パワーポイント教材の作成方法(ms ppt 2003 バージョン) · 2016-08-04 ·...
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ローマ日本文化会館日本語講座
室屋春光
パワーポイント教材の作成方法(MS PPT 2003バージョン)
A. パワーポイント使用の長所と短所
B. プレゼンテーション作成前の準備
C. プレゼンテーション作成時に注意すること
D. パワーポイントプレゼンテーションの作成
D-1 新規作成と保存
D-2 作業ウィンドウ
D-3 「スライドのレイアウト」の設定
D-4 「スライドのデザイン」の設定
D-5 「スライドのデザイン」-「デザインテンプレート」の設定
D-6 「スライドのデザイン」-「配色」の設定
D-7 「スライドのデザイン」-「アニメーションの一括設定」
D-8 「タイトル」の入力」
D-9 画像の挿入
D-10 画像の編集
D-11 テキストの挿入
D-12 テキストの編集
D-13 テキストのフォント・サイズの変更
D-14 アニメーションの設定
D-15 アニメーションの順序の変更
D-16 新しいスライドの挿入
D-17 アニメーション機能を文型の説明などに利用
D-18 ワード文書などのテキストをスライドに貼り付ける
D-19 他の文書ファイルにリンクを設定する
D-20 ウエブページにリンクを設定する
D-21 音声ファイルや動画ファイルにリンクを設定する
D-22 パワーポイントのスクリーンと他のプログラムのスクリーンの間の移動
D-23 スライドの順序変更
D-24 スライドの削除
D-25 スライドの挿入
D-26 文書の保存
参考: パワーポイントの新旧バージョンについて
*パワーポイントについて
・ この文書ではパワーポイントの 2003バージョンを使用した場合のプレゼンテーションの作成法を説明する。
・ 2010 バージョン(および 2007 バージョン)の「パワーポイント教材の作成方法」は、ローマ日本文化会館のウエブサイトの「日本語教育関係資料」のページからダウンロードすることができる。 http://www.jfroma.it
パワーポイント教材の作成方法 - 2
A. パワーポイント使用の長所と短所
長所
・ 色彩豊かな写真を拡大して提示することが可能で、学習者に強いインパクトを与えることが期待できる。
・ アニメーション機能を使った動的なテキストや画像の提示により視覚的に学習者に訴える学習効果が期
待できる。
・ マルチメディア(音声クリップ、動画クリップ、画像など)の統合利用により、カセットプレーヤー、CDプレイ
ヤー、DVDプレイヤーなどの操作時間が大幅に削減できる。
・ ホワイトボードに投影した場合、投影画面にマーカーで必要なことを書き加えることもできる。
・ スライドに直接フリーハンドで書き込むこともできる。
・ 教材ハンドアウト(プリント)もスクリーンに提示することができる。
・ 作成したプレゼンテーションは、必要があれば簡単に変更/再編集できる。
・ 一度プレゼンテーションを準備してしまえば、次回(翌年)からは、従来のように授業前に絵教材や音声教
材の準備をし、使用後は元のところに戻したりファイルしたりする時間が省ける。
・ 板書に要する時間が大幅に削減できる(+悪筆の場合、板書を最小限にすることができる)。
・ 学生にパワーポイントを使用したプロジェクト作成+発表を課題として課すことができる。
・ 特に初級レベルでの効果的な利用が期待できる。
短所
・ 1年目はプレゼンテーションの作成に手間と暇が掛かる。
・ 授業の直前にコンピュータやプロジェクタなどの機材が故障などでうまく作動しないことがわかった場合
に、授業を通常通り行うことがむずかしい。
・ スライド間を移動する(前のスライドに戻る)ときに、すこし手間どることがある。
B. プレゼンテーション作成前の準備
・ プレゼンテーションを作成する前に教案を準備したほうが作成がスムースにいきやすい。
・ プレゼンテーションを作成する前にプレゼンテーションに使用する画像やそのほかの材料(音声クリップ、
動画クリップなど)を準備したほうが作成がスムースにいきやすい。
C. プレゼンテーション作成時に注意すること
