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2006-12-26 1 カシミール3Dで情報をまとめた 地図つくり 森本 健弘

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カシミール3Dで情報をまとめた地図つくり

森本 健弘

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手順

デジタルカメラ写真をPCへ保存する

GPSデータをカシミール3Dで取り込み表示させる。

デジタルカメラ写真をカシミール3Dで読み込み,正しい位置に配置し,それに位置情報を書き込む

情報を書き込む。

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デジタルカメラ写真の転送

フォルダ [SPP-GIS]の下の[カシミール]の下の「写真」を開く

調査で撮った写真をこのフォルダにコピーする。

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GPSデータをカシミール3Dへ取り込んで表示する手順

準備

GekoとPCをつなぐ

カシミール3Dを起動してデータを取り込む

カシミール3Dでデータを見る

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準備

Gekoのインターフェースを“GARMIN”に設定

接続ケーブルを用意

シリアルケーブル

機種によってはUSBコンバータを用意

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カシミール3Dを起動

カシミール3Dを起動する.「とりあえず地図を選ぶ」画面は閉じる

地図画像が開かれる今回は,ほぼすべての端末で,25000分の1地形図画像を,国土地理院の閲覧サービスから自動的に取得して表示する。

他にもさまざまな方法で地図が用意できる25000分の1地図画像(CD),空中写真,紙地図スキャン(詳細は参考文献を)

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PCにケーブルをつなぐ

シリアルポート(RS232C)へケーブルをつなぐシリアルポートのポート番号を確認する

[スタート]→[コントロールパネル]→[システム]アイコンをダブルクリック→[ハードウェア]タブをクリック→[デバイスマネージャ]ボタンをクリックアイコン[ポート(COMとLPT)] をクリックして展開→通信ポート(COM+数字)が見えることを確認し,「COM」のあとの数字(これがポート番号)を確認

USBだけの端末ではポート番号の確認の仕方が異なる。

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Gekoとケーブルをつなぐ

Gekoの電源を切る

ケーブルのGPS側をGekoの通信ポートにつなぐ.

方向を確認(溝あり)

Gekoの電源を入れる

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カシミール3DにGPSデータを転送する

メニューバーから[通信]→[GPSからダウンロード]→[すべて]→[GARMINとの通信]画面

[RS232C(COM)接続]にチェックして,通信ポートでさきほどのCOM番号をチェックする

[GPSの標高データを使う] はチェック,

「座標系を次の測地系に変換」がWGS84であることを確認

開始ボタンをクリックすると転送が始まる.

転送が終わると[アップロード/ダウンロードリスト]画面が現れる。

[ウェイポイント]の欄には,転送されたウェイポイントが一覧で並んでいる。

[トラック]の欄には,転送されたトラックが[ACTIVE LOG]で始まる名称で並んでいる。

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カシミール3Dにデータを取り込む

アップロード/ダウンロードリスト画面において,[カシミールへ保存]→[すべて]→[OK][閉じる]をクリックして[アップロード/ダウンロードリスト]画面を閉じる

地図画像上に,トラックが赤い実線で,記録したウェイポイントが黒い小さな旗のアイコンで現れる。

ズームしてよく見てみましょう。

Gekoの電源を切りGekoからケーブルを外す.

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ウェイポイント表示の確認

地図上のウェイポイントの位置がおおむね正しいか確認する。

カーソルを寄せると番号がポップアップする。

ずれが大きいときは手で移動して修正。

アイコンをマウス左ボタンでドラッグしながら移動して正しい場所で離し,[確定]を選ぶ。

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ウェイポイントのアイコンを編集しよう

[編集]メニューから[GPSデータ編集]を選び[GPSデータエディタ]画面を表示。画面左側のツリーでフォルダアイコン[ウェイポイント]をクリックすると,開いて,右のリストがウェイポイントのデータ一覧に変わる。ポイント名の部分をクリックし,全部のウェイポイントを選択状態にする。

シフトキーを押しながら次々クリック,あるいは囲むようにドラッグする

選択状態で右クリックして,メニューで[プロパティ]を選択し[ウェイポイントのプロパティ]を表示。[アイコン変更]をチェックして[アイコン選択]ボタンをクリック。好みのアイコンを選択したら[OK]ボタンで閉じる。ウェイポイントアイコンが一括して変わっているはず。GPSデータエディタは閉じるか,タスクバーに縮小する。

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ウェイポイントの名称を編集しよう

名前を変えたいウェイポイントを地図画面上でダブルクリックし,[ウェイポイントのプロパティ]画面を開く。

左上の[名前]の欄に名称を入力して,よければ[OK]で閉じると,アイコンの名称が変わる。

この作業を,必要なウェイポイントについて繰り返す。(同様の作業は[GPSデータエディタ]でもできる)

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トラックを選んで名前と線を編集する

[GPSデータエディタ]を開き[トラック]を開く。トラックのリストから1つ選択すると,地図画面上ではそのトラックが点滅する。

わからない場合には右クリックメニューで[ジャンプ]を選ぶと,そのトラックが中央になるように移動する。注意!ポイント数がきわめて少ないトラックは見えにくいので,無視して良い。

