メイク・ファイルを使用した 新規作成 -...

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使 (CSIDE Ver.4 用資料) 第 3 版 2004 年 12 月 27 日 CS0003(C)0412

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Page 1: メイク・ファイルを使用した 新規作成 - COMPUTEX...開いた後にメニューバーの[Build]-[Generate Makefile]を選択してください。 2.メッセージウインドウにメイク・ファイルの出力先が表示されます。

メ イ ク ・ フ ァ イ ル を 使 用 し た

新 規 作 成

(CSIDE Ver.4 用資料)

第 3 版 2004 年 12 月 27 日

CS0003(C)0412

Page 2: メイク・ファイルを使用した 新規作成 - COMPUTEX...開いた後にメニューバーの[Build]-[Generate Makefile]を選択してください。 2.メッセージウインドウにメイク・ファイルの出力先が表示されます。

メイク・ファイルを使用した新規作成

◎資料内容◎

本資料は、CSIDE の IDE 環境へ移行しようと考えていらっしゃる方や CSIDE の IDE 環境を使いたい

が今までのワークスペースが使えなくなるのは困るという方に向けて、ルネサステクノロジ製 HEW/

HEW2/HEW3(以下HEWとします)が出力するメイク・ファイルを使用してCSIDEでワークスペースの新

規作成を行なうための手順を説明いたします。

CSIDE のインポート機能を使うことで、HEW が出力するメイク・ファイルを元にビルド環境を容易に

CSIDE へ移植できます。ワークスペースを CSIDE に移植することで、ソース編集、ビルドからデバッグ

まで CSIDE 上で行なうことが可能となります。デバッグ中のソース編集 - ビルド - ロードがシームレ

スになりデバッグ作業を効率良く行なうことができます。

資料内容は、弊社 CSIDE for PLAMiCE SuperH を使い、メイク・ファイルのインポートを実際の画

面と共に説明をしていきます。資料では SuperH シリーズを使用して説明いたしますが、H8 シリーズを

お使いの方もこの資料を参考に作成を行ってください。

※本資料はルネサステクノロジ社製コンパイラパッケージの SHC Ver.6.xx ,Ver.7.xx,

Ver.8.xx ,Ver.9.xx、H8C Ver.4.xx, Ver.5.xx,Ver.6.xx に関する資料となっております。SHC

Ver.5.xx,H8C Ver.3.xx 以前のものには対応していませんのでご注意ください。

ワークスペース作成の流れは以下の通りとなります。

メイク・ファイルのインポート

オブジェクト・ファイルの出力先フォルダの変更

CTX ファイルの出力方法

メイク・ファイルの出力

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Page 3: メイク・ファイルを使用した 新規作成 - COMPUTEX...開いた後にメニューバーの[Build]-[Generate Makefile]を選択してください。 2.メッセージウインドウにメイク・ファイルの出力先が表示されます。

メイク・ファイルを使用した新規作成 –メイク・ファイルの出力

◎メイク・ファイルの出力 HEW のメイク・ファイルの出力方法です。お使いの環境に合わせてご覧ください。

・HEW2/HEW3 のメイク・ファイルの出力

1.HEW2/HEW3 を起動しメイク・ファイルを出力させるワークスペースを開きます。

開いた後にメニューバーの[ビルド]-[Make ファイルの生成]を選択してください。

2.選択すると下のダイアログボックスが表示されますので、そのまま一番上を選択して OK を押してくださ

い。

3.メッセージウインドウにメイク・ファイルの出力先が表示されます。

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メイク・ファイルを使用した新規作成 –メイク・ファイルの出力

・HEW のメイク・ファイルの出力

1.HEW を起動しメイク・ファイルを出力させるワークスペースを開きます。

開いた後にメニューバーの[Build]-[Generate Makefile]を選択してください。

2.メッセージウインドウにメイク・ファイルの出力先が表示されます。

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メイク・ファイルを使用した新規作成 – メイク・ファイルのインポート

◎メイク・ファイルのインポート 前項目で作成したメイク・ファイルを CSIDE にインポートします。

1.CSIDE を起動し、[ワークスペース新規作成]を押してください。

2.[ワークスペースの新規作成]ウイザードが開始します。

ここでは、ワークスペース名とダミーのワークスペース位置を指定してください。

(ダミーというのは実際には使用しません。詳しくはメイク・ファイルのインポートのエラー! 参照元が見つ

かりません。番を御覧ください。)

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メイク・ファイルを使用した新規作成 – メイク・ファイルのインポート