・ 小さいフォント・サイズの文字は教室の後方では見えにくいので、教室の大きさや学生数によって使用す
る文字の大きさを考慮し調節する。
・ 1枚のスライドにあまり多くの画像やテキストを入れないように注意する。特に初級レベルでは、画像は1
つか2つにおさえる。
D. パワーポイントプレゼンテーションの作成
1 新規作成と保存
・ パワーポイント文書の新規作成や保存の方法は、Word 文書や Excel文書とまったく同じ(新規作
成、既存文書を開く、名前をつけて保存、上書き保存、など)。
パワーポイント教材の作成方法 - 3
・ 文書を効率的に整理するためにはコースごとにフォルダを作成する(必要があれば、そのフォルダ
の中に各課のフォルダを作成する)。
・ 文書の名前は作成年月日を文書名のはじめにつけ、さらに、コース、課、内容などを簡単に付けて
おくと、後で文書を探したりするときにわかりやすい。(例、2011-03-20-初級1-導入)
・ PowerPoint で作成したファイルは OpenOffice Impress で開けて編集することができる。
2 作業ウィンドウ
・ スクリーン右側に「作業ウィンドウ」があることを確認。ない場合はツールバーの「表示」、「作業ウィ
ンドウ」を順にクリックして「作業ウィンドウ」を呼び出す。
・ 「画面の切り替え(上左図)」か「作業の開始(下左図)」が出たら、プルダウンメニューボタン「▼」を
クリック。メニューが出たら、「スライドのレイアウト」をクリック。
パワーポイント教材の作成方法 - 4
・ このあと、以下の「作業ウィンドウ」はすべて右図の丸
で囲ったボタンをクリックすることによって呼び出すこと
ができるので、この操作に習熟すること。
- スライドのレイアウト
- スライドのデザイン
- スライドのデザイン – 配色
- スライドのデザイン – アニメーションの一括設定
- アニメーションの設定
- 画面切り替え
3 「スライドのレイアウト」の設定
・ 作業ウィンドウ「スライドのレイアウト」で「テキ
ストのレイアウト」「コンテンツのレイアウト」
「テキストとコンテンツのレイアウト」などのカ
テゴリーの中から目的にあったスライドのレイ
アウトを選択。「コンテンツ」というのは、テキ
ストや画像、グラフ、音声クリップ、ビデオクリ
ップなどのこと。
・ ここではとりあえず、「テキストのレイアウト」
のカテゴリーの左上(タイトルだけのスライド)
をクリック。スライドのレイアウトは、日本語の
授業で使うためにはタイトル以外は何もない
ものが使いやすい。
・ 「タイトル」ボックスにはスライドごとに異なるタ
イトルをつけるようにしておくと、他のスライド
へ移動するときに探しやすい。
・ スライドのレイアウトは必要に応じてスライド
ごとに変更/選択することができる。
4 「スライドのデザイン」の設定
・ 「スライドのデザイン」というのは、各スライド
の背景のこと。
・ 「スライドのデザイン」の作業ウィンドウを呼び
出す(2を参照)。
・ 「スライドのデザイン」の作業ウィンドウでは、
以下の三つの設定ができる。
1. デザインテンプレート
2. 配色
3. アニメーションの一括設定
パワーポイント教材の作成方法 - 5
5 「スライドのデザイン」-「デザインテンプレート」の設定
・ デザインテンプレートの「デザイン」というの
は、スライドの背景のデザインのこと
・ 「スライドのデザイン」作業ウィンドウで「デザ
インテンプレート」をクリック。
・ 「使用できるデザインテンプレートの適用」か
ら使いたいデザインを選んでクリック。
・ 「使用できるデザインテンプレートの適用」の
中に気に入ったデザインがない場合は、一番
最後の「Microsoft Office Online上のデザイ
ンテンプレート」をクリックすると、マイクロソフ
トのウエブサイトからもデザインテンプレート
をダウンロードすることができる。
・ ほかにも、Google などの検索エンジンで
「PowerPoint template」と入力して検索する
と、インターネットから無料でダウンロードでき
るテンプレートがいろいろある。
・ 「スライドのデザイン」はスライドごとに変更/
選択することはできない。ひとつのデザインを
選ぶと、それが全スライド(プレゼンテーション
全体)に適用される。
・ 日本語の授業では、背景が何もないほうが
