デバッグ環境の設定(xdebug)...5 4. ダウンロードしたファイルを c:\xampp\php\ext...
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デバッグ環境の設定(XDebug) 作成日: 2015/09/23
作成者: 西村
この文書では、PHP の開発でブレークポイント等のデバッグ用の機能を使えるように設定する手順を説明します。
(手順は Eclipse + XAMPP を前提としています)
更新履歴
更新日 更新概要 作業者
2015/09/23 ・ 新規作成 西村
2017/12/04 ・ 古くなっていた手順の修正 宇野
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XDebug のダウンロードと設定
1. http://localhost/にアクセスして「phpinfo」のリンクをクリックします。
(あらかじめ XAMPP のコントロールパネルから Apache を起動しておいて下さい)
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2. ページの内容を全てコピーします。(Ctrl + A をしてから Ctrl +C でコピーできます)
3. http://xdebug.org/wizard.php にアクセスし、コピーした内容を貼り付けて「Analyze my phpinfo()
output」ボタンをクリックします。
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※ DLL ファイルのリンクをクリックし、ファイルをダウンロードします。
(PC の OS が 64bit でも XAMPP が 32bit で動いているため、「download」をクリックし、「TS (32bit) 」のものを
クリックしてください)
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4. ダウンロードしたファイルを C:\xampp\php\ext フォルダに配置します。
※このフォルダにはもともと php_xdebug.dll というファイルがすでに入っていると思いますが、これを使うとデバッグ実
行がうまくいかない場合があるようなので新しくダウンロードしたほうがよさそうです。
5. C:\xampp\php\php.ini ファイルを開きます。
※ 内容を編集するため、念のためファイルのバックアップ(コピー)を取ったほうがよいです。
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6. php.ini 内の[XDebug]というセクション(おそらく一番下にあると思います)の内容を編集します。
(編集前)
(編集後)
(主な編集内容)
・ 各設定の先頭のセミコロンを外して設定を有効化する
・ zend_extension の値を先程ダウンロード・移動した DLL ファイルの場所にする
・ xdebug.remote_enable を 1 にする
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7. XAMPP のコントロールパネルから Apache を再起動させます。
(Apache が再起動するまで php.ini の変更が反映されないため)
Stop クリック→Start クリック
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デバッグ構成の設定
次にデバッグ構成の設定を行います。デバッグ構成の設定は、デバッグしたいプロジェクト(またはファイル)ごとに行います。
8. Eclipse を開き、ツールバーの虫アイコン右の「▼」から「デバッグの構成」を選択します。
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9. 「PHP Web アプリケーション」を選択し、新規作成アイコンをクリックします。
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10. デバッグ構成の名前、最初に実行されるファイルの場所、表示させる URL を設定します。
※ 名前はなんでもよいです。
※ ソエルで使っているベースプログラムは.htaccess の設定によって index.php が最初に実行されるようになってい
るので、ファイルは index.php にして下さい。ファイルに直接アクセスするタイプのものは、対象ファイルを選択して
ください。
※ URL は表示したい画面の URL です。(自動生成でもよいです)
※ 初期設定ではデバッグ実行時に最初の行でブレークするようになっているため、最初の行でブレークさせたくない場
合は「デバッガー」タブから「最初の行でブレーク」のチェックを外して下さい。
※ http://localhost 以外のベース URL を使用する場合は、新規で別の PHP サーバーを設定する必要がありま
す。(その際は、PHP サーバーのサーバー名の横にある「新規」をクリックします。)
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●PHP サーバを新規作成する場合
※ サーバー名と使用するベース URL を入力します。(既に設定してあるものと重複しないように)
※ 次へをクリックしてデバッガー設定を行います。
※ デバッガーは XDebug を選択します。
※ 上記の入力(選択)ができたら、完了をクリックします。
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12. 「適用」をクリックして内容を保存し、「デバッグ」でデバッグ実行します。
※ デバッグ構成の設定は「PHP エクスプローラー」内にあるファイルを右クリックして「デバッグ」 > 「PHP Web アプリ
ケーション」経由で行ってもよいです。
13. 「最初の行でブレーク」の設定をしているか、ブレークポイントをつけているときに「パースペクティブ切り替えの確認」とい
うダイアログが表示される場合は「はい」をクリックします。
※ 「いいえ」でもよいですが、「はい」だとデバッグ用表示に切り替わるので「はい」の方がよい気がします。
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14. ブレークの箇所で処理が一時停止します。
(下記は「最初の行でブレーク」の設定がある場合の例です)
上記までできていればデバッグ設定は完了です。
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デバッグ用の機能
デバッグ時に便利に使える機能を一部紹介します。
ブレークポイント
ブレークポイントは「この位置で処理をとめる印」です。Visual Studio などと同じように、行の左側をクリックすることで設定
できます。
(設定)
(とまった時)
ブレークポイントを進める場合は下記のようなボタン(またはショートカット)で進めます。
# アイコン 意味
1 ステップイン (F5) とまっている場所にある関数の内部の処理に入ります。
2 ステップオーバー (F6) 次の行に進みます。(基本的にこれをよく使うと思います)
3 ステップリターン (F7) 現在実行している関数・メソッドを抜けて呼び出し元に戻りま
す。
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変数
「変数」は、ブレーク中に変数の値を確認できる機能(ビュー)です。
(変数ビューの例。$_GET の中身などが確認できているのがわかると思います)
変数ビューが表示されていない場合は、メニューの「ウィンドウ」 > 「ビューの表示」 > 「変数」を選択すると表示できます。
式 (ウォッチ)
「式」は、ブレーク中に実行中の位置での変数を確認したり計算を行ったりすることができる機能です。
(式ビューの例。「Add new expression」の部分に式を打ち込むと変数を参照したり計算ができます)
※ ソースコードの一部分を選択してこの部分にドラッグすることでコードの結果を表示することもできます。
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その他の設定
デバッグ時に使用するブラウザの設定
初期設定では、デバッグ実行したときに使用されるブラウザは Eclipse の「内部ブラウザー」になっています。
これを別のブラウザに変更するには、メニューの「ウィンドウ」 > 「設定」を選択して下記のようにします。
1. 「一般」 > 「Web ブラウザー」を選択
2. 「外部 Web ブラウザーを使用」を選択
3. 変更したいブラウザを選択
4. 「適用」を選択
※ Chrome が出てこない場合は、「検索」をクリックし、検索し始めるフォルダを「c:\Program Files
(x86)\Google\Chrome」にして「OK」をクリックすると出てくると思います。(「デフォルトのシステム Web ブラウザ」が
Chrome の場合は不要です)
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エラーが起きたときの対処
内容 対処
Web Launch Already Running すでにデバッグ実行している状態で再度デバッグ実行をしようとすると表
示されるため、一度デバッグ実行を終了して下さい。
(下記「デバッグ」パースペクティブにある■アイコンか、メニューの「実行」>
「終了」(Ctrl+F2))