3.コンパイラ検出を行なうかどうかを選択します。ここではルネサステクノロジ製コンパイラを使いますので

そのまま[次へ]を押して進んでください。

4.お使いのコンパイラバージョンを指定して[検索開始]ボタンを押してコンパイラの検出を行ってください。

検出できれば[次へ]で進んでください。検出されなかったらコンパイラのバージョン等を確認して再度検

出を行なってください。

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メイク・ファイルを使用した新規作成 – メイク・ファイルのインポート

5.検出されたコンパイラの詳細設定を行ないます。

使用されますコンパイラバージョンを選択してください。また、特定のツールの実行ファイルなどを変更す

る場合は画面下部分で設定を変更して下さい。基本的にはそのまま[次へ]で進んでください。

6.検出されたコンパイラが表示されますので、使用するコンパイラを選択します。

ここではそのまま[次へ]で進んでください。

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メイク・ファイルを使用した新規作成 – メイク・ファイルのインポート

7.HEW で出力したメイク・ファイルをインポートします。

[インポートする]を選択し、メイク・ファイルへのパスを指定してください。

8.上の画面で[次へ]を押すと以下のメッセージが表示されます。

メイク・ファイルをインポートした場合は、強制的にワークスペースの位置がメイク・ファイルの場所へと

設定されます。よってワークスペースウィザードの始め(エラー! 参照元が見つかりません。番)で指定し

たワークスペース位置は使用しなくなります。

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メイク・ファイルを使用した新規作成 – メイク・ファイルのインポート

9.最終レポートが表示されます。内容を確認後[完了]を押してください。

10.完了を押すと自動的にワークスペースウィンドウが表示されます。

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メイク・ファイルを使用した新規作成 - CTX ファイルの出力方法

◎CTX ファイルの出力方法 メイク・ファイルをインポートすると HEW で設定したオプション設定を受け継ぐために、出力されるターゲット・オ

ブジェクトが HEW での出力形式のまま(abs)になっています。しかし、弊社デバッガを使用してのデバッグには CTX

形式のオブジェクトである必要があります。ここでは出力オブジェクトを CTX ファイルに変更するための手順を説

明します。下記説明に従って設定の変更を行なってください。

1.ワークスペースウィンドウ内のワークスペース名の上で表示されるポップアップメニューの[ターゲット・オ

ブジェクトを新規作成する]を選択してください。

2.最終出力するオブジェクト名(ここでは CTX ファイル名)を指定して[次へ]で進んでください。

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メイク・ファイルを使用した新規作成 - CTX ファイルの出力方法

3.[最終ターゲット・オブジェクトまで自動生成する]のチェックボックスをはずしてください。

はずしておかないと追加する ctx に abs と lib が自動的に関連付けされます。

チェ

そのまま[次へ]で進んでください。

ックが外れている、ctx が選択されているのを確認して[次へ]で進んでください。

4.

チェックをはずす

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Page 12: メイク・ファイルを使用した 新規作成 - COMPUTEX...開いた後にメニューバーの[Build]-[Generate Makefile]を選択してください。 2.メッセージウインドウにメイク・ファイルの出力先が表示されます。

メイク・ファイルを使用した新規作成 - CTX ファイルの出力方法

5.追加に対するレポートが表示されます。内容確認後[完了]で終了してください。

6.ウィザードの始めで指定した[オブジェクト名].ctx ファイルがワークスペース内に追加されます。

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Page 13: メイク・ファイルを使用した 新規作成 - COMPUTEX...開いた後にメニューバーの[Build]-[Generate Makefile]を選択してください。 2.メッセージウインドウにメイク・ファイルの出力先が表示されます。

メイク・ファイルを使用した新規作成 - CTX ファイルの出力方法

7.ctx ファイルと abs ファイルの依存関係を設定します。

インポートされた abs ファイルを追加された ctx ファイルの上にドラッグ&ドロップします。

8.ctx ファイルの下に abs ファイルが移動します。これで ctx ファイルは abs ファイルを元に生成するという

ことになります。

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Page 14: メイク・ファイルを使用した 新規作成 - COMPUTEX...開いた後にメニューバーの[Build]-[Generate Makefile]を選択してください。 2.メッセージウインドウにメイク・ファイルの出力先が表示されます。

メイク・ファイルを使用した新規作成 - CTX ファイルの出力方法

9.最終出力オブジェクトを変更します。太字で表示されて

ィブ・ターゲット・オブジェクト)になります。左上のコンボボックスを xxxx.abs から xxxx.ctx に

いるオブジェクトが最終出力オブジェクト(アクテ

変更してくだ

さい。

.ctx ファイルが太10 字になったことで最終出力ファイルが abs ファイルから ctx ファイルへと変更されたこと

が確認できます。これでビルドをすれば ctx ファイルが出力されるようになります。

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メイク・ファイルを使用した新規作成 - オブジェクトファイルの出力先フォルダの変更