かえって学習者が集中できるということが考
えられるので、とりあえず無背景を選択する。
6 「スライドのデザイン」-「配色」の設定
・ 「配色」というのは、背景のデザインの配色の
ことで、同じデザインで配色を変えることがで
きる。
・ 「スライドのデザイン」作業ウィンドウで「配色」
をクリック。
・ 「配色の適用」から使いたい配色を選んでクリ
ック。
7 「スライドのデザイン」-「アニメーションの一括設定」
・ アニメーションというのは、スライドやテキストやコンテンツがクリックすることによって順にあらわれ
パワーポイント教材の作成方法 - 6
る機能のこと。
・ 「スライドのデザイン」の「アニメーションの一括設定」では、次のスライドに行くとき、新しいスライド
がどのように表れるかを設定する。
ここまででプレゼンテーション全体の設定は完了。以下は、各スライドの作成。
8 「タイトル」の入力」
・ 1 枚目のスライドに「クリックしてタイトルを入力」とあるので、そこをクリックして「タイトルボックス」
にタイトルを入力する。
・ 入力したテキストを編集する(フォントのタイプとサイズの指定、テキストの削除や変更など)とき
は、カーソルを編集したいテキストの上においてクリックする。
・ テキストボックスがあらわれたら、テキストを編集。テキストの編集方法はワード文書におけるそれ
とまったく同じ。カーソルを外に移動してクリックし、テキスト編集を完了。
・ パワーポイントプレゼンテーションのフォントには等幅フォントを使う。プロポーショナル(P)フォント
は、行頭をそろえたりするのが難しい。
Yes MSゴシック No MS Pゴシック
Yes MS明朝 No MS P明朝
・ スクリーンに投影される文字はかなり大きいので、あまり大きなフォントサイズは使わないように。
9 画像の挿入
・ 画像の挿入には「コピー&貼り付け」という方法は使わない。
・ ツールバーで「挿入」、「図」、「ファイル」を順にクリック。
・ 「図の挿入」のダイアログボックスが出てくるので、使いたい画像が入っているフォルダを選ぶ。
パワーポイント教材の作成方法 - 7
・ 使いたい画像を選んでクリックし、「挿入」ボタンをクリック。
10 画像の編集
・ 挿入された画像は、必要に応じてサイズを変更したり、位置を変更したりする。
・ 編集したい画像をクリックして選択。サイズの変更は、画像の隅にカーソルを置き、あらわれた矢
印をドラッグ。画像の移動は画像の中にカーソルを置き、あらわれた十字矢印をドラッグ。
パワーポイント教材の作成方法 - 8
11 テキストの挿入
・ ツールバーで「挿入」、「テキストボックス」、「横書き」を順にクリック。
・ スライド上のテキストを配置したいところにカーソルを移動して、クリック。
・ 小さいテキストボックスがあらわれるので、カーソルをその中において、テキストを入力。
・ カーソルを外に移動してクリックし、テキスト挿入を完了。
12 テキストの編集
・ 挿入したテキストを編集するときは、カーソルを編集したいテキストの上においてクリック。
・ テキストボックスがあらわれたら、テキストを追加・削除。テキストの編集方法はワード文書におけ
るそれとまったく同じ。カーソルを外に移動してクリックし、テキスト編集を完了。
13 テキストのフォント・サイズの変更
・ テキストのフォントやサイズを変更する場合は、カーソルをテキストの上においてクリック。
・ テキストボックスがあらわれたら、変更するテキストを選択。フォントやサイズの変更方法はワード
文書におけるそれとまったく同じ。カーソルを外に移動してクリックし、テキスト編集を完了
練習 ・ 画像(かいだん)をもうひとつ挿入して、サイズと位置を変更。
・ 画像にあうテキスト(階段 かいだん)を挿入して編集(フォントの種類とサイズ)。
パワーポイント教材の作成方法 - 9
14 アニメーションの設定
・ 以下の順序でテキストと画像があらわれるよ
うにアニメーション機能を設定する。
1. 家の画像
2. 「いえ」のテキスト
3. 階段の画像
4. 「かいだん」のテキスト
・ 「作業ウィンドウ」メニューから「アニメーション
の設定」を選択。
・ 家の画像の上にカーソルを置いてクリックし、
範囲指定。
・ 「アニメーションの設定」ウィンドウで、「効果