異常な誤差を含むものであったり,環境が悪くて測位がとぎれとぎれになった場合のものであったりする。

トラックを選択して右クリックメニューでプロパティを開き,必要に応じてタイトル(例:調査ルート),色,幅,線種を変える。

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カメラの時刻とGPSの時刻

写真画像を配置は,写真のEXIF情報における時刻データと,GPSトラックの時刻データの比較に基づいている。

時刻が両者でぴったり合っているのが望ましい。GPS端末の時刻(ナビゲーション画面のデータフィールドに示される)と,ご自分のデジカメの時刻表示を比較してください。

合っていない場合には,時刻のずれをカシミール3Dに教えてやります。

[ツール]メニューから[デジカメプラグイン]-[設定]で設定画面を開く。

下方の[撮影場所の推定を行うときの設定]で,カメラの時計の遅れ(マイナス)すすみ(プラス)を入力し,[実行]をクリックして閉じます。

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写真を地図上に配置する

[ツール]メニューから[デジカメプラグイン]-[ブラウザ起動]を選択し,[デジカメプラグイン]を画面左側に表示。

その[フォルダ一覧]で,写真を保存したフォルダを選択すると,その中身のアイコンリストが,下側の窓に現れる。

窓の中で写真のアイコンを選択すると,その下の窓に縮小画像が表示され,一番下の窓に,写真のEXIF情報が表示される。

必要な写真をすべて選択して右クリックし,[撮影位置を推定する]を選択する。

写真のアイコンが地図上に,時刻に基づき推定された位置に配置される。

ずれていれば,写真アイコンをドラッグして移動する。

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撮影位置の経緯度情報をEXIFに書き込む

写真アイコンの位置を地図上で確定したら,再びデジカメプラグインの窓で写真アイコンをすべて選択し,右クリックで[アイコンの位置を書き込む]を選択して,実行する。

これで,ファイルのEXIFに位置情報が書き込まれた。こうしたファイルは,位置情報に対応した地図ソフトに読み込ませると,自動的に正しい位置に配置される。

写真アイコンの大きさを変えたい時には, さきほどの[デジカメプラグイン]-[設定]で,アイコンのサイズを適当に選ぶ。

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写真に調査情報を書き込む

デジカメプラグインの窓で1つの写真アイコンを右クリックし[Exifデータの編集]を選んで[EXIFデータの編集]画面を開く。

(地図上の写真アイコンのダブルクリックでも良い)

内容を書き込みたい項目にチェックし,右側のテキストボックスに書き込む情報を入力する。コメント欄にはたくさん書ける。

ボックスがスペースで埋まっている場合があり,そのままでは書き込めない。スペースを削除してから入力する。

必要な情報を書き込んだら,[Exif書き込み]して[閉じる]

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書き込んだ情報を見る

地図上の写真アイコン上にカーソルを移動すると,Exif情報の一部が表示されて読むことができる。写真アイコンをダブルクリックして[Exif]を選択すると,すべての情報を読める。

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その他のファイルも配置することができる

地図上の任意の地点に「リンク」を作ることによって,写真以外のファイル(画像,PDF,文書など)をクリックで呼び出すことができる。

今回はしない。詳しくは参考文献を。

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印刷のしかた

通常の印刷:[ファイル]-[印刷]

画像として保存:[ファイル]-[表示画像を保存](BMP)クリップボードに保存:[編集]-[地図のコピー](または[選択範囲のコピー])

画面キャプチャでクリップボードに保存:[ALT]+[PrtScn]など

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データを保存

GPSデータを保存する。[ファイル]-[名前を変えて保存]で[GPSファイル]を選ぶ

適当な名前をつけて,[SPPGIS]-[カシミール]-[GPS]フォルダに保存する。

ファイル名は○○○.GDB となります。

他のPCへ移すには [カシミール]フォルダをまとめてコピー.

地図画像を自作した場合,「リンク」を作った場合にはもう少し手順が必要です。詳細は参考文献を。

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データの呼び出し

同一のPCでは・・・・カシミール3Dを起動して同じ地図を開けば,直前に利用したデータファイルは自動的に読み出される。ファイルのパスと名称の記録が残っているため。

別のPC,あるいは別の作業をした後の自分のPCでは・・・カシミール3Dを起動したのち[ファイル]-[開く]を選択して,それぞれのデータを開く。

今回の例では,[地図]・・・[地図閲覧サービス]-[「地図閲覧」2万5千地形図]を選択して開く

[GPSファイル]・・・先ほど名前をつけて保存した「○○○.GDB」ファイルを開く

写真・・・デジカメプラグインのブラウザから写真を選択する。

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終了

カシミール3Dはきわめて豊富な機能をもっているので面白いですが,いったん終了です.

File-終了

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詳細な情報は

カシミール3Dのウェブサイトhttp://www.kashmir3d.com/カシミール3Dの開発者による解説本各種(実業之日本社発売)

山崎利夫編 2006.『カシミール3DとGPS・GISを使ったオリジナルマップ作成講座』古今書院.(2600円+税)S

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こんなことも

トラックデータを使った移動アニメーション

トラックデータの解析(速度など)

GPSデータ(トラックまたはウェイポイント)をGPXファイルで書き出してGoogleEarthに読み込み,表示

漢字コードはUTF-8標高データに注意