチャ

。 。信が正常

センサ

異常状態 要求トルクに対する実エンジン-スロットルボデー ASSY

トルクの比率が20%未満(モータツキ)

異常期間 以下の条件のどちらか長い方-フューエルポンプ制御系統

.6秒間(エンジン水温により異なる)-エンジンコントロールコン

-クランクシャフトが100回転するまでにかビュータ

かった時間(エンジン水温により異なる)

トリップ数 lトリップ

診断条件

以下の条件がすべて揃ったとき

-エンジン回転数が650rpm以上(エンジン-インテークシステム

水温により異なる)

-フューエルタンクの燃料が規定量以上-燃料系統

-ハイブリッドピークルコンビュータとエ-インテークエアフローメータ

ンジンコントロールコンピュータ間の通SUB-ASSY

信が正常. EGRノ¥)レブ、ASSY

ENG始動異常状態.

-クランクポジションセンサ

P3191 不能

-エンジンの起動を指令したが、ハイブリツ-カムポジションセンサ

ドピークルコンピュータがエンジンの起. E.F.I.ウォータテンパラチャ

。 。動を検知しなかった(エンジントルクが発

センサ

生しなかった)-スロットルボデーASSY

異常期間(モータツキ)

以下の条件のどちらか長い方-フューエルポンプ制御系統

.6秒間(エンジン水温により異なる)-エンジンコントロールコン

-クランクシャフトが100回転するまでにかビュータ

かった時間(エンジン水温により異なる)

トリップ数 lトリップ

.スキッドコントロールコンビュータ

ダイアグ診断項目

詳細ダイアグコード検出条件 点検部位 備考

コードNo. コード

電子制御ブレ キシステム系IG2端子電圧9.5V以上で2秒以上継

ダイアグノーシスコードHV系回生 続中、ハイブリッドピークルコン

参考正常復帰にてダイアグC1259/58 ピュータからの通信有効状態で回生異常

ノーシスコード出力、記異常信号入力が0.036秒以上継続 ハイブリッドピー

憶とも消去されるクルコンピュータ

IG2端子電圧9.5V以上で2秒以上継 VSC系ダイアグノーシスコード

続中、ハイブリッドビークルコン 参考正常復帰にてダイアグC1310/51 HV系異常

ピュータからの通信有効状態で内部 ノーシスコード出力、言己

異常信号入力が0.072秒以上継続 憶とも消去される

444

-1." (口) 原因説明

サーキットオープニングリレーの接点不良により燃料ポンプが作動されず燃料が噴射されないため、 ENG

始動不良となる。

ダイアグコードがHVシステムなどにも検出される。

川点検方法

(a) ダイアグコード読み取り

① DLC3にGTSを接続し、 GTSの画面表示に従い、 HVダイアグコードを確認する。

結果

POAOF-204出力

②DLC3にGTSを接続し、 GTSの画面表示に従い、エンジンダイアグコードを確認する。

[パワートレイン>エンジン>ダイアグコード(読み取り)]

結果 飛び先

P3190またはP3191カf出力さfLる

P3193が出力される

P3190、P3191、P3193以外のダイアグコードが出力される

(b) 燃料残量確認

関連するダイアグコードチャートへ

ヨ雪ヨ エンジンコントロールコンピュータがダイアグコード“P3190、P3191、P3193"以外を出力した場合、

そのダイアグコードについてのトラブルシュートを先に行うこと。

(b) 燃料残量確認

燃料の残量を確認する。

直E 残量がある。

結果 飛び先

OK

NG

(c) インテークシステム点検

燃料補充

(c) インテークシステム点検(図-48)

①吸気系の各部(バキュームホースの外れ、ガスケットか

らのエアーの吸い込み)よりエアーの吸い込みがないこ

とを目視点検により確認を行う 。

直童日 ・エンジン回転中及びIGON時にエンジンルーム付

近で作業を行う場合、ファンなど回転部に触れない0

.ファンなど回転部に触れると手や衣類が巻き込まれ

るおそれがある。

飛び先

(d) エンジン点検

インテークシステム修理または交換

円〈

UA斗ム

図-48 インテークシステム点検

-E霊週・

(d) エンジン点検

①エンジン始動時またはレーシング時の異常な振動・騒音がないことを確認する。

結果 飛ぴ先

(e) 燃圧点検エンジンからの異常な振動または騒音がない

エンジンからの異常な振動または騒音がある エンジン本体点検、修理

軍空1エンジン本体を修理または交換した後は修理後点検を行う 。

(e) 燃圧点検

①燃料流出防止作業を行う 。

② GTSをDLC3に接続して、フューエルポンプを作動させて燃圧を測定する。

[パワートレイン>エンジン>アクテイブテスト]

基準値 304 to 343kPa (3.1 to 3.5kgflcm2)

ヨ至日 燃圧が高い場合は、フューエlレフ。レッシャレギユレータ ASSYを交換する。燃圧が低い場合は、フューエル

ホース、接続部、フューエルポンプ、フューエルフィルタ及びフューエルプレッシャレギュレータ ASSYを

点検。

結果

OK

NG

(f) フューエルポンプ作動点検

飛び先

アイドル回転時の燃圧を測定

(f) フューエルポンプ作動点検

① GTSをDLC3に接続して、以下のメニュー項目を選択する。

[パワートレイン>エンジン>アクテイブテスト]

②画面表示に従って操作を行い、 ‘サーキットリレー'画面を表示させ‘ON'を選択し、フューエルポンプの作

動を確認する。

直E エンジン停止時に行う 。

結果 | 飛び先

OK スロットルボデー ASSY(モータツキ)点検

NG (g) ワイヤハーネス及びコネクタ一点検(C/OPNリレー電源電圧)

(g) ワイヤハーネス及びコネクタ一点検(C/OPNリレー電源電圧)(図一 49)

①エンジンルームリレーブロック NO.2から C/OPNリレー

を取り外す。

- 44 -

図-49 C/OPNリレーの取り外し

-1*.-②IG ONにし、車両側コネクターの電圧値を測定する。

点検端子

(C/OPNリレーホルダ)ーボデーアース

点検条件

IG ON

基準値

11 to 14V

結果

OK

飛び先

(h) C/OPNリレー単体点検

(h) C/OPNリレー単体点検(図一 50)

①C/OPNリレーの単体の抵抗点検を実施する。

点検端子 点検条件 基準値

1端子-2端子に補機バ ッテリ 電圧をかlOkQ以上

けないとき3-5

l端子-2端子に補機バッテリ 電圧をか

けたときlQ未満

基準値以外の場合は、 C/OPNリレーを交換する。

《参考:その他エンジン部位単体点検》

.インテークエアフローメータ SUB-ASSY点検(図一 51)

インテークエアフローメータ SUB-ASSYのプラチナ

ムフィラメンド(ヒータ部)に異物の付着がないか、作業

灯を使用して目視点検する。

軍望日 異物の付着がある場合は、インテークエアフローメー

タSUB-ASSYを交換する。

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図-50 C/OPNリレー単体点検

図-51 インテーク工アフローメータ SUB-ASSY

点検