の追加」、「開始」、「2.スライドイン」を順にク
リック。
・ 「アニメーションの設定」ウィンドウで「いえ
(家)」の画像が、アニメーション効果のリストに
追加されていることを確認。
・ 同じ方法で上の 2から 4まで(2.「いえ」のテ
キスト 3.階段の画像 4.「かいだん」のテキ
スト)のアニメーション機能を設定。
・ 「アニメーションの設定」ウィンドウで、1から4
までのコンテンツがアニメーション効果のリス
トに追加されていることを確認。
・ 「アニメーションの設定」ウィンドウの一番下
の「再生」ボタンをクリックして、アニメーション
が設定どおりに作動するかどうかを確認。
・ 「スライドショー」ボタンをクリックして、スライド
ショーでアニメーションが設定どおりに作動す
るかどうかを再確認。ただし、スライドショーで
パワーポイント教材の作成方法 - 10
の確認は、スライドごとでなくプレゼンテーショ
ン全体の作成が終わった段階でもOK。
15 アニメーションの順序の変更
・ アニメーションの順序を変更する場合は、ア
ニメーション効果のリストの中から変更する必
要のあるコンテンツをクリックし、「順序の変
更」の矢印(上下)をクリック。
16 新しいスライドの挿入
・ 2 枚目(次)のスライドを挿入するときは、ツー
ルバーで「挿入」をクリックし、「新しいスライ
ド」と「スライドの複製」のどちらかを選ぶ。
・ 「新しいスライド」は、「タイトル」ボックスと「テ
キスト」ボックスがデフォルトで出てくるスライ
ド。
・ 「スライドを複製」は、今スクリーンに出ている
スライドのコピーで、たとえば同じタイトルのス
ライドをいくつも作成する必要がある場合(新
出語の導入など)に便利。
・ 「タイトル」には通し番号をつけるなどして、同
じタイトルにならないようにしておくこと。
・ スライドを複製した場合は、タイトル部分やテ
キスト部分を残し(テキスト部分のアニメーシ
ョンの設定を繰り返す手間が省ける)、画像
のコンテンツは削除する。その上で、必要な
画像を挿入し、テキストを編集(書き換え)し
て、アニメーションの順序を変更する。
練習 ・ 「スライドの複製」を 2枚挿入して、上記(8-12)の作業を実行。
・ 使用する画像は「くつ」と「さいふ」、「さら」と「ちゃわん」。
パワーポイント教材の作成方法 - 11
・ 作業を終えたらツールバーで「スライドショー」、「実行」とクリックして、プレゼンテーションを確認。
・ 確認後は、プレゼンテーション画面で右クリックして、「メニュー」から「スライドショーの終了」をクリ
ック。
17 アニメーション機能を文型の説明などに利用
・ 文型の説明のためなどにテキストを部分的に順序だてて表示する場合などにもアニメーション機
能が利用できる。その場合、やや面倒だが順番にあらわれるようにしたいテキストごとに「テキスト
ボックス」を挿入して、アニメーションを設定しなければならならない。アニメーションの設定の方法
は「11.アニメーションの設定」と「12.アニメーションの順序の変更」を参照。
複数のテキストをクリックして順番に表示する場合の簡単な方法
・ まずテキストボックスに複数のテキストを入力
し、テキスト全体を範囲指定。
・ 「アニメ―ションの設定」をクリックし、「効果の
追加」をクリック。
・ このままだと複数のテキストが同時に表示さ
れるので、「アニメーションの設定」のテキスト
表示部から順番を変更したいテキストを選択
し、「開始」のメニューから「クリック時」を選
択。
・ 同じ作業を各テキストにくりかえす。
パワーポイント教材の作成方法 - 12
18 ワード文書などのテキストをスライドに貼り付ける
・ ワード文書などからテキストをコピーして貼り
付けるときは、まずワード文書からテキストを
コピーする。次にPPTで「作業ウィンドウ」の
「スライドレイアウトの適用」の「テキストのレ
イアウト」のカテゴリーから適当なレイアウトを
選んでクリック。スライド画面のテキストボック
スをクリックし、中にコピーしたテキストを貼り
付ける。
・ 必要に応じて適当なレイアウトを選ぶ。
・ ただし、この場合には、テキストボックス内の
各段落が通常とは異なった設定になってしま
う(各段落の 2行目以降の行頭が下がる)。
・ この設定を解除する方法はあるのかもしれな
