オムニバス・ジャパン 「アプリレス ar」を独自開発€¦ ·...
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2018 年
6月 18日(月)
No.4189
オムニバス・ジャパン「アプリレスAR」を独自開発
専用アプリのインストールが不要な気軽なAR体験広告・販促・PR・店頭ポップ・展示会など幅広い用途
㈱オムニバス・ジャパンは、専用アプリのインストールや事
前登録などをまったく必要としない「アプリレス AR」を独自
開発し、サービス提供を開始した。「アプリレス AR」はブラ
ウザベースの AR(拡張現実)技術で、QRコードを読み取り、
Web サイトにアクセスすることで簡単に楽しめるため、広告
や販促をはじめとする幅広い用途で活用できるのが大きな特長。同社では、「アプリレス AR」の
コンテンツ制作からクラウドサービスの運営、コンサルティングまでをトータルサポートし、“プ
ログラミング技術だけでなく、3DCGを中心としたクリエイティブ制作” をプラスした他とは一線
を画す優位性を訴求していく考え。
AR 普及の障壁は “専用アプリのインストール”
スマートフォンやタブレットといったモバイル端
末の普及により、専用アプリをインストール/起動
し、POP や商品パッケージ等のマーカーにかざす
と端末上で限定コンテンツが閲覧できる、ARを活
用したキャンペーンが多様な分野で拡大している。
「アプリレスAR」の開発経緯に関し、技術開発部
映像技術課 主任の諏訪芳彦氏は〈素晴らしいARコ
ンテンツを展開しても、なかなか見てもらえない/
リーチできない…といった悩みがありました。そう
いった AR普及における一番のハードルは “専用ア
プリのインストール”。そのインストール自体が面
倒なだけでなく、エンドユーザーにとっては自身のモバイル端末に “ムダな容量を取りたくない”
というのが本音で、仮にインストールしても容量確保のため、ARコンテンツを一度視聴した段階
でアンインストールしてしまう現状があります。ARが広く普及するためには実用性が重要で、成
果物にリーチするまでの距離を短く(プロセスを省略)することが近道だと考えました〉とする。
iPhone(iOS�� 以降):カメラを起動して QR コードを読み込み、Safari で開いてマーカーにかざす
Android(Android6.0 / Chrome60.0 以 降 ):QRコードリーダーで読み込み、Chrome で開いてマーカーにかざす
※サンプルは本紙 3 ページ下部に掲出したオムニバス・ジャパンの広告を参照
2018 年 6 月 18 日 第 4189 号
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AR 体験までの手軽さが特徴
オムニバス・ジャパンが独自開発した「アプリレスAR」(商標登録出願中)は、①QRコードを
読み取る→②ターゲットにかざす→③ AR体験と、その “手軽さ” が最大の特徴で、①QRコード
を読み取る→②アプリストア→③パスワード入力→④インストール→⑤アプリ起動→⑥ターゲット
にかざす→⑦AR体験という、従来のプロセスから大幅な “手間” の省略を実現した。
さらに、ARコンテンツをクラウド上に配置することで、URL もしくはQRコードとマーカーが
印刷された対象物があれば展開が可能となっており、広告・販促物・PR・DM/商品パッケージ
/店頭 POP/ノベルティ/雑誌・書籍/データ放送連動/ライブ・イベント/展覧会・美術展・
科学館/各種展示会/常設館におけるリピーター向け期間限定AR/ゲーム・スタンプラリー/シ
ョップカード・ポストカード/取扱説明書…等々、幅広
い用途に活用できる。
なお、同社ではこれらの技術を活用し、名刺にQRコ
ードと ARマーカーを印刷するだけで、その名刺上に人
物の写真を出現させることができる「アプリレス AR名
刺サービス」(←写真)も提案している。
企画・制作・運営までをトータルプロデュース
執行役員 技術開発部 部長の今村和宏氏は「アプリレス AR」技術について、〈CGコンテンツ制
作から派生した当社ならではの AR技術〉とし、〈単なるプログラミング技術だけでなく、長年蓄
積してきた 3DCG 制作技術を活かせることがオムニバス・ジャパンの最大の強みであると考えて
います。映画・CM・番組など様々なジャンルのコンテンツ制作を行ってきた “クリエイティブ力”
によって、企画段階からARコンテンツを提案し、開発・制作クラウドサービスの運営、コンサル
ティングまでをトータルにプロデュースすることが可能です〉と続ける。
「アプリレス AR」コンテンツの一例
[上段]対象物(立方体)のマーカーを読み取ると植物が現れ、その周囲をキャラクターが歩き回る。対象物の背後に行くとCG も隠れるなど、リアルとバーチャルの掛け合いを楽しめる
[下段]POP(平面)などに印刷されたマーカーにかざすと、その奥に広がる別の 3 次元空間を覗くことができる
QR コードが印刷された名刺→
第 4189 号 2018 年 6月 18 日
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また、第 2営業統括部 営業 4部 部長の宇部年
光氏は、①要望に沿った AR制作の企画を提案→
②契約→③ラフコンテンツ(デザイン、動き、音
声など)制作→④最終コンテンツ制作→⑤実機に
よるテスト・確認→⑥本番環境へ移管という基本
的な制作上の流れを解説するとともに、〈「こんな
ことはできないか?」「こうした動きは可能か?」
といった要望に沿いながら、カスタマイズしてい
きます〉とし、既に多くの問い合わせを受けており、〈間もなく実用化できる案件も出てきそうです〉
とする。
AR がもっと身近になっていく一助に
オムニバス・ジャパンは、映像の仕上げを行う「ポストプロダクション」領域と、CG/VFX 制作
を中心とした「デジタルプロダクション」領域を軸として、“技術でココロを動かすカイシャ” を
コンセプトに総合プロデュースを展開。ドーム映像やインフォメーションアート、VR/AR など最
先端の映像表現を追求しており、〈近い将来、街中に AR
が溢れる世界を想像したのが「アプリレス AR」開発の
スタートです。ARがもっと身近になっていく一助にな
れば嬉しい〉と諏訪氏は話す。宇部氏は〈アニメーショ
ンや音声など、「アプリレスAR」のオプション機能は日々
アップデートされています。ぜひご相談下さい〉とし、
今村氏は〈次世代通信の5Gが実用化予定の2020年には、
さらに ARによってできることが増え、普及が加速する
と考えており、有用な開発を継続していきます〉と語る。
◇オムニバス・ジャパン http://www.omnibusjp.com/
左から:今村和宏氏、諏訪芳彦氏、宇部年光氏
オムニバス・ジャパンは「第 4 回先端 デジタルテクノロジー展」(東京ビッグ サイト/ 4 月 4 日〜 6 日)に出展。「アプリレス AR」は多くの反響を得た。