◎オメ され

ます。これはメイク・ファイルが示す出力先のままですと作成したオブジェクト・ファイルに上書きされてしまうことを

避けるために別のフォルダに出力する仕様になっています。以下で出力先を Debug、Releaseに戻して使用する方

法を説明いたします。

○メニューバー[ビルド]-[ビルドの構成]を選択してください。

ブジェクト・ファイルの出力先フォルダの変更 イク・ファイルをインポートするとオブジェクト・ファイルの出力先が”[ワークスペース名] make file”に設定

※CSIDE のバージョンによって変更を行うための仕様が異なります。(各 CSIDE のリリース時期により異な

ります。) これ以降は表示されます[ビルド構成]ダイアログが、下図で示す内の該当するどちらか一方

に進んでください。

月以降をご覧ください。 →②2004 年 9 月以前をご覧ください。

ボタンの表示が異なります

→①2004 年 9

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Page 16: メイク・ファイルを使用した 新規作成 - COMPUTEX...開いた後にメニューバーの[Build]-[Generate Makefile]を選択してください。 2.メッセージウインドウにメイク・ファイルの出力先が表示されます。

メイク・ファイルを使用した新規作成 - オブジェクトファイルの出力先フォルダの変更

①2004 年 9 月以降

1.[ビルド構成]ダイアログには現在設定されているビルド構成が表示されます。メイク・ファイルをインポー

トした場合、オプション設定は [ワークスペース名] make file フォルダに受け継がれます。このときの

Debug と Release は、ディフォルトのコンパイルオプションの設定となります。

2.ビルド構成にある Debug を選択し、[変更]ボタンを押してください。

3.[ビルド構成の変更]ダイアログが開かれます。

[コピー元となる...] のプルダウンメニューから [ワークスペース名] make file を選択し、 [OK] ボタン

を押してください。

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メイク・ファイルを使用した新規作成 - オブジェクトファイルの出力先フォルダの変更

4.[ビルド構成]ダイアログに戻ります。

必要に応じて[ワークスペース名] make file を削除してください。

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メイク・ファイルを使用した新規作成 - オブジェクトファイルの出力先フォルダの変更

②2004 年 9 月以前の仕様

[ビルド構成]ダイアログには現在設定されているビルド構成が表1. 示されます。メイク・ファイルをインポー

トした場合、オプション設定は [ワークスペース名] make file フォルダに受け継がれます。このときの

Debug と Release は、ディフォルトのコンパイルオプションの設定となります。

2.ビルド構成にある Debug を一度削除します。

3.削除後に追加ボタンを押してください。

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メイク・ファイルを使用した新規作成 - オブジェクトファイルの出力先フォルダの変更

4.[ビルド構成の追加]ダイアログボックスが表示されます。

また、必要であれば同様

の手順で Release を作成してください。

追加するビルド構成名に Debug と入力しコピー元となるデバッグ構成に[ワークスペース名] make file を

選択します。[ワークスペース名] make file に設定されているコンパイルオプションをコピーした Debug フ

ォルダが作成するという意味になります。入力後[OK]ボタンを押してください。

5.最終的に[ワークスペース名] make file が不要であれば削除してください。

これでメイク・ファイルの設定を受け継いだ Debug が作成されました。Release も作成されました場合、双

方が同じオプション設定になっていますので、必要に応じて設定を変更してください。

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メイク・ファイルを使用した新規作成 - オブジェクトファイルの出力先フォルダの変更

上記

ここで

1.

ビルド構成の設定例

の通りに操作を行なうと同一のオプション設定の Debug と Release が作成されてしまいます。

はオプション設定を分けた使い方の一例を示します。

ワークスペースウィンドウ内の右上のコンボボックスから Release を選択します。

2.オプション設定を変更します。

例えば、Release ではオプティマイズを行なうように設定をします。

そうすることで Debug はオプティマイズしない、Release はオプティマイズするという設定になります。この

様にオプション設定を別にすることで、ビルド構成を変更するだけで出力されるファイルに対してオプティ

マイズを行なうか行なわないかを変えることができます。

この様にオプション設定の異なるビルド構成を複数用意すれば、簡単に用途に合ったオブジェクト・ファ

イルを出力することができます。

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メイク・ファイルを使用した新規作成 (CSIDE Ver.4 用)

2004 年 12 月 第 3 版

株式会社コンピューテックス

テクニカルセンタ

〒605-0846 京都市東山区五条橋東四丁目 432-13 對嵐坊ビル

TEL.075(551)0373 FAX.075(551)2585

Web Site : http://www.computex.co.jp/

E - m a i l : [email protected]

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