いが、やり方がわからないので、この設定が
気に入らない場合は、そこにあるテキストボッ
クスを削除した上で、「挿入」、「テキストボック
ス」の順にクリックし、「テキストボックス」を画
・ 面に挿入し、ワード文書からコピーしたテキス
トを貼り付ける(11.テキストの挿入、を参
照)。
・ 必要であれば、テキストを編集する(12.テキ
ストの編集、を参照)。
19 他の文書ファイルにリンクを設定する
・ 他の文書ファイルにリンクを設定して、クリックするとその文書があらわれるようにすることもでき
る。
・ ワードやエクセルなどの文書ファイルは、まず該当文書を作成中のパワーポイントを保存してある
フォルダの中に格納(コピー&ペースト)。
・ リンクを設定したいスライドにリンクを設定するためのテキスト/画像を挿入。
・ そのテキスト/画像を範囲指定。
・ ツールバーの「挿入」、「ハイパーリンク」を順にクリック。
・ 「ハイパーリンクの挿入」というダイアログボックスがあらわれるので、リンクを設定したい文書を指
定して「OK」をクリック。
・ スライドショーを実行して、該当スライドでリンクをクリックし、リンクが作動するか(ワード文書が開
くか)を確認。
パワーポイント教材の作成方法 - 13
20 ウエブページにリンクを設定する
・ インターネットへの接続がある場合には、インターネット上のウエブページへのリンクを設定して、
ブラウザがそのページを開くようにすることも可能。
・ ブラウザを開いてリンクを設定したいウエブページへ行き、URLをコピー。
・ リンクを設定したいスライドにリンクを設定するためのテキスト/画像を挿入。
・ そのテキスト/画像を範囲指定。
・ ツールバーの「挿入」、「ハイパーリンク」を順にクリック。
・ 「ハイパーリンクの挿入」というダイアログボックスがあらわれるので、「アドレス」欄にコピーした
URLを貼り付けて「OK」をクリック。
・ スライドショーを実行して、該当スライドでリンクをクリックし、ブラウザが起動して指定したウエブペ
ージが開くかを確認。
パワーポイント教材の作成方法 - 14
21 音声ファイルや動画ファイルにリンクを設定する
「19.他の文書ファイルにリンクを設定する 」と同じ方法で音声ファイルと動画ファイルへのリンクを設
定することができる。 リンクをクリックすると、プレイヤーがあらわれ、音声ファイル/動画ファイルを止
めたり再生したり、巻き戻したり早送りしたりすることができるので便利。
・ 拡張子が拡張子が「.wmv」、「.mp3」などの音声ファイルや、「.flv」、「.mp4」などの動画ファイル
は、まず作成中のプレゼンテーションを保存してあるフォルダの中に格納(コピー&ペースト)。
・ リンクを設定したいスライドにリンクを設定するためのテキスト/画像を挿入。
・ そのテキスト/画像を範囲指定。
・ ツールバーの「挿入」、「ハイパーリンク」を順にクリック。
・ 「ハイパーリンクの挿入」というダイアログボックスがあらわれるので、リンクを設定したいファイル
を指定して「OK」をクリック。
・ スライドショーを実行して、該当スライドでリンクをクリックし、リンクが作動するか(プレイヤーがあ
らわれ、音声/動画が再生されるか)を確認。
Youtube などインターネット上の動画は拡張子が「.flv」のものがほとんどだが、Windows Median
Playerではこのタイプの動画は再生できないので、「Gom Player」、「VLC Media Player」などの無料
メディアプレイヤーをダウンロード・インストールし、デフォルトプレイヤーに設定しておく。
Gom Player 日本語版 http://www.gomplayer.jp/
自分のコンピュータでプレゼンテーションを作成し、USB スティックなどに入れて教室のコンピュータで
授業に使う場合には、以下の点に十分注意する。
・ リンクを設定した音声/動画ファイルがプレゼンテーションと同じフォルダに格納されている。
・ 使用するコンピュータにデフォルトでインストールされているメディアプレイヤーでその音声/動画フ
ァイルが再生できる。
インターネット上の動画のダウンロード/保存は、サイトによっていろいろと条件が異なるので一つの方
法でうまくいくとは限りません。別添「インターネット上の音声ファイルと動画ファイルのダウンロードの
方法」を参照して試してみてください。
22 パワーポイントのスクリーンと他のプログラムのスクリーンの間の移動
・ パワーポイントを使っているときに、他のプログラムや文書を開く必要が出てくることがある。特
に、インターネットを使ったり、音声や動画ファイルを使ったりするときにそうしたケースが多い。
・ コンピュータ上に開いているプログラム間を移動したいときには、「ALT」キーを押さえながら「Tab」
キーを押す。1回押すごとに、コンピュータ上に開かれているプ色グラムが順に選択されるので、
必要なプログラムが開いたところで、押さえているキーを放す。
23 スライドの順序変更
・ スライドの順序を変更したいときは、左側のスライド一覧から移動したいスライドを選んでクリック
パワーポイント教材の作成方法 - 15
し、移動したいところへドラッグして、クリック。ドラッグすると、スライドとスライドの間に細い線が見
えるので、移動する場所はその線のあるところ。
24 スライドの削除
・ 不必要なスライドは、左側のスライド一覧から削除したいスライドを選んで右クリックし、メニューの
中から「スライドの削除」をクリック。
25 スライドの挿入
・ 一番最後のスライドの後に新しいスライドを挿入するときの方法は、「15.新しいスライドの挿入」
を参照。
・ 新しいスライドを任意の位置に挿入するときは、左側のスライド一覧の挿入したいところ(スライドと
スライドの間の空白部分)にカーソルを置き、右クリック。メニューの中から「新しいスライド」をクリッ
ク。
・ スライドをコピーして任意の位置に挿入するときは、左側のスライド一覧からコピーしたいスライド
を選んで右クリック。メニューから「コピー」をクリック。挿入したいところ(スライドとスライドの間の空
白部分)にカーソルを置き、右クリック。メニューの中から「貼り付け」をクリック。
・ 複数のスライドを同時にコピーしたり削除したりするときは、左側のスライド一覧でスライドを選ぶと
きに「Ctrl」キーを押しながらクリック、次のスライドも同じように「Ctrl」キーを押しながらクリック。こ
の方法で何枚でも同時に選択(指定)できる。コピーあるいは削除は、その後で右クリックして、メニ
ューから選択。
26 文書の保存
・ 「スライドショー」で確認(10 ページ、下を参照)した上で、「上書き保存」して作業を終了(フロッピー
のアイコンをクリック、あるいは、ツールバーで「ファイル」、「上書き保存」の順にクリック)。
参考: パワーポイントの新旧バージョンについて
・ PowerPoint の 2003版のコマンドが 2007年版あるいは 2010年版ではどこにあるかを知るには、以下を参照。
・ URLが長いので、「http://office.microsoft.com/en-us/」へ行き、文書のタイトル(“ “ 内)を検索するほうが簡単です(残念ながら、日本語版はありません)。
PowerPoint 2003 to 2007 - “PowerPoint ribbon mapping workbook”
http://office.microsoft.com/en-us/ctndirectdownload.aspx?AssetID=TC010212864&Application=XL&Version=
12&Result=2
PowerPoint 2003 to 2010 – “Migrating to PowerPoint 2010 from PowerPoint 2003”
http://officeimg.vo.msecnd.net/en-us/files/042/223/AF101943200.pdf
PowerPoint 2003 to 2010 – “PowerPoint 2010: Menu to ribbon reference workbook” (Go there and click
download.)
http://office.microsoft.com/en-us/ctndirectdownload.aspx?AssetID=TC101845686&Application=XL&Version=
14&Result=2
© 2012 Shunko Muroya